JP7108847B2 - 駐車監視システム、駐車監視方法およびプログラム - Google Patents

駐車監視システム、駐車監視方法およびプログラム Download PDF

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Description

本開示は、違反駐車の有無を監視する駐車監視システム、駐車監視方法、およびプログラムに関する。
特許文献1には、ユーザがハードウェアトークン(例えばICカード)を所持し、駐車スペースに車両を駐車したときに、ICカードに駐車番号と駐車時刻とを駐車情報として書き込む駐車場モニタシステムが開示されている。この駐車場モニタシステムは、ユーザが車両をモニタするときに、店舗端末がICカードから読み出した駐車情報の駐車番号に対応する監視カメラの映像配信を映像データベースサーバに要求し、監視カメラのライブ映像、またはユーザが指定した撮影時刻の録画映像を表示する。これにより、ユーザは、駐車場に駐車されたユーザの車両に関するライブ映像またはユーザが指定した撮影時刻の録画映像を閲覧できる。
特開2008-97072号公報
しかし、特許文献1の構成では、駐車場モニタシステムが、ユーザの車両が店舗の来店目的のために駐車したか否かを判別することは想定されていない。このため、例えばユーザが店舗の来店のために店舗の駐車場に車両を駐車したか、または来店以外の不正目的で駐車場に駐車したか否かを判別することはできなかった。従って、店舗の来店以外の不正目的で駐車場に車両を駐車することについて効果的な取り締まりが行えず、本来店舗に用事がある顧客等の車両の駐車を阻害する可能性があるため、店舗の運営者にとって効率的な駐車場運営の支障となっていた。
本開示は、上述した従来の状況に鑑みて案出され、施設の来場以外の不正目的で施設の駐車場に車両を駐車したか否かを監視し、施設の運営者が駐車場の運営を効率的に行うことを支援する駐車監視システム、駐車監視方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本開示は、複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラと映像処理装置とが通信可能に接続された駐車監視システムであって、前記カメラは、前記駐車場の撮像映像を前記映像処理装置に繰り返し送信し、前記映像処理装置は、前記カメラから送られた前記撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析し、前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定し、前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示する、駐車監視システムを提供する。
また、本開示は、複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラと映像処理装置とが通信可能に接続された駐車監視システムにおける駐車監視方法であって、前記カメラは、前記駐車場の撮像映像を前記映像処理装置に繰り返し送信し、前記映像処理装置は、前記カメラから送られた前記撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析し、前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定し、前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示する、駐車監視方法を提供する。
また、本開示は、複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラとの間で通信可能に接続された、コンピュータである映像処理装置に、前記カメラから繰り返して送られる前記駐車場の撮像映像を受信するステップと、前記受信された駐車場の撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析するステップと、前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定するステップと、前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示するステップと、を実現させるための、プログラムを提供する。
本開示によれば、施設の来場以外の不正目的で施設の駐車場に車両を駐車したか否かを監視でき、施設の運営者が駐車場の運営を効率的に行うことを支援できる。
実施の形態1に係る駐車監視システムの概要例を示す図 監視カメラのハードウェア構成例を示すブロック図 PCのハードウェア構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る駐車監視システムの動作手順例を示すシーケンス図 駐車管理テーブルの登録内容例を示す図 PCの表示部に表示される駐車監視画面の一例を示す図 実施の形態2に係る駐車監視システムの動作手順例を示すシーケンス図 駐車回数順駐車リストを検索するための検索画面の一例を示す図 長時間駐車リストを検索するための検索画面の一例を示す図 ポップアップ画面が表示された駐車監視画面の一例を示す図
以下、適宜図面を参照しながら、本開示に係る駐車監視システムおよび駐車監視方法を具体的に開示した実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る駐車監視システム5の概要例を示す図である。駐車監視システム5は、複数の監視カメラ10と、ハブ50と、PC30と、レコーダ40と、センターサーバ70と、を含む構成を有する。
複数の監視カメラ10のうち、店舗8内の入口付近に設置された1台の監視カメラ10は、パン回転およびはチルト回転のうち少なくとも一方によって姿勢(言い換えると、内蔵されるレンズの光軸方向)を変更可能であり、かつズーム処理によってズーム倍率を変更可能なPTZ(Pan Tilt Zoom)カメラである。監視カメラ10は、店舗8内の任意の場所を撮像可能である。また、他の監視カメラ10は、店舗8の入口に配置された自動ガラスドアを透して、あるいは自動ガラスドアの開扉時に直接、店舗前の駐車場100の全域を撮像可能である。
店舗8前の駐車場100には、例えば4台分の駐車スペースがある。図1では、駐車スペースの番号が左側から1、2、3、4と設定される。図1では、番号1,2,4の駐車スペースに、それぞれ車両c1,c2,c4が駐車している。ここでは、PTZカメラである監視カメラ10は、画角SAを変えて、店舗前の駐車場100を撮像する。さらに、監視カメラ10は、パン角、チルト角およびズーム倍率を変更し、ホームポジションの画角SAから画角SA1,SA2,SA4に変更し、車両c1,c2,c4の後部(または前部)をそれぞれ拡大して撮像可能である。また、監視カメラ10は、画角を変えて店舗8の内部を撮像する。なお、監視カメラは、店舗前の駐車場を撮像する固定カメラと、店内を撮像する固定カメラとに別々に設けられてもよい。
ハブ50は、複数の監視カメラ10の通信ケーブルと、PC30の通信ケーブルとを集線し、相互にデータ通信可能に接続する。また、ハブ50には、複合機等の外部機器が接続されてもよい。なお、監視カメラの数が1台である場合、監視カメラは、直接にPCに接続されてよく、この場合、ハブは省かれてもよい。
レコーダ40は、PC30からの指示に従って、監視カメラ10で撮像される撮像映像を記録し、また、記録した撮像映像を再生してPC30に出力する。PC30は、レコーダ40から出力される再生映像を表示する。また、PC30は、レコーダ40に記録することなく、監視カメラ10から出力される撮像映像をリアルタイムに表示可能である。
PC(personal computer)30は、例えば店舗8のバックヤードに設置されたコンピュータである。PC30は、監視カメラ10と有線あるいは無線で接続され、監視カメラ10で撮像された撮像映像(以下、単に「映像」と称する場合がある)を基に、駐車場100での違反駐車の有無を解析し、その解析結果を映像に重畳して表示する。PC30は、ネットワークNWを介して、センターサーバ70と接続され、監視カメラ10により撮像された映像と違反駐車に関する情報とを対応付けてセンターサーバ70に送信する。
センターサーバ70は、PC30と同様のコンピュータ装置の内部構成を有し(図3参照)、モニタ71およびストレージ72をさらに有し、PC30から送信された撮像映像、および違反駐車に関する情報をモニタ71に表示し、またストレージ72に蓄積する。
図2は、監視カメラ10のハードウェア構成例を示すブロック図である。カメラの一例としての監視カメラ10は、CPU11と、記憶部12と、撮像部13と、映像処理部14と、通信部15と、パンチルト駆動部16と、加速度センサ18と、IR照射部19と、を含む構成である。
パンチルト駆動部16は、撮像部13をパン方向およびチルト方向に駆動するものであり、チルト制御部21、パン制御部22、チルトモータ23およびパンモータ24を含む。チルト制御部21は、チルトモータ23の回転角を制御する。パン制御部22は、パンモータ24の回転角を制御する。
加速度センサ18は、監視カメラ10の姿勢(例えば、レンズの光軸方向を定めるパン角およびチルト角)に対応する信号を出力する。CPU11は、加速度センサ18から出力される信号を基に、監視カメラ10の姿勢を制御する。加速度センサ18には、例えば半導体ピエゾ抵抗効果を利用した半導体式、回転質量体により可動接点と固定接点を開閉する機械式のものが用いられる。
撮像部13は、撮像素子として、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を有する。撮像部13は、焦点距離を調節可能フォーカスレンズ、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ、および撮像素子の感度を調整可能なゲイン調整部を有する。
映像処理部14は、撮像部13で撮像された撮像映像のデータ信号に対し、AD変換、色補正、雑音除去、輪郭強調等の各種の信号処理を行う。
記憶部12は、監視カメラ10のパラメータ(パン角、チルト角、ズーム倍率)をプリセット値として記憶している。ここでは、撮像部13が、撮像エリアとして、駐車場100にある4台分の駐車スペースを撮像可能な画角を有する、監視カメラ10の姿勢がホームポジションである。監視カメラ10のホームポジションに相当するパラメータが、プリセット値として記憶部12に記憶される。
記憶部12は、例えばRAM(Random Access Memory)とROM(Read Only Memory)を含み、監視カメラ10の動作の実行に必要なプログラムやデータ、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばCPU11の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばCPU11を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。
CPU11は、監視カメラ10の各部の動作を制御する。CPU11は、監視カメラ10の制御部として機能し、監視カメラ10の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、監視カメラ10の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。CPU11は、記憶部12内のROMに記憶されたプログラムの実行に従って動作する。CPU11は、記憶部12に記憶されたプリセット値を読み出し、加速度センサ18から出力される信号を基に、監視カメラ10の姿勢をプリセット値に対応する位置に制御する。CPU11は、撮像部13で撮像され、映像処理部14で信号処理された撮像映像のデータを、通信部15を介してPC30に送信する。
通信部15は、有線LAN(Local Area Network)でPC30と通信可能に接続される。なお、通信部は、無線LANでPCと通信可能に接続されてもよい。
IR照射部19は、店舗8前の駐車場100に近赤外光(IR(infrared radiation )光)を照射する。これにより、夜間においても、撮像部13は、駐車場100の各駐車スペースを撮像可能である。ここでは、夜間に光の到達する距離が長く、非可視光であるIR光を照射する場合を示したが、非可視光であるIR光に限らず、可視光を照射してもよい。
図3は、PC30のハードウェア構成例を示す図である。PC30は、映像処理装置として動作し、プロセッサ31、メモリ32、表示部33、操作部34、記録部35、入出力I/F36、通信I/F37およびスピーカ38を含む構成である。
プロセッサ31は、例えばCPU(Central Processing unit)、DSP(Digital Signal Processor)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて構成され、PC30の各部の動作を制御する。プロセッサ31は、PC30の制御部として機能し、PC30の各部の動作を全体的に統括するための制御処理、PC30の各部との間のデータの入出力処理、データの演算(計算)処理およびデータの記憶処理を行う。プロセッサ31は、メモリ32に記憶されたプログラムおよびデータに従って動作する。
メモリ32は、例えばRAMとROMを用いて構成され、PC30の動作の実行に必要なプログラムやデータ、更には、動作中に生成された情報またはデータ等を一時的に保存する。RAMは、例えばプロセッサ31の動作時に使用されるワークメモリである。ROMは、例えばプロセッサ31を制御するためのプログラムおよびデータを予め記憶する。
表示部33(モニタの一例)は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)もしくは有機EL(Electroluminescence)を用いて構成され、監視カメラ10で撮像された撮像映像もしくは検索画面等を表示する。操作部34は、例えばキーボードもしくはマウス、またはこれらの組み合わせにより構成され、管理者の入力操作を受け付ける。記録部35は、監視カメラ10で撮像された映像を一時的に記録する他、駐車車両に関するデータを記録する。駐車車両に関するデータは、駐車管理テーブルTb1(図5参照)として、記録部35に蓄積される。
入出力I/F(インターフェース)36には、レコーダ40が接続される。なお、映像の記録・再生が行われるレコーダ40は、PC30に内蔵されてもよい。この場合、PC30は、レコーダ40として、大容量のストレージと映像記録再生ソフトを搭載する。
通信I/F37は、ハブ50に接続され、ハブ50に接続された、複数の監視カメラ10との間でデータ通信を行う。スピーカ38は、駐車違反と判定された場合、管理者に注意を促す音声等を発する。
次に、実施の形態1に係る駐車監視システム5の動作例を説明する。
図4は、実施の形態1に係る駐車監視システム5の動作手順例を示すシーケンス図である。監視カメラ10の姿勢がホームポジションにある場合、監視カメラ10の撮像部13は、店舗8前の駐車場100に向いており、撮像部13の画角SAは、駐車場100に設けられた4台分の駐車スペースを含む。撮像部13は、CPU11の指示にしたがい、所定のタイミングで駐車場100を繰り返し撮像する(T1)。所定のタイミングとして、一定時間間隔、予め決められた定時刻、車両の駐車を検知したタイミング等が挙げられる。通信部15は、撮像部13で映像が繰り返し撮像されると、その都度、有線LANを介して、撮像部13による撮像映像をPC30に伝送する(T2)。
PC30のプロセッサ31は、通信I/F37を介して、監視カメラ10から受信した撮像映像を基に、駐車判定、車型判定およびドライバー追跡を含む画像処理を行う(T3)。車型は、車体の外形に基づく便宜上の車種であり、例えば、軽自動車、普通車、大型車等に分類される。なお、車型は、セダン、ハードトップ、クーぺ、ステーションワゴン等、より詳細に分類されてもよい。
駐車判定では、プロセッサ31は、監視カメラ10の撮像映像において、駐車スペースに対応する画像領域に車両を表す画像(車両画像)がある場合、車両が駐車していると判定する。車両画像の有無は、この画像領域に車両の特徴が含まれるか否かで判断される。例えば、画像領域に、窓に相当する四角い枠と、その左右下方にヘッドランプあるいはテールランプに相当する一対の枠とがある場合、車両の特徴が含まれる。
車型判定では、プロセッサ31は、予め登録された車型を持つ車両の参照画像と、監視カメラ10による撮像画像とのテンプレートマッチングを行う。プロセッサ31は、テンプレートマッチングで特徴量の類似度が高い場合、車型を判定する。プロセッサ31は、車型が判定された車両画像を囲む枠(図6の枠w1,w3,w4参照)を設定し、この車両画像の動きに合わせて枠を移動させる。
ドライバー追跡では、プロセッサ31は、予め登録された人物の参照画像と、監視カメラ10による撮像画像とのテンプレートマッチングを行う。プロセッサ31は、テンプレートマッチングで特徴量の類似度が高い場合、人物を判定する。プロセッサ31は、人物が判定された人物画像を囲む枠を設定し、この人物画像の動きに合わせて枠を移動させる。
なお、実施の形態1では、プロセッサ31は、テンプレートマッチングにより画像中の車両および人物を判定したが、人工知能を用いて画像中の車両および人物を判定してもよい。例えば、プロセッサ31は、ディープラーニング等の機械学習によって、蓄積された車両画像や人物画像の学習データを基に、学習済みモデルを生成し、この学習済みモデルに撮像画像を入力し、その出力として対象の有無を判定し、また対象を囲む枠を設定してもよい。
プロセッサ31は、駐車判定の結果、駐車スペースに車両が駐車していると判定した場合、通信I/F37を介して、監視カメラ10に新たなプリセット値を送信し、姿勢の変更を指示する(T4)。この新たなプリセット値は、駐車スペースに駐車している車両の後部(または前部)下方を撮像可能なように画角が設定された、パン角、チルト角およびズーム倍率を含む。
監視カメラ10のCPU11は、通信部15を介して、プリセット値を受信し、監視カメラ10の姿勢がプリセット値に含まれるチルト角およびパン角になるように、チルト制御部21およびパン制御部22を制御する(T5)。また、CPU11は、監視カメラ10の画角がプリセット値に含まれるズーム倍率になるように、撮像部13を制御する。これにより、撮像部13は、駐車スペースに停車している車両のナンバープレートを拡大して撮像できる。CPU11は、通信部15を介して、撮像部13で撮像された映像をPC30に伝送する(T6)。
PC30のプロセッサ31は、通信I/F37を介して、監視カメラ10から伝送される映像を基に、ナンバープレートに表記された車両ナンバーを判定する(T7)。車両ナンバーを判定する際、プロセッサ31は、拡大されたナンバープレートを含む画像に対し、エッジ強調処理等の画像処理を行い、車両ナンバーの画像を抽出する。プロセッサ31は、抽出した車両ナンバーのナンバー画像と、予めメモリ32に登録されたナンバー画像とを基に、テンプレートマッチングを行う。すなわち、プロセッサ31は、それぞれのナンバー画像に含まれる特徴量の類似度を算出し、これらの類似度が高い場合、ナンバーを特定する。なお、プロセッサ31は、車両や人物の場合と同様、テンプレートマッチングに限らず、人工知能を用いてナンバーを特定してもよい。例えば、プロセッサ31は、ディープラーニング等の機械学習によって、蓄積されたナンバー画像の学習データを基に、学習済みモデルを生成し、この学習済みモデルにナンバー画像を入力し、その出力としてナンバーを特定してもよい。
ステップT4~T7の処理は、駐車スペースの台数分繰り返される。この場合、ステップT6において、PC30は、監視カメラ10から撮像映像を受信すると、次のプリセット値を監視カメラに送信し、次の撮像映像の受信を待つ。
全ての車両ナンバーの判定が行われた後、プロセッサ31は、通信I/F37を介して、監視カメラ10にホームポジションのプリセット値を送信し、監視カメラ10の姿勢を初期値に戻すように指示する(T8)。
プロセッサ31は、違反駐車の有無を判定する(T9)。違反駐車の判定は、車両ナンバーが特定された車両が一定時間以上であるか否かによって行われる。つまり、プロセッサ31は、同一の車両ナンバーを有する車両が駐車した開始時刻を記録しておき、駐車開始時刻から現在または駐車終了時刻までの時間が、所定の閾値として一定時間(例えば20分)以上である場合、違反駐車と判定する。一定時間は、任意の時間に設定可能である。例えば、駐車場を管理する管理者は、状況に応じて、一定時間を5分、30分、1時間等の値に変更してもよい。
また、プロセッサ31は、違反駐車の判定では、駐車スペースに駐車した車両のドライバーが降車後に店舗側に向かわなかった場合、つまり、ドライバーの軌跡が入店側に向かっておらず、反対側に向かっている場合も、違反駐車と判定してもよい。また、プロセッサ31は、違反駐車の判定では、駐車スペースに駐車した車両のドライバーが降車せず、そのまま車内に留まっている場合、違反駐車と判定してもよい。例えば、ドライバーは、車内で仮眠をとっていたり、店舗で買わずに持参した弁当を食べたりしていることがある。この場合、プロセッサ31は、ドライバーの軌跡(つまり、動線)が無く、軌跡が無いことも、違反駐車と判定してもよい。また、プロセッサ31は、違反駐車の判定では、駐車スペースに駐車した車両のドライバーが、店舗に入らず、入口付近に設置されている捨て殻ボックスの前で喫煙していたり、数人でたむろしたりしている場合、違反駐車と判定してもよい。
このように、実施の形態1に係る違反駐車の判定では、プロセッサ31は、駐車スペースに駐車した車両のドライバーが降車後に店舗に入らない場合、違反駐車と判定してもよい。従って、プロセッサ31は、ドライバーの軌跡(つまり、動線)を用いることで、長時間駐車でなく、5分程度の短時間駐車であっても、違反駐車を判定することが可能である。なお、ここでは、ドライバーの軌跡に基づいて、違反駐車の判定が行われたが、ドライバー以外の乗員が降車した場合、この乗員の軌跡に基づいてもドライバーの軌跡と同様、違反駐車の判定が行われてもよい。
プロセッサ31は、違反駐車の判定結果を含む違反駐車情報をセンターサーバ70に送信する(T10)。この違反駐車情報は、違反駐車している車両に関する情報の他、違反駐車していない、つまりドライバーが店舗に入って商品を購入する等、正規に駐車している車両に関する情報も含む。センターサーバ70に違反駐車情報が送信されると、駐車監視システム5は、手順T1の処理に戻る。
なお、ステップT9における違反駐車の判定処理は、センターサーバ70によって行われてもよい。この場合、センターサーバ70は、監視カメラ10で撮像された映像を直接もしくはPC30を介して受信し、受信した映像を基に判定する。
図5は、駐車管理テーブルTb1の登録内容例を示す図である。PC30のプロセッサ31は、ステップT9で違反駐車の有無を判定した後、記録部35に蓄積されている駐車管理テーブルTb1の内容を更新する。駐車管理テーブルTb1には、駐車情報の履歴が時系列に登録される。一例として、駐車情報は、番号、駐車開始時間、駐車時間、車型、ドライバー情報、ナンバー、駐車回数、長時間駐車(例えば、30日間)の項目を含む。図5では、番号1の駐車スペースにおいて、番号:1,駐車開始時間:18/02/20 18:00,駐車時間:1分間,車型:普通車,ドライバー情報:入店,ナンバー:A1-11,駐車回数:5回,長時間駐車:0回が登録される。番号2の駐車スペースにおいて、番号,駐車開始時間,駐車時間,車型,ドライバー情報,ナンバーの空きが登録される。
番号3の駐車スペースにおいて、番号:3,駐車開始時間:18/02/20 16:00,駐車時間:120分間,車型:普通車,ドライバー情報:入店以外,ナンバー:B1-12,駐車回数:20回,長時間駐車:19回が登録される。ここでは、駐車時間120が一定時間(例えば、20分)を超えているので、番号3に駐車している車両は、駐車違反している。駐車違反している車両に関する情報は、文字色を赤色に設定する(図5のハッチング参照)等、識別可能に強調して登録される。番号4の駐車スペースにおいて、番号:4,駐車開始時間:18/02/20 17:50,駐車時間:10分間,車型:普通車,ドライバー情報:入店,ナンバー:C1-13,駐車回数:10回,長時間駐車:0回が登録される。
このように、プロセッサ31は、30日間(所定日数期間の一例)において、長時間駐車の回数と、車両ナンバー等の情報とを対応付けた駐車管理テーブルTb1を記録部35に蓄積する。なお、ここでは、駐車管理テーブルTb1は、PC30の記録部35に蓄積されているが、センターサーバ70が違反駐車判定を行う場合、センターサーバ70のストレージ72に蓄積されてもよい。
図6は、PC30の表示部33に表示される駐車監視画面GM1の一例を示す図である。管理者がPC30に対し所定の操作を行うことで、表示部33は、駐車監視画面GM1を表示する。PC30のプロセッサ31は、ステップT9で違反駐車の有無を判定した後、記録部35に蓄積されている駐車管理テーブルTb1を更新した後、駐車監視画面GM1の表示内容を更新する。
駐車監視画面GM1は、店舗毎の監視カメラを識別するカメラ表示領域r1、監視カメラ10による撮像映像GZ1が表示される映像表示領域r2、現在の駐車状況が表示される駐車状況表示領域r3を含む。店舗8の入口に設置されている監視カメラ10は、駐車場100の全域を俯瞰するように撮像する。
映像表示領域r2には、監視カメラ10で撮像されたライブ映像である撮像映像GZ1が表示される。撮像映像GZ1には、駐車場100の他、手前側に店舗8の一部、奥側に建物(例えば博物館)の一部が映っている。駐車場100では、番号1,3,4の駐車スペースに車両c1,c3,c4が駐車している。番号2の駐車スペースは空いている。また、番号1,3,4の駐車スペースに駐車している車両を囲むように描画された枠w1,w3,w4が撮像映像GZ1に重畳し、表示部33に表示される。また、車両c1,c3,c4からそれぞれ降車したドライバーが移動した軌跡tr1,tr3,tr4(動線情報の一例)が撮像映像GZ1に重畳して表示される。また、撮像映像GZ1には、車両c1から降車し、店舗8に入ろうとするドライバーhm1の姿が映っている。車両c1,c4のドライバーの軌跡tr1,tr4は、いずれも店舗8の入口に向かっている。
一方、車両c3のドライバーの軌跡tr3は、店舗8の反対側にある建物の入口に向かっている。つまり、番号3に駐車している車両c3は、店舗8の入店以外を目的としており、不正な違反駐車をしている車両である。ドライバーの軌跡tr3を撮像映像に重畳して表示部33に識別可能に表示することで、不正な違反駐車をして、店舗8の入店以外を目的として移動する、ドライバーの存在が目立つようになる。
また、駐車管理テーブルTb1の内容を参照すると、車両c3(ナンバー:B1-12)の過去30日間における駐車回数は、20回である。そのうち、19回が長時間駐車である。この車両c3は、明らかに駐車違反の常習車両である。駐車監視画面GM1に表示された駐車管理テーブルTb1では、違反車両であることが強調表示され、管理者が識別し易くなっている。また、撮像映像GZ1には、車両c3を囲む枠w3が赤色で強調表示され、管理者が識別し易くなっている。
なお、ここでは、ドライバーの軌跡が撮像映像に重畳表示されたが、ドライバー以外の乗員が降車した場合、この乗員の軌跡についてもドライバーの軌跡と同様、重畳表示されてもよい。また、駐車回数および長時間駐車期間の回数を計数する期間は、統計期間の一例として、過去30日間を示したが、この期間に限らず、任意の期間に設定されてもよい。また、駐車監視画面GM1は、PC30の表示部33に表示されたが、センターサーバ70の表示部に表示されてもよい。
以上により、実施の形態1に係る駐車監視システム5では、複数の駐車スペースを有する駐車場100を撮像可能に設置された監視カメラ10とPC30(映像処理装置の一例)とが通信可能に接続される。監視カメラ10は、駐車場100の撮像映像をPC30に繰り返し送信する。PC30は、監視カメラ10から送られた撮像映像に基づいて、複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、検知された車両に関する情報を解析する。PC30は、検知された車両の駐車が駐車場100を有する店舗8(施設の一例)への入店(来場の一例)を目的としていない違反駐車であるか否かを判定する。PC30は、検知された車両に関する情報の解析結果と違反駐車であるか否かの判定結果とを表示部33(モニタの一例)に表示する。
これにより、駐車監視システム5は、店舗8への入店以外の不正目的で駐車場100に車両を駐車したか否かを監視できるので、施設の運営者が駐車場の運営を効率的に行うことを支援することができる。
また、PC30は、監視カメラ10から送られた撮像映像に基づいて、検知された車両のドライバーの軌跡tr1,tr3,tr4(動線情報の一例)をさらに解析する。PC30は、軌跡tr1,tr3,tr4の解析結果に基づいて、違反駐車であるか否かを判定する。これにより、PC30は、違反駐車か否かの判定のためにドライバーの軌跡を用いることができる。従って、PC30は、ドライバーの動線が店舗8に直接的に向かないような不正な違反駐車である場合、その確証を得ることができる。また、PC30は、5分程度の短時間駐車であっても、管理者は、違反駐車と確信できる。また、PC30は、ドライバーの軌跡(動線)が無い場合も、違反駐車と判定できる。
また、PC30は、監視カメラ10から送られた撮像映像に基づいて、いずれかの駐車スペースに駐車した車両の駐車開始時刻から駐車終了時刻までの駐車期間が一定時間(所定の閾値の一例)以上と判断した場合、違反駐車であると判定する。これにより、PC30は、違反駐車か否かの判定のために、駐車開始時刻から駐車終了時刻までの期間と一定時間との比較を行うことができる。従って、PC30は、長時間駐車の違反車両を簡易に検知できる。
また、PC30は、監視カメラ10から送られた撮像映像を表示部33(モニタの一例)に表示する。これにより、PC30は、ライブ映像を表示部33に表示することができる。管理者は、ライブ映像を見て、確実かつ迅速に違反駐車に対応できる。
また、PC30は、ドライバーの軌跡tr1,tr3,tr4を撮像映像に重畳して表示部33に表示する。これにより、管理者もしくは店舗8の従業員である監視員は、ドライバーの駐車目的を把握できる。管理者は、必要に応じて様々な対応(例えば近隣の警察署への通報)を取ることができる。
また、PC30は、違反駐車であると判定された車両のドライバーの軌跡tr1,tr3,tr4を識別可能に撮像映像に重畳して表示部33に表示する。これにより、PC30は、違反駐車を行ったドライバーの軌跡tr1,tr3,tr4を目立つようにライブ映像に重畳して表示することができる。管理者は、ドライバーの行動を即座に把握できる。
また、PC30は、複数の駐車スペースのうちいずれかに駐車した車両に関する情報の解析結果と、30日間(所定日数期間の一例)において長時間(所定の閾値以上の時間の一例)を駐車した駐車回数とを対応付けた、駐車車両のデータ(駐車車両情報の一例)を駐車管理テーブルTb1に登録して記録部35に記録する。これにより、PC30は、違反駐車の常習車両であるか否かを容易に判断できる。
(実施の形態2)
実施の形態1では、長時間駐車している、あるいは入店を目的としないで駐車している、違反駐車が検知される場合を示した。実施の形態2では、駐車違反の常習車両が駐車したことが管理者に即座に通知される例を説明する。また、違反車両が検索される例も併せて説明する。
実施の形態2に係る駐車監視システムは、実施の形態1に係る駐車監視システムとほぼ同一の構成を有する。実施の形態1と同一の構成要素については同一の符号を用いることで、その説明を省略する。なお、PC30は、全体の動作を統括するプロセッサ31の他、後述する検索の処理専用のCPU(図示略)を含んでもよい。
図7は、実施の形態2に係る駐車監視システム5の動作手順例を示すシーケンス図である。実施の形態2におけるステップT1~T10は、前記実施の形態1と同一のステップであるので、同一の番号を付すことでその説明を省略する。
PC30のプロセッサ31は、ステップT3で駐車判定、車型判定およびドライバー追跡の処理を行った場合、例えば駐車車両があることをトリガとして、管理者が操作可能な検索画面を表示部33に表示する(T11)。なお、管理者は、プロセッサ31が実行する、上記処理とは無関係に、つまり非同期で検索画面を表示させてもよい。
図8は、駐車回数順の駐車リストを検索するための検索画面GM2の一例を示す図である。検索画面GM2は、店舗毎の監視カメラを特定するカメラ表示領域r4、検索キーskのキー表示領域r5、および検索結果表示領域r6を含む。検索キーskは、操作部34の一部として、画面に表示されるソフトキーである。
プロセッサ31は、表示部33に表示された検索画面GM2に対し、管理者によって検索キーskが押下されると、検索を開始する。検索対象は、記録部35に蓄積されている、図5に示す駐車管理テーブルTb1に登録されている駐車車両に関するデータである。検索キーskは、プルダウンメニューで展開される検索条件のいずれかを選択可能である。検索条件として、駐車回数順、長時間駐車リスト等が選択可能である。なお、検索条件として、これらの条件のAND検索を選択することも可能である。また、詳細な検索条件として、駐車時間帯や車型等を加えて条件を絞り混むことも可能である。
図8では、検索キーskとして「駐車回数順」が選択された場合を示す。検索結果表示領域r6には、駐車回数の多い順に、駐車回数(30日間)、ナンバー、車型が一覧表示される。例えば、1行目には、駐車回数:30回,ナンバー:D1-14,車型:普通が表示される。2行目には、駐車回数:25回,ナンバー:E1-15,車型:普通が表示される。この検索では、駐車回数の多寡によって駐車車両が抽出されるので、違反駐車の車両、正規な駐車の車両のいずれも検索結果に反映される。
図9は、長時間駐車リストを検索するための検索画面GM3の一例を示す図である。検索画面GM3は、検索画面GM2と同様、店舗毎の監視カメラを特定するカメラ表示領域r4、検索キーskのキー表示領域r5、および検索結果表示領域r6の他、ヒット通知領域r7を含む。ヒット通知領域r7は、検索結果表示領域r6に隣接して表示される。ヒット通知領域r7は、検索結果表示領域r6に表示される長時間駐車リストの各行に対応する、チェックボックスcbを含む。
プロセッサ31は、表示部33に表示された検索画面GM3に対し、管理者によって検索キーskが押下されると、検索を開始する。検索キーskに入力される検索条件として、図9では、長時間駐車リストが選択された場合を示す。検索結果表示領域r6には、長時間駐車の回数の多い順に、駐車回数(30日間)、ナンバー、車型が一覧表示される。例えば、1行目には、駐車回数:25回,ナンバー:F1-16,車型:普通が表示される。2行目には、駐車回数:20回,ナンバー:B1-12,車型:普通が表示される。3行目以降についても同様である。
例えば、管理者が、長時間駐車リストの中から、違反駐車の常習車両を見つけ、その車両に対応する、ヒット通知画面のチェックボックスcbにチェックマークを入れる。これにより、次回以降、該当車両が駐車場100に駐車すると、PC30のプロセッサ31は、ポップアップ画面pg(図10参照)を表示する。ここでは、ナンバー:B1-11を有する車両に対し、チェックマークが入っている。プロセッサ31は、駐車管理テーブルTb1において、チェックマークが入った駐車車両のデータに対し、フラグ(フラグ情報の一例)を設定する。
また、ステップT7で車両ナンバーの判定が行われた後、プロセッサ31は、検索専用のCPUに対し、車両ナンバーを通知し、違反駐車であるか否かを問い合わせる(T12)。検索専用のCPUは、車両ナンバーを基に、記録部35に登録されている駐車管理テーブルTb1を検索し、フラグが設定された違反車両であるか否かを判別する。フラグが設定された違反車両でない場合、検索専用のCPUは、問い合わせに対し、何も応答しない、またはOKを返信する。一方、違反車両である場合、検索専用のCPUは、プロセッサ31に対し、ポップアップ通知を行う(T13)。プロセッサ31は、ポップアップ通知を受けると、駐車管理画面GM4にポップアップ画面pgを重畳して表示する(T14)。
図10は、ポップアップ画面pgが表示された駐車管理画面GM4の一例を示す図である。例えば、ナンバー:B1-12を有する車両が、店舗8の駐車場100に入った場合、駐車管理画面GM4には、ポップアップ画面pgが表示される。ポップアップ画面pgは、「ヒット通知 駐車位置3 長時間駐車:B1-12(長時間駐車 20回)」の駐車車両に関する情報を含む。これにより、管理者は、例えば違反駐車の常習車両が駐車スペースに駐車したことにいち早く気付くことができる。
なお、実施の形態2では、ポップアップ画面pgを表示することで、登録された車両の違反駐車が強調表示されたが、ポップアップ画面の代わりに、特定のマークを表示したり、駐車管理画面の背景色を変更したりブリンク表示することで、強調表示してもよい。また、強調表示と同時に、アラーム音が発せられてもよい。
また、PC30のプロセッサ31が検索専用のCPUに車両ナンバーを送信し、登録された違反車両の有無を問い合わせたが、車両ナンバーをセンターサーバ70に送信し、違反車両の有無を問い合わせてもよい。この場合、センターサーバ70は、ストレージ72に蓄積された駐車管理テーブルTb1を用いて、違反車両の有無を判定する。
以上により、実施の形態2における駐車監視システム5では、駐車管理テーブルTb1に登録された駐車車両のデータ(駐車車両情報の一例)には、管理者(ユーザの一例)の操作により指定されたフラグ(フラグ情報の一例)が設定可能である(つまり、対応付けて記録される)。PC30は、駐車車両のデータにフラグが設定された車両が駐車スペースに駐車したことを検知した場合、検知された車両に関する情報を表示部33に強調表示する。
これにより、PC30は、ヒット通知の対象として指定された車両が駐車した場合、管理者に即座に注意喚起を促すことができる。また、PC30は、駐車管理テーブルTb1に登録された多くの駐車管理情報のうち、フラグが設定された駐車車両情報だけを抽出することで、違反駐車車両のデータベースを作成することができ、違反駐車車両に適応的な対応が可能となる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例、修正例、置換例、付加例、削除例、均等例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した各種の実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、上述した実施の形態1,2では、駐車監視システム5が配置される施設の一例として、小規模店舗のコンビニエンスストアもしくはスーパーマーケット等の店舗の駐車場を対象としたが、中規模以上の店舗、さらに美術館、映画館、公園等の施設の駐車場を対象としてもよい。
また、本開示は、上記実施形態のPC30の機能を実現するプログラムを、ネットワークあるいは各種記憶媒体を介して装置に供給し、この装置内のコンピュータが読み出して実行するプログラムも適用範囲である。
本開示は、施設の来場以外の不正目的で施設の駐車場に車両を駐車したか否かを監視し、施設の運営者が駐車場の運営を効率的に行うことを支援する駐車監視システム、駐車監視方法およびプログラムとして有用である。
5 駐車監視システム
10 監視カメラ
11 CPU
12 記憶部
13 撮像部
14 映像処理部
15 通信部
16 パンチルト駆動部
18 加速度センサ
19 IR照射部
30 PC
31 プロセッサ
32 メモリ
33 表示部
34 操作部
35 記録部
36 入出力I/F
70 センターサーバ
100 駐車場

Claims (9)

  1. 複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラと映像処理装置とが通信可能に接続された駐車監視システムであって、
    前記カメラは、
    前記駐車場の撮像映像を前記映像処理装置に繰り返し送信し、
    前記映像処理装置は、
    前記カメラから送られた前記撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析し、
    前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、 前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定し、
    前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示する、
    駐車監視システム。
  2. 前記映像処理装置は、
    前記カメラから送られた前記撮像映像に基づいて、前記いずれかの駐車スペースに駐車した車両の駐車開始時刻から駐車終了時刻までの駐車期間が所定の閾値以上と判断した場合、前記違反駐車であると判定する、
    請求項1に記載の駐車監視システム。
  3. 前記映像処理装置は、
    前記カメラから送られた前記撮像映像をさらに前記モニタに表示する、
    請求項に記載の駐車監視システム。
  4. 前記映像処理装置は、
    前記ドライバーの動線情報を前記撮像映像に重畳して前記モニタに表示する、
    請求項に記載の駐車監視システム。
  5. 前記映像処理装置は、
    前記違反駐車であると判定された車両のドライバーの動線情報を識別可能に前記撮像映像に重畳して前記モニタに表示する、
    請求項に記載の駐車監視システム。
  6. 前記映像処理装置は、
    前記複数の駐車スペースのうちいずれかに駐車した車両に関する情報の解析結果と、所定日数期間において所定の閾値以上の時間を駐車した駐車回数とを対応付けた駐車車両情報を記録部に記録する、
    請求項1に記載の駐車監視システム。
  7. 前記駐車車両情報は、
    ユーザの操作により指定されたフラグ情報をさらに対応付けて記録し、
    前記映像処理装置は、
    前記フラグ情報を有する前記駐車車両情報に対応する車両が前記複数の駐車スペースのうちいずれかに駐車したことを検知した場合、前記検知された車両に関する情報を前記モニタに強調表示する、
    請求項に記載の駐車監視システム。
  8. 複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラと映像処理装置とが通信可能に接続された駐車監視システムにおける駐車監視方法であって、
    前記カメラは、
    前記駐車場の撮像映像を前記映像処理装置に繰り返し送信し、
    前記映像処理装置は、
    前記カメラから送られた前記撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析し、
    前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、 前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定し、
    前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示する、
    駐車監視方法。
  9. 複数の駐車スペースを有する駐車場を撮像可能に設置されたカメラとの間で通信可能に接続された、コンピュータである映像処理装置に、
    前記カメラから繰り返して送られる前記駐車場の撮像映像を受信するステップと、
    前記受信された駐車場の撮像映像に基づいて、前記複数の駐車スペースのうちいずれかの駐車スペースにおける車両の駐車を検知した場合、前記検知された車両のドライバーの動線情報を含む前記検知された車両に関する情報を解析するステップと、
    前記ドライバーの動線情報の解析結果に基づいて、 前記検知された車両の駐車が前記駐車場を有する施設への来場を目的としていない違反駐車であるか否かを判定するステップと、
    前記検知された車両に関する情報の解析結果と前記違反駐車であるか否かの判定結果とをモニタに表示するステップと、を実現させるための、
    プログラム。
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