JP7108277B2 - ポール取付用表示具及びその取付方法 - Google Patents

ポール取付用表示具及びその取付方法 Download PDF

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Description

特許法第30条第2項適用 株式会社キッズウェイに対し、平成29年9月4日に営業を開始、平成29年12月27日及び平成30年1月26日に納品
本発明は、ポールに外嵌状態で取り付けられて表示を行うポール取付用表示具と、このポール取付用表示具の施工方法とに関する。
建設現場等においては、作業員や一般人に注意を促すためや、一般人が作業区画内へ立ち入らないようにするため等に、「落下物注意」や「関係者以外立入禁止」といった類の表示が行われている。建設現場等におけるこの種の表示は、仮設足場等を構成するポールに取り付けた表示具で行われることが多い(例えば、特許文献1を参照。)。また、街灯や電信柱や監視カメラ設置柱等のポールには、その場所の住所を表示したり、案内や広告を行ったりするため等に、表示具が取り付けられることがある(例えば、特許文献2を参照。)。このように、その場にあるポールを利用して何らかの表示を行うことは、従来より広く行われている。
特開平09-127899号公報 特許第5610499号公報
しかし、特許文献1や特許文献2の表示具はいずれも、ポールから吊り下げたり、ポールの外周面に貼り付けたりする平板状のものとなっていた。このため、これらの表示具は、その表示面を視認できる方向が限られる等、表示内容の視認性が必ずしも良好ではないという問題があった。
上記の問題は、例えば、図6に示すように、筒状を為し、その外周面(同図において網掛けハッチングで示した面)が表示面として機能するポール取付用表示具100をポール200に対して外嵌状態で取り付けるようにすれば、解決することができる。以下においては、この態様のポール取付用表示具100を「筒状型のポール取付用表示具」と呼ぶことがある。
図6に示すような筒状型のポール取付用表示具100は、その表示面を360°どの角度からも視認することができる。加えて、筒状型のポール取付用表示具100は、風が吹く等しても揺れないため、良好な視認性を維持できるだけでなく、騒音も生じないという利点をも有している。ところが、筒状型のポール取付用表示具100は、ポール200の長さや、ポール200が設置されている環境等によっては、ポール200に対して取り付けにくいという欠点を有している。
というのも、図6に示すような筒状型のポール取付用表示具100をポール200に対して取り付けるためには、ポール取付用表示具100の中心線に沿って貫通して設けられたポール挿通孔101にポール200を挿通する必要がある。ところが、図6に示すように、ポール200の下側が地面G(ポール設置面)に固定されており、ポール200の高さ(長さ)があるような場合には、ポール取付用表示具100の取り付けは、ポール200に梯子を掛けての作業となってしまう。
また、ポール200の一端部201(図6では上端部)に、照明や信号機や監視カメラ等の物体が取り付けられている場合には、その物体をポール200から一端取り外さないと、ポール取付用表示具100をポール200に対して取り付けることさえできない。上記の仮設足場等でも、それを構成するポールの両端には、通常、地面や足板、或いは横ポール(仮設足場で梁状に設置されるポール)や縦ポール(仮設足場で柱状に設置されるポール)や各種金具等が存在しているため、これらを一旦取り外さなければ、ポール取付用表示具100を取り付けることができない。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、筒状型のものでありながらも、取付対象のポールが長い場合や、そのポールの両端部に障害物が存在する場合等でも、そのポールに対して容易に取り付けることができるポール取付用表示具を提供するものである。また、このポール取付用表示具をポールに対して好適に取り付けることができるポール取付用表示具の取付方法を提供することも本発明の目的である。
上記課題は、
ポールに対して外嵌状態で取り付けられてその外周面で表示を行うポール取付用表示具であって、
ポールに対して外嵌状態で配され、その外周面で表示を行う筒状表示部材と、
筒状表示部材を前記ポールに対して取り付ける治具部材と
を備え、
筒状表示部材が、前記ポールの周回方向で分割された複数の分割表示部材で構成されるとともに、
治具部材が、前記ポールに対して取り付けられるポール取付部と、複数の分割表示部材を筒状に結束した状態で支持する表示部材支持部とを有する
ことを特徴とするポール取付用表示具
を提供することによって解決される。
このように、筒状表示部材を、複数の部材(分割表示部材)に分割可能な構造とすることによって、それぞれの分割表示部材をポールの外周側から宛がう態様で、筒状表示部材をポールに取り付けることが可能になる。このため、ポールが長い場合や、ポールの両端部に障害物が存在する場合等でも、そのポールに対して筒状型のポール取付用表示具を容易に取り付けることが可能になる。
また、筒状表示部材は、通常、ある程度の大きさを有することに加えて、それをゴム等の弾性素材で形成して筒状表示部材に緩衝機能も発揮させようとした場合等には重量も大きくなるため、筒状表示部材の運搬や取扱いに手間を要する虞もある。この点、筒状表示部材を複数の部材(分割表示部材)で構成したことによって、筒状表示部材の運搬容易性や取扱容易性を高めることも可能になる。
ただし、筒状表示部材を複数の部材(分割表示部材)で構成すると、これらの分割表示部材をポールに対して位置決め等する際に、分割表示部材がバラバラとして作業に手間取る虞がある。この点、本発明のポール取付用表示具では、複数の分割表示部材を筒状に結束した状態で支持可能な治具部材を設けることによって、その問題を解決している。
本発明のポール取付用表示具において、治具部材は、1つのみ設けてもよいが、筒状表示部材の一端側で前記ポールに対して取り付けられる一端側の治具部材と、筒状表示部材の他端側で前記ポールに対して取り付けられる他端側の治具部材とで構成することが好ましい。
これにより、筒状表示部材を構成する複数の分割表示部材をその両端で結束することができるようになり、ポールに取り付けた後の筒状表示部材の形態安定性をより高めることが可能になる。
本発明のポール取付用表示具において、治具部材は、その形態を特に限定されるものではないが、前記ポールに対して外嵌状態で取付可能な環状のものとし、前記ポールの周回方向で分割されて互いに連結可能な複数の分割治具部材で構成することが好ましい。
このように、治具部材を環状のものとすることによって、ポールに対して治具部材をよりしっかりと取り付けることが可能になる。また、治具部材の表示部材支持部で、筒状表示部材を構成する複数の分割表示部材の外周面を囲むように保持し、複数の分割表示部材をより確実に結束することも可能になる。さらに、環状の治具部材を複数の部材(分割治具部材)で構成したことによって、筒状表示部材の分割表示部材と同様、それぞれの分割治具部材をポールの外周側から宛がう態様で、治具部材をポールに取り付けることが可能になる。このため、ポールが長い場合や、ポールの両端部に障害物が存在する場合等でも、そのポールに対して環状の治具部材を容易に取り付けることが可能になる。
本発明のポール取付用表示具においては、治具部材のポール取付部の内周部に、前記ポールの外周面に接触させるスペーサーを取り付けるためのスペーサー取付部を設けることも好ましい。
これにより、ポール取付用表示具の汎用性を高めることが可能になる。というのも、ポール取付用表示具を取り付ける対象のポールの太さは常に同一であるとは限らないところ、治具部材におけるポール取付部の内周部にスペーサーを取り付けることができるようにしておけば、同じポール取付用表示具であっても、太さ(外径)の異なるポールに対して取り付けることが可能になるからである。
以上のように、本発明によって、筒状型のものでありながらも、取付対象のポールが長い場合や、そのポールの両端部に障害物が存在する場合等でも、そのポールに対して容易に取り付けることができるポール取付用表示具を提供することが可能になる。また、このポール取付用表示具をポールに対して好適に取り付けることができるポール取付用表示具の取付方法を提供することも可能になる。
本発明に係るポール取付用表示具をポールに対して取り付けた状態を示した斜視図である。 本発明に係るポール取付用表示具をポールに対して取り付けた状態を示した正面図である。 本発明に係るポール取付用表示具をポールに対して取り付ける前の状態を示した斜視図である。 本発明に係るポール取付用表示具を構成する治具部材を、複数の分割治具部材に分解した状態を示した斜視図である。 本発明に係るポール取付用表示具をポールに対して取り付けた状態を、図2におけるZ-Z面で切断して示した断面図である。 筒状を為すポール取付用表示具をポールに対して取り付けた状態を示した斜視図である。
0.ポール取付用表示具の概要
本発明のポール取付用表示具100の好適な実施態様について、図面を用いてより具体的に説明する。図1は、本発明のポール取付用表示具100をポール200に対して取り付けた状態を示した斜視図である。図2は、本発明のポール取付用表示具100をポール200に対して取り付けた状態を示した正面図である。
図1及び図2や、後掲する図3以降の図では、x軸とy軸とz軸とを示している。これらの座標軸の向きは、異なる図面でも共通している。以下においては、x軸方向正側を「右」、x軸方向負側を「左」、y軸方向正側を「後」、y軸方向負側を「前」、z軸方向正側を「上」、z軸方向負側を「下」として説明する。ただし、これは、飽くまで説明の便宜を考慮してのものであり、本発明のポール取付用表示具100を使用する向き等を限定するものではない。
本発明のポール取付用表示具100は、図1及び図2に示すように、ポール200に対して外嵌状態で取り付けられてその外周面(網掛けハッチングで示した部分)で表示を行うものとなっている。本実施態様においては、地面G(設置面)から上向きに立設したポール200に対してポール取付用表示具100を取り付けているが、ポール200は、上下方向に対して傾斜したものであってもよいし、左右方向に支持されたものであってもよい。本発明のポール取付用表示具100は、ポール200の方向にかかわらず取り付けることが可能である。
また、本実施態様において、ポール200は、中空なパイプ状のものとなっているが、中実な無垢状のものであってもよい。また、ポール200の外周形状は、円形のものだけでなく、多角形(三角形や四角形や六角形等)等の他の形状であってもよい。
本発明のポール取付用表示具100は、筒状表示部材110と治具部材120とを備えたものとなっている。以下、本発明のポール取付用表示具100を構成する各部材について詳しく説明する。
1.筒状表示部材
筒状表示部材110は、図1及び図2に示すように、ポール200に対して外嵌状態で配され、その外周面(網掛けハッチングで示した部分)を表示面として表示を行うものとなっている。筒状表示部材110の外周面(表示面)には、ポール取付用表示具100の用途等に応じて、「落下物注意」や「関係者以外立入禁止」等の表示が施される。
筒状表示部材110の素材は、特に限定されないが、ゴムや発泡樹脂等、弾性変形可能な柔軟な弾性材料で形成することが好ましい。これにより、筒状表示部材110に緩衝機能を付与することも可能となる。この場合、筒状表示部材110の外面は、上記の表示が印刷等で施された表示シートを配するとよい。表示シートのさらに外面には、樹脂等のラミネートを施すと、表示シートを風雨や汚れ等から保護することが可能になる。
筒状表示部材110を形成する弾性材料としては、ポリプロピレン(PP)や、ポリエチレン(PE)や、ポリウレタン(PU)や、ポリスチレン(PS)や、ポリ塩化ビニル(PVC)や、メラミン樹脂(MF)等の熱可塑性樹脂の発泡体や、天然ゴム(NR)や、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)や、ニトリルゴム(NBR)や、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)や、ウレタンゴム(U)や、シリコーンゴム(Q)や、フッ素ゴム(FKM)や、クロロプレンゴム(CR)や、ブチルゴム(IIR)等のゴム材料の発泡体や、熱可塑性エラストマーの発泡体等が例示される。ただし、筒状表示部材110は、発泡体(スポンジ)である必要は特になく、ゴムや熱可塑性エラストマー等からなる非発泡体(軟質ソリッド材)とすることもできる。
筒状表示部材110の形態は、その中心線に沿ってポール200を通すことができる筒状を為すものであれば、特に限定されない。筒状表示部材110の形態としては、本実施態様で採用した円筒状のほか、三角筒状や四角筒状や六角筒状や八角筒状等の多角筒状等が例示される。筒状表示部材110は、その太さが一定である必要も特になく、その外周面をテーパー状に形成する等、場所によって太さが異なるものであってもよい。
図3は、本発明のポール取付用表示具100をポール200に対して取り付ける前の状態を示した斜視図である。本発明のポール取付用表示具100では、図3に示すように、筒状表示部材110が、ポール200の周回方向で分割された複数の分割表示部材111,112で構成されている。
筒状表示部材110を構成する分割表示部材111,112の個数は、2個以上であれば特に限定されないが、多くしすぎると、ポール200に対して分割表示部材111,112を位置決め等する作業に手間を要しやすくなる。このため、筒状表示部材110を構成する分割表示部材111,112の個数は、6個以下とすることが好ましく、4個以下とすることがより好ましく、3個以下とすることがさらに好ましい。
本実施態様において、筒状表示部材110は、ポール200の前面側を覆う第一の分割表示部材111と、ポール200の後面側を覆う第二の分割表示部材112とで構成している。ポール200が長い場合や、ポール200の両端部に障害物が存在する場合等でも、そのポール200に対して筒状表示部材110を取り付けることができるようにするという課題自体は、筒状表示部材110を2個の分割表示部材111,112で構成すれば、解決することができる。
2.治具部材
治具部材120は、図1及び図2に示すように、ポール200に対して筒状表示部材110を取り付けるためのものとなっている。治具部材120は、金属等で形成されたものであってもよいが、本実施態様においては、樹脂によって形成されたものとなっている。治具部材120は、少なくとも1個設ければ、上記の機能(ポール200に対して筒状表示部材110を取り付けるという機能)を発揮することができるが、本実施態様のように、複数個設けることが好ましい。
具体的には、筒状表示部材110の一端側(本実施態様では下端側)でポール200に対して取り付けられる一端側の治具部材120aと、筒状表示部材110の他端側(本実施態様では上端側)でポール200に対して取り付けられる他端側の治具部材120bとを設けることが好ましい。これにより、筒状表示部材110を構成する複数の分割表示部材111,112をその両端で結束することができるようになり、ポール200に取り付けた後の筒状表示部材110の形態安定性をより高めることが可能になる。
それぞれの治具部材120(一端側の治具部材120a及び他端側の治具部材120b)は、ポール取付部120cと表示部材支持部120dとを有している。ポール取付部120cは、ポール200に対して取り付けられる部分となっており、表示部材支持部120dは、複数の分割表示部材111,112で構成される筒状表示部材110を筒状に結束した状態で支持する部分となっている。
それぞれの治具部材120(一端側の治具部材120a及び他端側の治具部材120b)は、その形態を特に限定されるものではない。本実施態様においては、図1に示すように、それぞれの治具部材120を、ポール200に対して外嵌状態で取付可能な環状のものとするとともに、図3に示すように、それぞれの治具部材120を、ポール200の周回方向で分割されて互いに連結可能な複数の分割治具部材121,122で構成している。
このように、それぞれの治具部材120(一端側の治具部材120a及び他端側の治具部材120b)を環状のものとすることによって、ポール200に対して治具部材120をよりしっかりと取り付けることができるようになっている。また、治具部材120の表示部材支持部120dで、筒状表示部材110を構成する複数の分割表示部材111,112の外周面を囲むように保持し、複数の分割表示部材111,112をより確実に結束することもできるようになっている。
ただし、それぞれの治具部材120(一端側の治具部材120a及び他端側の治具部材120b)を環状とすると、筒状表示部材110で述べたのと同じ理由で、ポール200が長い場合やポール200の両端部に障害物が存在する場合等に、ポール200に対して治具部材120を取り付けにくくなる虞がある。
この点、本実施態様では、筒状表示部材110を複数の分割表示部材111,112で構成したのと同じように、それぞれの治具部材120を、複数の分割治具部材121,122で構成している。具体的には、それぞれの治具部材120を、ポール200の前面側を覆う第一の分割治具部材121と、ポール200の後面側を覆う第二の分割治具部材122とで構成している。
これにより、それぞれの分割治具部材121,122をポール200の外周側から宛がう態様で、治具部材120をポール200に取り付けることが可能となっている。したがって、ポール200が長い場合やポール200の両端部に障害物が存在する場合等でも、ポール200に対して環状の治具部材120を容易に取り付けることができるようになっている。
図4は、本発明のポール取付用表示具100を構成する治具部材120を、複数の分割治具部材121,122に分解した状態を示した斜視図である。図5は、本発明のポール取付用表示具100をポール200に対して取り付けた状態を、図2におけるZ-Z面で切断して示した断面図である。
図4は、図1~3に示した一端側の治具部材120aと他端側の治具部材120bとのうち、他端側の治具部材120bを示したものとなっている。ただし、本実施態様においては、一端側の治具部材120aと他端側の治具部材120bとは、上下を反転させただけのものとなっている。このため、以下においては、主に、他端側の治具部材120bを例に挙げて、治具部材120の構成を説明し、一端側の治具部材120bの構成の説明は割愛する。しかし、他端側の治具部材120bで述べた構成は、上下を反転させると、一端側の治具部材120aにも当て嵌まる。
治具部材120aが、ポール取付部120cと表示部材支持部120dとを有することは既に述べたが、本実施態様においては、それぞれを図4に示す形態としている。
ポール取付部120cは、それぞれの分割治具部材121,122において半円筒状を為す円筒部(その内周面側がポール200の外周面に宛がわれる部分)と、当該円筒部の両端部から外側に突き出た左右一対の板状部とで構成されている。この板状部には、ボルト挿通孔120cが設けられている。
ボルト挿通孔120cは、図5に示すように、ボルト301を挿通するための部分となっている。このボルト301のネジ軸部に対して、ボルト挿通孔120cの反対側からナット302を螺合して締め付けることにより、第一の分割治具部材121のポール取付部120cにおける前記板状部と、第二の分割治具部材122のポール取付部120cにおける前記板状部とが密着し、第一の分割治具部材121と第二の分割治具部材122とが連結された状態となるようになっている。これにより、第一の分割治具部材121と第二の分割治具部材122とをポール200の外周部に対して締め付けた状態で固定することができるようになっている。
また、ポール取付部120cにおける前記円筒部の内周部には、スペーサー400(図5)を取り付けるためのスペーサー取付部120cを設けている。スペーサー400は、図5に示すように、ポール取付部120cの内周面とポール200の外周面との間に隙間がある場合であっても、そのスペーサー400の内面側をポール200の外周面に接触させることで、ポール取付部120cの内周部がポール200の外周部に保持された状態が発現するようにするためのものとなっている。
ポール取付用表示具100を取り付ける対象のポール200の太さは常に同一であるとは限らないところ、治具部材120におけるポール取付部120cの内周部にスペーサー400を取り付けることができるようにすることによって、同じポール取付用表示具100であっても、太さ(外径)の異なるポール200に対して取り付けることが可能となっている。
スペーサー400は、通常、ゴムや発泡樹脂等、弾性変形可能な柔軟な弾性材料で形成される。スペーサー400として採用し得る弾性材料の具体的な種類は、筒状表示部材110を形成する弾性材料で述べたものと略同様である。ポール取付部120cにおけるスペーサー取付部120cに対してスペーサー400を取り付ける方法は、特に限定されないが、本実施態様においては、粘着テープ(両面テープ)を用いてスペーサー400を貼り付けるようにしている。スペーサー400は、接着剤等、他の方法で固定することも可能である。
スペーサー取付部120cの個数や配置は、特に限定されないが、図5に示すように、スペーサー取付部120cを複数箇所に設けて、それぞれのスペーサー取付部120cがポール200の中心に対して回転対称となるように配置することが好ましい。これにより、ポール200に対して治具部材120を安定して取り付けることが可能になる。スペーサー取付部120cの形態も、特に限定されないが、本実施態様においては、ポール取付部120cの内周面に設けた凹部としており、スペーサー取付部120cに対してスペーサー400を位置決めしやすくしている。
これに対し、表示部材支持部120dは、図1に示すように、筒状表示部材110を構成する複数の分割表示部材111,112を筒状に結束した状態で支持する部分となっている。表示部材支持部120dは、斯様な機能を発揮できるのであれば、その具体的な形態を特に限定されない。本実施態様においては、図4に示すように、それぞれの分割治具部材121,122におけるポール取付部120cにおける下端部から突き出た鍔状部と、当該鍔状部から下方に延在する半円筒状のスリーブ部とで構成している。
表示部材支持部120dにおける前記鍔状部は、筒状表示部材110の上端面に宛がって支持するための部分となっており、前記スリーブ部は、その内周面を、筒状表示部材110を構成する複数の分割表示部材111,112における上端部近傍の外周面を保持し、その複数の分割表示部材111,112を結束する(複数の分割表示部材111,112がバラバラに分離しないようにする)ための部分となっている。
すなわち、上述したボルト301とナット302とを締め付けて、分割治具部材121と分割治具部材122とを連結すると、表示部材支持部120dにおける前記スリーブ部の内周面が分割表示部材111,112の内周面に密着して内側に押され、第一の分割表示部材111と第二の分割表示部材112とが互いに密着した状態で安定するようになっている。
本実施態様において、治具部材120には、上記のポール取付部120c及び表示部材支持部120dのほか、図4に示すように、リブ120eが複数箇所に設けられている。このリブ120eによって、治具部材120の剛性が高められ、治具部材120の強度を高めることができるようになっている。
本実施態様においては、上記のように、ポール取付部120cにおける前記円筒部の内周面に、凹部からなるスペーサー取付部120cを設けたため、前記円筒部におけるスペーサー取付部120cが設けられた箇所は、図5に示すように、他の部分よりも薄肉になっているところ、この薄肉の部分の外側にリブ120eが位置するようにしており、スペーサー取付部120cが設けられた部分が補強された状態となっている。
また、本実施態様においては、上記のように、ポール取付部120cにおける前記板状部にボルト挿通孔120cを設けたところ、図5に示すように、このボルト挿通孔120cに近い箇所に設けられたリブ120eをやや控えめに形成している。このため、ボルト挿通孔120cに挿通するボルト301がリブ120eに干渉しないようになっている。したがって、分割治具部材121,122の連結作業が行いやすくなっている。
3.ポール取付用表示具の取付方法
続いて、上述したポール取付用表示具100をポール200に対して取り付ける方法について説明する。本実施態様のポール取付用表示具100は、その取付方法を特に限定されるものではないが、例えば、以下の手順1~4でポール200に対して取り付けると、その取付作業を効率的に行うことができるようになっている。
[手順1]
まず、ポール取付用表示具100を構成する各部材(図3を参照)のうち、一端側(下端側)の治具部材120aをポール200に対して取り付ける。治具部材120aの取付作業は、治具部材120aを構成する第一の分割治具部材121と第二の分割治具部材122とを、それぞれ反対側からポール200の外周面に宛がい、図5に示すように、そのボルト挿通孔120cにボルト301を通してナット302を締め付けることにより行う。ボルト301とナット302の締め付けは、治具部材120aの内周面(若しくはその内周面に設けられたスペーサー400)がポール200の外周面に密着して、ポール200に対して治具部材120aが動かない状態となるまで行う。
[手順2]
続いて、ポール200に対して筒状表示部材110(図3)を取り付ける。筒状表示部材110の取り付けは、筒状表示部材110を構成する第一の分割表示部材111と第二の分割表示部材112とを、それぞれ反対側からポール200の外周面に宛がうことにより行う。このときには、上記手順1で、ポール200に治具部材120aが取り付けられた状態となっているため、この治具部材120aの表示部材支持部120dに分割表示部材111,112の下端部を支持させた状態で行うと分割表示部材111,112の位置決めを容易に行うことができる。
[手順3]
続いて、ポール200に対して他端側(上端側)の治具部材120b(図3)をポール200に対して取り付ける。治具部材120bの取付作業は、治具部材120bを構成する第一の分割治具部材121と第二の分割治具部材122とを、それぞれ反対側からポール200の外周面に宛がい、その表示部材支持部120dが分割表示部材111,112の上端部に支持されるようにする。この状態で、図5に示すように、そのボルト挿通孔120cにボルト301を通してナット302を締め付けることにより行う。ボルト301とナット302の締め付けは、治具部材120aの内周面(若しくはその内周面に設けられたスペーサー400)がポール200の外周面に密着して、ポール200に対して治具部材120aが動かない状態となるまで行う。
[手順4]
最後に、一端側(下端側)の治具部材120aのボルト挿通孔120cに挿通したボルト301と、他端側(上端側)の治具部材120bのボルト挿通孔120cに挿通したボルト301とをきつく締めて(本締めをして)、治具部材120aの表示部材支持部120dにおける前記スリーブ部の内周面が、分割表示部材111,112の下端部の外周面に密着し、治具部材120bの表示部材支持部120dにおける前記スリーブ部の内周面が、分割表示部材111,112の上端部の外周面に密着した状態とする。これにより、分割表示部材111,112は、その上下両端部で筒状に結束された状態となる。
4.用途
本発明のポール取付用表示具100は、ポール200が長い場合やポール200の両端部に障害物がある場合であっても、そのポール200に対して容易に取り付けることができるものとなっている。本発明のポール取付用表示具100は、その用途を特に限定されないが、仮設足場等を構成するポールや、街灯や電信柱や監視カメラ設置柱等のポール等に対して好適に取り付けることができるものとなっている。
100 ポール取付用表示具
101 ポール挿通孔
110 筒状表示部材
111 第一の分割表示部材(分割表示部材)
112 第二の分割表示部材(分割表示部材)
120 治具部材
120a 一端側の治具部材(治具部材)
120b 他端側の治具部材(治具部材)
120c ポール取付部
120c ボルト挿通孔
120c スペーサー取付部
120d 表示部材支持部
120e リブ
121 第一の分割治具部材(分割治具部材)
122 第二の分割治具部材(分割治具部材)
200 ポール
301 ボルト(治具部材連結具)
302 ナット(治具部材連結具)
400 スペーサー
G 地面(ポール設置面)

Claims (4)

  1. ポールに対して外嵌状態で取り付けられてその外周面で表示を行うポール取付用表示具であって、
    ポールに対して外嵌状態で配され、その外周面で表示を行う筒状表示部材と、
    筒状表示部材を前記ポールに対して取り付ける治具部材と
    を備え、
    筒状表示部材が、前記ポールの周回方向で分割された複数の分割表示部材で構成され、
    治具部材が、前記ポールに対して外嵌状態で取付可能な環状のものとされ、前記ポールの周回方向で分割されて互いに連結可能な分離した複数の分割治具部材で構成されるとともに、
    治具部材が、ポール取付部と、表示部材支持部とを有し、
    分離した複数の分割治具部材を互いに連結させることにより、ポール取付部が、前記ポールの外周部に対して締め付けられた状態で取り付けられ、表示部材支持部が、複数の分割表示部材を筒状に結束した状態で支持する
    ことを特徴とするポール取付用表示具。
  2. 治具部材が、
    筒状表示部材の一端側で前記ポールに対して取り付けられる一端側の治具部材と、
    筒状表示部材の他端側で前記ポールに対して取り付けられる他端側の治具部材と
    で構成された
    請求項1記載のポール取付用表示具。
  3. 治具部材のポール取付部の内周部に、スペーサーを取り付けるための凹部からなるスペーサー取付部が前記ポールの中心に対して回転対称となるように複数箇所に設けられ、
    ポール取付部に対して固定されたスペーサーをポールの外周面に接触させることにより、太さの異なるポールに対して取り付けることが可能である請求項1又は2記載のポール取付用表示具。
  4. 請求項1~3いずれか記載のポール取付用表示具を前記ポールに対して取り付けるポール取付用表示具の取付方法。
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