JP7107642B2 - 動作支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動作支援装置に関する。
従来、ワイヤで吊り下げられた荷物作用部を、ワイヤを巻き上げることで上昇させ、作業者が荷物を持ち上げる動作を補助するアシストスーツが開示されている(特許文献1参照)。
特開2016-129916号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、作業者(装着者)は、荷物作用部を手に持った状態で、荷物作用部を荷物に引っかけることで、荷物を持ち上げる必要がある。このため、荷物が荷物作用部を引っかけることができない形状である場合には、荷物を持ち上げる装着者の動作を効果的に支援することができなかった。
そこで、本発明は、装着者の動作を効果的に支援することができる動作支援装置を提供する。
本発明の一態様に係る動作支援装置は、装着者の胴体に装着される胴体装具と、前記装着者の一方の腕部または一方の脚部に装着される第1肢装具と、一端が前記第1肢装具に固定され、前記第1肢装具を吊るす第1ワイヤと、前記第1ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第1ワイヤの長さを調整する第1アクチュエータと、を備える。
本発明の動作支援装置は、装着者の動作を効果的に支援することができる。
実施の形態に係る動作支援装置を前方から見た斜視図である。 動作支援装置を後方から見た平面図である。 実施の形態に係る動作支援装置の機能構成を示すブロック図である。 動作支援装置の腕装具を正面から見た平面図である。 第3ワイヤによる第1腕装具の動きを説明するための図である。 第1ワイヤによる第1腕装具の動きを説明するための図である。 動作支援装置を装着した装着者の動作を支援している様子を示す図である。 動作支援装置を装着した装着者の動作を支援している様子を示す図である。 動作支援装置を装着した装着者の動作を支援している様子を示す図である。 図10Aは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを右側から見た側面図である。 図10Bは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを左側から見た側面図である。
上記動作支援装置の実現のため、本発明の一態様に係る動作支援装置は、装着者の胴体に装着される胴体装具と、前記装着者の一方の腕部または一方の脚部に装着される第1肢装具と、一端が前記第1肢装具に固定され、前記第1肢装具を吊るす第1ワイヤと、前記第1ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第1ワイヤの長さを調整する第1アクチュエータと、を備える。
これによれば、第1アクチュエータを制御して第1ワイヤの長さを調整することができるため、例えば、第1ワイヤの長さを短くすることで装着者の腕に装着される第1肢装具を上方に持ち上げることができる。このため、物体の形状に関わらずに、当該物体を持ち上げる装着者の動作を支援することができる。よって、装着者の動作を効果的に支援することができる。
また、さらに、前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記第1ワイヤがスライド可能な状態で支持する第1支持部材を備え、前記第1アクチュエータは、駆動することで前記第1ワイヤの一端と、前記第1支持部材により支持されている部位との間における、前記第1ワイヤの長さを調整してもよい。
また、前記第1肢装具は、前記一方の腕部に装着され、前記第1支持部材は、前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で支持してもよい。
このため、ユーザの肩よりも上方の位置から第1ワイヤによって第1肢装具を吊すことができる。よって、装着者が物体を持ち上げる動作を支援することが容易にできる。
また、前記第1支持部材は、前記胴体装具に配置され、前記胴体装具が前記胴体に装着された状態において、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で前記第1ワイヤを支持してもよい。
このため、ユーザの肩よりも上方の位置から第1ワイヤによって第1肢装具を吊すことができる。よって、装着者が物体を持ち上げる動作を支援することが容易にできる。
また、さらに、前記第1ワイヤの一端と前記第1支持部材により支持されている部位との間に亘って前記第1ワイヤの側方を覆い、かつ、前記第1ワイヤが延びる方向に可撓性を有する第1保護部材を備えてもよい。
このため、第1ワイヤの長さの調整が行われる場合であっても、第1ワイヤとその他の物体との間において、摩擦が生じることを抑制できる。このため、第1ワイヤの動きに他の物体が巻き込まれることを低減できる。
また、さらに、前記装着者が操作するための第1切替部を備え、前記第1アクチュエータは、前記第1切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動してもよい。
このため、装着者は、所望のタイミングで、物体を持ち上げる動作を動作支援装置に支援させることができる。
また、前記第1肢装具は、前記一方の腕部の前腕部に装着される第1前腕装具と、前記一方の腕部の上腕部に装着される第1上腕装具と、前記第1上腕装具と、前記第1前腕装具とを互いに回転可能に接続する第1接続部と、を有し、前記第1ワイヤの一端は、前記第1前腕装具に固定され、前記動作支援装置は、さらに、一端が前記第1前腕装具に固定され、当該一端と他端との間の部位が前記第1上腕装具に接続され、前記第1前腕装具を前記第1接続部において前記第1上腕装具に対して回転させるための第3ワイヤと、前記第3ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第3ワイヤの長さを調整する第3アクチュエータと、を備えてもよい。
また、前記第1肢装具は、前記第3ワイヤの前記一端および前記他端の間の部位を、前記第1ワイヤの長さ方向にスライド可能に支持する第1摺動部材を有してもよい。
また、さらに、前記装着者が操作するための第1切替部を備え、前記第1アクチュエータは、前記第1切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動し、前記第3アクチュエータは、前記第1切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第3ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動してもよい。
このため、装着者の腕に対して、腕を持ち上げる動作を支援するとともに、肘関節が屈曲している状態を支援することができる。これにより、装着者は、より高い位置で物体を保持することが容易にでき、物体を持ち上げた状態での歩行が容易にできる。
また、さらに、前記装着者の他方の腕部に装着される第2肢装具と、一端が前記第2肢装具に固定され、前記第2肢装具を吊るす第2ワイヤと、前記第2ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第2ワイヤの長さを調整する第2アクチュエータと、を備えてもよい。
このため、装着者の両腕に対して、物体を持ち上げる動作を支援することができる。また、装着者は、どちらかの腕を使っても、動作支援装置からの支援を受けて物体を持ち上げることができる。
また、前記第1肢装具は、前記一方の脚部に装着され、前記第1支持部材は、前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記装着者の股関節よりも前記装着者の膝側の位置で支持してもよい。
このため、第1支持部材は、装着者の腰または臀部付近を支点として胴体装具を装着者の後ろ側に回転させることとなる。これにより、装着者は、動作支援装置から股関節を伸展させる動作の補助を受けることができる。
また、前記第1肢装具は、前記一方の脚部の下脚部に装着される第1下脚装具と、前記一方の脚部の大腿部に装着される第1上脚装具と、前記第1下脚装具と、前記第1上脚装具とを互いに回転可能に接続する第3接続部とを有し、前記第1ワイヤの前記一端は、前記第1下脚装具に固定され、前記第1上脚装具は、前記第1ワイヤの前記一端および前記他端の間の部位を、前記第1ワイヤの長さ方向にスライド可能に支持する第3摺動部材を有してもよい。
このため、第1脚装具では、第1下脚装具と、第1上脚装具とが、第3接続部において装着者の膝関節が伸展する方向に回転される。これにより、装着者は、動作支援装置から膝関節を伸展させる動作の補助を受けることができる。よって、装着者の動作を効果的に支援することができる。
また、さらに、前記装着者の他方の脚部に装着される第2肢装具と、一端が第2肢装具に固定され、前記第2肢装具を吊るす第2ワイヤと、前記第2ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第2ワイヤの長さを調整する第2アクチュエータと、を備えてもよい。
また、前記第2肢装具は、前記他方の脚部の下脚部に装着される第2下脚装具と、前記他方の脚部の大腿部に装着される第2上脚装具と、前記第2下脚装具と、前記第2上脚装具とを互いに回転可能に接続する第4接続部とを有し、前記第1ワイヤの前記一端は、前記第2下脚装具に固定され、前記第2上脚装具は、前記第1ワイヤの前記一端および前記他端の間の部位を、前記第1ワイヤの長さ方向にスライド可能に支持する第4摺動部材を有してもよい。
このため、装着者の両脚に対して、立ち上がる動作を支援することができる。また、装着者は、どちらかの脚を使っても、動作支援装置からの支援を受けて立ち上がることができる。
以下、本発明の一態様に係る動作支援装置100について、図面を参照しながら具体的に説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1~図5を用いて、実施の形態1に係る動作支援装置について説明する。
[1-1.構成]
本実施の形態では、装着者に動作支援装置が装着された状態において、装着者の身体の左右方向をX軸方向とし、装着者の身体の前後方向をY軸方向とし、装着者の身体の上下方向をZ軸方向とする。また、装着者の身体の左側をX軸方向プラス側とし、装着者の身体の右側をX軸方向マイナス側とする。また、装着者の身体の前側をY軸方向プラス側とし、装着者の身体の後ろ側をY軸方向マイナス側とする。また。装着者の身体の上側をZ軸方向プラス側とし、装着者の身体の下側をZ軸方向マイナス側とする。なお、各図において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれを示す矢印が示す方向を、それぞれの方向におけるプラス側とし、矢印とは反対側の方向を、それぞれの方向におけるマイナス側とする。なお、上記のことは、以降の実施の形態でも同様である。
図1は、実施の形態に係る動作支援装置を前方から見た斜視図である。図2は、動作支援装置を後方から見た平面図である。図3は、動作支援装置の機能構成を示すブロック図である。
図1および図2に示すように、動作支援装置100は、胴体装具110と、第1腕装具120と、第2腕装具130と、第1ワイヤ210と、第2ワイヤ220と、第3ワイヤ230と、第4ワイヤ240と、第1~第4アクチュエータ161~164と、バッテリ171、172と、制御部180と、切替部181、182とを備える。
(胴体装具)
胴体装具110は、装着者の胴体の側方に配置され、当該胴体に装着される部材である。胴体装具110は、具体的には、装着者の背中に装着される、Z軸方向プラス側に長い箱状の部材である。胴体装具110は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。胴体装具110には、装着者側の面にクッションなどの緩衝材が配置されていてもよい。
胴体装具110には、胴体装具110を装着者の背中に配置するためのハーネス190が接続されている。ハーネス190は、装着者の肩に掛けられることで、装着者が胴体装具110を背中に背負った状態(胴体装具110が装着者の背中に配置された状態)を維持するための部材である。ハーネス190は、装着者の両肩に対応した位置に設けられ、例えば、ナイロン、シリコーンなどの樹脂、金属、革(人工皮革を含む)などにより構成される。
(支持部材)
また、胴体装具110には、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を、第1ワイヤ210がスライド可能な状態で支持する第1支持部材111が配置されている。第1支持部材111は、胴体装具110が装着者の胴体に装着された状態において、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を、装着者の肩よりも装着者の頭部側の位置で支持する。
また、胴体装具110には、第2ワイヤ220の一端と他端との間の部位を、第2ワイヤ220がスライド可能な状態で支持する第2支持部材112が配置されている。第2支持部材112は、胴体装具110が装着者の胴体に装着された状態において、第2ワイヤ220の一端と他端との間の部位を、装着者の肩よりも装着者の頭部側の位置で支持する。
また、胴体装具110には、第3ワイヤ230の一端と他端との間の部位を、第3ワイヤ230がスライド可能な状態で支持する第3支持部材113と、第4ワイヤ240の一端と他端との間の部位を、第4ワイヤ240がスライド可能な状態で支持する第4支持部材114とが配置されていてもよい。
各支持部材111~114は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。
次に、各支持部材111~114について具体的に説明する。
第1支持部材111は、図2に示すように、胴体装具110のX軸方向プラス側の部位のZ軸方向プラス側の面(上面)からZ軸方向プラス側(上側)に向かって突出している部材である。具体的には、第1支持部材111は、一端が胴体装具110のX軸方向プラス側の部位に固定されている第1部材111aと、一端がY軸方向に平行な軸により第1部材111aの他端に固定されている第2部材111bと、一端がX軸方向に平行な軸により第2部材111bの先端に固定されている長尺状の第3部材111cと、第3部材111cに貫通され、第3部材111cの長手方向の任意の位置で固定されている第4部材111dとを有する。
第2部材111bは、例えば、ボルトおよびナットにより構成される軸状の締結部材により、第1部材111aに対して固定されており、当該締結部材を緩めることで第1部材111aに対してY軸方向に平行な軸で回転可能である。つまり、第2部材111bは、Y軸方向周りの姿勢が所望の角度の状態で、第1部材111aに対して固定されることができる。
第3部材111cは、例えば、ボルトおよびナットにより構成される軸状の締結部材により、第2部材111bに対して固定されており、当該締結部材を緩めることで第2部材111bに対してX軸方向に平行な軸で回転可能である。つまり、第3部材111cは、X軸方向周りの姿勢が所望の角度の状態で、第2部材111bに対して固定されることができる。また、第3部材111cは、Y軸方向に貫通する貫通孔111caを有する。貫通孔111caは、長尺状の第3部材111cの長手方向に沿って長い長円形状を有する。
第4部材111dは、第3部材111cの長手方向で貫通され、第3部材111cの長手方向の任意の位置にスライド可能である。第4部材111dは、Y軸方向で第1ワイヤ210により貫通されることにより、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を支持する部材である。第3部材111cには、長手方向に沿って長い長円形状の貫通孔111caが形成されているため、第4部材111dは、第1ワイヤ210を支持した状態で第3部材111cの長手方向に移動できる。つまり、第1ワイヤ210は、第3部材111cの貫通孔111caも貫通している。
このように、第1支持部材111は、第1部材111aおよび第2部材111bの接続部分と、第2部材111bおよび第3部材111cの接続部分と、第3部材111cに対する第4部材111dの位置とを変更することで、第1ワイヤ210を支持している位置を所望の位置に調整できるように構成されている。なお、第1支持部材111は、第4部材111dを最も下方に配置したとしても、第4部材111dが装着者の肩よりも上方に配置されるように構成されている。
第2支持部材112は、胴体装具110のX軸方向マイナス側の部位のZ軸方向プラス側の面(上面)からZ軸方向プラス側(上側)に向かって突出している部材である。具体的には、第2支持部材112は、第1部材112aと、第2部材112bと、貫通孔112caを有する第3部材112cと、第4部材112dとを有する。第2支持部材112を構成する第1~第4部材112a~112dは、それぞれ、第1支持部材111を構成する第1~第4部材111a~111dと同様の構成を有する。このため、第2支持部材112を構成する第1~第4部材112a~112dの具体的な説明を省略する。
第3支持部材113は、胴体装具110のX軸方向プラス側の面(右側面)からX軸方向プラス側(右側)に向かって突出している部材である。具体的には、第3支持部材113は、第1部材113aと、第2部材113bと、貫通孔113caを有する第3部材113cと、第4部材113dとを有する。第3支持部材113を構成する第1~第4部材113a~113dは、胴体装具110から突出している方向が異なるだけであり、第1支持部材111を構成する第1~第4部材111a~111dと同様の構成を有する。このため、第3支持部材113を構成する第1~第4部材113a~113dの具体的な説明を省略する。
第4支持部材114は、胴体装具110のX軸方向マイナス側の面(左側面)からX軸方向マイナス側(左側)に向かって突出している部材である。具体的には、第4支持部材114は、第1部材114aと、第2部材114bと、貫通孔114caを有する第3部材114cと、第4部材114dとを柚須売る。第4支持部材114を構成する第1~第4部材114a~114dは、胴体装具110から突出している方向が異なるだけであり、第1支持部材111を構成する第1~第4部材111a~111dと同様の構成を有する。このため、第4支持部材114を構成する第1~第4部材114a~114dの具体的な説明を省略する。
(腕装具)
第1腕装具120は、装着者の右腕(一方の腕部)の側方に配置され、当該右腕に装着される部材である。第1腕装具120は、第1肢装具に相当する。第1腕装具120は、例えば、樹脂などにより構成される。
第2腕装具130は、装着者の左腕(他方の腕部)の側方に配置され、当該左腕に装着される部材である。第2腕装具130は、第2肢装具に相当する。第2腕装具130は、例えば、樹脂などにより構成される。
第1腕装具120および第2腕装具130の構成の詳細については、後述する。
(ワイヤ)
第1ワイヤ210は、一端が第1腕装具120に固定され、第1腕装具120をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第1ワイヤ210には、第1ワイヤ210の一端と第1支持部材111により支持されている部位との間に亘って、第1ワイヤ210の側方を覆い、かつ、第1ワイヤ210が延びる方向に可撓性を有する第1保護部材211が配置されていてもよい。第1保護部材211は、第1ワイヤ210の側方の全周を覆っていてもよいし、第1ワイヤ210のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第1保護部材211は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
第2ワイヤ220は、一端が第2腕装具130に固定され、第2腕装具130をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第2ワイヤ220には、第2ワイヤ220の一端と第2支持部材112により支持されている部位との間に亘って、第2ワイヤ220の側方を覆い、かつ、第2ワイヤ220が延びる方向に可撓性を有する第2保護部材221が配置されていてもよい。第2保護部材221は、第2ワイヤ220の側方の全周を覆っていてもよいし、第2ワイヤ220のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第2保護部材221は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
第3ワイヤ230は、一端が第1腕装具120に接続され、第1腕装具120を、装着者の肘に対応する部分で曲げるための金属製の紐状の部材である。第3ワイヤ230も、第1ワイヤ210および第2ワイヤ220と同様に、第1腕装具120に接続されている部位から第3支持部材113に支持されている部位までの間に亘って、第3ワイヤ230の側方を覆い、かつ、第3ワイヤ230が延びる方向に可撓性を有する第3保護部材231が配置されていてもよい。
第4ワイヤ240は、一端が第2腕装具130に接続され、第2腕装具130を、装着者の肘に対応する部分で曲げるための金属製の紐状の部材である。第4ワイヤ240も、第1ワイヤ210、第2ワイヤ220および第3ワイヤ230と同様に、第2腕装具130に接続されている部位から第4支持部材114に支持されている部位までの間に亘って、第4ワイヤ240の側方を覆い、かつ、第4ワイヤ240が延びる方向に可撓性を有する第4保護部材241が配置されていてもよい。
第3保護部材231および第4保護部材241は、例えば、第1保護部材211および第2保護部材221と同様の材料により構成されている。
なお、第3ワイヤ230の第1腕装具120への接続の詳細、および、第4ワイヤ240の第2腕装具130への接続の詳細については、後述する。
また、第1ワイヤ210は、第1支持部材111から第1アクチュエータ161付近までの間が伸縮しにくいチューブで覆われていてもよい。また、第2ワイヤ220は、第2支持部材112から第2アクチュエータ162付近までの間が伸縮しにくいチューブで覆われていてもよい。また、第3ワイヤ230は、第3支持部材113から第3アクチュエータ163付近までの間が伸縮しにくいチューブで覆われていてもよい。また、第4ワイヤ240は、第4支持部材114から第4アクチュエータ164付近までの間が伸縮しにくいチューブで覆われていてもよい。
(アクチュエータ)
第1アクチュエータ161は、第1ワイヤ210の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ210の長さを調整する。第1アクチュエータ161は、例えば、胴体装具110の後側に配置され、第1ワイヤ210を、胴体装具110の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第1アクチュエータ161は、切替部181が第1状態になったとき、第1ワイヤ210の長さが短くなる回転方向に駆動する。第1アクチュエータ161は、切替部181が第2状態になったとき、駆動しなくてもよい。また、第1アクチュエータ161は、制御部180からの制御信号に応じて、第1ワイヤ210を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
第2アクチュエータ162は、第2ワイヤ220の他端が固定され、駆動することで第2ワイヤ220の長さを調整する。第2アクチュエータ162は、例えば、胴体装具110の後側に配置され、第2ワイヤ220を、胴体装具110の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第2アクチュエータ162は、切替部182が第1状態になったとき、第2ワイヤ220の長さが短くなる回転方向に駆動する。第2アクチュエータ162は、切替部182が第2状態になったとき、駆動しなくてもよい。また、第2アクチュエータ162は、制御部180からの制御信号に応じて、第2ワイヤ220を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
第3アクチュエータ163は、第3ワイヤ230の他端が固定され、駆動することで第3ワイヤ230の長さを調整する。第3アクチュエータ163は、例えば、胴体装具110の後側に配置され、第3ワイヤ230を、胴体装具110の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第3アクチュエータ163は、切替部181が第1状態になったとき、第3ワイヤ230の長さが短くなる回転方向に駆動する。第3アクチュエータ163は、切替部181が第2状態になったとき、駆動しなくてもよい。また、第3アクチュエータ163は、制御部180からの制御信号に応じて、第3ワイヤ230を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
第4アクチュエータ164は、第4ワイヤ240の他端が固定され、駆動することで第4ワイヤ240の長さを調整する。第4アクチュエータ164は、例えば、胴体装具110の後側に配置され、第4ワイヤ240を、胴体装具110の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第4アクチュエータ164は、切替部182が第1状態になったとき、第4ワイヤ240の長さが短くなる回転方向に駆動する。第4アクチュエータ164は、切替部182が第2状態になったとき、駆動しなくてもよい。また、第4アクチュエータ164は、制御部180からの制御信号に応じて、第4ワイヤ240を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
なお、第1~第4アクチュエータ161~164は、モータであるとしたが、モータに限らずに、人工筋肉、油圧式アクチュエータ、ガス式アクチュエータなどであってもよい。
(バッテリ)
バッテリ171、172は、第1~第4アクチュエータ161~164に、第1~第4アクチュエータ161~164が駆動するための電力を供給する。また、バッテリ171、172は、制御部180を構成する制御回路に、当該制御回路が駆動するための電力を供給する。バッテリ171、172は、例えば、外部からの電力を蓄電し、かつ、蓄電した電力を、第1~第4アクチュエータ161~164、制御部180を構成する制御回路に供給することのできるリチウムイオン二次電池により構成される。なお、バッテリ171、172は、鉛蓄電池などの他の二次電池で構成されてもよいし、一次電池で構成されてもよい。
(制御部)
制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第1アクチュエータ161を制御する。具体的には、制御部180は、切替部181が第1状態である場合、第1ワイヤ210の長さが短くなるように、第1アクチュエータ161を制御する。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第1ワイヤ210を巻き取る回転方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させることで第1ワイヤ210に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部181が第2状態である場合、第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させないことで、第1アクチュエータ161が第1ワイヤ210へ張力を加えないように制御する。
また、制御部180は、切替部182の第1状態/第2状態の状態に応じて、第2アクチュエータ162を制御する。具体的には、制御部180は、切替部182が第1状態である場合、第2ワイヤ220の長さが短くなるように、第2アクチュエータ162を制御する。例えば、制御部180は、切替部182が第1状態である期間にわたって、第2ワイヤ220を巻き取る回転方向に第2アクチュエータ162を回転させるトルクを発生させることで第2ワイヤ220に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部182が第2状態である場合、第2アクチュエータ162を回転させるトルクを発生させないことで、第2アクチュエータ162が第2ワイヤ220へ張力を加えないように制御する。
また、制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第3アクチュエータ163を制御してもよい。具体的には、制御部180は、切替部181が第1状態である場合、第3ワイヤ230の長さが短くなるように、第3アクチュエータ163を制御する。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第3ワイヤ230を巻き取る回転方向に第3アクチュエータ163を回転させるトルクを発生させることで第3ワイヤ230に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部181が第2状態である場合、第3アクチュエータ163を回転させるトルクを発生させないことで、第3アクチュエータ163が第3ワイヤ230へ張力を加えないように制御する。
また、制御部180は、切替部182の第1状態/第2状態の状態に応じて、第4アクチュエータ164を制御してもよい。具体的には、制御部180は、切替部182が第1状態である場合、第4ワイヤ240の長さが短くなるように、第4アクチュエータ164を制御する。例えば、制御部180は、切替部182が第1状態である期間にわたって、第4ワイヤ240を巻き取る回転方向に第4アクチュエータ1634回転させるトルクを発生させることで第4ワイヤ240に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部182が第2状態である場合、第4アクチュエータ164を回転させるトルクを発生させないことで、第4アクチュエータ164が第4ワイヤ240へ張力を加えないように制御する。
制御部180は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセッサと、当該所定のプログラムを記憶しているメモリとを含む制御回路により構成されていてもよいし、専用回路により構成されていてもよい。つまり、制御部180の機能は、ソフトウェア処理により実現されてもよいし、ハードウェア処理により実現されてもよい。
切替部181、182は、それぞれ、操作者が操作するための第1切替部である。切替部181、182のそれぞれは、例えば、操作者の指に装着されて、操作者の指により押圧されることにより第1状態としてのオンと第2状態としてのオフとを切り替えるスイッチであり、操作者に押圧されている間だけオンにするスイッチとしてもよいし、操作者による押圧によってオンの状態が維持され、次の押圧によってオフの状態が維持されるスイッチとしてもよい。
なお、第1状態は、オンでなくてもよいし、第2状態は、オフでなくてもよい。つまり、切替部181、182は、装着者により操作されることで、第1~第4アクチュエータ161~164の動作状態を切り替えることができればよい。したがって、切替部181、182は、スイッチとしたが、スイッチに限らずに、筋電センサ、運動入力センサなどの各種センサにより実現されてもよい。切替部181、182が各種センサにより実現される場合、筋電、運動などを検知している状態を第1状態とし、検知していない状態を第2状態としてもよい。
[1-2.腕装具の構成]
次に、腕装具の構成の詳細について説明する。
図4は、動作支援装置の腕装具を正面から見た平面図である。
図4に示すように、装着者の右腕に装着される第1腕装具120は、第1前腕装具121と、第1上腕装具122と、第1接続部123とを有する。
第1前腕装具121は、装着者の前腕部に装着される部材である。第1前腕装具121は、装着者の右腕の前腕部の側方を覆う部材である。第1前腕装具121は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。
第1上腕装具122は、装着者の上腕部に装着される部材である。第1上腕装具122は、装着者の右腕の上腕部の側方を覆う部材である。第1上腕装具122は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。
第1接続部123は、第1前腕装具121と、第1上腕装具122とを互いに回転可能に接続する。第1接続部123は、第1前腕装具121と、第1上腕装具122とが、装着者の肘関節の動きに追従するように、第1前腕装具121と第1上腕装具122とを装着者の肘関節における回転方向に回転可能に接続する部材である。第1接続部123は、また、第3ワイヤ230を保持するプーリーを有する。
また、第1前腕装具121には、第1ワイヤ210の一端を固定する固定部材124が配置されている。固定部材124は、第1前腕装具121の、第1上腕装具122とは反対側の端部に配置されている。固定部材124は、装着者に動作支援装置100が装着された状態において、第1前腕装具121の、装着者の胴体側の端部に配置されている。
また、第1前腕装具121には、第3ワイヤ230の一端を固定する固定部材127が配置されている。固定部材127は、第1前腕装具121の第1上腕装具122とは反対側の端部に配置されている。固定部材127は、例えば、固定部材124と並んで配置されていてもよい。
また、第1上腕装具122には、第3ワイヤ230をスライド可能に支持する第1摺動部材125、126が配置されている。つまり、第1摺動部材125、126は、第1上腕装具122において、第3ワイヤ230の一端と他端との間の部位をスライド可能に支持している。第1摺動部材125は、装着者に動作支援装置100が装着された状態において、第1上腕装具122の、装着者の肩側の端部に配置されている。第1摺動部材126は、装着者に動作支援装置100が装着された状態において、第1上腕装具122の、装着者の胴体側の端部に配置されている。
また、図4に示すように、装着者の左腕に装着される第2腕装具130は、第2上腕装具132と、第2前腕装具131と、第2接続部133とを有する。
なお、第2腕装具130を構成する第2前腕装具131、第2上腕装具132および第2接続部133は、それぞれ、第1腕装具120を構成する第1前腕装具121、第1上腕装具122および第1接続部123と、左右対称で対を為す構成である。つまり、第2腕装具130は、第1腕装具120を左右反転させた構成と同様の構成である。また、第2腕装具130に対する第2ワイヤ220および第4ワイヤ240の関係は、それぞれ、第1腕装具120に対する第1ワイヤ210および第3ワイヤ230を左右反転させた関係と同様である。つまり、第2腕装具130に配置されている固定部材134、137および第2摺動部材135、136は、それぞれ、第1腕装具120に配置されている固定部材124、127および第1摺動部材125、126と同様の構成である。このため、第2腕装具130の構成の詳細な説明については省略する。
ここで、第3ワイヤ230への制御部180の制御について説明する。
制御部180は、切替部181が第1状態である場合、第3ワイヤ230の長さが短くなるように第3アクチュエータ163を制御する。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第3ワイヤ230を巻き取る回転方向に第3アクチュエータ163を回転させるトルクを発生させることで第3ワイヤ230に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部181が第2状態である場合、第3アクチュエータ163を回転させるトルクを発生させないことで、第3アクチュエータ163が第3ワイヤ230へ張力を加えないように制御する。
また、制御部180は、切替部182が第1状態である場合、第4ワイヤ240の長さが短くなるように第4アクチュエータ164を制御する。例えば、制御部180は、切替部182が第1状態である期間にわたって、第4ワイヤ240を巻き取る回転方向に第4アクチュエータ164を回転させるトルクを発生させることで第4ワイヤ240に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部182が第2状態である場合、第4アクチュエータ164を回転させるトルクを発生させないことで、第4アクチュエータ164が第4ワイヤ240へ張力を加えないように制御する。
図5は、第3ワイヤによる第1腕装具の動きを説明するための図である。
第1腕装具120では、第3アクチュエータ163が駆動されることにより第3ワイヤ230が巻き上げられると、第3ワイヤ230の一端は固定部材127により固定されているため、第1摺動部材126および固定部材127の間における第3ワイヤ230の長さが短くなる。このため、図5の(b)に示すように、固定部材127が第1摺動部材126に近づくように引き寄せられ、第1前腕装具121は、第1接続部123を回転軸として、第1上腕装具122に対して回転する。
なお、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第3ワイヤ230を巻き取る回転方向に第3アクチュエータ163を回転させるトルクを発生させることで第3ワイヤ230に所定の張力を加えるため、切替部181が第1状態である期間中では装着者の右腕の肘関節が曲がった状態(つまり図5の(b)に示す状態)が維持される。つまり、制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第3ワイヤ230が短くなるように第3アクチュエータ163を制御することで、第1前腕装具121を第1接続部123において第1上腕装具122に対して回転させる。
図6は、第1ワイヤによる第1腕装具の動きを説明するための図である。
第1腕装具120では、第1アクチュエータ161が駆動されることにより第1ワイヤ210が巻き上げられると、第1ワイヤ210の、第1支持部材111と固定部材124との間の長さが短くなる。このため、第1腕装具120は、図6の(b)に示すように、第1前腕装具121の固定部材124が配置されている部分が持ち上げられる。
なお、図5および図6を用いて、第1腕装具120の動きについて説明したが、第2腕装具130についても左右を反転させた同様の動きとなるため、第2腕装具130の動きについての説明を省略する。
[1-3.使用例]
動作支援装置100は、装着者に装着された状態において、装着者の腕により物体としての荷物を持ち上げる動きを支援することで、装着者の腕に係る負担を軽減する構成である。次に、装着者が荷物を持ち上げるときの動作支援装置100の作用について図7~図9を用いて説明する。
図7~図9は、動作支援装置を装着した装着者の動作を支援している様子を示す図である。具体的には、図7は、地面に置かれている荷物を装着者がかがんで掴んでいる様子を示す図である。図8は、装着者が荷物を持ち上げる途中の様子を示す図である。図9は、装着者が荷物を持ち上げた様子を示す図である。
図7~図9に示すように、装着者は、荷物500を掴んだ状態において、装着者の指に装着した切替部181、182を押すことで、制御部180により第1~第4アクチュエータ161~164に第1~第4ワイヤ210~240に対して張力を加えさせることができる。このため、動作支援装置100は、装着者の両腕に、肘を曲げた状態を維持するための力と、前腕部が持ち上げられる力とをアシストすることができる。
また、図9に示すように、立ち上がった状態においても、荷物500を持ち上げている状態を維持するアシスト力が加えられている。このため、装着者は、腕への負担を低減した状態で、荷物500を運ぶことが容易にできる。
[1-4.効果など]
本実施の形態に係る動作支援装置100は、胴体装具110と、第1腕装具120と、第1ワイヤ210と、第1アクチュエータ161と、制御部180とを備える。胴体装具110は、装着者の胴体に装着される部材である。第1腕装具120は、装着者の一方の腕部(例えば、右腕)に装着される部材である。第1ワイヤ210は、一端が第1腕装具120に固定され、第1腕装具120を吊す紐状の部材である。第1アクチュエータ161は、第1ワイヤ210の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ210の長さを調整する。制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第1アクチュエータ161を制御する。
これによれば、第1アクチュエータ161を制御して第1ワイヤ210の長さを調整することができるため、例えば、第1ワイヤ210の長さを短くすることで装着者の腕に装着される第1腕装具120を上方に持ち上げることができる。このため、物体の形状に関わらずに、当該物体を持ち上げる装着者の動作を支援することができる。
また、第1腕装具120は、第1ワイヤ210により吊されており、ワイヤ以外の部材により接続されていない。このため、第1腕装具120を装着している装着者の右腕の動きの自由度を向上させることができる。
また、本実施の形態において、動作支援装置100は、さらに、第1支持部材111を備える。第1支持部材111は、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を、第1ワイヤ210がスライド可能な状態、かつ、装着者の肩よりも装着者の頭部側の位置で支持する。制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて第1アクチュエータ161を制御することで、第1ワイヤ210の一端と、第1支持部材111により支持されている部位との間における、第1ワイヤ210の長さを調整する。
また、本実施の形態において、第1支持部材111は、胴体装具110に配置され、胴体装具110が胴体に装着された状態において、装着者の肩よりも装着者の頭部側の位置で第1ワイヤ210を支持する。
このため、ユーザの肩よりも上方の位置から第1ワイヤ210によって第1腕装具120を吊すことができる。よって、装着者が物体を持ち上げる動作を支援することが容易にできる。
また、本実施の形態において、動作支援装置100は、さらに、第1ワイヤ210の一端と第1支持部材111により支持されている部位との間に亘って、第1ワイヤ210の側方を覆い、かつ、第1ワイヤ210が延びる方向に可撓性を有する第1保護部材211を備える。
このため、第1ワイヤ210の長さの調整が行われる場合であっても、第1ワイヤ210とその他の物体との間において、摩擦が生じることを抑制できる。このため、第1ワイヤの動きに物体が巻き込まれることを低減できる。
また、本実施の形態において、動作支援装置100は、さらに、切替部181を備える。制御部180は、切替部181が第1状態になった時、第1ワイヤ210の長さが短くなるように、第1アクチュエータ161を制御する。
このため、装着者は、所望のタイミングで、物体を持ち上げる動作を動作支援装置100に支援させることができる。
また、本実施の形態において、第1腕装具120は、第1前腕装具121と、第1上腕装具122と、第1接続部123とを有する。第1前腕装具121は、装着者の前腕部に装着される。第1上腕装具122は、装着者の上腕部に装着される。第1接続部123は、第1前腕装具121と、第1上腕装具122とを互いに回転可能に接続する。第1ワイヤ210の一端は、第1前腕装具121に固定される。動作支援装置100は、さらに、第3ワイヤ230と、第3アクチュエータ163とを備える。第3ワイヤ230は、一端が第1前腕装具121に固定され、当該一端と他端との間の部位が第1上腕装具122に接続され、第1前腕装具121を第1接続部123において第1上腕装具122に対して回転させるためのワイヤである。第3アクチュエータ163は、第3ワイヤ230の他端が固定され、駆動することで第3ワイヤ230の長さを調整する。制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第3ワイヤ230が短くなるように第3アクチュエータ163を制御することで、第1前腕装具121を第1接続部123において第1上腕装具122に対して回転させる。
このため、装着者の腕に対して、腕を持ち上げる動作を支援するとともに、肘関節が屈曲している状態を支援することができる。これにより、装着者は、より高い位置で物体を保持することが容易にでき、物体を持ち上げた状態での歩行が容易にできる。
また、本実施の形態において、第1腕装具120、第1ワイヤ210、第3ワイヤ230、第1アクチュエータ161、第3アクチュエータ163および切替部181から構成される、装着者の一方の腕部(右腕)の動作を支援する構成と同様に、装着者の他方の腕部(左腕)の動作を支援する構成を備える。つまり、本実施の形態の動作支援装置100は、装着者の他方の腕部(左腕)の動作を支援する構成として、第2腕装具130、第2ワイヤ220、第4ワイヤ240、第2アクチュエータ162、第4アクチュエータ164および切替部182を備える。このように、装着者の他方の腕部(左腕)に対しても一方の腕部(右腕)に対する効果と同様の効果が奏される。このため、装着者の両腕に対して、物体を持ち上げる動作を支援することができる。
[1-5.変形例]
[1-5-1.変形例1]
上記実施の形態によれば、動作支援装置100は、第1腕装具120および第2腕装具130の両方を備える構成であるとしたが、いずれか一方のみを備える構成であるとしてもよい。いずれか一方のみを備える構成であったとしても、腕装具が装着されている一方の腕が物体を持ち上げる動作を支援することができるからである。例えば、図7~図9では、両腕を使って持ち上げる箱状の物体を持ち上げる動作を一例として示したが、カバン、紙袋、ビニル袋など、片腕を使って持つことができるように取っ手が取り付けられている物体を持ち上げる動作の支援をすることにも適用できる。もちろん、上記実施の形態においても、切替部181のみまたは切替部182のみを第1状態にすることで、片側の腕のみに対して、物体を持ち上げる動作を支援することができる構成を有する。
[1-5-2.変形例2]
上記実施の形態によれば、第1支持部材111および第2支持部材112は、胴体装具110の上面に固定されている部材であるとしたが、これに限らない。第1支持部材および第2支持部材は、例えば、装着者の肩に装着される肩装具に固定されている部材であってもよいし、装着者の頭部に装着される頭装具に固定されている部材であってもよい。
[1-5-3.変形例3]
上記実施の形態によれば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第1ワイヤ210を巻き取る方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させて、第1ワイヤ210に所定の張力を加えるとしたが、これに限らない。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態になってから予め設定した所定期間の間だけ、第1ワイヤ210を巻き取る方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させて、第1ワイヤ210に所定の張力を加えてもよい。
同様に、制御部180は、切替部182が第1状態である間にわたって、第2ワイヤ220を巻き取る方向に第2アクチュエータ162を回転させるトルクを発生させて、第2ワイヤ220に所定の張力を加えるとしたが、これに限らない。例えば、制御部180は、切替部182が第1状態になってから予め設定した所定期間の間だけ、第2ワイヤ220を巻き取る方向に第2アクチュエータ162を回転させるトルクを発生させて、第2ワイヤ220に所定の張力を加えてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る動作支援装置100によれば、第1腕装具120および第2腕装具130が、それぞれ第1肢装具および第2肢装具として第1~第4ワイヤ210~240によって吊られている構成であるとしたが、これに限らない。例えば、第1脚装具および第2脚装具が、それぞれ第1肢装具および第2肢装具としてワイヤによって吊られている構成としてもよい。
図10Aおよび図10Bを用いて、実施の形態2に係る動作支援装置について説明する。
[2-1.構成]
図10Aは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを右側から見た側面図である。図10Bは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを左側から見た側面図である。
図10Aに示すように、動作支援装置300は、胴体装具310と、第1脚装具320と、第2脚装具330と、第1ワイヤ410と、第2ワイヤ420と、第1、第2アクチュエータ361、362と、バッテリ371、372と、制御部380とを備える。
(胴体装具)
胴体装具310は、装着者の胴体の側方に配置され、当該胴体に装着される部材である。胴体装具310は、実施の形態1の胴体装具110と比較して形状は異なるが、同様の構成を有するため説明を省略する。
胴体装具310には、胴体装具110を装着者の背中に配置するためのハーネス390が接続されている。ハーネス390は、実施の形態1のハーネス190と同様の構成を有するため説明を省略する。
(支持部材)
また、胴体装具310には、第1ワイヤ410の一端と他端との間の部位を、第1ワイヤ410がスライド可能な状態で支持する第1支持部材311が配置されている。第1支持部材311は、胴体装具310が装着者の胴体に装着された状態において、第1ワイヤ410の一端と他端との間の部位を、装着者の股関節よりも装着者の膝側の位置で支持する。
また、胴体装具310には、第2ワイヤ420の一端と他端との間の部位を、第2ワイヤ420がスライド可能な状態で支持する第2支持部材312が配置されている。第2支持部材312は、胴体装具310が装着者の胴体に装着された状態において、第2ワイヤ420の一端と他端との間の部位を、装着者の股関節よりも装着者の膝側の位置で支持する。
第1支持部材311および第2支持部材312は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。
(脚装具)
第1脚装具320は、装着者の右脚(一方の脚部)の側方に配置され、当該右脚に装着される部材である。第1脚装具320は、第1肢装具に相当する。第1脚装具320は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
第2脚装具330は、装着者の左脚(他方の脚部)の側方に配置され、当該左脚に装着される部材である。第2脚装具330は、第2肢装具に相当する。第2脚装具330は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
(ワイヤ)
第1ワイヤ410は、一端が第1脚装具320に固定され、第1脚装具320をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第1ワイヤ410には、第1ワイヤ410の一端と第1支持部材311により支持されている部位との間に亘って、第1ワイヤ410の側方を覆い、かつ、第1ワイヤ410が延びる方向に可撓性を有する第1保護部材411が配置されていてもよい。第1保護部材411は、第1ワイヤ410の側方の全周を覆っていてもよいし、第1ワイヤ410のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第1保護部材411は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
第2ワイヤ420は、一端が第2脚装具330に固定され、第2脚装具330をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第2ワイヤ420には、第2ワイヤ420の一端と第2支持部材312により支持されている部位との間に亘って、第2ワイヤ420の側方を覆い、かつ、第2ワイヤ420が延びる方向に可撓性を有する第2保護部材421が配置されていてもよい。第2保護部材421は、第2ワイヤ420の側方の全周を覆っていてもよいし、第2ワイヤ420のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第2保護部材421は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
(アクチュエータ)
第1アクチュエータ361は、第1ワイヤ410の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ410の長さを調整する。第1アクチュエータ361は、例えば、胴体装具310の後側に配置され、第1ワイヤ410を、胴体装具310の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第1アクチュエータ361は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1ワイヤ410の長さが短くなる回転方向に駆動する。第1アクチュエータ361は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、駆動しなくてもよい。第1アクチュエータ361は、制御部380からの制御信号に応じて、第1ワイヤ410を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
第2アクチュエータ362は、第2ワイヤ420の他端が固定され、駆動することで第2ワイヤ420の長さを調整する。第2アクチュエータ362は、例えば、胴体装具310の後側に配置され、第2ワイヤ420を、胴体装具310の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第2アクチュエータ362は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第2ワイヤ420の長さが短くなる回転方向に駆動する。第2アクチュエータ362は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、駆動しなくてもよい。また、第2アクチュエータ362は、制御部380からの制御信号に応じて、第2ワイヤ420を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
なお、第1、第2アクチュエータ361、362は、モータであるとしたが、モータに限らずに、人工筋肉、油圧式アクチュエータ、ガス式アクチュエータなどであってもよい。
バッテリ371、372は、実施の形態1のバッテリ171、172と同様の構成であるため説明を省略する。
(制御部)
制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したときであるか、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したときであるかに応じて、第1アクチュエータ361を制御する。具体的には、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1ワイヤ410の長さが短くなるように、第1アクチュエータ361を制御する。例えば、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っている期間にわたって、第1ワイヤ410を巻き取る回転方向に第1アクチュエータ361を回転させるトルクを発生させることで第1ワイヤ410に所定の張力を加える。また、制御部380は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1アクチュエータ361を回転させるトルクを発生させないことで、第1アクチュエータ361が第1ワイヤ410へ張力を加えないように制御する。
また、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したときであるか、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したときであるかに応じて、第2アクチュエータ362を制御する。具体的には、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第2ワイヤ420の長さが短くなるように、第2アクチュエータ362を制御する。例えば、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っている期間にわたって、第2ワイヤ420を巻き取る回転方向に第2アクチュエータ362を回転させるトルクを発生させることで第2ワイヤ420に所定の張力を加える。また、制御部380は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第2アクチュエータ362を回転させるトルクを発生させないことで、第2アクチュエータ362が第2ワイヤ420へ張力を加えないように制御する。
なお、制御部380は、加速度センサが動作支援装置300に配置されている場合、加速度センサが上方向への加速度を検出しているときに、装着者が立ち上がる動作を行っていると検知してもよい。制御部380は、当該加速度センサが下方向への加速度を検出しているときに、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていると検知してもよい。
また、制御部380は、装着者の膝の角度を検出するセンサが第1脚装具320および/または第2脚装具330に配置されている場合、当該センサにより検出された膝の角度が大きくなっている場合に、装着者が立ち上がる動作を行っていると検知してもよい。制御部380は、当該センサにより検出された膝の角度が小さくなっている場合に、装着者が立ち上がる動作を行っていると検知してもよい。
制御部380は、例えば、所定のプログラムを実行するプロセッサと、当該所定のプログラムを記憶しているメモリとを含む制御回路により構成されていてもよいし、専用回路により構成されていてもよい。つまり、制御部380の機能は、ソフトウェア処理により実現されてもよいし、ハードウェア処理により実現されてもよい。
[2-2.脚装具の構成]
次に、脚装具の構成の詳細について説明する。
図10Aに示すように、装着者の右脚の装着される第1脚装具320は、第1下脚装具321と、第1上脚装具322と、第3接続部323とを有する。
第1下脚装具321は、装着者の下脚部に装着される部材である。第1下脚装具321は、装着者の右膝の下方の部位の前方を覆う部材である。第1下脚装具321は、バンドなどの装着部324が設けられており、装着部324と共に装着者の右下脚部の側方を覆うことで当該右下脚部に装着される。第1下脚装具321は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
第1上脚装具322は、装着者の大腿部に装着される部材である。第1上脚装具322は、装着者の右膝の上方の部位の前方を覆う部材である。第1上脚装具322は、バンドなどの装着部325が設けられており、装着部325と共に装着者の右大腿部の側方を覆うことで当該右大腿部に装着される。第1上脚装具322は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
第3接続部323は、第1下脚装具321と、第1上脚装具322とを互いに回転可能に接続する。第3接続部323は、第1下脚装具321と、第1上脚装具322とが、装着者の膝関節の動きに追従するように、第1下脚装具321と第1上脚装具322とを装着者の膝関節における回転方向に回転可能に接続する部材である。
また、第1下脚装具321には、第1ワイヤ410の一端を固定する固定部材326が配置されている。固定部材326は、第1下脚装具321の右側(Y軸方向プラス側)に配置されている。
また、第1上脚装具322には、第1ワイヤ410をスライド可能に支持する第3摺動部材328が配置されている。第3摺動部材328は、第1上脚装具322において、第1ワイヤ410の一端と他端との間の部位をスライド可能に支持している。
また、第1上脚装具322には、第1ワイヤ410を保持するプーリー327が配置されている。プーリー327は、第1上脚装具322の下部であって、装着者の前側の位置にY軸方向に沿った回転軸で回転可能に支持されている。プーリー327は、装着者の右膝の前方の位置に配置されており、第1ワイヤ410を前方の側面で支持する。つまり、一端が固定部材326で第1下脚装具321に固定されている第1ワイヤ410は、一端よりも他端側の部位がプーリー327により支持され、さらに、他端側の部位が第3摺動部材328により支持されている。
また、図10Bに示すように、装着者の左脚の装着される第2脚装具330は、第2下脚装具331と、第2上脚装具332と、第4接続部333とを有する。
なお、第2脚装具330を構成する第2下脚装具331、第2上脚装具332および第4接続部333は、それぞれ、第1脚装具320を構成する第1下脚装具321、第1上脚装具322および第3接続部323と、左右対称で対を為す構成である。また、第2下脚装具331に設けられた装着部334は、装着部324と同様の構成である。また、第2上脚装具332に設けられた装着部335は、装着部325と同様の構成である。つまり、第2脚装具330は、第1脚装具320を左右反転させた構成と同様の構成である。
また、第2脚装具330に対する第2ワイヤ420の関係は、第1脚装具320に対する第1ワイヤ410を左右反転させた構成と同様である。つまり、第2脚装具330に配置されている固定部材336、プーリー337および第4摺動部材338は、それぞれ、第1脚装具320に配置されている固定部材326、プーリー327および第3摺動部材328と同様の構成である。このため、第2脚装具330の構成の詳細な説明については省略する。
[2-3.効果など]
上記の構成により、動作支援装置300の第1脚装具320では、第1アクチュエータ361により第1ワイヤ410が巻き上げられると、プーリー327は、第1ワイヤ410から後側の力を受ける。これにより、第1脚装具320では、第1下脚装具321と、第1上脚装具322とが、第3接続部323において装着者の膝関節が伸展する方向に回転される。よって、装着者は、動作支援装置300から膝関節を伸展させる動作の補助を受けることができる。
また、第1アクチュエータ361により第1ワイヤ410が巻き上げられると、第1支持部材311の下端の部位と、第1上脚装具322に配置されている第3摺動部材328との間の第1ワイヤ410の長さが短くなる。このため、第1支持部材311は、装着者の腰または臀部付近を支点として胴体装具310を装着者の後ろ側に回転させることとなる。これにより、装着者は、動作支援装置300から股関節を伸展させる動作の補助を受けることができる。
また、第2脚装具330についても上記と同様のことが言える。
これらのことにより、動作支援装置300は、装着者が荷物500を持ち上げる動作を効果的に補助することができる。
[2-4.変形例]
[2-4-1.変形例1]
上記実施の形態によれば、動作支援装置300は、第1脚装具320および第2脚装具330の両方を備える構成であるとしたが、いずれか一方のみを備える構成であるとしてもよい。いずれか一方のみを備える構成であったとしても、脚装具が装着されている一方の脚の膝が伸展する動作を支援することができるからである。
以上、本発明の一つまたは複数の態様に係る動作支援装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
本発明は、物体の形状に関わらず、物体を持ち上げる装着者の動作を補助することができる動作支援装置などとして有用である。
100、300 動作支援装置
110、310 胴体装具
111、311 第1支持部材
111a、112a、113a、114a 第1部材
111b、112b、113b、114b 第2部材
111c、112c、113c、114c 第3部材
111ca、112ca、113ca、114ca 貫通孔
111d、112d、113d、114d 第4部材
112、312 第2支持部材
113 第3支持部材
114 第4支持部材
115、146、328 第3摺動部材
116、156、338 第4摺動部材
120 第1腕装具
121 第1前腕装具
122 第1上腕装具
123 第1接続部
124、127、134、137、326、336 固定部材
125、126 第1摺動部材
135、136 第2摺動部材
130 第2腕装具
131 第2前腕装具
132 第2上腕装具
133 第2接続部
161 第1アクチュエータ
162 第2アクチュエータ
163 第3アクチュエータ
164 第4アクチュエータ
171、172、371、372 バッテリ
180 制御部
181、182 切替部
190 ハーネス
210、410 第1ワイヤ
211、411 第1保護部材
220、420 第2ワイヤ
221、421 第2保護部材
230 第3ワイヤ
231 第3保護部材
240 第4ワイヤ
241 第4保護部材
320 第1脚装具
321 第1下脚装具
322 第1上脚装具
323 第3接続部
324、325、334、335 装着部
327、337 プーリー
330 第2脚装具
331 第2下脚装具
332 第2上脚装具
333 第4接続部

Claims (9)

  1. 動作支援装置であって、
    装着者の胴体に装着される胴体装具と、
    前記装着者の一方の腕部に装着される第1肢装具と、
    一端が前記第1肢装具に固定され、前記第1肢装具を吊るす第1ワイヤと、
    前記第1ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第1ワイヤの長さを調整する第1アクチュエータと、を備え、
    前記第1肢装具は、
    前記一方の腕部の前腕部に装着される第1前腕装具と、
    前記一方の腕部の上腕部に装着される第1上腕装具と、
    前記第1上腕装具と、前記第1前腕装具とを互いに回転可能に接続する第1接続部と、を有し、
    前記第1ワイヤの一端は、前記第1前腕装具に固定され、
    前記動作支援装置は、さらに、
    一端が前記第1前腕装具に固定され、当該一端と他端との間の部位が前記第1上腕装具に接続され、前記第1前腕装具を前記第1接続部において前記第1上腕装具に対して回転させるための第3ワイヤと、
    前記第3ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第3ワイヤの長さを調整する第3アクチュエータと、を備える
    動作支援装置。
  2. さらに、
    前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記第1ワイヤがスライド可能な状態で支持する第1支持部材を備え、
    前記第1アクチュエータは、駆動することで前記第1ワイヤの一端と、前記第1支持部材により支持されている部位との間における、前記第1ワイヤの長さを調整する
    請求項1に記載の動作支援装置。
  3. 前記第1肢装具は、前記一方の腕部に装着され、
    前記第1支持部材は、前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で支持する
    請求項2に記載の動作支援装置。
  4. 前記第1支持部材は、前記胴体装具に配置され、前記胴体装具が前記胴体に装着された状態において、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で前記第1ワイヤを支持する
    請求項3に記載の動作支援装置。
  5. さらに、
    前記第1ワイヤの一端と前記第1支持部材により支持されている部位との間に亘って前記第1ワイヤの側方を覆い、かつ、前記第1ワイヤが延びる方向に可撓性を有する第1保護部材を備える
    請求項3または4に記載の動作支援装置。
  6. さらに、
    前記装着者が操作するための切替部を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動する
    請求項1から5のいずれか1項に記載の動作支援装置。
  7. 前記第1肢装具は、前記第3ワイヤの前記一端および前記他端の間の部位を、前記第1ワイヤの長さ方向にスライド可能に支持する第1摺動部材を有する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の動作支援装置。
  8. さらに、
    前記装着者が操作するための切替部を備え、
    前記第1アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動し、
    前記第3アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第3ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動する
    請求項1から7のいずれか1項に記載の動作支援装置。
  9. さらに、
    前記装着者の他方の腕部に装着される第2肢装具と、
    一端が前記第2肢装具に固定され、前記第2肢装具を吊るす第2ワイヤと、
    前記第2ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第2ワイヤの長さを調整する第2アクチュエータと、を備える
    請求項1から8のいずれか1項に記載の動作支援装置。
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