JP7107642B2 - 動作支援装置 - Google Patents
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Description
図1~図5を用いて、実施の形態1に係る動作支援装置について説明する。
本実施の形態では、装着者に動作支援装置が装着された状態において、装着者の身体の左右方向をX軸方向とし、装着者の身体の前後方向をY軸方向とし、装着者の身体の上下方向をZ軸方向とする。また、装着者の身体の左側をX軸方向プラス側とし、装着者の身体の右側をX軸方向マイナス側とする。また、装着者の身体の前側をY軸方向プラス側とし、装着者の身体の後ろ側をY軸方向マイナス側とする。また。装着者の身体の上側をZ軸方向プラス側とし、装着者の身体の下側をZ軸方向マイナス側とする。なお、各図において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれを示す矢印が示す方向を、それぞれの方向におけるプラス側とし、矢印とは反対側の方向を、それぞれの方向におけるマイナス側とする。なお、上記のことは、以降の実施の形態でも同様である。
胴体装具110は、装着者の胴体の側方に配置され、当該胴体に装着される部材である。胴体装具110は、具体的には、装着者の背中に装着される、Z軸方向プラス側に長い箱状の部材である。胴体装具110は、例えば、金属、樹脂などにより構成される。胴体装具110には、装着者側の面にクッションなどの緩衝材が配置されていてもよい。
また、胴体装具110には、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を、第1ワイヤ210がスライド可能な状態で支持する第1支持部材111が配置されている。第1支持部材111は、胴体装具110が装着者の胴体に装着された状態において、第1ワイヤ210の一端と他端との間の部位を、装着者の肩よりも装着者の頭部側の位置で支持する。
第1腕装具120は、装着者の右腕(一方の腕部)の側方に配置され、当該右腕に装着される部材である。第1腕装具120は、第1肢装具に相当する。第1腕装具120は、例えば、樹脂などにより構成される。
第1ワイヤ210は、一端が第1腕装具120に固定され、第1腕装具120をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第1ワイヤ210には、第1ワイヤ210の一端と第1支持部材111により支持されている部位との間に亘って、第1ワイヤ210の側方を覆い、かつ、第1ワイヤ210が延びる方向に可撓性を有する第1保護部材211が配置されていてもよい。第1保護部材211は、第1ワイヤ210の側方の全周を覆っていてもよいし、第1ワイヤ210のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第1保護部材211は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
第1アクチュエータ161は、第1ワイヤ210の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ210の長さを調整する。第1アクチュエータ161は、例えば、胴体装具110の後側に配置され、第1ワイヤ210を、胴体装具110の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第1アクチュエータ161は、切替部181が第1状態になったとき、第1ワイヤ210の長さが短くなる回転方向に駆動する。第1アクチュエータ161は、切替部181が第2状態になったとき、駆動しなくてもよい。また、第1アクチュエータ161は、制御部180からの制御信号に応じて、第1ワイヤ210を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
バッテリ171、172は、第1~第4アクチュエータ161~164に、第1~第4アクチュエータ161~164が駆動するための電力を供給する。また、バッテリ171、172は、制御部180を構成する制御回路に、当該制御回路が駆動するための電力を供給する。バッテリ171、172は、例えば、外部からの電力を蓄電し、かつ、蓄電した電力を、第1~第4アクチュエータ161~164、制御部180を構成する制御回路に供給することのできるリチウムイオン二次電池により構成される。なお、バッテリ171、172は、鉛蓄電池などの他の二次電池で構成されてもよいし、一次電池で構成されてもよい。
制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第1アクチュエータ161を制御する。具体的には、制御部180は、切替部181が第1状態である場合、第1ワイヤ210の長さが短くなるように、第1アクチュエータ161を制御する。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第1ワイヤ210を巻き取る回転方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させることで第1ワイヤ210に所定の張力を加える。また、制御部180は、切替部181が第2状態である場合、第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させないことで、第1アクチュエータ161が第1ワイヤ210へ張力を加えないように制御する。
次に、腕装具の構成の詳細について説明する。
動作支援装置100は、装着者に装着された状態において、装着者の腕により物体としての荷物を持ち上げる動きを支援することで、装着者の腕に係る負担を軽減する構成である。次に、装着者が荷物を持ち上げるときの動作支援装置100の作用について図7~図9を用いて説明する。
本実施の形態に係る動作支援装置100は、胴体装具110と、第1腕装具120と、第1ワイヤ210と、第1アクチュエータ161と、制御部180とを備える。胴体装具110は、装着者の胴体に装着される部材である。第1腕装具120は、装着者の一方の腕部(例えば、右腕)に装着される部材である。第1ワイヤ210は、一端が第1腕装具120に固定され、第1腕装具120を吊す紐状の部材である。第1アクチュエータ161は、第1ワイヤ210の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ210の長さを調整する。制御部180は、切替部181の第1状態/第2状態の状態に応じて、第1アクチュエータ161を制御する。
[1-5-1.変形例1]
上記実施の形態によれば、動作支援装置100は、第1腕装具120および第2腕装具130の両方を備える構成であるとしたが、いずれか一方のみを備える構成であるとしてもよい。いずれか一方のみを備える構成であったとしても、腕装具が装着されている一方の腕が物体を持ち上げる動作を支援することができるからである。例えば、図7~図9では、両腕を使って持ち上げる箱状の物体を持ち上げる動作を一例として示したが、カバン、紙袋、ビニル袋など、片腕を使って持つことができるように取っ手が取り付けられている物体を持ち上げる動作の支援をすることにも適用できる。もちろん、上記実施の形態においても、切替部181のみまたは切替部182のみを第1状態にすることで、片側の腕のみに対して、物体を持ち上げる動作を支援することができる構成を有する。
上記実施の形態によれば、第1支持部材111および第2支持部材112は、胴体装具110の上面に固定されている部材であるとしたが、これに限らない。第1支持部材および第2支持部材は、例えば、装着者の肩に装着される肩装具に固定されている部材であってもよいし、装着者の頭部に装着される頭装具に固定されている部材であってもよい。
上記実施の形態によれば、制御部180は、切替部181が第1状態である期間にわたって、第1ワイヤ210を巻き取る方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させて、第1ワイヤ210に所定の張力を加えるとしたが、これに限らない。例えば、制御部180は、切替部181が第1状態になってから予め設定した所定期間の間だけ、第1ワイヤ210を巻き取る方向に第1アクチュエータ161を回転させるトルクを発生させて、第1ワイヤ210に所定の張力を加えてもよい。
実施の形態1に係る動作支援装置100によれば、第1腕装具120および第2腕装具130が、それぞれ第1肢装具および第2肢装具として第1~第4ワイヤ210~240によって吊られている構成であるとしたが、これに限らない。例えば、第1脚装具および第2脚装具が、それぞれ第1肢装具および第2肢装具としてワイヤによって吊られている構成としてもよい。
図10Aは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを右側から見た側面図である。図10Bは、実施の形態2に係る動作支援装置を装着しているユーザを左側から見た側面図である。
胴体装具310は、装着者の胴体の側方に配置され、当該胴体に装着される部材である。胴体装具310は、実施の形態1の胴体装具110と比較して形状は異なるが、同様の構成を有するため説明を省略する。
また、胴体装具310には、第1ワイヤ410の一端と他端との間の部位を、第1ワイヤ410がスライド可能な状態で支持する第1支持部材311が配置されている。第1支持部材311は、胴体装具310が装着者の胴体に装着された状態において、第1ワイヤ410の一端と他端との間の部位を、装着者の股関節よりも装着者の膝側の位置で支持する。
第1脚装具320は、装着者の右脚(一方の脚部)の側方に配置され、当該右脚に装着される部材である。第1脚装具320は、第1肢装具に相当する。第1脚装具320は、例えば、樹脂、金属などにより構成される。
第1ワイヤ410は、一端が第1脚装具320に固定され、第1脚装具320をZ軸方向プラス側から吊るすための金属製の紐状の部材である。第1ワイヤ410には、第1ワイヤ410の一端と第1支持部材311により支持されている部位との間に亘って、第1ワイヤ410の側方を覆い、かつ、第1ワイヤ410が延びる方向に可撓性を有する第1保護部材411が配置されていてもよい。第1保護部材411は、第1ワイヤ410の側方の全周を覆っていてもよいし、第1ワイヤ410のY軸方向マイナス側の側方のみを覆っていてもよい。第1保護部材411は、例えば、植物繊維および合成繊維を含む繊維で構成された、布、メッシュなどにより構成されている。
第1アクチュエータ361は、第1ワイヤ410の他端が固定され、駆動することで第1ワイヤ410の長さを調整する。第1アクチュエータ361は、例えば、胴体装具310の後側に配置され、第1ワイヤ410を、胴体装具310の後側で巻き取ったり、繰り出したりするモータである。第1アクチュエータ361は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1ワイヤ410の長さが短くなる回転方向に駆動する。第1アクチュエータ361は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、駆動しなくてもよい。第1アクチュエータ361は、制御部380からの制御信号に応じて、第1ワイヤ410を巻き取る方向または繰り出す方向に回転してもよい。
制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したときであるか、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したときであるかに応じて、第1アクチュエータ361を制御する。具体的には、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1ワイヤ410の長さが短くなるように、第1アクチュエータ361を制御する。例えば、制御部380は、装着者が立ち上がる動作を行っている期間にわたって、第1ワイヤ410を巻き取る回転方向に第1アクチュエータ361を回転させるトルクを発生させることで第1ワイヤ410に所定の張力を加える。また、制御部380は、装着者が座るまたはしゃがむ動作を行っていることを制御部380が検知したとき、第1アクチュエータ361を回転させるトルクを発生させないことで、第1アクチュエータ361が第1ワイヤ410へ張力を加えないように制御する。
次に、脚装具の構成の詳細について説明する。
上記の構成により、動作支援装置300の第1脚装具320では、第1アクチュエータ361により第1ワイヤ410が巻き上げられると、プーリー327は、第1ワイヤ410から後側の力を受ける。これにより、第1脚装具320では、第1下脚装具321と、第1上脚装具322とが、第3接続部323において装着者の膝関節が伸展する方向に回転される。よって、装着者は、動作支援装置300から膝関節を伸展させる動作の補助を受けることができる。
[2-4-1.変形例1]
上記実施の形態によれば、動作支援装置300は、第1脚装具320および第2脚装具330の両方を備える構成であるとしたが、いずれか一方のみを備える構成であるとしてもよい。いずれか一方のみを備える構成であったとしても、脚装具が装着されている一方の脚の膝が伸展する動作を支援することができるからである。
110、310 胴体装具
111、311 第1支持部材
111a、112a、113a、114a 第1部材
111b、112b、113b、114b 第2部材
111c、112c、113c、114c 第3部材
111ca、112ca、113ca、114ca 貫通孔
111d、112d、113d、114d 第4部材
112、312 第2支持部材
113 第3支持部材
114 第4支持部材
115、146、328 第3摺動部材
116、156、338 第4摺動部材
120 第1腕装具
121 第1前腕装具
122 第1上腕装具
123 第1接続部
124、127、134、137、326、336 固定部材
125、126 第1摺動部材
135、136 第2摺動部材
130 第2腕装具
131 第2前腕装具
132 第2上腕装具
133 第2接続部
161 第1アクチュエータ
162 第2アクチュエータ
163 第3アクチュエータ
164 第4アクチュエータ
171、172、371、372 バッテリ
180 制御部
181、182 切替部
190 ハーネス
210、410 第1ワイヤ
211、411 第1保護部材
220、420 第2ワイヤ
221、421 第2保護部材
230 第3ワイヤ
231 第3保護部材
240 第4ワイヤ
241 第4保護部材
320 第1脚装具
321 第1下脚装具
322 第1上脚装具
323 第3接続部
324、325、334、335 装着部
327、337 プーリー
330 第2脚装具
331 第2下脚装具
332 第2上脚装具
333 第4接続部
Claims (9)
- 動作支援装置であって、
装着者の胴体に装着される胴体装具と、
前記装着者の一方の腕部に装着される第1肢装具と、
一端が前記第1肢装具に固定され、前記第1肢装具を吊るす第1ワイヤと、
前記第1ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第1ワイヤの長さを調整する第1アクチュエータと、を備え、
前記第1肢装具は、
前記一方の腕部の前腕部に装着される第1前腕装具と、
前記一方の腕部の上腕部に装着される第1上腕装具と、
前記第1上腕装具と、前記第1前腕装具とを互いに回転可能に接続する第1接続部と、を有し、
前記第1ワイヤの一端は、前記第1前腕装具に固定され、
前記動作支援装置は、さらに、
一端が前記第1前腕装具に固定され、当該一端と他端との間の部位が前記第1上腕装具に接続され、前記第1前腕装具を前記第1接続部において前記第1上腕装具に対して回転させるための第3ワイヤと、
前記第3ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第3ワイヤの長さを調整する第3アクチュエータと、を備える
動作支援装置。 - さらに、
前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記第1ワイヤがスライド可能な状態で支持する第1支持部材を備え、
前記第1アクチュエータは、駆動することで前記第1ワイヤの一端と、前記第1支持部材により支持されている部位との間における、前記第1ワイヤの長さを調整する
請求項1に記載の動作支援装置。 - 前記第1肢装具は、前記一方の腕部に装着され、
前記第1支持部材は、前記第1ワイヤの一端と他端との間の部位を、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で支持する
請求項2に記載の動作支援装置。 - 前記第1支持部材は、前記胴体装具に配置され、前記胴体装具が前記胴体に装着された状態において、前記装着者の肩よりも前記装着者の頭部側の位置で前記第1ワイヤを支持する
請求項3に記載の動作支援装置。 - さらに、
前記第1ワイヤの一端と前記第1支持部材により支持されている部位との間に亘って前記第1ワイヤの側方を覆い、かつ、前記第1ワイヤが延びる方向に可撓性を有する第1保護部材を備える
請求項3または4に記載の動作支援装置。 - さらに、
前記装着者が操作するための切替部を備え、
前記第1アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動する
請求項1から5のいずれか1項に記載の動作支援装置。 - 前記第1肢装具は、前記第3ワイヤの前記一端および前記他端の間の部位を、前記第1ワイヤの長さ方向にスライド可能に支持する第1摺動部材を有する
請求項1から6のいずれか1項に記載の動作支援装置。 - さらに、
前記装着者が操作するための切替部を備え、
前記第1アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第1ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動し、
前記第3アクチュエータは、前記切替部が第2状態から第1状態になったとき、前記第3ワイヤの長さが短くなる回転方向に駆動する
請求項1から7のいずれか1項に記載の動作支援装置。 - さらに、
前記装着者の他方の腕部に装着される第2肢装具と、
一端が前記第2肢装具に固定され、前記第2肢装具を吊るす第2ワイヤと、
前記第2ワイヤの他端が固定され、駆動することで前記第2ワイヤの長さを調整する第2アクチュエータと、を備える
請求項1から8のいずれか1項に記載の動作支援装置。
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