JP7107551B2 - フウリンブッソウゲ由来組成物 - Google Patents
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Description
従って、本発明の課題は、化粧料素材として有用な植物由来素材を提供することにある。
〔2〕〔1〕記載の組成物を含有する化粧料。
〔3〕〔1〕記載の組成物の含有量が0.1~60質量%である〔2〕記載の化粧料。
〔4〕皮膚又は毛髪の洗浄用化粧料である〔2〕又は〔3〕記載の化粧料。
〔5〕フウリンブッソウゲの生葉を粉砕処理することを特徴とする、粒子径100μm以下の葉断片粒子及び多糖類を含有する組成物の製造法。
葉断片粒子は、洗浄力の点から組成物中に0.1~90質量%含有するのが好ましく、1~40質量%含有するのがより好ましい。
また、組成物は、多糖類を含有し、組成物に粘着力を付与する。多糖類の含有量は、洗浄力、使用感の点から組成物中に0.1~60質量%含有するのが好ましく、0.1~50質量%含有するのがより好ましい。ここで、多糖類としてはペクチンが主成分である。
また、組成物には、水分が1~90質量%程度含まれる。さらに、この組成物中にはペクチン0.1~1質量%、アミノ酸0.1~1質量%が含まれている。
当該化粧料中の前記組成物の含有量は、感触の点から、0.1~60質量%が好ましく、0.1~40質量%がより好ましく、0.1~30質量%がさらに好ましい。
当該皮膚化粧料中の前記多糖類含有組成物の含有量は0.1~60質量%が好ましく、0.1~40質量%がより好ましく、0.1~30質量%がさらに好ましい。このような化粧料としては、化粧水、美容液、乳液、クリーム、パック、フェイスマスクなどのスキンケア製品、トリートメント、コンディショナー、リンスなどのヘアケア製品、ファンデーションなどのメイクアップ製品、リップグロスなどのリップケア製品、ボディーケア、ネイルケア製品が挙げられる。
採取したフウリンブッソウゲの生葉8.2gを調理用すり鉢にとり、すりこぎ棒で細かく粉砕し、粘稠性組成物を取得した。葉の断片を含む全量8.2gに水24.6g及び1,3-プロパンジオール8.2gを添加して、組成物Aを取得した。
組成物A10mLをとり、99%エチルアルコール90mLを混和した時、無定形の浮遊物を析出した。その浮遊物を分離し、少量の水を加えた時、溶解した。これより、この組成物Aは、多糖類を含有していることが確認された。
採取したフウリンブッソウゲの生葉10.4gを自然乾燥させ、秤量したところ、4.6gの乾燥葉が得られた。このうち、4.4gを調理用すり鉢にとり、すりこぎ棒で細かく粉砕した。粘稠性物質は全く得られなかった。さらに、この粉砕した粉に水2mLを添加し、さらにすり鉢及びすりこぎ棒を用いて粉砕したが、粘稠性物質は全く得られなかった。
また、自然乾燥したフウリンブッソウゲの乾燥葉に水を添加して、すり鉢及びすりこぎ棒で粉砕したが、粘稠性物質は全く得られなかった。
10cm四方の厚さ2mmのアクリル板の四隅に糸を通し、15×30cmの厚さ2mmのアクリル板の上においた。2枚のアクリル板の間に試験液を1mL添加し、2枚のアクリル板を十分に密着させた。この時、試験液は、直径10cmの円形に延ばされた。4隅からの糸にばねばかりを引っ掛け、下のアクリル板を固定しながら、ばねばかりでゆっくりと上方に牽引した。2枚のアクリル板が分離する時のばねばかりの目盛りを読み取った。読み取った値を円の面積(5×5×3.14=78.5cm2)で除し、粘着力(g/cm2)とした。
用いた試験液は以下の通りである。
実施例3:実施例1の組成物Aを用いて処方したシャンプー(実施例5に記載の処方により調製したシャンプー)。
比較例2:水。
比較例3:20%1,3-プロパンジオール水溶液。
比較例4:フウリンブッソウゲの生葉を用いて調製した組成物Aより葉断片を除去した液。
比較例5:市販の低刺激性シャンプー。
比較例6:大手メーカーから市販されている高粘性シャンプー。
フウリンブッソウゲ以外のブッソウゲの品種9種類を用いて、実施例1と同様に葉エキスを調製した。また、生の葉を電子レンジ(500W)で3分間処理して水分を蒸発させ、水分含量を測定した。結果を表2に示す。粘着力の数値は3回測定しての平均値を示す。
用いた試験液は以下の通りである。
比較例7:サガリバナを用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例8:ハイビスカス2(オールド系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例9:ハイビスカス3(コーラル系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例10:ハイビスカス4(原種系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例11:ハイビスカス5(ハワイ系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例12:ハイビスカス6(ハワイ系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例13:ハイビスカス7(ハワイ系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例14:ハイビスカス8(ハワイ系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
比較例15:ハイビスカス9(ハワイ系)を用いて実施例1と同様にして得られた組成物。
試験例1で得られた組成物Aに含まれる葉断片の粒径を推定するために、組成物A4gに96gの水を加えた液を調製し、JISステンレス製篩(JIS Z 8801、東京スクリーン社製、寸法50×20mm)にかけた。この試験に用いた篩の目の開きは、106、53及び32μmであった。はじめに106μmの篩に通し、濾液全量を53μmの篩にかけた。さらにこの濾液全量を32μmの篩にかけた。32μmの篩にかけた場合の濾液には目視でほとんど葉の断片はなかった。それぞれの篩の上面に残存した葉の断片量及び百分率を表3に示す。値は2回測定した場合の平均値である。
実施例3のシャンプー又は市販の低刺激性シャンプーを用いて起泡性を試験した。被験シャンプ1mLを50mL容ガラスビーカーに計りとり、そのビーカーに水10mLを加え、スターラーバー(0.8×3cm)を入れた。このビーカーをマグネチックスターラー(IKA社製、モデルC―MAG H7)におき、目盛3で1分間撹拌した。その時に発生した泡の状態をマイクロスコープ(230倍)で観察した。その結果、図1に示すように、本発明の組成物Aを含有するシャンプーは、きめ細かい泡が発生し、その状態が30分以上持続した。
スライドグラスのスリガラス部分に、椿油(椿油2gに対して紅こうじ色素製剤5滴を添加)を1滴滴下し、100mL容ガラスビーカーの内壁に沿って立てかけた。このガラスビーカーに水で8倍希釈した試験液32mLを注ぎ、スターラーバーを入れたマグネチックスターラーで2分間撹拌した。スライドグラスをビーカーより取り出し、軽く水洗し、乾燥させた。
椿油は、オレイン酸85%、リノール酸3.8%、ステアリン酸2.5%、パルミチン酸7.9%、その他0.8%の組成で、人からの頭部皮脂に近い組成と言われている。
その結果を図2に示す。図2から、本発明シャンプーの洗浄力が最も優れていた。
組成物Aを用いてヘアーシャンプーを処方した。
実施例1で得られた組成物A 30gを市販のだしこし袋に入れて絞った。粘稠性のある絞り汁(組成物B)を21g得た。この組成物B中のペクチン分析〔m-ヒドロキシジフェニル法(ガラクツロン酸換算)でウロン酸を測定し、補正係数0.91を乗じて、ペクチンに換算〕をしたところ、0.3g/100gであった。また、この組成物Bについて、日本食品アミノ酸組成表の方法で18種のアミノ酸を分析したところ、0.251g/100gのアミノ酸を含んでいた。
組成物Bを用いて、界面活性剤を含まないヘアーコンディショナーを処方した。
成人男女20名を対象に24時間閉塞ヒトパッチテストを行った。白色ワセリン、生理食塩水、注射用蒸留水を陰性対照とした。試験品として組成物A,実施例5のシャンプー及び実施例6のコンディショナーを用いた。いずれの試験でも安全を判定された。
Claims (3)
- フウリンブッソウゲの生葉の粉砕処理組成物であって、粒子径100μm以下の葉断片粒子1~40質量%及び多糖類0.1~50質量%を含む粉砕処理組成物を含有する化粧料。
- 前記粉砕処理組成物の含有量が0.1~60質量%である請求項1記載の化粧料。
- 皮膚又は毛髪の洗浄用化粧料である請求項1又は2記載の化粧料。
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