JP7106862B2 - 前処理装置、及び前処理情報設定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、前処理装置、及び前処理情報設定方法に関する。
印刷処理の前に前処理を行う前処理装置が知られている。例えば、特許文献1に記載のインクジェット捺染装置は、捺染実行部と前処理部とを備えている。前処理部は、捺染実行部による被捺染材へのインクの吐出に先立って、被捺染材の皺伸ばし処理を行う。また、前処理部は、被捺染材への前処理剤としてのコート液の付着処理等の他の処理も行う。
特開2013-19083号公報
前処理部が、前処理剤の定着のための熱処理を行うことも考えられる。前処理を実行させる為に、前処理装置の操作者が、前処理剤の単位面積当たりの塗布量、塗布範囲、熱処理時間、熱処理温度等の複数の前処理情報を前処理装置の操作部、又は前処理装置に接続されている端末装置を介してそれぞれ指定することが考えられる。しかしながら、前処理を行う度に複数の前処理情報をそれぞれ操作者が指定することは、煩雑である。
本発明の目的は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることが可能な前処理装置、及び前処理情報設定方法を提供することである。
第一態様の前処理装置は、被記録媒体に前処理を施す前処理部と、前記被記録媒体が有する被記録媒体情報を前記被記録媒体に付されたコード情報を読み取ることにより受付ける受付部と、前処理装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記受付部が受付けた前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理に関する前処理情報を前記前処理部に設定する設定ステップと、前記設定ステップにて設定した前記前処理情報に基づく前記前処理を前記前処理部に実行させる実行ステップとを実行することを特徴とする。
前処理装置は、被記録媒体情報を受付けて、受付けた被記録媒体情報に基づき、前処理情報を前処理部に設定する。前処理部は、設定した前処理情報に基づく前処理を実行する。故に、前処理装置は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき、前処理範囲を設定しても良い。前処理装置は、設定ステップにて、受付部で受け付けた被記録媒体情報に基づき、前処理範囲を設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理範囲を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に対応する印刷データに基づく前記前処理範囲を設定しても良い。前処理装置は、印刷データに基づく前処理範囲を設定する。故に、前処理装置は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記印刷データに含まれる前記被記録媒体に対する画像の配置情報に基づき、前記前処理範囲を設定しても良い。前処理装置は、印刷データに含まれる画像の配置情報に基づき前処理範囲を設定する。故に、前処理装置は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
前記前処理部は、前処理剤を塗布する塗布部を備え、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理情報として塗布処理情報を前記塗布部に設定しても良い。前処理装置は、被記録媒体情報に基づき塗布処理情報を設定する。故に、前処理装置は、操作者が塗布処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記塗布処理情報として前記前処理剤の種類と前記前処理剤の塗布量の少なくとも一つを前記塗布部に設定しても良い。前処理装置は、塗布処理情報として前処理剤の種類と前処理剤の単位面積当たりの塗布量の少なくとも一つを設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理剤の種類と前処理剤の単位面積当たりの塗布量の少なくとも一つを含む塗布処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記前処理部は、前記被記録媒体に対し熱処理を施す熱処理部を備え、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき熱処理情報を前記熱処理部に設定しても良い。前処理装置は、被記録媒体情報に基づき熱処理情報を設定する。故に、前処理装置は、操作者が熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記熱処理情報として、熱処理温度、熱処理時間、及び熱処理回数の少なくとも一つを前記熱処理部に設定しても良い。前処理装置は、熱処理情報として、熱処理温度、熱処理時間、及び熱処理回数の少なくとも一つを設定する。故に、前処理装置は、操作者が熱処理温度、熱処理時間、及び熱処理回数の少なくとも一つを含む熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記熱処理部はヒートプレス部を備え、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記熱処理情報として、ヒートプレス温度、ヒートプレス時間、ヒートプレス圧力、及びヒートプレス回数の少なくとも一つを前記熱処理部に設定しても良い。前処理装置は、熱処理情報として、ヒートプレス温度、ヒートプレス時間、ヒートプレス圧力、及びヒートプレス回数の少なくとも一つを熱処理部に設定する。故に、前処理装置は、操作者がヒートプレス温度、ヒートプレス時間、ヒートプレス圧力、及びヒートプレス回数の少なくとも一つを含む熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記被記録媒体情報は、前記被記録媒体の材質に関する情報である材質情報、及び製造に関する情報である製造情報の少なくとも一つを含み、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記材質情報、及び前記製造情報の少なくとも一つに基づき、前記前処理情報を前記前処理部に設定しても良い。前処理装置は、材質情報、及び製造情報の少なくとも一つに基づき前処理情報を前処理部に設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記材質情報は前記被記録媒体の色情報を含み、前記制御部は、前記色情報に基づき前記前処理を施すか判定する判定ステップを更に実行し、前記判定ステップにて前記前処理を施さないと判定した場合に、前記実行ステップにて前記前処理を実行しない様にしても良い。前処理装置は、被記録媒体の色情報に基づき、特定色に対して前処理を施さないので、生産性が向上させることができる。
前記被記録媒体情報は、識別子を含み、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記識別子に基づき前記前処理情報を前記前処理部に設定しても良い。前処理装置は、識別子に基づき前処理情報を前処理部に設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記制御部は、前記設定ステップにて、前記識別子と前記前処理情報とを対応付けて記憶する記憶部から取得した、前記受付部が受け付けた前記被記録媒体情報に含まれる前記識別子に対応する前記前処理情報を前記前処理部に設定しても良い。前処理装置は、識別子に基づき記憶部から前処理情報を取得し前処理部に設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記被記録媒体情報は、識別子を含み、前記制御部は、前記設定ステップにて、前記識別子と印刷データとを対応付けて記憶する外部装置から取得した、前記受付部が受け付けた前記被記録媒体情報に含まれる前記識別子に対応する前記印刷データに基づき前処理範囲を設定しても良い。前処理装置は、外部装置から取得した印刷データに基づき前処理範囲を設定する。故に、前処理装置は、操作者が前処理範囲を指定する煩雑さを低減させることができる。
前記外部装置はサーバであっても良い。前処理装置は、サーバから取得した、識別子に対応する印刷データに基づき前処理範囲を設定できる。
前記被記録媒体に印刷をする印刷部を更に備えても良い。
第二態様の前処理情報設定方法は、被記録媒体に前処理を施す前処理部と、被記録媒体情報を前記被記録媒体に付されたコード情報を読み取ることにより受付ける受付部と、前処理装置を制御する制御部と、を備える前記前処理装置の前処理情報設定方法であって、前記制御部が、前記受付部が受付けた前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理に関する前処理情報を前記前処理部に設定する設定ステップと、前記制御部が、前記設定ステップにて設定した前記前処理情報に基づく前記前処理を前記前処理部に実行させる実行ステップとを備えることを特徴とする。
前処理装置は、被記録媒体情報を受付けて、受付けた被記録媒体情報に基づき、前処理情報を前処理部に設定する。前処理部は、設定した前処理情報に基づく前処理を実行する。従って、前処理装置は、操作者により前処理情報が指定されることなく前処理を実行する。故に、前処理装置は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
前処理装置10を含むシステムのネットワーク構成図の一例である。 前処理装置10の概略構成を示す斜視図である。 (A)は、前処理装置10の概略的な電気的構成を示すブロック図である。(B)は、サーバ2の概略的な電気的構成を示すブロック図である。 (A)は、第一テーブル81の例を示す図である。(B)は、第二テーブル82の例を示す図である。 (A)は、具体例における塗布範囲CR1を示す図である。(B)は、具体例における熱処理範囲PR1,PR1-1を示す図である。 第一メイン処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、第三テーブル83の例を示す図である。(B)は、第四テーブル84の例を示す図である。 第二メイン処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、第五テーブル85の例を示す図である。(B)は、第六テーブル86の例を示す図である。 第三メイン処理の流れを示すフローチャートである。 第七テーブル87の例を示す図である。 第四メイン処理の流れを示すフローチャートの一部である。 第四メイン処理の流れを示すフローチャートの残りの一部である。 第八テーブル88の例を示す図である。 第五メイン処理の流れを示すフローチャートである。
本発明の第一実施形態の前処理装置10を、図面を参照して説明する。前処理装置10は、プリンタ1により被記録媒体の一例である布帛に印刷を行う前に、前処理を行う装置である。前処理の一例は、前処理剤の布帛への塗布処理、前処理剤を布帛に定着させるための高温での熱処理等の処理である。
<システム構成>
図1に示す様に、一又は複数の前処理装置10、一又は複数のプリンタ1、及びサーバ2は、ネットワーク3を介して互いに接続されている。プリンタ1は印刷データに基づき布帛に印刷処理を実行する。印刷データはプリンタ1が布帛に印刷を行う為の情報である。ネットワーク3は、一例として、イントラネット、及びインターネット等である。また、一又は複数の前処理装置10、一又は複数のプリンタ1、及びサーバ2は、夫々がネットワーク3に接続されていなくても良く、例えば、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)ポート等のシリアルポートに接続可能なシリアルケーブルを介して、夫々接続されていても良い。更に、ネットワーク3を介した接続とシリアルケーブルを介した接続が混在していても良い。
<前処理装置10>
図2の上方、下方、右下方、左上方、左下方、及び右上方が、夫々、前処理装置10の上方、下方、前方、後方、右方、及び左方である。図2に示す様に、前処理装置10は、プラテン31、塗布部40、及び熱処理部50等を備える。プラテン31は被記録媒体の一例である布帛を載置する。塗布部40は布帛に前処理剤を塗布する。熱処理部50は、例えば、布帛を高温で加圧して前処理剤を乾燥させることで、前処理剤の布帛への定着を向上させ、画質を向上させる。以下、塗布部40、及び熱処理部50を「前処理部70」と言う。布帛の材質の一例は、綿、ポリエステル、綿とポリエステルとの混合等である。前処理剤は、カラーインクの発色を良くする。前処理剤の一例は、CaCl等の金属塩を含む水溶液である。
図2に示す様に、プラテン31のセット位置P1は、操作者が布帛をプラテン31に載置するときのプラテン31の位置であり、一例として、プラテン31が前側に一番移動した位置である。プラテン31は、上面が前後方向に長尺な略長方形の形状である。また、プラテン31は、下面の中央部に円筒状の連結部(不図示)を備えている。
<プラテン搬送機構>
前処理装置10は、プラテン31の下方に、プラテン31を前後に搬送するプラテン搬送機構(不図示)を備える。プラテン搬送機構は、二本のガイド60、ベルト(不図示)、プーリー(不図示)、支持部(不図示)、及びプラテンモータ17(図3(A)参照)等を備えている。二本のガイド60は、前処理装置10の前部から後方向に延設され、左右に並列に設けられている。ガイド60は一例として、円柱の金属製の棒である。プラテン31は、二本のガイド60に沿って、前後方向に移動する。プラテンモータ17は、一例として、ステッピングモータである。
支持部は、プラテン31を支持し、プラテン31の連結部に連結されている。また、支持部は、二本のガイド60が挿入されている二つの挿入孔(不図示)を有する。従って、支持部が、プラテン搬送機構のベルトにより、前後方向に移動することに伴い、プラテン31は前後方向に移動する。
<塗布部40>
塗布部40は、少なくとも一つのスプレー(不図示)、前処理剤用のタンク(不図示)、及びタンク内の前処理剤をスプレーに供給する為の流路(不図示)等を備えている。また、スプレーのノズル(不図示)は流路に各々接続されている。タンクが複数設けられている場合には、夫々のタンクには、異なる種類の前処理剤が蓄積されている。スプレーの噴霧面は、プラテン31の上面に対向している。スプレーは、詳しくは後述する検出部25(図3(A)参照)がプラテン31の塗布位置(不図示)への移動を検出した時に、布帛に対し前処理剤の噴霧を開始する。塗布位置は、塗布部40が前処理剤の塗布を開始する位置である。
<熱処理部50>
熱処理部50は、塗布部40より後方向に離れて配置されている。熱処理部50は、一例として、近赤外線ヒータ、高温の空気を送風する送風装置、ヒートプレス装置、ヒートローラ等である。以下では、熱処理部50はヒートプレス装置であるとして説明する。熱処理部50は、プレス部51、プレス面駆動機構52、連結部53、及びプレス支持部54等を備える。プレス面駆動機構52は、プーリー(不図示)、及びプレスモータ19(図3(A)参照)等を備える。プレス部51は、前後方向に長尺な略長方形の形状に形成されている。プレス部51の下面はプレス面51Aとして機能する。
プレス部51は、指定された温度に発熱する発熱機構(不図示)を内部に有し、プレス面駆動機構52により、上下に移動可能である。検出部25がプラテン31の熱処理位置(不図示)への移動を検出した時に、プレス面駆動機構52によりプレス部51が降下し、プレス面51Aは、布帛に対しヒートプレスを開始する。以下、熱処理部50が下方向へのプレス動作を開始する位置を「熱処理位置」と言う。
プレス面51Aは、例えば、プラテン31が熱処理位置に位置する時、プラテン31の上面に対し四方(前後左右)に大きい。この場合、前処理装置10は、前処理剤が塗布された布帛の領域を一度でヒートプレスできる。
<前処理装置10の電気的構成>
図3(A)に示す様に、前処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、フラッシュメモリ14、センサ15、駆動回路16,18、コードリーダ20、操作部21、表示部22、出入力部23、及び通信部24等を備え、バス26を介して互いに接続されている。CPU11は、前処理装置10を制御し、ROM12から各種のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、各種の処理を実行する。例えば、CPU11は、メイン処理用のプログラムをROM12から読み出して、詳しくは後述するメイン処理を実行する。
フラッシュメモリ14は、各種のテーブル、及びパラメータ等を記憶している。フラッシュメモリ14は、詳しくは後述する第一テーブル81、及び第二テーブル82等のテーブル(対応情報)類を記憶している。テーブルは対応情報の一例であり、本実施形態においてはテーブルを例に説明するが、対応情報の態様は任意である。また、フラッシュメモリ14は、詳しくは後述する前処理情報のデフォルトの情報を夫々記憶している。更に、フラッシュメモリ14は、プラテンモータ17のステップ数と熱処理位置を対応付けて記憶している。
プラテンモータ17のステップ数と塗布位置又は熱処理位置の対応付けについて簡単に説明する。後述する図5に示す様に、プラテン31にXY座標が設定されている。プラテン31のY軸は前後方向と平行であり、X軸は左右方向と平行である。XY座標の原点は、プラテン31の左前端である。Y軸の正方向は後方向であり、X軸の正方向は右方向である。フラッシュメモリ14は、プラテン31のY座標における塗布位置とプラテンモータ17のステップ数とを対応付けて記憶している。
図5の例では、プラテン31は、7×18の領域に分割されている。フラッシュメモリ14は、領域と該領域の少なくも左前端部のXY座標を対応付けて夫々記憶している。X軸方向の分割数の"7"は、塗布部40が備えるスプレーの数に対応しており、本実施形態は、塗布部40は、七本のスプレーを備えている。Y軸方向の分割の数は任意であるが、より多く分割することで、前処理剤の塗布範囲を細かく設定出来るので、前処理剤の無駄を省くことができ、塗布に要する時間も短縮できる。
センサ15は、透過センサ等の位置検出用のセンサであり、プラテン31のセット位置P1を検出可能な位置に配置されている。センサ15は、セット位置P1を検出可能であれば、機械式、光学式の何れかの位置検出用のセンサを用いることができる。
駆動回路16は、プラテンモータ17に接続しており、CPU11の制御の下、プラテンモータ17を駆動する。駆動回路18は、プレスモータ19に接続しており、CPU11の制御の下、プレスモータ19を駆動する。本実施形態においては、センサ15とプラテンモータ17との組み合わせにより、検出部25が構成される。本実施形態においては、上述した様に、プラテンモータ17は、ステッピングモータである。従って、フラッシュメモリ14は、プラテンモータ17のステップ数と熱処理位置、塗布位置を対応付けて記憶しているので、セット位置P1からのステップ数により、検出部25は、塗布位置、熱処理位置を検出できる。また、検出部25は、塗布範囲の塗布終了位置を検出できる。
コードリーダ20は、布帛等の被記録媒体に付されたバーコード等の一次元コード、QRコード(登録商標)等の二次元、及び三次元等のコードの情報を読み取り、CPU11に入力する。これらのコードの情報は、布帛等の被記録媒体に関する情報である被記録媒体情報である。被記録媒体情報は、例えば、前処理情報、識別子、メディア情報である。前処理情報、識別子、及びメディア情報については、夫々、後述する。本実施形態においては、被記録媒体情報は前処理情報の少なくとも一部を含む。なお、これらコードの情報は、被記録媒体の一部に印刷されても良いし、紙等に印刷されてクリップ、テープ、または載置等によって被記録媒体と対応付けされていれば良い。よって、これら形態を被記録媒体が被記録媒体情報を有するとする。
操作部21は、操作パネル等を備えている。操作パネルは、例えば、ボタン等を備えている。従って、操作者は、操作部21を介して、所望の指示を前処理装置10に与えることができる。また、操作者は、布帛等の被記録媒体に付されたコードがバーコードである場合には、バーコートに併記されている数字列を、操作部21を介して入力しても良い。表示部22は、周知のディスプレイ装置等で構成される。表示部22は、タッチパネルを備え、操作部21として機能しても良い。出入力部23は、SD(Secure Digital)メモリカードスロット、及びUSB(Universal Serial Bus)(登録商標)ポート等を備えている。
通信部24は、無線モジュール(不図示)と有線モジュール(不図示)の内の少なくとも一方を有し、プリンタ1、及びサーバ2とネットワーク3を介して接続可能である。前処理装置10は、通信部24に代えて、USBポートに接続可能な無線モジュールにより、プリンタ1、及びサーバ2とネットワーク3を介して接続されても良い。
<サーバ2の電気的構成>
図3(B)が示す様に、サーバ2は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、通信部205、及び出入力部206等を備え、バス207を介して互いに接続されている。CPU201は、サーバ2全体を制御し、HDD204から各種のプログラムを読み出し、RAM203をワーキングメモリとして使用して各種の処理を実行する。HDD204は、各種のプログラム、及び各種の情報を記憶する。
通信部205は、無線モジュール(不図示)と有線モジュール(不図示)の内の少なくとも一方を有し、プリンタ1、及び前処理装置10とネットワーク3を介して接続可能である。サーバ2は、通信部205に代えて、USBポートに接続可能な無線モジュールにより、プリンタ1、及び前処理装置10とネットワーク3を介して接続されても良い。出入力部206は、USB(登録商標)ポートや他の規格のシリアルポート等を備えている。
<第一テーブル81>
図4(A)に示す様に、第一テーブル81は、前処理情報の一覧のテーブルである。第一テーブル81は、前処理装置10のフラッシュメモリ14に記憶されている。前処理情報は、塗布処理に関する塗布処理情報と熱処理に関する熱処理情報とが有る。塗布処理情報は、図4(A)の例では、単位面積当たりの塗布量(mg/cm)、塗布範囲、及び前処理剤の種類である。単位面積当たりの塗布量(mg/cm)は、前処理剤の単位面積当たりの塗布量(mg/cm)を示す情報である。塗布範囲は、前処理剤を塗布する範囲を示す情報である。前処理剤の種類は、前処理剤の種類を示す情報である。
熱処理情報は、図4(A)の例では、熱処理圧力(N/cm)、熱処理時間(sec)、熱処理温度(℃)、熱処理範囲、及び熱処理回数である。熱処理圧力(N/cm)は、熱処理部50がヒートプレス部やヒートローラ等、熱処理の対象である布帛に圧力を加える場合には、熱処理の際に加える圧力の値である。従って、熱処理部50が近赤外線ヒータや送風装置等、布帛に非接触の場合には、ヌル(―)が設定されている。熱処理時間(sec)は熱処理を行う時間である。熱処理温度(℃)は熱処理の温度である。熱処理範囲は、熱処理を行う範囲である。熱処理回数は、設定されている熱処理時間(sec)の熱処理を繰り返す回数である。
<第二テーブル82>
図4(B)に示す様に、第二テーブル82は、スプレー毎に塗布領域の左右方向(X軸方向)の塗布区間が対応付けられているテーブルである。図4(B)に示す第二テーブル82は、スプレーの数が七個の場合の例であり、プラテン31の左端がX軸の"0"となっている。例えば、スプレー(3)の塗布区間は[b,c]である。つまり、スプレー(3)は、塗布区間[b,c]に噴霧出来る。
図5(A)は、具体例における塗布範囲CR1を示す図である。図5(A)の例では、塗布範囲CR1は、網掛けされた領域である。つまり、塗布範囲CR1は、((3),4~5)領域、((2)~(4),6~9)領域から成る領域である。図5(B)は、具体例における熱処理範囲PR1,PR1-1を示す図である。図5(B)の例において、熱処理部50が近赤外線装置等、プラテン31を分割した各領域(図5の例では、7×18分割)に熱処理を行える構成であれば、この分割した各領域に対して、CPU11の制御の下、熱処理部50が熱処理を行うことが可能である。この場合、熱処理部50は、網掛けされた領域を熱処理範囲PR1として熱処理する。つまり、この場合は、塗布範囲CR1と熱処理範囲PR1が同じ範囲になる。
一方、CPU11の制御の下、熱処理部50がヒートプレス装置、送風装置、又はヒートローラ等、プラテン31を分割した各領域(図5の例では、7×18分割)に熱処理を行えない構成であれば、熱処理部50は、例えば、太線枠で囲まれた((1)~(7)、4~9)領域を熱処理範囲PR1-1として熱処理を行う。すなわち、熱処理範囲PR1-1は熱処理部50の構成に依存した形状になり、例えば、図2に示すプレス面51Aがプラテン31と同一形状であれば、熱処理範囲PR1-1は、プラテン31と同じ形状になる。
<第一メイン処理>
図6を参照して、第一メイン処理の流れを説明する。本メイン処理は、前処理装置10の電源が投入されたことをトリガとして実行される。CPU11は、ROM12からメイン処理用のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、本メイン処理を実行する。被記録媒体情報は、第一実施形態においては、上述した様に、前処理情報の少なくも一部を含む。
初めに、CPU11は、被記録媒体情報を受付けたかを判定する(S1)。一例として、CPU11は、コードリーダ20から被記録媒体情報をコード化した情報が入力された場合、又は操作部21からコードに付されている数字列が入力された場合に、被記録媒体情報を受付けたと判定する。CPU11は、コードリーダ20から被記録媒体情報をコード化した情報が入力されていない場合、又は操作部21からコードに付されている数字列が入力されていない場合に、被記録媒体情報が受付けられていないと判定する。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられていないと判定した場合には(S1:NO)、S1に戻り、S1の処理を繰り返す。
CPU11は、被記録媒体情報が受付けられたと判定した場合には(S1:YES)、受付けた被記録媒体情報に全ての前処理情報が揃っているか判定する(S1A)。すべての前処理情報の一例は、単位面積当たりの塗布量(mg/cm)、塗布範囲、前処理剤の種類、熱処理圧力(N/cm)、熱処理時間(sec)、熱処理温度(℃)、熱処理範囲、及び熱処理回数の情報である。CPU11は、全ての前処理情報が揃っていると判定した場合には(S1A:YES)、S9の処理に進む。
CPU11は、全ての前処理情報が揃っていないと判定した場合には(S1A:NO)、被記録媒体情報に含まれている前処理情報を第一テーブル81の前処理情報の一覧と照合し、被記録媒体情報に含まれている前処理情報が全て一致する前処理情報を特定する(S1B)。例えば、CPU11は、被記録媒体情報含まれている前処理情報が、単位面積当たりの塗布量(mg/cm)、塗布範囲、前処理剤の種類のみである場合には、単位面積当たりの塗布量(mg/cm)、塗布範囲、前処理剤の種類が全て一致する前処理情報を第一テーブル81の前処理情報の一覧から特定する。この際、CPU11は、被記録媒体情報に含まれている前処理情報が全て一致する前処理情報を特定できなかった場合には、フラッシュメモリ14に記憶されているデフォルトの前処理情報の中から、不足している前処理情報を特定する。また、CPU11は、被記録媒体情報に含まれている前処理情報が全て一致する前処理情報が複数特定された場合には、任意の一つの前処理情報を特定する。
CPU11は、特定した前処理情報から前処理のための情報の全てが揃った前処理情報を取得する(S3)。CPU11は、全て揃った前処理情報を塗布部40と熱処理部50に設定する(S9)。一例として、CPU11は、取得した前処理情報の塗布処理情報をRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納し、熱処理情報をRAM13の熱処理部50の制御情報を格納する領域に格納する。この際、CPU11は、前処理情報に含まれる塗布範囲内に塗布区間を有さないスプレーを休止する設定を、塗布部40に対して行う。一例として、CPU11は、各スプレーを一意に識別可能なスプレー識別情報の内、稼働させるスプレーのスプレー識別情報のみをRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納する。
CPU11は、スタートボタンが選択されたか判定する(S11)。一例として、CPU11は、スタートボタンが選択された旨の情報が操作部21から入力されたか判定することで、スタートボタンが選択されたか判定する。CPU11は、スタートボタンが選択されていないと判定した場合には(S11:NO)、S11の処理を繰り返す。CPU11は、スタートボタンが選択されたと判定した場合には(S11:YES)、駆動回路16を制御し、プラテンモータ17を動作させることにより、プラテン31を搬送させ、塗布部40と熱処理部50を制御して前処理を開始させる(S13)。一例として、CPU11は、RAM13から塗布部40と熱処理部50の制御情報を夫々読み出して、読み出した制御情報に基づく前処理を開始させる。この際、単位面積当たりの塗布量(mg/cm2)が"0"の場合には、塗布部40による前処理剤の塗布を行わない。また、熱処理時間(s)が"0"の場合には、熱処理部50による熱処理を行わない。
CPU11は、前処理が終了したか判定する(S15)。一例として、CPU11は、設定された熱処理時間(sec)の熱処理が設定された回数行われたか判定することで、前処理が終了したか判定する。CPU11は、前処理が終了していないと判定した場合には(S15:NO)、S15の処理を繰り返す。
CPU11は、前処理が終了したと判定した場合には(S15:YES)、駆動回路16を制御し、プラテンモータ17を動作させることにより、プラテン31をセット位置P1に移動させ(S16)、S1の処理に戻る。
前処理が行われた後、又は、単位面積当たりの塗布量(mg/cm2)が"0"且つ熱処理時間(s)が"0"である為に前処理が行われなかった後、処理対象の被記録媒体を印刷するプリンタ1により、被記録媒体に対し印刷処理が行われる。
<第一実施形態の主な作用、及び効果>
上記第一実施形態における前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、受付けた被記録媒体情報に基づき前処理情報を前処理部70に設定し、設定した前処理情報に基づく前処理を前処理部70に実行させる。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付けることで、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
また、上記第一実施形態における前処理装置10は、前処理情報の少なくとも一部を含む被記録媒体情報を受付ける。前処理装置10は、受付けた被記録媒体情報に含まれる前処理情報が全て揃っている場合には、被記録媒体情報に含まれる前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
また、前処理装置10は、受付けた被記録媒体情報に含まれる前処理情報が一部のみの場合には、第一テーブル81の前処理情報の一覧と照合し、被記録媒体情報に含まれる前処理情報が全て一致する前処理情報に基づいて、前処理のための情報の全てが揃った前処理情報を第一テーブル81から取得する。前処理装置10は、取得した前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。すなわち、被記録媒体情報に含まれる前処理情報が多い方が、より操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
また、前処理装置10は、照合の結果、被記録媒体情報に含まれる前処理情報の全てと一致する前処理情報が第一テーブル81の前処理情報の一覧に存在しない場合には、フラッシュメモリ14に記憶されているデフォルトの前処理情報から不足している前処理情報を取得する。前処理装置10は、全て揃った前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
上記第一実施形態における前処理装置10は、取得した前処理情報の内で塗布処理情報を塗布部40に設定し、設定した塗布処理情報に基づく前処理剤の塗布を塗布部40に実行させる。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、塗布部40に前処理剤の塗布を実行させるので、操作者が塗布処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
上記第一実施形態における前処理装置10は、取得した前処理情報の内で熱処理情報を熱処理部50に設定し、設定した熱処理情報に基づく熱処理を熱処理部50に実行させる。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、熱処理部50に熱処理を実行させるので、操作者が熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
<第二実施形態>
第二実施形態におけるネットワーク3の構成、前処理装置10とサーバ2の構成は第一実施形態の場合とほぼ同じである。従って、異なる部分を説明し、第一実施形態と同じ部分の説明は省略する。第二実施形態では、ROM12が、第二メイン処理用のプログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ14は、第二テーブル82、詳しくは後述する第三テーブル83、及び第四テーブル84を記憶する。被記録媒体情報は、第二実施形態においては、識別子を含む。
<第三テーブル83>
図7(A)に示す様に、第三テーブル83は、識別子と前処理情報とが、夫々対応付けられたテーブルである。識別子は、被記録媒体である布帛を一意に識別可能な情報である。従って、第三テーブル83においては、前処理情報は、布帛毎に対応付けられている。また、前処理情報は、布帛毎に対応付けられており、識別子は布帛を一意に識別可能な情報であるので、識別子は、前処理情報を一意に識別可能な情報でもある。
<第四テーブル84>
図7(B)に示す様に、第四テーブル84は、前処理情報を示すテーブルの例である。上述した第三テーブル83の前処理情報として、夫々、第四テーブル84の前処理情報を示すテーブルが対応付けられている。従って、図7(B)に示す第四テーブル84は、第三テーブル83の各識別子に対応付けられている前処理情報の一例である。前処理剤の単位面積当たりの塗布量(mg/cm)等の前処理情報は、図4(A)において説明したので、ここでの説明は省略する。
<第二メイン処理>
図8を参照して、第二メイン処理の流れを説明する。本第二メイン処理は、前処理装置10の電源が投入されたことをトリガとして実行される。CPU11は、ROM12から第二メイン処理用のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、本第二メイン処理を実行する。被記録媒体情報は、第二実施形態においては、上述した様に、識別子を含む。
初めに、CPU11は、被記録媒体情報を受付けたかを判定する(S1)。第二メイン処理のS1の処理は、図6に示す第一メイン処理のS1と同じ処理であるので説明は省略する。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられていないと判定した場合には(S1:NO)、S1に戻り、S1の処理を繰り返す。
CPU11は、被記録媒体情報が受付けられたと判定した場合には(S1:YES)、第三テーブル83と受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子を照合して前処理情報を特定する(S2)。一例として、CPU11は、第三テーブル83の識別子と被記録媒体情報に含まれる識別子とを照合して、被記録媒体情報に含まれる識別子に対応する前処理情報を特定する。例えば、CPU11は、被記録媒体情報に含まれる識別子が"ID3"の場合には、前処理情報3を特定する。CPU11は、特定した前処理情報を取得する(S3)。
以下、CPU11は、図8に示す第二メイン処理のS9~S16の処理を行う。第二メイン処理のS9~S16の処理は、図6に示す第一メイン処理のS9~S16と同じ処理であるので説明は省略する。
<第二実施形態の主な作用、及び効果>
上記第二実施形態における前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付け、フラッシュメモリ14に記憶している第三テーブル83を参照して、受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子に対応する前処置情報を特定する。前処理装置10は、特定した前処理情報を取得し、前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する識別子を含む被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
<第三実施形態>
第三実施形態におけるネットワーク3の構成、前処理装置10とサーバ2の構成は第一実施形態の場合とほぼ同じである。従って、異なる部分を説明し、第一実施形態と同じ部分の説明は省略する。第三実施形態では、ROM12が後述する第三メイン処理用のプログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ14は、第二テーブル82、第四テーブル84、詳しくは後述する第五テーブル85、及び第六テーブル86を記憶している。被記録媒体情報は、第三実施形態においては、メディア情報を含む。メディア情報は、前処理対象の被記録媒体に関する情報である。メディア情報については、更に後述する。
<第五テーブル85>
図9(A)に示す様に、第五テーブル85は、メディア情報と前処理情報とを対応付けたテーブルである。メディア情報は、一例として、メーカー、ブランド、型番、生地の厚さ、素材、編み/織り、色、及びロットの情報である。メーカー、ブランド、型番、及びロットは、製造情報とも言う。また、生地の厚さ、素材、編み/織り、及び色は、材質情報とも言う。メディア情報は、製造情報、及び材質情報の少なくとも一方を含む。
メーカーは、被記録媒体に印刷を施した完成品の製造先の情報である。以下、完成品を製品と言う。ブランドは、メーカーが展開するブランドの情報である。型番は、製品のモデル毎に割り当てられる管理番号の情報である。生地の厚さは、単位面積当たりの生地の重量の情報である。素材は、綿、ポリエステル、及び綿とポリエステルの混合等の被記録媒体の生地の材料の情報である。編み/織りは、生地の編み方法、又は織り方法の情報である。色は、被記録媒体の色の情報である。ロットは、生産管理上の製品の製造単位の管理番号の情報である。
<第六テーブル86>
図9(B)に示す様に、第六テーブル86は、特定色を設定しているテーブルである。特定色は、前処理を実行しない色であり、例えば、前処理剤を布帛に塗布し、熱処理により前処理剤の定着を向上させても、画質が殆ど向上しない色等である。特定色は、第六テーブル86に設定されている色自体、及び色の明度が第六テーブル86に設定されている明度閾値BN以上である色である。第六テーブル86は、例えば、操作部21を介して設定可能である。
<第三メイン処理>
図10を参照して、第三メイン処理の流れを説明する。本第三メイン処理は、前処理装置10の電源が投入されたことをトリガとして実行される。CPU11は、ROM12から第三メイン処理用のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、本第三メイン処理を実行する。被記録媒体情報は、第三実施形態においては、上述した様に、メディア情報を含む。
初めに、CPU11は、被記録媒体情報を受付けたかを判定する(S1)。第三メイン処理のS1の処理は、図6に示す第一メイン処理のS1と同じ処理であるので説明は省略する。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられていないと判定した場合には(S1:NO)、S1に戻り、S1の処理を繰り返す。
CPU11は、被記録媒体情報を受付けられたと判定した場合には(S1:YES)、前処理装置10に電源が投入された後、最初の被記録媒体情報の受付であるか判定する(S2H)。一例として、CPU11は、電源が投入された後、コードリーダ20から最初に入力された被記録媒体情報であるか判定することで、電源が投入された後、最初の被記録媒体の受付であるか判定する。最初に入力された被記録媒体情報であるかは、RAM13に既に記録されている被記録媒体情報が存在するかで判定する。CPU11は、最初の被記録媒体情報の受付であると判定した場合には(S2H:YES)、S3の処理に進む。
CPU11は、最初の被記録媒体情報の受付ではないと判定した場合には(S2H:NO)、フラッシュメモリ14に記憶されている前回受付けたメディア情報と比較して、今回受付けたメディア情報の中でロットのみ変わったか判定する(S2C)。一例として、CPU11は、前回受付けたメディア情報と今回受付けたメディア情報とを比較し、異なるのがロットのみか判定することで、ロットのみ変わったか判定する。CPU11は、ロット以外も変わった、又は全て同じメディア情報であると判定した場合には(S2C:NO)、S3の処理に進む。CPU11は、ロットのみ変わったと判定した場合には(S2C:YES)、前処理情報が変わったか判定する(S2D)。一例として、CPU11は、受付けたメディア情報と第五テーブル85とを照合し、メディア情報に対応する前処理情報を特定する。CPU11は、特定した前処理情報を前回特定した前処理情報と比較して前処理情報が変わったか判定する。
CPU11は、前処理情報が変わっていないと判定した場合には(S2D:NO)、S5の処理に進む。CPU11は、前処理情報が変わったと判定した場合には(S2D:YES)、前処理情報が変わることを警告する(S2E)。この際、例えば、CPU11は、表示部22を制御して、前処理情報が変わる旨を表示させる。次いで、CPU11は、前処理情報を取得する(S3)。一例として、CPU11は、S2Cの処理にて、ロット以外も変わったと判定した場合(S2C:NO)、受付けたメディア情報と第五テーブル85とを照合し、メディア情報に対応する前処理情報を特定し、特定した前処理情報を取得する。また、CPU11は、S2Dの処理にて、前処理情報が変わると判定した場合には(S2D:YES)、S2Dの処理にて特定した前処理情報を取得する。
CPU11は、メディア情報に基づき、前処理剤の塗布が必要であるか判定する(S5)。一例として、CPU11は、第六テーブル86を参照して、メディア情報に含まれる材質情報に含まれる色の情報が第六テーブル86に設定されている特定色に該当しないか判定する。この際、メディア情報に製造情報のみ含まれている場合には、製造情報に基づき材質情報を特定した後に、上記判定を行う。CPU11は、特定色に該当しないと判定した場合には、前処理剤の塗布が必要であると判定し(S5:YES)、特定色に該当すると判定した場合には、前処理剤の塗布が必要ないと判定する(S5:NO)。
CPU11は、前処理剤の塗布が必要ないと判定した場合には(S5:NO)、熱処理が必要であるか判定する(S7)。一例として、CPU11は、受付けたメディア情報に熱処理を施す指令である熱処理指令が含まれている場合に、熱処理が必要であると判定し(S7:YES)、受付けたメディア情報に熱処理指令が含まれていない場合に、熱処理が必要ないと判定する(S7:NO)。CPU11は、熱処理が必要であると判定した場合には(S7:YES)、S9の処理に進む。
CPU11は、前処理剤の塗布が必要であると判定した場合には(S5:YES)、取得した前処理情報を前処理部70に設定する(S9)。一例として、CPU11は、取得した前処理情報の塗布処理情報をRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納し、熱処理情報をRAM13の熱処理部50の制御情報を格納する領域に格納する。この際、CPU11は、熱処理のみ必要な場合には、取得した前処理情報の内で熱処理情報を熱処理部50に設定する。この場合、CPU11は、取得した前処理情報の内で熱処理情報のみをRAM13の熱処理部50の制御情報を格納する領域に格納する。また、CPU11は、前処理情報に含まれる塗布範囲内に塗布区間を有さないスプレーを休止する設定を、塗布部40に対して行う。一例として、CPU11は、各スプレーを一意に識別可能なスプレー識別情報の内、稼働させるスプレーのスプレー識別情報のみをRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納する。
図10に示す第三メイン処理のS11~S16の処理は、図6に示す第一メイン処理のS11~S16の処理と同じであるので、説明は省略する。S7の処理にて、CPU11は、熱処理が必要ないと判定した場合には(S7:NO)、S1の処理に戻る。
<第三実施形態の主な作用及び効果>
上記第三実施形態における前処理装置10は、メディア情報を含む被記録媒体情報を受付けると、第五テーブル85を参照して、被記録媒体情報に含まれるメディア情報に対応する前処理情報を特定し、特定した前処理情報を取得する。前処理装置10は、取得した前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
上記第三実施形態におけるメディア情報は、製造情報、及び材質情報の少なくとも一つを含んでいる。前処理装置10は、製造情報、及び材質情報の少なくとも一つに基づき、前処理情報を特定する。故に、前処理装置10は、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
上記第三実施形態における前処理装置10は、前回受付けた被記録媒体情報のメディア情報と今回受付けた被記録媒体情報のメディア情報とを比較し、ロットのみが異なっている場合、且つ前処理情報が変わった場合に、前処理情報が変わることを事前に警告する。故に、操作者は、前処理対象の被記録媒体に異なる点が無くても、前処理の設定が変わる事を事前に知ることができる。従って、操作者が誤って前処理装置10を停止することが低減するので、前処理装置10の生産性が向上する。
上記第三実施形態における前処理装置10は、受付けた被記録媒体情報に含まれるメディア情報の色情報が示す色が、第六テーブル86に設定されている特定色に該当する場合には、前処理を実行しない。故に、前処理装置10は、前処理をする必要が無い色の情報がメディア情報に含まれている場合には、前処理を実行しないので、前処理装置10の生産性が向上する。
上記第三実施形態における前処理装置10は、受付けた被記録媒体情報に含まれるメディア情報の色情報が示す色が、第六テーブル86に設定されている特定色に該当する場合であっても、受付けた被記録媒体情報に熱処理指令が含まれている場合には、熱処理を実行する。故に、前処理装置10は、前処理をする必要が無い色の情報がメディア情報に含まれている場合であっても、必要に応じて熱処理を実行できる。
<第四実施形態>
第四実施形態におけるネットワーク3の構成、前処理装置10とサーバ2の構成は第三実施形態の場合とほぼ同じである。従って、異なる部分を説明し、第三実施形態と同じ部分の説明は省略する。第四実施形態では、ROM12が、後述する第四メイン処理用のプログラムを記憶している。また、前処理装置10のフラッシュメモリ14は、第二テーブル82、及び第六テーブル86を記憶している。外部装置、例えば、サーバ2のHDD204は、第四テーブル84、及び詳しくは後述する第七テーブル87を記憶している。被記録媒体情報は、第四実施形態においては、識別子を含む。
<第七テーブル87>
図9(A)、及び図11に示すように、第七テーブル87は、第五テーブル85に識別子を対応付けたテーブルである。
<第四メイン処理>
図12、及び図13を参照して、第四メイン処理の流れを説明する。本第四メイン処理は、前処理装置10の電源が投入されたことをトリガとして実行される。CPU11は、ROM12から第四メイン処理用のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、本第四メイン処理を実行する。被記録媒体情報は、第四実施形態においては、上述した様に、識別子を含む。
初めに、CPU11は、被記録媒体情報を受付けたかを判定する(S1)。第四メイン処理のS1の処理は、図10に示す第三メイン処理のS1と同じ処理であるので説明は省略する。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられていないと判定した場合には(S1:NO)、S1に戻り、S1の処理を繰り返す。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられたと判定した場合には(S1:YES)、通信部24を介して、受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子を含むメディア情報要求をサーバ2に送信する(S2F)。
CPU11は、サーバ2から送信されたメディア情報を受信したか判定する(S2G)。一例として、CPU11は、通信部24からメディア情報が入力されたか判定することで、メディア情報を受信したか判定する。CPU11は、メディア情報を受信していないと判定した場合には(S2G:NO)、S2Gの処理を繰り返す。CPU11は、メディア情報を受信したと判定した場合には(S2G:YES)、前処理装置10に電源が投入された後、最初の被記録媒体情報の受付であるか判定する(S2H)。第四メイン処理のS2Hの処理は、図10に示す第三メイン処理のS2Hの処理と同じなので、詳細な説明は省略する。CPU11は、最初の被記録媒体情報の受付であると判定した場合には(S2H:YES)、S2Aの処理に進む。
CPU11は、最初の被記録媒体情報の受付ではないと判定した場合には(S2H:NO)、前回受信したメディア情報と比較して、今回受信したメディア情報のロットのみが変わったか判定する(S2C)。一例として、CPU11は、前回受信したメディア情報と今回受信したメディア情報とを比較し、異なるのがロットのみか判定することで、ロットのみ変わったか判定する。CPU11は、ロットのみ変わったと判定した場合には(S2C:YES)、通信部24を介して、受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子又は受信したメディア情報を含む前処理情報要求をサーバ2に送信する(S2A)。
CPU11は、サーバ2から送信された前処理情報を受信したか判定する(S2B)。一例として、CPU11は、通信部24から前処理情報が入力されたか判定することで、前処理情報を受信したか判定する。CPU11は、前処理情報を受信していないと判定した場合には(S2B:NO)、S2Bの処理を繰り返す。CPU11は、前処理情報を受信したと判定した場合には(S2B:YES)、受信した前処理情報が変わったか判定する(S2D)。一例として、CPU11は、前回受信した前処理情報と比較して、今回受信した前処理情報が変わったか判定する。
CPU11は、受信した前処理情報が変わっていないと判定した場合には(S2D:NO)、S5の処理に進む。CPU11は、受信した前処理情報が変わったと判定した場合には(S2D:YES)、前処理情報が変わることを警告する(S2E)。この際、例えば、CPU11は、表示部22を制御して、前処理情報が変わる旨を表示させる。CPU11は、S5の処理に進む。
S2Cの処理にて、CPU11は、ロット以外も変わった、又は全て同じメディア情報であると判定した場合には(S2C:NO)、ロット以外も変わったか判定する(S2I)。一例として、CPU11は、前回受信したメディア情報と今回受信したメディア情報とを比較し、ロット以外も異なるか判定することで、ロット以外も変わったか判定する。CPU11は、ロット以外も変わっていない、つまり、全て同じメディア情報であると判定した場合には(S2I:NO)、S5の処理に進む。CPU11は、ロット以外も変わったと判定した場合には(S2I:YES)、通信部24を介して、受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子又は受信したメディア情報を含む前処理情報要求をサーバ2に送信する(S2J)。
CPU11は、サーバ2から送信された前処理情報を受信したか判定する(S2K)。一例として、CPU11は、通信部24から前処理情報が入力されたか判定することで、前処理情報を受信したか判定する。CPU11は、前処理情報を受信していないと判定した場合には(S2K:NO)、S2Kの処理を繰り返す。CPU11は、前処理情報を受信したと判定した場合には(S2K:YES)、CPU11は、メディア情報に基づき、前処理剤の塗布が必要であるか判定する(S5)。第四メイン処理のS5の処理は、図10に示す第三メイン処理のS5の処理と同じなので、詳細な説明は省略する。また、第四メイン処理のS5~S16の処理は、図10に示す第三メイン処理のS5~S16の処理と同じなので説明を省略する。
<第四実施形態における主な作用、及び効果>
上記第四実施形態における前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付けると、被記録媒体情報に含まれる識別子を含むメディア情報要求を、外部装置、例えば、サーバ2に送信する。前処理装置10は、前回受信したメディア情報と今回受信したメディア情報とを比較し、ロットのみが異なっている場合、且つ前処理情報が変わった場合に、前処理情報が変わることを事前に警告する。故に、操作者は、前処理対象の被記録媒体に異なる点が無くても、前処理の設定が変わる事を事前に知ることができる。従って、操作者が誤って前処理装置10を停止することが低減するので、前処理装置10の生産性が向上する。
上記第四実施形態における前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付けると、被記録媒体情報に含まれる識別子を含むメディア情報要求を、外部装置、例えば、サーバ2に送信し、メディア情報を取得する。前処理装置10は、取得したメディア情報又は識別子を含む前処理情報要求を、外部装置、例えば、サーバ2に送信し、前処理情報を取得する。前処理装置10は、取得した前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付けるのみで、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
<第五実施形態>
第五実施形態におけるネットワーク3の構成、前処理装置10とサーバ2の構成は第一実施形態の場合とほぼ同じである。従って、異なる部分を説明し、第一実施形態と同じ部分の説明は省略する。第五実施形態では、ROM12が、第五メイン処理用のプログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ14は、第二テーブル82、及び前処理範囲を除くデフォルトの前処理情報を記憶している。外部装置、例えば、サーバ2のHDD204が、第八テーブル88を記憶している。被記録媒体情報は、第五実施形態においては、識別子を含む。
<第八テーブル88>
図14に示す様に、第八テーブル88は、識別子と印刷データとを対応付けたテーブルである。識別子は、被記録媒体である布帛を一意に識別可能な情報である。識別子は、被記録媒体を一意に識別可能であるので、第八テーブル88は、被記録媒体と被記録媒体の印刷データとを対応付けていると言える。従って、識別子は、印刷データを一意に識別可能な情報でもある。
<第五メイン処理>
図15を参照して、第五メイン処理の流れを説明する。本第五メイン処理は、前処理装置10の電源が投入されたことをトリガとして実行される。CPU11は、フラッシュメモリ14から第五メイン処理用のプログラムを読み出して、RAM13をワーキングメモリとして使用して、本第五メイン処理を実行する。被記録媒体情報は、第五実施形態においては、上述した様に、識別子を含む。
初めに、CPU11は、被記録媒体情報を受付けたかを判定する(S1)。第五メイン処理のS1の処理は、図6に示す第一メイン処理のS1と同じ処理であるので説明は省略する。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられていないと判定した場合には(S1:NO)、S1に戻り、S1の処理を繰り返す。CPU11は、被記録媒体情報が受付けられたと判定した場合には(S1:YES)、通信部24を介して、受付けた被記録媒体情報に含まれる識別子を含む印刷データ要求をサーバ2に送信する(S2L)。
CPU11は、サーバ2から送信された印刷データを受信したか判定する(S2M)。一例として、CPU11は、通信部24から印刷データが入力されたか判定することで、印刷データを受信したか判定する。CPU11は、印刷データを受信していないと判定した場合には(S2M:NO)、S2Mの処理を繰り返す。CPU11は、印刷データを受信したと判定した場合には(S2M:YES)、受信した印刷データを解析する(S2N)。一例として、CPU11は、受信した印刷データに含まれる画像データの配置情報を解析し、特定する。
CPU11は、特定した画像データの配置情報に基づき、前処理範囲を特定する(S2N)。前処理範囲の特定方法を具体的に説明する。例えば、印刷データに含まれる画像データに対応する画像が図5(A)に示す、黒色の星であるものとする。印刷データには前処理装置10のプラテン31における画像の配置情報が含まれている。従って、CPU11は、配置情報に基づき、画像の外縁の各点のプラテン31におけるXY座標を取得できる。CPU11は、取得した各XY座標が含まれる分割された領域(図5の例では7×18分割)を特定する。この特定の際、黒色の星を任意の拡大率で拡大された星の各XY座標が含まれる領域を特定するのが望ましい。CPU11は、特定した領域で囲まれた領域を塗布範囲として特定する。熱処理範囲の特定方法については、図5の説明において上述した通りである。
CPU11は、フラッシュメモリ14からデフォルトの前処理範囲を除く前処理情報を取得し、取得した前処理情報と特定した前処理範囲を前処理部70に設定する(S9A)。一例として、CPU11は、取得した前処理情報の塗布処理情報と特定した前処理範囲の情報をRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納し、熱処理情報をRAM13の熱処理部50の制御情報を格納する領域に格納する。この際、CPU11は、前処理情報に含まれる塗布範囲内に塗布区間を有さないスプレーを休止する設定を、塗布部40に対して行う。一例として、CPU11は、各スプレーを一意に識別可能なスプレー識別情報の内、稼働させるスプレーのスプレー識別情報のみをRAM13の塗布部40の制御情報を格納する領域に格納する。
第五メイン処理のS11~S16は、図6に示す第一メイン処理のS11~S16と同じであるので説明を省略する。
<第五実施形態の主な作用、及び効果>
上記第五実施形態における前処理装置10は、被記録媒体情報を受付けると、受付けた被記録媒体情報に基づき、前処理範囲を特定する。故に、前処理装置10は、操作者が前処理範囲を指定する煩雑さを低減されることができる。
上記第五実施形態における前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付けると、被記録媒体情報に含まれる識別子を含む印刷データ要求を、外部装置、例えば、サーバ2に送信し、印刷データを取得する。前処理装置10は、取得した印刷データに基づき、前処理範囲を特定する。故に、前処理装置10は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
上記第五実施形態における前処理装置10は、印刷データに基づき、前処理範囲を特定する。故に、前処理装置10は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
上記第五実施形態における前処理装置10は、印刷データに含まれる画像データのプラテン31における画像の配置情報に基づき、前処理範囲を特定する。故に、前処理装置10は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
<変形例>
第一実施形態~第五実施形態の各処理のステップは、矛盾が無い範囲で組み合わせ、又は組み替えても良い。また、矛盾が無い範囲で順番を入れ替えても良い。
第一~第五実施形態における前処理剤の単位面積当たりの塗布量(mg/cm)は、所定面積の塗布量であっても良いし、塗布範囲の塗布量であっても良い。この場合、受付けた塗布量に基づき単位面積当たりの塗布量(mg/cm)を求める様にすれば良い。
被記録媒体情報は塗布量の情報を含み、前処理装置10は、被記録媒体情報に含まれる塗布量に基づいて熱処理情報を設定しても良い。一例として、前処理装置10は、塗布量に比例した熱処理時間(s)を自動的に設定する。
第一メイン処理のS1Bの処理において、CPU11は、被記録媒体情報に含まれている前処理情報が全て一致する前処理情報を特定できなかった場合には、フラッシュメモリ14に記憶されているデフォルトの前処理情報の中から、不足している前処理情報を特定すると説明した。しかしながら、これに限定されるわけではなく、デフォルトの前処理情報がフラッシュメモリ14に記憶されていなくても良い。この場合、CPU11は、第一テーブル81の前処理情報の一覧の中から被記録媒体情報に含まれる前処理情報に一番近い前処理情報を特定する。
第五実施形態における前処理装置10は、外部装置、例えば、サーバ2から印刷データを取得した。しかしながら、これに限定されるものではなく、前処理装置10のフラッシュメモリ14が第八テーブル88を保持し、第八テーブル88から印刷データを取得しても良い。
第二実施形態において、外部装置、例えば、サーバ2のHDD204が、第三テーブル83と第四テーブル84を記憶してもよい。この場合、前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付けると、被記録媒体情報に含まれる識別子を含む前処理情報要求を、前処理情報を保持する外部装置、例えば、サーバ2に送信する。前処理装置10は、前処理情報を保持する外部装置、例えば、サーバ2から返信された前処理情報を前処理部70に設定する。故に、前処理装置10は、被記録媒体が有する被記録媒体情報を受付け、前処理部70に前処理を実行させるので、操作者が前処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
上記実施形態において、識別子は布帛を一意に識別すると説明したが、これに限定されるわけではなく、識別子は、前処理情報、印刷データ等を一意に識別しても良い。例えば、識別子が前処理情報を一意に識別する場合には、前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付け、被記録媒体情報に含まれる識別子に基づき前処理情報を特定すれば良い。また、例えば、識別子が印刷データを一意に識別する場合には、前処理装置10は、識別子を含む被記録媒体情報を受付け、被記録媒体情報に含まれる識別子に基づき印刷データを特定する。前処理装置10は、特定した印刷データの画像の配置情報を解析し、印刷データに基づき前処理範囲を特定すれば良い。
第一~第五実施形態における前処理装置10は、前処理対象の被記録媒体に印刷可能な印刷部を備えていても良い。
第三~第五実施形態における外部装置は、サーバ2を例に説明したが、プリンタ1であっても良いし、端末装置(不図示)であっても良い。端末装置は、一例として、PC(Personal Computer)、高機能携帯電話、及びタブレット等である。
上記第五実施形態における前処理装置10は、印刷データに含まれる画像データのプラテン31における画像の配置情報に基づき、前処理範囲を特定する。故に、前処理装置10は、印刷データに基づき適切な前処理を実行できる。
第一~第五メイン処理のS9又はS9Aの処理において、塗布処理情報として前処理剤の単位面積当たりの塗布量(mg/cm)、及び前処理剤の種類の少なくとも一つを塗布部40に設定する様にしても良い。この様にすることで、前処理装置10は、操作者が前処理剤の種類、及び前処理剤の単位面積当たりの塗布量(mg/cm)の少なくとも一つを含む塗布処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
第一~第五メイン処理のS9又はS9Aの処理において、熱処理情報として熱処理圧力(N/cm)、熱処理時間(sec)、熱処理温度(℃)、及び熱処理回数の少なくとも一つを熱処理部50に設定する様にしても良い。この様にすることで、前処理装置10は、操作者が熱処理圧力(N/cm)、熱処理時間(sec)、熱処理温度(℃)、及び熱処理回数の少なくとも一つを含む熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
第一~第五実施形態における熱処理部50はヒートプレス部を備え、メイン処理のS9又はS9Aの処理において、熱処理情報としてヒートプレス圧力(N/cm)、ヒートプレス時間(sec)、ヒートプレス温度(℃)、及びヒートプレス回数の少なくとも一つを熱処理部50に設定する様にしても良い。この様にすることで、前処理装置10は、操作者がヒートプレス圧力(N/cm)、ヒートプレス時間(sec)、ヒートプレス温度(℃)、及びヒートプレスの回数の少なくとも一つを含む熱処理情報を指定する煩雑さを低減させることができる。
メイン処理等を実行する為のプログラム等は、インターネット上のサーバ装置が有するディスク装置等に記憶し、前処理装置10、及びサーバ2は各種のプログラムをダウンロード等しても良い。
実施形態または変形例に応じて、前処理装置10、及びサーバ2は、ROM、RAM以外の他の種類の記憶装置を利用しても良い。例えば、前処理装置10、及びサーバ2は、CAM(Content Addressable Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等の記憶装置を有しても良い。
実施形態または変形例に応じて、前処理装置10、及びサーバ2の電気的構成は図3と異なっていても良く、図3に例示した規格・種類以外のその他のハードウェアが前処理装置10、及びサーバ2に適用できる。
例えば、図3に示す前処理装置10、及びサーバ2の制御部は、ハードウェア回路で実現しても良い。一例として、CPU11、及びCPU201の少なくとも一方の代わりに、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のリコンフィギュラブル回路、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で、制御部は実現しても良い。CPU11又はCPU201とハードウェア回路の双方で、制御部は実現しても良い。
<その他>
CPU11は、本発明の「制御部」の一例である。コードリーダ20と操作部21は、本発明の「受付部」の一例である。フラッシュメモリ14は、本発明の「記憶部」の一例である。
2 サーバ
10 前処理装置
11 CPU
14 フラッシュメモリ
20 コードリーダ
21 操作部
40 塗布部
50 熱処理部
70 前処理部

Claims (17)

  1. 被記録媒体に前処理を施す前処理部と、
    前記被記録媒体が有する被記録媒体情報を前記被記録媒体に付されたコード情報を読み取ることにより受付ける受付部と、
    前処理装置を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記受付部が受付けた前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理に関する前処理情報を前記前処理部に設定する設定ステップと、
    前記設定ステップにて設定した前記前処理情報に基づく前記前処理を前記前処理部に実行させる実行ステップと、
    を実行することを特徴とする前処理装置。
  2. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき、前処理範囲を設定すること
    を特徴とする請求項1に記載の前処理装置。
  3. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に対応する印刷データに基づく前記前処理範囲を設定すること
    を特徴とする請求項2に記載の前処理装置。
  4. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記印刷データに含まれる前記被記録媒体に対する画像の配置情報に基づき、前記前処理範囲を設定すること
    を特徴とする請求項3に記載の前処理装置。
  5. 前記前処理部は、前処理剤を塗布する塗布部を備え、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理情報として塗布処理情報を前記塗布部に設定すること、
    を特徴とする請求項1~4の何れか一に記載の前処理装置。
  6. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記塗布処理情報として前記前処理剤の種類と前記前処理剤の塗布量の少なくとも一つを前記塗布部に設定すること
    を特徴とする請求項5に記載の前処理装置。
  7. 前記前処理部は、前記被記録媒体に対し熱処理を施す熱処理部を備え、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記被記録媒体情報に基づき熱処理情報を前記熱処理部に設定すること、
    を特徴とする請求項1~6の何れか一に記載の前処理装置。
  8. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記熱処理情報として、熱処理温度、熱処理時間、及び熱処理回数の少なくとも一つを前記熱処理部に設定すること
    を特徴とする請求項7に記載の前処理装置。
  9. 前記熱処理部はヒートプレス部を備え、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記熱処理情報として、ヒートプレス温度、ヒートプレス時間、ヒートプレス圧力、及びヒートプレス回数の少なくとも一つを前記熱処理部に設定すること
    を特徴とする請求項7又は8に記載の前処理装置。
  10. 前記被記録媒体情報は、前記被記録媒体の材質に関する情報である材質情報、及び製造に関する情報である製造情報の少なくとも一つを含み、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記材質情報、及び前記製造情報の少なくとも一つに基づき、前記前処理情報を前記前処理部に設定すること
    を特徴とする請求項1~9の何れか一に記載の前処理装置。
  11. 前記材質情報は前記被記録媒体の色情報を含み、
    前記制御部は、
    前記色情報に基づき前記前処理を施すか判定する判定ステップを更に実行し、
    前記判定ステップにて前記前処理を施さないと判定した場合に、前記実行ステップにて前記前処理を実行しないこと
    を特徴する請求項10に記載の前処理装置。
  12. 前記被記録媒体情報は、識別子を含み、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記識別子に基づき前記前処理情報を前記前処理部に設定すること
    を特徴とする請求項1~11の何れか一に記載の前処理装置。
  13. 前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記識別子と前記前処理情報とを対応付けて記憶する記憶部から取得した、前記受付部が受け付けた前記被記録媒体情報に含まれる前記識別子に対応する前記前処理情報を前記前処理部に設定すること
    を特徴とする請求項12に記載の前処理装置。
  14. 前記被記録媒体情報は、識別子を含み、
    前記制御部は、
    前記設定ステップにて、前記識別子と印刷データとを対応付けて記憶する外部装置から取得した、前記受付部が受け付けた前記被記録媒体情報に含まれる前記識別子に対応する前記印刷データに基づき前処理範囲を設定すること
    を特徴とする請求項1~13の何れか一に記載の前処理装置。
  15. 前記外部装置はサーバであることを特徴とする請求項14に記載の前処理装置。
  16. 前記被記録媒体に印刷をする印刷部を更に備えること
    を特徴とする請求項1~15の何れか一に記載の前処理装置。
  17. 被記録媒体に前処理を施す前処理部と、被記録媒体情報を前記被記録媒体に付されたコード情報を読み取ることにより受付ける受付部と、前処理装置を制御する制御部と、を備える前記前処理装置の前処理情報設定方法であって、
    前記制御部が、前記受付部が受付けた前記被記録媒体情報に基づき、前記前処理に関する前処理情報を前記前処理部に設定する設定ステップと、
    前記制御部が、前記設定ステップにて設定した前記前処理情報に基づく前記前処理を前記前処理部に実行させる実行ステップと、
    を備えることを特徴とする前処理情報設定方法。
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