JP7106299B2 - 電子ビーム検査装置及び電子ビーム走査のスキャン順序取得方法 - Google Patents

電子ビーム検査装置及び電子ビーム走査のスキャン順序取得方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子ビーム検査装置及び電子ビーム検査方法に関する。例えば、マルチビームを用いて検査用の画像を取得する手法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。しかし、1ギガビット級のDRAM(ランダムアクセスメモリ)に代表されるように、LSIを構成するパターンは、サブミクロンからナノメータのオーダーになっている。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。よって、半導体ウェハ上に転写された超微細パターンの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。その他、歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンをフォトリソグラフィ技術で露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
検査手法としては、半導体ウェハやリソグラフィマスク等の基板上に形成されているパターンを撮像した測定画像と、設計データ、あるいは基板上の同一パターンを撮像した測定画像と比較することにより検査を行う方法が知られている。例えば、パターン検査方法として、同一基板上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較する「die to die(ダイ-ダイ)検査」や、パターン設計された設計データをベースに設計画像データ(参照画像)を生成して、それとパターンを撮像した測定データとなる測定画像とを比較する「die to database(ダイ-データベース)検査」がある。かかる検査装置における検査方法では、検査対象基板はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。検査対象基板には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。検査対象基板を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと参照データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
上述したパターン検査装置では、レーザ光を検査対象基板に照射して、その透過像或いは反射像を撮像することにより、光学画像を取得する。これに対して、検査対象基板上を電子ビームで走査(スキャン)して、電子ビームの照射に伴い検査対象基板から放出される2次電子を検出して、パターン像を取得する検査装置の開発も進んでいる。電子ビームを用いた検査装置では、さらに、マルチビームを用いた装置の開発も進んでいる(例えば、特許文献1参照)。かかる電子ビームの照射により基板面を撮像すると、帯電効果により歪んだ画像が取得されてしまうといった問題があった。帯電の状況は照射する電子線の加速電圧や過去の帯電からの放電経過時間により変化する。基板の検査では、被検査領域を短冊状に仮想分割した検査ストライプを順次連続移動してスキャンしていく手法を行うとスキャン動作の効率が良いが、ひとつ前の隣接する検査ストライプによる帯電が、直後のストライプの撮像に影響する恐れがあるといった問題があった。
特開2009-009882号公報
そこで、本発明の一態様は、電子ビームを照射したことに起因する基板の帯電の影響を低減若しくは解消した歪の少ない画像で検査可能な装置及び方法を提供する。
本発明の一態様の電子ビーム検査装置は、
パターンが形成された基板を載置するステージと、
基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する取得部と、
基板の表面の材質と加速電圧の値とに基づいて、基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定する順序決定部と
備えたことを特徴とする。
また、基板の表面の材質と加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電量の減衰時間を演算する減衰時間演算部と、
減衰時間が経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算するストライプ数演算部と、
をさらに備え、
順序決定部は、順序を決定するための対象ストライプ領域と対象ストライプ領域に隣接する隣接ストライプ領域との間に、演算されたストライプ数のストライプ領域が挟まれるようにスキャン順序を決定すると好適である。
また、基板の表面の材質と加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電影響範囲を演算する影響範囲演算部をさらに備え、
順序決定部は、影響範囲内のストライプ領域同士が連続しないようにスキャン順序を決定すると好適である。
また、決定されたスキャン順序で基板の複数のストライプ領域をスキャンして、基板の2次電子画像を取得する2次電子画像取得機構と、
2次電子画像と、対応する参照画像とを比較する比較部と、
をさらに備える。
また、2次電子画像取得機構は、マルチビームを用いて複数のストライプ領域をスキャンすることによって、2次電子画像を取得すると好適である。
本発明の一態様の電子ビーム走査のスキャン順序取得方法は、
パターンが形成された基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する工程と、
基板の表面の材質と加速電圧の値とに基づいて、基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定し、出力する工程と、
前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電量の減衰時間を演算する工程と、
前記減衰時間が経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算する工程と、
を備え
順序を決定するための対象ストライプ領域と前記対象ストライプ領域に隣接する隣接ストライプ領域との間に、演算された前記ストライプ数のストライプ領域が挟まれるように前記スキャン順序を決定することを特徴とする。
本発明の他の態様の電子ビーム走査のスキャン順序取得方法は、
パターンが形成された基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する工程と、
前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、前記基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定し、出力する工程と、
前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電影響範囲を演算する工程と、
を備え、
前記影響範囲内のストライプ領域同士が連続しないように前記スキャン順序を決定することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、電子ビームを照射したことに起因する基板の帯電の影響を低減若しくは解消できる。よって、帯電の影響を低減若しくは解消した歪の少ない画像を取得できる。そのため、帯電の影響を低減若しくは解消した歪の少ない画像で検査できる。
実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。 実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。 実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。 実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と測定用画素との一例を示す図である。 実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における基板材質算定回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における基板表面のパターンの一例を示す図である。 実施の形態1における帯電減衰時間演算回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における帯電電荷量と加速電圧との関係を示す図である。 実施の形態1における帯電エネルギーと減衰時間との関係を示す図である。 実施の形態1における帯電影響範囲演算回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1における帯電影響範囲の一例を示す図である。 実施の形態1におけるスキャン順序制御回路の内部構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態1におけるストライプ領域のスキャン順序の一例を示す図である。 実施の形態1における比較回路の内部構成の一例を示す構成図である。
以下、実施の形態において、被検査基板上に形成されたパターンを撮像する(被検査画像を取得する)手法の一例として、電子ビームによるマルチビームを被検査基板に照射して2次電子像を撮像する場合について説明する。但し、マルチビームに限るものではなく、シングルビームを被検査基板に照射して2次電子像を撮像する場合であっても構わない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1におけるパターン検査装置の構成を示す構成図である。図1において、基板に形成されたパターンを検査する検査装置100は、電子ビーム検査装置の一例である。また、検査装置100は、マルチビーム検査装置の一例である。また、検査装置100は、電子ビーム画像取得装置の一例である。また、検査装置100は、マルチビーム画像取得装置の一例である。検査装置100は、画像取得機構150、及び制御系回路160(制御部)を備えている。画像取得機構150は、主電子ビームカラム102、副電子ビームカラム104、検査室103、検出回路106、チップパターンメモリ123、ステージ駆動機構142、及びレーザ測長システム122を備えている。主電子ビームカラム102内には、電子銃201、照明レンズ202、成形アパーチャアレイ基板203、縮小レンズ205、制限アパーチャ基板206、対物レンズ207、主偏向器208、副偏向器209、一括ブランキング偏向器212、及びビームセパレーター214が配置されている。副電子ビームカラム104内には、投影レンズ224,226、偏向器228、及びマルチ検出器222が配置されている。縮小レンズ205、制限アパーチャ基板206、対物レンズ207、主偏向器208、副偏向器209、及び一括ブランキング偏向器212により、1次電子光学系が構成される。但し、1次電子光学系の構成は、これに限るものではない。その他の光学素子等が配置されても構わない。ビームセパレーター214、投影レンズ224,226、及び偏向器228により、2次電子光学系が構成される。但し、2次電子光学系の構成は、これに限るものではない。その他の光学素子等が配置されても構わない。
検査室103内には、少なくともXY平面上を移動可能なXYステージ105が配置される。XYステージ105上には、検査対象となる基板101が配置される。基板101には、露光用マスク基板、及びシリコンウェハ等の半導体基板が含まれる。基板101が半導体基板である場合、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されている。基板101が露光用マスク基板である場合、露光用マスク基板には、チップパターンが形成されている。チップパターンは、複数の図形パターンによって構成される。かかる露光用マスク基板に形成されたチップパターンが半導体基板上に複数回露光転写されることで、半導体基板には複数のチップパターン(ウェハダイ)が形成されることになる。以下、基板101が半導体基板である場合を主として説明する。基板101は、例えば、パターン形成面を上側に向けてXYステージ105に配置される。また、XYステージ105上には、検査室103の外部に配置されたレーザ測長システム122から照射されるレーザ測長用のレーザ光を反射するミラー216が配置されている。マルチ検出器222は、副電子ビームカラム104の外部で検出回路106に接続される。検出回路106は、チップパターンメモリ123に接続される。
制御系回路160では、検査装置100全体を制御する制御計算機110が、バス120を介して、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、ステージ制御回路114、レンズ制御回路124、ブランキング制御回路126、偏向制御回路128、基板材質算定回路130、帯電減衰時間演算回路132、帯電影響範囲演算回路134、スキャン順序制御回路136、磁気ディスク装置等の記憶装置109、モニタ117、メモリ118、及びプリンタ119に接続されている。また、偏向制御回路128は、DAC(デジタルアナログ変換)アンプ144,146に接続される。DACアンプ144は、主偏向器208に接続され、DACアンプ146は、副偏向器209に接続される。
また、チップパターンメモリ123は、比較回路108に接続されている。また、XYステージ105は、ステージ制御回路114の制御の下に駆動機構142により駆動される。駆動機構142では、例えば、X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X-Y-θ)モータの様な駆動系が構成され、XYステージ105が移動可能となっている。これらの、図示しないXモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。XYステージ105は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能である。そして、XYステージ105の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。レーザ測長システム122は、ミラー216からの反射光を受光することによって、レーザ干渉法の原理でXYステージ105の位置を測長する。
電子銃201には、図示しない高圧電源回路が接続され、電子銃201内の図示しないフィラメントと引出電極間への高圧電源回路からの加速電圧の印加と共に、所定の引出電極(ウェネルト)の電圧の印加と所定の温度のカソードの加熱によって、カソードから放出された電子群が加速させられ、電子ビーム200となって放出される。照明レンズ202、縮小レンズ205、対物レンズ207、及び投影レンズ224,226は、例えば電磁レンズが用いられ、共にレンズ制御回路124によって制御される。また、ビームセパレーター214もレンズ制御回路124によって制御される。一括ブランキング偏向器212、及び偏向器228は、それぞれ少なくとも2極の電極群により構成され、ブランキング制御回路126によって制御される。主偏向器208、及び副偏向器209は、少なくとも4極の電極群により構成され、主偏向器208は、電極毎に配置されるDACアンプ144を介して、偏向制御回路128によって制御される。同様に、副偏向器209は、少なくとも4極の電極群により構成され、電極毎に配置されるDACアンプ146を介して、偏向制御回路128によって制御される。
ここで、図1では、実施の形態1を説明する上で必要な構成を記載している。検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成を備えていても構わない。
図2は、実施の形態1における成形アパーチャアレイ基板の構成を示す概念図である。図2において、成形アパーチャアレイ基板203には、2次元状の横(x方向)m列×縦(y方向)n段(m,nは2以上の整数)の穴(開口部)22がマルチビーム形成領域204内にx,y方向に所定の配列ピッチで形成されている。図2の例では、23×23の穴(開口部)22が形成されている場合を示している。各穴22は、共に同じ寸法形状の矩形で形成される。或いは、同じ外径の円形であっても構わない。これらの複数の穴22を電子ビーム200の一部がそれぞれ通過することで、マルチビーム20(マルチ1次電子ビーム)が形成されることになる。ここでは、横縦(x,y方向)が共に2列以上の穴22が配置された例を示したが、これに限るものではない。例えば、横縦(x,y方向)どちらか一方が複数列で他方は1列だけであっても構わない。また、穴22の配列の仕方は、図2のように、横縦が格子状に配置される場合に限るものではない。例えば、縦方向(y方向)k段目の列と、k+1段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法aだけずれて配置されてもよい。同様に、縦方向(y方向)k+1段目の列と、k+2段目の列の穴同士が、横方向(x方向)に寸法bだけずれて配置されてもよい。複数のビームが1度に形成されれば、その他の配置関係で形成されても構わない。
画像取得機構150は、電子ビームによるマルチビーム20を用いて、図形パターンが形成された基板101から図形パターンの被検査画像を取得する。以下、検査装置100における画像取得機構150の動作について説明する。
電子銃201(放出源)から放出された電子ビーム200は、照明レンズ202によりほぼ垂直に成形アパーチャアレイ基板203全体を照明する。成形アパーチャアレイ基板203には、図2に示すように、矩形の複数の穴22(開口部)が形成され、電子ビーム200は、すべての複数の穴22が含まれる領域を照明する。複数の穴22の位置に照射された電子ビーム200の各一部が、かかる成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22をそれぞれ通過することによって、例えば矩形の複数の1次電子ビーム(マルチビーム)20a~20d(図1の実線)が形成される。形成されたマルチビーム20a~20dは、1次電子光学系によって、一括して基板101(試料)面上に照射される。具体的には、以下のように動作する。
形成されたマルチビーム20a~20dは、その後、クロスオーバー(C.O.)を形成し、マルチビーム20の各ビームのクロスオーバー位置に配置されたビームセパレーター214を通過した後、縮小レンズ205によって、縮小され、制限アパーチャ基板206に形成された中心の穴に向かって進む。ここで、成形アパーチャアレイ基板203と縮小レンズ205との間に配置された一括ブランキング偏向器212によって、マルチビーム20a~20d全体が一括して偏向された場合には、制限アパーチャ基板206の中心の穴から位置がはずれ、制限アパーチャ基板206によって遮蔽される。一方、一括ブランキング偏向器212によって偏向されなかったマルチビーム20a~20dは、図1に示すように制限アパーチャ基板206の中心の穴を通過する。かかる一括ブランキング偏向器212のON/OFFによって、ブランキング制御が行われ、ビームのON/OFFが一括制御される。このように、制限アパーチャ基板206は、一括ブランキング偏向器212によってビームOFFの状態になるように偏向されたマルチビーム20a~20dを遮蔽する。そして、ビームONになってからビームOFFになるまでに形成された、制限アパーチャ基板206を通過したビーム群により、検査用のマルチビーム20a~20dが形成される。制限アパーチャ基板206を通過したマルチビーム20a~20dは、対物レンズ207により基板101面上に焦点が合わされ、所望の縮小率のパターン像(ビーム径)となり、主偏向器208及び副偏向器209によって、制限アパーチャ基板206を通過したマルチビーム20全体が同方向に一括して偏向され、各ビームの基板101上のそれぞれの照射位置に照射される。かかる場合に、主偏向器208によって、マルチビーム20が走査するマスクダイの基準位置にマルチビーム20全体を一括偏向する。実施の形態1では、例えばXYステージ105を連続移動させながらスキャンを行う。そのため、主偏向器208は、さらにXYステージ105の移動に追従するように、トラッキング偏向を行う。そして、副偏向器209によって、各ビームがそれぞれ対応する領域内を走査するようにマルチビーム20全体を一括偏向する。一度に照射されるマルチビーム20は、理想的には成形アパーチャアレイ基板203の複数の穴22の配列ピッチに上述した所望の縮小率(1/a)を乗じたピッチで並ぶことになる。このように、主電子ビームカラム102は、一度に2次元状のm×n本のマルチビーム20を基板101に照射する。基板101の所望する位置にマルチビーム20が照射されたことに起因して基板101からマルチビーム20の各ビームに対応する、反射電子を含む2次電子の束(マルチ2次電子ビーム300)(図1の点線)が放出される。
基板101から放出されたマルチ2次電子ビーム300は、対物レンズ207によって、マルチ2次電子ビーム300の中心側に屈折させられ、制限アパーチャ基板206に形成された中心の穴に向かって進む。制限アパーチャ基板206を通過したマルチ2次電子ビーム300は、縮小レンズ205によって光軸とほぼ平行に屈折させられ、ビームセパレーター214に進む。
ここで、ビームセパレーター214はマルチビーム20が進む方向(光軸)に直交する面上において電界と磁界を直交する方向に発生させる。電界は電子の進行方向に関わりなく同じ方向に力を及ぼす。これに対して、磁界はフレミング左手の法則に従って力を及ぼす。そのため電子の侵入方向によって電子に作用する力の向きを変化させることができる。ビームセパレーター214に上側から侵入してくるマルチビーム20(1次電子ビーム)には、電界による力と磁界による力が打ち消し合い、マルチビーム20は下方に直進する。これに対して、ビームセパレーター214に下側から侵入してくるマルチ2次電子ビーム300には、電界による力と磁界による力がどちらも同じ方向に働き、マルチ2次電子ビーム300は斜め上方に曲げられる。
マルチ2次電子ビーム300は、2次電子光学系によって一括して誘導される。具体的には、以下のように動作する。斜め上方に曲げられたマルチ2次電子ビーム300は、投影レンズ224,226によって、屈折させられながら、マルチ検出器222側に誘導される。誘導されたマルチ2次電子ビーム300は、マルチ検出器222に投影される。マルチ検出器222は、投影されたマルチ2次電子ビーム300を検出する。
図3は、実施の形態1における半導体基板に形成される複数のチップ領域の一例を示す図である。図3において、基板101が半導体基板(ウェハ)である場合、半導体基板(ウェハ)には、複数のチップ(ウェハダイ)332が2次元のアレイ状に形成されている。各チップ332には、露光用マスク基板に形成された1チップ分のマスクパターンが図示しない露光装置(ステッパ)によって例えば1/4に縮小されて転写されている。各チップ332のチップ領域を、例えばマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34と同サイズでy方向に短冊状に複数のストライプ領域21に分割する。1回のマルチビーム20の照射で照射可能な照射領域34は、(基板101面上におけるマルチビーム20のx方向のビーム間ピッチにx方向のビーム数を乗じたx方向サイズ)×(基板101面上におけるマルチビーム20のy方向のビーム間ピッチにy方向のビーム数を乗じたy方向サイズ)で定義される。図3の例では、ストライプ領域21の幅(y方向サイズ)が照射領域34のy方向サイズと同じサイズの場合を示している。但し、これに限るものではない。ストライプ領域21の幅(y方向サイズ)が照射領域34のy方向サイズよりも大きくても構わない。例えば、ストライプ領域21の幅(y方向サイズ)が照射領域34のy方向サイズの自然数倍に設定されると好適である。実施の形態1では、ストライプ領域21毎に、走査(スキャン動作)し、各ストライプ画像を取得していく。なお、各ストライプ領域21は、画像の取得漏れを防ぐために互いに一部が重なり合うように分割されても構わない。
また、各ストライプ領域21は、例えば照射領域34と同サイズでx方向に分割される。そのため、各チップ332内は、例えば、2次元状の横(x方向)m列×縦(y方向)n段(m,nは2以上の整数)個の複数の画像採取領域33に分割される。実施の形態1では、かかる画像採取領域33が単位検査領域となる。
図4は、実施の形態1におけるマルチビームの照射領域と測定用画素との一例を示す図である。図4において、各画像採取領域33は、例えば、マルチビームのビームサイズでメッシュ状の複数のメッシュ領域に分割される。かかる各メッシュ領域が、測定用画素36(単位照射領域)となる。図4の例では、9×9列のマルチビームの場合を示している。図4の例では、照射領域34が画像採取領域33と同じサイズの場合を示している。但し、これに限るものではない。照射領域34が画像採取領域33よりも小さくても良い。或いは大きくても構わない。そして、照射領域34内に、1回のマルチビーム20の照射で照射可能な複数の測定用画素28(1ショット時のビームの照射位置)が示されている。言い換えれば、隣り合う測定用画素28間のピッチがマルチビームの各ビーム間のピッチとなる。図6の例では、隣り合う4つの測定用画素28で囲まれると共に、4つの測定用画素28のうちの1つの測定用画素28を含む正方形の領域で1つのサブ照射領域29を構成する。図6の例では、各サブ照射領域29は、4×4画素36で構成される場合を示している。
実施の形態1におけるスキャン動作では、ストライプ領域21毎にスキャン(走査)される。図4の例では、あるストライプ領域21内の1つの画像採取領域33を走査する場合の一例を示している。マルチビーム20がすべて使用される場合には、1つの照射領域34内には、x,y方向に(2次元状に)m×n個のサブ照射領域29が配列されることになる。1つ目の画像採取領域33にマルチビーム20が照射可能な位置にXYステージ105を移動させる。そして、主偏向器208によって、XYステージ105の移動に追従するように、トラッキング偏向を行いながら、トラッキング偏向されている状態で、副偏向器209によって、当該画像採取領域33を照射領域34として当該画像採取領域33内を走査(スキャン動作)する。マルチビーム20を構成する各ビームは、互いに異なるいずれかのサブ照射領域29を担当することになる。そして、各ショット時に、各ビームは、担当サブ照射領域29内の同じ位置に相当する1つの測定用画素28を照射することになる。図4の例では、副偏向器209によって、各ビームは、1ショット目に担当サブ照射領域29内の最下段の右から1番目の測定用画素36を照射するように偏向される。そして、1ショット目の照射が行われる。続いて、副偏向器209によってマルチビーム20全体を一括してy方向に1測定用画素36分だけビーム偏向位置をシフトさせ、2ショット目に担当サブ照射領域29内の下から2段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。同様に、3ショット目に担当サブ照射領域29内の下から3段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。4ショット目に担当サブ照射領域29内の下から4段目の右から1番目の測定用画素36を照射する。次に、副偏向器209によってマルチビーム20全体を一括して最下段の右から2番目の測定用画素36の位置にビーム偏向位置をシフトさせ、同様に、y方向に向かって、測定用画素36を順に照射していく。かかる動作を繰り返し、1つのビームで1つのサブ照射領域29内のすべての測定用画素36を順に照射していく。1回のショットでは、成形アパーチャアレイ基板203の各穴22を通過することによって形成されたマルチビームによって、最大で各穴22と同数の複数のビームショットに応じたマルチ2次電子ビーム300が一度に検出される。
以上のように、マルチビーム20全体では、画像採取領域33を照射領域34として走査(スキャン)することになるが、各ビームは、それぞれ対応する1つのサブ照射領域29を走査することになる。そして、1つの画像採取領域33の走査(スキャン)が終了すると、例えばx方向に隣接する次の画像採取領域33が照射領域34になるように移動して、かかる隣接する次の画像採取領域33の走査(スキャン)を行う。かかる動作を繰り返し、各ストライプ領域21の走査を進めていく。マルチビーム20のショットにより、その都度、照射された測定用画素36から2次電子ビームが放出され、マルチ検出器222にて検出される。実施の形態1では、マルチ検出器222の単位検出領域サイズは、各測定用画素36から上方に放出された2次電子ビームを測定用画素36毎(或いはサブ照射領域29毎)に検出する。
以上のようにマルチビーム20を用いて走査することで、シングルビームで走査する場合よりも高速にスキャン動作(測定)ができる。なお、ステップアンドリピート動作で各ストライプ領域21のスキャンを行っても良いし、XYステージ105を連続移動させながら各ストライプ領域21のスキャンを行う場合であってもよい。照射領域34が画像採取領域33よりも小さい場合には、当該画像採取領域33中で照射領域34を移動させながらスキャン動作を行えばよい。
基板101が露光用マスク基板である場合には、露光用マスク基板に形成された1チップ分のチップ領域を例えば上述した画像採取領域33のサイズで短冊状に複数のストライプ領域に分割する。そして、ストライプ領域毎に、上述した動作と同様の走査で各画像採取領域33を走査すればよい。露光用マスク基板における画像採取領域33のサイズは、転写前のサイズなので半導体基板の画像採取領域33の4倍のサイズとなる。そのため、照射領域34が露光用マスク基板における画像採取領域33よりも小さい場合には、1チップ分のスキャン動作が増加する(例えば4倍)ことになる。しかし、露光用マスク基板に要求される精度は縮小倍率分軽減されるので、主電子ビームカラム/副電子カラムの縮小/拡大倍率を4倍変化させることにより、測定用画素のサイズを4倍に拡大する。これにより照射領域34のサイズが拡大され、同じスキャン回数で4倍の領域を検査することが可能となる。
以上のように、画像取得機構150は、マルチビーム20を用いて、ストライプ領域21毎に、図形パターンが形成された被検査基板101上を走査し、マルチビーム20が照射されたことに起因して被検査基板101から放出される、マルチ2次電子ビーム300を検出する。
ここで、上述したように、かかる電子ビームの照射により基板101面を撮像すると、帯電効果により歪んだ画像が取得されてしまうといった問題があった。帯電の状況は照射する電子線の加速電圧や過去の帯電からの放電経過時間により変化する。基板101の検査では、上述したようにストライプ領域21を順次連続移動してスキャンしていく手法を行うとスキャン動作の効率が良いが、ひとつ前の隣接するストライプ領域21による帯電が、直後のストライプ領域21の撮像に影響する恐れがあるといった問題があった。そこで、実施の形態1では、各ストライプ領域21のスキャン動作を、周辺のストライプ領域21に生じた帯電の影響を受けないように実施する。そのために、以下のように、動作する。
図5は、実施の形態1における検査方法の要部工程を示すフローチャート図である。図5において、実施の形態1における検査方法は、基板表面材質情報取得工程(S102)と、加速電圧値取得工程(S104)と、パターン密度演算工程(S106)と、基板表面材質判定工程(S108)と、帯電減衰時間演算工程(S110)と、帯電影響範囲演算工程(S112)と、ストライプ数演算工程(S114)と、スキャン順序決定工程(S120)と、スキャン工程(S130)と、参照画像作成工程(S132)と、分割工程(S134)と、位置合わせ工程(S136)と、比較工程(S138)と、いう一連の工程を実施する。
図6は、実施の形態1における基板材質算定回路の内部構成の一例を示すブロック図である。図6において、基板材質算定回路130内には、磁気ディスク装置等の記憶装置62,64,66、取得部60、パターン密度演算部68、及び材質判定部69が配置される。取得部60、パターン密度演算部68、及び材質判定部69といった各「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路は、例えば、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置を含む。各「~部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いても良いし、或いは異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。取得部60、パターン密度演算部68、及び材質判定部69に入出力される情報および演算中の情報は図示しないメモリ、或いはメモリ118にその都度格納される。
図7は、実施の形態1における基板表面のパターンの一例を示す図である。図7の例では、検査対象の基板101の表面に形成された、シリコン酸化膜(SiO)と、銅(Cu)とにより形成されるパターンの一例を示している。よって、図7の例では、基板101の表面の材質として、Cu材と、SiO材が挙げられる。基板101の表面の材質の情報は、予め、検査装置100の外部から入力され、例えば、記憶装置109に格納しておけばよい。記憶装置109には、基板101にパターンを形成する基になった設計データ、或いは基板101に形成されたパターンの露光イメージデータに定義された設計パターンデータが格納される。そして、かかる設計データ、或いは設計パターンデータは、制御計算機110による制御のもと、基板材質算定回路130に出力され、記憶装置66に格納される。
基板表面材質情報取得工程(S102)として、取得部60は、ストライプ領域21毎に、記憶装置109に格納された基板101の表面の材質の情報を読み出し、取得する。取得された基板101の表面の材質の情報は、記憶装置62に格納される。よって、図7の例では、基板101の表面の材質として、Cu材と、SiO材といった情報が取得部60によって取得される。
加速電圧値取得工程(S104)として、取得部60は、さらに、ストライプ領域21毎に、電子ビーム200の加速電圧の値を読み出し、取得する。取得された加速電圧の値は、記憶装置64に格納される。画像取得に実際に使用する電子ビーム200の加速電圧値V’は、図示しない電子銃201用の高圧電源回路から入力し、例えば、記憶装置109に格納しておけばよい。なお、加速電圧の値は、通常、ストライプ領域21毎に変更しないので、一度取得すれば、他のストライプ領域21用に流用できる。また、取得された加速電圧値V’は、帯電減衰時間演算回路132及び帯電影響範囲演算回路134に出力される。
パターン密度演算工程(S106)として、パターン密度演算部68は、ストライプ領域21毎に、記憶装置66から基板101にパターンを形成する基になった設計データ、或いは基板101に形成されたパターンの露光イメージデータに定義された設計パターンデータを読み出し、設計データ、或いは設計パターンデータに基づいて、基板101に形成されたパターンのパターン密度を演算する。
基板表面材質判定工程(S108)として、材質判定部69は、ストライプ領域21毎に、演算された基板101に形成されたパターンのパターン密度と、取得された基板101の表面の材質の情報とを用いて、当該ストライプ領域21の基板表面材質を判定する。図7の例では、Cuにより形成された配線パターンの割合が30%、SiOにより形成された絶縁膜パターンの割合が70%の場合を示している。よって、図7の例では、基板101の表面の材質として、Cu材が30%、SiO材が70%と判定される。判定結果は、帯電減衰時間演算回路132及び帯電影響範囲演算回路134に出力される。
図8は、実施の形態1における帯電減衰時間演算回路の内部構成の一例を示すブロック図である。図8において、帯電減衰時間演算回路132内には、磁気ディスク装置等の記憶装置70,71,72、帯電電位演算部76、及び減衰時間演算部78が配置される。帯電電位演算部76、及び減衰時間演算部78といった各「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路は、例えば、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置を含む。各「~部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いても良いし、或いは異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。帯電電位演算部76、及び減衰時間演算部78に入出力される情報および演算中の情報は図示しないメモリ、或いはメモリ118にその都度格納される。
帯電減衰時間演算回路132内では、入力された当該ストライプ領域21における基板101の表面の材質が記憶装置71に格納される。また、入力された加速電圧値V’が記憶装置72に格納される。
帯電減衰時間演算工程(S110)として、帯電減衰時間演算回路132は、基板101の表面の材質と電子ビーム(ここではマルチビーム20)の加速電圧の値とに基づいて、電子ビーム200の照射に伴う帯電量の減衰時間tを演算する。以下、具体的な動作について説明する。
図9は、実施の形態1における2次電子放出効率と加速電圧との関係を示す図である。図9において、縦軸に2次電子放出効率(Secondary electron emission coefficient, SEEC)を示し、横軸に加速電圧Vを示す。基板101に照射される電子数と基板101から放出される電子数との差によって、基板101上面が正或いは負に帯電することになる。二次電子放出効率は、入射電子1個あたり放出される二次電子の数で定義される。よって、1のときは帯電量がゼロとなる。1より大きい場合は正帯電、1未満の場合は負帯電となる。
基板101に照射される電子ビーム(ここでは、マルチビーム20)の加速電圧Vに依存して、基板101の照射位置での2次電子放出効率が変化する。加速電圧が大きくなるのに伴い、当初は正に帯電する。そして、ピークを迎え、さらに加速電圧が大きくなると2次電子放出効率は徐々に低下し、無帯電の状態(値1)となる。さらに加速電圧が大きくなると今後は負に帯電し、さらに加速電圧を大きくすると負の帯電状態で収束する。かかる関係は、電子ビームが照射される材料によって値が異なるが、概ね同様の傾向を示す。基板101の表面に使用され得る材料の種類は、検査対象基板101が半導体ウェハなのか、或いは露光マスク基板なのか等によって、予め把握できるので、実施の形態1では、基板101の表面に使用され得る複数の材料について、材料毎の、2次電子放出効率Sと加速電圧Vとの関係データ(S-Vデータ)を予め実験或いはシミュレーション等により求めておき、かかるS-Vデータを検査装置100の外部から入力し、記憶装置70に格納しておく。
帯電電位演算部76は、ストライプ領域21毎に、当該ストライプ領域21における帯電量に基づく電位Vcs(或いはVc)を演算する。具体的には以下のように演算する。帯電電位演算部76は、まず、記憶装置72から画像取得に実際に使用する加速電圧値V’を読み出す。そして、帯電電位演算部76は、対象となる材質毎の2次電子放出効率Sと加速電圧Vとの関係データ(S-Vデータ)を参照し、当該ストライプ領域21における基板101の表面の材質毎に、実際に使用する加速電圧値V’での2次電子放出効率Saを演算する。そして、帯電電位演算部76は、当該ストライプ領域21における基板101の表面の各材質の面積割合と2次電子放出効率Saとを用いて帯電量に基づく電位Vcs(或いはVc)を演算する。なお、ストライプ領域21全体が同時に帯電するわけではなく、スキャン動作に沿って順に帯電していくので、ストライプ領域21を複数の小領域(例えば、画像採取領域33)に分割して、小領域毎に帯電量に基づく電位Vcを演算すると好適である。以下、具体的な演算手法の一例について説明する。
帯電による採取画像への影響は、基板101表面に帯電により生じた電位と無帯電の状態との電位差ΔVが、基板101に入射する電子の軌道に影響を及ぼして採取画像に歪みを生じさせる現象と考えられる。帯電エネルギーUは基板101の静電容量Cと帯電量Qを用いて、次の式(1)で定義できる。
(1) U=(1/2)・(Q^2/C)
しかし、電子の軌道に直接影響を及ぼすのは、帯電により生じる電位差ΔVと考えられるので、ΔVを指標にすることが好適である。
そのため、まず、図9の関係データを参照して、実際の加速電圧V’のときの基板101の表面に使用されるある材料1についての二次電子放出効率(SEEC)Saを演算する。簡単のため、1本のビームで画像採取領域をスキャンして画像を採取する場合を説明する。そのとき、
・入射ビーム電流:Ib
・画像採取領域スキャン時間:ts
・基板の単位面積当たりの静電容量:Cs
・画像採取領域の面積:Ss
・電荷素量:qec
とすると、画像採取領域を単一ビームでスキャンしたとき、スキャン時間内に基板に注入される電子数eiは、次の式(2)で定義できる。
(2) ei=(Ib・ts/qec)
そして、帯電に寄与する電子数eeは、次の式(3)で定義できる。なお、実際の加速電圧V’における二次電子放出効率Saの符合は帯電方向(正負)を示す。
(3) ee=(1-Sa)・ei
更に、基板101上に異なる材料2でパターンが形成されている場合、かかる材料2での2次電子放出効率と加速電圧との関係データを参照して、実際の加速電圧V’における二次電子放出効率Sa2を演算する。かかる場合に、対象となる画像採取領域に含まれる材料1によるパターンの面積割合をpsとすれば、帯電寄与する電子数eeeは、次の式(4)で定義できる。
(4) eee=ei・ps・(1-Sa)+ei・(1-ps)・(1-Sa2)
よって、対象となる画像採取領域に蓄積される帯電量(帯電エネルギー)に基づき生じる電位Vcは、以上のパラメータに基づき、次の式(5)で定義できる。
(5) Vc=f(Ib,ts,Cs,Ss,Sa,Sa2,ps)
次に、XYステージ上に置載され一方向(X)にスキャンされることにより、ストライプ領域の画像を採取するときの帯電量に基づく電位Vcsは、1つのストライプ領域21をスキャンする時間tssを用いて、次の式(6)で定義できる。なお、ここでは簡単のため、スキャンに伴う1つのストライプ領域21中の電位は一様としている。
(6) Vcs = g(Vc,tss)
次に、減衰時間演算部78は、ストライプ領域21毎に、当該ストライプ領域21に帯電した帯電量に基づく電位Vcsが減衰するまでの減衰時間tを演算する。
図10は、実施の形態1における帯電により生じる電位と減衰時間との関係を示す図である。図10において、縦軸に帯電により生じる電位Vcを示し、横軸に減衰時間tを示す。ある領域に帯電した帯電エネルギーは放電により時間の経過と共に減衰し、0(無帯電)に向かって収束する。かかる関係は、電子ビームが照射される材料によって値が異なる。例えば、材料の誘電率が高い方が帯電エネルギーの減衰が遅くなる。しかし、各材料共に概ね同様の傾向を示す。そこで、実施の形態1では、基板101の表面に使用され得る複数の材料について、材料毎の、帯電により生じる電位Vcと減衰時間tとの関係データ(Vc-tデータ)を予め実験或いはシミュレーション等により求めておき、かかるVc-tデータを検査装置100の外部から入力し、記憶装置70に格納しておく。
減衰時間演算部78は、対象となる材料毎のVc-tデータを参照し、材料毎に、演算された電位Vcsの位置(時刻t0)から、電位Vcsと無帯電との電位差が画像歪みに影響を及ぼさない電位(例えばVc/e)まで収束する位置(時刻t1)までにかかる減衰時間tを演算する。また、上述したように、材料によってVc-tデータが異なるので、演算される減衰時間tが異なる。そこで、減衰時間演算部78は、当該ストライプ領域21における基板101の表面の各材質の割合に応じて補間した値を当該ストライプ領域21における減衰時間tとして演算すればよい。なお、ストライプ領域21全体が同時に帯電するわけではなく、スキャン動作に沿って順に帯電していくので、ストライプ領域21を複数の小領域(例えば、画像採取領域33)に分割して、減衰時間tは、小領域毎に演算されると好適である。そして、減衰時間演算部78は、小領域毎に演算された各減衰時間を使って、例えば、当該ストライプ領域21へのマルチビーム20の照射が終了した時点から当該ストライプ領域21全体での帯電の減衰が終了するまでの時間を当該ストライプ領域21の減衰時間tとして演算すると好適である。これにより、当該ストライプ領域21のスキャンが終了後に減衰時間tが経過するまで、後述する帯電影響範囲内の他のストライプ領域21のスキャンを行わない方がよいことがわかる。ストライプ領域21毎に演算された減衰時間tは、スキャン順序制御回路136に出力される。
帯電影響範囲演算工程(S112)として、帯電影響範囲演算回路134(影響範囲演算部)は、基板101の表面の材質と加速電圧値V1とに基づいて、電子ビーム(ここではマルチビーム20)の照射に伴う帯電影響範囲を演算する。
図11は、実施の形態1における帯電影響範囲演算回路の内部構成の一例を示すブロック図である。図11において、帯電影響範囲演算回路134内には、磁気ディスク装置等の記憶装置80,81,82、帯電影響半径演算部84が配置される。帯電影響半径演算部84は、処理回路を有する。かかる処理回路は、例えば、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置を含む。帯電影響半径演算部84に入出力される情報および演算中の情報は図示しないメモリ、或いはメモリ118にその都度格納される。
帯電影響範囲演算回路134内では、入力された当該ストライプ領域21における基板101の表面の材質が記憶装置80に格納される。また、入力された加速電圧値V’が記憶装置81に格納される。また、基板101の表面の材質と加速電圧値V’とに対応する帯電影響半径rを予めシミュレーション等により求めておき、対応テーブルを作成しておく。かかる対応テーブルは、検査装置100の外部から入力され、記憶装置82に格納しておく。
帯電影響半径演算部84は、記憶装置80から当該ストライプ領域21における基板101の表面の材質情報を読み出し、記憶装置81から加速電圧値V’を読み出し、記憶装置82に格納された対応テーブルを参照して、当該ストライプ領域21における基板101の表面の材質と加速電圧値V’とに対応する帯電影響半径rを演算する。
図12は、実施の形態1における帯電影響範囲の一例を示す図である。図12において、チップ332が複数のストライプ領域21に分割された状態を示している。そして、あるストライプ領域21aにおいてマルチビーム20が照射された場合のストライプ領域21aに生じた帯電が画像取得に影響する半径rを示している。図12の例では、ストライプ領域21aの帯電が、連続して隣接する3つのストライプ領域21b,c,dに影響を与えることが示されている。よって、ストライプ領域21aの帯電が減衰終了するまでは、連続して隣接する3つのストライプ領域21b,c,dのスキャンを行わない方が良いことがわかる。ストライプ領域21毎に演算された帯電影響半径rは、スキャン順序制御回路136に出力される。
図13は、実施の形態1におけるスキャン順序制御回路の内部構成の一例を示すブロック図である。図13において、スキャン順序制御回路136内には、磁気ディスク装置等の記憶装置90,91,96、ストライプ数演算部92、及び順序決定部94が配置される。ストライプ数演算部92、及び順序決定部94といった各「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路は、例えば、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置を含む。各「~部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いても良いし、或いは異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。ストライプ数演算部92、及び順序決定部94に入出力される情報および演算中の情報は図示しないメモリ、或いはメモリ118にその都度格納される。
スキャン順序制御回路136内では、入力された各ストライプ領域21における帯電影響半径rが記憶装置90に格納される。また、入力された各ストライプ領域21における減衰時間tが記憶装置91に格納される。
ストライプ数演算工程(S114)として、ストライプ数演算部92は、ストライプ領域21毎に、当該ストライプ領域21の減衰時間tが経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算する。ここでは、ストライプ領域21毎に、記憶装置91から減衰時間tを読み出し、当該ストライプ領域21のスキャン動作が終了した時点から当該ストライプ領域21の減衰時間tが経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算する。例えば、減衰時間tが経過するまでにn個のストライプ領域21のスキャン動作ができるのであれば、ストライプ数がnと演算する。なお、1つのストライプ領域21のスキャン動作にかかる時間は、XYステージ105の移動速度に応じて求めればよい。よって、例えばストライプ領域21aのスキャン動作が終了後、n個以上の他のストライプ領域21のスキャン動作を行えば、その間に当該当該ストライプ領域21の帯電が減衰終了していることになる。また、例えばストライプ領域21aのスキャン動作が終了後、帯電が減衰終了するまでにn個の他のストライプ領域21のスキャン動作を行うようにスキャンシーケンスを設定すると無駄な時間を抑制した効率的な画像取得ができることがわかる。
スキャン順序決定工程(S120)として、順序決定部94は、基板101の表面の材質と加速電圧の値V1とに基づいて、基板101の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域21のスキャン順序を決定する。順序決定部94は、順序を決定するための対象ストライプ領域と対象ストライプ領域に隣接する隣接ストライプ領域との間に、演算されたストライプ数の他のストライプ領域が挟まれるようにスキャン順序を決定する。また、順序決定部94は、帯電影響範囲内のストライプ領域同士が連続しないようにスキャン順序を決定する。
図14は、実施の形態1におけるストライプ領域のスキャン順序の一例を示す図である。図14の例では、チップ332内の複数のストライプ領域21のうちストライプ領域21a~mを示している。また、図14の例では、当該ストライプ領域21の減衰時間tが経過するまでにスキャン可能なストライプ数が3個の場合を示している。また、図14の例では、当該ストライプ領域21の帯電影響範囲が連続して隣接する3つのストライプ領域である場合を示している。かかる場合、スキャン順序1番として、最下段のストライプ領域21aを+x方向にスキャンする。ストライプ領域21aから4つ以上離れたストライプ領域を選択する必要があるので、次に、スキャン順序2番として、下から5段目のストライプ領域21eを-x方向にスキャンする。同様にストライプ領域21eから4つ以上離れたストライプ領域を選択する必要があるので、次に、スキャン順序3番として、下から9段目のストライプ領域21iを+x方向にスキャンする。かかるスキャン動作の間にスキャン順序1番のストライプ領域21aの帯電が減衰終了する。よって、ストライプ領域21aの隣接ストライプ領域がスキャン可能となる。そこで、次に、スキャン順序4番として、下から2段目のストライプ領域21bを-x方向にスキャンする。次に、スキャン順序5番として、下から6段目のストライプ領域21fを+x方向にスキャンする。次に、スキャン順序6番として、下から10段目のストライプ領域21jを-x方向にスキャンする。かかるスキャン動作の間にスキャン順序4番のストライプ領域21bの帯電が減衰終了する。そこで、次に、スキャン順序7番として、下から3段目のストライプ領域21cを+x方向にスキャンする。次に、スキャン順序8番として、下から7段目のストライプ領域21gを-x方向にスキャンする。次に、スキャン順序9番として、下から11段目のストライプ領域21kを+x方向にスキャンする。かかるスキャン動作の間にスキャン順序7番のストライプ領域21cの帯電が減衰終了する。そこで、次に、スキャン順序10番として、下から4段目のストライプ領域21dを-x方向にスキャンする。次に、スキャン順序11番として、下から8段目のストライプ領域21hを+x方向にスキャンする。次に、スキャン順序12番として、下から12段目のストライプ領域21mを+x方向にスキャンする。図14の例では、以上のようにスキャン順序を決定すれば、帯電の影響を受けずに12個の連続するストライプ領域21のスキャンを行うことができる。以降は、同様に繰り返せばよい。決定されたスキャン順序のデータは記憶装置96に格納される。
スキャン工程(S130)として、画像取得機構150(2次電子画像取得機構)は、決定されたスキャン順序で基板101の複数のストライプ領域21をスキャンして、基板101の2次電子画像を取得する。具体的には、画像取得機構150は、上述したように、マルチビーム20を用いて、決定されたスキャン順序で、ストライプ領域21毎に、図形パターンが形成された被検査基板101上を走査し、マルチビーム20が照射されたことに起因して被検査基板101から放出される、マルチ2次電子ビーム300を検出する。マルチ検出器222によって検出された各測定用画素36からの2次電子の検出データ(測定画像:2次電子画像:被検査画像)は、測定順に検出回路106に出力される。検出回路106内では、図示しないA/D変換器によって、アナログの検出データがデジタルデータに変換され、チップパターンメモリ123に格納される。このようにして、画像取得機構150は、基板101上に形成されたパターンの測定画像を取得する。そして、例えば、1つのチップ332分(若しくは1つのストライプ領域21分)の検出データが蓄積された段階で、チップパターンデータ(若しくはストライプデータ)として、位置回路107からの各位置を示す情報と共に、比較回路108に転送される。
参照画像作成工程(S132)として、参照画像作成回路112は、基板101にパターンを形成する基になった設計データ、或いは基板101に形成されたパターンの露光イメージデータに定義された設計パターンデータに基づいて、マスクダイ毎に、参照画像を作成する。具体的には、以下のように動作する。まず、記憶装置109から制御計算機110を通して設計パターンデータを読み出し、読み出された設計パターンデータに定義された各図形パターンを2値ないしは多値のイメージデータに変換する。
ここで、設計パターンデータに定義される図形は、例えば長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の基準位置における座標(x、y)、辺の長さ、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。
かかる図形データとなる設計パターンデータが参照画像作成回路112に入力されると図形ごとのデータにまで展開し、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の設計パターン画像データに展開し、出力する。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計パターンにおける図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データを出力する。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして参照回路112に出力する。かかるマス目(検査画素)は、測定データの画素に合わせればよい。
次に、参照画像作成回路112は、図形のイメージデータである設計パターンの設計画像データに適切なフィルタ処理を施す。測定画像としての光学画像データは、光学系によってフィルタが作用した状態、言い換えれば連続変化するアナログ状態にあるため、画像強度(濃淡値)がデジタル値の設計側のイメージデータである設計画像データにもフィルタ処理を施すことにより、測定データに合わせることができる。作成された参照画像の画像データは比較回路108に出力される。
図15は、実施の形態1における比較回路の内部構成の一例を示す構成図である。図15において、比較回路108内には、磁気ディスク装置等の記憶装置50,52,56、分割部54、位置合わせ部57、及び比較部58が配置される。分割部54、位置合わせ部57、及び比較部58といった各「~部」は、処理回路を有する。かかる処理回路は、例えば、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置を含む。各「~部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いても良いし、或いは異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。分割部54、位置合わせ部57、及び比較部58に入出力される情報および演算中の情報は図示しないメモリ、或いはメモリ118にその都度格納される。
測定されたチップパターンデータは記憶装置50に格納される。また、作成された参照画像の画像データは記憶装置52に格納される。
分割工程(S134)として、分割部54は、チップパターンデータが示すチップパターンの画像を検査単位となる複数の画像採取領域33の画像に分割する。分割された画像採取領域33の画像(2次電子画像、測定画像)は、記憶装置56に格納される。
位置合わせ工程(S136)として、位置合わせ部57は、被検査画像となるマスクダイ画像と参照画像となるマスクダイ画像との位置合わせを行う。例えば、最小2乗法を用いて位置合わせを行う。
比較工程(S138)として、比較部58は、基板101から測定された測定画像と、対応する参照画像とを比較する。具体的には、位置合わせされた被検査画像と参照画像とを、画素毎に比較する。所定の判定閾値を用いて所定の判定条件に従って画素毎に両者を比較し、例えば形状欠陥といった欠陥の有無を判定する。例えば、画素毎の階調値差が判定閾値Thよりも大きければ欠陥候補と判定する。そして、比較結果が出力される。比較結果は、記憶装置109、モニタ117、若しくはメモリ118に出力される、或いはプリンタ119より出力されればよい。
上述したダイ-データベース検査の他に、ダイ-ダイ検査を行っても良い。ダイ-ダイ検査を行う場合、同一基板101上の異なる場所の同一パターンを撮像した測定画像データ同士を比較する。そのため、画像取得機構150は、マルチビーム20(電子ビーム)を用いて、同じ図形パターン同士(第1と第2の図形パターン)が異なる位置に形成された基板101から一方の図形パターン(第1の図形パターン)と他方の図形パターン(第2の図形パターン)のそれぞれの2次電子画像である測定画像を取得する。かかる場合、取得される一方の図形パターンの測定画像が参照画像となり、他方の図形パターンの測定画像が被検査画像となる。取得される一方の図形パターン(第1の図形パターン)と他方の図形パターン(第2の図形パターン)の画像は、同じチップパターンデータ内にあっても良いし、異なるチップパターンデータに分かれていてもよい。検査の仕方は、ダイ-データベース検査と同様で構わない。
以上のように、実施の形態1によれば、電子ビームを照射したことに起因する基板の帯電の影響を低減若しくは解消できる。よって、帯電の影響を低減若しくは解消した歪の少ない画像を取得できる。そのため、帯電の影響を低減若しくは解消した歪の少ない画像で検査できる。
以上の説明において、一連の「~回路」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、量子回路、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「~回路」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。プロセッサ等を実行させるプログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録されればよい。例えば、位置回路107、比較回路108、参照画像作成回路112、基板材質算定回路130、帯電減衰時間演算回路132、帯電影響範囲演算回路134、及びスキャン順序制御回路136等は、上述した少なくとも1つの処理回路で構成されても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全てのマルチビーム画像取得装置、マルチビーム画像取得方法、電子ビーム検査装置及び電子ビーム検査方法は、本発明の範囲に包含される。
20 マルチビーム
21 ストライプ領域
22 穴
28 画素
29 サブ照射領域
33 画像採取領域
34 照射領域
36 画素
50,52,56 記憶装置
54 分割部
57 位置合わせ部
58 比較部
60 取得部
62,64,66 記憶装置
68 パターン密度演算部
69 材質判定部
70,71,72 記憶装置
76 帯電エネルギー演算部
78 減衰時間演算部
80,81,82 記憶装置
84 帯電影響半径演算部
90,91,96 記憶装置
92 ストライプ数演算部
94 順序決定部
100 検査装置
101 基板
102 主電子ビームカラム
103 検査室
104 副電子ビームカラム
106 検出回路
107 位置回路
108 比較回路
109 記憶装置
110 制御計算機
112 参照画像作成回路
114 ステージ制御回路
117 モニタ
118 メモリ
119 プリンタ
120 バス
122 レーザ測長システム
123 チップパターンメモリ
124 レンズ制御回路
126 ブランキング制御回路
128 偏向制御回路
130 基板材質算定回路
132 帯電減衰時間演算回路
134 帯電影響範囲演算回路
136 スキャン順序制御回路
142 ステージ駆動機構
144,146 DACアンプ
150 画像取得機構
160 制御系回路
200 電子ビーム
201 電子銃
202 照明レンズ
203 成形アパーチャアレイ基板
205 縮小レンズ
206 制限アパーチャ基板
207 対物レンズ
208 主偏向器
209 副偏向器
212 一括ブランキング偏向器
214 ビームセパレーター
216 ミラー
222 マルチ検出器
224,226 投影レンズ
228 偏向器
300 マルチ2次電子ビーム
332 チップ

Claims (5)

  1. パターンが形成された基板を載置するステージと、
    前記基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する取得部と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、前記基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定する順序決定部と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電量の減衰時間を演算する減衰時間演算部と、
    前記減衰時間が経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算するストライプ数演算部と、
    を備え
    前記順序決定部は、順序を決定するための対象ストライプ領域と前記対象ストライプ領域に隣接する隣接ストライプ領域との間に、演算された前記ストライプ数のストライプ領域が挟まれるように前記スキャン順序を決定することを特徴とする電子ビーム検査装置。
  2. パターンが形成された基板を載置するステージと、
    前記基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する取得部と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、前記基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定する順序決定部と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電影響範囲を演算する影響範囲演算部と、
    を備え
    前記順序決定部は、前記影響範囲内のストライプ領域同士が連続しないように前記スキャン順序を決定することを特徴とする電子ビーム検査装置。
  3. 決定されたスキャン順序で前記基板の前記複数のストライプ領域をスキャンして、前記基板の2次電子画像を取得する2次電子画像取得機構と、
    前記2次電子画像と、対応する参照画像とを比較する比較部と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ビーム検査装置。
  4. パターンが形成された基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する工程と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、前記基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定し、出力する工程と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電量の減衰時間を演算する工程と、
    前記減衰時間が経過するまでにスキャン可能なストライプ数を演算する工程と、
    を備え
    順序を決定するための対象ストライプ領域と前記対象ストライプ領域に隣接する隣接ストライプ領域との間に、演算された前記ストライプ数のストライプ領域が挟まれるように前記スキャン順序を決定することを特徴とする電子ビーム走査のスキャン順序取得方法
  5. パターンが形成された基板の表面の材質の情報と電子ビームの加速電圧の値とを取得する工程と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、前記基板の検査領域を短冊状に仮想分割した複数のストライプ領域のスキャン順序を決定し、出力する工程と、
    前記基板の表面の材質と前記加速電圧の値とに基づいて、電子ビームの照射に伴う帯電影響範囲を演算する工程と、
    を備え
    前記影響範囲内のストライプ領域同士が連続しないように前記スキャン順序を決定することを特徴とする電子ビーム走査のスキャン順序取得方法
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