JP7104953B1 - 相続手続表示端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知することで、手続期限の直前に相続人に確実に認識させ、手続期限の徒過を防止できる。【解決手段】操作端末10Aは、相続時に必要な複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を取得し、記憶部17へ記憶させる記憶処理と、被相続人の死亡日情報、被相続人の住所情報の入力を受け付ける入力受付処理と、予め定められた所定タイミングが到来したか否かを判定する第1判定処理と、前記所定タイミングが到来した時に、記憶部17に記憶した記憶内容に基づき、手続期限情報に対応した通知予定日が到来した相続関連手続が存在するか否かを判定する第2判定処理と、当該相続関連手続が存在する場合に、当該相続関連手続に係わる手続内容情報及び手続期限情報を表示部11に表示する到来時表示処理と、を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、相続手続表示端末に関する。
従来、世帯主が死亡した場合に遺族が行う相続手続等を分析し表示出力する診断システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の図5、図6及び段落[0014][0017]等には、加入している年金の種類や家族構成、保有財産等の情報からなるユーザ情報4を入力すると、ユーザの遺族が行う相続手続項目とその内容が表示された診断書5が出力される、診断システム1について記載されている。
特開2004-206561号公報
上記従来技術の診断システムでは、遺族が行うべき手続を診断し、一覧表示することができるが、各相続手続の期限について、所定のタイミングで通知を行うということについては記載も示唆もされていない。しかし、相続手続については、法定期限が存在するものが多く、手続内容を一覧表示するのみでは、遺族がうっかりして相続手続をするのを失念し、手続期限が徒過してしまう可能性があった。
本発明の目的は、手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知することで、手続期限の直前に相続人に確実に認識させ、手続期限の徒過を防止できる、相続手続表示端末を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、記憶部と、計時部と、表示部と、操作部と、制御部と、を有し、前記制御部は、被相続人から相続人への相続時に必要な複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を取得し、前記記憶部へ記憶させる記憶処理と、前記相続人による、前記操作部を介した、前記被相続人の死亡日情報、前記被相続人の住所情報、の入力を受け付ける入力受付処理と、前記計時部の計時結果に基づき、予め定められた所定タイミングが到来したか否かを判定する第1判定処理と、前記第1判定処理により前記所定タイミングが到来したと判定された場合、前記記憶処理により前記記憶部に記憶した記憶内容に基づき、前記手続期限情報と前記入力受付処理で受け付けた前記死亡日情報とに対応した通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在するか否かを判定する第2判定処理と、前記第2判定処理で前記通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在すると判定された場合、当該相続関連手続に係わる前記手続内容情報前記手続期限情報と前記入力受付処理で受け付けた前記住所情報に対応する手続先情報とを前記表示部に表示する到来時表示処理と、を実行し、前記入力受付処理において、前記相続人による、前記操作部を介した、前記相続関連手続に関する通知を行うための少なくとも1つの通知先情報の入力をさらに受け付け、かつ、前記制御部は、さらに、前記第2判定処理で前記通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在すると判定された場合、当該相続関連手続に係わる前記手続内容情報及び前記手続期限情報を表示するための手続表示指示を、前記入力受付処理により受け付けた通知先情報に対応する通知先へ送信する手続通知処理と、前記相続人による、前記操作部を介した第1操作入力に応じて、前記複数の相続関連手続それぞれの前記手続内容情報及び前記手続期限情報を一覧表示する第1画面を前記表示部に表示する第1表示処理と、前記第1表示処理で表示された前記手続内容情報に対応する手続が完了したことを表す表記を前記第1画面の当該手続内容情報に対して行う、第1完了表記処理と、前記手続通知処理で送信された前記手続表示指示を受信する受信処理と、を実行し、かつ、前記受信処理での前記手続表示指示の受信完了に連動して前記第1完了表記処理が実行され、当該手続表示指示に係わる前記手続内容情報に対応する手続が完了したことを表す前記表記が前記第1画面において行われる相続手続表示端末であることを特徴としている。
本願発明の相続手続表示端末によれば、死亡日情報・住所情報を入力しておくだけで、制御部のいわゆるプッシュ機能としての到来時処理により、手続内容情報や手続期限情報が表示される。これにより、被相続人が亡くなった直後の多忙な時期でも、相続人としてやらなければいけない事項を、その期限日が近づくたびに、忘れることなくしっかり認識することができる。
すなわち、「手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知することで、手続期限の直前に相続人に確実に認識させ、手続期限の徒過を防止できる。
本発明によれば、手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知することで、手続期限の直前に相続人に確実に認識させ、手続期限の徒過を防止できる。
実施形態に係る相続手続表示端末の使用例を説明する図である。 手続内容情報及び手続期限情報と、到来時表示処理のタイミングとの相関を表す図である。 実施形態に係る相続手続サービスシステムの概略的なシステム構成図である。 ポップアップによる到来時表示処理の一例を表す図である。 ポップアップによる到来時表示処理の一例を表す図である。 ポップアップによる到来時表示処理の一例を表す図である。 メールによる到来時表示処理の一例を表す図である。 相続手続表示プログラムを実行するアプリケーションプログラムのマイページ画面の一例を表す図である。 第1画面の一例を表す図である。 第2画面の一例を表す図である。 家系図雛形の一例を表す図である。 財産リスト記入枠の一例を表す図である。 ダウンロード要請画面の一例を表す図である。 アラーム制御部を中心に実行される各処理のフローチャートである。 エンディングノート制御部を中心に実行される各処理のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態は、被相続人が死亡したときに必要な各種の相続手続内容を、アプリケーションプログラム18(相続手続表示プログラムの一例)に基づき、それぞれの手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知する操作端末に係わる実施形態である。
<操作端末における使用例>
図1に、実施形態に係る操作端末10A(相続手続表示端末の一例)の使用例を示す。
例えば被相続人が亡くなった際に、相続人(この図では被相続人の妻。以下適宜、単に「妻」と称する)は、操作端末10Aにあらかじめインストールされたアプリケーションプログラム18を起動し、アプリケーションプログラム18に基づき表示部11に表示された適宜の入力画面において、被相続人の死亡日や、住所等の情報を入力する。
上記操作により、操作端末10Aは、被相続人の死亡に伴う、各種の相続関連手続の手続期限を計算し、これらの手続期限が訪れる前(直前)に、最適なタイミング(この図の例では、手続期限の前々日)で、操作端末10Aの表示部11に通知する、到来時表示処理(後述の図14のS8参照)を行うようになっている。
到来時表示処理は例えばポップアップ表示やアラーム表示、メール等により行われ、手続内容情報(図示の例では、○○届、○○申請等)及び手続期限情報(図示の例では、提出期限まで〇日、申請期限まで〇日、等)が表示部11に表示されるようになっている。操作端末10Aは、法定期限の短いものから順に、被相続人に関する全ての相続関連手続の通知が終了するまで、順次同様の到来時表示処理を行う。
<各種手続とその通知タイミング>
図2は、上述した各種の相続関連手続に関する手続内容情報及び手続期限情報と、到来時表示処理のタイミングとの関係を表す図である。例えば被相続人の命日の翌日を起算日として、経過日数がそれぞれの相続関連手続の手続期限に到達する前に、所定のタイミングで操作端末10Aに到来時表示処理により通知が行われる。
例えば、命日(死亡日)の翌日から数えてそれぞれ7日目が死亡届の提出期限日、14日目が健康保険資格喪失届の期限日、3か月目が相続放棄決定の期限日となっており、これらの期限日が訪れる直前のタイミング(例えば前日や前々日等)で、死亡届提出期限通知、健康保険資格喪失届期限通知、相続放棄決定期限通知がアプリケーションプログラム18に基づきそれぞれメール7にて操作端末10Aから送信される。
メール7の宛先は、この例では、上記妻の操作端末10A自体である(他の操作端末10B,10Cへメール7が送信される場合もある。後述の変形例参照)。すなわち、上記の各種通知を内容とするメールが妻の操作端末10Aにおいて受信され、妻がメール7を開いた時に手続内容情報及び手続期限情報が表示部11に表示されるようになっている。なお、到来時表示処理のタイミングや回数等は、アプリケーションプログラム18内で任意に設定することができる。
ここに図示した手続は、相続関連手続の一部であり、他にも例えば世帯主の変更、年金受給者死亡届、介護保険資格喪失届、相続財産の名義変更、高額療養費高額介護サービス費・死亡一時金請求期限(2年)、生命保険金請求期限(3年)等、様々の手続について、到来時表示処理を行う事ができる。これらの相続関連手続のうち、特に手続期限が定められていないものについては、到来時表示処理を省略し、後述する第1画面にのみ表示するようにしてもよい。
<システム構成>
図3に相続手続サービスシステムの概略的なシステム構成図を示す。相続手続サービスシステムは、上記妻が操作する操作端末10Aと、例えば被相続人の子。以下適宜、単に「子」と称するが操作する操作端末10Bと、例えば被相続人の孫。以下適宜、単に「孫」と称するが操作する操作端末10Cと、公共機関Aの管理する公共機関Aサーバ20、公共機関Bの管理する公共機関Bサーバ30、及び公共機関Cの管理する公共機関Cサーバ40、・・等の複数の公共機関サーバと、を含む。各公共機関は例えば市役所、区役所、年金事務所、税務署、裁判所等である。なお、以下適宜、上記の公共機関Aサーバ20、公共機関Bサーバ30、公共機関Cサーバ40、等を含む故郷機関サーバを総称して、単に「公共機関サーバ20等」と称する。
操作端末10A~10Cは例えばスマートフォン、タブレット端末、もしくはデスクトップ型又はノート型の汎用パーソナルコンピュータ等の端末である。操作端末10A~10Cは、表示部11と、制御部12と、操作部15と、計時部16と、記憶部17とを有する。以下、これら操作端末10A,10B,10Cを特に区別する必要がない場合は、適宜、単に「操作端末10」と総称する。
表示部11は例えばディスプレイ等である。
制御部12は、例えばCPUであり、各種の情報処理を実行する。なお、制御部12は、演算部の一例である。制御部12は、到来時表示処理を実行するアラーム制御部13と後述するエンディングノート(やることリスト)機能を実行するエンディングノート制御部14とを機能的に備えている。
計時部16は、内部時計により、もしくは外部サーバ等から時計情報を随時入手する等の公知の方法により、時間をカウントする。
操作部15は操作者によって操作される、タッチパネルやボタン、キーボード等である。操作端末10A~10Cがスマートフォンやタブレット端末である場合、操作部15は、タッチパネルと一体化された表示部11の一部、もしくは操作端末10に設けられたボタン等である。
記憶部17は、アプリケーションプログラム18を含む各種のプログラム等を記憶する。
公共機関サーバ20等は、例えばインターネット等の通信ネットワーク3を介して、操作端末10との間で、また公共機関サーバ20等相互間で相続関連手続に関する手続内容情報及び手続期限情報を送受可能となっている。
操作端末10は、予め図示されない外部サーバ等からアプリケーションプログラム18をダウンロード及びインストールすることで、記憶部17に当該アプリケーションプログラム18が記憶され、制御部12にアラーム制御部13及びエンディングノート制御部14が機能的に実装される。
公共機関サーバ20等は、制御部21、データベース22、記憶部23を備える。データベース22には相続関連手続に関する手続内容情報及び手続期限情報が記憶されており、制御部21はアプリケーションプログラム18からの指示に応じてデータベース22から必要な情報を取り出し、記憶部23に記憶させたのち、これを操作端末10に送信する。
なお、相続関連手続に関する手続内容情報及び手続期限情報を入手する方法としては、公共機関サーバ20等から入手する方法に限られず、例えば、アプリケーションプログラム18内に予め記憶されていてもよい。そして、これらが外部サーバを介して適宜アップデートされるようになっていてもよい。
<表示部の画面表示例>
図4~図6に、上記到来時表示処理が実行されたときのポップアップ4による表示部11の画面の一例を示す。
図4では、操作端末10Aにおいて死亡届に関する到来時表示処理が実行されたときのポップアップ4による表示部11の画面の一例が表示されている。到来時表示処理は吹き出し形状のポップアップ4により行われ、手続内容情報(図示の例では、死亡届)及び手続期限情報(図示の例では、★月★日まであと2日)が表示部11に表示されている。「この手続先を詳しく見る」の部分をタップすると、リンク先の画面には手続先(この図では市役所)の住所や地図等が表示されるようになっている。このような手続先の情報は、被相続人の住所によっても変わるが、必要に応じて、公共機関Aサーバ20等から入手するか、アプリケーションプログラム18内に記憶させておけばよい。ポップアップ4は、例えば妻が表示部11のポップアップ4をタップ操作することで消える。
図5では、操作端末10Aにおいて健康保険資格喪失届に関する到来時表示処理が実行されたときのポップアップ4による表示部11の画面の一例が表示されている。到来時表示処理は吹き出し形状のポップアップ4により行われ、手続内容情報(図示の例では、健康保険資格喪失届)及び手続期限情報(図示の例では、☆月☆日まであと2日)が表示部11に表示されている。
図6では、操作端末10Aにおいて相続放棄決定期限に関する到来時表示処理が実行されたときのポップアップ4による表示部11の画面の一例が表示されている。到来時表示処理は吹き出し形状のポップアップ4により行われ、手続内容情報(図示の例では、相続放棄決定期限)及び手続期限情報(図示の例では、★月★日まであと2日)が表示部11に表示されている。
相続放棄決定期限までに行う手続としては、相続を放棄しない場合は手続を行う必要はなく、相続を全放棄する場合は家庭裁判所で手続を行うように表示されており、家庭裁判所の住所及び地図を示す画面へのリンクが表示されている。相続を限定放棄する場合は、手続が複雑となるため、税理士に相談するように、ここでは表示されている。
ここで示した到来時表示処理による表示部11の画面の表示内容については一例であり、これ以外の表示内容となっていてもかまわない。例えば、手続の際に必要な書類名を表示したり、その書類の入手先等を表示するようにしてもよい。
図7に操作端末10Aにおいて到来時表示処理が実行されたときのメール7による表示部11の画面の一例を表す図を示す。図7(a)に示すように妻のメール受信ボックスにおいて、アドレスAで受信した1件のメールを開くと、図7(b)に示すように、手続内容情報(図示の例では、死亡届)及び手続期限情報(図示の例では、★月★日まであと2日)が表示部11に表示されるようになっている。到来時表示処理の通知方法は、メールでも、ポップアップ4でも、それ以外の方法でもよい。また、メールとポップアップ4のどちらか片方だけを通知するか、両方とも通知するかも選択できるようになっている。また、ポップアップ4と同時に通知音を発生させるアラーム表示を行ってもよい。
なお、到来時表示処理は、妻自身の操作端末10Aに対して実行されるが、妻自身を含む複数の通知先(例えば、子や孫のメールアドレス等)に、手続期限情報に基づく通知予定日が到来した相続関連手続について、手続内容情報及び前記手続期限情報を表示するための手続表示指示を送信する手続通知処理(後述の図14のS9参照)を実行することができる。子や孫はそれぞれの操作端末10B~10Cにて上記手続表示指示を受信する。
手続表示指示がメールで送信される場合には、図7と同様の画面で送信され、表示される。すなわち、例えば、操作端末10Bや操作端末10Cの表示部に、図7と同様の画面が表示されることとなる。これにより、妻以外の親族者も、相続に関する情報共有や注意喚起が可能となるとともに、操作端末10Bや操作端末10Cにアプリケーションプログラム18をダウンロードしていない場合には、手続表示指示に従って、容易にダウンロードできるようになっている。通知先の操作端末がアプリケーションプログラム18をインストール済みの場合には、手続表示指示がポップアップ表示等で表示されてもよい。手続表示指示は、妻自身にも、送信されてもよい。
図8にアプリケーションプログラム18のマイページ画面5の一例を表す図を示す。マイページ画面5は、アプリケーションプログラム18がユーザに提供する様々の機能を一括表示する画面であり、妻が操作部15を介してアプリケーションプログラム18を起動し、必要に応じてログインすることで表示部11に表示される。ここではマイページ画面5の一例として、「手続一覧を表示」、「家系図を作成」、「財産リストを作成」、「エンディングノートを表示」、「その他を表示」の各機能にリンクされたボタンが配列されるようになっている。
図9は、図8のマイページ画面5において、妻が操作部15を介して「手続一覧を表示」ボタンを押下する第1操作入力を行った時に表示部11に表示される第1画面の一例である。図9(a)の第1画面を下方向にスクロールした状態が図9(b)の第1画面である。第1画面は、被相続人の死亡に伴う、複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を表示部に一覧表示する。妻は、上記到来時表示処理により通知された手続を含め、未処理の手続や、今後処理するべき手続等をマイページ画面5にて確認する。妻は、表示された手続内容情報に対応する手続が完了すると、各手続のチェックボックスにチェック印「レ」を表記する操作を行い、手続が完了したことがわかるようにする。この図では、命日より7日以内に行うべき手続にのみ、チェック印「レ」が表記されている。この操作は、チェックボックスに限定されず、例えば、手続完了した場合にそれぞれの手続ボタンを押下すると、各手続内容情報の表示枠の色が変わる(例えば表示枠内がグレーに塗りつぶされる)等であってもよい。
図10は、図8のマイページ画面5において、妻が操作部15を介して「エンディングノートを表示」ボタンを押下する第2操作入力を行った時、第2操作入力に応じて表示(第2表示処理)される第2画面の一例である。第2画面は、妻が死亡し被相続人となる前に実行すべき要実行事項を表す要実行情報をリスト表示する。このリストは妻自身が将来家族に迷惑をかけないように事前にやっておくエンディングノート(やることリスト)であって、特に手続期限等は存在しないため、第1画面で管理している相続手続関連手続が全て終了してから、この機能を使い始めてもよいし、第1画面の相続関連手続と同時にこの機能を使い始めてもかまわない。エンディングノートにはここに書かれている以外にも、遺言書を作る、定期購入や定期購読のリストを作っておく等、様々の項目を含むことができる。リスト表示された要実行事項のうち、完了した項目についてはチェックボックスにチェック印「レ」を表記できるようになっている(第2完了表記処理)。
図11は、図8のマイページ画面5において、妻が操作部15を介して「家系図を作成」ボタンを押下した際に表示部11に表示される家系図雛形6の一例である。妻は、家系図雛形6に、妻を含む複数の親族者の氏名、住所、メールアドレス等の連絡先を記入する。この家系図雛形6においては、親族者等の生存の有無等についても入力することができ、被相続人を故人とした時の、法定相続人の範囲が自動で表示されるようになっている。
操作端末10Aの制御部12は、家系図雛形6に記入された各親族者の連絡先に対し、手続表示指示を送信することができる。
なお、図10で示した第2画面の「家系図をつくる」ボタンの押下によっても、図11の家系図雛形6が表示される。この時、妻を故人とした場合の相続人に該当する複数の親族者の連絡先を記入することができ、エンディングノート制御部14は、記入された各親等者の連絡先に、アプリケーションプログラム18のダウンロードを要請する通知(メール等)を送信することができる。
図12は表示部11に表示された、財産リスト記入枠の一例を表す図である。財産リスト記入枠は、図8のマイページ画面5の「財産リストを作成」ボタンの押下によって表示部11に表示される。図12(a)の画面を下にスクロールすると図12(b)の画面となる。財産リスト記入枠には、被相続人の資産について記入できるようになっており、純資産から負債を引いた資産額の合計が自動で表示される。制御部12は、これらの相続財産情報と、家系図雛形6に入力された法定相続人の情報とから、相続額や相続税のシミュレーションを行い、結果をマイページ画面5に表示する。相続人(この例では、妻)はこれらの結果を受け、図2に図示した遺産協議や相続放棄決定の検討を行う事ができる。また、被相続人が自己の資産の目録を整理せずに亡くなった場合、相続人がこれらの資産を整理することが困難な場合があるため、口座等の財産の探し方の指針となる各種の専門的な知識が「ヒント」として表示されるようになっている。
図12の財産リスト記入枠は、図10の第2画面の「財産リストをつくる」を押下した際にも表示させることができる。この時、妻は、妻自身の財産の目録を入力し、第2画面の「家系図をつくる」ボタンから作成した家系図の相続人情報に基づいた、相続税のシミュレーション等を行うことができる。
マイページ画面5から作成した家系図及び財産リスト(被相続人の財産の相続に関するもの)と、第2画面から作成した家系図及び財産リスト(妻の財産の相続に関するもの)とは、それぞれ別に入力され、保存される。
図10の第2画面の「家族等にアプリをダウンロードしてもらう」ボタンを押下すると、親族等の氏名、メールアドレス等に関する連絡先を記入する記入枠や、これらの連絡先にダウンロード要請メールを送信するための送信ボタン等が必要に応じて表示される。
図13は表示部11に表示されたダウンロード要請画面の一例を表す図である。このダウンロード要請画面は後述する第1要請指示及び第2要請指示に相当する。ダウンロードの要請は、例えば家系図雛形6に連絡先が記入された親族者に対して、アプリケーションプログラム18のダウンロードを要請するために行われる。図13(a)に示すように、上記子のアドレスAが妻から送信されたダウンロード要請メールを受信し、上記子の操作端末10Bでこのダウンロード要請メールを開くと、図13(b)に示すように操作端末10Bの表示部11にアプリケーションプログラム18の入手先へのリンクが表示されたダウンロード要請画面が表示される。
アプリケーションプログラム18は、記憶部17と、計時部16と、表示部11と、操作部15と、演算部(例えば、制御部12)と、を有する携帯情報端末(例えば操作端末10A)の演算部に対し、被相続人から相続人への相続時に必要な複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を取得し、記憶部17へ記憶させる記憶手順と、相続人による、操作部15を介した、被相続人の死亡日情報、前記被相続人の住所情報、の入力を受け付ける入力受付手順と、計時部16の計時結果に基づき、予め定められた所定タイミングが到来したか否かを判定する第1判定手順と、第1判定手順で所定タイミングが到来したと判定された場合、記憶手順で記憶部17に記憶した記憶内容に基づき、手続期限情報に対応した通知予定日が到来した相続関連手続が存在するか否かを判定する第2判定手順と、第2判定手順で通知予定日が到来した相続関連手続が存在すると判定された場合、当該相続関連手続に係わる手続内容情報及び手続期限情報を表示部11に表示する表示手順とを実行させる。
上記のような表示手法を実現するために、操作端末10の制御部12がアプリケーションプログラム18に基づき実行する処理手順を、図14、図15のフローを参照しつつ説明する。
<アラーム制御部等による処理>
図14は、操作端末10の制御部12のうち、アラーム制御部13を中心に実行される各処理を表すフローチャートである。なお、図14のフローチャートは、操作端末10Aにはアプリケーションプログラム18がすでにインストールされ、操作端末10Bにはまだインストールされていない場合を例にとって説明するが、操作端末10Bにも既にインストールされていてもよい。
まずS1において、操作端末10Aは、公共機関サーバ20等にアクセスする。
S2において、公共機関サーバ20等は、被相続人から相続人への相続時に必要な複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を、データベース22から取り出したのち記憶部23に記憶し、その内容を操作端末10Aに送信する。
S3において、操作端末10Aは、上記S2で公共機関サーバ20等から送信された手続内容情報及び手続期限情報を受信(取得)する。
S4において、操作端末10Aは、S4で取得した手続内容情報及び手続期限情報を記憶部17へ記憶させる記憶処理を実行する。このS4が記憶手順の一例であり、S4で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が記憶処理の一例である。
S5において、操作端末10Aは、相続人(この例では妻)による、操作部15を介した、被相続人の死亡日情報及び被相続人の住所情報の入力を受け付ける。なおこの例では、この時、操作端末10Aは、相続人による、操作部15を介した、相続関連手続に関する通知を行うための少なくとも1つの通知先情報(相続人本人を含む一人以上のメールアドレス等)の入力をさらに受け付ける。このS5が入力受付手順の一例であり、S5で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が入力受付処理の一例である。
なお、例えば通知先情報の入力はマイページ画面5からリンクされた家系図雛形6により受け付けるが、家計簿雛形6による受付に限定されず、それ以外の入力受付手順を別途(例えば、最初にアプリケーションプログラム18を起動したタイミング等で)設けてもかまわない)。
S6において、操作端末10Aは、計時部16の計時結果に基づき、予め定められた所定タイミング(この例では毎日朝7時)が到来したか否かを判定する。このS6が第1判定手順の一例であり、S6で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第1判定処理の一例である。
所定タイミングが到来していなかった場合はNo判定され、所定タイミングが到来した場合はYes判定され、S7に移行する。
S7において、操作端末10Aは、S4にて記憶部17に記憶した記憶内容に基づき、手続期限情報に対応した通知予定日(例えば、手続期限日の前々日)が到来した相続関連手続が存在するか否かを判定する。このS7が第2判定手順の一例であり、S7で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第2判定処理の一例である。
通知予定日が到来した相続関連手続が存在しない場合はNo判定され、後述のS11に移行する。一方、通知予定日が到来した相続関連手続が存在した場合はS7がYes判定され、S8に移行する。
S8において、操作端末10Aは、通知予定日が到来した相続関連手続に係わる手続内容情報及び手続期限情報を表示部11に表示する。このS8が表示手順の一例であり、S8で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が到来時表示処理の一例である。
S9において、操作端末10Aは、通知予定日が到来した相続関連手続に係わる手続内容情報及び手続期限情報を表示するための手続表示指示(ここではメール)を、上記S5で受け付けた通知先情報に対応する通知先(ここでは、操作端末10B)へ送信する。なお、この手続表示指示(例えばメール)は、操作端末10A自身へ送信するようにしてもよい。S9で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が手続通知処理の一例である。
このとき、操作端末10Bは、S10において、上記S9で操作端末10Aから送信された手続表示指示(メール)を受信する。S10で操作端末10Bの制御部12が実行する処理が受信処理の一例である。手続表示指示は、図7(b)を用いて前述したメール内容となっており、アプリケーションプログラム18のダウンロード先へのリンクが表示されるようになっている。例えば上記子が、この手続表示指示に従ってアプリケーションプログラム18を操作端末10Bにインストールする。なお前述のようにこの段階で操作端末10Bに既にアプリケーションプログラム18がインストール済であった場合は、上記子によるインストール操作は不要となる。
上記S9の後、操作端末10Aは、S11において、アプリケーションプログラム18のマイページの「手続一覧」ボタンが押下されたか否かを判定する。
「手続一覧」ボタンが押下されなかった場合はNo判定され、前述のS6に戻り、上記同様の手順が繰り返される。「手続一覧」ボタンが押下された場合はYes判定され、S13に移行する。
S13において、操作端末10Aは、妻による、操作部15を介した適宜の操作(=第1操作入力の一例。ここでは、「手続一覧」ボタンの押下)に応じて、複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び前記手続期限情報を一覧表示する第1画面を表示部11に表示する。S13で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第1表示処理の一例である。
S15において、操作端末10Aは、上記第1画面に表示された相続関連手続のうち、チェックボックスにチェックが入力されたものがあるかどうかを判定する。
チェックボックスに新しくチェックが入力されたものがなかった場合はS15がNo判定され、S6に戻り、上記同様の手順が繰り返される。一方、チェックボックスに新しくチェックが入力されたものがあった場合、S15がYes判定され、S17に移行する。
S17において、操作端末10Aは、上記S13で表示された手続内容情報のうち、S15で新しくチェック入力されたと判定されたものについて、対応する手続が完了したことを表す表記(ここではチェックボックスにチェック印「レ」を表記する)を第1画面の当該手続内容情報に対して行う。S17で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第1完了表記処理の一例である。
一方、上記同様、上記S10の後、操作端末10BはS12において、操作端末10Bの表示部11に表示されたマイページ画面の「手続一覧」ボタンがが押下されたか否かを判定する。押下されなかった場合はNo判定され、S10に戻り、上記同様の手順が繰り返される。「手続一覧」ボタンが押下された場合はYes判定され、S14に移行する。
S14において、操作端末10Bは、子による、操作部を介した適宜の操作(=第1操作入力の一例。ここでは、「手続一覧」ボタンの押下)に応じて、複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び前記手続期限情報を一覧表示する第1画面を表示部に表示する。S14で操作端末10Bの制御部12が実行する処理もまた第1表示処理の一例である。
S16において、操作端末10Bは、上記第1画面に表示された相続関連手続のうち、チェックボックスに新しくチェックが入力されたものがあるかどうかを判定する。
チェックボックスに新しくチェックが入力されたものがなかった場合S16がNo判定され、S10に戻り、上記同様の手順が繰り返される。一方、チェックボックスに新しくチェックが入力されたものがあった場合、S16がYes判定され、S18に移行する。
S18において、操作端末10Bは、上記S14で表示された手続内容情報のうち、S16で新しくチェック入力されたと判定されたものについて、対応する手続が完了したことを表す表記(ここではチェックボックスにチェック印「レ」を表記する)を第1画面の当該手続内容情報に対して行う。S18で操作端末10Bの制御部12が実行する処理もまた、第1完了表記処理の一例である。
なお、S15やでチェックボックスに新しくチェックが入力されたかを判定するかわりに、S8により表示部11にポップアップ4等が表示されたとき又はそのポップアップ4を妻がタップ操作した時、あるいはS10で受信された手続表示指示を受信完了した時(子が当該メールを開いた時)に連動して、上記S17,S18と同様の処理を実行してもよい。この場合はそれらの処理が第1完了表記処理の一例である。
<エンディングノート制御部等による処理>
図15は、操作端末10の制御部12のうち、エンディングノート制御部14を中心に実行される各処理を表すフローチャートである。なお、図15のフローチャートは、操作端末10Aにおいては、アプリケーションプログラム18がすでにインストールされ、操作端末10B,10Cにおいてはアプリケーションプログラム18がまだインストールされていない場合を例にとって説明する。
まずS19において、操作端末10Aは、上記妻による、操作部15を介した適宜の操作(=第2操作入力の一例。ここでは、マイページの「エンディングノートを表示」ボタンの押下)が行われたか否かを判定する。「エンディングノートを表示」ボタンが押下されたらYes判定され、S20へ移行する。
S20において、操作端末10Aは、妻が死亡し被相続人となる前に実行すべき要実行事項を表す要実行情報をリスト表示する上記第2画面(図10に示したやることリスト)を表示部11に表示する。S20で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第2表示処理の一例である。
S21において、操作端末10Aは、第2画面に表示された要実行事項のうち、チェックボックスにチェックが新しく入力されたものがあるかどうかを判定する。
チェックボックスにチェックが新しく入力された要実行事項がなければNo判定され、後述のS23に移行する。チェックボックスにチェックが新しく入力された要実行事項があった場合はYes判定され、S22に移行する。
S22において、操作端末10Aは、上記S20で表示された要実行事項のうち、S21でチェックが新しく入力されたと判定されたものについて、対応する手続が完了したことを表す表記(ここではチェックボックスにチェック印「レ」を表記する)を第2画面の当該要実行事項に対して行う。S22で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第2完了表記処理の一例である。
S23において、操作端末10Aは、第2画面の要実行事項のうち、妻以外の者に対するアプリケーションプログラムのダウンロード要請を実行するための所定の操作がなされたか否か(ここでは、図10の「家族等にアプリをダウンロードしてもらう」ボタンの押下及び、その先にリンクされたページに設定された記入枠への記入)を判定する。
ダウンロード要請を実行するための上記所定の操作がなされなかった場合はNo判定され、後述のS28に進む。上記所定の操作が実行された場合はYes判定され、S24に進む。
S24において、操作端末10Aのエンディングノート制御部14は、S23にて入力された、妻以外の者に対応する連絡先(ここでは、操作端末10Bの持ち主である、上記子のメールアドレス)に対し、アプリケーションプログラム18のダウンロード要請する(第2要請指示の一例)を送信する。S24で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第2要請通知処理の一例である。
このとき、S25において、操作端末10Bは、上記S24で操作端末10Aから送信された上記ダウンロード要請を受信する。このダウンロード要請の内容は例えば図13で説明したダウンロード要請メールの内容に相当する。
S26において、操作端末10Bのエンディングノート制御部は、操作者Bが上記ダウンロード要請に従って操作部15を介し所定のダウンロード操作を行ったか(例えば図13(b)のダウンロード先のリンクページを押下したか)否かを判定する。ダウンロード操作がなされた場合はYes判定され、S27に移行する。
S27において、操作端末10Bは、ダウンロード先(適宜のダウンロード用のサイト等)からアプリケーションプログラム18をダウンロードする。
一方、上記S24の後、操作端末10Aは、S28において、図10のエンディングノート(やることリスト)の「家系図をつくる」ボタンが押下されたか否かを判定する。当該ボタンが押下されなかった場合はNo判定され、このフローを終了する。当該ボタンが押下された場合はYes判定され、S29に移行する。
S29において、操作端末10Aは、妻を含む複数の親等者を記入可能な家系図雛形6(家系図枠)を表示部11に表示する。
S30において、操作端末10Aは、操作部15を介した各親等者の連絡先及び氏名の記入を受け付ける。S30で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が家系図受付処理の一例である。
S31において、操作端末10Aは、上記S30で各親等者の連絡先及び氏名の記入が受け付けられたことに対応して、受け付けられた各親等者の連絡先に対し、上記アプリケーションプログラム18のダウンロード要請する(第1要請指示の一例に相当)を送信する。ここでは、操作端末10Cの持ち主である上記孫に対して、ダウンロード要請が送信されている。S31で操作端末10Aの制御部12が実行する処理が第1要請通知処理の一例である。なお、このダウンロード要請の内容は図13に示したダウンロード要請メールの内容に相当する。
そしてこのとき、操作端末10Cは、S32において、上記S31にて操作端末10Aから送信されたダウンロード要請を受信する。
S33において、操作端末10Cは、操作者Cが上記ダウンロード要請に従って操作部15を介し所定のダウンロード操作を行ったか(例えば図13(b)のダウンロード先のリンクページを押下したか)否かを判定する。ダウンロード操作がなされた場合はYes判定され、S34に移行する。
S34において、操作端末10Cは、ダウンロード先(適宜のダウンロード用のサイト等)からアプリケーションプログラム18をダウンロードし、このフローを終了する。
<実施形態の効果>
本実施形態の操作端末10及びアプリケーションプログラム18によれば、被相続人の死亡日情報・住所情報を入力しておくだけで、制御部12のいわゆるプッシュ機能としての到来時表示処理(図14のS8参照)により、手続内容情報や手続期限情報が操作端末10の表示部11に表示される。これにより、被相続人が亡くなった直後の多忙な時期でも、相続人としてやらなければいけない事項を、その期限日が近づくたびに、忘れることなくしっかり認識することができる。
すなわち、各種の相続手続について、「手続期限に対応した最適なタイミングで相続人に通知することで、手続期限の直前に相続人に確実に認識させ、手続期限の徒過を防止できる」。
また、本実施形態では特に、通知日が到来した手続に関する手続表示指示を、操作者本人を含む複数の通知先へ送信する手続通知処理(図14のS9参照)を実行することにより、各入力事項を入力した者だけでなく、それ以外の相続人(兄弟・親戚等)に対しても、相続人としてやらなければいけない事項を認識させ、情報共有することができる。
また、本実施形態では特に、前述のプッシュ機能による通知とは別に、操作部15で第1操作入力を行うことで、制御部12のいわゆるプル機能としての第1表示処理(図14のS13参照)により、複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報や手続期限情報が一覧表示される(第1画面)。これにより、上記プッシュ機能による通知の表示と、このプル機能による一覧表示と、の両方によって、相続人としてやらなければいけない事項について、多面的かつ万全な認識を得ることができる。また、第1完了表記処理(図14のS17参照)を実行することで、手続内容情報に対応する手続が完了したとき、その旨が表記されることで、備忘録として機能させることができる。
また、本実施形態では特に、前述のプッシュ機能による通知を受けたときに、例えばメールを開封操作したりアプリケーションプログラム18に基づき手続内容情報等がポップアップ表示されると、それらにより手続が完了(予定)とみなされて手続完了の旨が第1画面で表記される。これにより、備忘録として機能させるためにいちいち手動操作で表記させる場合に比べ、実際の手続完了状態と画面上での表記に不一致が生じることがなくなり、また上記のように自動的に表記が連動するので、操作労力負担を軽減できる。
また、このように、労力のかかる相続関連手続を行う中で、制御部12の機能による助けを得て多忙な中でやるべき事項を完遂した相続人が、将来自分が死亡して被相続人となったときに相続人(予定)の子供や親族に対し同じ苦労をさせたくない、と思う場合が考えられる。
あるいは自らは相続に関する各種手続は未経験の状態であっても、ある程度の年齢に達した場合、上記同様、相続人(予定)の子供や親族に対し苦労をさせたくない、と思う場合が考えられる。
本実施形態では特に、このような場合に対応して、被相続人となる前に自らが実行すべき要実行事項の情報(要実行情報)が第2画面にリスト表示(いわゆるエンディングノート)される機能を有する。これにより、将来の相続人に対する負担を少しでも低減するよう、事前に忘れずに種々実行しておくことができる。
また、本実施形態では、上述の第2画面において、第2完了表記処理(図15のS22参照)を実行するため、要実行事項が完了したとき、その旨が表記されることで、備忘録として機能させることができる。
また、本実施形態では特に、事前に家系図を作成しておくことで、例えば法定相続人の範囲が一目で認識できたり、相続税のシミュレーションがしやすくなる効果がある。
家系図雛形6に各親等者の連絡先を記入すると、自動的に第1要請通知処理(図15のS31参照)でアプリケーションプログラム18のダウンロード要請指示が送信される。これにより、各親等者は、当該アプリケーションプログラム18を適宜ダウンロードしておくことで、自分が相続人となったとき、言い換えれば上記家系図の記入者が死亡し被相続人となったときに、相続人としてやらなければいけない事項を確実に認識することができる。
また、本実施形態では特に、要実行事項の中に、例えば自分の死亡時に相続人となる者(子供、親戚等)に対する「アプリケーションプログラム18のダウンロード要請」が含まれる。この要請を行うために操作部15を介し所定操作を行うことで、自動的に第2要請通知処理(図15のS24参照)でアプリケーションのダウンロード要請指示が送信される。
これにより、上記子供、親戚者は、当該アプリケーションプログラム18を適宜ダウンロードしておくことで、自分が相続人となったとき、言い換えれば上記所定操作を行った者が死亡し被相続人となったときに、相続人としてやらなければいけない事項を確実に認識することができる。
<変形例>
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)手続完了させたものについては到来時表示処理を行わない場合
操作端末10Aの制御部12は、第1画面において第1完了表記処理を行ったもの(手続が完了したもの)については、上記到来時表示処理を行わないようにしてもよい。このようにすることで、手続済みのものに対して再確認する手間を省くことができる。
(2)子や孫の操作端末のみ到来時表示処理を行わない場合
本変形例では、通信ネットワーク3に対し、上記操作端末10Aのほかに、例えば被相続人の子が操作する操作端末10Bと、被相続人の孫が操作する操作端末10Cとが接続されている。前述のように、操作端末10Aには、アプリケーションプログラム18がすでにインストールされているが、操作端末10B,10Cは、アプリケーションプログラム18がインストールされていてもよいし、インストールされていなくてもよい。以降の説明については、操作端末10B,10Cにはアプリケーションプログラム18がインストールされていない場合を例にとって説明する。
被相続人の妻が手続を完了させた手続内容情報(操作端末10Aで第1完了表記がなされた手続)については、操作端末10Aにおいてのみ上記到来時表示処理を行い、被相続人の子の操作端末10B、及び被相続人の孫の操作端末10Cにおいては、到来時表示処理が行われないようにしてもよい。このようにすることで、子や孫は手続済みのものに対して再確認する手間が省けるとともに、手続が完了されていないものについては、妻に対して進捗を確認したり、手続を手伝うことができる。また、妻は、すでに手続済みの内容であっても、到来時表示処理を受け取ることで再確認をすることができる。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
3 通信ネットワーク
4 ポップアップ
5 マイページ画面
6 家系図雛形
7 メール
10A~10C 操作端末(相続手続表示端末の一例)
11 表示部
12 制御部
13 アラーム制御部
14 エンディングノート制御部
15 操作部
16 計時部
17 記憶部
18 アプリケーションプログラム(相続手続表示プログラムの一例)
20 公共機関Aサーバ
21 制御部
22 データベース
23 記憶部
30 公共機関Bサーバ
40 公共機関Cサーバ

Claims (4)

  1. 記憶部と、
    計時部と、
    表示部と、
    操作部と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    被相続人から相続人への相続時に必要な複数の相続関連手続それぞれの手続内容情報及び手続期限情報を取得し、前記記憶部へ記憶させる記憶処理と、
    前記相続人による、前記操作部を介した、前記被相続人の死亡日情報、前記被相続人の住所情報、の入力を受け付ける入力受付処理と、
    前記計時部の計時結果に基づき、予め定められた所定タイミングが到来したか否かを判定する第1判定処理と、
    前記第1判定処理により前記所定タイミングが到来したと判定された場合、前記記憶処理により前記記憶部に記憶した記憶内容に基づき、前記手続期限情報と前記入力受付処理で受け付けた前記死亡日情報とに対応した通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在するか否かを判定する第2判定処理と、
    前記第2判定処理で前記通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在すると判定された場合、当該相続関連手続に係わる前記手続内容情報前記手続期限情報と前記入力受付処理で受け付けた前記住所情報に対応する手続先情報とを前記表示部に表示する到来時表示処理と、
    を実行 し、
    前記入力受付処理において、
    前記相続人による、前記操作部を介した、前記相続関連手続に関する通知を行うための少なくとも1つの通知先情報の入力をさらに受け付け、
    かつ、前記制御部は、さらに、
    前記第2判定処理で前記通知予定日が到来した前記相続関連手続が存在すると判定された場合、当該相続関連手続に係わる前記手続内容情報及び前記手続期限情報を表示するための手続表示指示を、前記入力受付処理により受け付けた通知先情報に対応する通知先へ送信する手続通知処理と、
    前記相続人による、前記操作部を介した第1操作入力に応じて、前記複数の相続関連手続それぞれの前記手続内容情報及び前記手続期限情報を一覧表示する第1画面を前記表示部に表示する第1表示処理と、
    前記第1表示処理で表示された前記手続内容情報に対応する手続が完了したことを表す表記を前記第1画面の当該手続内容情報に対して行う、第1完了表記処理と、
    前記手続通知処理で送信された前記手続表示指示を受信する受信処理と、
    を実行し、
    かつ、
    前記受信処理での前記手続表示指示の受信完了に連動して前記第1完了表記処理が実行され、当該手続表示指示に係わる前記手続内容情報に対応する手続が完了したことを表す前記表記が前記第1画面において行われる
    ことを特徴とする相続手続表示端末。
  2. 請求項1 記載の相続手続表示端末において、
    前記制御部は、さらに、
    操作者による、前記操作部を介した第2操作入力に応じて、
    前記操作者が死亡し被相続人となる前に実行すべき要実行事項を表す要実行情報をリスト表示する第2画面を前記表示部に表示する第2表示処理と、
    前記第2表示処理で表示された前記要実行情報に対応する要実行事項が完了したことを表す表記を前記第2画面の当該要実行情報に対して行う、第2完了表記処理と、
    を実行することを特徴とする相続手続表示端末。
  3. 請求項2 記載の相続手続表示端末において、
    前記第2画面の前記要実行事項は、前記操作者に係わる家系図の作成を含み、
    前記制御部は、さらに、
    前記操作者を含む複数の親等者を記入可能な家系図雛形を前記表示部に表示し、前記操作部を介した各親等者の連絡先及び氏名の記入を受け付ける家系図受付処理と、
    前記家系図受付処理により前記各親等者の連絡先及び氏名の前記記入が受け付けられた場合、受け付けられた各親等者の連絡先に対し、前記記憶処理、前記入力受付処理、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記到来時表示処理を実行可能なアプリケーションプログラムのダウンロードを要請する第1要請指示を送信する第1要請通知処理と、
    を実行することを特徴とする相続手続表示端末。
  4. 請求項2 記載の相続手続表示端末において、
    前記第2画面の前記要実行事項は、前記操作者以外の者に対するアプリケーションプログラムのダウンロード要請を含み、
    前記制御部は、さらに、
    前記操作部を介し所定の操作がなされた場合、前記操作者以外の者に対応する連絡先に対し、前記記憶処理、前記入力受付処理、前記第1判定処理、前記第2判定処理、及び前記到来時表示処理を実行可能な前記アプリケーションプログラムのダウンロードを要請する第2要請指示を送信する第2要請通知処理を実行することを特徴とする相続手続表示端末
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