JP7104648B2 - コットニー加工食品及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ワカメ、メカブ、コンブ、アカモクなどに比し極めて安価なコットニーを用いることで、上記問題点を解決することを目的とする。
粉末状のコットニーに水を加える水戻し工程と、
水を加えたコットニーを煮出す煮出し工程と、
煮出ししたコットニーの残材とコットニーの抽出エキスカラギーナンを含む煮汁とを分離する煮汁・残材分離工程と、
カラギーナンを含む煮汁を貯留する煮汁貯留工程と、
貯留した煮汁に冷却水を加え煮汁水溶液とする冷却水加水工程と、
煮汁水溶液にアルギン酸ナトリウム水溶液を混合しゲル状とする煮汁ゲル化工程と、
煮汁ゲル液を棒状に押しだし成形する押し出し抽出工程と、
棒状に成形した煮汁成形食品を凝固材の入った凝固水へ注入し凝固させる製品凝固工程と、
凝固させた棒状の煮汁成形食品を水にさらし、該水にアルコールを入れてアルコール殺菌を行うアルコール殺菌工程と、
を備えたことを特徴とする。
また本発明は、
煮出しした粉末状のコットニーの残材に水を加え粉末状のコットニーの残材を煮出す再煮出し工程と、
煮出しした粉末状のコットニーの残材と粉末状のコットニーの残材の抽出エキスカラギーナンを含む煮汁とを分離する再煮汁・残材分離工程と、
を備え、分離した煮汁を貯留するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記貯留した煮汁に冷却水を加えて煮汁水溶液とし、該煮汁水溶液に蒟蒻粉を混合するようにしたことを特徴とする。
また本発明は、前記再煮汁・残材分離工程を少なくとも2回以上行うことを特徴とする。
また本発明は、前記凝固材が塩化カルシウムであることを特徴とする。
また本発明は、前記食品が刺身のつまであることを特徴とする。
また本発明は、前記食品が料理に添えるためのサラダであることを特徴とする。
また本発明は、粉末状のコットニーの煮出し汁に水を加えたものにアルギン酸ナトリウム液を混合してゲル液化した原材料とし、該ゲル液化した原材料を棒状に押し出し成形したことを特徴とする。
また本発明は、前記棒状に押し出した成形品を凝固材の入った凝固水へ注入し凝固させたことを特徴とする。
また本発明は、前記凝固材が塩化カルシウムであることを特徴とする。
また本発明は、粉末状のコットニーの煮出し汁に水を加えたものにアルギン酸ナトリウム液を混合してゲル液化した原材料とし、該ゲル液化した原材料を棒状に押し出し成形し、この成形したものを刺身のつまやサラダとして料理に添えるためのつまとしたことを特徴とする
まず粉末コットニーの製造工程を図2を参照して説明する。
本発明は、原藻として、インドネシア産の海藻(紅藻類)「コットニー」(学名:Kappaphycus cottonii)を用いている。
コットニーは、オオキリンサイ属(Kappaphycus)の海藻で、ミネラル、糖質、ビタミン、アミノ酸等の要素のほか、陰イオン性高分子化合物であるカラギーナン成分を多く含んでいる。該カラギーナンは、弾力のある高分子で二重螺旋構造を作って互いに絡み合っており、これにより常温でゲルを形成することから食品や医薬品、工業製品など多くの分野でゲル化剤、増粘剤、安定剤などに使われている。
尚、水戻しとは、乾燥させた状態から水分を含ませて元の状態に戻すことである。
次に、水戻したコットニーを水洗いし(水洗い工程21)、さらに水にさらして塩分を除去する(塩分処理工程22)。
次に、コットニーを機械を用いて粗切断する(粗切断工程23)。
次に、この粗切断したコットニーを機械を用いて粗粉砕し(粗粉砕工程24)、さらに機械を用いて、温度50℃で乾燥粉砕を行う(乾燥粉砕工程25)。
尚、コットニーの粉末化は、コットニーの乾燥品からでなくても良く、生のコットニーを水洗いし(水洗い工程21)、塩分処理(塩分処理工程22)を行った後、機械で粗切断(粗切断工程23)、粗粉砕(粗粉砕工程24)、乾燥粉砕(乾燥粉砕工程25)、コットニー粉末の残さ処理(残さ処理工程26)を行って、コットニーの粉末製品とすることもできる。以上の工程において、コットニーは海藻の本来の色の変化はなく、また、栄養分も飛ぶことがない。
まず、所定量のコットニーのパウダーの水戻しを行う(水戻し工程1)。 乾燥粉末コットニーを水で戻すに際しては、例えば乾燥粉末コットニーの容積に対しおよそ4倍の水を使用する。すなわち4リットルの乾燥パウダーから約20リットルの液状原藻が完成する。、しかる後に水戻しを行ったパウダーを煮出し容器に入れ、加熱し煮出しを行う(煮出し工程3)。
この煮出し工程3後に、煮汁・残材分離工程3に移行し、液状原藻を、煮汁を濾した原藻と煮汁とに分離する。分離した煮汁は容器に貯留する(煮汁貯留工程8)。
次に、煮汁に適量の冷却水を加水する(冷却水加水工程9)。
次に、冷却水を加えた煮汁にアルギン酸Na(ナトリウム)水溶液(糊料)を混合し、煮汁を混合ゲル液とする(煮汁ゲル化工程11)。
次に、棒状の製品(つま)を凝固剤(塩化カルシウムCa)の入った凝固水へ注入し、製品を凝固させる(製品凝固工程13)。
次に、製品を水にさらし、水に酒精(発酵アルコール)を入れて、アルコール殺菌を行う(アルコール殺菌工程14)。
次に、製品の金属検査を行い(金属検査工程17)、且つ計量袋詰めの作業を行う(計量・袋詰め工程18)。
次に、製品の外箱詰めを行い(外箱詰め工程19)、外箱に入れた製品を冷蔵庫に保管し(冷蔵庫保管工程20)、本製品の全製造工程が完了する。
海藻類であるコットニーには、水溶性植物繊維であるアガロース、アルギン酸、カラギーナン、フコイダンなどの多糖類が細胞壁中に海水中のミネラルと塩を作り不溶性のゼリー状態で存在している。本製品は、この植物繊維の多糖類を抽出し、その特性を生かし、棒状として刺身のつまやサラダなどのつまとしたものである。
分離を防ぐための増粘安定剤としてのカラギーナンには3タイプがある。
アルギン酸とその塩類の安全性は、国連機関(JFCFA:FAO/WHO合同食品添加物委員会)で評価され、ADI(1日許容摂取量)は、「指定しない」という結果となっている。
天然海藻由来のアルギン酸ナトリウムは、BSE(牛海綿状脳症)や遺伝子組み換え残量農薬等の影響のない安全な物質である。
2 水戻し工程
3 煮出し工程
4 煮汁・残材分離工程
5 再水戻し工程
6 再煮出し工程
7 再煮汁・残材分離工程
8 煮汁貯留工程
9 冷却水加水工程
10 蒟蒻粉混合工程
11 煮汁ゲル化工程
12 押し出し抽出工程
13 製品凝固工程
14 アルコール殺菌工程
15 水切り工程
16 風味・目視検査工程
17 金属検査工程
18 計量・袋詰め工程
19 外箱詰め工程
20 冷蔵庫保管工程
21 水戻し工程
22 水洗い工程
23 塩分処理工程
24 粗切断工程
25 粗粉砕工程
26 乾燥粉砕工程
27 残さ処理工程
28 袋詰め工程
29 袋
Claims (7)
- 粉末状のコットニーに水を加える水戻し工程と、
水を加えたコットニーを煮出す煮出し工程と、
煮出ししたコットニーの残材とコットニーの抽出エキスカラギーナンを含む煮汁とを分離する煮汁・残材分離工程と、
カラギーナンを含む煮汁を貯留する煮汁貯留工程と、
貯留した煮汁に冷却水を加え煮汁水溶液とする冷却水加水工程と、
煮汁水溶液にアルギン酸ナトリウム水溶液を混合しゲル状とする煮汁ゲル化工程と、
煮汁ゲル液を棒状に押しだし成形する押し出し抽出工程と、
棒状に成形した煮汁成形食品を凝固材の入った凝固水へ注入し凝固させる製品凝固工程と、
凝固させた棒状の煮汁成形食品を水にさらし、該水にアルコールを入れてアルコール殺菌を行うアルコール殺菌工程と、
を備えたことを特徴とするコットニー加工食品製造方法。 - 煮出しした粉末状のコットニーの残材に水を加え粉末状のコットニーの残材を煮出す再煮出し工程と、
煮出しした粉末状のコットニーの残材と粉末状のコットニーの残材の抽出エキスカラギーナンを含む煮汁とを分離する再煮汁・残材分離工程と、
を備え、分離した煮汁を貯留するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のコットニー加工食品製造方法。 - 前記貯留した煮汁に冷却水を加えて煮汁水溶液とし、該煮汁水溶液に蒟蒻粉を混合するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコットニー加工食品製造方法。
- 前記再煮汁・残材分離工程を少なくとも2回以上行うことを特徴とする請求項2に記載のコットニー加工食品製造方法。
- 前記凝固材が塩化カルシウムであることを特徴とする請求項1に記載のコットニー加工食品製造方法。
- 前記コットニー加工食品が刺身のつまであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコットニー加工食品製造方法。
- 前記コットニー加工食品が料理に添えるためのサラダであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコットニー加工食品製造方法。
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JP2005506389A (ja) | 2000-12-13 | 2005-03-03 | エフ エム シー コーポレーション | カラギーナン及びカラギーナン生成物の製造 |
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KR101743036B1 (ko) * | 2016-03-25 | 2017-06-15 | (주) 에이티디랩 | 자전거 시뮬레이션 시스템 및 그 제어 방법 |
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