JP7104618B2 - 充電システム - Google Patents

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Description

本発明は、充電システムに関する。
電気自動車には、バッテリに接続される車両側カプラ(車両インレット)が設けられている。また、充電スタンドなどの電力供給部には、供給側カプラ(充電コネクタ)が繋がれている。供給側カプラが車両側カプラに接続されると、供給側カプラおよび車両側カプラを通じて電力供給部から電気自動車のバッテリに電力が供給され、バッテリの充電が行われる(例えば、特許文献1)。
特開2016-63737号公報
車両側カプラには、供給側カプラと電気的に接続される接続端子の露出を防止する蓋部が設けられている。しかし、充電時以外において蓋部が適切に閉じられなかった場合等、接続端子が露出すると、接続端子に塵埃などの異物が付着することがある。接続端子に異物が付着した状態で充電が行われると、供給側カプラとの接触抵抗が局所的に高くなり、接続端子、すなわち、車両側カプラの温度が上昇する。温度が高くなりすぎると、車両側カプラが劣化および破損するおそれがある。
そこで、本発明は、車両側カプラの異常を認識することが可能な充電システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の充電システムは、車両に設けられ、電力供給部に繋がる供給側カプラと接続される車両側カプラと、車両側カプラを通じて電力供給部から供給される電力によって充電されるバッテリと、バッテリの充電電流および充電開始からの経過時間に基づいて、車両側カプラの温度の推定値である温度推定値を導出する温度推定部と、車両側カプラの温度を測定するカプラ温度センサと、温度推定値とカプラ温度センサが測定した温度実測値との差分を導出する温度差導出部と、を備える。
また、車両側カプラの近傍の外気温を測定する外気温度センサを備え、温度推定部は、外気温度センサで測定された外気温に基づいて、温度推定値を補正してもよい。
また、温度差導出部で導出された差分が所定温度差以上となる回数が所定回数以上の場合、車両側カプラに異常が生じたと判定する判定部を備えてもよい。
また、判定部の結果を記憶する記憶部と、充電終了後の所定タイミングにおいて、記憶部に記憶された結果に異常が生じた旨の結果が含まれていた場合にその旨を報知する報知部と、を備えてもよい。
本発明によれば、車両側カプラの異常を認識することが可能となる。
本実施形態による充電システムの概略図である。 車両側カプラの構成を示す概略組立図である。 充電システムの車両側の構成を示すブロック図である。 温度差を導出する具体例を説明する説明図である。 充電時における充電制御装置の動作を説明するフローチャートである。 充電後における充電制御装置の動作を説明するフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本実施形態による充電システム1の概略図である。以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
充電システム1は、車両10および電力供給部12を含む。車両10は、モータを駆動源とした電気自動車である。なお、車両10は、モータと並行してエンジンが設けられたハイブリッド電気自動車であってもよい。
車両10には、モータに電力を供給するバッテリ14が搭載されている。バッテリ14は、リチウムイオン電池等の二次電池である。充電システム1では、バッテリ14の充電が行われる。
電力供給部12は、例えば、商用電源に接続された充電スタンドなどの設備である。電力供給部12は、電力を車両10に供給し、バッテリ14の充電に利用される。なお、電力供給部12は、商用の充電スタンドに限らず、家庭用の充電装置などであってもよい。電力供給部12には、ケーブルを通じて供給側カプラ(充電コネクタ)16が繋がれている。
車両10には、車両側カプラ(車両インレット)18が設けられている。車両側カプラ18は、例えば、車両10における一方の側面の後方に設けられる。車両側カプラ18は、バッテリ14に接続されている。
充電システム1では、バッテリ14の充電時に、供給側カプラ16が車両側カプラ18に接続される。供給側カプラ16が車両側カプラ18に接続されると、電力供給部12は、商用電源の交流電力を直流電力に変換し、供給側カプラ16を通じて車両側カプラ18に直流電力を供給する。車両側カプラ18は、供給側カプラ16を通じて受電した直流電力をバッテリ14に供給する。このようにして、バッテリ14が充電される。
なお、電力供給部12は、直流電力を車両側カプラ18に供給する態様に限らず、交流電力を車両側カプラ18に供給してもよい。この場合、車両10では、受電した交流電力を直流電力に変換し、変換後の直流電力がバッテリ14に供給される。
また、電力供給部12は、充電に際し、供給側カプラ16および車両側カプラ18を通じて車両10と通信を行うことができる。
図2は、車両側カプラ18の構成を示す概略組立図である。車両側カプラ18は、ケース部20、電力用端子支持部22、通信用端子支持部24、電力線30、電力用端子32、通信線34、通信用端子36、蓋部38、カプラ温度センサ40、外気温度センサ42を含む。
ケース部20は、例えば、絶縁体で形成された円筒状の容器である。ケース部20における中心軸方向の一方側には、底部26が形成される。ケース部20は、底部26側を車両10の内側に向けて車両10のボディに固定される。ケース部20における中心軸方向の他方側には、車外に向けて開口する開口部28が設けられる。
電力用端子支持部22および通信用端子支持部24は、円筒状に形成されている。電力用端子支持部22および通信用端子支持部24は、ケース部20の底部26に固定されており、ケース部20内においてケース部20の中心軸方向に延在する。電力用端子支持部22および通信用端子支持部24は、底部26を貫通してケース部20内と車内とを連通させる。電力用端子支持部22は、正極用および負極用の合計2個設けられている。通信用端子支持部24は、複数(例えば、3個)設けられている。
ケース部20には、正極側および負極側の合計2本の電力線30がバッテリ14から延びている。各々の電力線30の先端には、導体で形成された円筒状の電力用端子32が設けられる。電力用端子32は、電力用のメス側の接続端子である。
電力用端子32は、電力用端子支持部22の長さよりも長い。電力用端子32は、外径が電力用端子支持部22の内径と大凡等しく、底部26側(車内側)から電力用端子支持部22に挿入されて支持される。正極側の電力用端子32は、正極用の電力用端子支持部22に支持され、負極側の電力用端子32は、負極用の電力用端子支持部22に支持される。
ケース部20には、複数の通信線34が後述の充電制御装置から延びている。各々の通信線34の先端には、導体で形成された円筒状の通信用端子36が設けられる。通信用端子36は、通信用のメス側の接続端子である。
通信用端子36は、通信用端子支持部24の長さよりも長い。通信用端子36は、外径が通信用端子支持部24の内径と大凡等しく、底部26側(車内側)から通信用端子支持部24に挿入されて支持される。
図示は省略するが、供給側カプラ16には、円柱状の電力用端子と、円柱状の通信用端子とが設けられる。供給側カプラ16が車両側カプラ18に接続されると、供給側カプラ16の電力用端子が車両側カプラ18の電力用端子32内に挿入され、供給側カプラ16の通信用端子が車両側カプラ18の通信用端子36内に挿入される。そうすると、車両側カプラ18の電力用端子32は、供給側カプラ16の電力用端子と電気的に接続され、車両側カプラ18の通信用端子36は、供給側カプラ16の通信用端子と電気的に接続される。車両10では、電気的に接続された電力用端子32を通じて電力供給部12から電力が供給される。また、車両10は、電気的に接続された通信用端子36を通じて電力供給部12と通信を行う。
ケース部20の開口部28には、開口部28を開閉する蓋部38が設けられている。蓋部38は、充電時以外に閉じられ、充電を行う際に開かれる。図2では、蓋部38が開かれた状態で示されている。蓋部38が開かれると、供給側カプラ16の電力用端子と接触する電力用端子32の内面、および、供給側カプラ16の通信用端子と接触する通信用端子36の内面が露出する。一方、蓋部38が閉じられると、電力用端子32および通信用端子36の露出が防止される。
カプラ温度センサ40は、例えば、サーミスタなどであり、電力用端子32の外周面に設けられている。カプラ温度センサ40は、正極側の電力用端子32および負極側の電力用端子32の双方に設けられる。カプラ温度センサ40は、電力用端子32の温度、すなわち、車両側カプラ18の温度を測定する。ここでは、正極側の電力用端子32の温度、および、負極側の電力用端子32の温度の双方が測定される。
なお、カプラ温度センサ40は、正極側の電力用端子32および負極側の電力用端子32の双方に設ける態様に限らず、正極側の電力用端子32および負極側の電力用端子32のいずれか一方に設けられてもよい。
外気温度センサ42は、例えば、サーミスタなどであり、蓋部38の裏面(蓋部38を閉じた場合の内側面)に設けられている。外気温度センサ42は、車両側カプラ18の近傍の外気温を測定する。なお、外気温度センサ42は、車両側カプラ18の近傍の外気温を測定できればよく、蓋部38の裏面に設けられる態様に限らない。
図3は、充電システム1の車両10側の構成を示すブロック図である。図3では、電力の流れを実線の矢印で示し、制御信号の流れを破線の矢印で示している。車両10は、バッテリ14および車両側カプラ18の他、バッテリコントローラ50、充電制御装置52、報知部54を含む。
バッテリコントローラ50は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。バッテリコントローラ50は、バッテリ14の状態をモニタする。具体的には、バッテリコントローラ50は、所定制御周期でバッテリ14のSOC(State of charge)を導出する。また、バッテリコントローラ50は、充電時にバッテリ14の充電電流を測定する。
充電制御装置52は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含む半導体集積回路から構成される。充電制御装置52は、充電制御部60、温度推定部62、温度差導出部64、判定部66および記憶部68として機能する。
充電制御部60は、電力供給部12と通信し、充電の開始および終了を制御する。また、充電制御部60は、充電時において、バッテリ14の充電電流が上限閾値を超えた場合、電力供給部12に電流を制限させる。ここでの上限閾値は、例えば、バッテリ14の性能(例えば、入力可能な電力の上限など)に基づいて設定され、バッテリ14に適切に流入可能な充電電流の上限値である。
温度推定部62は、バッテリコントローラ50からバッテリ14の充電電流の測定値を取得する。温度推定部62は、取得されたバッテリ14の充電電流および充電開始からの経過時間に基づいて、車両側カプラ18(電力用端子32)の温度の推定値(温度推定値)を導出する。
ここで、車両側カプラ18が供給側カプラ16に接続されて、電力用端子32を通じてバッテリ14に充電電流が流れると、供給側カプラ16の電力用端子と車両側カプラ18の電力用端子32との間の接触抵抗によって、電力用端子32が発熱する。電力用端子32の発熱量は、バッテリ14の充電電流、接触抵抗および充電開始からの経過時間(充電時間)に基づいて導出可能である。そして、電力用端子32の温度は、電力用端子32の発熱量から導出可能である。
例えば、温度推定部62には、バッテリ14の充電電流、充電時間および車両側カプラ18(電力用端子32)の温度が関連付けられたマップ(温度推定マップ)が予め記憶されている。温度推定部62は、取得されたバッテリ14の充電電流、充電時間および温度推定マップから、温度推定値を導出する。
また、温度推定部62は、外気温度センサ42で測定された車両側カプラ18の近傍の外気温(測定外気温)を取得する。温度推定部62は、測定外気温に基づいて、温度推定マップを補正する。その結果、温度推定マップを用いて導出される温度推定値が補正される。
例えば、温度推定部62は、測定外気温が所定の基準外気温に比べて高い場合、測定外気温と基準外気温との差分に基づいて、温度推定マップ(温度推定値)を高温側に補正する。一方、温度推定部62は、測定外気温が基準外気温に比べて低い場合、測定外気温と基準外気温との差分に基づいて、温度推定マップ(温度推定値)を低温側に補正する。
また、バッテリ14の充電電流は、バッテリ14のSOCによって変動する。このため、温度推定部62には、充電開始時のSOCによって温度の推移を異ならせた複数の温度推定マップが記憶されてもよい。この場合、温度推定部62は、充電開始時にバッテリコントローラ50からSOCを取得し、取得されたSOCに基づいて適切な温度推定マップを選択してもよい。
また、電力供給部12では、出力可能な電力(換言すると、電力供給部12の電流容量)が電力供給部12の仕様ごとに異なる場合がある。このため、温度推定部62は、電力供給部12から電力供給部12の電流容量を取得し、取得された電力供給部12の電流容量に基づいて適切な温度推定マップを選択してもよい。
また、充電制御部60によって電力供給部12から供給される電流が制限された場合など、充電に関する条件が変更された場合、温度推定マップが切り替えられてもよい。これにより、温度推定部62は、温度推定値を適切に導出することができる。
また、温度推定部62は、温度推定マップを用いて温度推定値を導出する態様に限らない。例えば、温度推定部62は、温度推定値を、充電電流と発熱量との関係を示す計算式および発熱量と温度との関係を示す計算式から直接的に導出してもよい。
温度差導出部64は、カプラ温度センサ40で測定された車両側カプラ18(電力用端子32)の温度の実測値(温度実測値)を取得する。温度差導出部64は、温度推定値が導出されるごとに(所定制御周期毎に)、温度推定値と温度実測値との差分(温度差)を導出する。
図4は、温度差を導出する具体例を説明する説明図である。図4において、実線A10は、車両側カプラ18の温度推定値の推移の一例を示す。また、一点鎖線A12は、車両側カプラ18の温度実測値の推移の一例を示す。
例えば、充電開始から所定時間が経過した時刻T10において、温度推定部62は、実線A10で示すように、温度推定マップを用いて温度推定値C10を導出する。また、時刻T10において、温度差導出部64は、温度実測値C12を取得し、両矢印C14で示すように、温度推定値C10と温度実測値C12との差分を導出する。
ここで、充電後に蓋部38の閉め忘れが生じるなどして蓋部38が適切に閉じられなかった場合、電力用端子32に塵埃などの異物が付着することがある。電力用端子32に異物が付着した状態で充電が行われると、供給側カプラ16との接触抵抗が局所的に高くなり、異物が付着していない正常な場合に対して電力用端子32の温度が上昇する。また、異物により車両側カプラ18が劣化すると、供給側カプラ16との接触抵抗が高くなり、劣化前に対して電力用端子32の温度が上昇する。
つまり、電力用端子32に異物が付着したり車両側カプラ18が劣化するなどの異常が生じると、温度推定値(例えばC10)と温度実測値(例えばC12)との差分(例えば、両矢印C14)が大きくなる。
そこで、判定部66は、温度差導出部64で差分が導出されるごとに(所定制御周期毎に)、温度差導出部64で導出された差分が所定温度差以上であるか否かを判定する。所定温度は、例えば、20℃に設定されるが、具体的な温度はこの例に限らない。
判定部66は、温度差導出部64で導出された差分が所定温度差以上となる回数が所定回数以上の場合、電力用端子32に異物が付着したとみなして、車両側カプラ18に異常が生じたと判定する。一方、判定部66は、温度差導出部64で導出された差分が所定温度差未満の場合、および、温度差導出部64で導出された差分が所定温度差以上となった回数が所定回数未満の場合、電力用端子32に異物が付着していないとみなして、車両側カプラ18は正常であると判定する。所定回数は、例えば、10回などであるが、具体的な回数はこの例に限らない。
記憶部68は、所定制御周期毎に生成される判定部66の結果を記憶する。報知部54は、記憶部68に記憶された結果に異常が生じた旨の結果が含まれていた場合にその旨を報知する。報知部54は、充電終了後の所定タイミングにおいて結果を報知する。所定タイミングは、例えば、車両10を起動させるスタートスイッチが、充電終了後に最初にオンされたタイミングである。報知部54は、例えば、運転席の前に設けられ、異常ランプの点灯などによって異常が生じた旨を表示する表示装置である。
なお、報知部54は、表示装置に限らず、例えば、異常が生じた旨を音声で報知するスピーカなどであってもよい。また、報知部54は、判定部66の結果のうち、異常が生じた旨だけでなく、正常である旨を報知してもよい。
図5は、充電時における充電制御装置52の動作を説明するフローチャートである。供給側カプラ16が車両側カプラ18に接続されると、電力供給部12は、車両10との間で漏電が生じるか否かの測定を行う。充電制御部60は、まず、電力供給部12と通信を行い、漏電の測定結果を取得する。漏電が生じた場合(S100におけるYES)、充電制御部60は、充電を行わずに一連の処理を終了する。なお、充電制御装置52は、車両10のスタートスイッチがオンされたタイミングなどにおいて、漏電が生じた旨を報知部54に報知させてもよい。
一方、漏電が生じなかった場合(S100におけるNO)、充電制御部60は、充電制御を行う(S110)。具体的には、充電制御部60は、電力供給部12と通信を行い、充電を開始させる。
次に、充電制御部60は、充電条件が変更されたか否かを判定する(S120)。例えば、充電制御部60は、バッテリコントローラ50からバッテリ14の充電電流を取得し、充電電流が上限閾値を超えた場合、電力供給部12に電流を制限させることで充電条件が変更される。
充電条件が変更された場合(S120におけるYES)、充電制御部60は、後のステップS140で使用する温度推定マップを、変更後の充電条件に従った温度推定マップに変更する(S130)。充電条件が変更されなかった場合(S120におけるNO)、充電制御部60は、ステップS140に処理を移す。
次に、温度推定部62は、現在の車両側カプラ18の温度推定値を導出する(S140)。具体的に説明すると、充電が開始されてから初めてステップS140が行われる場合、温度推定部62は、バッテリコントローラ50からSOCを取得し、SOCに基づいて、使用する温度推定マップを選択する。次に、温度推定部62は、外気温度センサ42から外気温を取得し、外気温に基づいて温度推定マップを補正する。次に、温度推定部62は、バッテリ14の充電電流、充電開始からの経過時間、および、補正された温度推定マップに基づいて、現在の温度推定値を導出する。
また、充電条件が変更されておらず(S120におけるNO)、充電が開始されてから2回目以降のステップS140の場合、温度推定部62は、先に使用された温度推定マップを用いて温度推定値を導出する。
また、充電条件が変更されており(S120におけるYES)、充電が開始されてから2回目以降のステップS140の場合、温度推定部62は、ステップS130において変更された温度推定マップを外気温で補正し、その温度推定マップを用いて温度推定値を導出する。
次に、温度差導出部64は、カプラ温度センサ40から現在の車両側カプラ18の温度実測値を取得する(S150)。この際、温度差導出部64は、正極側の電力用端子32に設けられるカプラ温度センサ40から正極側の電力用端子32の温度を取得し、負極側の電力用端子32に設けられるカプラ温度センサ40から負極側の電力用端子32の温度を取得する。温度差導出部64は、正極側の電力用端子32の温度および負極側の電力用端子32の温度のうち温度の高い方を、現在の温度実測値とする。
次に、温度差導出部64は、ステップS140で導出された温度推定値と、ステップS150で取得された温度実測値との差分を導出する(S160)。
次に、判定部66は、ステップS160で導出された差分が、所定温度差以上であるか否かを判断する(S170)。差分が所定温度差以上ではない(差分が所定温度差未満である)場合(S170におけるNO)、判定部66は、車両側カプラ18が正常であると判定する(S180)。
差分が所定温度差以上である場合(S170におけるYES)、判定部66は、差分が所定温度差以上となった回数(ステップS170においてYESと判断された回数)をインクリメントする(S190)。
次に、判定部66は、差分が所定温度差以上となった回数が所定回数以上であるか否かを判断する(S200)。回数が所定回数以上ではない(回数が所定回数未満である)場合(S200におけるNO)、判定部66は、車両側カプラ18が正常であると判定する(S180)。これは、カプラ温度センサ40の測定誤差などにより、誤って差分が所定温度差以上となる可能性があることを考慮したものである。
回数が所定回数以上である場合(S200におけるYES)、判定部66は、車両側カプラ18に異常が生じたと判定する(S210)。これは、回数が所定回数以上である場合、車両側カプラ18に異物が付着した可能性、および、異物により車両側カプラ18が劣化している可能性が高いからである。
ステップS210の後、判定部66は、差分が所定温度差以上となった回数をリセットする(S220)。これは、異常が生じた旨の判定がされた後、差分が所定温度差以上にならなくなった場合に、異常が生じた旨の判定が継続されないようにするためである。
判定部66は、ステップS180の後、正常である旨の結果を記憶部68に記憶し、ステップS220の後、異常が生じた旨の結果を記憶部68に記憶する(S230)。
次に、充電制御部60は、充電が終了したか否かを判断する(S240)。例えば、充電制御部60は、SOCが所定SOC以上となった場合、充電が終了したと判断し、SOCが所定SOC未満の場合、充電が終了していないと判断する。
充電が終了していない場合(S240におけるNO)、充電制御部60は、ステップS110の処理に戻る。そして、充電制御装置52は、充電が終了するまで、所定制御周期でステップS110からステップS240の処理を繰り返す。充電が終了した場合(S240におけるYES)、充電制御装置52は、一連の処理を終了する。
図6は、充電後における充電制御装置52の動作を説明するフローチャートである。充電後、充電制御装置52は、車両10のスタートスイッチがオンされたか否かを判断する(S300)。スタートスイッチがオンされていない場合(S300におけるNO)、充電制御装置52は、スタートスイッチがオンされるまで待機する。
スタートスイッチがオンされた場合(S300におけるYES)、充電制御装置52は、判定部66の結果を記憶部68から読み出す(S310)。次に、充電制御装置52は、読み出した結果に異常が生じた旨の判定が含まれているか否かを判断する(S320)。読み出した結果に異常が生じた旨の判定が含まれている(充電中に一度でも異常が生じた旨の判定がされた)場合(S320におけるYES)、充電制御装置52は、異常が生じた旨を報知部54に報知させ(S330)、一連の処理を終了する。
一方、充電制御装置52は、読み出した結果に異常が生じた旨の判定が含まれていない場合(S320におけるNO)、報知を行わずに一連の処理を終了する。なお、充電制御装置52は、正常である旨の判定を報知部54に報知させてもよい。
以上のように、本実施形態の充電システム1では、車両側カプラ18の温度推定値と温度実測値との差分が導出される。この差分は、車両側カプラ18の電力用端子32に異物が付着すること、および、異物により車両側カプラ18が劣化することで増加する。
したがって、本実施形態の充電システム1によれば、異物の付着および異物による劣化などの車両側カプラ18の異常を認識することが可能となる。
また、本実施形態の充電システム1では、外気温度センサ42で測定された外気温に基づいて、温度推定値が補正される。このため、本実施形態の充電システム1では、温度推定値と温度実測値との差分を、より正確に導出することができる。
なお、本実施形態の充電システム1において、温度推定値と温度実測値との差分を厳格に導出する必要がない場合、外気温による温度推定値の補正を省略してもよい。この場合、温度推定部62の処理負荷を低減することができる。
また、本実施形態の充電システム1では、温度推定値と温度実測値との差分が所定温度差以上となる回数が所定回数以上の場合、車両側カプラ18に異常が生じたと判定される。このため、本実施形態の充電システム1では、車両側カプラ18の異常を容易に認識することができる。
なお、本実施形態において、判定部66は、温度推定値と温度実測値との差分が1回でも所定温度差以上となった場合、異常が生じたと判定してもよい。つまり、所定回数は、複数回に限らず、1回であってもよい。
また、本実施形態の充電システム1では、充電終了後の所定タイミング(例えば、スタートスイッチがオンされたタイミング)において、記憶部68に記憶された結果に異常が生じた旨の結果が含まれていた場合にその旨が報知される。このため、本実施形態の充電システム1では、車両側カプラ18の異常を、より確実に認識することができる。
なお、報知のタイミングは、スタートスイッチがオンされたタイミングに限らない。例えば、車検のタイミングなどにおいて、判定部66の結果の履歴が表示されるようにしてもよい。また、記憶部68に記憶された判定部66の結果が、充電終了時に報知されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、充電システムに利用できる。
1 充電システム
10 車両
12 電力供給部
14 バッテリ
16 供給側カプラ
18 車両側カプラ
40 カプラ温度センサ
42 外気温度センサ
62 温度推定部
64 温度差導出部
66 判定部
68 記憶部

Claims (4)

  1. 車両に設けられ、電力供給部に繋がる供給側カプラと接続される車両側カプラと、
    前記車両側カプラを通じて前記電力供給部から供給される電力によって充電されるバッテリと、
    前記バッテリの充電電流および充電開始からの経過時間に基づいて、前記車両側カプラの温度の推定値である温度推定値を導出する温度推定部と、
    前記車両側カプラの温度を測定するカプラ温度センサと、
    前記温度推定値と前記カプラ温度センサが測定した温度実測値との差分を導出する温度差導出部と、
    を備える充電システム。
  2. 前記車両側カプラの近傍の外気温を測定する外気温度センサを備え、
    前記温度推定部は、前記外気温度センサで測定された外気温に基づいて、前記温度推定値を補正する請求項1に記載の充電システム。
  3. 前記温度差導出部で導出された差分が所定温度差以上となる回数が所定回数以上の場合、前記車両側カプラに異常が生じたと判定する判定部を備える請求項1または2に記載の充電システム。
  4. 前記判定部の結果を記憶する記憶部と、
    充電終了後の所定タイミングにおいて、前記記憶部に記憶された結果に異常が生じた旨の結果が含まれていた場合にその旨を報知する報知部と、
    を備える請求項3に記載の充電システム。
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