JP7103838B2 - 超音波探傷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼材の内部に存在する欠陥を超音波で探傷する超音波探傷装置に関するものである。
従来、超音波プローブを用いて鋼材内部の欠陥を探傷する超音波探傷技術が知られている(例えば特許文献1,2参照)。一般に、鋼材の端部に、切断に起因するシャー垂れが生じて、端部の直角度が損なわれることがある。その場合には、超音波プローブを鋼材の端部まで移動させることが困難となる。このため、鋼材の端部には、探傷が不可能な不感帯が生じてしまうので、不感帯を可能な限り小さくすることが求められる。そこで、特許文献1,2に記載の技術では、超音波プローブから超音波を斜めに出射させて、鋼材の端部に存在する欠陥を探傷できるようにしている。
特開平4-55754号公報 特開2005-201800号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に記載の技術では、鋼材の端部に存在する欠陥のうち、端面に接する欠陥は検出できるが、端面から離れた欠陥を検出することは困難となっていた。
本発明は、上記問題を解決するもので、端面から離れた欠陥を含む鋼材の端面近傍に存在する欠陥を探傷することが可能な超音波探傷装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、
鋼材の内部に存在する欠陥を探傷する超音波探傷装置であって、
前記鋼材の端部を探傷するための超音波プローブと、
前記超音波プローブの超音波送受信面を前記鋼材の表面に平行に倣わせる倣い機構と、
を備えるものである。
この態様によれば、超音波プローブの超音波送受信面は、倣い機構により鋼材の表面に平行に倣うので、鋼材の端部に曲がり又はシャー垂れが存在しても、超音波プローブの超音波送受信面が安定して鋼材の表面に平行に倣うことが可能になる。その結果、鋼材の端面近傍まで、鋼材の欠陥を探傷することができる。
上記態様において、前記倣い機構は、前記超音波プローブの前記超音波送受信面を前記鋼材の表面に向けて押圧する押圧機構と、前記鋼材の表面の傾きの変化に応じて前記超音波プローブの前記超音波送受信面の傾きを変化させるジンバル機構と、を含んでもよい。
上記態様において、例えば、
前記超音波プローブを動させる移動機構と、
前記移動機構を制御して、前記超音波プローブが前記鋼材の端面に向けて前記表面の端部まで移動して、前記超音波プローブの前記超音波送受信面が前記鋼材の前記表面に平行に倣う状態になると、更に前記超音波プローブを前記鋼材の中央部に向けて所定距離移動させた後に停止させ、更に前記超音波プローブを前記鋼材の前記に向けて移動させつつ、前記超音波プローブを制御して、前記欠陥を探傷させる探傷制御部と、
を更に備え
この態様では、超音波プローブが端面に向けて表面の端部まで移動して、超音波プローブの超音波送受信面が鋼材の表面に平行に倣う状態になると、更に超音波プローブが鋼材の中央部に向けて所定距離移動させた後に停止させ、超音波プローブを前記に向けて移動させつつ、超音波プローブにより、鋼材の欠陥が探傷される。したがって、この態様によれば、超音波プローブが鋼材の端部から所定距離中央に寄った位置から端部に向けて移動するので、鋼材の端面近傍における欠陥を探傷することができる。
なお、上記各態様において、前記探傷制御部は、前記超音波プローブによる前記欠陥の探傷中に前記鋼材を移動させる場合には、低速で移動させることが好ましい。上記各態様において、前記探傷制御部は、前記超音波プローブによる前記欠陥の探傷中に前記鋼材を停止させておくことが、更に好ましい。これらの態様によれば、超音波プローブは、鋼材の欠陥を安定して探傷することができる。
上記態様において、例えば、
正常な探傷結果が得られたか否かを判定するための判定閾値を記憶するメモリと、
前記超音波プローブにより得られた受信信号の信号強度と前記判定閾値とを比較して、正常な探傷結果が得られない不感帯領域を判定する領域判定部と、
を更に備えてもよい。
不感帯領域が予め設定されている場合、不感帯領域が、実際に正常な探傷結果が得られない領域、つまり欠陥の有無を判別できない領域より小さく設定されていると、不感帯領域であるのに、正常な探傷結果が得られるとみなして、無駄な探傷が行われる領域が生じる。このため、一般に、不感帯領域は、大きめに設定されるので、正常な探傷結果が得られる領域でも、不感帯領域に含まれてしまうことがある。これに対して、この態様では、超音波プローブにより得られた受信信号の信号強度と判定閾値とが比較されて、正常な探傷結果が得られない不感帯領域が判定される。したがって、この態様によれば、正常な探傷結果が得られない、真の不感帯領域を判定することができる。
上記態様において、例えば、
前記鋼材の表面の形状を測定する測定機器と、
前記測定機器により測定された前記鋼材の表面の形状に基づき、正常な探傷結果が得られない不感帯領域を判定する領域判定部と、
前記領域判定部によって判定された前記不感帯領域を記憶するメモリと、
を更に備えてもよく、
前記探傷制御部は、前記メモリから前記不感帯領域を読み出して、前記不感帯領域以外の領域においてのみ、前記超音波プローブを制御して前記欠陥を探傷させてもよい。
この態様では、測定機器により測定された鋼材の表面の形状に基づき、正常な探傷結果が得られない不感帯領域が判定され、判定された不感帯領域がメモリに記憶される。そして、メモリから不感帯領域が読み出され、不感帯領域以外の領域においてのみ、超音波プローブが制御されて欠陥が探傷される。したがって、この態様によれば、事前に不感帯領域が判定されているため、無駄な探傷動作を行わないようにすることが可能になる。
上記態様において、例えば、
前記超音波プローブは、フェイズドアレイプローブを含んでもよく、
前記フェイズドアレイプローブは、前記移動機構による前記超音波プローブの移動方向に垂直な面内において、超音波送受信面の法線方向を基準に、所定の角度範囲内で、超音波ビームの出射方向を走査してもよい。
この態様では、超音波プローブの移動方向に垂直な面内において、超音波送受信面の法線方向を基準に、所定の角度範囲内で、超音波ビームの出射方向が走査される。したがって、この態様によれば、超音波プローブの移動方向に垂直な面内において、幅広く欠陥を探傷することが可能になる。
上記態様において、例えば、
前記フェイズドアレイプローブは、前記移動機構による前記超音波プローブの移動方向に対して垂直な方向に、前記超音波ビームを出射してもよい。
この態様では、超音波プローブの移動方向に対して垂直な方向に、超音波ビームが出射される。したがって、この態様によれば、鋼材内部の欠陥に反射された反射波を確実に受信することが可能になる。
本発明によれば、超音波プローブの超音波送受信面は、倣い機構により鋼材の表面に平行に倣うため、鋼材の端部に曲がり又はシャー垂れが存在しても、超音波プローブの超音波送受信面が安定して鋼材の表面に倣うことが可能になり、鋼材の端面近傍まで、鋼材の欠陥を探傷することができる。
本実施形態の超音波探傷装置を構成する探傷部を概略的に示す平面図である。 探傷部を概略的に示す斜視図である。 探傷部を概略的に示す斜視図である。 超音波プローブの探傷範囲を概略的に示す図である。 超音波プローブの探傷範囲を概略的に示す図である。 探傷部の動きを概略的に示す図である。 探傷部の動きを概略的に示す図である。 鋼材の表面形状が均一な場合の探傷動作を概略的に示す側面図である。 図8の探傷動作における超音波プローブの検出信号を概略的に示す図である。 図8の探傷動作における超音波プローブの検出信号を概略的に示す図である。 鋼材の表面形状が不均一な場合の探傷動作を概略的に示す側面図である。 図11の探傷動作における超音波プローブの検出信号を概略的に示す図である。 超音波探傷装置の制御構成を概略的に示すブロック図である。 変形された実施形態の探傷部を概略的に示す平面図である。 曲りのある鋼材を図1の探傷部により探傷している状態を概略的に示す側面図である。 図15の鋼材を図14の探傷部により探傷している状態を概略的に示す側面図である。 鋼材の形状を測定する構成の一例を概略的に示す図である。 鋼材の第1面の形状測定手順を概略的に示すフローチャートである。 異なる構成の超音波探傷装置における探傷部の動きを概略的に示す図である。 異なる構成の超音波探傷装置における探傷部の動きを概略的に示す図である。 異なる構成の超音波探傷装置における探傷部の動きを概略的に示す図である。
以下、本発明の一実施の形態が、図面を参照しながら説明される。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられる。
図1は、本実施形態の超音波探傷装置を構成する探傷部を概略的に示す平面図である。図2、図3は、上記探傷部を概略的に示す斜視図である。図1には、コイルばねに挿通する4隅の支柱を切断して上から見た状態が示されている。なお、各図において、例えば図1に示されるように、超音波プローブ110の超音波送受信面に平行な面がXY平面となるように、XYZ直交座標系が設定されている。
図1~図3に示される探傷部100は、鋼材200の内部に存在する欠陥を探傷するもので、超音波プローブ110と、プローブ保持部130と、車輪131~134と、第1枠体140と、第2枠体150と、を備える。鋼材200は、本実施形態では、X軸方向に長い直方体形状を有し、X軸方向を法線とする面で切断した断面は、例えば正方形の角を丸くした形状に形成されている。
超音波プローブ110は、超音波送受信面から鋼材200に向けて超音波を出射し、鋼材200の内部に存在する欠陥又は鋼材200の底面で反射した反射波を受信して、欠陥の有無を判別する。超音波プローブ110は、図1~図3に示されるように、Y軸方向に長い、ほぼ直方体形状を有している。
プローブ保持部130は、超音波プローブ110を保持する。プローブ保持部130は、X軸方向に延び、かつ、X軸方向における中央からY軸方向に延びて、平面視でほぼ十字形状を有するとともに、Z軸方向に厚さを有する箱状に形成されている。プローブ保持部130の中央には、超音波プローブ110と平面視でほぼ同じサイズの長方形の穴が穿設されている。超音波プローブ110は、その穴に嵌め込まれた状態で固定されており、超音波プローブ110から超音波が出射される超音波送受信面が露出している。
プローブ保持部130のX軸方向に延びる部分の一方側に、車輪131,132が回転自在に、かつ車輪131,132の車軸がY軸方向に平行に、取り付けられている。プローブ保持部130のX軸方向に延びる部分の他方側に、車輪133,134が回転自在に、かつ車輪133,134の車軸がY軸方向に平行に、取り付けられている。
Z軸方向における車輪131~134の位置は、車輪131~134が鋼材200の表面に接触したときに、超音波プローブ110の超音波送受信面と鋼材200の表面との間に一定の隙間が形成されるように、決められている。この隙間は、水などの液体からなる接触媒質で満たされるようになっている。
第1枠体140は、プローブ保持部130をY軸周りに回動可能に支持する。第1枠体140は、例えば、4本の同一長さの四角柱形状の部材が、端部において順に直角に接続されるとともに、角が丸みをおびるように形成され、Z軸方向から見た平面視で、外周形状及び内周形状が、ともに正方形の角を丸くした形状を有している。第1枠体140のX軸方向に延びる部分の一方の中央には、軸心がY軸方向になるように回動軸141が取り付けられ、他方の中央には、回動軸141と同軸に回動軸142が取り付けられている。
回動軸141の頭部141aと軸部141bの根元部分とは、第1枠体140の貫通穴に固定され、軸部141bの先端部分は、プローブ保持部130のY軸方向に延びる部分の一方の端面に設けられた軸受部137に、プローブ保持部130が軸部141b周りに回動可能に挿入されている。回動軸142の頭部142aと軸部142bの根元部分とは、第1枠体140の貫通穴に固定され、軸部142bの先端部分は、プローブ保持部130のY軸方向に延びる部分の他方の端面に設けられた軸受部138に、プローブ保持部130が軸部142b周りに回動可能に挿入されている。軸受部137,138は、それぞれ、単なる丸穴でもよく、或いは、ボールベアリング等を備えて軸部141b,142b周りにプローブ保持部130が滑らかに回動するように構成されていてもよい。
第2枠体150は、第1枠体140を外囲し、第1枠体140をX軸周りに回動可能に支持する。第2枠体150は、第1枠体140と同様に形成されている。すなわち、第2枠体150は、例えば、4本の同一長さの四角柱形状の部材が、端部において順に直角に接続されるとともに、角が丸みをおびるように形成され、Z軸方向から見た平面視で、外周形状及び内周形状が、ともに正方形の角を丸くした形状を有している。第2枠体150のY軸方向に延びる部分の一方の中央には、軸心がX軸方向になるように回動軸151が取り付けられ、他方の中央には、回動軸151と同軸に回動軸152が取り付けられている。
回動軸151の頭部151aと軸部151bの根元部分とは、第2枠体150の貫通穴に固定され、軸部151bの先端部分は、第1枠体140のY軸方向に延びる部分の一方の中央に設けられた軸受部143に、第1枠体140が軸部151b周りに回動可能に挿入されている。回動軸152の頭部152aと軸部152bの根元部分とは、第2枠体150の貫通穴に固定され、軸部152bの先端部分は、第1枠体140のY軸方向に延びる部分の他方の中央に設けられた軸受部144に、第1枠体140が軸部152b周りに回動可能に挿入されている。軸受部143,144は、それぞれ、単なる丸穴でもよく、或いは、ボールベアリング等を備えて軸部151b,152b周りに第1枠体140が滑らかに回動するように構成されていてもよい。
第2枠体150の4隅に設けられた貫通穴には、それぞれ、支柱161,162,163,164が挿通されている。支柱161,162,163,164の上端は、それぞれ、天板170の対応する位置に設けられた支持部171,172,173,174に固定されている。支柱161,162,163,164の下端には、それぞれ、第2枠体150の貫通穴より大径の留め部191,192,193,194が形成されて、第2枠体150が抜け落ちないように構成されている。
支柱161,162,163,164の第2枠体150と天板170との間の部分は、それぞれ、コイルばね181,182,183,184に挿通している。コイルばね181,182,183,184は、それぞれ、例えば圧縮コイルばねであり、第2枠体150を天板170から離れる向きに付勢している。後述される昇降機構320(図6)により天板170が鋼材200に向けて降下し、車輪131~134が鋼材200の表面に当接した後、さらに天板170が鋼材200に向けて近づくと、天板170によりコイルばね181,182,183,184(押圧機構の一例に相当)が圧縮され、圧縮されたコイルばね181,182,183,184が、第1枠体140、第2枠体150、プローブ保持部130の全体を、鋼材200の表面に向けて押圧する。
第1枠体140、回動軸141,142、第2枠体150、回動軸151,152は、公知のジンバル機構を構成する。
すなわち、回動軸141,142の軸部141b,142bは、それぞれ、第1枠体140の貫通穴に固定され、かつ、プローブ保持部130の軸受部137,138に回動可能に挿入されている。この構成により、第1枠体140及び回動軸141,142は、プローブ保持部130を回動軸141,142の軸心周りに回動可能に保持する。
また、回動軸151,152の軸部151b,152bは、それぞれ、第2枠体150の貫通穴に固定され、かつ、第1枠体140の軸受部143,144に回動可能に挿入されている。この構成により、第2枠体150及び回動軸151,152は、第1枠体140を回動軸151,152の軸心周りに回動可能に保持する。
後述される昇降機構320(図6)により、探傷部100が鋼材200に向けて降下して、車輪131~134が鋼材200の表面に押し付けられると、鋼材200の表面の凹凸に応じて、プローブ保持部130が、回動軸141,142の軸心周りに回動し、かつ、第1枠体140が、回動軸151,152の軸心周りに回動する。
このように、本実施形態では、第1枠体140、回動軸141,142、第2枠体150、回動軸151,152は、2軸のジンバル機構を構成し、プローブ保持部130(つまり超音波プローブ110)は、X軸周り及びY軸周りに回動する。
以上のように、本実施形態によれば、鋼材200の表面に、曲がり、シャー垂れ等が形成されている場合であっても、コイルばね181~184(押圧機構)と第1枠体140、回動軸141,142、第2枠体150、回動軸151,152(ジンバル機構)とによって、超音波プローブ110の超音波送受信面を、鋼材200の表面に平行に倣わせることができ、水などの液体からなる接触媒質を介して、超音波プローブ110を鋼材200の表面に安定して接触させることが可能になっている。
また、本実施形態によれば、車輪131,133と車輪132,134との2列の車輪を探傷部100に設けることで、接触媒質を介して、超音波プローブ110の超音波送受信面を鋼材200の表面に略等距離を保って安定して接触させることができる。本実施形態において、コイルばね181~184(押圧機構)と第1枠体140、回動軸141,142、第2枠体150、回動軸151,152(ジンバル機構)とは、超音波プローブ110の超音波送受信面を鋼材200の表面に平行に倣わせる倣い機構を構成する。
図4、図5は、超音波プローブ110の探傷範囲を概略的に示す図である。図4は、鋼材200を端面210からX軸方向に見た状態(つまり鋼材200をYZ平面で切断した状態)を示し、図5は、鋼材200の側面をY軸方向に見た状態(つまり鋼材200をXZ平面で切断した状態)を示す。
本実施形態では、超音波プローブ110は、フェイズドアレイ技術を利用したフェイズドアレイプローブを含む。超音波プローブ110は、YZ平面内において、超音波送受信面の法線方向を基準に、所定の角度範囲内で、超音波ビームを走査させる(つまりYZ平面内において、超音波ビームを種々の角度で出射させる)ことによって、図4に示されるように、YZ平面では探傷領域111が広くなっている。これによって、超音波プローブ110は、欠陥221,222等を探傷可能になっている。所定の角度範囲は、鋼材200の大きさ等に応じて、適切な値に設定してもよい。
一方、超音波プローブ110は、X軸方向では垂直探傷を行っており、図5に示されるように、XZ平面では探傷領域111が狭くなっている。XZ平面における探傷範囲を広くすると、鋼材200内の欠陥で反射した超音波が超音波プローブ110に戻ってこない可能性がある。そこで、XZ平面では探傷領域111を狭くすることによって、鋼材200内の欠陥223,224で反射した超音波が、超音波プローブ110に確実に戻ってくるようにしている。なお、後述されるように、超音波プローブ110を鋼材200に対してX軸方向に移動させているので、XZ平面で探傷領域111が狭くなっても支障を来すことはない。
図6、図7は、探傷部100の動きを概略的に示す図である。なお、図6、図7において、鋼材200は、鋼材200の第1面201がXY平面に平行になるように配置されている。また、図6、図7では、探傷部100のうち天板170のみが示されている。この実施形態では、2枚の天板170が互いに直角に連結されて、2個の探傷部100(図1)が設けられており、鋼材200の第1面201と、その隣の第2面202とを、同時に探傷することが可能に構成されている。
本実施形態における超音波探傷装置300は、2個の探傷部100(図1)に加えて、2個の探傷部100を昇降させる昇降機構320と、2個の探傷部100をX軸方向に移動させる移動機構330と、鋼材200の位置を検出するレーザ距離計340と、を備える。
昇降機構320は、2個の探傷部100の昇降を案内する案内部材321と、2個の探傷部100を保持する図略の保持部と、保持部に保持された2個の探傷部100を昇降させる図略の駆動部とを含む。駆動部は、案内部材321に沿って、鋼材200に対する接離方向に、保持部に保持された2個の探傷部100を昇降させる。
移動機構330は、X軸に平行に配置された案内レール331と、案内レール331上に配置された車輪332,332と、昇降機構320を保持する図略の保持部と、車輪332,332を回動させる図略の駆動部と、を含む。駆動部により車輪332,332が案内レール331上で回動すると、保持部に保持された昇降機構320は、案内レール331に沿って移動する。その結果、昇降機構320の保持部に保持された2個の探傷部100(図1)が、案内レール331に沿ってX軸方向に移動する。レーザ距離計340は、出射したレーザ光が鋼材200で反射された反射光を受光して鋼材200との距離を計測する。
天板170を含む探傷部100(図1)の動きが説明される。鋼材200は、前工程から次工程に向けてX軸方向に搬送されており、レーザ距離計340により所定距離に到達したことが検出されると、停止する。鋼材200が停止すると、昇降機構320が作動して、2個の探傷部100を鋼材200に向けて降下させる。
昇降機構320は、所定時間作動した後、2個の探傷部100の車輪131~134(図1)が、それぞれ鋼材200の第1面201及び第2面202に接触した状態で、停止する。次に、移動機構330が作動して、鋼材200の前端(図7中、左端)に向けて、2個の探傷部100を移動させる。この移動中に、超音波プローブ110(図1)が作動して、鋼材200の探傷が実行される。
なお、図示は省略されているが、超音波探傷装置300は、鋼材200の反対側にも、同じ構成の載置台と、その載置台を移動させる昇降機構及び移動機構と、を備える。この構成によって、本実施形態の超音波探傷装置300によれば、鋼材200の第1面201及び第2面202と、第1面201の裏側の第3面203及び第2面202の裏側の第4面204との、4つの面を同時に探傷することが可能になっている。
また、図6、図7では、鋼材200の前端部(図6中、左端部)の探傷のみが説明されているが、鋼材200の後端部(図6中、右端部)の探傷も、同様にして行われる。すなわち、鋼材200が所定距離に到達したことがレーザ距離計340により検出されると、鋼材200が停止する。2個の探傷部100は、昇降機構320により鋼材200に向けて降下し、2個の探傷部100の超音波プローブ110の車輪131~134(図1)が、それぞれ鋼材200の第1面201及び第2面202に接触した状態で、停止する。次に、移動機構330が作動して、鋼材200の後端(図7中、右端)に向けて、2個の探傷部100を移動させる。この移動中に、超音波プローブ110(図1)が作動して、鋼材200の探傷が実行される。
図8は、鋼材200の表面形状が均一な場合の超音波プローブ110による探傷動作を概略的に示す側面図である。図9、図10は、それぞれ、図8の探傷動作における超音波プローブ110の検出信号を概略的に示す図である。図11は、鋼材200の表面形状が不均一な場合の超音波プローブ110による探傷動作を概略的に示す側面図である。図12は、図11の探傷動作における超音波プローブ110の検出信号を概略的に示す図である。図13は、超音波探傷装置300の制御構成を概略的に示すブロック図である。
図13において、制御部400は、超音波探傷装置300の全体の動作を制御する。制御部400は、メモリ410と、中央演算処理装置(CPU)420と、周辺回路と、を含む。メモリ410は、例えば半導体メモリ等により構成される。メモリ410は、例えばリードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、電気的に消去書き換え可能なROM(EEPROM)などを含む。メモリ410の例えばROMは、CPU420を動作させる本実施形態の制御プログラムを記憶する。CPU420は、メモリ410に記憶された本実施形態の制御プログラムにしたがって動作することによって、探傷制御部421、領域判定部422として機能する。探傷制御部421は、図6、図7を用いて説明されたように、レーザ距離計340からの計測信号に基づき、昇降機構320及び移動機構330の動作を制御して、探傷部100(つまり超音波プローブ110)を移動させる。また、探傷制御部421は、超音波プローブ110の動作を制御して、超音波プローブ110に鋼材200の探傷を行わせて、探傷結果を判定する。領域判定部422の機能は、後述される。
図8において、鋼材200の端面210から距離L1の位置では、鋼材200に欠陥が無い。したがって、第1面201に配置された超音波プローブ110は、図9に示されるように、出射波W1が、距離D1の第3面203で反射された反射波W2を受信する。したがって、領域判定部422は、鋼材200の端面210から距離L1の位置は、不感帯ではないと判定する。不感帯は、正常な探傷結果が得られない領域である。また、探傷制御部421は、距離L1の位置には欠陥が存在しないと判定する。
また、図8において、鋼材200の端面210から距離L2の位置では、鋼材200に欠陥211が存在する。したがって、第1面201に配置された超音波プローブ110は、図10に示されるように、出射波W1が、距離D2の欠陥211で反射された反射波W3を受信する。したがって、領域判定部422は、鋼材200の端面210から距離L2の位置は、不感帯ではないと判定する。また、探傷制御部421は、距離L2の位置に欠陥211が存在すると判定する。
探傷部100(図1)の構造上、図8に示される鋼材200の端面210から距離L3の位置が、超音波プローブ110により探傷可能な限界になっている。また、図8の鋼材200では、第1面201及び第3面203の形状が均一になっている。このため、鋼材200の第1面201及び第3面203の両方とも、領域判定部422は、鋼材200の端面210から距離L3までの領域が、不感帯であると判定する。
図11において、鋼材200の端面210から距離L4の位置では、鋼材200に欠陥212が存在する。したがって、第1面201に配置された超音波プローブ110は、出射波が、欠陥212で反射された反射波を受信する。したがって、領域判定部422は、鋼材200の端面210から距離L4の位置は、不感帯ではないと判定する。また、探傷制御部421は、距離L4の位置に欠陥212が存在すると判定する。
図11において、鋼材200の第1面201では、端面210から距離L5までの領域が、シャー垂れ又は曲りによって不均一になっている。したがって、鋼材200の端面210から距離L5までの領域では、図11に示されるように、欠陥213で反射した反射波が超音波プローブ110に戻ってこない。このため、第1面201に配置された超音波プローブ110は、図12に示されるように、信号強度が閾値TH1以上の乱れた反射波W4を受信する。したがって、領域判定部422は、鋼材200の第1面201における端面210から距離L5までの領域は、不感帯であると判定する。
また、図11に示されるように、鋼材200の第3面203の形状は、均一になっている。したがって、領域判定部422は、鋼材200の第3面203における不感帯を、図8と同様に、端面210から距離L3(L3<L5)までの領域と判定する。
このように、本実施形態では、領域判定部422は、鋼材200の第1面201~第4面204において、それぞれ、不感帯を個別に判定することとなる。その結果、不感帯の領域を必要最小限の大きさとすることができる。
(変形された実施形態)
(1)図14は、変形された実施形態の探傷部を概略的に示す平面図である。図15は、曲りのある鋼材を図1の探傷部により探傷している状態を概略的に示す側面図である。図16は、図15の鋼材を図14の探傷部により探傷している状態を概略的に示す側面図である。
図14に示される探傷部100のプローブ保持部130には、車輪131~134に加えて、車輪135,136が取り付けられている。これによって、車輪131,133と車輪132,134と車輪135,136との3列の車輪が探傷部100に設けられている。図1に示されるような、2列の車輪が設けられた探傷部100を用いると、図15に示されるように、鋼材200の曲りの曲率半径が小さい場合には、鋼材200の曲りの部分のみが、探傷部100の超音波プローブの超音波送受信面に接触してしまう可能性がある。これに対して、図14に示されるような、3列の車輪が設けられた探傷部100を用いると、図16に示されるように、鋼材200の曲りの曲率半径が小さい場合でも、鋼材200の曲りの部分のみが、探傷部100の超音波プローブの超音波送受信面に接触してしまうことがなくなる。このように、図14に示される実施形態によれば、鋼材200の曲りの曲率半径が小さい場合でも、安定して探傷を行うことが可能になる。
(2)図17は、鋼材の形状を測定する構成の一例を概略的に示す図である。図18は、鋼材の第1面の形状測定手順を概略的に示すフローチャートである。図18の形状測定動作は、図6、図7を用いて説明された探傷動作の前に、実行される。
この変形された実施形態では、図17に示されるように、4つのカメラ351~354が設けられている。カメラ351は、鋼材200の搬送路に隣接して、その光軸が搬送される鋼材200に向くように、配置される。カメラ351は、鋼材200の第1面201及び第2面202の前端部(図17中、左端部)の形状を測定する。カメラ352は、鋼材200の搬送路のカメラ351と反対側に、その光軸が搬送される鋼材200に向くように、配置される。カメラ352は、鋼材200の第3面203及び第4面204の前端部(図17中、左端部)の形状を測定する。
カメラ353は、鋼材200の搬送路のカメラ351と同じ側に、その光軸が搬送される鋼材200に向くように、カメラ351から鋼材200の長さ程度離れて配置される。カメラ353は、鋼材200の第1面201及び第2面202の後端部(図17中、右端部)の形状を測定する。カメラ354は、鋼材200の搬送路のカメラ353と反対側に、その光軸が搬送される鋼材200に向くように、配置される。カメラ354は、鋼材200の第3面203及び第4面204の後端部(図17中、右端部)の形状を測定する。
カメラ351~354(測定機器の一例に相当)は、それぞれ、公知の手法で、鋼材200の第1面201~第4面204の形状を測定する。例えば、カメラ351~354は、鋼材200の表面に向けてライン光を照射し、鋼材200の表面で反射したライン光の曲がり度合を検出して、鋼材200の表面の形状を測定してもよい。例えば、カメラ351~354に代えてレーザレーダを備え、レーザ光が鋼材200の表面で反射した反射光により、鋼材200の表面の各点に対する距離を測定して、鋼材200の表面の形状を測定してもよい。
図18のステップS1000において、カメラ351は、鋼材200の第1面201の形状を測定する。ステップS1005において、領域判定部422は、第1面201の傾斜角度が閾値以上であるか否かを判定する。なお、この閾値は、予め定められてメモリ410に保存されている。第1面201の傾斜角度が閾値未満であれば(ステップS1005でNO)、処理はステップS1010に進む。一方、第1面201の傾斜角度が閾値以上であれば(ステップS1005でYES)、処理はステップS1015に進む。
ステップS1010において、領域判定部422は、不感帯を距離L3(図8)と判定してメモリ410に保存し、図18の動作を終了する。ステップS1015において、領域判定部422は、不感帯を、鋼材200の端面210から傾斜開始位置までの距離Lt(例えば図11では距離L5)と判定してメモリ410に保存し、図18の動作を終了する。なお、鋼材200の第2面202~第4面204の形状測定についても、それぞれ、カメラ352~354を用いて、図18の手順と同様に行うことができる。
図17、図18の実施形態では、探傷制御部421は、不感帯における探傷動作を行わないようにしてもよい。代替的に、図17、図18の実施形態では、探傷制御部421は、不感帯においても探傷動作を行い、得られたデータを不採用とするようにしてもよい。
(3)図19~図21は、異なる構成の超音波探傷装置における探傷部の動きを概略的に示す図である。なお、図19~図21において、鋼材200は、上記実施形態と同様に、鋼材200の第1面201がXY平面に平行になるように配置されている。また、図19~図21では、上記実施形態と同様に、探傷部100のうち天板170のみが示されている。図19~図21に示される超音波探傷装置では、4枚の天板170が互いに直角に連結されて、4個の探傷部100(図1)が設けられており、鋼材200の第1面201、第2面202、第3面203、第4面204の全ての面を同時に探傷することが可能に構成されている。
図19~図21に示される実施形態の超音波探傷装置300Aは、4個の探傷部100(図1)に加えて、4個の探傷部100を昇降させる昇降機構320Aと、4個の探傷部100をX軸方向に移動させる移動機構330Aと、鋼材200の位置を検出するレーザ距離計340と、を備える。
昇降機構320Aは、4個の探傷部100の昇降を案内する案内部材321と、4個の探傷部100を保持する図略の保持部と、保持部に保持された4個の探傷部100を昇降させる図略の駆動部とを含む。駆動部は、例えばエアシリンダーを含む。駆動部は、案内部材321に沿って、鋼材200に対する接離方向に、保持部に保持された4個の探傷部100を空気圧によって昇降させる。
移動機構330Aは、X軸に平行に配置された案内レール331と、案内レール331上に配置された車輪332,332と、昇降機構320Aを保持する図略の保持部と、車輪332,332を回動させる図略の駆動部と、を含む。駆動部により車輪332,332が案内レール331上で回動すると、保持部に保持された昇降機構320Aは、案内レール331に沿って移動する。その結果、昇降機構320Aの保持部に保持された4個の探傷部100(図1)が、案内レール331に沿ってX軸方向に移動する。レーザ距離計340は、出射したレーザ光が鋼材200で反射された反射光を受光して鋼材200との距離を計測する。
天板170を含む探傷部100(図1)の動きが説明される。鋼材200は、前工程から次工程に向けてX軸の負方向に搬送されている。鋼材200が探傷部100(図1)の直下からX軸の正方向に所定距離だけ離れた位置に到達したことがレーザ距離計340により検出されると、図19に示されるように、鋼材200は停止する。
鋼材200が停止すると、昇降機構320Aが作動して、4個の探傷部100を降下させる。昇降機構320Aは、所定時間作動した後、図20に示されるように、4個の探傷部100が鋼材200に対応する高さ位置に到達すると、停止する。
次に、移動機構330Aが作動して、図21に示されるように、鋼材200の端部に向けて、X軸の正方向に4個の探傷部100を移動させる。4個の探傷部100の車輪131~134(図1)が、それぞれ鋼材200の第1面201~第4面204に接触して、4個の超音波プローブ110(図1)の超音波送受信面が、それぞれ鋼材200の第1面201~第4面204に倣う状態になる。この状態から、移動機構330Aにより、更に4個の超音波プローブ110(図1)が鋼材200の中央部に向けてX軸の正方向に所定距離DL移動して停止する。続いて、移動機構330Aが再び作動して、4個の超音波プローブ110(図1)が鋼材200の端部に向けてX軸の負方向に移動しつつ、4個の超音波プローブ110(図1)が、それぞれ作動を開始して、鋼材200の探傷が実行される。なお、所定距離DLは、必要とされる端部の探傷範囲に応じて、適切な値に決めればよい。
なお、図19~図21では、鋼材200の前端部(図21中、左端部)の探傷のみが説明されているが、鋼材200の後端部(図21中、右端部)の探傷も、同様にして行われる。すなわち、鋼材200が4個の探傷部100の直下位置を通り過ぎて、所定距離に到達したことがレーザ距離計340により検出されると、鋼材200が停止する。4個の探傷部100は、昇降機構320Aにより降下し、鋼材200に対応する高さ位置に到達すると、停止する。
次に、移動機構330Aが作動して、X軸の負方向に、鋼材200に向けて4個の探傷部100を移動させる。4個の探傷部100の車輪131~134(図1)が、それぞれ、鋼材200の第1面201~第4面204に接触して、4個の超音波プローブ110(図1)の超音波送受信面が、それぞれ鋼材200の第1面201~第4面204に倣う状態になる。この状態から、移動機構330Aにより、更に4個の超音波プローブ110(図1)が鋼材200の中央部に向けてX軸の負方向に所定距離DL移動して停止する。続いて、移動機構330Aが再び作動して、4個の超音波プローブ110(図1)が鋼材200の端部に向けてX軸の正方向に移動しつつ、4個の超音波プローブ110(図1)が、それぞれ作動を開始して、鋼材200の後端部(図21中、右端部)の探傷が実行される。
図19~図21に示される実施形態においても、探傷制御部421(図13)は、レーザ距離計340からの計測信号に基づき、昇降機構320A及び移動機構330Aの動作を制御して、探傷部100(つまり超音波プローブ110)を移動させる。また、探傷制御部421は、超音波プローブ110の動作を制御して、超音波プローブ110に鋼材200の探傷を行わせて、探傷結果を判定する。また、領域判定部422(図13)は、上記実施形態と同様に、判定動作を行う。
110 超音波プローブ
140 第1枠体
141,142 回転軸
150 第2枠体
151,152 回転軸
181~184 コイルばね
300 超音波探傷装置
330 移動機構
351~354 カメラ
410 メモリ
421 探傷制御部
422 領域判定部

Claims (5)

  1. 鋼材の内部に存在する欠陥を探傷する超音波探傷装置であって、
    前記鋼材の端部を探傷するための超音波プローブと、
    前記超音波プローブの超音波送受信面を前記鋼材の表面に平行に倣わせる倣い機構と、
    前記超音波プローブを動させる移動機構と、
    前記移動機構を制御して、前記超音波プローブが前記鋼材の端面に向けて前記表面の端部まで移動して、前記超音波プローブの前記超音波送受信面が前記鋼材の前記表面に平行に倣う状態になると、更に前記超音波プローブを前記鋼材の中央部に向けて所定距離移動させた後に停止させ、更に前記超音波プローブを前記鋼材の前記端に向けて移動させつつ、前記超音波プローブを制御して、前記欠陥を探傷させる探傷制御部と、
    を備える超音波探傷装置。
  2. 正常な探傷結果が得られたか否かを判定するための判定閾値を記憶するメモリと、
    前記超音波プローブにより得られた受信信号の信号強度と前記判定閾値とを比較して、正常な探傷結果が得られない不感帯領域を判定する領域判定部と、
    を更に備える請求項1に記載の超音波探傷装置。
  3. 前記鋼材の表面の形状を測定する測定機器と、
    前記測定機器により測定された前記鋼材の表面の形状に基づき、正常な探傷結果が得られない不感帯領域を判定する領域判定部と、
    前記領域判定部によって判定された前記不感帯領域を記憶するメモリと、
    を更に備え、
    前記探傷制御部は、前記メモリから前記不感帯領域を読み出して、前記不感帯領域以外の領域においてのみ、前記超音波プローブを制御して前記欠陥を探傷させる、
    請求項2に記載の超音波探傷装置。
  4. 前記超音波プローブは、フェイズドアレイプローブを含み、
    前記フェイズドアレイプローブは、前記移動機構による前記超音波プローブの移動方向に垂直な面内において、超音波送受信面の法線方向を基準に、所定の角度範囲内で、超音波ビームの出射方向を走査する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の超音波探傷装置。
  5. 前記フェイズドアレイプローブは、前記移動機構による前記超音波プローブの移動方向に対して垂直な方向に、前記超音波ビームを出射する、
    請求項4に記載の超音波探傷装置。
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