JP7102392B2 - 超音波外科用プローブ及びアセンブリ - Google Patents

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Description

本発明は、超音波外科用プローブに関する。本発明はまた、プローブとシースのアセンブリに関する。本発明は更に、例えば、創部、特に壊死組織を除去するために切除される創部における生体膜を減少させる、手術部位における手術のための関連方法に関する。
慢性的な創傷感染は、世界中での重大な医療問題である。多くの場合、創傷治癒の最終的な目的は、新しい治療選択肢を目的とする。しかし、慢性的な創傷は、それぞれが治癒過程を妨げる多くの異なった複雑な状態を生じる。例えば、慢性的な創傷は、創面切除を必要とする壊死組織、抗菌薬を必要とする細菌感染、及び正常な治癒過程を妨げる損傷した血管系を含み得る。
治癒を妨げる慢性的な創傷感染状態の1つの要素は、生体膜の形成である。生体膜は、プランクトン細菌が一緒に生じてエキソポリサッカライド(EPS)を分泌して、コロニーを形成したコミュニティを付着させて保護することの結果である。形成の高さでは、EPSは全生体膜組成(Regt)の75~90%を占める。生体膜は、細菌が増殖するのに最適な条件を作り出すことで治癒を阻害し、同時に抗菌薬が細菌に直接到達することを防ぐ。
生体膜を除去する方法には、超音波創面切除術、局所抗菌薬、吸引、及び表面洗浄が含まれる。これらの各方法は、単独で生体膜を処理する。例えば、創傷の超音波創面切除術は、生体膜形成の大部分を破壊して除去するのに最も効果的な方法であることが示されている。それでもこの好ましい方法でさえ、生体膜の破片が残されて増殖する可能性がある。吸引単独では生体膜を除去するのに効果的であることは示されておらず、同時に適用された場合、超音波創面切除術のような他の方法の操作を妨げる可能性がある。
特許文献1は、超音波ソノトロードを吸引シースと組み合わせた医療用処置装置を記載する。吸い込みの先端とソノトロードの先端との間での固定された位置は、1つの同時の操作を可能にするだけである。特にこの方法は、超音波創面切除手術では、吸引先端の潜在的な干渉により制限を受ける。
特許文献2は、人間の頭部内の鼻腔のための、生体膜で被覆された表面の超音波洗浄のための方法及び装置を記載する。この方法は、いずれの周囲の下層組織も除去しないように考案される、潅注及び吸引と組み合わせた超音波の適用を記載している。これは、生体膜と合わせて組織の除去を必要とする創傷床の超音波創面切除術とは大きく異なる。したがって、その超音波プローブは、創傷表面でキャビテーションを生成して作動する必要があり、それが生体膜の破壊を引き起こす。
創傷での生体膜を機械的に除去する方法だけでは不十分であることが示されている。市場に存在しない有益なものは、創傷を治癒させるために生体膜を除去し、それが再形成するのを防ぐ改良された方法の実施を可能にする超音波プローブ又は器具アセンブリである。
米国特許第7,608,054号明細書 米国特許第7,522,955号明細書
本発明は、創傷がより速やかに治癒することを可能にするために、特に生体膜形成を阻害する改良された方法の実施を可能にする、改良された超音波プローブ及び/又は器具アセンブリを提供することを目的とする。
本発明の超音波外科用プローブは、縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトと、そのシャフト及び縦軸に対して2つの反対方向で側方又は横方向に広がって拡大されたプローブヘッドとを含む。そのヘッドは、シャフト及び縦軸に対して第3の方向で側方に面した凹部又は窪みを備えて形成される。ヘッドがその横方向の拡大又は広がりにより平面にあると概念化される場合、凹部又は窪みはその平面に垂直な方向に面する。凹部又は窪みは、近位端でシャフトと連続する傾斜した底面又は基底面によって部分的に画定される。凹部又は窪みは、凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって部分的に画定される。窪み又は凹部は、傾斜した面及びシャフトによって近位側が閉じられている。
本発明の更なる特徴によれば、凹部又は窪みは、傾斜した底面又は基底面の遠位に位置する追加の底面又は基底面によって更に画定される。追加の底面又は基底面は平面又は平坦であって、縦軸に平行な向きにされる。好ましくは、傾斜した底面又は基底面もまた平面又は平坦である。
遠位の追加の底面又は基底面と近位の傾斜した底面又は基底面とは、好ましくは互いに隣接して連続する。
本発明の更なる特徴によれば、プローブヘッドは、傾斜した底面又は基底面及び追加の底面又は基底面の少なくとも一方に、周壁から離れた少なくとも1つの第1の開口部を備える。その開口部は、凹部又は窪みからプローブヘッドを囲む空間、例えばプローブを囲むシース内の水路への加圧流体の流出を可能にする。加圧流体は、特に超音波創面切除術又は生体膜除去処置の間に組織と接触する表面を含む、プローブヘッドの表面を冷却する働きをする潅注液である。加圧流体は、プローブシャフトの軸方向の水路若しくは貫通孔を通じて凹部又は窪みに供給される。その水路若しくは貫通孔は、傾斜した底面又は基底面に少なくとも部分的に出口を有する。
好ましくは、プローブヘッドは、プローブヘッドの遠位端の周壁に第2の開口部又は貫通穴を備える。凹部又は窪みの底面に溝が形成されて、第1の開口部又は貫通穴がその溝内に配置され、その溝が第2の開口部又は貫通穴まで延びてもよい。
その溝は、製造中にシャフト内に水路を形成するためにプローブの半完成品をドリル加工する際に形成されてもよい。傾斜した底面又は基底面及び追加の底面又は基底面は、その後に半完成品のヘッドの一面を機械加工することによって形成される。この機械加工は、ヘッド内の水路の側面を開き、それによって溝を生成する。
本発明の他の特徴によれば、凹部又は窪みの周壁は、凹部又は窪みの遠位側に円筒状部分を含み、更に凹部又は窪みの側部に2つの直線部分を含む。したがって、周壁は、U字形の平面又は形状を有する。
本発明の別の特徴によれば、周壁は、凹部又は窪みとは反対側の周壁の面に傾斜面を備え、縦軸に平行な平面での平坦な終端縁を有する。平坦な終端縁又は周縁は、創面切除術又は生体膜除去処置の間に周壁が手術部位の組織に超音波振動エネルギーを伝達することを可能にする。
1つは底面にあり、1つは周壁の遠位部分にあるヘッドの複数の開口部は、周壁及び手術部位での組織の冷却を最適化するために部分的に潅注液の流れを促進し、それにより創面切除術後に残る健康な組織への損傷を排除しないとしても減少させる。プローブヘッドの凹部又は窪みの底面の形状は、除去された組織片を凹部又は窪みから方向を変えて案内するように作用し、それによって、プローブヘッドの開口部の詰まりを完全に防がないとしても抑制する。更に、シャフトの水路又は孔を通って凹部又は窪みに入り、底面及び周壁の開口部を通って出る潅注液又は冷却液の流れは、分離した組織片を底面に沿って移動させて凹部又は窪みから出すのに役立つ。凹部又は窪みの底面構造は、長時間に亘って所望の冷却を維持するのに役立つ。
本発明の手術器具アセンブリは、作用先端を有する超音波プローブと、プローブで超音波定在波を発生させるためにプローブに動作可能に接続された電気機械変換器と、プローブの周囲に配置された少なくとも1つのシース又はスリーブとを含み、少なくとも1つのシース又はスリーブは、プローブの作用先端に近接したプローブの遠位端の第1の吸引口と、プローブの遠位端から離れた第2の吸引口とを少なくとも定める。プローブは、(A)縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトと、(B)そのシャフト及び縦軸に対して2つの反対方向で側方又は横方向に広がって拡大されたプローブヘッドとを含み、そのヘッドは、シャフト及び縦軸に対して第3の方向で側方に面した凹部又は窪みを有する。凹部又は窪みは、近位端でシャフトと連続する傾斜した底面又は基底面によって部分的に画定され、更に凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって部分的に画定される。窪み又は凹部は、傾斜した面及びシャフトによって近位側が閉じられている。
少なくとも1つのシース又はスリーブは、好ましくはただ1つのシース又はスリーブである。任意で、シース又はスリーブは、遠位位置と近位位置との間で移動するために、プローブに対して長手方向に摺動可能である。
プローブの窪みの傾斜した底面又は基底面は平面又は平坦であり、凹部又は窪みは、傾斜した底面又は基底面の遠位に位置する追加の底面又は基底面によって更に画定され、追加の底面又は基底面は平面又は平坦であって、縦軸に平行な向きにされる。
プローブヘッドは、凹部又は窪みの底面に、周壁から離れた第1の開口部又は貫通穴を備える。プローブヘッドは、周壁に第2の開口部又は貫通穴を備える。プローブヘッドは、凹部又は窪みの底面に溝を備えてもよい。その場合、第1の開口部又は貫通穴はその溝内に配置され、その溝は第2の開口部又は貫通穴まで延びる。
周壁は、好ましくは凹部又は窪みの遠位側に円筒状部分を含み、更に凹部又は窪みの側部に2つの直線部分を含み、それにより周壁はU字形の形状を有する。
周壁は、好ましくは凹部又は窪みとは反対側の周壁の面に傾斜面を備え、縦軸に平行な平面での平坦な終端縁を有する。傾斜面は、平坦な終端縁又は周縁に向かって周壁を先細にする。
加圧された冷却液は、器具のシャフトの水路又は孔からプローブヘッドの凹部又は窪みに入り、底面又は基底面と周壁の半円筒状部分の開口部を通って部分的に出る。水路及びプローブヘッドの開口部の直径、並びに流体の圧力及び加えられる吸引力の大きさは、プローブヘッド全体が望ましい温度範囲内に維持されるように冷却液の流速を最適化することにおいて考慮されなければならない。
本発明の外科的方法は、縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトを含み、そのシャフト及び縦軸に対して2つの反対方向で側方又は横方向に広がって拡大されたプローブヘッドを更に含む超音波外科用プローブを利用する。そのヘッドは、シャフト及び縦軸に対して第3の方向で側方に面した凹部又は窪みを有し、凹部又は窪みは、近位端でシャフトと連続する傾斜した底面又は基底面によって部分的に画定される。凹部又は窪みはまた、凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって部分的に画定され、窪み又は凹部は傾斜した面及びシャフトによって近位側が閉じられている。この方法は、プローブを操作してヘッド、特に周壁の少なくとも一部を手術部位の組織に押し付けることを含む。ヘッド及び周壁の一部を組織に押し付けることを続けながら、プローブ及び同時に周壁の一部を、実質的に手術部位と(ほぼ)平行に組織に沿って近位方向に引く。その引く過程中に、超音波振動がプローブに伝えられる。組織は、プローブを引くこと及びプローブの超音波振動によって手術部位から分離される。組織が分離すると、分離した組織が傾斜した底面又は基底面と接触することによって、分離した組織は一部で凹部又は窪みの外へ方向を変えられるか又は移動される。プローブを引く間に、潅注液がプローブシャフトの長手方向の水路又は孔を通じて凹部又は窪みに供給される。潅注液はプローブヘッドを冷却する働きをし、更に分離された組織を凹部又は窪みの外に移動させるのに役立つ。潅注液/冷却液の流れは、プローブヘッドが少なくとも1つの開口部又は貫通穴を備えて形成される部分において維持され、その開口部又は貫通穴を通ってその液が周囲のシース又はスリーブ内に吸引される。流路又は孔の断面積及びプローブヘッドの開口部、並びに液体供給の圧力及び吸引の程度は、プローブヘッドの適切な冷却を確実にするために、連携して選択される。
創部から生体膜を創面切除又は除去するための装置の一部の縦断面図である。 図1の装置の右側面、平面及び正面の概略斜視図である。 図1及び2の装置に含まれるプローブ及びシースの右側面、平面及び正面の分解斜視図である。 図1~図3のプローブ及びシースの左側面、平面及び背面の分解斜視図である。 図1~図4のプローブ及びシースの背面図である。 図5のVI-VI線で切断された、図1と同様の部分的な断面図である。 本発明の超音波外科用プローブの平面図である。 図7のプローブの正面図である。 図7及び図8のプローブの右側面図である。 図7~図9のプローブのヘッドの右側面、平面及び背面の等角図である。 図10のプローブヘッドの右側面、底面及び正面の等角図である。 図10及び図11のプローブヘッドの右側面、平面及び正面の等角図である。 図10~図12のプローブヘッドの平面、正面及び左側面の等角図である。 本発明の超音波外科用器具アセンブリのためのシースの側面図である。 図14のシース及び図7~図13のプローブを含む器具アセンブリの底面及び右側面の等角図である。 図14及び図15の器具アセンブリの遠位端部の拡大概略縦断面図である。 図16と同様の概略縦断面図であり、創部からの組織及び生体膜の創面切除又は除去における器具アセンブリの使用を示し、矢印の方向は組織片の輸送を示す。 より小さい縮尺での概略縦断面図であり、図14及び図15の器具アセンブリの、図16、17で見えるよりもより広い遠位端部を示し、矢印の方向は冷却液又は潅注液の流れを示す。 図16と同じ概略縦断面図であり、矢印の方向は潅注液の流路を表す。
図1~6に示されるように、創部から組織及び生体膜を創面切除又は除去するための外科装置300は、近位端でねじ込みの接続部304を介してドライバ306に取り付けられた超音波プローブ302を備える。ドライバ306は、振動エネルギーの発生器、通常は圧電トランスデューサ(変換器)アレイ(図示せず)に動作可能に接続されている。ドライバ306と圧電トランスデューサは共に、ケーシング308に接続されたカバー又はハウジング(図示せず)を有するハンドピース内に配置されている。プローブ302は、遠位端部310に向かって遠位側で先細になっている。用語「ホーン」及び「プローブ」は、同義語として使用される。
ドライバ306及びプローブ302は、流れの矢印318によって示されるように、プローブホーン部310の遠位端開口部316へ潅注液を送るための内腔(個別には符号を付されない)を定める互いに整列した軸方向の水路又は孔312、314を備えて形成される。
外科装置300は、プローブ302の遠位先端又は端面324に対してシースの遠位先端322の位置を変えるために、ケーシング308に対して移動可能に取り付けられた剛性のシース320を更に含む。シース320は、円筒形の後方部分326及び長方形角柱の前方部分328を含み、それらはそれぞれホーン310の断面及びプローブ302の近位部分330の断面に幾何学的に対応する。
プローブホーン310の外面(符号を付されない)と共に、シースの前方部分328は、断面が矩形の前方若しくは遠位の水路又は導管332を定める。プローブの近位部分330の外面(符号を付されない)と共に、シースの後方部分326は、断面が円形の後方若しくは近位の水路又は導管334を定める。遠位端では、プローブのテーパー部338により、後方の水路334は拡大空間336へと広がる。
シース320はアーム340を備え、アーム340は、前方端又は遠位端で前方部分326に接続され、近位側では外向きに傾斜している。シースのアーム340は、遠位端で前方の水路332と連通する主要な吸引水路342を含む。より近位の位置では、アーム340の吸引水路342は、後方の水路334、より具体的には拡大空間336と連通する。アーム340は、近位端に、弾性の吸引管346を摩擦での嵌め込みで受ける、アンダーカットの接続口344を備える。吸引管346は一組の留め具348でケーシング308に固定され、そのそれぞれがケーシング308及び吸引管346のそれぞれを受ける、指し込み部のある一対の環状リング350、352を備えて形成される。
プローブホーン310は、前方端又は遠位端において、内側で水路又は管腔314と繋がり、外側で前方の水路332と繋がる1つ又は複数の開口又は横孔354、356を備えて形成される。後端において、シース320の後方部分326は、プローブの近位部分330とケーシング308の遠位端との間に挿入される。Oリングシール358は、ケーシング308とシースの後方部分326の外面との間に備えられる。
ホーン部310の遠位端は、プローブ302の縦軸に対して直角に横方向に広がるプローブヘッド360となるように形成される。ヘッド360は、特に、米国特許出願第14/172,566号、公開第2015/0216549号明細書で開示された形態を取ることができ、その開示内容は参照により本明細書に援用される。特に、ヘッド360は、プローブヘッドの遠位端面324での反対側に位置する縁部又は側部に沿って、2つの互いに平行な列で配置された複数の歯362を含む。
上記のように、シース320は、シース320の遠位先端322がプローブヘッド360の遠位端面324と実質的に同一平面にある完全に延びた位置から、プローブヘッド360の少なくとも歯362が完全に露出される後退位置までのいずれかの位置に、プローブヘッド360に対して軸方向又は長手方向位置について連続的に調整可能であるようにして、プローブ302に対して摺動可能であるか又は長手方向に移動可能である。Oリング358が、シース320の調整可能な位置決めを可能にする。
開口又は横孔354、356は、シース320及びプローブ302の相対的な長手方向の位置に関係なく、迂回穴として機能する。吸引源(図示せず)によってシース320の内部空間、すなわち、吸引水路342、前方の水路332、及び後方の水路334に加えられる吸引の負圧は、中央の水路314を通じて送られる(流れの矢印318)潅注液の大部分の回収及び除去を可能にする。特に装置が主に垂直方向で使用される時での、シース320内への潅注液の蓄積は、2つの吸引経路、すなわち吸引水路342と前方の水路332及び後方の水路334のそれぞれとの間の吸引経路の提供によって防止される。遠位経路によって回収されない潅注液は、近位経路で回収される。
組織片がプローブ302とシース320との間の間隙を通して吸引されるのに十分に小さい場合、詰まりは、吸引経路全体で、器具の遠位端におけるプローブとシースの間隙から断面積が徐々に大きくなるように水路324の吸引経路を設計することによって防止される。創面切除の間にプローブとシースの間隙に入る組織に作用する、真空が生成する引張力の大きさを減少させるために、シースの後方部分326に通気口364を備えてもよい。
プローブとシースの位置合わせを容易にするために、対応機構又は共働機構366及び368のそれぞれが、プローブの節面近くで、プローブ302の外面及びシースの後方部分326の内側に配置される。これは、最大振動の地点(腹)での、特にプローブヘッド360の端面324での、プローブとシースの接触の可能性を最小にする。最小の振動変位位置、例えば円筒形のプローブ部分330とテーパーのプローブ部分338との間の境界部370におけるそれらの配置により、位置合わせ機構366、368は、最大振動変位の領域での望ましくない相互作用を防止又は最小化するために必要な、プローブとシースの接触を可能にする。
図7~図13は、創部からの組織の創面切除又は生体膜の除去のためにプローブ302の代わりに使用されることができる超音波外科用プローブ102を示す。プローブ102は、超音波機械振動エネルギー源に接続するためのねじ式の結合部108を備えた拡大された近位端部106を有する細長いシャフト104を含む。シャフト104は、縦軸112を有する遠位端部110と、シャフト104及び縦軸112に対して2つの反対方向(矢印116、118)で側方又は横方向に広がって拡大されたプローブヘッド114とを有する。ヘッド114は、シャフト104及び縦軸112に対して第3の方向(矢印122)で側方に面した凹部又は窪み120を備えて形成される。ヘッド114が縦軸112と広がり方向116、118とによって定められる平面にあるように見られる場合、凹部又は窪み120はその平面に垂直な方向122に面する。凹部又は窪み120は、シャフト104と近位端で連続する傾斜した底面又は基底面124によって部分的に画定される。凹部又は窪み120は更に、ヘッド114の遠位側に沿った円筒状の壁部128とその側部に沿った2つの直線状又は平面状の壁部130、132とにより、凹部又は窪みの周りの一部のみで延びる周壁126によって部分的に画定される。したがって、周壁126は、U字形の平面又は形状を有する。凹部又は窪み120は、近位側が傾斜面124及びシャフト104によって閉じられている。
凹部又は窪み120は、傾斜した底面又は基底面124の遠位に位置する追加の底面又は基底面134によって更に画定される。追加の底面又は基底面134は平面又は平坦であって、シャフト軸112と平行な方向に向けられている。好ましくは、傾斜した底面又は基底面124もまた、平面又は平坦である。底面又は基底面124、134は、好ましくは互いに隣接及び連続している。
プローブヘッド114は、傾斜した底面124及び/又は平行な底面134のいずれかに、少なくとも一つの開口部136を備える。開口部136は、周壁126から離れている。開口部136は、凹部又は窪み120からプローブヘッド114の周りの空間、例えば、プローブを囲むシース140内の水路138への加圧流体の放出を可能にする(図1に示される横孔354、356を参照しての上記説明及び図14以降を参照しての下記説明を参照)。加圧流体は、特に超音波創面切除術又は生体膜除去処置の間に手術部位で組織と接触する周壁126の表面及び他の表面を含む、プローブヘッド120の表面を冷却するための潅注液である。加圧流体は、プローブシャフト104の軸方向の水路若しくは貫通孔142を通じて凹部又は窪み120に供給される。水路若しくは貫通孔142は、傾斜した底面又は基底面124に、少なくとも部分的な出口144を有する。
好ましくは、プローブヘッド114は、プローブヘッドの遠位端の周壁126、特に円筒状の壁部128に更なる開口部又は貫通穴146を備える。溝148が凹部又は窪みの底面124、134に形成され、開口部又は貫通穴136が溝内に配置され、溝は円筒状の壁部128、特にそこでの開口部又は貫通穴146まで延びる。
溝148は、通常は、プローブシャフト104内に水路又は孔142を形成するために、製造中にプローブの半完成品(別に図示されない)をドリル加工する際に形成される。傾斜した底面又は基底面124及び遠位の底面又は基底面134は、その後に半完成品のヘッドの一面を機械加工することによって形成される。この機械加工は、ヘッドでの水路の側面を開き、それによって溝148を生成する。
周壁126は、凹部又は窪み120とは反対側の周壁の面に傾斜面150を備えており、軸112及びヘッド114の平面に平行な平面での平坦な終端縁152を有している。その平坦な終端縁又は周縁152は、創面切除術又は生体膜除去処置の間に、周壁126が手術部位の組織に超音波振動エネルギーを伝達することを可能にする。
プローブヘッド114の複数の開口部136、146は、1つは底面124、134にあり、1つは周壁126の遠位部分128にあり、周壁及び手術部位の組織の冷却を最適化するために部分的に潅注液の流れを促進し、したがって、創面切除術後に残る健康な組織への損傷を排除しないとしても減少させることに留意されたい。
プローブヘッド114での凹部又は窪み120の底面形状は、除去された組織片の方向を凹部又は窪みから逸らして案内するように作用し、それによってプローブヘッドの開口部136、146の詰まりを完全に防がないとしても抑制する。更に、潅注液又は冷却液が、シャフト104の水路又は孔142を通って凹部又は窪み120に流れ、そして底面124、134の開口部136、146及び周壁126を通って流れ出ることは、底面134、124に沿って分離した組織片を移動させて凹部又は窪み120の外に移動させるのに役立つ。凹部又は窪み120の底面構造は、長時間に亘って所望の冷却を維持するのに役立つ。
図14~図19は、プローブ102を組み込み、プローブ102の周囲に配置されるシース又はスリーブ140を含む外科用器具アセンブリを示す。図14及び図15に示されるように、シース140は、シースの遠位端からある角度で離れて延びる偏心した吸引アーム154を含む。吸引アーム154の近位端に備えられた接続部156は、長い真空チューブ158の遠位端に圧力嵌めされ、真空チューブ158は、複数のバネクリップ162によってシース140及びトランスデューサハウジング160に更に取り付けられる。図15はまた、プローブ軸112と同軸の液体導管164、及びハウジング又はハンドピース160内に配置されたトランスデューサに超音波周波数の電力信号を与える電気ケーブル166を示す。
図1~図6を参照して上述されたように、シース又はスリーブ140は、プローブの作用先端又はヘッド114に近接したプローブの遠位端の第1の吸引口168と、プローブの遠位端から後方に離れた第2の吸引口170(図18)とを少なくとも定める。プローブ102とシース又はスリーブ140の関係は、図1~図6を参照して上述されたものと類似している。
シース又はスリーブ140は、好ましくは、遠位位置と近位位置との間で移動するためにプローブ102に対して長手方向に摺動可能な、ただ1つのシース又はスリーブである。シース又はスリーブ140は、プローブ軸112(シース140の軸と同一直線であるか又は一致する)に対して横方向又は垂直に配置された遠位端の壁部172を有する。遠位端の壁部172は、周壁126の円筒状部分128の開口部又は貫通穴146を通ってプローブヘッド114、より具体的には窪み又は凹部120を出る潅注液の回収及び除去を容易にする。潅注液の回収及び除去は、潅注液が手術部位及び手術台から溢れるのを防ぐことと、温度制御を容易にすることの2つを目的とする。
加圧された冷却液は、図17~19において矢印174で示されるように、器具のシャフト104の水路又は孔142からプローブヘッド114の凹部又は窪み120に入る。そして、矢印176によって表されるように、底面又は基底面124又は134の開口部136を通って、及び周壁126の半円筒状部分128の開口部146を通って(矢印178)部分的に出る。溝又は孔142から凹部又は窪み120に入る潅注液の一部は、超音波振動プローブヘッド114、特にその周縁又は表面152が、第1の力の矢印182(図17)によって示されるように組織内に押し付けられ、次いで第2の力の矢印184によって表されるように近位方向に引きずられる創面切除術又は生体膜除去処置の間に、手術部位180(図17)から除去される組織片と共にスラリーを形成する。この手術において、潅注液と組織片のスラリーは、プローブヘッド114の傾斜した底面又は基底面124によって案内される循環流れパターン186で移動する。したがって、組織片は窪み120の外へ方向を変えられて開口部136、146から離れ、それによって開口部及びシース140の偏心した吸引アーム154内の吸引経路の詰まりを妨げないとしても遅らせる。水路又は孔142及びプローブヘッド114の開口部136、146の直径又は断面積、並びに流体(174)の圧力及び加えられる吸引力の大きさ(マイナス記号188)は、プローブヘッド114全体が望ましい温度範囲内に維持されるように冷却液の流速を最適化することにおいて考慮されなければならない。
創面切除術又は生体膜除去処置の際にプローブ144を押し付けて(182)引く(184)間に、潅注液又は冷却液が、プローブシャフト104の水路又は孔142を通じて凹部又は窪み120に供給される。潅注液は、プローブヘッド114を冷却する働きをし、更に分離された組織をスラリー流186によって凹部又は窪み120の外に移動させるのに役立つ。潅注液/冷却液の流れは、一部は開口部又は貫通穴136、146によって維持され、開口部又は貫通穴136、146を通ってその液がシース又はスリーブ140内に吸引される。
本発明を特定の実施形態及び用途について説明したが、当業者は、この教示に照らして、本発明の精神を逸脱又は超えることなく、更なる実施形態及び改良をもたらすことが可能である。したがって、本明細書における図面及び説明は、本発明の理解を容易にするために例として提供されており、本発明の範囲を限定するように解釈されるべきではないことを理解されたい。
102 超音波外科用プローブ
104 シャフト
106 シャフトの近位端部
108 結合部
110 シャフトの遠位端部
112 縦軸
114 プローブヘッド
116、118 プローブヘッドの拡大方向
120 凹部又は窪み
124 底面又は基底面
126 周壁
128 円筒状の壁部
130、132 直線状又は平面状の壁部
134 追加の底面又は基底面
136 開口部
138 シース内の水路
140 シース又はスリーブ
142 水路又は孔
144 出口
146 開口部又は貫通穴
148 溝
150 傾斜面
152 終端縁
154 吸引アーム
156 接続部
158 真空チューブ
160 トランスデューサハウジング
162 バネクリップ
164 液体導管
166 電気ケーブル
168 第1の吸引口
170 第2の吸引口
172 シース又はスリーブの遠位端の壁部
174、176、178 冷却液の流れ
180 手術部位
182 プローブヘッドによる第1の力(押し付け)
184 プローブヘッドによる第2の力(引く)
186 循環流れパターン、スラリー流
188 吸引力の大きさ
300 外科装置
302 超音波プローブ
304 接続部
306 ドライバ
308 ケーシング
310 遠位端部、プローブホーン部
312 水路又は孔
314 水路又は孔又は管腔
316 遠位端開口部
318 流れの矢印
320 シース
322 シースの遠位先端
324 プローブの遠位先端又は端面
326 シースの後方部分
328 シースの前方部分
330 プローブの近位部
332 水路又は導管
334 水路又は導管
336 水路の拡大空間
338 プローブのテーパー部
340 アーム
342 アームの吸引水路
344 接続口
346 吸引管
348 留め具
350 環状リング
352 環状リング
354 横孔
356 横孔
358 Oリングシール
360 プローブヘッド
362 歯
364 通気口
366、368 対応機構又は共働機構

Claims (20)

  1. 縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトと、
    プローブヘッドと
    を含み、前記ヘッドは、前記縦軸に対して直角又は横方向である方向で側方に面した凹部又は窪みを有し、前記凹部又は窪みは、近位端で前記シャフトと連続する傾斜した平面の底面又は基底面によって部分的に画定され、前記傾斜した平面の底面又は基底面は、前記縦軸に対して第1の角度に向けられ、前記凹部又は窪みは、前記傾斜した平面の底面又は基底面の遠位に配置された追加の平面の底面又は基底面によって更に画定され、前記追加の平面の底面又は基底面は、前記縦軸に対して第2の角度に向けられ、該第2の角度は前記第1の角度とは異なり、前記凹部又は窪みは、前記凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって更に部分的に画定されている、超音波外科用プローブ。
  2. 前記追加の平面の底面又は基底面は前記縦軸に平行な向きにされ、前記第2の角度はゼロである、請求項1に記載の超音波外科用プローブ。
  3. 前記追加の平面の底面又は基底面と前記傾斜した平面の底面又は基底面とは、互いに隣接して連続している、請求項1に記載の超音波外科用プローブ。
  4. 前記プローブヘッドは、前記傾斜した平面の底面又は基底面及び前記追加の平面の底面又は基底面の少なくとも一方に少なくとも1つの開口部又は貫通穴を有し、該開口部又は貫通穴は、前記凹部又は窪みと繋がる、請求項2に記載の超音波外科用プローブ。
  5. 前記開口部又は貫通穴が第1の開口部又は貫通穴であって、前記周壁から離れており、前記プローブヘッドは、前記周壁の遠位端に第2の開口部又は貫通穴を備える、請求項4に記載の超音波外科用プローブ。
  6. 前記プローブヘッドは前記窪みに溝を備え、前記第1の開口部又は貫通穴は前記溝内に配置され、前記溝は前記追加の平面の底面又は基底面に沿って前記第2の開口部又は貫通穴まで延びる、請求項5に記載の超音波外科用プローブ。
  7. 前記シャフトは軸方向の水路又は貫通孔を備え、前記溝は前記水路又は貫通孔と連続しておりかつ同軸である、請求項6に記載の超音波外科用プローブ。
  8. 前記シャフトは軸方向の水路又は貫通孔を備え、該軸方向の水路又は貫通孔は、前記凹部又は窪みへの出口又は開口部を有する、請求項4に記載の超音波外科用プローブ。
  9. 前記周壁は、前記凹部又は窪みの前記遠位側に円筒状部分を含む、請求項1に記載の超音波外科用プローブ。
  10. 前記周壁は、前記凹部又は窪みの前記側部に2つの直線部分を更に含み、前記周壁はU字形の平面を有する、請求項9に記載の超音波外科用プローブ。
  11. 前記周壁は、前記凹部又は窪みとは反対側の前記周壁の面に傾斜面を備え、前記縦軸と平行な面に平坦な終端縁を有する、請求項10に記載の超音波外科用プローブ。
  12. 作用先端を有する超音波プローブと、
    前記プローブで超音波定在波を発生させるために前記プローブに動作可能に接続された電気機械変換器と、
    前記プローブの周囲に配置された少なくとも1つのシース又はスリーブと
    を含み、前記少なくとも1つのシース又はスリーブは、前記作用先端に近接した前記プローブの遠位端の第1の吸引口と、前記プローブの前記遠位端から離れた第2の吸引口とを少なくとも定め、前記プローブは、
    縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトと、
    プローブヘッドと
    を含み、前記プローブヘッドは、前記縦軸に対して横方向である方向で側方に面した凹部又は窪みを有し、前記凹部又は窪みは、該凹部又は窪みの近位端にある傾斜した平面又は平坦である底面又は基底面によって部分的に画定され、前記凹部又は窪みは、前記凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって部分的に画定されている、外科用器具アセンブリ。
  13. 前記凹部又は窪みは、前記傾斜した平面又は平坦である底面又は基底面の遠位に位置する追加の平面の底面又は基底面によって更に画定され、該追加の平面の底面又は基底面は前記縦軸に平行な向きにされる、請求項12に記載の外科器具アセンブリ。
  14. 前記プローブヘッドは、前記傾斜した平面又は平坦である底面又は基底面及び前記追加の平面の底面又は基底面の少なくとも一方に、前記凹部又は窪みと繋がる第1の開口部又は貫通穴を備え、該第1の開口部又は貫通穴は前記周壁から離れて配置され、前記プローブヘッドは前記周壁に第2の開口部又は貫通穴を備えている、請求項13に記載の外科器具アセンブリ。
  15. 前記周壁は、前記凹部又は窪みの前記遠位側に円筒状部分を含み、前記周壁は、前記凹部又は窪みの前記側部に2つの直線部分を更に含み、前記周壁はU字形の平面を有する、請求項12に記載の外科器具アセンブリ。
  16. 前記周壁は、前記凹部又は窪みとは反対側の前記周壁の面に傾斜面を備え、前記縦軸と平行な平面での平坦な終端縁を有する、請求項15に記載の外科用器具アセンブリ。
  17. 前記第1の吸引口及び前記第2の吸引口は、前記少なくとも1つのシース又はスリーブにおける異なる開口部である、請求項12に記載の外科用器具アセンブリ。
  18. 縦軸を備えた遠位端部を有する細長いシャフトと、
    プローブヘッドと
    を含み、前記ヘッドは、前記縦軸に対して直角又は横方向である方向で側方に面した凹部又は窪みを有し、前記凹部又は窪みは、近位端で前記シャフトと連続する傾斜した平面の底面又は基底面によって部分的に画定され、前記傾斜した平面の底面又は基底面は、前記縦軸に対して第1の角度に向けられ、前記凹部又は窪みは、前記傾斜した平面の底面又は基底面の遠位に配置された追加の平面の底面又は基底面によって更に画定され、前記追加の平面の底面又は基底面は、前記縦軸に対して第2の角度に向けられ、該第2の角度は前記第1の角度とは異なり、前記凹部又は窪みは、前記凹部又は窪みの周りをその遠位側及び2つの側部に沿って部分的にのみ延びる周壁によって更に部分的に画定されており、少なくとも1つの第1の貫通穴が、前記傾斜した平面の底面又は基底面及び前記追加の平面の底面又は基底面の少なくとも1つに備えられ、前記貫通穴は前記凹部又は窪みと繋がり、第2の貫通穴が前記周壁の遠位端に形成され、溝の少なくともその一部が前記追加の平面の底面又は基底面に備えられ、前記第1の貫通穴は前記溝内に配置され、前記溝は前記追加の平面の底面又は基底面に沿って前記第2の貫通穴まで延びる、超音波外科用プローブ。
  19. 前記周壁は、前記凹部又は窪みとは反対側の前記周壁の面に傾斜面を備え、前記縦軸と平行な面に平坦な終端縁を有する、請求項18に記載の超音波外科用プローブ。
  20. 前記第2の貫通穴が円形である、請求項18に記載の超音波外科用プローブ。
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