JP7101812B2 - Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法 - Google Patents

Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7101812B2
JP7101812B2 JP2020558755A JP2020558755A JP7101812B2 JP 7101812 B2 JP7101812 B2 JP 7101812B2 JP 2020558755 A JP2020558755 A JP 2020558755A JP 2020558755 A JP2020558755 A JP 2020558755A JP 7101812 B2 JP7101812 B2 JP 7101812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
osr
panel
hard layer
pasting
elastic body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020558755A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020115867A1 (ja
Inventor
克巳 大野
航樹 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2020115867A1 publication Critical patent/JPWO2020115867A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7101812B2 publication Critical patent/JP7101812B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64GCOSMONAUTICS; VEHICLES OR EQUIPMENT THEREFOR
    • B64G1/00Cosmonautic vehicles
    • B64G1/22Parts of, or equipment specially adapted for fitting in or to, cosmonautic vehicles
    • B64G1/46Arrangements or adaptations of devices for control of environment or living conditions
    • B64G1/50Arrangements or adaptations of devices for control of environment or living conditions for temperature control
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09JADHESIVES; NON-MECHANICAL ASPECTS OF ADHESIVE PROCESSES IN GENERAL; ADHESIVE PROCESSES NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE; USE OF MATERIALS AS ADHESIVES
    • C09J5/00Adhesive processes in general; Adhesive processes not provided for elsewhere, e.g. relating to primers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

この発明は、人工衛星に用いられるヒートパイプパネル及び構体パネルといったパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付ける技術に関する。
人工衛星にはヒートパイプパネル及び構体パネルといったパネルが使用される。これらのパネルにはガラスと鏡で構成された多数のOSRが2液性の接着剤で貼り付けられる。OSRは、太陽光による外部からの熱は反射し、内部のコンポーネント等から発生した熱は外に通す役割を持つ。
OSR1枚のサイズは、例えば、40×43mm(ミリメートル)の矩形であり、厚さ約0.08~0.15mmである。OSRは、熱膨張により割れることを防ぐため、一定の間隔を設けて貼り付けられる。OSRの貼り付け時には接着剤の膜厚を一定にするため、OSRをパネルに貼りつけた状態で上部から一定の力で加圧される。この際、接着剤中に気泡が残らないようにする必要がある。
1枚のパネルにはOSRが数百枚貼り付けられ、OSRが貼り付けられたパネルは1つの衛星に複数枚使用される。特許文献1に記載されたように、OSRの貼り付け作業は全て人手で行われており、膨大な時間と工数がかかっている。
OSRを貼りつける手順は以下の通りである。まず、混合及び撹拌した接着剤がパネル面に塗布される。OSRは、複数枚が一定の間隔に配置された状態が1モジュールとして扱われ、1モジュール毎にパネルへの貼り付け作業が行われる。貼り付け作業の際、OSRが上面から加圧される。このとき、接着剤中に気泡を外に押し出すように、専用のローラーを移動させながら加圧される。
特開2001-115102号公報
従来のようにOSRをパネルに張り付ける場合、貼り付け作業において、ローラーで気泡を押し出すようにOSRが加圧される。そのため、接着剤がOSRの外側に大量にはみ出してしまうことがある。また、ローラーを移動させることにより、指定された位置からOSRが大きくずれてしまうことがある。
また、OSRはガラスと鏡とから構成されるため、少しの衝撃ですぐに割れてしまう。1枚のOSRが割れてしまうと、割れた周辺のOSRも剥がして修復しなければならず、工数が多くなる一因となっている。
この発明は、OSRが指定の位置からずれ難く、かつ、気泡が残り難くすることを目的とする。
この発明に係るOSR貼り付け装置は、
人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け装置であり、
前記OSRと接触して前記OSRを前記パネルに押し付けるための弾性体で形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する加圧パッド
を備える。
この発明では、加圧パッドは、弾性体で形成された硬質層と、硬質層に積層され、硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する。
これにより、加圧パッドによりOSRを加圧することにより、軟質層が変形してパネル表面の凹凸に応じてOSRを緩やかに曲げながらパネルに押し付けることができる。そのため、凹凸の影響によりパネルに押し付けられない箇所がなくなり、OSRとパネルとの間の気泡が外に押し出され、気泡が残りづらい。また、ローラーのように移動させず、真上から加圧パッドを押すことにより、気泡を外に押し出すことができる。そのため、OSRが指定の位置からずれ難い。
実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10の構成図。 実施の形態1に係る加圧パッド11の斜視図。 実施の形態1に係る硬質層21の正面図(図2のX矢視図)。 実施の形態1に係るOSR30を吸着した状態の加圧パッド11の斜視図。 実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る塗布された接着剤32を示す図。 実施の形態1に係るOSR30をパネル31に押し付けた状態を示す図。 実施の形態1に係るOSR30をパネル31に押し付けた状態を示す図。 実施の形態1に係る硬質層21の変形量の説明図(図6のA-A’断面図)。 実施の形態1に係る接触面24の縦横をOSR30の縦横よりも少し小さくした場合の説明図。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10の構成を説明する。
OSR貼り付け装置10は、加圧パッド11と、塗布装置12と、移動装置13と、架台14と、OSRマガジン15とを備える。
加圧パッド11は、OSR30と接触してOSR30をパネル31に押し付けるための装置である。
塗布装置12は、OSR30をパネル31に張り付けるための接着剤32を塗布する装置である。塗布装置12は、ディスペンサとミキサとを有する。塗布装置12は、宇宙用の特殊な2液性シリコンの接着剤32をディスペンサから吐出し、ミキサによって混合した上で、パネル31に塗布する。
移動装置13は、加圧パッド11及び塗布装置12を移動させる装置である。移動装置13は、X駆動軸16と、Y駆動軸17と、Z駆動軸18と、塗布駆動軸19とを有する。X駆動軸16は、X方向に加圧パッド11及び塗布装置12を移動させる装置である。Y駆動軸17は、Y方向に加圧パッド11及び塗布装置12を移動させる装置である。Z駆動軸18は、Z方向に加圧パッド11を移動させる装置である。塗布駆動軸19は、Z方向に塗布装置12を移動させる装置である。
架台14は、パネル31を載せて固定する台である。
OSRマガジン15は、貼り付け前のOSR30が設置された台である。
図2から図4を参照して、実施の形態1に係る加圧パッド11の構成を説明する。
加圧パッド11は、硬質層21と、軟質層22と、基部23との3つの層が積層して構成される。加圧パッド11は、直方体状に構成される。加圧パッド11は、4隅に、硬質層21の接触面24から、基部23の加圧面25までを貫通した吸着孔26が設けられている。
硬質層21は、弾性体で形成される。実施の形態1では、硬質層21は、厚さ1~6mmの硬質塩化ビニル樹脂によって形成される。硬質層21の接触面24は、OSR30と同じ40×43mm、又は、OSR30よりも縦及び横のサイズが少し、例えば1mm程度小さい。
軟質層22は、硬質層21に積層された層である。軟質層22は、硬質層21よりも変形し易い弾性体で形成される。実施の形態1では、軟質層22は、厚さ3~5mmのクロロプレン独立気泡スポンジによって形成される。
硬質層21と軟質層22との境界は、硬質層21及び軟質層22の柔軟性を阻害しないように、有機系接着剤で接着されている。
基部23は、軟質層22に積層された層である。基部23は、変形し難いアルミ等の構造材で形成される。
***動作の説明***
図5から図9を参照して、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10の動作は、実施の形態1に係るOSR貼り付け方法に相当する。
(図5のステップS1:塗布処理)
移動装置13は、X駆動軸16及びY駆動軸17を用いて、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域の上に塗布装置12を移動させ、Z駆動軸18を用いて、塗布装置12をパネル31に近づける。そして、塗布装置12は、2液性シリコンの接着剤32をディスペンサから吐出し、ミキサによって混合した上で、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域に塗布する。
この際、図6に示すように、塗布装置12は、複数の線状に接着剤32を塗布する。具体的には、塗布装置12は、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部へ向かって、放射状に線状の接着剤32を塗布する。これにより、貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部へ向かって徐々に、隣り合う線状の接着剤32間の間隔が広くなる。
塗布装置12は、貼り付け領域の中央部に比べて貼り付け領域の端部に近い位置に接着剤32を多く塗布してもよい。例えば、塗布装置12は、貼り付け領域の端部に近くなるほど、接着剤32を多く塗布してもよい。貼り付け領域の端部ほど接着剤32間の間隔が広い。そのため、貼り付け領域の端部に近くなるほど、接着剤32を多く塗布することにより、接着剤32の膜厚を均一に近づけることが可能である。
ここでは、塗布装置12は、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域に接着剤32を塗布した。しかし、塗布装置12は、OSR30に接着剤32を塗布してもよい。具体的には、塗布装置12は、OSR30の中央部からOSR30の端部へ向かって、放射状に線状の接着剤32を塗布してもよい。
この場合にも、OSR30の中央部に比べて、OSR30の端部に近い位置に接着剤32を多く塗布してもよい。例えば、塗布装置12は、OSR30の端部に近くなるほど、接着剤32を多く塗布してもよい。
(図5のステップS2:吸着処理)
移動装置13は、X駆動軸16及びY駆動軸17を用いて、OSRマガジン15に設置されたOSR30の上に加圧パッド11を移動させ、Z駆動軸18を用いて、加圧パッド11をOSR30に近づける。そして、加圧パッド11は、吸着孔26を用いて真空吸着により、OSR30を接触面24に吸着する。
(図5のステップS3:貼り付け処理)
移動装置13は、OSR30が接触面24に吸着された状態で、X駆動軸16及びY駆動軸17を用いて、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域の上に加圧パッド11を移動させる。そして、移動装置13は、Z駆動軸18を用いて、加圧パッド11をパネル31に徐々に近づけ、接触面24に吸着されたOSR30をパネル31の貼り付け領域に押し付ける。移動装置13は、基部23の加圧面25側から加圧して、接触面24に吸着されたOSR30をパネル31の貼り付け領域に押し付ける。これにより、OSR30がパネル31における貼り付け領域に張り付けられる。
ここで、OSR30は、人工衛星等の内部の回路で発生した熱が真空中に輻射されるようにするため、内部の回路で発生した熱を通す必要がある。そのため、OSR30の貼り付け時には、接着剤32に気泡が含まれないようにする必要がある。
接着剤32に気泡が含まれてしまうケースは2つある。ケース1は、接着剤32に気泡が含まれている場合である。ケース2は、OSR30の張り付け時に、OSR30とパネル31との間で空気が接着剤32に囲われてしまった場合である。
ケース1は、接着剤32の脱泡を行うことにより回避可能である。ケース2が発生する原因は2つある。原因1は、接着剤32がOSR30とパネル31との間で広がっていく際に、接着剤32の流れ方が原因となって空気の出口がふさがれてしまうことである。原因2は、パネル31の表面が歪んでいるために、OSR30がパネル31に十分に密着されずに空気層が残ることである。
原因1については、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部へ向かって、放射状に線状の接着剤32が塗布され、加圧パッド11によってOSR30がパネル31に押し付けられることで回避される。
具体的には、放射状に線状の接着剤32が塗布されているため、加圧パッド11によってOSR30がパネル31に押し付けられ、接着剤32が平面方向に広がっていく際に、貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部に向かって徐々に隣り合う接着剤32間が閉じていく。そのため、貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部に向かって徐々に空気が追い出され、空気の出口がふさがれることが防止される。
原因2については、加圧パッド11が硬質層21と軟質層22との層を有していることで回避される。
具体的には、図7及び図8に示すように、加圧パッド11によってOSR30をパネル31に押し付ける際、パネル31の表面の歪みに合わせて軟質層22が変形する。これにより、硬質層21の接触面24全体でOSR30がパネル31に押し付けられる。そのため、OSR30の全体がパネル31に密着され、空気層が残ることが防止される。
図8に示すように、パネル31がOSR30と同程度の範囲で変形している場合には、軟質層22だけでなく、硬質層21も変形する必要がある。しかし、硬質層21が変形し易いと、OSR30も薄く変形し易いため、OSR30の貼り付け時に、隣り合う接着剤32間でOSR30とパネル31との間隔が狭くなる場合がある。この場合には、OSR30とパネル31との間隔が狭いため、粘性の高い接着剤32は十分に広がらなくなってしまう。
そこで、材料力学における等分布荷重での歪み量が間隔の4乗に比例することを考慮し、図9に示すように、硬質層21は、OSR30の端における隣り合う接着剤32間の幅Saでは第1基準値未満の変形しかせず、OSR30の幅Soでは第1基準値よりも大きい第2基準値以上に変形する材料及び厚さである。第1基準値は、接着剤の高さhよりも小さい、非常に小さい値である。第2基準値は、0.1~1mm程度の値である。つまり、硬質層21は、OSR30の端における隣り合う接着剤32間の幅Saではほとんど変形せず、OSR30の幅Soでは0.1~1mm程度変形する材料及び厚さである。これにより、パネル31の歪みに対する追従性と、接着剤32の広がり易さとを両立させることが可能である。
ここで、放射状に塗布された線状の接着剤32の間隔が広いと、OSR30とパネル31との間隔が狭くなり易い。一方、間隔が狭いと、線状の接着剤32のパネル31の面方向への出っ張りにより、空気の出口がふさがれ、気泡が含まれてしまう。これらのバランスを考慮して、OSR30の端における隣り合う接着剤32の間隔Saは、10mm程度が望ましい。接着剤32の間隔Saが10mm程度の場合において、OSR30の端における隣り合う接着剤32間の幅Saではほとんど変形せず、OSR30の幅Soでは0.1~1mm程度変形する状態になる硬質層21の材料及び厚さが、硬質層21の構成において説明した硬質塩化ビニル樹脂及び厚さ1~6mmである。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10は、硬質層21と軟質層22とを有する加圧パッド11によって、OSR30をパネル31に押し付ける。
これにより、パネル31の表面の歪みに合わせて軟質層22が変形し、硬質層21の接触面24全体でOSR30がパネル31に押し付けられる。そのため、OSR30の全体がパネル31に密着され、空気層が残ることが防止される。
また、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10は、パネル31におけるOSR30の貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部へ向かって、放射状に線状の接着剤32を塗布する。
これにより、接着剤32が平面方向に広がっていく際に、貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部に向かって徐々に隣り合う接着剤32間が閉じていく。そのため、貼り付け領域の中央部から貼り付け領域の端部に向かって徐々に空気が追い出され、空気の出口がふさがれることが防止される。
以上のことから、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10は、OSR30をパネル31に張り付ける際に、OSR30とパネル31との間に気泡が残りづらい。
また、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10は、真上から加圧パッド11によってOSR30をパネル31に押し付けて、OSR30をパネル31に張り付ける。そのため、ローラーを用いてOSR30をパネル31に張り付ける場合と違い、OSR30が指定の位置からずれづらい。
また、実施の形態1に係るOSR貼り付け装置10は、接触面24は、OSR30と同じ40×43mm、又は、OSR30よりも縦横が少し小さい。そのため、接着剤32がOSR30の外にはみ出したとしても、接着剤32が接触面24に付着することがない。
また、図10に示すように、接触面24をOSR30よりも縦横が少し小さくすると、OSR30の端部がパネル31から離れる方向に変形可能になる。これにより、OSR30の端部で接着剤32がパネル31の面と垂直な方向に広がり、接着剤32がOSR30の外にはみ出し難くなる。
なお、接触面24がOSR30よりも縦横が少し小さい場合であっても、接着剤32を十分に塗布しておけば、加圧パッド11が加圧された際に、OSR30の変形力と接着剤32の粘性とにより、接着剤32がOSR30の端まで行き渡り、OSR30を適切に接着可能である。
***他の構成***
<変形例1>
実施の形態1では、OSR貼り付け装置10は、1つの加圧パッド11を備えた。しかし、OSR貼り付け装置10は、硬質層21の材質と厚みとの少なくともいずれかが異なる複数の加圧パッド11を備えてもよい。
この場合には、OSR貼り付け装置10は、複数の加圧パッド11を用いて、順にOSR30をパネル31に押し付ける。つまり、ある加圧パッド11を用いて、OSR30を吸着させ、パネル31における貼り付け領域に押し付けて、OSR30をパネル31に張り付ける。その後、他の加圧パッド11を用いて、パネル31に張り付けられたOSR30をパネル31に押し付ける。
これにより、パネル31の歪みに対する追従性と、接着剤32の広がり易さとの両立を容易に実現可能である。
<変形例2>
実施の形態1では、加圧パッド11及び塗布装置12に共通のX駆動軸16及びY駆動軸17が設けられた。しかし、加圧パッド11及び塗布装置12それぞれに別のX駆動軸16及びY駆動軸17を設けてもよい。
これにより、加圧パッド11と塗布装置12とを独立して動作させることが可能になり、貼り付け作業を短時間で行うことが可能になる。
<変形例3>
実施の形態1では、硬質層21の材料を硬質塩化ビニル樹脂とした。硬質塩化ビニル樹脂は、製造コストと、使用する可能性のある薬液に対する耐性とを考慮して選定された。しかし、パネル31の歪みに対する追従性と、接着剤32の広がり易さとを両立させることが可能な材料であれば、他の樹脂と、金属と、セラミックといった他の材料が用いられてもよい。
<変形例4>
実施の形態1では、軟質層22の材料をクロロプレン独立気泡スポンジとした。しかし、真空吸着を妨げず、パネル31の歪みに対応可能な材料であれば、他のスポンジといった他の材料が用いられてもよい。また、三次元プリンタで製作可能なプラスチック及び金属のばねがマトリックス上に配置された金属ばねのマトリックス構造が用いられてもよい。
<変形例5>
実施の形態1では、移動装置13をX駆動軸16とY駆動軸17とZ駆動軸18とを有する直交3軸の構成とした。しかし、パネル31の大きさと、OSR貼り付け装置10の装置構成といったことを考慮して、例えば、6軸等の垂直多関節ロボットといったロボットで移動装置13を構成してもよい。
<変形例6>
実施の形態1では、OSR30の吸着に真空吸着を利用した。しかし、OSR30を把持できるとともに、OSR30の貼り付け後にOSR30を取り外せるような構成であれば、静電吸着と、粘着といった方法を利用してもよい。
<変形例7>
実施の形態1では、接着剤32を用いてOSR30をパネル31に接着した。しかし、両面テープといったシート状の接着剤を用いてOSR30をパネル31に接着してもよい。この場合であっても、パネル31に沿ってOSR30を押し付けることが可能であり、密着性を向上させることが可能である。しかし、気泡の除去は難しくなる可能性がある。
10 OSR貼り付け装置、11 加圧パッド、12 塗布装置、13 移動装置、14 架台、15 OSRマガジン、16 X駆動軸、17 Y駆動軸、18 Z駆動軸、19 塗布駆動軸、21 硬質層、22 軟質層、23 基部、24 接触面、25 加圧面、26 吸着孔、30 OSR、31 パネル、32 接着剤。

Claims (9)

  1. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け装置であり、
    前記OSRと接触して前記OSRを前記パネルに押し付けるための弾性体で形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する加圧パッドと、
    前記パネル又は前記OSRに複数の線状に接着剤を塗布する塗布装置と、
    前記加圧パッドを移動させて、前記接着剤が塗布された状態で前記加圧パッドにより前記OSRを前記パネルに押し付けることにより前記OSRを前記パネルに張り付ける移動部と
    を備え
    前記硬質層は、前記OSRを前記パネルに押し付ける際に、前記複数の線状の接着剤の間の幅では第1基準値未満の変形しかせず、前記OSRの幅では前記第1基準値よりも大きい第2基準値以上に変形するOSR貼り付け装置。
  2. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け装置であり、
    前記OSRと接触して前記OSRを前記パネルに押し付けるための弾性体で形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する複数の加圧パッドであって、前記硬質層の材質と厚みとの少なくともいずれかが異なる複数の加圧パッド
    を備えるOSR貼り付け装置。
  3. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け装置であり、
    前記OSRと接触して前記OSRを前記パネルに押し付けるための弾性体である硬質塩化ビニル樹脂により形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体であるクロロプレン独立気泡スポンジにより形成された軟質層とを有する加圧パッド
    を備えるOSR貼り付け装置。
  4. 前記塗布装置は、前記パネルにおける前記OSRの貼り付け領域の中央部から前記貼り付け領域の端部へ向かって、又は、前記OSRの中央部から前記OSRの端部へ向かって、放射状に前記接着剤を塗布する
    請求項に記載のOSR貼り付け装置。
  5. 前記塗布装置は、前記中央部に比べて前記端部に近い位置に前記接着剤を多く塗布する
    請求項に記載のOSR貼り付け装置。
  6. 前記加圧パッドは、前記硬質層から前記軟質層までを貫通した複数の吸着孔が設けられた
    請求項1からまでのいずれか1項に記載のOSR貼り付け装置。
  7. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け方法であり、
    前記パネル又は前記OSRに複数の線状に接着剤を塗布し、
    弾性体で形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する加圧パッドを移動させて、前記接着剤が塗布された状態で前記硬質層を前記OSRに接触させて前記OSRを前記パネルに押し付け
    前記OSRを前記パネルに押し付ける際に、前記複数の線状の接着剤の間の幅では第1基準値未満の変形しかせず、前記OSRの幅では前記第1基準値よりも大きい第2基準値以上に変形するOSR貼り付け方法。
  8. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け方法であり、
    弾性体で形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体で形成された軟質層とを有する複数の加圧パッドであって、前記硬質層の材質と厚みとの少なくともいずれかが異なる複数の加圧パッドを用いて、前記硬質層を前記OSRに接触させて前記OSRを前記パネルに押し付けるOSR貼り付け方法。
  9. 人工衛星のパネルにOSR(Optical Solar Reflector)を貼り付けるためのOSR貼り付け方法であり、
    弾性体である硬質塩化ビニル樹脂により形成された硬質層と、前記硬質層に積層され、前記硬質層よりも変形し易い弾性体であるクロロプレン独立気泡スポンジにより形成された軟質層とを有する加圧パッドを用いて、前記硬質層を前記OSRに接触させて前記OSRを前記パネルに押し付けるOSR貼り付け方法。
JP2020558755A 2018-12-06 2018-12-06 Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法 Active JP7101812B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2018/044940 WO2020115867A1 (ja) 2018-12-06 2018-12-06 Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020115867A1 JPWO2020115867A1 (ja) 2021-09-02
JP7101812B2 true JP7101812B2 (ja) 2022-07-15

Family

ID=70974923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020558755A Active JP7101812B2 (ja) 2018-12-06 2018-12-06 Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7101812B2 (ja)
WO (1) WO2020115867A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000010061A (ja) 1998-06-22 2000-01-14 Sony Corp 偏光板貼り付け装置
JP2001115102A (ja) 1999-10-18 2001-04-24 Mitsubishi Electric Corp 平板の接着方法および接着工具
WO2003009362A1 (fr) 2001-07-19 2003-01-30 Nikon Corporation Element de polissage, dispositif de polissage mecano-chimique (cmp) et procede de production de dispositif a semi-conducteur
JP2010269901A (ja) 2009-05-22 2010-12-02 Alpha- Design Kk 移載装置
JP2012153424A (ja) 2011-01-28 2012-08-16 Jfe Steel Corp ラベル貼付パッドおよびラベル貼付装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000010061A (ja) 1998-06-22 2000-01-14 Sony Corp 偏光板貼り付け装置
JP2001115102A (ja) 1999-10-18 2001-04-24 Mitsubishi Electric Corp 平板の接着方法および接着工具
WO2003009362A1 (fr) 2001-07-19 2003-01-30 Nikon Corporation Element de polissage, dispositif de polissage mecano-chimique (cmp) et procede de production de dispositif a semi-conducteur
JP2010269901A (ja) 2009-05-22 2010-12-02 Alpha- Design Kk 移載装置
JP2012153424A (ja) 2011-01-28 2012-08-16 Jfe Steel Corp ラベル貼付パッドおよびラベル貼付装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020115867A1 (ja) 2020-06-11
JPWO2020115867A1 (ja) 2021-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107934018B (zh) 贴膜方法和贴膜设备
JP5753099B2 (ja) 透光性硬質基板積層体の製造方法及び透光性硬質基板貼り合わせ装置
CN104143499B (zh) 贴合分离方法及分离装置
JP5812990B2 (ja) 透光性硬質基板積層体の製造方法
KR101896638B1 (ko) 평판의 첩합 지그 및 평판 적층체의 제조방법
JP5734876B2 (ja) 透光性硬質基板積層体の製造方法及び透光性硬質基板貼り合わせ装置
WO2013077812A1 (en) A laminated product, an apparatus and a method for forming a laminated product
JP5654155B1 (ja) ワーク貼り合わせ装置
JP2010062269A (ja) ウェーハ積層体の製造方法、ウェーハ積層体製造装置、ウェーハ積層体、支持層剥離方法、及びウェーハの製造方法
JPH10123537A (ja) 液晶表示素子とその製造方法
JP2006292993A (ja) 貼り合わせ装置
TWI604952B (zh) Lamination equipment manufacturing equipment
KR101765553B1 (ko) 플렉서블 패널 곡면 합착 방법
KR20190011405A (ko) 곡면 합착 방법
KR20150113397A (ko) 플렉시블 디스플레이 및 곡면 커버 부재의 합착 장치 및 합착 방법
KR20130047590A (ko) 접착 장치 및 접착 방법
KR101334406B1 (ko) 개선된 기판 합착 장치 및 합착 방법
JP6209154B2 (ja) 基板貼合装置、表示パネル製造装置及び表示パネル製造方法
JP7101812B2 (ja) Osr貼り付け装置及びosr貼り付け方法
JP3766304B2 (ja) 加熱剥離型粘着シート
CN114434903A (zh) 用于制造柔性玻璃的玻璃叠层结构物及其制造方法
KR101270247B1 (ko) 개선된 기판 합착 장치 및 합착 방법
WO2008032624A1 (fr) Dispositif de collage de feuille
JP5384930B2 (ja) 液晶パネル積層体の製造方法並びにその装置
US7303643B2 (en) Touchless TFT panel lamination fixture and process

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7101812

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150