JP7101559B2 - 塗布具 - Google Patents
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Description
また、保持部を意識的に変位させているので、口部に塗布具を装着した状態で、スリットを確実に拡開させることができる。
この発明では、指部のうちスリットが拡開する方向及びスリットが延在する方向に沿う方向の双方に直交する方向を向く面の外部への露出を抑えるので、これら面が塗布対象ではない部分(例えば塗布対象が頭髪である場合における頭皮など)に接触することを抑制できる。そのため、塗布具の操作性が向上する。
この発明では、指部が櫛歯状に配列されているので、指部間のスリットに細長い塗布対象を通過させて、塗布対象に内容物を塗布することが可能になる。そのため、塗布対象に対してより均一に内容物を塗布できる。
本実施形態にかかる塗布具1は、図1及び図2に示すように、有底円筒状の容器本体2の口部3に装着されており、塗布容器4を構成する。塗布容器4には、内容物として例えば液状の染毛剤が収容されており、塗布具1は、例えば頭髪のような細長い塗布対象に内容物を塗布するために使用される。
含浸体11は、図3から図5に示すように、左右方向に長い頭部21と、頭部21の下端に連設され、上下方向に長い脚部22と、を有し、正面視でT字状をなしている。頭部21及び脚部22の前後方向の厚さは、ほぼ同じである。
脚部22は、頭部21の下端面における左右方向の中央部から下方に延在している。
なお、含浸体11は、塗布具1を容器本体2の口部3に取り付ける前の状態で、図4に示すように、指部23が閉じている。
保持部32の下端部は、左右方向に隣接する他の保持部32の下端部に連なっており、保持部32間の左右方向の隙間は、上方から下方に向かうにしたがって漸次狭くなっている。なお、保持部32間の左右方向の隙間は、スリット21Aよりも下方まで延在している。
第2側壁部37の上端部の前後方向の内側の縁部には、左右方向の外側に突出する第1係止突部37Aが設けられている。また、第2側壁部37の下端部の前後方向の内側の縁部には、左右方向の外側に突出する第2係止突部37Bが設けられている。
筒状本体51は、円筒状の胴部53と、胴部53の上端縁からに上方に向けて連設された筒状の口部3と、を有する。これら胴部53及び口部3は、容器軸Oと同軸に配設されている。
接続筒部62の上側部分における内径及び外径は、上方に向かうにしたがって漸次縮径しており、接続筒部62の上端開口部は、平面視で矩形状をなしている。
取付筒部63の左右方向の内面には、図1に示すように、左右方向の内側に向けて突出する被係止突部63Aが形成されている。この被係止突部63Aの内面は、上端から下方に向かうにしたがって左右方向の内側に向かうように傾斜している。また、取付筒部63の上端開口縁における左右方向の長さは、口部3に装着する前の塗布具1の支持体12における左右方向の長さよりも長く、取付筒部63の下端開口縁における左右方向の長さは、口部3に装着する前の塗布具1の支持体12における左右方向の長さよりも短い。そのため、容器本体2に装着された塗布具1では、図1及び図3に示すように、複数の保持部32が全体として左右方向の中央部分が上方に向けて突となるように変位することによって、スリット21Aが拡開されている。また、塗布具1の第1係止突部37Aは、図1に示すように、取付筒部63の上端面に対して上方から係止し、第2係止突部37Bは、被係止突部63Aの下端面に対して下方から係止している。
取付筒部63の下端部における前後方向の内面には、図2に示すように、前後方向の内側に向けて突出する載置突部63Bが形成されている。この載置突部63B上には、保持部32の下端面が載置される。
底板部71は、中央部が下方に向けて膨出した椀状をなしている。また、底筒部72は、胴部53の内側に嵌合されている。なお、底筒部72は、筒状本体51の胴部53に対して着脱可能であってもよい。これにより、容器本体2内に内容物を補充することができる。
さらに、容器本体2の口部3には、有頂円筒状のキャップ81が螺着されている。
キャップ81は、有頂円筒状のキャップ本体82と、キャップ本体82の内側に嵌合された有頂円筒状の中栓体83と、を有する。これらキャップ本体82及び中栓体83は、容器軸Oと同軸に配設されている。
中栓体83は、円板状の上板部86と、上板部86の外周縁から下方に向けて連設された円筒状の側筒部87と、を有する。これら上板部86及び側筒部87は、容器軸Oと同軸に配設されている。
側筒部87の下端部は、口部3の接続筒部62の下側部分に外嵌されている。これにより、塗布容器4を使用していないときに内容物が蒸発することを抑制している。
容器本体2内の内容物は、吸上体75に吸引され、含浸体11には、吸上体75から内容物が供給されている。キャップ81を取り外した後、適宜容器本体2を倒立させて塗布対象である頭髪に接触させる。このとき、頭髪の一部は、指部23の上端面に接触する。また、左右方向で隣り合う指部23間のスリット21Aが拡開しているので、頭髪の一部は、指部23間に位置し、指部23のうち左右方向を向く面に接触する。この状態で塗布容器4を頭髪に対して前後方向に移動させるなどすることにより、含浸体11に含まれている内容物である染毛剤を頭髪に塗布する。さらに、指部23が挟持部34の先端部から突出しており、指部23間のスリット21Aの少なくとも一部が前後方向に露出しているので、頭髪は、スリット21A内で指部23によって挟まれるように塗布される。
頭髪への染毛剤の塗布が終了した後、キャップ81を口部3に螺着する。
以上のようにして、塗布具1を有する塗布容器4を使用する。
さらに、挟持部34が指部23のうち前後方向を向く面の外部への露出を抑えているので、指部23のこれら面が頭皮などの塗布対象ではない部分に接触することを抑制できる。そのため、塗布具1の操作性が向上する。
その上、指部23が櫛歯状をなすように配列されているので、指部23間のスリット21Aに頭髪を通過させて内容物を塗布することが可能となる。そのため、頭髪に対してより均一に内容物を塗布できる。
例えば、容器本体は、有底円筒状ではなく、例えば図7及び図8に示すような有底楕円筒状など、他の形状であってもよい。
筒状本体102は、楕円筒状の胴部103と、胴部103の上端縁から上方に向けて連設された楕円筒状の口部104と、を有する。口部104は、楕円筒状の装着筒部105と、筒状の接続筒部106と、矩形筒状の取付筒部107と、を有する。
装着筒部105の上端部における外周面には、径方向内側に窪む収容溝部105Aが全周にわたって形成されており、この収容溝部105Aには、平面視で楕円状のシールリング108が配設されている。また、装着筒部105の下端部における外周面には、径方向外側に突出する第1装着突部105Bが形成されている。
また、容器本体101の口部104には、有頂楕円筒状のキャップ110が装着されている。キャップ110は、楕円筒状の外筒部111と、外筒部111の上下方向の中間部から上方に向けて連設された有頂楕円筒状の内筒部112と、を有する。外筒部111の下側部分のうち内筒部112との接続部分よりも下側の部分の内周面は、シールリング108に当接している。これにより、塗布具1が密閉される。また、外筒部111の下端部における内周面には、径方向内側に向けて突出し、第1装着突部105Bに対して下方から係止する第2装着突部112Aが形成されている。
含浸体は、フェルトに限らず、スポンジなど、他の材料によって形成されてもよく、内容物を含むことができ、スリットを拡開するように変位可能であれば、弾性変形可能である必要はない。
含浸体の形状は、T字状に限らず、適宜変更してもよい。
支持体は、スリットを拡開するように変位可能であり、口部に装着した状態でスリットの拡開状態を維持できればよく、弾性変形可能である必要はない。ここで、挟持部及び指部のうちの少なくとも一方が左右方向に広がるように弾性変形可能である場合には、支持体を口部に装着した後に挟持部及び指部のうちの少なくとも一方が復元変形しようとすることにより、支持体、ひいては塗布具と口部(取付筒部)との係合力を高め、より確実な抜け止めをすることが可能となる。
支持体は、一対の支持半体によって形成されているが、他の構成を有していてもよい。
保持部は、指部を挟持しているが、例えば指部を上下方向に貫通する串状の構成など、指部を保持できれば他の構成であってもよい。また、保持部には、櫛歯部が設けられているが、櫛歯部が設けられていなくてもよい。
スリットは、少なくとも1本形成されていればよい。
スリットは、含浸体の上端部から下方に向けて直線状に形成されているが、例えばS字状など、他の形状であってもよく、必ずしも上下方向と平行に延在する必要はない。また、スリットの形状は、直線状に限定されず、V字状の溝など、他の形状であってもよい。
スリットは、左右方向に間隔をあけて配列されているが、例えば平面視で十字状をなすようになど、他の形式で配列されてもよい。
容器本体内には、吸上体が配設されているが、例えば容器本体を倒立させることによっても内容物を含浸体に含浸させることができるので、吸上体が配設されていなくてもよい。
各構成部材の説明において、「円筒状」、「矩形筒状」、「楕円状」などと記載しているが、三角形状などのような他の多角形状など、適宜他の形状であってもよい。
Claims (3)
- 先端部から基端部に向けて延在するスリットによって分割された複数の指部を有する含浸体と、
前記含浸体を支持し、容器本体の口部に装着可能な支持体と、を備え、
前記支持体が、前記含浸体のうち前記指部を各別に保持する複数の保持部と、前記口部に装着するための一対の案内部と、を有し、
前記保持部が、前記支持体の前記容器本体の前記口部への装着時に前記スリットを拡開させるように変位可能であり、
前記含浸体が、前記指部が前記スリットが拡開する方向に配列された頭部と、前記頭部の基端側に連設された脚部と、を有しており、
前記案内部が、前記スリットが閉じている状態で、前記スリットが拡開する方向で前記脚部を挟む両側において前記脚部から間隔を開けて配置されていることを特徴とする塗布具。 - 前記保持部が、前記スリットが拡開する方向及び前記スリットが延在する方向に沿う方向の双方に直交する方向で前記指部を各別に挟持することを特徴とする請求項1に記載の塗布具。
- 前記スリットが、当該スリットの拡開する方向に間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の塗布具。
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