JP7101529B2 - 光センサおよび電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、光の飛行時間を計測する光センサおよび電子機器に関する。
従来、スマートフォンなどの携帯電話端末では、通話時の画面オフなどを目的として、表示画面を有するフロント側に、反射光量を検出する近接センサを設けている(例えば、特許文献1参照)。近年では、顔認証や虹彩認証などを行うため、光伝搬時間から対象物を検出することで長距離検出が可能なTOF(Time Of Flight)センサを、近接センサと置き換えた形態が広がってきている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
特開2017-126686号公報 国際公開第2017/094279号 特開2014-142283号公報
特許文献1に記載の近接センサは、発光部と、光が戻ってきたかを検出する第1受光部とを有し、第1受光部は、受光面に対して垂直方向の指向性が高められている。近接センサは、透光性部材である開口窓(スマートフォンのパネルに対応)を介して、発光部からの光を放射しており、開口窓での反射光と、検出対象での反射光とを分離して検出するため、光を選択的に導くスリットを設けている。近接センサでは、検出対象からの反射光量の大きさから検出距離を算出しているが、スリットによる光量分離だけでは不完全なため、受光回路で減算処理を行って信号検出している。上述した光量検出では、対象物の反射率の影響を受けて正確な距離検出ができず、スリットを設けるコストも必要となる。
特許文献2に記載の光センサは、被検出物に向けて光を出射する発光素子と、発光素子から出射された光の一部を透過すると共に、光の他の一部を反射する光学部材と、反射光を受光する第1受光部および第2受光部を有する受光素子と、光学部材での反射光を反射して第2受光部へ案内する反射光案内部材とを備えている。
図10は、従来の光センサを模式的に示す概略構成図である。
光センサ201は、発光素子211、出射側窓ガラス212、入射側窓ガラス213、受光素子214、基板215、および蓋216を備えている。発光素子211と受光素子214とは、互いに隣り合うように基板215上に搭載されている。出射側窓ガラス212は、発光素子211と被検出物250との間の光路上に配置されている。受光素子214は、被検出物250からの反射光を受光する第1受光部214aと、第2受光部214bとを有している。被検出物250からの反射光は、入射側窓ガラス213を介して、第1受光部214aに入射するようになっている。また、発光素子211から出射された光のうち、出射側窓ガラス212を通過せずに反射された光が、さらに複数回反射されて、第2受光部214bに入射する。基板215は、平板形状に形成されており、蓋216は、基板215の上面に取り付けられ、基板215の上面の大部分を覆っている。出射側窓ガラス212および入射側窓ガラス213は、発光素子211および受光素子214の位置に応じて、蓋216に取り付けられている。また、蓋216は、受光素子214の上面の一部であって、第1受光部214aと第2受光部214bとの間の部分に当接する隔壁部216aを有している。これによって、光センサ201には、被検出物250から第1受光部214aへ向かう反射光が通る第1導光路231と、出射側窓ガラス212から第2受光部214bへ向かう反射光が通る第2導光路232とが設けられている。つまり、蓋216と基板215とが反射光案内部材に対応する。
上述した光センサ201では、同一の受光素子214に設けられた第1受光部214aと第2受光部214bとを、隔壁部216aで分離しているが、受光素子214自体を分離しているわけではないので、光が漏れてしまう虞がある。また、反射光案内部材には、第1受光部214aへ向かう光が通る第1導光路231と、第2受光部214bへ向かう光が通る第2導光路232とが設けられているが、第1導光路231と第2導光路232とで分離されていなければならない。そして、発光素子211と受光素子214との位置関係に応じて、反射光案内部材の形状が決定されるので、各部の配置が制約されるという課題がある。
特許文献3に記載の水滴検出装置は、ガラスの内表面に設けた反射部材にパルス光をほぼ垂直入射する発光部材と、反射部材でほぼ垂直反射されたパルス光を受光する基準受光部材と、ガラスでほぼ垂直反射されたパルス光を受光する検出受光部材と、基準受光部材と検出受光部材との出力信号の位相を比べる位相比較部とを備えている。上述した水滴検出装置では、基準受光部材と検出受光部材との間に発光部材を設けて、両者を分離している。TOFセンサでは、光速に対応するため、微小な単位(例えば、ピコ秒オーダー)での時間分解能が求められている。しかし、受光部材が分離されていると、距離を算出する処理回路において、ピコ秒オーダーの時間分解能が必要なのに対し、部材接続に必要な配線等に起因する寄生容量によって、大きな時間遅延誤差を生じてしまうという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、検出精度を向上させることができる光センサおよび電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る光センサは、検知対象物に向けて光を出射する発光素子と、反射光を受光する受光素子と、前記発光素子および前記受光素子を収容する筐体とを備え、光の飛行時間を計測する光センサであって、前記受光素子は、前記発光素子に面して設けられたパネルからの反射光を原点基準として検出する第1受光部と、前記検知対象物からの反射光を信号光として検出する第2受光部とを有し、前記発光素子と前記受光素子とは、光学的に分離して実装されていることを特徴とする。
本発明に係る光センサでは、前記筐体は、前記発光素子と前記受光素子との間に、光を遮る遮光部が設けられている構成としてもよい。
本発明に係る光センサでは、前記第2受光部は、前記発光素子に対し、前記第1受光部より近くに配置されている構成としてもよい。
本発明に係る光センサでは、前記筐体は、前記第2受光部の直上部を開口した受光開口部を有する構成としてもよい。
本発明に係る光センサでは、前記第2受光部は、前記発光素子に対し、前記第1受光部より遠くに配置されている構成としてもよい。
本発明に係る光センサでは、前記第1受光部は、複数の受光領域に分割されており、前記複数の受光領域のうち、検出結果に反映する受光領域が予め設定されている構成としてもよい。
本発明に係る光センサは、前記反射光の時間分布を検出するヒストグラム回路を備え、前記ヒストグラム回路の検出結果に基づいて、前記検知対象物からの距離を出力する構成としてもよい。
本発明に係る光センサでは、前記ヒストグラム回路は、前記反射光の時間分布におけるピーク値に基づいて、原点基準とする反射光の成分を選択する構成としてもよい。
本発明に係る電子機器は、本発明に係る光センサを備えることを特徴とする。
本発明に係る電子機器は、前記光センサに対向して設けられたパネルを備え、前記パネルは、光を透過させる受光窓を有する構成としてもよい。
本発明によると、発光素子から出射された光が、受光素子へ直接入射することを防いでいるので、パネルからの反射光を原点基準とすることにより、パネル面を原点とすることができ、検出精度を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る光センサを模式的に示す模式断面図である。 ガイガーモードとなるように接続されたアバランシェフォトダイオードを示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る光センサを模式的に示す模式断面図である。 図3に示す光センサの模式上面図である。 複数の受光領域を有する第1受光部を示す模式上面図である。 光センサの概略構成を示すブロック図である。 光センサの概略構成の変形例を示すブロック図である。 受光信号の時間ヒストグラムの一例を示す特性図である。 図8の時間ヒストグラムにおいて、原点基準を選択した状態を示す特性図である。 従来の光センサを模式的に示す概略構成図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る光センサについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光センサを模式的に示す模式断面図である。
本発明の第1実施形態に係る光センサ1は、発光素子10、受光素子20、基板30、および筐体40で構成されている。図1は、光センサ1の断面を模式的に示しており、図面の見易さを考慮して、ハッチングを省略している。
発光素子10は、基板30の上面(光センサ1の前面側)に搭載され、検知対象物に向けて光(図1では、出射光L1)を出射する。発光素子10は、例えば、VCSEL(面発光レーザ)や、LED(発光ダイオード)などである。本実施の形態では、発光素子10と基板30とを電気的に接続するワイヤ11が設けられているが、ワイヤ11を設けずに接続する構成としてもよい。
受光素子20は、発光素子10に対し、基板30の上面に沿った横方向Aで離間して、基板30の上面に搭載されている。受光素子20には、発光素子10に面して設けられたパネル60からの反射光(図1では、基準反射光L2)を原点基準として検出する第1受光部21と、検知対象物70からの反射光(図1では、検知反射光L3)を信号光として検出する第2受光部22とが設けられている。受光素子20は、例えば、光に高感度なアバランシェフォトダイオードである。
筐体40は、発光素子10および受光素子20を収容するように、光センサ1の前面側の一部を覆っている。本実施の形態において、発光素子10は、透明樹脂(透光性樹脂)で形成された発光封止部51で覆われており、受光素子20は、透明樹脂で形成された受光封止部52で覆われている。発光封止部51および受光封止部52によって、発光素子10および受光素子20が1次モールドされた状態に対し、黒色樹脂(遮光性樹脂)で形成された筐体40で2次モールドすることで、発光素子10と受光素子20とを光学的に分離している。
筐体40のうち、発光素子10と受光素子20との間に設けられた部分は、光を遮る遮光部41とされている。このように、遮光部41を設けて発光素子10と受光素子20とを分離することで、光の漏れを確実に防ぐことができる。
筐体40には、発光封止部51の一部(特に、発光素子10の直上部)を露出させた発光開口部42が設けられており、出射光L1は、発光開口部42を通って外部へ出射される。また、筐体40には、受光封止部52の一部(特に、第1受光部21および第2受光部22の直上部)を露出させた受光開口部43が設けられており、基準反射光L2および検知反射光L3は、受光開口部43を通って、受光素子20に入射する。
図1に示す構成において、第2受光部22は、発光素子10に対し、第1受光部21より遠くに配置されている。このように、第2受光部22を発光素子10からできるだけ離して配置することで、第2受光部22に意図しない光が入射する可能性を低減することができる。
本実施の形態に係る光センサ1は、例えば、スマートフォン、ロボット掃除機、およびサニタリー機器などの電子機器の内部に収納されており、前面側に面するパネル60が設けられている。パネル60には、出射光L1を透過させつつ、一部を反射させる受光窓61が設けられている。受光窓61は、発光開口部42および受光開口部43と面する部分に位置している。以下では説明のため、光センサ1とパネル60とが対向する方向を、照射方向Bと呼ぶことがある。光センサ1は、照射方向Bで面する位置に検知対象物70が存在する際、光の飛行時間を計測して、検知対象物70までの距離を算出する。
光通信や飛行時間計測における実用例では、フォトダイオードの雪崩増幅(アバランシェ)効果を利用して、微弱光を高速に検出しており、アバランシェフォトダイオードを用いている。アバランシェフォトダイオードは、逆バイアス電圧について、降伏電圧(ブレークダウン電圧)以下で動作させると、受光量に追従して出力電流が変動するリニアモードになり、降伏電圧以上で動作させるとガイガーモードになる。ガイガーモードとされたアバランシェフォトダイオードは、単一フォトンの入射でもアバランシェ現象を起こし、大きな出力電流を得られることから、シングルフォトンアバランシェダイオード(SPAD)と呼ばれる。
次に、アバランシェフォトダイオードをガイガーモードで用いる際の回路について、図面を参照して説明する。
図2は、ガイガーモードとなるように接続されたアバランシェフォトダイオードを示す回路図である。
アバランシェフォトダイオード(以下では、フォトダイオード81と略す)は、クエンチング抵抗82に直列接続されている。フォトダイオード81とクエンチング抵抗82との間には、トランジスタ83のゲートが接続されている。フォトダイオード81に一定以上の電流が流れると、フォトダイオード81に印加される電圧が低下し、アバランシェ現象が停止する。
第1受光部21および第2受光部22では、上述した回路を用いることで、高速動作が可能となる。光センサ1では、第1受光部21での検出タイミングを起点(原点基準)にし、第2受光部22が検出するまでの時間tを用いて、検知対象物70までの距離Lを、「L=c(光速)×t÷2」という計算式から算出する。なお、光センサ1を用いた検出方法については、後述する図6を参照して、詳細に説明する。
上述したように、発光素子10から出射された光が、受光素子20へ直接入射することを防いでいるので、パネル60からの反射光を原点基準とすることにより、パネル面を原点とすることができ、検出精度を向上させることができる。つまり、発光素子10と受光素子20との間を光学的に確実に遮断しているので、誤検知を懸念せず、受光素子20にアバランシェフォトダイオードを採用することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る光センサについて、図面を参照して説明する。
図3は、本発明の第2実施形態に係る光センサを模式的に示す模式断面図であって、図4は、図3に示す光センサの模式上面図である。
第2実施形態では、第1実施形態に対し、受光素子20における配置が異なっている。具体的に、第2受光部22は、発光素子10に対し、第1受光部21より近くに配置されている。つまり、第2実施形態では、第1実施形態に対し、第1受光部21と第2受光部22との位置が入れ替わっている。光センサ1では、信号光を精度良く検出することで、より正確な飛行時間を計測することができる。そのため、発光素子10と第2受光部22とをできるだけ近づけることで、第2受光部22に入射する光の傾斜を小さくでき、効率よく受光することができる。
また、本実施の形態において、受光開口部43は、主に、第2受光部22の直上部を露出させるように設けられており、第1実施形態と比べて、開口している幅が横方向Aで狭くなっている。受光開口部43が狭くなっているのに応じて、パネル60の受光窓61も横方向Aの幅が狭くなっている。このように、第1受光部21は、直上部が遮光性を有する材料で覆われているので、外乱光の入射による誤動作を軽減することができる。
第2受光部22については、照射方向Bで遠方に存在する検知対象物70からの反射光(検知反射光L3)が入射しやすい構造とされていることが好ましく、直上部が露出されていることが好ましい。これに対し、第1受光部21では、照射方向Bで近傍に存在するパネル60(特に、受光窓61)からの反射光(基準反射光L2)が入射すればよい。つまり、基準反射光L2は、検知対象物70よりも近傍に存在するパネル60での反射光なので、検知反射光L3より照射方向Bに対し傾斜していても、受光開口部43を通って、第1受光部21に入射する。
パネル60において、受光窓61は、光(例えば、赤外光)を透過させる材料で形成されているので、パネル60全体と色合いが異なる場合がある。そのため、受光窓61をできるだけ小さくすることで、目立たないようにし、デザイン性を向上させることができる。
次に、第1受光部21について、複数の受光領域ZRを設けた変形例について、図面を参照して説明する。
図5は、複数の受光領域を有する第1受光部を示す模式上面図である。
変形例における第1受光部21は、複数の受光領域ZRに分割されている。図5では、6つの受光領域ZRに分割された構成を示しているが、これに限定されず、分割する数を変えたり、それぞれの受光領域ZRでサイズを異ならせたりしてもよい。複数の受光領域ZRのうち、検出結果に反映する受光領域ZRは、ユーザによって予め設定されている。検出結果に反映する受光領域ZRは、いずれか1つであってもよいし、複数選択されてもよい。この構成によると、第1受光部21に複数の受光領域ZRを設けることで、適切な受光領域ZRが選択されるように、適宜設定することができる。つまり、光センサ1は、取り付ける製品によって、パネル60などに対する位置関係が変わり、最適な位置の受光領域ZRを選択することで、適切に反射光を検出することができる。また、複数の受光領域ZRを併せて設定することで、反射光の検出に必要な光量を得ることができる。
(ブロック図)
次に、光センサ1の概略構成について、図6を参照して説明する。
図6は、光センサの概略構成を示すブロック図である。
高電圧源回路101の後段には、検出側受光アレイ部102Aと基準側受光アレイ部102Bとが並列に設けられている。検出側受光アレイ部102Aは、第2受光部22に対応し、基準側受光アレイ部102Bは、第1受光部21に対応している。検出側受光アレイ部102Aの後段には、検出側アレイ接続部103Aが設けられており、基準側受光アレイ部102Bの後段には、基準側アレイ接続部103Bが設けられている。検出側アレイ接続部103Aの後段には、ディレイロックループ回路106と検出側パルスカウンタ回路107Aとが並列に設けられている。また、基準側アレイ接続部103Bの後段には、ディレイロックループ回路106と基準側パルスカウンタ回路107Bとが並列に設けられている。つまり、ディレイロックループ回路106は、検出側アレイ接続部103Aと基準側アレイ接続部103Bとの両方に接続されており、後段にレンジカウンタ回路108が設けられている。また、ディレイロックループ回路106およびレンジカウンタ回路108は、フェイズロックループ回路105を介して発信器104に接続されている。さらに、検出側パルスカウンタ回路107A、基準側パルスカウンタ回路107B、およびレンジカウンタ回路108の後段には、I2C回路109が設けられている。I2C回路109の後段には、入出力回路112が設けられ、入出力回路112は、端子経路120に入出力端子STが接続されている。なお、図6では、入出力端子STを1つとしているが、これに限定されず、入出力回路112から入出力される信号に応じて、端子経路120との接点が複数設けられていてもよい。
端子経路120には、第1エミッタ端子ET1、第2エミッタ端子ET2、第3エミッタ端子ET3、および第4エミッタ端子ET4を介して、エミッタドライバ110が接続されている。そして、第2エミッタ端子ET2には、発光素子111(図1の発光素子10に対応)のアノード端子が接続され、第3エミッタ端子ET3には、発光素子111のカソード端子が接続されている。また、端子経路120には、電源端子VTとグランド端子GTとが設けられている。
光センサ1では、エミッタドライバ110によって、発光素子111をパルス駆動させる。発光素子111から発せられた光信号は、高電圧を印加した検出側受光アレイ部102Aおよび基準側受光アレイ部102Bで受光する。ここで、検出側受光アレイ部102Aの検出信号と基準側受光アレイ部102Bの検出信号との時間差について、約1万発のパルス分だけディレイロックループ回路106で平均化する。その後、時間差に依存するパルス信号数をレンジカウンタ回路108で検出し、I2C回路109によって距離値として出力する。このように、検出側受光アレイ部102Aの検出信号と基準側受光アレイ部102Bの検出信号と比較して、距離値を算出することから、検出側受光アレイ部102Aと基準側受光アレイ部102Bとで同じ特性とすることで、検出信号の整合性を取ることが容易になる。
次に、光センサ1の概略構成の変形例について、図7を参照して説明する。
図7は、光センサの概略構成の変形例を示すブロック図である。
変形例では、図6に示す構成に対して、検出側アレイ接続部103Aおよび基準側アレイ接続部103BからI2C回路109までの部分が異なっている。具体的に、検出側アレイ接続部103Aの後段には、第1TDC(Time to Digital Converter)回路113Aと第2TDC回路113Bとが並列に設けられている。また、基準側アレイ接続部103Bの後段には、第1TDC回路113Aと第2TDC回路113Bとが並列に設けられている。つまり、第1TDC回路113Aおよび第2TDC回路113Bには、検出側受光アレイ部102Aの検出信号と基準側受光アレイ部102Bの検出信号とがそれぞれ入力される。第1TDC回路113Aおよび第2TDC回路113Bの後段には、マルチプレクサ114(MUX)が設けられている。マルチプレクサ114の後段には、ヒストグラム回路115、距離演算回路116、およびI2C回路109が順に接続されている。
変形例では、検出側受光アレイ部102Aの検出信号と基準側受光アレイ部102Bの検出信号との時間差について、第1TDC回路113Aおよび第2TDC回路113Bによって、検出信号を時系列ヒストグラム化しており、より高精度な距離値として出力する。図6に示す方式では、検出信号の全ての平均出力を得るのに対して、変形例では、例えば、反射光量の多い位置について、複数検出することができる。
図8は、受光信号の時間ヒストグラムの一例を示す特性図である。
図8において、横軸は時間の経過を示し、縦軸は検出パルス数を示しており、時間の経過に対し、第2受光部22での検出パルス数の変動を示すグラフとされている。光センサ1には、外乱光が一部入射するので、常に一定数のパルスが検出されている(外乱光成分BSに対応)。そして、図8に示す時間ヒストグラムでは、検出パルス数が、外乱光成分BSよりも増加しているピークが3箇所存在している。最も早い時間に確認された第1反射光成分HS1は、検出パルス数が200弱であって、次に早い時間に確認された第2反射光成分HS2は、検出パルス数が400弱であって、最も遅い時間に確認された第3反射光成分HS3は、検出パルス数が約150である。3つのピークのうち、第1反射光成分HS1は、パネル60での正反射成分から遅れて入射した多重反射光成分に相当する。検知対象物70での反射光か、パネル60での多重反射光かどうかは、例えば、パルスが検出された時間などによって、判別すればよい。
上述したように、図7に示す構成では、反射光の時間分布を検出するヒストグラム回路115を備え、ヒストグラム回路115の検出結果に基づいて、前記検知対象物からの距離を出力する。このように、反射光の時間分布を検出することで、より高精度な結果を出力することができる。つまり、複数の対象からの反射光を受光した場合でも、それぞれを受光した時間に基づいて、距離を個別に出力することができる。
また、ヒストグラム回路115では、反射光の時間分布におけるピーク値に基づいて、原点基準とする反射光の成分を選択してもよい。次に、時間ヒストグラムについて、原点基準とする反射光の成分を選択した際の処理について、図面を参照して説明する。
図9は、図8の時間ヒストグラムにおいて、原点基準を選択した状態を示す特性図である。
ヒストグラム回路115は、図8に示す時間ヒストグラムに対し、第1反射光成分HS1を原点基準としている。その結果、第1反射光成分HS1以降に検出されたピークに基づいて、距離値を出力するように処理され、図9に示すように、第1反射光成分HS1は、距離値の算出する際に無視される。上述したように、受光素子20には、対象物で直接反射した光だけでなく、多重に反射して遅れた光など、距離の測定には不要な光が入射することがある。そこで、時間分布におけるピーク値に基づいて、適切な反射光の成分を原点基準に設定することで、不要な成分を無視し、誤測定を避けることができる。
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
1 光センサ
10 発光素子
11 ワイヤ
20 受光素子
21 第1受光部
22 第2受光部
30 基板
40 筐体
41 遮光部
42 発光開口部
43 受光開口部
51 発光封止部
52 受光封止部
60 パネル
61 受光窓
70 検知対象物
A 横方向
B 照射方向

Claims (10)

  1. 検知対象物に向けて光を出射する発光素子と、
    反射光を受光する受光素子と、
    前記発光素子および前記受光素子を収容する筐体とを備え、光の飛行時間を計測する光センサであって、
    前記受光素子は、前記発光素子に面して設けられたパネルからの反射光を原点基準として検出する第1受光部と、前記検知対象物からの反射光を信号光として検出する第2受光部とを有し、
    前記発光素子と前記受光素子とは、光学的に分離して実装され
    前記第2受光部は、前記発光素子に対し、前記第1受光部より近くに配置されていること
    を特徴とする光センサ。
  2. 請求項に記載の光センサであって、
    前記筐体は、前記第2受光部の直上部を開口した受光開口部を有すること
    を特徴とする光センサ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の光センサであって、
    前記第1受光部は、複数の受光領域に分割されており、前記複数の受光領域のうち、検出結果に反映する受光領域が予め設定されていること
    を特徴とする光センサ。
  4. 検知対象物に向けて光を出射する発光素子と、
    反射光を受光する受光素子と、
    前記発光素子および前記受光素子を収容する筐体とを備え、光の飛行時間を計測する光センサであって、
    前記受光素子は、前記発光素子に面して設けられたパネルからの反射光を原点基準として検出する第1受光部と、前記検知対象物からの反射光を信号光として検出する第2受光部とを有し、
    前記発光素子と前記受光素子とは、光学的に分離して実装され
    前記第1受光部は、複数の受光領域に分割されており、前記複数の受光領域のうち、検出結果に反映する受光領域が予め設定されていること
    を特徴とする光センサ。
  5. 請求項に記載の光センサであって、
    前記第2受光部は、前記発光素子に対し、前記第1受光部より遠くに配置されていること
    を特徴とする光センサ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1つに記載の光センサであって、
    前記筐体は、前記発光素子と前記受光素子との間に、光を遮る遮光部が設けられていること
    を特徴とする光センサ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1つに記載の光センサであって、
    前記反射光の時間分布を検出するヒストグラム回路を備え、
    前記ヒストグラム回路の検出結果に基づいて、前記検知対象物からの距離を出力すること
    を特徴とする光センサ。
  8. 請求項7に記載の光センサであって、
    前記ヒストグラム回路は、前記反射光の時間分布におけるピーク値に基づいて、原点基準とする反射光の成分を選択すること
    を特徴とする光センサ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1つに記載の光センサを備えた電子機器。
  10. 請求項9に記載の電子機器であって、
    前記光センサに対向して設けられたパネルを備え、
    前記パネルは、光を透過させる受光窓を有すること
    を特徴とする電子機器。
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