JP7100881B2 - 換気装置 - Google Patents
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Description
上記換気構造には、単に枠部材に通気路を形成して自然換気を行なうタイプと、枠部材に手動式の換気調節装置を組み込むタイプがある。
また、手動式の換気調節装置を組み込んだ場合には、風雨が強い時に手動で換気調節装置の通気路を閉じる手間を要する。また通気路を開いたまま留守にした状態で風雨が強くなった時に、自然換気の場合と同様に雨水が屋内に吹き込んでくることがある。
特許文献3の換気装置では、本発明と同様に、枠部材に、その長手方向に離間した屋外側換気口と屋内側換気口が形成されており、屋外側換気口からの空気が枠部材の内部空間を経て屋内側換気口から屋内に流れ込むようになっている。しかし、風圧によって作動するシャッタ板は開示されていない。
上記構成によれば、シャッタ板は枠部材の長手方向に沿う姿勢で空気の流通を許容するので、円滑な空気の流通を行なうことができ、また、第1部分と第2部分との受圧面積の差により、確実にシャッタ板が回動して空気の流通を遮断することができる。
上記構成によれば、シャッタ板は空気の流通を許容する姿勢を安定して維持することができる。また、バネにより、シャッタ板が空気の流通を遮断する動作時の風圧を適宜設定することができる。
上記構成によれば、予め組み立てられたシャッタユニットを枠部材に設置するので、シャッタ板、バネおよびストッパの設置作業を簡略化することができる。
上記構成によれば、シャッタユニットの設置作業をより一層簡略化することができる。
上記構成によれば、シャッタユニットが第1壁部から離れ第2壁部に接近して設置されていても、シャッタ板の第1部分がユニット本体の開口部から突出して第1壁部に当たることにより、空気の流通を遮断することができる。
上記構成によれば、シャッタ板が空気の流通を遮断している状態において、重力の作用により、屋外側換気口からの雨水が主部の壁を伝ってシャッタ板に向かって流れるのを防止できる。
上記構成によれば、換気調節装置により、最適な換気を実現できる。しかも、換気調節装置とシャッタ板は枠部材の長手方向に離れて配置されているので、枠部材の断面積の増大を招かない。
上記構成によれば、枠部材の収容空間と換気調節装置をカバー部材で覆うことにより、良好な外観を維持できる。
上記凸部12と壁部13との間には、屋内側が開放された収容空間16が形成されている。
図1(B)、図2に示すように、縦枠10の主部11の屋外側壁部11aの下端部には、屋外側換気口17が形成されている。この屋外側換気口17は、左右方向に延び、上下方向に間隔をおいて多数形成されている。
屋外の空気は、屋外側換気口17、取付部材26の屋外側の板部に形成された開口26aおよびパンチングメタル25の多数の細孔を経て主部11の内部空間15に流入するようになっている。
図5、図6に示すように、換気調節装置30は、細長い装置本体31と、この装置本体31の下端部において上下方向に回動操作可能に支持された操作つまみ32と、この操作つまみ32の回動操作に伴い上下方向にスライドするスライダ33と、このスライダ33に下端が連結された作動板34と、装置本体31に固定されたカム部材(図示しない)と、を有している。作動板34は装置本体31に上下方向にスライド可能にかつ上下に延びる回動軸線を中心に回動可能に支持されている。
操作つまみ32に指をかけて、図6に示す矢印方向(屋内方向)に起こすように回動させると、スライダ33が下方にスライドし、作動板34も同方向にスライドする。このスライドの過程でカム部材のカム作用により作動板34が回動して装置本体31の屋内側の壁31bから離れることにより、通気口31yが開放され、屋内側換気口18での空気の流通が可能になる。
カバー部材20は、換気調節装置30の装置本体31の屋内側の壁31bに接近しており、図1(A)に示すように、操作つまみ32に対応した位置に操作口27が形成されるとともに、上記換気調節装置30の通気口31yに対応した位置に、左右方向に延びる補助通気口28が上下に間隔をおいて多数形成されている。
換気調節装置30を開状態にする場合には、この操作口27から指を挿入して、操作つまみ32を起こす。起こされた状態の操作つまみ32はこの操作口27から屋内側に突出する。
第1部分47xの先端部の左側の面(第1壁部11c側の面)にはパッキン47bが取り付けられており、第2部分47yの先端部の右側の面(第2壁部11d側の面)にもパッキン47cが取り付けられている。
例えば、上記実施形態では、枠部材は1本の中空型材により構成されているが、複数の型材により構成され、上記実施形態と同様の中空の断面形状を得てもよい。
換気構造を設ける枠部材は、左右方向に延びる横枠であってもよい。
上記実施形態では嵌め殺しのサッシ窓3の窓フレーム4の枠部材に換気構造を設けたが、スライド可能に設けられたサッシ窓の窓フレームの枠部材に設けてもよいし、開口フレーム2の枠部材に換気構造を設けてもよい。
シャッタ板の回転軸線が左右に延びていてもよい。
屋内側換気口に換気調節装置が嵌るようにして設置されていてもよい。
換気調節装置を省いて、枠部材の主部の内部空間を通気路とする自然換気を行なってもよい。
4 窓フレーム(窓用フレーム)
10 縦枠(枠部材)
11 主部
11a 屋外側壁部
11b 屋内側壁部
11c 第1壁部
11d 第2壁部
15 内部空間
16 収容空間
17 屋外側換気口
18 屋内側換気口
19 取付口
20 カバー部材
27 操作口
28 補助換気口
30 換気調節装置
32 操作つまみ
40 シャッタユニット
41 ユニット本体
43a ストッパ
45a,45b 鍔部
47 シャッタ板
47x 第1部分
47y 第2部分
49 捩りコイルバネ(バネ)
Claims (5)
- 窓用フレームの一部を構成するとともに直線状に延びる枠部材と、上記枠部材に設けられた換気構造とを備え、
上記枠部材は、その長手方向に延びるとともに閉断面形状で中空をなす主部を有し、上記主部は屋外側壁部と屋内側壁部を有するとともに、上記枠部材の長手方向および屋内外方向と直交する方向に対向する第1及び第2壁部とを有し、その断面形状が上記第1及び第2壁部の対向方向に細長い矩形をなしており、
上記換気構造は、上記屋外側壁部に形成された屋外側換気口と、上記屋内側壁部に形成されるとともに上記屋外側換気口から上記枠部材の長手方向に離間した屋内側換気口と、上記屋外側換気口と上記屋内側換気口との間において上記主部の内部空間に配置され上記主部に回動可能に支持されたシャッタ板とを備え、
上記シャッタ板は、その回動軸線から見て上記屋外側換気口寄りの第1部分が、上記屋内側換気口寄りの第2部分より長く形成されており、
上記シャッタ板は、風圧が弱い時には、姿勢維持手段により上記枠部材の長手方向に沿う姿勢を維持されて、上記主部の上記内部空間での空気の流通を許容し、風圧が強い時には、その風圧により上記姿勢維持手段に抗して回動して、上記主部の上記内部空間での空気の流通を遮断するようになっており、
上記姿勢維持手段は、上記シャッタ板を回動付勢するバネと、上記バネの付勢方向への上記シャッタ板の回動を規制するストッパとを含み、
さらに、シャッタユニットを備え、上記シャッタユニットは、上記主部の上記内部空間に配置されるユニット本体と、このユニット本体に回動可能に支持された上記シャッタ板と、上記ユニット本体に設けられた上記バネおよび上記ストッパと、を有し、
上記主部の上記屋内側壁部には、上記屋外側換気口と上記屋内側換気口との間に取付口が形成され、上記ユニット本体の屋内側には鍔部が形成されており、
上記シャッタユニットは、上記ユニット本体が上記取付口に挿入されるとともに、上記鍔部が上記屋内側壁部に固定された状態で、上記主部の上記内部空間に配置され、
上記ユニット本体は、断面矩形の筒形状をなし、上記第2壁部に接近し、上記第1壁部から離れて配置されるとともに、上記第1壁部に臨む開口部を有しており、
上記シャッタ板が閉じ方向に回動する際に、上記第1部分が上記開口部から突出して上記第1壁部に当たることを特徴とする換気装置。 - 上記屋内側壁部には、上記第1壁部寄りに位置するとともに屋内に向かって突出する凸部が形成されており、上記取付口が、上記屋内側壁部において上記凸部が形成されていない領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
- 上記枠部材が上下方向に延びる縦枠であり、上記屋外側換気口に対して屋内側換気口が上方に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の換気装置。
- 上記主部の上記屋内側壁部には、上記屋内側換気口を介しての空気の流通を調節する換気調節装置が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の換気装置。
- 上記枠部材は、上記枠部材の長手方向に延びるとともに上記主部より屋内側に配置され屋内に向かって開放された収容空間を有し、この収容空間内に上記換気調節装置が配置されており、
上記収容空間は枠部材の長手方向に延びるカバー部材により覆われており、このカバー部材には、上記換気調節装置の操作つまみに対応する箇所に操作口が形成されるとともに、上記屋内側換気口に対応する箇所に補助換気口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の換気装置。
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