JP7099508B2 - 搬送機構の安全システム - Google Patents
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Description
人を乗せられる又は物を載せられる搬送体を搬送路に沿って走行させる搬送機構の保守作業を行なう複数の作業員の各々に一対一に装着され、各々固有の識別子を送信する複数の第1通信装置と、
前記搬送体と、前記搬送路の少なくとも一方の端を含む複数の箇所に一対一に配置され、前記複数の第1通信装置の各々から送信される識別子を各々受信する複数の第2通信装置と、
前記複数の第1通信装置の各々の識別子の登録を受け付け、前記複数の第1通信装置の何れかから送信される識別子が前記搬送路の一端に配置される第2通信装置により受信されている間、警告の出力又は前記搬送体の移動を制限する制御を行なう制御装置と、
を含む。
前記複数の箇所には、前記かご内、及び、前記昇降路の下端を含むことができる。
前記制御装置は、前記かごの天面に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、前記かごの上方への走行を制限することができる。
前記かごの天面には、前記操作盤に対する遠隔操作を行なうための第1入力装置が設けられ、
前記制御装置は、前記かごの天面に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れもが受信されていない状況で前記第1入力装置からの入力がなされた場合には、前記第1入力装置からの入力を無効にする構成とすることができる。
前記制御装置は、前記昇降路に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れもが受信されていない状況で前記第2入力装置からの入力がなされた場合には、前記第2入力装置からの入力を無効にする構成とすることができる。
たとえば、かご50の天面には、操作盤に対する遠隔操作を行なうためのリモートコントローラー(以下、リモコン)が設けられている場合がある。操作盤に対する遠隔操作を行なうためにかご50の天面に設けられるリモコンは本発明における第1入力装置とすることができる。この第1入力装置が設けられているエレベーターの保守作業において、かご50の上に設置された第2通信装置(上記実施形態では、通信装置30B)により、登録済の識別子の何れもが受信されていない状況で、第1入力装置からの入力がなされた場合には、制御装置40はかご50の上方への走行の制限に加えて、第1入力装置からの入力を無効にしてもよい。
また、操作盤に対する遠隔操作を行なうためのリモコンは、ピット56にも設けることができる。操作盤に対する遠隔操作を行なうためにピット56に設けられるリモコンは本発明における第2入力装置とすることができる。この第2入力装置が設けられているエレベーターの保守作業において、ピット56に設置された通信装置30により、登録済の複数の識別子の何れもが受信されていない状況で第2入力装置からの入力がなされた場合には、第2入力装置からの入力を無効にする制御を行なってもよい。ピット56に降りている作業員が通信装置20を装着していない場合、又は当該作業員が装着している通信装置20の識別子の登録をし忘れている場合であっても、ピット56に降りている作業員の安全を確保するためである。
かご50の上に設置された通信装置30により、登録済の複数の識別子の何れが受信されている状況では、制御装置40は、カウンタウェイト55とかご50の上端との間の距離が所定の閾値以下となった場合に警告を出力してもよい。かご50の上に乗っている作業員とカウンタウェイト55との衝突を避けるためである。たとえば、所定の閾値は、500mm~1000mmに設定することができる。なお、カウンタウェイト55の位置は、かごの位置から算出可能であり、また、かご50の上端の位置もかご50の位置から算出可能である。また、カウンタウェイト55に通信装置30を設置し、登録済の識別子のうちの何れかが当該通信装置30を介して取得されたことを契機として、「カウンタウェイトが近づいています」等の警告音声を制御装置40が出力してもよい。同様に、ピット56に設置された通信装置30により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、制御装置40は、カウンタウェイト55とピット56の上端との間の距離、又はかご50の底面とピット56の上端との間の距離が閾値以下となった場合に警告を出力してもよい。
通信装置20と、通信装置30A、通信装置30B及び通信装置30Cの各々との距離が所定の閾値以上である状態が所定時間に亘って継続した場合、即ち、通信装置30A、通信装置30B及び通信装置30Cの何れを介しても通信装置20の識別子が取得されない状態が所定時間に亘って継続した場合には、制御装置40は当該通信装置20の識別子を揮発性メモリーから削除してもよい。作業員の一時的な離脱に対処するためである。なお、離脱した作業員が保守作業に復帰する場合には、当該作業員が装着する通信装置20の識別子を改めて制御装置40に登録すればよい。
上記実施形態では、登録済の識別子がかご50の天面又はピット56に配置された通信装置30を介して取得されている間、かごの走行制限を制御装置40によって行なっている。しかしながら、登録済の識別子とは一致しない識別子が、かご50の天面又はピット56に配置された通信装置30を介して取得された場合には、制御装置40は識別子の登録漏れを警告する出力を行なってもよく、また、併せてかご50の走行制限を行なってもよい。
上記実施形態では、かご50の上とピット56の両方に通信装置30を配置しているが、ピット56のみに通信装置30を設けるようにしてもよい。また、かご50の位置を検出するために各階に設けられる位置検出用プレートに通信装置30を設け、かご50の上に作業員が乗っている状態でかご50を走行させる場合には、位置検出用プレートに設けられた通信装置30により上記作業員の装着する通信装置20の識別子が受信される毎に警告を出力する制御を制御装置40に実行させてもよい。
上記実施形態は、エレベーターの保守作業における安全確保に本発明を適用している。しかしながら、本発明はエレベーターの保守作業における安全確保に限定されるものではなく、エスカレーターや所謂動く歩道等のコンベアの保守作業における安全確保にも適用できる。つまり、本発明は、人を乗せられる又は物を載せられる搬送体を搬送路に沿って走行させる搬送機構の保守作業の安全確保に適用可能である。本発明の安全システムは、人を乗せられる又は物を載せられる搬送体を搬送路に沿って走行させる搬送機構の安全システムであって、以下の複数の第1通信装置と、複数の第2通信装置と、制御装置とを含んでいればよい。複数の第1通信装置は、搬送機構の保守作業を行なう複数の作業員の各々に一対一に装着され、各々固有の識別子を送信する。複数の第2通信装置は、搬送体、及び前記搬送路の少なくとも一方の端に設けられるピットを含む複数の箇所に一対一に配置され、前記複数の第1通信装置の各々から送信される識別子を各々受信する。制御装置は、前記複数の第1通信装置の各々の識別子の登録を受け付け、前記複数の第1通信装置の何れかから送信される識別子が前記搬送体以外に配置される第2通信装置の何れかにより受信されている間、警告の出力又は前記搬送体の移動を制限する制御を行なう。
20 通信装置
30 通信装置
40 制御装置
50 かご
51 そらせ車
52 駆動装置
53 駆動シーブ
54 主ロープ
55 カウンタウェイト
56 ピット
Claims (8)
- 人を乗せられる又は物を載せられるかごを昇降路に沿って走行させる搬送機構の保守作業を行なう複数の作業員の各々に一対一に装着され、各々固有の識別子を送信する複数の第1通信装置と、
前記かごの天面と、前記昇降路の下端に一対一に配置され、前記複数の第1通信装置の各々から送信される識別子を各々受信する複数の第2通信装置と、
前記複数の第1通信装置の各々の識別子の登録を受け付け、前記複数の第1通信装置の何れかから送信される識別子が前記第2通信装置の何れかにより受信されている間、警告の出力又は前記かごの移動を制限する制御を行なう制御装置と、
を含み、
前記制御装置は、
前記かごの天面に配置された第2通信装置が、前記第1通信装置の前記識別子を受信している間、最上階の前記かごの呼び登録及び前記かご内の最上階への行先登録は許容しないが、最下階の前記かごの呼び登録及び前記かご内の最下階への行先登録は許容し、
前記ピットに配置された第2通信装置が、前記第1通信装置の前記識別子を受信している間、最下階の前記かごの呼び登録及び前記かご内の最下階への行先登録は許容しないが、最上階の前記かごの呼び登録及び前記かご内の最上階への行先登録は許容する、
搬送機構の安全システム。
- 前記昇降路の下端はピットである、
請求項1に記載の搬送機構の安全システム。
- 前記制御装置は、前記昇降路の下端に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、前記かごの下方への走行を制限する、
請求項2に記載の搬送機構の安全システム。 - 前記制御装置は、前記ピットに設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、カウンタウェイトと前記ピットとの間の距離、又は前記かごの底面と前記ピットの上端との間の距離が閾値以下となった場合に警告を出力する、
請求項2又は請求項3に記載の搬送機構の安全システム。
- 前記複数の箇所には、前記かごの天面が含まれ、
前記制御装置は、前記かごの天面に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、前記かごの上方への走行を制限する、
請求項2乃至請求項4の何れかに記載の搬送機構の安全システム。 - 前記かご内には、前記かごの走行指示を入力するための操作盤が設けられ、
前記かごの天面には、前記操作盤に対する遠隔操作を行なうための第1入力装置が設けられ、
前記制御装置は、前記かごの天面に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れもが受信されていない状況で前記第1入力装置からの入力がなされた場合には、前記第1入力装置からの入力を無効にする、
請求項5に記載の搬送機構の安全システム。 - 前記制御装置は、前記かごの天面に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れが受信されている状況では、前記カウンタウェイトと前記かごの天面との間の距離、又は前記昇降路の天井と前記かごの天面との間の距離が閾値以下となった場合に警告を出力する、
請求項4乃至請求項6の何れかに記載の搬送機構の安全システム。
- 前記昇降路には、前記かごの走行指示を入力するための操作盤に対する遠隔操作を行なうための第2入力装置が設けられ、
前記制御装置は、前記昇降路に設置された第2通信装置により、登録済の識別子の何れもが受信されていない状況で前記第2入力装置からの入力がなされた場合には、前記第2入力装置からの入力を無効にする、
請求項2乃至請求項7の何れかに記載の搬送機構の安全システム。
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