JP7099218B2 - R-t-b系焼結磁石の製造方法 - Google Patents
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Description
まず、R1-T-B系焼結磁石素材を準備する。R1-T-B系焼結磁石素材は、公知の任意のR-T-B系焼結磁石であってもよい。本実施形態で使用可能なR1-T-B系焼結磁石素材の典型例は、以下の組成を有する。
希土類元素R1:27.5~35.0質量%
B(B(ボロン)の一部はC(カーボン)で置換されていてもよい):0.80~0.99質量%
Ga:0~0.8質量%
添加金属元素M(Al、Cu、Zr、Nbからなる群から選択された少なくとも1種):0~2質量%
T(Feを主とする遷移金属元素であって、Coを含んでもよい)及び不可避不純物:残部
[T]/55.85>14[B]/10.8 (1)
ここで、[T]は質量%で示すTの含有量であり、[B]は質量%で示すBの含有量である。
絶縁部材は、絶縁耐圧の高い材料から形成されていることが好ましい。い。絶縁部材は、R2-M合金粉末が溶融する温度に耐える耐熱性を有している必要がある。このため、絶縁部材は、セラミックスなどの無機材料のシートから形成されていてもよい。例えば、マイカから形成されたシートである。絶縁部材がシート形状を有する場合、その厚さは例えば0.01mm以上1mm以下であり得る。
(R2) R2は、Nd及びPrの少なくとも一方を含む希土類元素であり、R2全体に対するDy及びTbの合計含有量が50質量%以下である。例えば、R2がR2-M合金全体の80質量%の場合は、Dy及びTbの合計含有量は、40質量%以下となる。好ましくは、R2全体に対するDy及びTbの合計含有量が15質量%以下である。もっとも好ましくは、R2-M合金粉末は、Dy及びTb等の重希土類元素を含有しない(不可避的不純物を含む)。R2は、R2-M合金全体の65質量%以上97質量%以下である。R2は、好ましくはPrを必ず含み、R2に占めるPrの量は、40質量%以上が好ましく、さらに好ましくは70質量%以上である。
(M) Mは、Ga、Cu、In、Al、Sn及びCoからなる群から選択された少なくとも1つである。Mは、R2-M合金全体の3質量%以上35質量%以下である。Mは、好ましくはGaを必ず含み、Mに占めるGaの量は、50質量%以上である。R2-M合金は、不可避的不純物を含んでいてもよい。最も好ましくは、R2に占めるPrの量が70質量%以上で、かつ、Mに占めるGaの量が50質量%以上であるR2-M合金粉末を使用する。これによりGaを主相結晶粒の内部にほとんど導入させずに二粒子粒界へ導入させることができる。Gaを含む液相が二粒子粒界に導入されることによりDyやTbを使用しなくても高いHcJを得ることができる。
R1-T-B系焼結磁石素材と絶縁部材との間にR2-M合金粉末を配置する(言い換えると、R1-T-B系焼結磁石素材と絶縁部材とでR2-M合金粉末を挟む)。配置方法は、R1-T-B系焼結磁石素材及び絶縁部材の両方の表面にR2-M合金粉末を塗布することにより配置してもよいし、いずれか片方(R1-T-B系焼結磁石素材の表面のみ及び絶縁部材の表面のみ)にR2-M合金粉末を塗布するだけでもよい。また、R2-M合金粉末は、R1-T-B系焼結磁石素材及び絶縁部材の少なくとも一方の表面全体に塗布してもよいし、図4に示すように接合面のみでもよい。また、組成の異なる2種類以上のR2-M合金粉末を用いてもよい。R2-M合金粉末30を絶縁部材および/またはR1-T-B系焼結磁石素材の表面に塗布する方法は、特定の塗布方法に限定されない。塗布対象の表面に粘着剤を塗布する塗布工程と、粘着剤を塗布した領域にR2-M合金粉末を付着させる工程を行ってもよい。粘着剤としては、PVA(ポリビニルアルコール)、PVB(ポリビニルブチラール)、PVP(ポリビニルピロリドン)などがあげられる。粘着剤が水系の粘着剤の場合、塗布の前にR-T-B系焼結磁石素材を予備的に加熱してもよい。予備加熱の目的は余分な溶媒を除去し粘着力をコントロールすること、及び、均一に粘着剤を付着させることである。加熱温度は60~100℃が好ましい。揮発性の高い有機溶媒系の粘着剤の場合はこの工程は省略してもよい。
本開示によれば、R1-T-B系焼結磁石素材とR2-M合金粉末(アトマイズ粉)とが接した状態で接合のための熱処理を開始する。その結果、高い接合強度を実現しつつ、R1-T-B系焼結磁石の粒界相が磁石内部の全体にわたって改質されて高いBr及びHcJを実現する。
R1-T-B系焼結磁石素材がおよそ表1のNo.1-Aに示す組成となるように、各元素を秤量してストリップキャスト法により鋳造し、フレーク状の合金を得た。得られたフレーク状の合金を水素加圧雰囲気で水素脆化させた後、550℃まで真空中で加熱、冷却する脱水素処理を施し、粗粉砕粉を得た。次に、得られた粗粉砕粉に、潤滑剤としてステアリン酸亜鉛を粗粉砕粉100質量%に対して0.04質量%添加、混合した後、気流式粉砕機(ジェットミル装置)を用いて、窒素雰囲気中で乾式粉砕し、粒径D50が4.3μmの合金粉末を得た。前記合金粉末に、液体潤滑剤を微粉砕粉100質量%に対して、0.3質量%添加、混合した後、磁界中成形し、成形体を得た。なお、成形装置は、磁場印加方向と加圧法方向とが直行する、いわゆる直角磁界成形装置(横磁界成形装置)を用いた。得られた成形体を、真空中、1020℃で4時間焼結し、R1-T-B系焼結磁石素材(No.1-A)を複数個準備した。焼結磁石の密度は7.5Mg/m3以上であった。また、得られたR1-T-B系焼結磁石素材を機械加工し、長さ10mm×幅5mm(幅が磁化方向)×厚さ3mm(厚さが磁化に垂直な方向)にした。得られたR1-T-B焼結磁石素材の成分の結果を表1に示す。なお、表1における各成分は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-OES)を使用して測定した。また、R1-T-B系焼結磁石素材はいずれも不等式(1)を満足していた。また、セラミックス系の絶縁部材を準備した。絶縁部材の寸法はR1-T-B系焼結磁石素材と同様に機械加工し長さ10mm×幅5mm×厚さ0.5mmにした。
およそ表4のNo.2-A及び2-Bに示す組成となるように、実験例1と同様にしてR1-T-B系焼結磁石素材を準備した。得られたR1-T-B系焼結磁石素材を機械加工し、長さ10mm×幅5mm×厚さ3mm(厚さが磁化に垂直な方向)にした。得られたR1-T-B焼結磁石素材の成分の結果を表4に示す。なお、表4における各成分は、高周波誘導結合プラズマ発光分光分析法(ICP-OES)を使用して測定した。また、セラミックス系の絶縁部材を準備した。絶縁部材の寸法はR1-T-B系焼結磁石素材と同様に機械加工し長さ10mm×幅5mm×厚さ0.5mmにした。次に実施例1と同様にしてNo.1-aのR2-M合金粉末を準備した。
14 粒界相
14a 二粒子粒界相
14b 粒界三重点
20、24 固体部材
22、26 R1-T-B系焼結磁石素材
30 R2-M合金粉末
50 合金粉末
Claims (7)
- R1-T-B系焼結磁石素材(R1は、Nd及びPrの少なくとも一方を含む希土類元素、Tは、Feを主とする遷移金属元素であって、Coを含んでもよい)を用意する工程と、
絶縁部材を準備する工程と、
R2:65質量%以上97質量%以下(R2は、Nd及びPrの少なくとも一方を含む希土類元素であり、R2全体に対するDy及びTbの合計含有量が50質量%以下である)、及び
M:3質量%以上35質量%以下(Mは、Ga、Cu、In、Al、Sn及びCoからなる群から選択された少なくとも1つ)
を含有し、アトマイズ法によって作製されたR2-M合金粉末を準備する工程と、
前記R1-T-B系焼結磁石素材と前記絶縁部材との間に前記R2-M合金粉末を配置し、450℃以上1000℃以下の温度で前記R1-T-B系焼結磁石素材と前記絶縁部材とを接合する工程と、
を包含する、R-T-B系焼結磁石の製造方法。 - R2全体に対するDy及びTbの合計含有量が15質量%以下である、請求項1に記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
- R2はPrを必ず含み、MはGaを必ず含む、請求項1又は2に記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
- 前記絶縁部材は、マイカから形成されたシートである、請求項1から3のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
- 前記R1-T-B系焼結磁石素材は、2mm以下の平均厚さを有している、請求項1から4のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
- 前記R1-T-B系焼結磁石素材は、1mm以下の平均厚さを有している、請求項1から5のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
- 前記接合工程は、前記絶縁部材を介して3層以上のR1-T-B系焼結磁石素材を積層する工程を含む、請求項1から6のいずれかに記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
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