JP7098482B2 - ゼロクロス検出回路、超音波流量計、およびゼロクロス検出方法 - Google Patents
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Description
超音波伝搬時間を検出するための一方法として、受信した超音波信号を示す検出信号の検出電圧(AC電圧)がゼロ電圧(0V)と交差するゼロクロス時刻に基づいて超音波伝搬時間を検出する、いわゆるゼロクロス法が用いられている。
[超音波流量計]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる超音波流量計1について説明する。図1は、超音波流量計の構成を示すブロック図である。
この超音波流量計1は、一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を順逆両方向で送受信する計測工程を複数回繰り返し実施し、これら計測工程ごと得られた両方向における超音波信号の伝搬時間差に基づいて、流体の流量を計測する超音波流量計である。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる流量演算装置10の構成について説明する。
図1に示すように、流量演算装置10は、主な機能部として、入出力I/F部11、ゼロクロス検出回路12、記憶部13、計測制御部14、流量計算部15、および流量出力部16を備えており、これら機能部は、内部バスBを介してデータやり取り可能に接続されている。これら機能部のうち、計測制御部14、流量計算部15、および流量出力部16は、CPUとプログラムが協働することにより実現される。
ゼロクロス検出回路12は、計測工程ごとに、超音波信号U1(U2)を受信したTD2(TD1)から出力される検出電圧Vinと予め設定した閾値電圧Vsとを比較する機能と、VinがVsを超えたトリガー点以降において、Vinがゼロ電圧Vz(0V)とゼロクロスするゼロクロス点を検出する機能とを有している。
計測制御部14は、予め設定されている周期的な計測タイミングの到来、あるいはオペレータや上位装置(図示せず)からの任意のタイミングにおける指示に応じて、入出力I/F部11からTD1,TD2に対して送信指示信号を出力することにより、TD1,TD2間で計測対象となる流体を介して超音波信号U1,U2を両方向で交互に送受信する計測工程を、N回繰り返し実施する機能を有している。
次に、図2を参照して、本発明の原理について説明する。図2は、検出電圧とゼロクロス点との関係を示す信号波形図である。
トランスデューサTD1,TD2から流量演算装置10へ入力される検出電圧Vinは、図2に示すように、振幅が時間軸に沿って増減する複数の正弦波交流パルスからなる。
ゼロクロス検出回路12は、前述したように、Vinが閾値電圧Vsを超えたことを検出した後、Vinがゼロ電圧Vzとゼロクロスするゼロクロス点を検出する。
ここで、図2を観察すると、まずZ2はX1の後、VinがVzを下回るゼロクロス点(フォーリングエッジ)である。次のZ3は、Z2の後にVinがVzを上回るゼロクロス点(ライジングエッジ)であるが、図2の拡大図に示すように、Vinに重畳したノイズによりチャタリングが発生して、Z2のすぐ後でライジングエッジのゼロクロス点Z3’をZ3として誤検出する可能性がある。
一方、Vsは、Vinの振幅がVsに届かない期間におけるノイズの影響を回避して、トリガー点Xを安定して検出しうる電圧に予め設定されている。したがって、トリガー点X1を検出した時刻T11から、超音波信号周期Tfの半周期分の時間Tf/2だけ経過した時点におけるVinも、ノイズの影響を回避可能な負電圧側の振幅を持つものと考えられる。
すなわち、流量計測の開始によりVinが入力された時点(T0)で状態0に遷移し、VinがVsより上回ってX1が検出された時点(T11)で状態1に遷移し、VinがVzを下回ってZ2が検出された時点(T2)で状態2に遷移する。続いて、VinがVsを上回って状態1に遷移した後、半周期分の時間Tf/2だけ経過した時点(T21)で状態3に遷移する。この後、VinがVzを上回ってZ3が検出された時点(T3)で状態4に遷移し、Vinが再びVsより上回ってX3が検出された時点(T11)で状態1に戻ることになる。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるゼロクロス検出回路12について詳細に説明する。図4は、ゼロクロス検出回路の構成を示すブロック図である。
図4に示すように、ゼロクロス検出回路12には、主な回路部として、第1の状態検出回路12A、第2の状態検出回路12B、第3の状態検出回路12C、第4の状態検出回路12D、および出力回路12Eが設けられている。
第2の状態検出回路12Bは、S1に基づいて第1の状態から検出電圧Vinがゼロ電圧Vzを下回った第2の状態に遷移したことを検出し、第2の状態を示す第2の状態検出信号S2を出力する機能を有している。
第4の状態検出回路12Dは、S3に基づいて第3の状態から検出電圧Vinがゼロ電圧を上回った第4の状態に遷移したことを検出し、第4の状態を示す第4の状態検出信号S4を出力する機能を有している。
次に、図6を参照して、本実施の形態にかかるゼロクロス検出回路12の動作について説明する。図6は、ゼロクロス検出回路の動作を示すタイミングチャートである。
出力回路12Eの論理積回路ANDは、L1からの出力S2とL2からの出力S4との論理積を出力する。なお、状態0において、S2は初期値としてLレベルに維持されており、S4は初期値としてHレベルに維持されているものとする。
したがって、S2とS4がともにHレベルとなる、時刻T2から時刻T21までの期間と、時刻T3から時刻T31までの期間に、ゼロクロス検出信号ZがHレベルとなり、このZの立ち上がりタイミングがゼロクロス点Z2,Z3を示すことになる。
このように、本実施の形態は、第1の状態検出回路12Aで、検出電圧Vinが予め設定されている閾値電圧Vsを上回った第1の状態に遷移したことを検出し、第2の状態検出回路12Bで、第1の状態からVinがゼロ電圧Vzを下回った第2の状態に遷移したことを検出し、第3の状態検出回路12Cで、第1の状態となった時点から、超音波信号の半周期分の時間Tf/2だけ経過した第3の状態に遷移したことを検出し、第4の状態検出回路12Dが、第3の状態からVinがVzを上回った第4の状態に遷移したことを検出し、出力回路12Eで、第2の状態および第4の状態に遷移したタイミングをゼロクロス点として検出出力するようにしたものである。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
Claims (6)
- 一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を送受信し、これら超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する超音波流量計で用いられて、受信した前記超音波信号を示す検出電圧がゼロ電圧とゼロクロスするゼロクロス点を検出するためのゼロクロス検出回路であって、
前記検出電圧が予め設定されている閾値電圧を上回った第1の状態に遷移したことを検出する第1の状態検出回路と、
前記第1の状態から前記検出電圧が前記ゼロ電圧を下回った第2の状態に遷移したことを検出する第2の状態検出回路と、
前記第1の状態となった時点から、前記超音波信号の半周期分の時間だけ経過した第3の状態に遷移したことを検出する第3の状態検出回路と、
前記第3の状態から前記検出電圧が前記ゼロ電圧を上回った第4の状態に遷移したことを検出する第4の状態検出回路と、
前記第2の状態および前記第4の状態に遷移したタイミングを前記ゼロクロス点として検出出力する出力回路と
を備えることを特徴とするゼロクロス検出回路。 - 請求項1に記載のゼロクロス検出回路において、
前記第1の状態検出回路は、前記検出電圧と前記閾値電圧とを比較し、前記第1の状態を検出したことを示す第1の状態検出信号を出力する第1のコンパレータを含み、
前記第2の状態検出回路は、前記検出電圧と前記ゼロ電圧とを比較し、前記検出電圧が前記ゼロ電圧を下回って負電圧状態であることを示す負電圧検出信号を出力する第2のコンパレータと、前記第1の状態検出信号によりリセットされるとともに、前記負電圧検出信号によりセットされることにより、前記第2の状態を検出したことを示す第2の状態検出信号を保持出力する第1のラッチ回路とを含む
ことを特徴とするゼロクロス検出回路。 - 請求項2に記載のゼロクロス検出回路において、
前記第3の状態検出回路は、前記第1の状態検出信号を前記半周期分の時間だけ遅延させた第3の状態検出信号を出力する遅延回路を含み、
前記第4の状態検出回路は、前記第3の状態検出信号によりリセットされるとともに、第2の状態検出信号の反転論理信号によりセットされることにより、前記第4の状態を示す第4の状態検出信号を保持出力する第2のラッチ回路とを含む
ことを特徴とするゼロクロス検出回路。 - 請求項3に記載のゼロクロス検出回路において、
前記出力回路は、前記第2の状態検出信号と前記第4の状態検出信号との論理積に基づいて、前記ゼロクロス点を示すゼロクロス検出信号を出力する論理積回路を含むことを特徴とするゼロクロス検出回路。 - 一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を送受信し、これら超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する超音波流量計であって、
受信した前記超音波信号を示す検出電圧がゼロ電圧とゼロクロスするゼロクロス点を検出する回路として、請求項1~請求項4のいずれかに記載のゼロクロス検出回路を備えることを特徴とする超音波流量計。 - 一対のトランスデューサ間で計測対象となる流体を介して超音波信号を送受信し、これら超音波信号の伝搬時間差に基づいて、前記流体の流量を計測する超音波流量計で用いられて、受信した前記超音波信号を示す検出電圧がゼロ電圧とゼロクロスするゼロクロス点を検出するためのゼロクロス検出回路で用いられるゼロクロス検出方法であって、
第1の状態検出回路が、前記検出電圧が予め設定されている閾値電圧を上回った第1の状態に遷移したことを検出する第1の状態検出ステップと、
第2の状態検出回路が、前記第1の状態から前記検出電圧が前記ゼロ電圧を下回った第2の状態に遷移したことを検出する第2の状態検出ステップと、
第3の状態検出回路が、前記第1の状態となった時点から、前記超音波信号の半周期分の時間だけ経過した第3の状態に遷移したことを検出する第3の状態検出ステップと、
第4の状態検出回路が、前記第3の状態から前記検出電圧が前記ゼロ電圧を上回った第4の状態に遷移したことを検出する第4の状態検出ステップと、
出力回路が、前記第2の状態および前記第4の状態に遷移したタイミングを前記ゼロクロス点として検出出力する出力ステップと
を備えることを特徴とするゼロクロス検出方法。
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