JP7097199B2 - 画像解析装置、画像解析方法、及び眼科装置 - Google Patents

画像解析装置、画像解析方法、及び眼科装置 Download PDF

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Description

本発明は、被検眼に投影された測定パターンの反射光に基づくリング像の解析を行う画像解析装置及び画像解析方法と、この画像解析装置を備える眼科装置と、に関する。
被検眼の眼特性として眼屈折力(球面度数、円柱度数、及び乱視軸角度等)を測定する眼科装置が良く知られている。この眼科装置では、被検眼にリング状の測定用パターンを投影することで、被検眼にて反射された測定用パターンの反射光に基づくリング像を撮影し、このリング像を画像解析してリング像に近似する近似楕円を求め、この近似楕円の形状(長径、短径、及び軸角度)に基づき被検眼の眼屈折力を演算する。
ところで、白内障等により被検眼の中間透光体に混濁が生じている場合、リング像の線幅、リング輝度、及び形状等に劣化が生じるため、眼科装置では被検眼の眼屈折力を正確に演算することができない。
そこで、特許文献1には、リング像に対する第1仮近似楕円を求める処理と、リング像から第1仮近似楕円の内外に所定幅を有する領域を抽出する処理と、この領域に近似する第2仮近似楕円を求める処理と、この第2仮近似楕円の形状に基づき被検眼の眼屈折力を演算する処理と、を実行する眼科装置が開示されている。
また、特許文献2には、リング像をその周方向に沿って分割した複数の分割領域ごとに、リング像の位置検出により得られる実測線と、この実測線を近似処理した近似曲線とのずれを示す信頼係数を演算して、分割領域ごとの信頼係数をモニタ等に出力する眼科装置が開示されている。この眼科装置によれば、検者がリング像の各分割領域の中で異常領域を容易に特定することができる。
特開2017-51430号公報 特許第5578542号公報
上記特許文献1及び特許文献2の眼科装置ではリング像の楕円近似を行っているが、この楕円近似の方法としては、最初に近似楕円の中心位置を決定し、次いで近似楕円の形状(長径、短径、及び軸角度)を決定する方法が一般的である。しかし、この従来方法では、リング像上の異常な検出点(異常点)の影響を受けた場合に、近似楕円の中心位置を正確に設定することができず、さらに設定後に中心位置を補正することもできない。このため、従来方法では、リング像に対して高精度な楕円近似を行うことができないので正確な眼屈折力を求めることができない。また、従来方法では、リング像の輝度(リング輝度)が所定の閾値以上ない場合、リング像の楕円近似を行うことができないという問題もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、リング像に対して高精度な楕円近似が可能な画像解析装置及び画像解析方法と、この画像解析装置を備える眼科装置とを提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための画像解析装置は、被検眼に投影されたリング状の測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する画像取得部と、画像取得部により取得されたリング像のエッジを検出するエッジ検出部と、エッジ検出部の検出結果に基づき、リング像の周方向に沿った複数の位置でリング像の位置を検出して、複数の検出点を得る位置検出部と、位置検出部により検出された複数の検出点の位置関係に基づいて、複数の検出点の中から異常点を検出する異常点検出部と、異常点検出部の検出結果に基づき、複数の検出点の中から異常点を除去する異常点除去部と、異常点除去部による異常点の除去後の複数の検出点に対して近似楕円を設定する楕円近似部と、を備える。
この画像解析装置によれば、リング像の線幅、リング輝度、及び形状等に劣化が発生している場合でも、高精度な楕円近似が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、位置検出部が、エッジ検出部の検出結果に基づき、リング像の仮中心を通る複数の経線方向ごとに、経線方向に沿ったリング像のエッジ強度を検出するエッジ強度検出部と、エッジ強度検出部の検出結果に基づき、複数の検出点の位置として、経線方向ごとに、リング像のエッジ強度の変曲点の位置を決定する位置決定部と、を含む。これにより、リング像に対する楕円近似を行う場合に、近似楕円の中心位置を最初に決定する必要がなくなるので、従来の楕円近似法よりも高精度に近似楕円の設定を行うことができる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、異常点検出部が、複数の検出点の全体の位置関係に基づき、複数の検出点の中から異常点として第1異常点を検出する第1異常点検出部を有し、異常点除去部が、第1異常点検出部の検出結果に基づき、複数の検出点の中から第1異常点を除去する。これにより、リング像に対してより高精度な楕円近似が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、第1異常点検出部が、複数の検出点に対する第1仮近似楕円を設定し、複数の検出点の中から第1仮近似楕円に対する残差が予め定められた許容範囲を超える点を第1異常点として検出する。これにより、リング像に対してより高精度な楕円近似が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、第1異常点検出部による第1異常点の検出と、第1異常点除去部による第1異常点の除去と、を繰り返し実行させる繰り返し制御部を備える。これにより、第1異常点を確実に検出及び除去することができる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、異常点検出部による第1異常点の除去後の複数の検出点を複数の第1検出点とした場合、異常点検出部が、複数の第1検出点の中で周方向に沿って並んだ一群の第1検出点の位置関係に基づき、複数の第1検出点の中から異常点として第2異常点を検出する第2異常点検出部を有し、異常点除去部が、第2異常点検出部による検出結果に基づき、複数の第1検出点の中から第2異常点を除去し、異常点検出部による第2異常点の除去後の複数の第1検出点を複数の第2検出点とした場合、楕円近似部が、複数の第2検出点に基づき近似楕円を設定する。これにより、リング像に対してより高精度な楕円近似が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、第2異常点検出部が、複数の第1検出点に対する第2仮近似楕円を設定し、複数の第1検出点の一点ごとに第2仮近似楕円の中心から一点までの距離を検出する距離検出部と、距離検出部の検出結果に基づき、複数の第1検出点の中で周方向に沿って並んだ一群の第1検出点ごとに、距離の統計値を演算する統計値演算部と、統計値演算部の演算結果に基づき、一群の第1検出点の中で距離と統計値との差が予め定められた許容範囲を超える第1検出点を第2異常点として決定する処理を行う異常点決定部と、を含む。これにより、リング像に対してより高精度な楕円近似が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、エッジ検出部が、リング像に対して微分フィルタ処理を施すことによりリング像のエッジの検出を行う。これにより、リング像のリング輝度の大小に関係なくリング像の位置検出が可能となる。
本発明の他の態様に係る画像解析装置において、楕円近似部が設定した近似楕円に基づき、被検眼の眼特性を演算する眼特性演算部を備える。
本発明の目的を達成するための眼科装置は、被検眼にリング状の測定用パターンを投影する投影光学系と、被検眼に投影された測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する測定光学系と、上述の画像解析装置と、を備える。この眼科装置によれば、被検眼の眼特性を正確に測定することができる。
本発明の目的を達成するための画像解析方法は、被検眼に投影されたリング状の測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する画像取得ステップと、画像取得ステップで取得されたリング像のエッジを検出するエッジ検出ステップと、エッジ検出ステップの検出結果に基づき、リング像の周方向に沿った複数の位置でリング像の位置を検出して、複数の検出点を得る位置検出ステップと、位置検出ステップで検出された複数の検出点の位置関係に基づいて、複数の検出点の中から異常点を検出する異常点検出ステップと、異常点検出ステップの検出結果に基づき、複数の検出点の中から異常点を除去する異常点除去ステップと、異常点除去ステップでの異常点の除去後の複数の検出点に対して近似楕円を設定する楕円近似ステップと、を有する。
本発明は、リング像に対して高精度な楕円近似を行うことができる。
眼科装置の概略図である。 眼科装置の光学系及び制御装置の概略構成を示すブロック図である。 画像解析回路の機能ブロック図である。 エッジ検出部によるリング像のエッジ検出処理を説明するための説明図である。 位置検出部によるリング像の位置検出を説明するための説明図である。 エッジ強度検出部によるエッジ強度の検出と、位置決定部による変曲点位置の決定と、を説明するための説明図である。 位置決定部により決定されたリング像の経線方向ごとの検出点を説明するための説明図である。 第1異常点検出部による第1異常点の検出と、第1異常点除去部による第1異常点の除去とを説明するための説明図である。 第2異常点検出部による第2異常点の検出と、第2異常点除去部による第2異常点の除去とを説明するための説明図である。 楕円近似部による近似楕円の設定処理を説明するための説明図である。 眼科装置による被検眼の眼特性の測定処理、特に撮影画像の画像データの解析処理の流れを示すフローチャートである。
[眼科装置の構成]
図1は、本発明の眼科装置10の概略図である。図1に示すように、眼科装置10は、被検眼Eの眼特性として眼屈折力を測定可能なレフラクトメータ及びオートレフケラトメータ等であり、ベース12と、顔受け部13と、架台14と、測定ヘッド15と、を備える。
なお、図中のX軸方向は被検者を基準とした左右方向(被検眼Eの眼幅方向)であり、Y軸方向は上下方向であり、Z軸方向は被検者に近づく前方向と被検者から遠ざかる後方向とに平行な前後方向(作動距離方向ともいう)である。
顔受け部13は、測定ヘッド15のZ軸方向の前方向側の位置において、ベース12と一体に設けられている。この顔受け部13は、Y軸方向に位置調整可能な顎受け13a及び額当て13bを有しており、眼科装置10による測定時に被検者の顔を支持する。
架台14は、ベース12上に設けられており、ベース12に対してXZ軸の各方向(前後左右方向)に移動可能である。この架台14上には、測定ヘッド15及び操作レバー16が設けられている。
操作レバー16は、架台14上で且つ測定ヘッド15のZ軸方向の後方向側(オペレータ側)の位置に設けられており、測定ヘッド15をXYZ軸の各方向に移動させる際に操作される操作部材である。例えば、操作レバー16がZ軸方向(前後方向)又はX軸方向(左右方向)に傾倒操作されると、不図示の電動駆動機構により測定ヘッド15がZ軸方向又はX軸方向に移動される。また、操作レバー16がその長手軸周りに回転操作されると、その回転操作方向に応じて、上述の電動駆動機構により測定ヘッド15がY軸方向(上下方向)に移動される。なお、操作レバー16の頂部には、眼科装置10による被検眼Eの測定を開始させるための測定ボタンが設けられている。
測定ヘッド15は、被検眼Eの眼屈折力の測定機能を有している。この測定ヘッド15のZ軸方向後方側の面にはモニタ17が設けられている。また、測定ヘッド15内には、眼屈折力の測定に対応した光学系18(撮像素子、各種光源、及び各種駆動部を含む)と、制御装置20とが設けられている。
モニタ17は、例えばタッチパネル式の液晶表示装置である。このモニタ17は、測定ヘッド15のアライメント等に利用される被検眼Eの前眼部の観察像、測定ヘッド15により得られた被検眼Eの眼屈折力の測定結果、及び測定に係る操作(設定)を行うための入力画面等を表示する。
図2は、光学系18及び制御装置20の概略構成を示すブロック図である。図2に示すように、光学系18は、固視標投影光学系22と、観察光学系24と、アライメント光学系26と、測定用パターン投影光学系28と、測定光学系30と、を備える。なお、これら各光学系の詳細構成については公知技術であるので、ここでは具体的な説明を省略する。
固視標投影光学系22は、被検眼Eを固視又は雲霧させるために、被検眼Eの眼底に固視標の視標光を投影する。観察光学系24は、被検眼Eの前眼部の観察するためのものであり、前眼部を撮影して得られた観察像の画像データを制御装置20に出力する。これにより、制御装置20によってモニタ17に前眼部の観察像が表示される。
アライメント光学系26は、被検眼Eに対する測定ヘッド15のアライメント状態を検出するために設けられている。このアライメント光学系26は、各種のアライメント視標光(ケラトリング像、輝点像)を被検眼Eに向けて投影する。これにより、被検眼Eの角膜にて反射されたアライメント視標光の戻り光が既述の観察光学系24により撮影される。そして、この観察光学系24により得られた戻り光の画像データ(図示は省略)に基づき、検者による手動アライメント、又は制御装置20による自動アライメントが実行される。
測定用パターン投影光学系28は、本発明の投影光学系に相当するものであり、被検眼Eの眼底にリング状の測定用パターンを投影する。測定光学系30は、被検眼Eの眼底に投影されたリング状の測定用パターンの戻り光(反射光)を撮影する。これにより、測定用パターンの戻り光に基づくリング像34を含む撮影画像32の画像データが得られる。そして、測定光学系30は、撮影画像32の画像データを制御装置20へ出力する。
制御装置20は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はFPGA(field-programmable gate array)等を含む各種の演算部及びメモリ等から構成された演算回路である。この制御装置20は、統括制御回路36と画像解析回路38とを含む。
統括制御回路36は、記憶部40に予め記憶されたプログラム42を実行することにより、光学系18を含む眼科装置10の各部の動作(例えば、前眼部の観察像の取得と表示、自動アライメント、及び撮影画像32の取得等)を統括制御する。
画像解析回路38は、本発明の画像解析装置に相当するものであり、記憶部40内のプログラム42を実行することにより、被検眼Eの撮影画像32の画像解析、すなわちリング像34に対する楕円近似と、被検眼Eの眼屈折力の演算とを実行する。
この画像解析回路38は、リング像34の線幅、リング輝度、及び形状等に劣化(以下、単にリング像34の劣化という)が生じている場合でも、このリング像34に対して高精度に近似する楕円を演算することが可能な構成(画像解析法)を採用している。具体的に画像解析回路38は、エッジ検出されたリング像34の周方向に沿った複数の位置で複数の検出点P0(図7参照)を検出し、これら複数の検出点P0の中から異常な点を除去して、残った検出点P0に対して楕円近似を行うことにより、リング像34に高精度に近似した楕円を求める。
[画像解析回路の構成]
図3は、画像解析回路38の機能ブロック図である。図3に示すように、画像解析回路38は、既述のプログラム42を実行することにより、画像取得部46、エッジ検出部48、位置検出部50、第1異常点検出部52、第1異常点除去部54、第2異常点検出部56、第2異常点除去部58、楕円近似部60、及び眼特性演算部62として機能する。
画像取得部46は、測定光学系30に有線接続又は無線接続された不図示の画像入力インターフェースを介して、測定光学系30から撮影画像32の画像データを取得し、この画像データをエッジ検出部48へ出力する。
図4は、エッジ検出部48によるリング像34のエッジ検出処理を説明するための説明図である。図3及び図4に示すように、エッジ検出部48は、撮影画像32の画像データに対してエッジ検出処理を施すことにより、リング像34のエッジを検出する。
具体的にエッジ検出部48は、撮影画像32の画像データに対して、平滑化及び微分を行うフィルタ、例えばラプラシアンガウシアンフィルタ[以下、LoG(Laplacian of Gaussian)フィルタ]66を用いたフィルタ処理を施す。これにより、リング像34の平滑化(例えばガウシンアンフィルタ)と、2次の微分フィルタ(例えばラプラシアンフィルタ)によるリング像34のエッジ検出とが実行される。このラプラシアンフィルタによるエッジ検出では、画像データの隣り合う画素同士の画素値の差分を演算するため、リング像34の輝度(リング輝度)が低い場合でも、リング像34のエッジが検出可能となる。そして、エッジ検出部48は、リング像34のエッジ検出結果を位置検出部50へ出力する。
図5は、位置検出部50によるリング像34の位置検出を説明するための説明図である。図3及び図5に示すように、位置検出部50は、エッジ検出部48によるリング像34のエッジ検出結果に基づき、リング像34のリング位置を複数の経線方向dごとに検出する。この位置検出部50は、エッジ強度検出部50a及び位置決定部50bを含む。
なお、複数の経線方向dとは、位置検出部50によりリング像34の内側に設定されたリング像34の仮中心VCを通り且つリング像34と交わる複数の方向(直径方向)、換言すると仮中心VCからリング像34に向かって放射状に延びた複数の方向である。
図6は、エッジ強度検出部50aによるエッジ強度の検出と、位置決定部50bによる変曲点位置TPの決定と、を説明するための説明図である。図7は、位置決定部50bにより決定されたリング像34の経線方向dごとの検出点P0を説明するための説明図である。
図6に示すように、エッジ強度検出部50aは、エッジ検出部48によるリング像34のエッジ検出結果に基づき、既述の図5に示した複数の経線方向dごとに、経線方向dに沿ったリング像34のエッジ強度を検出する。なお、図中の符号Eは、リング像34のエッジ位置を示す。
位置決定部50bは、エッジ強度検出部50aによる経線方向dごとのエッジ強度の検出結果に基づき、経線方向dごとに、リング像34のエッジ強度を微分して変曲点位置TPを決定する。そして、図7に示すように、位置決定部50bは、リング像34の経線方向dごとの変曲点位置TPを、リング像34の経線方向dごとの検出点P0の位置(xy座標)として決定する。これにより、リング像34の周方向に沿って複数の検出点P0が検出される。各検出点P0の位置検出結果は、位置決定部50b(位置検出部50)から第1異常点検出部52へ出力される。
なお、位置決定部50bは、検出点P0(経線方向d)ごとのリング像34のエッジ強度に基づき、検出点P0ごとのリング像34の幅を求める。そして、位置決定部50bは、各検出点P0の中からリング像34の幅が所定の基準範囲外となる検出点P0を全て除去し、この除去後の各検出点P0の検出結果を第1異常点検出部52へ出力する。
図8は、第1異常点検出部52による第1異常点E1の検出と、第1異常点除去部54による第1異常点E1の除去とを説明するための説明図である。なお、第1異常点検出部52は、後述の第2異常点検出部56と共に本発明の異常点検出部を構成する。また、第1異常点除去部54は、後述の第2異常点除去部58と共に本発明の異常点除去部を構成する。
図8に示すように、第1異常点検出部52は、位置検出部50により検出された複数の検出点P0の中から、本発明の異常点として第1異常点E1を検出する。第1異常点E1は、例えばリング像34の劣化に起因して発生する異常点(外れ点)であって、且つ各検出点P0の全体的な位置関係(配置関係)から推定可能な異常点である。
具体的に、第1異常点検出部52は、位置検出部50による各検出点P0の位置検出結果(xy座標)に基づき、例えば最小二乗法による楕円近似法を用いて、各検出点P0に対する第1仮近似楕円AE1を設定する。この楕円近似法によれば、最初に第1仮近似楕円AE1の中心位置を決定することなく、各検出点P0に位置に基づき、第1仮近似楕円AE1の中心位置及びその形状(長径、短径、及び軸角度等)を決定することができる。
また、第1異常点検出部52は、第1仮近似楕円AE1に対する各検出点P0の残差(近似残差)をそれぞれ演算する。そして、第1異常点検出部52は、各検出点P0の中で第1仮近似楕円AE1に対する残差が予め定めた許容範囲を超える点を第1異常点E1として検出し、その検出結果を第1異常点除去部54へ出力する。
第1異常点除去部54は、第1異常点検出部52の検出結果に基づき、各検出点P0の中から第1異常点E1を除去する。これにより、第1異常点E1の除去後の各検出点P0として、複数の第1検出点P1(図9参照)が得られる。そして、第1異常点除去部54は、各第1検出点P1に関する情報を第2異常点検出部56へ出力する。
なお、上述の第1異常点検出部52による第1異常点E1の検出と、第1異常点除去部54による第1異常点E1の除去とを複数回繰り返してもよい。この場合、既述の統括制御回路36は、モニタ17へのタッチ入力操作等で設定された繰り返し回数に基づき、第1異常点検出部52及び第1異常点除去部54を制御して、第1異常点検出部52による第1異常点E1の検出と、第1異常点除去部54による第1異常点E1の除去とを繰り返し実行させる。従って、統括制御回路36は本発明の繰り返し制御部として機能する。
図9は、第2異常点検出部56による第2異常点E2の検出と、第2異常点除去部58による第2異常点E2の除去とを説明するための説明図である。図3及び図9に示すように、第2異常点検出部56は、距離検出部56aと統計値演算部56bと異常点決定部56cとを含み、複数の第1検出点P1の中から第2異常点E2を検出する。ここで第2異常点E2は、例えばリング像34の劣化に起因して発生する異常点(外れ点)であって、且つリング像34の周方向に沿って互いに隣り合う第1検出点P1間の局所的な位置関係から推定可能な異常点である。
距離検出部56aは、各第1検出点P1の位置(xy座標)に基づき、例えば最小二乗法による楕円近似法を用いて、各第1検出点P1に対する第2仮近似楕円AE2を設定する。次いで、距離検出部56aは、各第1検出点P1の一点ごとに、第2仮近似楕円AE2の中心CEから一点までの距離r(径)を検出する。そして、距離検出部56aは、各第1検出点P1の一点ごとの距離rの検出結果を統計値演算部56bへ出力する。
統計値演算部56bは、距離検出部56aによる各距離rの検出結果に基づき、各第1検出点P1の中において、リング像34の周方向に沿って並んだ一群の第1検出点P1(例えば任意の一点を基準とした片側5点程度の群)ごとに、距離rの統計値を演算する。この統計値は、例えば一群の第1検出点P1ごとの距離rの中央値又は平均値である。そして、統計値演算部56bは、一群の第1検出点P1ごとの距離rの統計値の演算結果を異常点決定部56cへ出力する。
異常点決定部56cは、統計値演算部56bから入力される距離rの統計値の演算結果に基づき、一群の第1検出点P1ごとに、一群の第1検出点P1の各々の距離rと統計値とを比較して、一群の第1検出点P1内の各第1検出点P1が第2異常点E2であるか否かの決定を行う。
具体的に、一群の第1検出点P1の一点ごとに、一点の距離rと統計値との差が予め定められた許容範囲を超えるか否かを判定し、一群の第1検出点P1の中で上述の差が許容範囲内である点については第2異常点E2ではない旨の決定を行う。一方、異常点決定部56cは、一群の第1検出点P1の中で上述の差が許容範囲を超える点については第2異常点E2である旨の決定を行う。
異常点決定部56cは、一群の第1検出点P1ごとに上記の決定処理を繰り返し行うことにより、複数の第1検出点P1の中から第2異常点E2を検出し、その検出結果を第2異常点除去部58へ出力する。
第2異常点除去部58は、第2異常点検出部56の検出結果に基づき、各第1検出点P1の中から第2異常点E2を除去する。これにより、第2異常点E2の除去後の各第1検出点P1として、複数の第2検出点P2(図10参照)が得られる。そして、第2異常点除去部58は、各第2検出点P2の位置に関する情報を楕円近似部60へ出力する。
図10は、楕円近似部60による近似楕円AE3の設定処理を説明するための説明図である。図10に示すように、楕円近似部60は、第2異常点除去部58から入力される各第2検出点P2の位置(xy座標)に基づき、例えば最小二乗法による楕円近似法を用いて、各第2検出点P2に対する最終的な近似楕円AE3を設定する。この場合にも、最初に近似楕円AE3の中心位置を決定することなく、各第2検出点P2に位置に基づき、近似楕円AE3の中心位置及びその形状(長径、短径、及び軸角度)を決定することができる。
図3に戻って、眼特性演算部62は、公知の手法(特許2937373号公報)を用いて楕円近似部60が設定した近似楕円AE3の形状(長径、短径、及び軸角度)を解析し、この形状解析結果に基づき被検眼Eの眼屈折力を演算する。そして、眼特性演算部62は、被検眼Eの眼屈折力の演算結果を、統括制御回路36等を介して、モニタ17及び記憶部40へそれぞれ出力する。
[眼科装置の作用]
図11は、上記構成の眼科装置10による被検眼Eの眼屈折力の測定処理、特に撮影画像32の画像データの解析処理(本発明の画像解析方法)の流れを示すフローチャートである。なお、測定光学系30による撮影画像32の撮影までの処理の流れは公知技術であるので、ここでは説明を省略する。
図11に示すように、測定光学系30による撮影画像32の撮影が実行されると(ステップS1)、測定光学系30から画像解析回路38の画像取得部46に対して撮影画像32の画像データが出力される。これにより、画像取得部46が撮影画像32の画像データを取得して、この画像データをエッジ検出部48へ出力する(ステップS2、本発明の画像取得ステップに相当)。
エッジ検出部48は、既述の図3及び図4に示したように、撮影画像32の画像データが入力されると、この画像データに対してLoGフィルタ66を用いたフィルタ処理を施すことにより、リング像34のエッジを検出する(ステップS3、本発明のエッジ検出ステップに相当)。このようにLoGフィルタ66を用いたエッジ検出を行うことにより、リング像34のリング輝度の大小に関係なくリング像34の位置検出が可能となる。そして、エッジ検出部48は、リング像34のエッジ検出結果を位置検出部50へ出力する。
位置検出部50にリング像34のエッジ検出結果が入力されると、既述の図5から図7に示したように、複数の経線方向dごとに、エッジ強度検出部50aによるリング像34のエッジ強度の検出と、位置決定部50bによる変曲点位置TPの決定とが実行される。これにより、リング像34の経線方向dごとの検出点P0が位置検出部50によって検出され、この位置検出部50から第1異常点検出部52に対して、各検出点P0の位置検出結果が出力される(ステップS4、本発明の位置検出ステップに相当)。
第1異常点検出部52に各検出点P0の位置の検出結果が入力されると、第1異常点検出部52において、既述の図8に示したように、各検出点P0に対する第1仮近似楕円AE1の設定と、この第1仮近似楕円AE1に対する各検出点P0の残差の演算とが実行される。
このように第1異常点検出部52では、検出点P0の全体的な位置関係(配置関係)に基づき、各検出点P0に含まれる第1異常点E1を検出することができる(ステップS5、本発明の異常点検出ステップの一部に相当)。そして、第1異常点検出部52は、第1異常点E1の検出結果を第1異常点除去部54へ出力する。
次いで、第1異常点除去部54が、第1異常点検出部52による第1異常点E1の検出結果に基づいて各検出点P0の中から第1異常点E1を除去し、第1異常点E1の除去後の各第1検出点P1の位置に関する情報を第2異常点検出部56へ出力する(ステップS6、本発明の異常点除去ステップの一部に相当)。
なお、第1異常点E1の検出及び除去の繰り返し回数が設定されている場合、統括制御回路36の制御の下、第1異常点検出部52による第1異常点E1の検出と、第1異常点除去部54による第1異常点E1の除去とが、繰り返し回数の設定値分だけ繰り返し実行される(ステップS7)。
第2異常点検出部56に各第1検出点P1の位置検出結果が入力されると、既述の図9に示したように、距離検出部56aによる各第1検出点P1の一点ごとの距離rの検出(ステップS8)と、一群の第1検出点P1ごとの距離rの統計値の演算(ステップS9)と、異常点決定部56cによる第2異常点E2の決定(ステップS10)と、が行われる。なお、ステップS8からステップS10は本発明の異常点検出ステップの一部に相当する。
このように第2異常点検出部56では、互いに隣り合う第1検出点P1間の局所的な位置関係に基づき、複数の第1検出点P1に含まれる第2異常点E2を検出することができる。そして、第2異常点検出部56は、第2異常点E2の検出結果を第2異常点除去部58へ出力する。
次いで、第2異常点除去部58が、第2異常点E2の検出結果に基づいて各第1検出点P1の中から第2異常点E2を除去し、第2異常点E2の除去後の各第2検出点P2の位置に関する情報を楕円近似部60へ出力する(ステップS11、本発明の異常点除去ステップの一部に相当)。
そして、楕円近似部60は、第2異常点除去部58から各第2検出点P2の位置に関する情報の入力を受けると、既述の図10に示したように、各第2検出点P2の位置に基づき、各第2検出点P2に対する近似楕円AE3を設定する(ステップS12、本発明の楕円近似ステップに相当)。これにより、楕円近似部60は、各第2検出点P2の位置に基づき、近似楕円AE3の中心位置及びその形状(長径、短径、及び軸角度)を決定することができる。その結果、最初に近似楕円AE3の中心位置を決定してから各第2検出点P2に対する楕円近似を行う従来の楕円近似法と比較して、より高精度な近似楕円AE3を求めることができる。なお、既述の第1仮近似楕円AE1及び第2仮近似楕円AE2の設定についても同様である。
楕円近似部60による近似楕円AE3の設定が完了すると、眼特性演算部62が、公知の手法により近似楕円AE3の形状を解析すると共に、この解析結果に基づき被検眼Eの眼屈折力を演算する(ステップS13)。眼特性演算部62による演算結果は、被検眼Eの眼屈折力の測定結果として記憶部40に記憶されると共に、モニタ17に表示される。
[本実施形態の効果]
以上のように本実施形態では、リング像34のエッジ検出によってリング輝度に依存しないリング像34のリング位置の検出(各検出点P0の検出)を実行し、各検出点P0の中から第1異常点E1及び第2異常点E2を除去して、残りの各第2検出点P2に対して近似楕円AE3を設定することにより、劣化しているリング像34に対しても高精度な楕円近似が可能となる。その結果、本実施形態では、白内障等が生じている被検眼Eであってもその眼屈折力を正確に測定することができる。
以下、本実施形態の効果について下記の表1を用いて説明する。下記の表1では、サンプル1からサンプル3の被検眼Eの眼屈折力測定の結果について記載している。ここで、サンプル1の被検眼Eは、リング像34の劣化が生じない正常な被検眼Eである。サンプル2の被検眼Eは、白内障等の原因により矢状収差が生じている被検眼Eである。サンプル3の被検眼Eは、矢状収差に加えて乱視が発生している被検眼Eである。
そして、各サンプルについて撮影画像32を取得して、「本実施例」、「比較例1」、「比較例2」の3つの画像解析方法でリング像34に対する楕円近似及び被検眼Eの眼屈折力の測定を行った。「本実施例」では、上述の眼科装置10(画像解析回路38)による画像解析を行うことにより、各サンプルについて、近似楕円AE3の中心位置(cx、cy)、長径の長さ(long)、短径の長さ(short)、軸角度(axis)、及び眼屈折力(球面度数S及び円柱度数C)を演算した。
「比較例1」では、エッジ検出を行わずにリング像34の輝度重心を演算し、この輝度重心を近似楕円の中心位置として楕円近似を行った結果に基づき各サンプルの眼屈折力を演算した。また、「比較例2」では、リング像34の各検出点P0の検出までは「本実施例」と同様の方法で行い、各検出点P0の検出結果に基づき公知のRANSAC(Random Sampling Consensus)を用いて各検出点P0に対する楕円近似を行った結果に基づき各サンプルの眼屈折力を演算した。
また、各サンプルの撮影画像32のリング像34に対してゼルニケ多項式を用いたフィッティングを行って各サンプルにおける眼屈折力の「理論値」を演算した。
Figure 0007097199000001
上記表1に示すように、正常なサンプル1では、「本実施例」、「比較例1」、及び「比較例2」の各々の眼屈折力等の演算結果と、「理論値」との間に有意な差が生じていないことが確認された。一方、異常のあるサンプル2及びサンプル3では、「本実施例」の眼屈折力等の演算結果が、「比較例1」及び「比較例2」の双方の眼屈折力等の演算結果よりも「理論値」に近づくことが確認された。その結果、「本実施例」では、白内障等が生じている被検眼Eであってもその眼屈折力を正確に測定可能であること、すなわち劣化しているリング像34に対しても高精度な楕円近似が可能であることが確認された。
[その他]
上記実施形態の位置検出部50は、リング像34の経線方向dごとにリング像34のリング位置を検出、すなわち、リング像34の周方向に沿って略等間隔でリング位置を検出しているが、リング像34の周方向に沿って不等間隔でリング位置の検出を行ってもよい。また、楕円近似が可能であれば必ずしもリング像34の全周に亘ってリング位置の検出を行わなくてもよい。また、上記実施形態では、経線方向dごとに、リング像34のエッジ強度の変曲点位置TPを検出点P0の位置として決定しているが、例えば経線方向dにおける両エッジ(図6中の「E」参照)の中間位置を検出点P0の位置として決定してもよく、検出点P0の位置の決定方法は特に限定はされない。
上記実施形態のエッジ検出部48は、LoGフィルタ66を用いてリング像34のエッジ検出を行っているが、他の公知のフィルタ又は公知の解析方法を用いてリング像34のエッジ検出を行ってもよい。
上記実施形態では、各近似楕円AE1~AE3を最小二乗法による楕円近似法で求めているが、各検出点P0~P2の位置に基づき近似楕円を求めることが可能な楕円近似法であれば特に限定はされない。
上記実施形態は、第1異常点E1の検出及び除去と、第2異常点E2の検出及び除去とを行っているが、例えば、第1異常点E1の検出及び除去のみを行ってもよい。この場合、第2仮近似楕円AE2が近似楕円AE3となる。また、各検出点P0内から異常点を検出する方法は、第1異常点検出部52及び第2異常点検出部56の検出方法に限定されるものではなく、各検出点P0の位置関係に基づき異常点を検出する方法であれば特に限定はされない。
上記実施形態では、本発明の画像解析装置に相当する画像解析回路38が眼科装置10内に組み込まれているが、画像解析回路38が眼科装置10とは別体の演算装置(パーソナルコンピュータ及び携帯端末等)に組み込まれていてもよい。すなわち、演算装置のCPU等を本発明の画像解析回路38として機能させてもよい。また、上記実施形態では、画像解析回路38に被検眼Eの眼屈折力(眼特性)の演算まで実行させているが、眼屈折力(眼特性)の演算については別の回路又は装置で行ってもよい。
上記実施形態では、被検眼Eの眼特性として眼屈折力を測定する眼科装置10を例に挙げて説明したが、被検眼Eの各種撮影画像に含まれるリング像を画像解析して被検眼Eの眼屈折力以外の各種眼特性を測定する眼科装置に対しても本発明を適用可能である。
10…眼科装置,
28…測定用パターン投影光学系,
30…測定光学系,
32…撮影画像,
34…リング像,
38…画像解析回路,
46…画像取得部,
48…エッジ検出部,
50…位置検出部,
50a…エッジ強度検出部,
50b…位置決定部,
52…第1異常点検出部,
54…第1異常点除去部,
56…第2異常点検出部,
56a…距離検出部,
56b…統計値演算部,
56c…異常点決定部,
58…第2異常点除去部,
60…楕円近似部,
62…眼特性演算部,
66…LoGフィルタ

Claims (7)

  1. 被検眼に投影されたリング状の測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得された前記リング像のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記エッジ検出部の検出結果に基づき、前記リング像の周方向に沿った複数の位置で前記リング像の位置を検出して、複数の検出点を得る位置検出部と、
    前記位置検出部により検出された前記複数の検出点の位置関係に基づいて、前記複数の検出点の中から異常点を検出する異常点検出部と、
    前記異常点検出部の検出結果に基づき、前記複数の検出点の中から前記異常点を除去する異常点除去部と、
    前記異常点除去部による前記異常点の除去後の前記複数の検出点に対して近似楕円を設定する楕円近似部と、
    を備え
    前記異常点検出部が、前記複数の検出点の全体の位置関係に基づき、前記複数の検出点の中から前記異常点として第1異常点を検出する第1異常点検出部を有し、
    前記異常点除去部が、前記第1異常点検出部の検出結果に基づき、前記複数の検出点の中から前記第1異常点を除去し、
    前記第1異常点検出部が、前記複数の検出点に対する第1仮近似楕円を設定し、前記複数の検出点の中から前記第1仮近似楕円に対する残差が予め定められた許容範囲を超える点を前記第1異常点として検出し、
    前記異常点検出部による前記第1異常点の除去後の前記複数の検出点を複数の第1検出点とした場合、前記異常点検出部が、前記複数の第1検出点の中で前記周方向に沿って並んだ一群の第1検出点の位置関係に基づき、前記複数の第1検出点の中から前記異常点として第2異常点を検出する第2異常点検出部を有し、
    前記異常点除去部が、前記第2異常点検出部による検出結果に基づき、前記複数の第1検出点の中から前記第2異常点を除去し、
    前記異常点検出部による前記第2異常点の除去後の前記複数の第1検出点を複数の第2検出点とした場合、前記楕円近似部が、前記複数の第2検出点に基づき前記近似楕円を設定し、
    前記第2異常点検出部が、
    前記複数の第1検出点に対する第2仮近似楕円を設定し、前記複数の第1検出点の一点ごとに前記第2仮近似楕円の中心から前記一点までの距離を検出する距離検出部と、
    前記距離検出部の検出結果に基づき、前記複数の第1検出点の中で前記周方向に沿って並んだ一群の第1検出点ごとに、前記距離の統計値を演算する統計値演算部と、
    前記統計値演算部の演算結果に基づき、前記一群の第1検出点の中で前記距離と前記統計値との差が予め定められた許容範囲を超える第1検出点を前記第2異常点として決定する処理を行う異常点決定部と、
    を含む画像解析装置。
  2. 前記位置検出部が、
    前記エッジ検出部の検出結果に基づき、前記リング像の仮中心を通る複数の経線方向ごとに、前記経線方向に沿った前記リング像のエッジ強度を検出するエッジ強度検出部と、
    前記エッジ強度検出部の検出結果に基づき、前記複数の検出点の位置として、前記経線方向ごとに、前記リング像のエッジ強度の変曲点の位置を決定する位置決定部と、
    を含む請求項1に記載の画像解析装置。
  3. 前記第1異常点検出部による前記第1異常点の検出と、第1異常点除去部による前記第1異常点の除去と、を繰り返し実行させる繰り返し制御部を備える請求項又はに記載の画像解析装置。
  4. 前記エッジ検出部が、前記リング像に対して微分フィルタ処理を施すことにより前記リング像のエッジの検出を行う請求項1からのいずれか1項に記載の画像解析装置。
  5. 前記楕円近似部が設定した前記近似楕円に基づき、前記被検眼の眼特性を演算する眼特性演算部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の画像解析装置。
  6. 被検眼にリング状の測定用パターンを投影する投影光学系と、
    前記被検眼に投影された前記測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する測定光学系と、
    請求項1からのいずれか1項に記載の画像解析装置と、
    を備える眼科装置。
  7. 被検眼に投影されたリング状の測定用パターンの戻り光に基づくリング像を取得する画像取得ステップと、
    前記画像取得ステップで取得された前記リング像のエッジを検出するエッジ検出ステップと、
    前記エッジ検出ステップの検出結果に基づき、前記リング像の周方向に沿った複数の位置で前記リング像の位置を検出して、複数の検出点を得る位置検出ステップと、
    前記位置検出ステップで検出された前記複数の検出点の位置関係に基づいて、前記複数の検出点の中から異常点を検出する異常点検出ステップと、
    前記異常点検出ステップの検出結果に基づき、前記複数の検出点の中から前記異常点を除去する異常点除去ステップと、
    前記異常点除去ステップでの前記異常点の除去後の前記複数の検出点に対して近似楕円を設定する楕円近似ステップと、
    を有し、
    前記異常点検出ステップが、前記複数の検出点の全体の位置関係に基づき、前記複数の検出点の中から前記異常点として第1異常点を検出する第1異常点検出ステップを有し、
    前記異常点除去ステップが、前記第1異常点検出ステップの検出結果に基づき、前記複数の検出点の中から前記第1異常点を除去し、
    前記第1異常点検出ステップが、前記複数の検出点に対する第1仮近似楕円を設定し、前記複数の検出点の中から前記第1仮近似楕円に対する残差が予め定められた許容範囲を超える点を前記第1異常点として検出し、
    前記異常点検出ステップによる前記第1異常点の除去後の前記複数の検出点を複数の第1検出点とした場合、前記異常点検出ステップが、前記複数の第1検出点の中で前記周方向に沿って並んだ一群の第1検出点の位置関係に基づき、前記複数の第1検出点の中から前記異常点として第2異常点を検出する第2異常点検出ステップを有し、
    前記異常点除去ステップが、前記第2異常点検出ステップによる検出結果に基づき、前記複数の第1検出点の中から前記第2異常点を除去し、
    前記異常点検出ステップによる前記第2異常点の除去後の前記複数の第1検出点を複数の第2検出点とした場合、前記楕円近似ステップが、前記複数の第2検出点に基づき前記近似楕円を設定し、
    前記第2異常点検出ステップが、
    前記複数の第1検出点に対する第2仮近似楕円を設定し、前記複数の第1検出点の一点ごとに前記第2仮近似楕円の中心から前記一点までの距離を検出する距離検出ステップと、
    前記距離検出ステップの検出結果に基づき、前記複数の第1検出点の中で前記周方向に沿って並んだ一群の第1検出点ごとに、前記距離の統計値を演算する統計値演算ステップと、
    前記統計値演算ステップの演算結果に基づき、前記一群の第1検出点の中で前記距離と前記統計値との差が予め定められた許容範囲を超える第1検出点を前記第2異常点として決定する処理を行う異常点決定ステップと、
    を有する画像解析方法。
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