JP7094547B2 - 電気錠 - Google Patents
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Description
このような電気錠として、特許文献1には、複数の歯車を介してサムターンと連結されたモータを備えた構成が開示されている。この電気錠では、解施錠信号の入力によりモータが回転することで、歯車を介してサムターンを回転させて解施錠することができる。
図1および図2に示すように、本発明の電気錠1は、電気的又は磁気的な解施錠信号の入力により、扉2を解錠、施錠可能な錠であり、扉2に取り付けられて使用される。
扉2は、表裏面が前後方向を向く板状の扉本体20と、扉本体20に取り付けられ、操作により扉2を開閉するノブ21と、ノブ21の操作により、扉2の側縁部から出入り可能なラッチ22と、を備えている。
デッドボルト3は、扉2の側縁部から外部に向けて突き出すことで扉2を施錠し、かつ扉2の側縁部から内部に引っ込むことで、扉2を解錠する。なお、デッドボルト3は、電気錠1ではなく、扉2に設けられてもよい。
第1平歯車12は、回転軸O1回りに回動する。第1平歯車12は半円形状の歯車であり、回転軸O1と同軸に配置されている。第1平歯車12の外周縁部のうち、歯が形成されている部分における、回転軸O1を中心とする中心角の大きさは、180°以下となっている。
図4に示すように、出力軸13Aは、サムターン30における回転軸O1、および出力軸13Aそれぞれと直交する方向から見た平面視で、回転軸O1に対して直角をなしている。モータ本体13Bは、直筒状をなしており、出力軸13Aに沿って伸びている。
クラッチ機構15は、第1平歯車12および第1傘歯歯車14それぞれと螺合する複数の歯車を有している。
第2平歯車16および第2傘歯歯車17の共通軸O2は、回転軸O1と平行に伸びている。
支持軸19は、共通軸O2と同軸に配置されている。支持軸19は、モータ13の出力軸13Aと直交している。
第2傘歯歯車17の有効径は、第1傘歯歯車14の有効径と同等となっている。ここで、有効径とは、最大径と最小径との間の中間径を指す。
第2傘歯歯車17は、共通軸O2に沿う第2平歯車16側に向かうに従い漸次、拡径する台形円錐状を呈している。第2傘歯歯車17の最大径は、第2平歯車16の外径と同等になっている。
クラッチ盤18は、共通軸O2に沿う第2傘歯歯車17側に向けて突出する係合突起18Aを備えている。係合突起18Aは、クラッチ盤18のうち、共通軸O2に沿う第2傘歯歯車17側を向く外端面に形成されている。
このため、第2傘歯歯車17の周方向の回転に伴って、クラッチ盤18が第2傘歯歯車17と同期して周方向に回転する。そして、クラッチ盤18が収容凹部16A内に嵌合された第2平歯車16が、第2傘歯歯車17と同期して回転する。
スプリングワッシャ40は、共通軸O2と同軸に配置されている。このスプリングワッシャ40により、クラッチ盤18が共通軸O2に沿う第2傘歯歯車17側に向けて付勢されている。このため、係合突起18Aは第2傘歯歯車17側に向けて付勢されている。
このようなクラッチ機構15の動きについて、それぞれの部材の動きとともに、以下に詳述する。
図4および図8に示すように、モータ13の出力軸13Aが回転すると、出力軸13Aに配置された第1傘歯歯車14が回転する。これにより、クラッチ機構15のうち、第1傘歯歯車14と螺合する第2傘歯歯車17が回転する。
このようにして、クラッチ盤18が、第2傘歯歯車17の回転を、第2平歯車16に伝達することで、クラッチ機構15は、第1傘歯歯車14の回転を、第1平歯車12に伝達する。
サムターン30を手動により回転させると、サムターン30と連結されたカム11が回転軸O1回りに回転する。これにより、カム11の一端部に配置された第1平歯車12が回転することで、第1平歯車12と螺合する第2平歯車16が共通軸O2回りに回転する。
このため、クラッチ盤18と第2傘歯歯車17との間に隙間が生じやすく、第2傘歯歯車17の係合溝17Aが、クラッチ盤18の係合突起18Aから外れやすくなっている。
このようにして、クラッチ盤18が、第2平歯車16の回転が第2傘歯歯車17に伝達されるのを抑制することで、クラッチ機構15が、第1平歯車12の回転が第1傘歯歯車14に伝達されるのを抑制する。
このため、サムターン30を手動で回転させた際に、カム11を介して第1平歯車12に伝達された回転トルクが、クラッチ機構15により第1傘歯歯車14に伝達されるのを抑制されることで、第1傘歯歯車14が配置されたモータ13の出力軸13Aを回転させる必要がない。これにより、サムターン30を手動により操作する際の回転トルクを低減することができる。
また、クラッチ盤18に係合突起18Aが形成され、第2傘歯歯車17に係合溝17Aが形成されているので、係合溝17Aに係合突起18Aが係合することで、第2傘歯歯車17の回転力をクラッチ盤18に確実に伝達することができる。
また、上記実施形態においては、クラッチ盤18が、第2平歯車16および第2傘歯歯車17の間に配置されている構成を示したが、このような態様に限られない。例えばモータ13の出力軸13Aに複数の歯車が配置され、それらの間にクラッチ盤18が配置されてもよい。
また、上記実施形態においては、係合突起18Aが半球体状である構成を示したが、このような態様に限られない。係合突起18Aの形状は任意に変更することができる。
また、上記実施形態においては、係合溝17Aが平面視で円形状を呈する構成を示したが、このような態様に限られない。係合溝17Aの形状は任意に変更することができる。
11 カム
12 第1平歯車
13 モータ
14 第1傘歯歯車
15 クラッチ機構
16 第2平歯車
17 第2傘歯歯車
17A 係合溝
18 クラッチ盤
18A 係合突起
30 サムターン
Claims (5)
- サムターンとともに回転軸回りに回転し、かつ前記回転軸に沿って延びるカムと、
前記カムの一端部に配置され、前記回転軸回りに回動する第1平歯車と、
解施錠信号の入力により、前記回転軸とねじれの位置に延びる出力軸を回転駆動させるモータと、
前記出力軸の一端部に、前記出力軸と同軸に配置された第1傘歯歯車と、
前記第1平歯車と前記第1傘歯歯車との間に配置されたクラッチ機構と、を備え、
前記クラッチ機構は、
前記第1平歯車と螺合する第2平歯車と、
前記第2平歯車と同軸に配置され、かつ前記第1傘歯歯車と螺合する第2傘歯歯車と、
前記第2平歯車と前記第2傘歯歯車との間に、これらの共通軸と同軸に配置されたクラッチ盤と、を有し、
前記クラッチ機構は、前記第1傘歯歯車の回転を、前記第1平歯車に伝達するとともに、前記第1平歯車の回転が、前記第1傘歯歯車に伝達されるのを抑制し、
前記クラッチ盤は、前記第2傘歯歯車の回転を、前記第2平歯車に伝達するとともに、前記第2平歯車の回転が、前記第2傘歯歯車に伝達されるのを抑制する電気錠。 - 前記クラッチ盤は、前記共通軸に沿う第2傘歯歯車側に向けて突出する係合突起を備えていることを特徴とする請求項1に記載の電気錠。
- 前記第2傘歯歯車のうち、前記共通軸に沿う前記第2平歯車側を向く内端面には、前記係合突起が係合する係合溝が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電気錠。
- 前記クラッチ盤は、前記共通軸に沿う第2傘歯歯車側に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気錠。
- 前記モータにおける前記出力軸は、
前記サムターンにおける前記回転軸、および前記出力軸それぞれと直交する方向から見た平面視で、前記回転軸に対して直角をなしていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気錠。
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JP2018138895A JP7094547B2 (ja) | 2018-07-24 | 2018-07-24 | 電気錠 |
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JP2018138895A Active JP7094547B2 (ja) | 2018-07-24 | 2018-07-24 | 電気錠 |
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Citations (1)
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Patent Citations (1)
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