JP7094471B1 - 緩衝材 - Google Patents

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Abstract

本発明の一実施形態によれば、シート体を用いて形成され、線状に設けられた破断可能な第1破断領域、第2破断領域および第3破断領域を有し、空気が封入された少なくとも一つの封入体を含み、前記少なくとも一つの封入体は、上部に設けられ、破断のきっかけを与える破断開始部を含み、前記第1破断領域は、前記破断開始部から下方に向かって設けられ、前記第2破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第1破断領域と交差する方向に設けられ、前記第3破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第2破断領域と反対方向に設けられる、緩衝材が提供される。

Description

本発明は、緩衝材に関する。
近年、オンラインによる商品販売の増大に伴い、輸送時における商品破損防止用緩衝材の需要が高まっている。一般的に、緩衝材には空気が充填されている。そのため、商品到着後に緩衝材の中に空気が入ったままだと、緩衝材がかさばってしまう。そこで、特許文献1乃至4には、緩衝材中の空気を放出する方法が開示されている。
実開昭52-62277号公報 特開2003-146375号公報 特開平11-334762号公報 国際公開2018/225758号公報
一方で、特許文献1,2の場合、空気の封入口および放出口を有するものの、もともと鞄に近い形状を有している。そのため、緩衝材としての製造コストが大きくなってしまう。また、特許文献3,4の場合、空気を破断するための構成を有しているものの、破断した後に緩衝材はそのまま破棄するのみとなってしまい、ユーザはもったいないと感じてしまう。仮に、特許文献3,4の緩衝材を用いて空気を抜いた後に袋として再利用しようと試みたとしても、持ち手などがないため、袋としての使い勝手が悪い。
このような課題に鑑み、本発明の目的の一つは、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、再利用可能な緩衝材を提供することにある。
本発明の一実施形態によれば、シート体を用いて形成され、線状に設けられた破断可能な第1破断領域、第2破断領域および第3破断領域を有し、空気が封入された少なくとも一つの封入体を含み、前記少なくとも一つの封入体は、上部に設けられ、破断のきっかけを与える破断開始部を含み、前記第1破断領域は、前記破断開始部から下方に向かって設けられ、前記第2破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第1破断領域と交差する方向に設けられ、前記第3破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第2破断領域と反対方向に設けられる、緩衝材が提供される。
上記緩衝材において、前記少なくとも一つの封入体は、側部で連結された複数の封入体を含んでもよい。
上記緩衝材において、前記第1破断領域、前記第2破断領域、および前記第3破断領域を破断したときに、前記少なくとも一つの封入体内に封入された空気が放出されるとともに前記第1破断領域および前記第2破断領域によって囲まれた第1包囲領域および前記第1破断領域および前記第3破断領域によって第2包囲領域が形成され、前記第1包囲領域および前記第2包囲領域は把持可能な部分となり、残りの領域は収容可能な部分となってもよい。
上記緩衝材において、前記少なくとも一つの封入体と対向して配置されるとともに、前記少なくとも一つの封入体の下部および両側部と接着された第2シート体をさらに含んでもよい。
上記緩衝材において、前記第1破断領域、前記第2破断領域、および前記第3破断領域を破断したときに、前記少なくとも一つの封入体内に封入された空気が放出されるとともに前記第1破断領域および前記第2破断領域によって囲まれた第1包囲領域および前記第1破断領域および前記第3破断領域によって囲まれた第2包囲領域が形成され、前記第1包囲領域および前記第2包囲領域が把持可能な部分となり、前記少なくとも一つの封入体および第2シート体によって囲まれた領域が収容可能な部分となってもよい。
上記緩衝材において、前記少なくとも一つの封入体は、上下方向に折りたたまれた状態で固定され、前記第1破断領域、前記第2破断領域、および前記第3破断領域を破断したときに、前記少なくとも一つの封入体は、折りたたまれた状態から上下方向に拡張されてもよい。
本発明の一実施形態によれば、シート体を用いて形成され、線状に設けられた破断可能な第1破断領域、第2破断領域および第3破断領域を有し、空気が封入された少なくとも一つの封入体と、前記少なくとも一つの封入体と側部及び下部において接着された第2シート体と、含み、前記少なくとも一つの封入体は、上端部に設けられ、破断のきっかけを与える破断開始部と、前記第1破断領域、前記第2破断領域、及び前記第3破断領域のうち少なくとも一つと連結され、空気を放出する放出口と、を含み、前記第1破断領域は、前記破断開始部から下方に向かって設けられ、前記第2破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第1破断領域と交差する方向に設けられ、前記第3破断領域は、前記第1破断領域と連結され、前記第2破断領域と反対方向に設けられ、前記少なくとも一つの封入体の下部が前記第2破断領域および前記第3破断領域と連結されるように、上下方向に折り畳まれた状態で固定される、緩衝材が提供される。
上記緩衝材において、前記第1破断領域、前記第2破断領域、及び前記第3破断領域を破断したときに、前記放出口から、前記封入体の中の空気が放出され、前記少なくとも一つの封入体は、折りたたまれた状態から上下方向に拡張され、前記第1破断領域および前記第2破断領域によって囲まれた第1包囲領域および前記第1破断領域および前記第3破断領域によって囲まれた第2包囲領域が形成され、前記第1包囲領域および前記第2包囲領域が把持可能な部分となり、前記少なくとも一つの封入体および前記第2シート体によって囲まれた領域が収容可能な部分となってもよい。
本発明の一実施形態によれば、対向する2枚のシート体が接着されて形成された緩衝材であって、前記緩衝材は、上部に設けられた破断可能な第1破断領域を有し、空気が封入された第1領域と、前記第1領域の上部に接して設けられ、上部が開放されている第2領域と、を含み、前記第2領域は、一方の側部上端に設けられた破断のきっかけを与える第1破断開始部と、前記第1破断開始部から下方に向かって設けられた破断可能な第2破断領域と、前記第1破断開始部の反対側の側部の上端に設けられ、破断のきっかけを与える第2破断開始部と、前記第2破断開始部から下方に向かって設けられた破断可能な第3破断領域と、を含み、前記第1破断領域は、前記第2破断領域および前記第3破断領域と連結される、緩衝材が提供される。
上記緩衝材において、前記第1破断領域および第2破断領域を破断したときに、前記第1包囲領域内に封入された空気が放出されるとともに、前記第1包囲領域の一部が把持可能な部分となり、残りの領域が収容可能な部分となってもよい。
上記緩衝材において、前記第1包囲領域において、前記2つのシート体の各々は少なくとも1回以上折りたたまれて設けられ、前記第1破断領域および前記第2破断領域を破断したときに、前記第1包囲領域が拡張してもよい。
本発明の一実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができ、再利用可能な緩衝材を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る緩衝材の構成を示す正面図および側面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の破断方法を示す模式図である。 破断された後の緩衝材を示す正面側斜視図および側面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の構成を示す正面図および側面図である。 破断された後の緩衝材を示す正面側斜視図および側面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の構成を示す正面図および側面図である。 破断された後の緩衝材を示す正面側斜視図および側面側斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の構成を示す正面側斜視図および側面側断面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の破断方法を示す模式図である。 破断された後の緩衝材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の構成を示す正面図および側面図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の製造方法を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る緩衝材の破断方法を示す模式図である。 破断された後の緩衝材を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面等を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は説明をより明確にするため、模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、各要素に対する「第1」、「第2」、「第3」と付記された文字は、各要素を区別するために用いられる便宜的な標識であり、特段の説明がない限りそれ以上の意味を有さない。なお、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号(数字xxxにA,Bまたは1,2などを付しただけの符号)を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、構成の一部が図面から省略されたりする場合がある。その他、本発明の属する分野における通常に知識を有する者であれば認識できるものである場合、特段の説明を行わないものとする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る緩衝材について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(1-1.緩衝材1の構成)
図1(A)は、緩衝材1の構成を示す側面図である。図1(B)は、緩衝材1の構成を示す側面図である。緩衝材1は、シート体を用いて形成された一つの封入体10を含む。封入体10の中には、空気が封入されている。緩衝材1は、物品と接触しているときに物品に対する衝撃を緩和することができる。
封入体10に用いられるシート体は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、ポリスチレン、アクリルなどの有機樹脂材料を用いて形成される。シート体の厚みは、数百ナノメール以上数ミリメートル以下、好ましくは数マイクロメートル以上数百マイクロメートル以下である。
封入体10は、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25を含む。この例では、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、対向する2つのシート体(シート体101およびシート体103)に設けられる。なお、破断中間部13、第1破断終了部15、および第2破断終了部17は、説明の関係上設けられたものであり、緩衝材1に設けられなくてもよい。
破断開始部11は、封入体の上部10a(この例では上部端)に設けられる。破断開始部11は、破断のきっかけを与える部分を有する。具体的には、破断開始部11は、切り込みを有してもよい。破断中間部13は、破断開始部11に対して下方(第1方向D1)に設けられる。第1破断領域21は、破断開始部11から破断中間部13にわたって設けられる。そのため、第1破断領域21は、破断開始部11から下方に向かって設けられる。
第1破断終了部15は、第1破断領域21と交差する方向(第2方向D2、この例では第1破断領域21と直交する方向)に設けられる。第2破断領域23は、破断中間部13から第1破断終了部15にわたって設けられる。そのため、第2破断領域23は、第1破断領域21に連結されるとともに、第1破断領域21と交差する方向に設けられる。
第2破断終了部17は、第1破断領域21に対して第1破断終了部15の反対側に設けられる。第2破断終了部17は、第1破断領域21に対して第2方向D2の反対方向の第3方向D3に設けられる。第3破断領域25は、破断中間部13から第2破断終了部17にわたって設けられる。そのため、第3破断領域25は、第1破断領域21に連結されるとともに、第2破断領域23と反対方向に設けられる。第2破断領域23および第3破断領域25は、直線上に配置される。
第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、線状に設けられる。また、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、破断可能となるように、破断しやすい形状を有する。この例では、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、ミシン目状に設けられる。
(1-2.緩衝材1の製造方法)
以下に、緩衝材1の製造方法を示す。図2および図3は、緩衝材1の製造方法を示す模式図である。
図2(A)に示すように、シート体101と、シート体103が対向して配置される。シート体101及びシート体103は、ロール状のシートから供給され、所定の形状に切断されてもよい。
次に、図2(B)、および図3(A)に示すように、シート体101と、シート体103とを周辺部(上部、側部および下部に相当する部分)において接着するとともに、シート体101およびシート体103によって包囲される空間に空気を封入する。空気を封入する量およびタイミングは適宜調整してもよい。
次に、図3(B)に示すように、切り込み部として破断開始部11が形成される。最後にシート体101およびシート体103の表面に第1破断領域21、第2破断領域23および第3破断領域25に相当する部分にミシン目加工がなされる。以上により、緩衝材1が製造される。緩衝材1は、材料としてシート体のみで製造することができる。したがって、本実施形態を用いることにより、緩衝材1を安価に製造することができる。なお、緩衝材1の製造順序は適宜変更してもよい。
(1-3.緩衝材1の破断)
図4は、緩衝材1の開封方法を示す模式図である。図4(A)に示すように、破断開始部11から左右方向に引っ張る(または引き裂く)ように物理的な力を加える。このとき、第1破断領域21が上端から下方に向けて破断する。これにより、封入体10から空気が放出される。破断が破断中間部13に到達すると、第1破断領域21の破断が終了する。
次に、図4(B)に示すように、破断中間部13を上方向に引っ張るように物理的な力を加える。このとき、破断中間部13から第1破断終了部15に向かって第2破断領域23を破断する。同様に、破断中間部13から第2破断終了部17に向かって第3破断領域25を破断する。破断が第1破断終了部15および第2破断終了部17に到達すると、第2破断領域23および第3破断領域25の破断が終了する。
図5(A)は、破断された後の緩衝材1の正面図である。図5(B)は、破断された後の緩衝材1の正面図および側面図である。図5(A)および図5(B)に示すように、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25を破断したときに、第1破断領域21および第2破断領域23によって囲まれた第1包囲領域1r1が形成される。同様に、第1破断領域21および第3破断領域25によって囲まれた第2包囲領域1r2が形成される。また、緩衝材1のうち第1包囲領域1r1および第2包囲領域1r2を除いた残りの領域(第3包囲領域1r3)が形成される。このとき、第1包囲領域1r1および第2包囲領域1r2は把持可能な部分となり、第3包囲領域1r3は、収容可能な部分となる。つまり、破断された後の緩衝材は、袋として利用することができる。例えば、第3包囲領域1r3に物品を収容したときに第1包囲領域1r1および第2包囲領域1r2は、持ち手として利用してもよいし、袋の上部を閉じるための紐部材として用いられてもよい。
以上より、緩衝材1は、空気が封入されているときには物品の衝撃保護として用いられ、破断された後は袋として利用することができる。また、上述の通り、緩衝材1は、シート体のみで製造することができる。したがって、本実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、空気放出後も再利用可能な緩衝材を提供することができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態とは異なる緩衝材について図面を参照しながら詳細に説明する。具体的には、複数の封入体を有する緩衝材について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、適宜省略しながら説明する。
(2-1.緩衝材1Aの構成)
図6(A)は、緩衝材1Aの構成を示す正面図である。図6(B)は、緩衝材1Aの構成を示す側面図である。緩衝材1Aは、シート体を用いて形成された複数の封入体10A(この例では、封入体10A1,10A2,10A3)を含む。それぞれの封入体10Aの中には空気が封入されている。それぞれの封入体10Aは2つの対向するシート体の上端部、下端部および側部が圧着されることで形成されている。封入体10A1、封入体10A2、および封入体10A3は、それぞれ側部に設けられた連結部10Acにおいて連結されている。この例では、それぞれの封入体10Aは熱圧着によって連結されている。複数の封入体を有することにより、空気が封入されているときの各々の封入体の厚みを抑えることができ、各々の封入体が凹凸を有したとしても、緩衝材全体として平坦性を確保しやすくなる。そのため、物品の位置を安定させて衝撃を保護することができる。なお、連結部10Acは、側部全体に設けられずに、一部に設けられてもよい。この場合、封入体10A1、封入体10A2、および封入体10A3の空気が第1実施形態と同様に一つの空間に存在してもよい。
封入体10Aは、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25を含む。この例では、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、対向する両側の面(シート体101およびシート体103)に設けられる。
破断開始部11は、封入体10Aのうち封入体10A2の上端部(この例では上部10Aaの上端部)に設けられる。破断中間部13は、封入体10Aのうち封入体10A2に設けられるとともに、破断開始部11に対して下方(第1方向D1)に設けられる。そのため、第1破断領域21も、封入体10Aのうち封入体10A2に設けられるとともに、破断開始部11に対して下方に設けられる。
第1破断終了部15は、封入体10Aのうち封入体10A1に設けられる。第1破断終了部15は、第1破断領域21と交差する方向(この例では第1破断領域21と直交する第2方向D2)に設けられる。第2破断領域23は、破断中間部13から第1破断終了部15にわたって設けられる。つまり、第2破断領域23は、第1破断領域21に連結されるとともに、第2方向D2に(封入体10A2から封入体10A1にわたって)設けられる。
第2破断終了部17は、封入体10Aのうち封入体10A3に設けられる。第2破断終了部17は、第1破断領域21に対して第1破断終了部15の反対側に設けられる。第2破断終了部17は、第3方向D3に設けられる。第3破断領域25は、破断中間部13から第2破断終了部17にわたって設けられる。つまり、第2破断領域23は、第1破断領域21に連結されるとともに、第3方向D3(つまり、封入体10A2から封入体10A3にわたって)設けられる。
連結部10Acは、2つのシート体(シート体101およびシート体103)に分離可能な程度に接着(例えば圧着)されてもよい。2つのシート体に分離した場合、封入体10Aは、封入体10と同様の形状を有することができる。
図7(A)は、破断された後の緩衝材1Aの正面側斜視図である。図7(B)は、破断された後の緩衝材1Aの側面側斜視図である。図7(A)および図7(B)に示すように、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25を破断したときに、緩衝材1A(封入体10A)から空気が放出される。また、このとき、第1破断領域21および第2破断領域23によって囲まれた第1包囲領域1Ar1が形成される。同様に、第1破断領域21および第3破断領域25によって囲まれた第2包囲領域1Ar2が形成される。さらに、第1包囲領域1Ar1および第2包囲領域1Ar2を除いた残りの領域(第3包囲領域1Ar3)が形成される。第1包囲領域1Ar1および第2包囲領域1Ar2は把持可能な部分となり、第3包囲領域1Ar3は、収容可能な部分となる。つまり、破断された後の緩衝材1Aは、袋として利用することができる。
また、図7(A)および図7(B)に示すように、緩衝材1Aは、連結部10Acにおいて2つのシート体(シート体101およびシート体103)に分離することができる。そのため、破断前の封入体10A1、封入体10A2、および封入体10A3が組み合わされ、一つの広い領域となる。したがって、複数の封入体が連結される場合、多くの物品を収容可能な袋として利用することができる。また、本実施形態において、緩衝材1Aは、シート体のみで形成される。
したがって、本実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、空気放出後も再利用可能な緩衝材を提供することができる。
<第3実施形態>
本実施形態では、第1実施形態とは異なる緩衝材について図面を参照しながら詳細に説明する。具体的には、封入体とは別に新たなシート体を有する緩衝材について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については、適宜省略しながら説明する。
(3-1.緩衝材1Bの構成)
図8(A)は、緩衝材1Bの構成を示す正面図である。図8(B)は、緩衝材1Bの構成を示す側面図である。図8(A)および図8(B)に示すように、緩衝材1Bは、封入体10およびシート体30を含む。封入体10の中には空気が封入されている。シート体30(対向部ともいう)は、封入体10と対向して配置される。シート体30は、下部および両側部(下辺および左右両辺)において封入体10と接着されている(連結している)。シート体30は、封入体10に用いられるシート体(シート体101およびシート体103)と同様の材料が用いられてもよい。シート体30の厚さは、封入体10に用いられるシート体と同様の厚さで設けられてもよいし、シート体2枚分の厚さを有してもよい。シート体30の面積は、封入体10の正面または背面の面積よりも広く設けられてもよい。
図9(A)は、破断された後の緩衝材1Bの正面図である。図9(B)は、破断された後の緩衝材1Bの側面図である。図9(A)および図9(B)に示すように、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25を破断したときに、第1破断領域21および第2破断領域23によって囲まれた第1包囲領域1Br1(第1把持部ともいう)が形成される。同様に、第1破断領域21および第3破断領域25によって囲まれた第2包囲領域1Br2(第2把持部ともいう)が形成される。また、第1包囲領域1Br1および第2包囲領域1Br2を除いた残りの領域(第3包囲領域1Br3)が形成される。さらに、本実施形態では、封入体10(具体的には第3包囲領域1Br3)とシート体30によって囲まれた領域(第4包囲領域1Br4)が形成される。
このとき、第1包囲領域1Br1および第2包囲領域1Br2は把持可能な部分となり、第3包囲領域1Br3および第4包囲領域1Br4は、収容可能な部分となる。つまり、破断された後の緩衝材1Bは、袋として利用することができる。また、本実施形態の場合、第4包囲領域1Br4は、シート体30の形状に応じて収容体積を調整することができる。特に、シート体30の面積が封入体10の正面または背面(具体的には、シート体101及びシート体103)の面積よりも広くなるようにシート体30を設けることで、袋のマチに相当する部分が設けられることになる。その結果として、第4包囲領域1Br4の収容体積が大きくなる。
また、シート体30の厚みがシート体101及びシート体103の厚みの2倍となった場合、第4包囲領域1Br4全体の厚みは、シート体の2倍の厚みとなる。これにより、袋の強度を高めることができる。
したがって、本実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、空気放出後も再利用可能な緩衝材を提供することができる。また、本実施形態を用いることにより、再利用時に高い強度、さらには大きい収容体積を有する緩衝材を提供することができる。
<第4実施形態>
本実施形態では、第1乃至第3実施形態とは異なる緩衝材について図面を参照しながら詳細に説明する。具体的には、空気が放出された後にサイズが変化する再利用可能な緩衝材について説明する。なお、第1乃至第3実施形態と重複する部分については、適宜省略しながら説明する。
(4-1.緩衝材1Cの構成)
図10(A)は、緩衝材1Cの構成を示す正面側斜視図である。図10(B)は、緩衝材1Cを側部方向から見た時の断面図である。図10(A)及び図10(B)に示すように、緩衝材1Cは、シート体を用いて形成された封入体10Cおよびシート体30Cを含む。封入体10Cには、空気が封入されている。
また、図10(A)に示すように、封入体10C1、封入体10C2、および封入体10C3は、それぞれ側部に設けられた連結部10Ccによって連結されている。複数の封入体を有することにより、空気が封入されているときの各々の封入体の厚みを抑えることができ、各々の封入体が凹凸を有したとしても、緩衝材全体として平坦性を確保しやすくなる。そのため、物品の位置を安定させて衝撃を保護することができる。なお、連結部10Ccは、側部全体に設けられずに、一部に設けられてもよい。この場合、封入体10C1、封入体10C2、および封入体10C3の空気が一つの空間に存在してもよい。
封入体10Cは、破断開始部11C、破断中間部13C、第1破断終了部15C、第2破断終了部17C、第1破断領域21C、第2破断領域23C、および第3破断領域25Cに加えて放出口10Chを含む。
破断開始部11Cは、封入体10Cのうち封入体10C2の上端部(圧着領域10Caの上端)に設けられる。本実施形態において圧着領域10Ca(端部領域ともいう)は、上下方向に延伸して設けられてもよい。破断開始部11Cは、破断のきっかけを与える部分を有する。具体的には、破断開始部11は、切込みを有する。破断中間部13Cは、破断開始部11Cに対して下方(この例では、第1方向D1かつ圧着領域10Caの下端)に設けられる。第1破断領域21Cは、破断開始部11Cから破断中間部13Cにわたって設けられる。そのため、第1破断領域21Cは、破断開始部11Cから下方に向かって設けられる。
第1破断終了部15Cは、封入体10Cのうち封入体10C1の上部(圧着領域10Caの下端)に設けられる。第1破断終了部15Cは、第1破断領域21Cと直交する第2方向D2に設けられる。第2破断領域23Cは、破断中間部13Cから第1破断終了部15Cにわたって設けられる。そのため、第2破断領域23Cは、第1破断領域21Cに連結されるとともに、第1破断領域21Cと交差する方向に設けられる。
第2破断終了部17Cは、封入体10Cのうち封入体10C3の上部(圧着領域10Caの下端)に設けられる。第2破断終了部17Cは、第1破断領域21Cに対して第1破断終了部15Cの反対側(第3方向D3)に設けられる。第3破断領域25Cは、破断中間部13Cから第2破断終了部17Cにわたって設けられる。そのため、第3破断領域25Cは、第1破断領域21Cに連結されるとともに、第2破断領域23Cと反対方向に設けられる。
第1破断領域21C、第2破断領域23C、および第3破断領域25Cは、線状に設けられる。第1破断領域21C、第2破断領域23C、および第3破断領域25Cは、破断可能となるように、破断しやすい形状を有する。この例では、第1破断領域21C、第2破断領域23C、および第3破断領域25Cは、ミシン目状に設けられる。
また、封入体10C1、封入体10C2、および封入体10C3のそれぞれは、放出口10Chを有する。この例では、放出口10Chは第2破断領域23Cおよび第3破断領域25C上と連結されて設けられる。また、封入体10C2に設けられる放出口10Chは、破断中間部13Cと同じ位置に設けられてもよいし、第1破断領域21Cと連結されて設けられてもよい。
シート体30C(対向部ともいう)は、下部および両側部(下辺および左右両辺)において封入体10Cと接着されている(連結している)。シート体30Cの面積は、封入体10Cの正面または背面(シート体101およびシート体103)の面積よりも広く設けられてもよい。
また、本実施形態において、緩衝材1Cは封入体10Cおよびシート体30Cが上下方向に折り畳まれた状態で固定されている。このとき、封入体10Cの下部が第2破断領域23Cおよび第3破断領域25Cと連結されるように、封入体10C3の上部と、封入体10Cの下部とが接着される。
図11は、緩衝材1Cの破断方法を示す模式図である。図11(A)に示すように、破断開始部11Cから左右方向に引っ張る(または引き裂く)ように物理的な力を加える。このとき、第1破断領域21Cが上端から下方に向けて破断される。破断が破断中間部13Cに到達すると、第1破断領域21Cの破断が終了する。さらに、破断中間部13Cから上方向に引っ張るように物理的な力を加える。このとき、破断中間部13Cから第1破断終了部15Cに向かって第2破断領域23Cが破断される。同様に、破断中間部13Cから第2破断終了部17Cに向かって第3破断領域25Cが破断される。第2破断領域23Cおよび第3破断領域25Cが破断されるとき、放出口10Chから空気が放出される。
また、このとき、図11(B)に示すように、封入体10Cの下部10Cbは、上部10Caと接着された状態から解放される(または上部10Caから下部10Cbが分離しやすくなる)。これにより、封入体10Cおよびシート体30Cは上下方向に拡張される。
図12は、破断された後の緩衝材1Cの斜視図である。図12に示すように、第1破断領域21C、第2破断領域23C、および第3破断領域25Cを破断したときに、第1破断領域21Cおよび第2破断領域23Cによって囲まれた第1包囲領域1Cr1(第1把持部ともいう)が形成される。同様に、第1破断領域21Cおよび第3破断領域25Cによって囲まれた第2包囲領域1Cr2(第2把持部ともいう)が形成される。また、第1包囲領域1Cr1および第2包囲領域1Cr2を除いた残りの領域(第3包囲領域1Cr3)と、シート体30Cによって囲まれた領域(第4包囲領域1Cr4)が形成される。
このとき、第1包囲領域1Cr1および第2包囲領域1Cr2は把持可能な部分となり、第4包囲領域1Cr4は、収容可能な部分となる。つまり、破断された後の緩衝材は、袋として利用することができる。また、本実施形態の場合、破断されたときに封入体10Cおよびシート体30Cは上下方向に拡張される。これにより、袋として利用する際に、収容面積が増加するとともに、高さを有する物品も収納しやすくなる。
したがって、本実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、空気放出後も再利用可能な緩衝材を提供することができる。また、再利用するときに高さを有する物品を収容することができる緩衝材を提供することができる。
なお、本実施形態では、緩衝材が放出口を有する例を示したが、本発明は、これに限定されない。緩衝材が放出口を有しない場合、封入体の下部は、第2破断領域および第3破断領域が設けられる部分と接着されてもよい。
<第5実施形態>
本発明の第5実施形態に係る緩衝材について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(5-1.緩衝材2の構成)
図13(A)は、緩衝材2の構成を示す正面図である。図13(B)は、緩衝材2の構成を示す側面図である。緩衝材2は、詳細は後述するが、シート体101およびシート体103を用いて形成されている。緩衝材2は、第1包囲領域110および第2包囲領域120を有する。
第1包囲領域110において、2枚のシート体が上部110u、左側部110s1、右側部110s2および下部110dにおいて接着されている。第1包囲領域110の上部110uにおける接着力(第1接着力ともいう)は、第1包囲領域110の左側部110s1、右側部110s2および下部110dにおける接着力(第2接着力ともいう)よりも弱い。これにより、第1包囲領域110の上部110uは、破断可能な領域(第1破断領域131ともいう)として設けられる。第1包囲領域110には、空気が封入されている。
第2包囲領域120は、第1包囲領域110に連結して設けられる。第2包囲領域120は、左側部120s1、右側部120s2および下部120dにおいて接着される。第1包囲領域110の上部110uと、第2包囲領域120の下部120dは同一の部分を示す。第2包囲領域120の左側部120s1および右側部120s2における接着力は、第1包囲領域110の左側部110s1、右側部110s2および下部110dにおける接着力よりも弱くてもよい。
第2包囲領域120は、第1破断開始部121、第1破断終了部123、第2破断開始部125、第2破断終了部127、第2破断領域133、および第3破断領域135を含む。
第1破断開始部121は、左側部120s1の上端に設けられる。第1破断開始部121は、切り込みを有してもよい。第1破断終了部123は、第1破断開始部121に対して下方に設けられる。第1破断終了部123は、第1包囲領域110の左上端に接して設けられる。第2破断領域133は、第1破断開始部121から第1破断終了部123にわたって設けられる。そのため、第2破断領域133は、第1破断開始部121から下方に向かって設けられる。第2破断領域133は、左側部120s1に相当する。
第2破断開始部125は、右側部120s2の上端に設けられる。第2破断開始部125は、切り込みを有してもよい。第2破断終了部127は、第2破断開始部125に対して下方に設けられる。第2破断終了部127は、第1包囲領域110の右上端に接して設けられる。第3破断領域135は、第2破断開始部125から第2破断終了部127にわたって設けられる。そのため、第3破断領域135は、第2破断開始部125から下方に向かって設けられる。第3破断領域135は、右側部120s2に相当する。
上記構成において、第1破断領域131は、第2破断領域133および第3破断領域135と連結される。第1破断領域131、第2破断領域133、および第3破断領域135は、破断しやすくするためにミシン目状に設けられてもよい。
また、本実施形態では、第2包囲領域120においてシート体101およびシート体103が少なくとも1回折り畳まれていてもよい。
本実施形態において、第1包囲領域110には、空気が封入されている一方で、第2包囲領域120の上部120uは、開放されている。このとき、第2包囲領域120の左側部120s1および右側部120s2が接着されていることにより、第1包囲領域110の正面(および背面)に押圧による物理的な力が加えられたとしても力が分散される。そのため、第1包囲領域110が弱い接着力で接着されたとしても、第1包囲領域110の空気は放出されずに第1包囲領域110内にとどまることができる。したがって、第2包囲領域120の左側部120s1および右側部120s2が接着されている場合、緩衝材2は物品と接触しているときに空気を放出することなく物品が受ける衝撃を緩和することができる。
(5-2.緩衝材2の製造方法)
緩衝材2の製造方法を、図面を用いて説明する。図14および図15は、緩衝材2の製造方法を示す模式図である。図15(A)に示すように、2枚のシート体(シート体101、シート体103)を対向させる。この例では、シート体101の面積と、シート体103の面積は同じであるが、異なってもよい。
シート体101およびシート体103には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、ポリスチレン、アクリルなどの有機樹脂材料が用いられる。シート体の厚みは、数百ナノメール以上数ミリメートル以下、好ましくは数マイクロメートル以上数百マイクロメートル以下である。緩衝材2は、材料としてシート体のみで製造することができるため、安価に製造することができる。
次に、図14(B)に示すように、シート体101と、シート体103とを、枠を作るように接着する。この例では、シート体101の左側部101s1と、シート体103の左側部103s1とを第1接着力で接着する。この例では、接着方法として、圧着が用いられる。同様に、シート体101の右側部101s2と、シート体103の右側部103s2とを第1接着力で接着する。同様に、シート体101の下部101dと、シート体103の下部103dとを第1接着力で接着する。一方、図15(A)に示すように、シート体101のうち上枠に相当する上端部101ueと、シート体103のうち上枠部分に相当する上端部103ueとを第2接着力で接着する。第2接着力は、第1接着力よりも弱い。なお、シート体101の上側部及びシート体103の上側部(後の第2包囲領域120になる部分)は、この時点では接着されない。そのため、開放された領域から、空気を封入してもよい。
次に、図15(A)および図15(B)に示すように、シート体101の上端部101eを部分101uまで折り曲げる。同様に、シート体103の上端部103eを部分103uまで折り曲げる。そして、シート体101のうち折りたたまれた部分の側部101fsと、シート体103のうち折りたたまれた部分の側部103fsとを第2接着力で接着する。以上により、緩衝材2が製造される。
(5-3.緩衝材2の破断方法)
図16は、緩衝材2の破断方法を示す側面模式図である。図16(A)に示すように、第1破断開始部121および第2破断開始部125に対して前方(第2方向D2)および後方(第3方向D3)に引っ張るように物理的な力を加える。これにより、第1破断領域131および第2破断領域133が下方(第1方向D1)に向かって破断される。
このとき、第1包囲領域110に対して押圧による物理的な力を加えるか弱い接着力で接着された第1包囲領域110の上部110u(第2包囲領域120の下部)を破断することにより、第1包囲領域110が開放されるとともに、第1包囲領域110中の空気が放出される。
さらに、図16(B)に示すように、シート体101およびシート体103は、それぞれ折り畳まれている。これにより、破断された後にシート体101およびシート体103を上方に拡張することができる。したがって、緩衝材2は、長さ方向に拡張することになり、袋としての収容体積を広げる(調整する)ことができる。
図17は、破断された後の緩衝材2の側面図である。図17(A)に示すように、第1破断領域131、第2破断領域133および第3破断領域135を破断したときに、第2包囲領域120の少なくとも一部が持ち手のように把持可能な部分となり、第1包囲領域110および第2包囲領域120のその他の領域が収容可能な部分となる。つまり、緩衝材2は、袋として再利用することができる。
以上より、緩衝材2は、空気が封入されているときには物品の衝撃保護として用いられ、破断された後は袋として利用することができる。また、緩衝材2は、シート体のみで製造することができる。したがって、本実施形態を用いることにより、安価で製造可能であり、容易に空気を放出することができるとともに、空気放出後も再利用可能な緩衝材を提供することができる。
なお、本実施形態において、図17(B)に示すように、シート体101およびシート体103の上部(折り畳まれた部分)に開口部101oおよび開孔部103oを設けてもよい。これにより、緩衝材を破断したときに、袋を持ちやすくなる。
また、本実施形態において、シート体101およびシート体103の上部が一回折り畳まれた例を示したが、これに限定されない。例えば、シート体101およびシート体103の上部が2回、あるいはそれ以上折り畳まれてもよい。また、シート体101およびシート体103の上部は必ずしも折り畳まれなくてもよい。
(変形例)
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、処理の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1実施形態では、封入体は2枚のシート体が対向し、上部、側部、下部において接着されている例を示したが、これに限定されない。例えば、筒状に設けられたシート体の上端部及び下端部が圧着されてもよい。
また、本発明の第1実施形態では、接着方法として圧着される例が示されたが、これに限定されない。例えば、接着方法として、接着剤を用いて接着されてもよい。
また、本発明の第1実施形態では、シート体には、樹脂材料が用いられる例を示したが、これに限定されない。例えば、シート体には紙材が用いられてもよい。
また、本発明の第1実施形態では、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25は、対向する両側の面(シート体101およびシート体103)に設けられる例を示したが、これ限定されない。例えば、破断開始部11、破断中間部13、第1破断終了部15、第2破断終了部17、第1破断領域21、第2破断領域23、および第3破断領域25が一方の面(シート体)に設けられてもよい。この場合、上端の圧着された領域に破断領域が別途設けられてもよい。
本発明の第1実施形態では、破断開始部が破断のきっかけを与える部分として切込みを有する例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、破断開始部は、破断のきっかけを与える部分として、紐状部材を有してもよい。このとき、紐状部材は、第1破断領域、第2破断領域、および第3破断領域に沿って設けられてもよい。
本発明の第1実施形態では、破断開始部が上端部に設けられる例を示したが、これに限定されない。破断開始部は、上部のいずれかの位置に設けられてもよい。
また、発明の第1実施形態では、第2破断領域23および第3破断領域25は、直線上に配置される例を示したが、これに限定されない。持ち手を形成しやすいように第2破断領域23および第3破断領域25の配置を適宜調整してもよい。
1・・・緩衝材,1r1・・・第1包囲領域,1r2・・・第2包囲領域,1r3・・・第3包囲領域,2・・・緩衝材,2・・・シート体,10・・・封入体,10a・・・上部,11・・・破断開始部,13・・・破断中間部,15・・・第1破断終了部,17・・・第2破断終了部,21・・・第1破断領域,23・・・第2破断領域,25・・・第3破断領域,30・・・シート体,101・・・シート体,103・・・シート体,110・・・第1包囲領域,120・・・第2包囲領域,121・・・第1破断開始部,123・・・第1破断終了部,125・・・第2破断開始部,127・・・第2破断終了部,131・・・第1破断領域,133・・・第2破断領域,135・・・第3破断領域

Claims (15)

  1. 緩衝材であって、
    シート体を用いて形成され、空気が封入された少なくとも一つの封入体と、
    シート体を用いて形成され、前記少なくとも一つの封入体に対向して配置された対向部と、
    前記緩衝材の端に設けられた端部領域と、
    前記少なくとも一つの封入体と、前記端部領域との間に線状に設けられ破断可能な破断領域と、を含み、
    前記少なくとも一つの封入体と、前記対向部とは、前記破断領域とは異なる部分において連結して設けられ
    前記破断領域を破断したときに、前記封入体の中の空気が放出され、
    前記端部領域および前記破断領域によって把持可能な把持部が形成され、
    前記少なくとも一つの封入体および前記対向部によって収容可能な部分が形成される
    緩衝材。
  2. 前記少なくとも一つの封入体は、側部で連結された複数の封入体を含む、
    請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記少なくとも一つの封入体は、上下方向に折り畳まれた状態で固定される、
    請求項1または2に記載の緩衝材。
  4. 前記緩衝材は、
    上端部に設けられ、破断のきっかけを与える破断開始部と、
    前記破断領域と連結され、空気を放出する放出口と、をさらに含む、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の緩衝材。
  5. 前記破断領域を破断したときに、
    前記少なくとも一つの封入体は、折りたたまれた状態から上下方向に拡張される
    請求項に記載の緩衝材。
  6. 前記破断領域を破断したときに、
    前記緩衝材の第1側部に前記把持部のうち第1把持部が形成され、
    前記緩衝材の前記第1側部の反対側の第2側部に前記把持部のうち第2把持部が形成される、
    請求項またはに記載の緩衝材。
  7. 緩衝材であって、
    シート体を用いて形成され、前記緩衝材を破断したときに把持部を形成する破断領域を有し、空気が封入された少なくとも一つの封入体と、
    シート体を用いて形成され、前記少なくとも一つの封入体に対向して配置された対向部と、を含み、
    前記少なくとも一つの封入体と、前記対向部とは、前記破断領域とは異なる部分において連結して設けられる、
    緩衝材。
  8. 前記少なくとも一つの封入体は、側部で連結された複数の封入体を含む、
    請求項に記載の緩衝材。
  9. 前記破断領域は、前記緩衝材の上部に線状に設けられる、
    請求項またはに記載の緩衝材。
  10. 前記対向部は、前記少なくとも一つの封入体の下部および両側部と接着される、
    請求項乃至のいずれか一項に記載の緩衝材。
  11. 前記破断領域を破断したときに、前記封入体の中の空気が放出され、
    前記破断領域を破断したときに、前記把持部が形成され、
    前記少なくとも一つの封入体および前記対向部によって収容可能な部分が形成される、
    請求項乃至10のいずれか一項に記載の緩衝材。
  12. 前記少なくとも一つの封入体は、上下方向に折りたたまれた状態で固定され、
    前記を破断したときに、前記少なくとも一つの封入体は、折りたたまれた状態から上下方向に拡張される、
    請求項11に記載の緩衝材。
  13. 前記破断領域を破断したときに、
    前記緩衝材の第1側部に前記把持部のうち第1把持部が形成され、
    前記緩衝材の前記第1側部の反対側の第2側部に前記把持部のうち第2把持部が形成される、
    請求項11または12に記載の緩衝材。
  14. 対向する2枚のシート体が接着されて形成された緩衝材であって、
    前記緩衝材は、上部に設けられた破断可能な第1破断領域を有し、空気が封入された第1領域と、
    前記第1領域の上部に接して設けられ、上部が開放されている第2領域と、を含み、
    前記第2領域は、
    一方の側部上端に設けられた破断のきっかけを与える第1破断開始部と、
    前記第1破断開始部から下方に向かって設けられた破断可能な第2破断領域と、
    前記第1破断開始部の反対側の側部の上端に設けられ、破断のきっかけを与える第2破断開始部と、
    前記第2破断開始部から下方に向かって設けられた破断可能な第3破断領域と、を含み、
    前記第1破断領域は、前記第2破断領域および前記第3破断領域と連結され
    前記第1破断領域、前記第2破断領域および第3破断領域を破断したときに、
    前記第1領域内に封入された空気が放出されるとともに、
    前記第2領域の一部が把持可能な部分となり、前記第1領域が収容可能な部分となる、
    緩衝材。
  15. 前記第2領域において、前記2つのシート体の各々は少なくとも1回以上折りたたまれて設けられ、
    前記第2破断領域および前記第3破断領域を破断したときに、前記第2領域が拡張される、
    請求項14に記載の緩衝材。
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