JP2017024735A - 包装袋および包装体 - Google Patents

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朝井 欣哉
Kinya Asai
欣哉 朝井
幸生 示崎
Yukio Shimezaki
幸生 示崎
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Abstract

【課題】簡単且つ迅速に開封するための包装袋および包装体を提供する。
【解決手段】本発明は、胴部3と、前記胴部3の天面を覆う頂部4と、を備えて物品を収容可能な包装袋1であって、前記頂部4には前記包装袋1を開封するための開封線7が設けられ、前記胴部3には複数の物品を並置して互いに接触した状態で密に配列可能であり、前記開封線7が、前記物品の配列方向と交差する方向に延在する。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装袋および包装体に関する。特に、包装対象となる物品の中でも衛生用品を収容するのに好適な包装袋と当該包装袋により衛生用品を収容した包装体に関する。
従来、物品、例えば、靴下、肌着等の衣類や、使い捨ておむつ、軽失禁パッド、生理用品等の衛生用品を収容可能な包装袋に、可能な限り多くの数の物品を効率良く収容させるため、形状、材質、収容方法に様々な工夫がなされた包装袋が存在している。例えば、特許文献1には、複数の物品を整列して収容することで、効率良く物品を梱包可能な包装袋が示されている。
一方、物品を収容する包装袋には、簡単且つ迅速に開封できることが要望されており、例えば、包装袋の天面を覆う頂部にミシン目などの開封線が形成された部分を設け、当該部分を開封線に沿って破断することで、開封を容易にしたものが知られている。
特開2001−247181号公報
しかしながら、包装袋の材質や開封線の形成具合などによって開封線を破断しにくいと、包装袋を開封するために手間が掛かる場合があった。そのため、収容された物品を速やかに取り出すことができないおそれがあった。
本発明の目的は、簡単且つ迅速に開封するための包装袋および包装体を提供することにある。
本発明による包装袋は、胴部と、胴部の天面を覆う頂部と、を備えて物品を収容可能な包装袋であって、頂部には包装袋を開封するための開封線が設けられ、胴部には複数の物品を並置して互いに接触した状態で密に配列可能であり、開封線が、物品の配列方向と交差する方向に延在することを特徴とするものである。
また、本発明による包装体は、本発明による包装袋によって物品を収容したことを特徴とするものである。
本発明によれば、開封線の両側を引っ張る方向に作用する物品の復元力を利用して、開封線を破断させ易くなることによって、包装袋を簡単且つ迅速に開封し、収容された物品を速やかに取り出すことが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る、包装袋および包装体の斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る、包装袋および包装体を示す図であり、(a)は図1のIIA方向の正面図、(b)は上面図、(c)は底面図である。 物品の復元力の作用方向について説明するための図であり、(a)は図2(a)のIIIA−IIIA方向断面図であり、包装袋に物品が圧縮して整列している様子、(b)は圧縮して収容する前の1枚の物品、(c)は圧縮して収容した後の1枚の物品をそれぞれ示す。 物品の復元力による、包装袋および包装体の胴部の変形について簡略的に示した図である。 本発明の第2の実施形態に係る、包装袋および包装体の斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る、包装袋および包装体を示す図であり、(a)は図5のVIA方向の正面図、(b)は図5のVIB方向の正面図、(c)は上面図、(d)は底面図である。 物品の復元力による傾斜面部の状態の変化について説明するための図であって、包装袋の側面部E側(または側面部E’側)から見た一対の傾斜面部の断面を模式的に表したものであり、(a)は復元力により状態が変化する前の傾斜面部、(b)は復元力により傾斜角等が変化した後の傾斜面部、(c)は復元力により形状が変化した後の傾斜面部についてそれぞれ表す。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において、「天面」および「底面」とは、包装袋によって画成された物品の収容空間の面自体を指すものとして参照される。但し、これらの用語はあくまで便宜上のものであり、重力方向における絶対的な位置を規定するものではないことは勿論である。また、「上」、「下」などの用語についても同様である。「底面部」とは、「底面」に位置している包装袋の実体的な部分を指すものとして参照される。一方、「頂部」とは、天面を覆っている実体的な部分である天面部と、これに必要に応じて付帯する部分と、を含む部分を言い、当該付帯部分がない場合には天面部自体と等しい。
また、本明細書および特許請求の範囲の記載において、「包装体」とは、物品が収容された状態の包装袋、特に包装袋に複数の物品が収容されることで製造された後であって且つ開封前のものをいう。
さらに、本明細書および特許請求の範囲の記載における「閉塞」という用語は、包装袋の内部を雰囲気から完全に遮断すること(すなわち封止すること)だけでなく、包装袋の内部を異物の侵入から効果的に保護できる程度に実質的に包装袋を閉じることも包含するものである。
本明細書および特許請求の範囲の記載において、「接着」とは、接着剤を使用したものの他、溶着によるもの、熱融着(以下、ヒートシールということがある)によるものも含む。
本発明の実施形態に係る包装袋は、開封線が複数の物品の配列方向と交差する方向に延在するように、当該開封線を包装袋の頂部に設けることにより、圧縮して収容された物品の復元力が開封線を破断させる力に資する結果、包装袋を簡単且つ迅速に開封することが可能となるものである。
<第1の実施形態>
図1および図2に本発明の第1の実施形態に係る、包装袋1および包装体100を示し、図1は斜視図、図2(a)は図1のIIA方向の正面図、図2(b)は上面図、図2(c)は底面図をそれぞれ表す。
本実施形態に係る包装袋1は、いわゆる、天面側に片ガセットを配置したタイプのものである。包装袋1は、天面と底面との間の物品(本実施形態では衛生用品2)を収容する空間を実質的に画成する胴部3と、当該胴部3の天面を覆う頂部4とを備えて構成される。なお、これらの部分は別体に製造された後に一体化されたものではなく、1枚のシート状部材の折り曲げ等によって予め一体に形成されているものである。
本実施形態の包装袋1は、図1に示すように、衛生用品2を複数収容した状態で略直方体形状を呈し、胴部3は、包装袋1の底面部と略垂直な4つの側面部を有する。図2(b)に示すように、その略直方体を包装袋1の天面部5側からみた場合の包装袋1の上面の形状は略長方形である。なお、本明細書および特許請求の範囲の記載において「略直方体」というときは、当然に立方体も含まれるし、「略長方形」というときは、当然に正方形も含まれる。包装袋1の上面の形状が正方形である場合、いずれの辺を本明細書および特許請求の範囲の記載における長辺(または短辺)とみなしてもよい。図1に示すように、当該4つの側面部のうち、一方の対向する2つの側面部をA、A’とし、他方の対向する2つの側面部をB、B’とする。包装袋1の胴部3には複数の衛生用品2を並置して互いに接触した状態で密に配列可能である。本実施形態では、衛生用品2は、圧縮された状態で、図2(b)に示す上記略長方形の短辺と略平行な方向(対向する2つの側面部A、A’と略平行な方向)に2列配列される。圧縮して収容された複数の衛生用品2の復元力によって、対向する2つの側面部B、B’には、包装袋1の外側に膨出するような力が略垂直方向に働くことになる。
頂部4には、包装袋1の胴部3の底面部(図2(c)を参照)と略平行な天面部5とこれに付帯する立ち上がり部6とが設けられる。天面部5の中央付近には、上記略長方形の長辺と略平行に開封線7が設けられ、これを破断することで、包装袋1が開封され、包装袋1の開口が形成される。開封線7は、例えば、ミシン目として天面部5上に形成される。
本実施形態では、開封線7は、衛生用品2の配列方向と交差する方向に延在する。すなわち、開封線7は、包装袋1に圧縮して複数収容されることで生じる衛生用品2の復元力の作用方向と交差する方向に延在する。
図3は包装袋に圧縮して複数収容されることで生じる衛生用品の復元力の作用方向について説明するための図である。図3(a)は図2(a)のIIIA−IIIA方向断面図であり、包装袋1に衛生用品が圧縮して整列している様子を示す。また、図3(b)は圧縮して収容する前の1枚の衛生用品、図3(c)は圧縮して収容した後の1枚の衛生用品をそれぞれ示す。
図3(a)に示すように、包装袋1には、衛生用品21、22、23、24〜2n-1、2n(nは2以上の整数)がそれぞれ圧縮状態で2列配列され、収容されている。図3(b)および図3(c)に示すように、例えば、圧縮して収容した後の1枚の衛生用品21には、圧縮して収容する前の1枚の衛生用品2’1と比較して、圧縮された力に対して反発するように、復元力F1が生じているのがわかる。残りの衛生用品22、23、24〜2n-1、2nについても、衛生用品21と同様に圧縮されるので、復元力F1と同様の復元力をそれぞれ生じることになる。そして、複数の衛生用品21、22、23、24〜2n-1、2nから生じた復元力F2は、対向する2つの側面部B、B’が外側に膨出するように、側面部B、B’に対して略垂直な方向に働くことになる(図3(a)を参照)。本実施形態では、衛生用品21、22、23、24〜2n-1、2nが2列配列されているため、当該2列分の復元力F2が、側面部B、B’に対して働く。また、対向する2つの側面部B、B’が外側に膨出することによって、側面部B、B’と一体となっている側面部A、A’ にも力がそれぞれ伝わり、図3(a)に示すように、側面部A、A’に対して凹む力F3がそれぞれ作用することになる。
図4は圧縮して複数収容したときに生じる衛生用品2の復元力による、図2(a)のIIIA−IIIA方向断面の包装袋1および包装体100の胴部4の変形について模式的に且つ誇張して示した図である。図4において、複数の衛生用品2が収容される前の包装袋1の胴部3の断面形状Cを一点鎖線で表し、複数の衛生用品2が収容された後の包装袋1の胴部3の断面形状Dを実線で表す。断面形状Dは、図4に示すように、断面形状Cと比較して、収容された複数の衛生用品2の復元力F2および力F3によって変形している(図4では変形前と比較して縦長になっている)ことがわかる。
本実施形態において、開封線7を破断し易いという効果をより発現できる条件としては、上面視で略長方形の形状を呈する包装袋1の天面部5のうち2つの長辺の間隔をLAとし、衛生用品2の復元力によって変形した後の上記2つの長辺の間隔をLA’として、LA<LA’となる条件を満たす場合である。しかし、上記条件を満たさなくても、衛生用品2の復元力により開封線7に対して引張応力が作用しているならば、開封線7を破断し易いという効果を享受することが可能である。
従来、包装袋は、収容される物品の形状に合わせて包装できること、包装袋が破れにくいこと、端部や角部が硬くならないこと、が一般に要求されることから、包装袋全体が靭性や可撓性に富む材料で構成されている。ここで、包装袋の頂部に設けられた開封線を破断しようとすると、伸張してうまく破断せず開封するために手間が掛かる場合があった。
本実施形態では、開封線7が衛生用品2の配列方向と交差する方向に延在するように、開封線7を包装袋1の頂部4に設ける。この構成により、復元力F2は、対向する側面部B、B’を外側に膨出させ、側面部B、B’と一体となった頂部4の先端縁を外側に広げさせることになる。
復元力F2は、開封線7を破断させる引張力が作用する方向に平行な成分と、開封線7の延在する方向に平行な成分とに分解できる。当該引張力が作用する方向に平行な成分は、ユーザが開封線7を両側から引っ張る方向の力と合成され、当該合成された力が開封線7に作用する結果、開封線7を破断させる力に資することになる。したがって、開封線7を破断させ易くなり、包装袋1を簡単且つ迅速に開封することが可能になるため、収容された衛生用品2を速やかに取り出すことが可能となる。
本実施形態では、図1に示すように、開封線7は、衛生用品2の配列方向と略垂直な方向に延在するのが好ましい。つまり、開封線7は、上記復元力の作用方向と略垂直な方向に延在するのが好ましい。換言すると、開封線7を破断させる引張力が作用する方向は、衛生用品2の配列方向と略平行な方向であることが好ましい。これは、復元力F2が開封線7を破断させる引張力が作用する方向に略平行な成分のみになるので、開封線7を破断させる力が強くなるためである。
本実施形態では、物品として衛生用品を対象としたが、衛生用品は、他の物品に比べて、包装袋内部への異物の侵入を防ぐため、包装袋を開封し、収容された衛生用品を取り出して所定場所に仕舞う、という一連動作を迅速に行うことへの要求が高いことから、
本発明の効果をより享受できる。更には、衛生用品の中でもパンツ型のおむつは厚みが充分にあることから、それを複数収容した包装袋の胴部の対向する2つの側面部B、B’には、上記復元力F2が強く働く。よって、本実施形態を、当該パンツ型のおむつを複数収容した包装体に適用した場合、他の種類の衛生用品を収容した包装体よりも、開封線7を破断させ易いという効果がより一層発揮されることになる。
ここで包装袋1の製造工程の一例を以下に述べる。
包装袋1は、一側縁にはガセット部が設けられ、当該一側縁に対向する他側縁が開放状態になった長尺状のフィルム(以下、片ガセットフィルムということがある)から製造される。上記ガセット部は、一側縁を谷折りにしたガセット構造となっており、一側縁を谷折りにして形成される2つの山(以下、ガセット半部ということがある)を有する。
(1)先ず、包装袋1の天面部5および立ち上がり部6が形成される領域を設けるため、ガセット半部の先端から基端までの間のうち一定幅で、図2(a)に示す包装袋1の正面から見て横方向に相当する方向(片ガセットフィルムの長手方向)に、ガセット半部の内側の面を接着する。この接着は、2つのガセット半部についてそれぞれ行われ、例えば、ヒートシールによって行われる。
(2)そして、図2(a)に示す包装袋1の正面から見て横方向に相当する方向(片ガセットフィルムの長手方向)において所定間隔で、一側縁から他側縁までを一定幅で片ガセットフィルムを接着し、片ガセットフィルムに複数の接着部を形成させる。
(3)次に、接着部の幅が半分になるように、図2(a)に示す包装袋1の高さ方向に相当する方向(片ガセットフィルムの短手方向)に沿って、複数の接着部をそれぞれ切断していくと、両側端が接着された個々の袋状のフィルムを得ることができる。
(4)個々になった袋状のフィルムのうちガセット部を折り畳んで、天面部5、立ち上がり部6、および4つの側面部を形成することによって、底面部が開放状態の包装袋1を得ることができる。衛生用品2は、その開放された他側縁から挿入され、図1の破断部分に示すように収容され、他側縁を折り込むことによって包装袋1に収容されることになる。折り込まれた他側縁は、接着によって封止される。
本実施形態では、図1に示すように、包装袋1の4つの側面部のうち対向する2つの側面部A、A’は、接着部を切断したときにできるシール部を中央付近にそれぞれ有し、残りの対向する2つの側面部B、B’は、シール部を有さない略フラットな面をそれぞれ有する。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る包装袋は、胴部の天面を覆う屋根型形状の頂部を有したものである。このような第1の実施形態と異なる形状の包装袋についても、開封線が圧縮して収容された物品(本実施形態においては衛生用品2)の配列方向と交差する方向に延在するように、当該開封線を包装袋の頂部に設けることで、開封線を破断させ易くなり、包装袋を簡単且つ迅速に開封することが可能となる。
図5および図6に本発明の第2の実施形態に係る、包装袋10および包装体110を示し、図5は斜視図、図6(a)は図5のVIA方向の正面図、図6(b)は図5のVIB方向の正面図、図6(c)は上面図、図6(d)は底面図をそれぞれ表す。本実施形態に係る包装袋を構成する各要素のうち、同様の機能を有するものについては、第1の実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
包装袋10は、天面と底面との間の衛生用品2を収容する空間を実質的に画成する胴部13と、胴部13の天面を覆う頂部14とを備えて構成される。なお、これらの部分は別体に製造された後に一体化されたものではなく、1枚のシート状部材の折り曲げ等によって予め一体に形成されているものである。
本実施形態の包装袋10の胴部13は、包装袋10の底面部(図6(d)を参照)と略垂直な4つの側面部を有する。図6(c)に示すように、包装袋10の天面側からみた場合の包装袋10の上面の形状は略長方形である。図5に示すように、当該4つの側面部のうち、一方の対向する2つの側面部をE、E’とし、他方の対向する2つの側面部をF、F’とする。包装袋10の胴部13には、第1の実施形態と同様に、複数の衛生用品2を並置して互いに接触した状態で密に配列可能である。本実施形態では、衛生用品2は、圧縮された状態で、図6(c)に示す上記略長方形の短辺と略平行な方向(対向する2つの側面部E、E’と略平行な方向)に2列配列され、包装袋10の胴部13に収容されている。圧縮して収容された複数の衛生用品2の復元力によって、対向する2つの側面部F、F’には、包装袋10の外側に膨出するような力が略垂直方向に働くことになる。
頂部14には、屋根型形状を構成する一対の傾斜面部15とこれらに挟まれるように立ち上がり部16とが設けられる。一対の傾斜面部15のうち側面部F近傍の傾斜面部15であって、立ち上がり部16に近い領域には、図6(c)に示す略長方形の長辺と略平行に開封線17が設けられ、これを破断することで、包装袋10が開封され、包装袋10の開口が形成される。
本実施形態では、開封線17は、衛生用品2の配列方向と交差する方向に延在する。すなわち、開封線17は、包装袋10に圧縮して複数収容されることで生じる衛生用品2の復元力の作用方向と交差する方向に延在する。
本実施形態において、包装袋10に圧縮して複数収容されることで生じる衛生用品2の復元力が、包装袋の胴部13の4つの側面部にどのように作用するかについては、図3(a)〜図3(c)、図4について説明した第1の実施形態の場合と同様である。
本実施形態では、図5に示すように、開封線17は、衛生用品2の配列方向と略垂直な方向に延在するのが好ましい。つまり、開封線17は、上記復元力の作用方向と略垂直な方向に延在するのが好ましい。換言すると、開封線17を破断させる引張力が作用する方向は、衛生用品2の配列方向と略平行な方向であることが好ましい。これは、第1の実施形態で説明した同様の理由からである。
図7(a)から図7(c)は衛生用品2の復元力による傾斜面部15の状態の変化について説明するための図であり、包装袋10の側面部E側(または側面部E’側)から見た一対の傾斜面部15の断面を模式的に表したものである。図7(a)から図7(c)では、一対の傾斜面部15を2つの斜辺とし、当該2つの斜辺の下端同士を繋ぐ線(2点鎖線で示す線)を底辺として三角形の形状が表されている。図7(a)から図7(c)中、傾斜面部15の傾斜方向の長さ(上記三角形の斜辺の長さ)をLS、上記下端同士を繋ぐ線の長さ(上記三角形の底辺の長さ)をLEとする。上記三角形における斜辺と底辺とで成す角を傾斜角θSとして表す。
図7(a)は衛生用品2の復元力により状態が変化する前の傾斜面部15を表す。また、図7(b)は衛生用品2の復元力により状態が変化した傾斜面部15を表し、傾斜角θSが小さくなってθS1’ となり、長さLEが長くなってLE1’となったが、傾斜方向の長さLSは変化していない様子を表す。図7(c)は衛生用品2の復元力により形状が変化した後の傾斜面部15を表し、傾斜角θS1’がさらに小さくなってθS2’ となり、長さLE1’がさらに長くなってLE2’ となり、傾斜方向の長さLSが長くなってLS’ となった様子を表す。図7(c)に示すように、衛生用品2の復元力によって傾斜面部15が伸張し、傾斜方向の長さLSが長くなっていることがわかる。
本実施形態において、開封線17を破断し易いという効果をより発現できる条件としては、2LS≦LE2’となる条件を満たす場合である。また、この条件よりも開封線17を破断し易いという効果をより発現できる条件としては、LS<LS’となる条件を満たす場合である。しかし、これらの条件を満たさなくても(例えば、図7(b)に示す状態の場合)、衛生用品2の復元力により開封線17に対して引張応力が作用しているならば、開封線17を破断し易いという効果を享受することが可能である。尚、ここでは説明の便宜上、一対の傾斜面部15の傾斜方向の長さを等しくしているが、それぞれ異なる長さであっても当該効果を享受可能である。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、開封線の両側を引っ張る方向に作用する物品の復元力を利用して、開封線を破断させ易くなることによって、包装袋を簡単且つ迅速に開封し、収容された物品を速やかに取り出すことが可能となる。
<その他>
本発明は、上述した第1の実施形態および第2の実施形態や、随所に述べた変形例に限られることなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、適宜の変更や変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では、開封線が、対向する2つの側面部B、B’(または側面部F、F’)と略平行であって、当該2つの側面部の端から端まで、頂部に一直線に1本形成されているが、これに限られない。例えば、開封線は、当該2つの側面部の端から端まで形成されなくて良いし、一直線でない形状(例えば、円弧状などの曲線状や、くの字状、ジグザグ状)であっても良いし、包装袋の頂部に複数本形成しても良い。
上記各実施形態に係る包装袋では、同じ数の物品が2列配列されているが、開封線の破断が簡単になるという効果を発揮するものであれば、1列や2列より多い列で配列しても良いし、異なる数の物品を複数列配列しても良い。具体的には、第1の実施形態を例にすると、物品を対向する2つの側面部B、B’と略平行に1列配列させ、開封線7を、対向する2つの側面部A、A’と略平行に延在するように設ける。この構成により、対向する2つの側面部A、A’に、物品の復元力が略垂直方向に働くことになり、開封線7の両側を引っ張る方向に力が作用するので開封線7を破断させ易くなる。
上記各実施形態に係る包装袋の頂部には、開封後に包装袋の内部を開放/閉塞することが可能な開閉部としてチャック部等が設けられても良い。これにより、物品を取り出した後、開閉部により包装袋の開口を閉塞することが可能となるため、開封後に塵埃や虫などの異物が侵入し物品に付着することを防止することが可能となる。このとき、例えば、開閉部を物品の配列方向と交差する方向に延在するように設けることによって、開閉部を開く方向に作用する物品の復元力を利用して、開閉部を開き易くすることが可能になる。上記各実施形態に係る包装袋の頂部にこのような開閉部を設けた場合、包装袋を容易に開封でき、且つ、開封して当該開閉部により閉塞した後も、物品を速やかに取り出すことが可能となる。
上記各実施形態に係る包装袋は、可搬性を考慮して、第1の実施形態に係る包装袋の立ち上がり部6の内側(または外側)の面に基端領域が接着された一対の持ち手部を備えたり、第2の実施形態に係る包装袋の立ち上がり部16に手で持って提げるための穴を形成したりしても良い。
さらに、上述の各実施形態では、圧縮して収容された物品の復元力によって物品の配列方向に包装袋が膨出し、さらにその膨出に伴って配列方向と直交する方向に包装袋が凹むものとして説明した。しかし要は、物品の復元力が開封線を破断させることに資する構成であればよく、有意の凹みが生じることを要件とするものではない。
上記各実施形態に係る包装袋には、立ち上がり部が形成されているが、立ち上がり部を形成しない形態であっても良い。これにより、包装袋全体をコンパクトな形状にすることが可能となる。
1、10 包装袋
2 衛生用品
3、13 胴部
4、14 頂部
5 天面部
6、16 立ち上がり部
7、17 開封線
15 傾斜面部
100、110 包装体

Claims (6)

  1. 胴部と、前記胴部の天面を覆う頂部と、を備えて物品を収容可能な包装袋であって、
    前記頂部には前記包装袋を開封するための開封線が設けられ、
    前記胴部には複数の前記物品を並置して互いに接触した状態で密に配列可能であり、
    前記開封線が、前記物品の配列方向と交差する方向に延在することを特徴とする包装袋。
  2. 前記開封線は、前記包装袋に圧縮して複数収容されることで生じる物品の復元力の作用方向と交差する方向に延在することを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記開封線を破断させる引張力が作用する方向が、前記物品の配列方向と略平行な方向であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の包装袋により前記物品が収容されていることを特徴とする包装体。
  5. 前記物品は、衛生用品であることを特徴とする請求項4に記載の包装体。
  6. 前記衛生用品は、パンツ型のおむつであることを特徴とする請求項5に記載の包装体。
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