JP7094440B2 - 冷凍サイクル装置の室外ユニットおよび室内ユニット - Google Patents

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Description

本開示は、冷凍サイクル装置の室外ユニットおよび室内ユニットに関する。
冷凍装置、空気調和装置などの冷凍サイクル装置は、冷却運転、冷房および暖房運転を行なうために冷媒を循環させ空気との熱交換を行なっている。
冷凍サイクル装置は、冷媒を使用するが、冷媒は漏れるおそれがある。冷媒が漏れると、地球温暖化と、冷媒量の不足による冷凍サイクル装置の冷却能力の低下等が問題となるそこで、特開2012-184889号公報(特許文献1)では、冷媒漏れを検知し、検知した旨を作業者等に報知している。報知を受けた作業者等は、メンテナンス等を行なうことができる。
特開2012-184889号公報
近年、環境保全に対する意識が高まっている。このため、冷凍サイクル装置に封入される冷媒を環境への負荷が小さい冷媒に移行させることが要求されている。例えば、オゾン層保護のため、塩素を含む冷媒であるCFCおよびHCFCは1996年に生産が全廃止された。そして、近年は、地球の温暖化防止のため、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)の小さい冷媒を利用することが求められている。
GWPの小さい冷媒として、例えば、高沸点冷媒であるトリフルオロヨードメタン(CFI)を含む混合冷媒が注目されている。トリフルオロヨードメタン(CFI)を含有する混合冷媒は、日光下または例えば100℃を超える条件にて水分と反応し、フッ化水素、ヨウ化水素、フッ化カルボニル等の有害な物質を生成してしまう。したがって有害物質の生成及び拡散を防ぐ必要がある。
したがって、トリフルオロヨードメタン(CFI)等を含む非共沸混合冷媒を封入した冷凍装置および空気調和装置などの冷凍サイクル装置には、従来とは異なる安全対策を行なう必要性がある。
本開示の目的の一つは、非共沸混合冷媒を使用する冷凍サイクル装置内で冷媒漏れが発生しても、有害物質の生成を抑制することである。
また、庫内側(室内機側)では庫内が閉鎖空間であるため冷媒漏れが発生した場合に庫内の冷媒濃度が高濃度になりやすい。したがって、冷媒漏れにより有害な物質を生成してしまった場合においても濃度を小さくすることで人体および環境への影響を小さくする必要がある。本開示の他の目的の一つは、冷媒漏れにより有害物質を生成してしまった場合においても、冷媒漏れを早期に発見するとともに冷媒の拡散を防ぐことである。
本開示は、高沸点冷媒と低沸点冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用いる冷凍サイクル装置の室外ユニットに関する。室外ユニットは、蒸発器を有する室内ユニットに接続される。室外ユニットは、圧縮機と、混合冷媒を凝縮する凝縮器と、混合冷媒が圧縮機から凝縮器を経て圧縮機に戻る循環経路において、凝縮器の下流に設けられ圧力を調整する減圧弁と、循環経路において減圧弁の下流の流路に接続された冷媒回収容器とを備える。減圧弁は、冷媒回収容器に至る混合冷媒の圧力を高沸点冷媒と低沸点冷媒が液体と気体に分離される圧力に調節するように構成される。
本開示の他の局面による冷凍サイクル装置の室内ユニットは、冷媒を蒸発させる蒸発器と、蒸発器の冷媒入口側に設けられた第1開閉弁と、蒸発器の冷媒出口側に設けられた第2開閉弁と、蒸発器から落ちるドレン水を貯留するドレンパンと、ドレンパンに貯留されたドレン水の水質を検査するセンサとを備える。第1開閉弁および第2開閉弁は、ドレンパンに貯留されたドレン水の水質が冷媒漏洩を示す場合には、閉止するように構成される。
本開示の冷凍サイクル装置の室外ユニットによれば、非共沸混合冷媒に含まれる高沸点冷媒を冷媒回収容器に回収し循環経路から分離および独立させることが可能である。したがって、冷凍サイクル装置内で冷媒漏れが発生しても漏れた冷媒中の高沸点冷媒の濃度が低いため、高沸点冷媒に起因する有害物質の生成が抑制される。
本開示の他の局面による冷凍サイクル装置の室内ユニットによれば、漏洩した冷媒の水溶性の成分をドレンパン内のドレン水を調べることによって冷媒漏洩を検出することが可能である。第1開閉弁と第2開閉弁を閉止することによって蒸発器に新たな冷媒が流入することを防ぐので、冷媒漏洩を早期に検出するとともに、漏洩成分の拡散を防ぐことができる。
実施の形態1の冷凍サイクル装置200の構成を示した図である。 冷媒分離運転の制御を行なう制御装置50の構成を示す図である。 実施の形態1における冷媒分離運転の制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態1における冷媒回収容器の圧力の制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態2の冷凍サイクル装置201の構成を示す図である。 実施の形態2における冷媒分離運転の制御を説明するためのフローチャートである。 実施の形態3の冷凍サイクル装置300の構成を示す図である。 実施の形態3において実行される冷媒漏れ検知の処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態4の冷凍サイクル装置301の構成を示す図である。 実施の形態4において実行される冷媒漏れ検知の処理を説明するためのフローチャートである。 実施の形態5の冷凍サイクル装置400の構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
実施の形態1.
実施の形態1では、非共沸混合冷媒を循環させる冷凍サイクル装置において低沸点冷媒と高沸点冷媒を分離し、低沸点冷媒リッチの状態で冷凍サイクル装置を運転するようにした。
図1は、実施の形態1の冷凍サイクル装置200の構成を示した図である。冷凍サイクル装置200は、圧縮機1、凝縮器2、減圧弁3、受液器(レシーバ)4、第1開閉弁8、第2開閉弁11、冷媒回収容器9、補助凝縮器5により構成された室外ユニット(熱源側ユニット)100と、凝縮冷媒を減圧し蒸発させるための膨張弁6を介し、蒸発器7により構成された室内ユニット110を備える。制御装置50は、試運転などの運転中に混合冷媒の沸点の違いを利用し、高沸点冷媒であるトリフルオロヨードメタン(CFI)を液冷媒として受液器4から冷媒回収容器9へ回収し、一定量の液冷媒を回収後に第1開閉弁8および第2開閉弁11を閉じ冷媒回路より冷媒回収容器9を分離させる。これにより、冷凍サイクル装置200内を循環する冷媒中のトリフルオロヨードメタン(CFI)の比率を低下させ冷媒漏れ時における有害な物質の濃度を低下させる。
以下、冷凍サイクル装置200の構成について詳細に述べる。冷凍サイクル装置200は、高沸点冷媒と低沸点冷媒とを含む混合冷媒を用いる。冷凍サイクル装置200は、室外ユニット100と、室内ユニット110と、延長配管36,40とを含む。室内ユニット110は、膨張弁6と、蒸発器7と、配管37,38,39とを含む。
室外ユニット100は、延長配管36,40によって、蒸発器7を有する室内ユニット110に接続される。
室外ユニット100は、圧縮機1と、混合冷媒を凝縮する凝縮器2と、減圧弁3と、冷媒回収容器9とを備える。冷凍サイクル装置200は、圧縮機1、凝縮器2、減圧弁3、受液器4、および膨張弁6と蒸発器7を順次接続した循環経路150を含む。減圧弁3は、混合冷媒が圧縮機1から凝縮器2を経て圧縮機1に戻る循環経路150において、凝縮器2の下流に設けられ圧力を調整する。
冷媒回収容器9は、非共沸混合冷媒の循環経路150において減圧弁3の下流の配管33、受液器4、配管34からなる流路に接続される。
減圧弁3は、冷媒回収容器9に至る混合冷媒の圧力を高沸点冷媒と低沸点冷媒が液体と気体に分離される圧力に調節するように構成される。
好ましくは、冷媒回収容器9は、減圧弁3の下流の流路にある受液器4に接続される。室外ユニット100は、第1開閉弁8と、第2開閉弁11とをさらに備える。
第1開閉弁8は、冷媒回収容器9の冷媒入口と受液器4との間に配置される。第2開閉弁11は、冷媒回収容器9の冷媒出口と受液器4との間に配置される。冷媒回収容器9は、第1開閉弁8および第2開閉弁11をともに閉止することによって、混合冷媒の循環経路150から独立させることが可能である。
冷凍サイクル装置200では、圧縮機1にて加圧した混合冷媒が、凝縮器2、減圧弁3、受液器4、補助凝縮器5、膨張弁6を順に通過し、さらに蒸発器7を経て圧縮機1に戻るという循環経路150が形成されている。減圧弁3は、通常の運転時に全開状態となっており、以下で説明する分離運転時に通常の運転時よりも小さい開度になっている。
第1開閉弁8および第2開閉弁11は、通常の運転時は閉状態となっており、以下で説明する分離運転時に開状態となっている。
冷凍サイクル装置200は、非共沸混合冷媒を使用し、高沸点冷媒にトリフルオロヨードメタン(CFI)を含有する。すなわち、非共沸混合冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CFI)と、トリフルオロヨードメタン(CFI)よりも低い沸点の冷媒とを決められた割合で混合したものである。例えば、このような冷媒としてR466Aが挙げられる。非共沸混合冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CFI)よりも低い沸点の冷媒を2種類以上含んでいてもよい。
トリフルオロヨードメタン(CFI)は、有害な物質を生成するおそれがある。したがって、トリフルオロヨードメタン(CFI)を含む混合冷媒を封入した冷凍装置、及び空気調和装置等の冷凍サイクル装置には、従来とは異なる安全対策を行なう必要性がある。
非共沸混合冷媒の低沸点冷媒は、ある温度およびある圧力下において高沸点冷媒より先に気化する。換言すると、非共沸混合冷媒の高沸点冷媒は、ある温度およびある圧力下において低沸点冷媒よりも液化しやすい。
そこで、本実施の形態1では、室外ユニット100において、制御装置50が、液化した高沸点冷媒であるトリフルオロヨードメタン(CFI)を分離して冷媒回収容器9に回収する分離運転を実行する。これにより、その後に冷凍サイクル装置200で冷媒漏れが発生しても、漏れ成分にはトリフルオロヨードメタン(CFI)がほとんど含まれないか、少なくとも他冷媒が主成分となる。したがって、トリフルオロヨードメタン(CFI)の反応により生成される有害物質の生成を抑制することができる。
制御装置50は、温度センサ14が検出した温度と、圧力センサ10A,10Bが検出した圧力と、液面センサ13が検出した液冷媒量とに応じて、減圧弁3、第1開閉弁8、第2開閉弁11および圧縮機1を制御する。
分離運転は、減圧弁3を通常の運転時よりも小さい開度として、第1開閉弁8および第2開閉弁11を開状態として、圧縮機1を稼働することによって実行する。
制御装置50は、減圧弁3の開度を、例えば、凝縮器2の出口の冷媒の温度および圧力に応じて設定する。
凝縮器2の出口の冷媒の温度は、例えば、凝縮器2の出口に設けられた温度センサ14で検出される。なお、凝縮器2の出口の冷媒の温度は、圧縮機1の吐出側に設けられた圧力センサ10Bで検出された圧力から換算することもできる。凝縮器2の出口の冷媒の圧力は、例えば、圧縮機1の吐出側に設けられた圧力センサ10Bで検出される。
図2は、冷媒分離運転の制御を行なう制御装置50の構成を示す図である。図2を参照して、制御装置50は、プロセッサ51と、メモリ52と、図示しない通信インターフェース等とを含む。プロセッサ51は、メモリ52に記憶されたデータおよび通信インターフェースを経由して得た情報に従って、圧縮機1の運転周波数、減圧弁3の開度、および第1開閉弁8、第2開閉弁11の開閉等を制御する。
メモリ52は、例えば、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、フラッシュメモリとを含んで構成される。なお、フラッシュメモリには、オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム、各種のデータが記憶される。なお、図1に示した制御装置50は、プロセッサ51がメモリ52に記憶されたオペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行することにより実現される。アプリケーションプログラムの実行の際には、メモリ52に記憶されている各種のデータが参照される。
図3は、実施の形態1における冷媒分離運転の制御を説明するためのフローチャートである。冷媒分離運転は、例えば、冷凍サイクル装置200に冷媒封入した直後の試運転時(冷却運転時)に実行される。また、冷媒分離運転は、冷却運転時において冷凍サイクル装置に混合冷媒を循環させる際にも実行することができる。
まず、ステップS1において、制御装置50は、減圧弁3を通常運転時より開度が小さい状態とし、凝縮器2で凝縮された混合冷媒を減圧弁3で減圧する。その結果、混合冷媒は、二相状態となる。具体的には、凝縮器2の出口の冷媒の温度および圧力から、高沸点冷媒であるトリフルオロヨードメタンが凝縮された状態を維持しつつ、低沸点冷媒が気化する圧力まで減圧弁3で減圧が行なわれる。これにより、受液器4内で混合冷媒から液冷媒(高沸点冷媒)が分離される。
受液器4と冷媒回収容器9との間には、第1開閉弁8が設けられた冷媒流入用の配管42と、第2開閉弁11および逆止弁12が設けられた冷媒流出用の配管43とが接続されている。冷媒回収容器9の内部において、配管43の先端は上を向いており、ガス冷媒が優先的に流出するようになっている。
ステップS2において、制御装置50は、第1開閉弁8および第2開閉弁11を開く。その結果、分離された液冷媒は、第1開閉弁8を通過して、冷媒回収容器9に回収される。
続いてステップS3において、制御装置50は、液面センサ13などにより一定量以上の液冷媒が回収されたか否かを判断する。一定量以上の液冷媒が回収されていない場合(S3でNO)、制御装置50は、ステップS2の回収処理を継続する。一方、一定量以上の液冷媒が回収された場合(S3でYES)、制御装置50は、ステップS4において、第1開閉弁8および第2開閉弁11を閉じ、冷媒が循環する回路から冷媒回収容器9を分離独立させる。その後、制御装置50は、減圧弁3の開度を最大とし、冷凍サイクル装置200を通常運転する。
このように高沸点冷媒を冷媒回収容器9に回収することによって、冷凍サイクル装置200を低沸点冷媒リッチの状態で運転させることができる。
ここで、冷媒回収容器9は、第1開閉弁8および第2開閉弁11を閉止すると、液状態の冷媒が貯留された液封状態となる。液封状態では、例えば、温度が上昇すると貯留された冷媒が気化することによって冷媒回収容器9の内部の圧力が上昇して、冷媒回収容器9が損傷するおそれがある。
したがって、本実施の形態では、温度が上昇してしまった場合に冷媒回収容器9を保護するため、制御装置50は、冷媒回収容器9の圧力を圧力センサ10Aによって監視し、圧力上昇時には圧力を低下させる。
図4は、冷媒回収容器の圧力の制御について説明するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、冷凍サイクル装置200の運転時または停止時に、定期的に実行される。
まずステップS11において、制御装置50は、圧力センサ10Aによって冷媒回収容器9の圧力を検出する。続いて制御装置50は、ステップS12において、冷媒回収容器9の内圧が冷媒回収容器9の設計上の耐圧から定まるしきい値以下であるか否かを判断する。
冷媒回収容器9内の圧力がしきい値より高くなった場合は(S12でNO)、制御装置50は、第2開閉弁11を開き、冷媒回路の受液器4に冷媒を逃すことによって、冷媒回収容器9内を減圧する。そして、冷媒回収容器9内の圧力がしきい値以下となると(S12でYES)、制御装置50は、ステップS14において、第1開閉弁8を開き、第1開閉弁8および第2開閉弁11が開いた状態で分離運転を行い、高沸点冷媒を回収する。
ステップS14の冷媒分離運転は、図3のフローチャートで説明しているので、ここでは説明は繰り返さない。
すなわち、図4で説明したように、第2開閉弁11は、冷媒回収容器9の圧力が圧力しきい値を超えると開くように構成される。
以上説明したように、実施の形態1では、減圧弁3によって冷媒回収容器9の入口部分をある圧力と温度に調整する。その結果、高沸点冷媒が先に液冷媒へと状態変化し、高沸点冷媒と低沸点冷媒を分離できる。したがって、冷凍サイクル装置200を低沸点冷媒リッチの状態で運転させることができる。
実施の形態1の冷凍サイクル装置200によれば、冷媒循環中に高沸点冷媒と低沸点冷媒を受液器4において混合冷媒中の高沸点冷媒を液冷媒とし、低沸点冷媒をガス冷媒として分離し、液冷媒を冷媒回収容器9に回収し、冷媒の循環経路150から分離独立させている。しかし、受液器4を配置しなくても、減圧弁の下流に冷媒回収容器を冷媒の循環回路と並列に配置すれば良い。このような構成とすれば、低沸点冷媒リッチの冷媒が作動流体となり、冷媒漏れが発生しても高沸点冷媒のトリフルオロヨードメタン(CFI)の流出が少量にできるため有害な物質の生成を低減できる。
さらに、実施の形態1では、冷媒回収容器9の圧力を監視して、圧力を調節するので、冷媒回収容器9が損傷等するおそれが低減している。
上記のように、実施の形態1によれば、冷凍サイクル装置の安全性を向上させることができる。
実施の形態2.
図5は、実施の形態2の冷凍サイクル装置201の構成を示す図である。冷凍サイクル装置201は、図1に示した実施の形態1の冷凍サイクル装置200の構成において、減圧弁3の代わりに補助凝縮器5の下流に圧縮機1Aへの中間圧インジェクション用の流路を追加する。この流路を流れる冷媒は、過冷却熱交換器15、減圧弁16、冷媒回収容器18を経由し、圧縮機1へ戻る。
冷凍サイクル装置201は、実施の形態1の冷凍サイクル装置200と同様に、高沸点冷媒と低沸点冷媒とを含む非共沸混合冷媒を用いる。
冷凍サイクル装置201は、室外ユニット101と、室内ユニット110と、延長配管36,40とを含む。
室内ユニット110は、膨張弁6と、蒸発器7と、配管37,38,39とを含む。
室外ユニット101は、延長配管36,40によって、蒸発器7を有する室内ユニット110に接続される。
室外ユニット101は、圧縮機1と、混合冷媒を凝縮する凝縮器2と、減圧弁16と、冷媒回収容器18とを備える。減圧弁16は、混合冷媒が圧縮機1から凝縮器2を経て圧縮機1に戻る循環経路150Aにおいて、凝縮器2の下流に設けられ圧力を調整する。
冷媒回収容器18は、非共沸混合冷媒の循環経路150Aにおいて減圧弁16の下流の配管43からなる流路に接続される。
減圧弁16は、冷媒回収容器18に至る混合冷媒の温度を高沸点冷媒と低沸点冷媒が液体と気体に分離される温度に調節するように構成される。
図5に示すように、室外ユニット101は、凝縮器2を通過した混合冷媒と、凝縮器2を通過し、かつ減圧弁16を通過した混合冷媒の一部との間で熱交換する過冷却熱交換器15をさらに備える。凝縮器2を通過した混合冷媒の一部は、減圧弁16を通過して圧縮機1Aの中間圧ポートに戻される。凝縮器2を通過した混合冷媒の一部の残余は、膨張弁6および蒸発器7を経由して圧縮機1Aの吸入ポートに戻される。
冷媒回収容器18は、混合冷媒の一部を圧縮機1Aの中間圧ポートに戻す配管43に接続される。室外ユニット101は、冷媒回収容器18の冷媒入口と配管43との間に配置される配管44に設けられた第1開閉弁17と、冷媒回収容器18の冷媒出口と配管43との間に配置される配管45に設けられた第2開閉弁19とをさらに備える。冷媒回収容器18は、第1開閉弁17および第2開閉弁19をともに閉止することによって、混合冷媒の循環経路150Aから独立させることが可能である。
冷凍サイクル装置201の室外ユニット101は、冷媒分離運転を実行する制御装置50Aをさらに備える。制御装置50Aは、圧縮機1A、減圧弁16、第1開閉弁17および第2開閉弁19を制御する。制御装置50Aの構成は、図2に示した制御装置50と同様であるので説明は繰り返さない。
冷媒回収容器18の破損を防ぐために、好ましくは、第2開閉弁19は、冷媒回収容器18の圧力が圧力しきい値を超えると開くように構成される。すなわち、制御装置50Aは、圧力センサ10Cで検出した冷媒回収容器18の圧力が圧力しきい値を超えると第2開閉弁19を開く。
図6は、実施の形態2における冷媒分離運転の制御を説明するためのフローチャートである。冷媒分離運転は、例えば、冷凍サイクル装置201に冷媒封入した直後の試運転時(冷却運転時)に実行される。また、冷媒分離運転は、冷却運転時において冷凍サイクル装置に混合冷媒を循環させる際にも実行することができる。
まず、ステップS21において、凝縮器2および補助凝縮器5凝縮された混合冷媒のうち配管42に分岐された一部が減圧弁16で減圧される。その際に、制御装置50Aは、減圧弁16の開度を調節して圧力を変化させることによって、温度センサ14Aで検出される過冷却熱交換器15のインジェクション側出口温度を高沸点冷媒(例えば、トリフルオロヨードメタン)のみが液冷媒となるように調節する。その結果、混合冷媒は、二相状態となる。
続いて、ステップS22において、制御装置50Aは、第1開閉弁17および第2開閉弁19を開く。その結果、二相冷媒は、配管44を通過して、冷媒回収容器9に流入する。冷媒流出用の配管45の先端(流入部)は、冷媒回収容器18の内部で、上を向いており、ガス冷媒が優先的に流出するようになっている。したがって、二相冷媒のうちガス冷媒が配管45を通過して冷媒回収容器から配管43に排出される。その結果、液冷媒が冷媒回収容器9に回収される。これにより、液冷媒(高沸点冷媒)とガス冷媒(低沸点冷媒)が分離される。
続いてステップS23において、制御装置50Aは、液面センサ13Aなどにより一定量以上の液冷媒が回収されたか否かを判断する。一定量以上の液冷媒が回収されていない場合(S23でNO)、制御装置50Aは、ステップS22の回収処理を継続する。一方、一定量以上の液冷媒が回収された場合(S23でYES)、制御装置50Aは、ステップS24において、第1開閉弁17および第2開閉弁19を閉じ、冷媒が循環する回路から冷媒回収容器18を分離独立させる。
このように高沸点冷媒を冷媒回収容器18に回収することによって、冷凍サイクル装置201を低沸点冷媒リッチの状態で運転させることができる。
なお、実施の形態2に示した構成において、第1開閉弁17と第2開閉弁19を省略してもよい。第1開閉弁17と第2開閉弁19を省略した場合であっても、液化しやすい高沸点冷媒が、冷媒回収容器18に貯留されることで、冷凍サイクル装置201を低沸点冷媒リッチの状態で運転させることができる。
なお、実施の形態2では、圧縮機1Aの中間圧力の部分に冷媒を戻す中間圧インジェクション構造を有する構成についての説明を行なったがこの構成には限定されない。例えば、圧縮機の低圧の部分に冷媒を戻す低圧インジェクション構造、または吸入室インジェクション構造を有する構成であっても実施の形態2を実現することができる。
実施の形態2においても、実施の形態1の図4に示した技術を組み合わせることができる。例えば、冷媒回収容器18の圧力を圧力センサ10Cで検出して、冷媒回収容器18の圧力が高くなったときに、冷媒回収容器18の冷媒を一旦放出させて再度回収してもよい。
上記のように、実施の形態2によれば、冷凍サイクル装置の安全性を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、室内機側での有害物質であるトリフルオロヨードメタン(CFI)の冷媒漏れを自動検知する機能を備えた室内機を備えた冷凍サイクル装置について説明する。実施の形態3は、冷媒漏れにより有害物質を生成してしまった場合においても、有害な生成物が水溶性かつ酸性の溶液となることから、これを利用して冷媒漏れを早期に発見し冷媒の拡散を防ぐことができる冷凍サイクル装置に関する。
図7は、実施の形態3の冷凍サイクル装置300の構成を示す図である。図7を参照して、冷凍サイクル装置300は、室外ユニット102と、室内ユニット111と、延長配管36,40とを含む。
室外ユニット102は、延長配管36,40によって、蒸発器7を有する室内ユニット111に接続される。
室外ユニット102は、圧縮機1と、混合冷媒を凝縮する凝縮器2と、受液器4と、補助凝縮器5とを備える。圧縮機1の吸入ポートは、配管41によって延長配管40に接続される。圧縮機1の吐出ポートと、凝縮器2の冷媒入口とは、配管31によって接続される。凝縮器2の冷媒出口と受液器4の冷媒入口とは、配管32Aによって接続される。受液器4の冷媒出口と補助凝縮器5の冷媒入口とは、配管34によって接続される。補助凝縮器5の冷媒出口は、配管35によって延長配管36に接続される。
室内ユニット111は、膨張弁6と、蒸発器7と、除霜用のヒータ27と、配管37,38,39とを含む。室内ユニット111は、さらに、配管37の途中に設けられる第1開閉弁20と、配管39の途中に設けられる第2開閉弁21と、ファン22とヒータ27と、ドレンパン23とを含む。第1開閉弁20は、蒸発器7の冷媒入口側に設けられる。第2開閉弁21は、蒸発器7の冷媒出口側に設けられる。
室内ユニット111は、さらに、ドレンパン23の内部に配置されたpHセンサ25および液面センサ29と、開閉弁24,26と、水タンク28とを含む。室内ユニット111(ユニットクーラ)は、第1開閉弁20、膨張弁6、蒸発器7および、第2開閉弁21を順次接続した冷媒回路である。室内ユニット111において、除霜時のドレン水を溜めるドレンパン23とドレンパン23内にpHセンサ25を有し、ドレン水のpHを判別する機能を備えた。
室内ユニット111における冷媒回路は、配管37、入口側の第1開閉弁20、膨張弁6、蒸発器7、出口側の第2開閉弁21、配管39によって成立する。第1開閉弁20および第2開閉弁21は、ドレンパン23に貯留されたドレン水の水質が冷媒漏洩を示す場合、例えば酸性である場合には、閉止するように構成される。ドレンパン23は、蒸発器7に結露し滴下する水、および除霜時に滴下する水を貯留する。水タンク28は、開閉弁26が開くとドレンパン23に貯留されたドレン水を収容する。液面センサ29は、例えば、ドレンパン23の液面高さを検知するフロートセンサである。pHセンサは、ドレンパン内に蓄えられたドレン水の水質(pHなど)を検知する検知器である。
冷凍サイクル装置300は、非共沸混合冷媒を使用し、高沸点冷媒にトリフルオロヨードメタン(CFI)を含有する。すなわち、非共沸混合冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CFI)と、トリフルオロヨードメタン(CFI)よりも低い沸点の冷媒とを有している。例えば、このような冷媒としてR466Aが挙げられる。非共沸混合冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CFI)よりも低い沸点の冷媒を2種類以上含んでいてもよい。非共沸混合冷媒は、トリフルオロヨードメタン(CFI)よりも高い沸点の冷媒を1種類以上含んでいてもよい。
高沸点冷媒のトリフルオロヨードメタン(CFI)は、空気より重い。また水分との化学変化により生成されるフッ化水素は水に溶けやすい実施の形態3では、トリフルオロヨードメタン(CFI)の反応による有害な生成物であるフッ化水素およびヨウ化水素は水溶性が高く、溶液になると酸性を呈するという特徴を利用して冷媒漏れを判断する。このため、ドレンパン23には一定量のドレン水を貯留するようにし、貯留しているドレン水のpHをpHセンサ25で検出する。
好ましくは、庫内に存在する可能性のある塩素および硫化水素などの他の物質により酸性のpHを検知した場合と区別するため、併せて、ヨウ素の特徴である紫色を検出するセンサを設けても良い。
この冷媒漏れの判断は、制御装置350によって行なわれる。制御装置350の基本的な構成は、図2で説明した制御装置50の構成と同様である。
図8は、実施の形態3において実行される冷媒漏れ検知の処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートに示す冷媒漏れ検知の処理は、室内ユニット111の除霜運転時に冷凍サイクル装置300の主制御ルーチンから呼び出されて実行される。ステップS51では、制御装置350は、ファン22を停止し第1開閉弁20を閉じ、ヒータ27により蒸発器7の加熱を行なう。このとき、除霜に使用されるヒータ27は、100℃以上になると停止する機能を有する。この温度管理によって、トリフルオロヨードメタンの有害物質が生じる反応が抑制される。さらに、除霜用のヒータ27の温度を100℃未満に維持して除霜を行なうことによって、ドレン水の気化も抑制されるため、トリフルオロヨードメタン(CFI)が水蒸気によって室内空間等に運ばれるおそれ(拡散のおそれ)が抑制される。したがって、安全性が向上する。
ステップS52では、制御装置350は、開閉弁24、開閉弁26を閉じた状態とする。この状態で除霜運転が一定時間行なわれると、ドレン水がドレンパンに貯留される。ステップS53では、制御装置350は、貯留されたドレンパン23内のドレン水のpHをpHセンサ25で検出する。続いて制御装置350は、ステップS54においてドレン水のpHが酸性か否かを判断する。実際には、制御装置350は、pHがトリフルオロヨードメタン(CFI)の反応による有害な生成物であるフッ化水素またはヨウ化水素の存在を示す値であるか否かを判断する。pHの判断のしきい値は、適宜実験的に定めれば良い。
ドレン水のpHが酸性でない場合(S54でNO)、制御装置350は、ステップS55において開閉弁24を開き、ステップS56においてドレンパン23に貯留されていたドレン水を排水し、ステップS57において、ヒータ27をOFFし、第1開閉弁20を開き、ファン22を作動させて冷却運転に復帰し、ステップS58において主制御ルーチンに処理を戻す。
一方、ドレン水のpHが酸性である場合(S54でYES)、制御装置350は、ステップS59において冷媒漏れによりフッ化水素またはヨウ化水素がドレン水に溶解していると判断し、冷媒漏れを検出する。冷媒漏れを検出したことは、必要に応じて警告ランプまたは警告音などで報知される。
続いて、ステップS60において、制御装置350は、出口側の第2開閉弁21を閉じ室内ユニット111を冷凍サイクルより独立させる。冷媒漏れの発生は、必要に応じて室外ユニット102の図示しない制御装置に送信され、室外ユニット102において圧縮機1が停止される。なお、冷凍サイクル装置の室外ユニットが複数の室内ユニットに共有されている場合には、圧縮機1はそのまま運転していても良い。
この場合、ドレンパン23に溜めたドレン水は、フッ化水素等により汚染されているため排水により放出することを避ける必要がある。そこで、ステップS61において、制御装置350は、水タンク28側の開閉弁26を開き、水タンク28にドレン水を溜める。そして、ステップS62において室内ユニット111は異常停止をする。
以上説明したように、実施の形態3に示した冷凍サイクル装置300では、冷媒または冷媒によって生成された物質が水に溶解するため、仮に冷媒が漏れたときであっても、冷媒または冷媒によって生成された物質の拡散が抑制される。
また除霜運転時に、霜が溶けた水によって蒸発器7が洗浄されることによって、冷媒または冷媒によって生成された物質の回収を確実に行なうことができる。
なお、除霜用のヒータ27の温度を100℃未満に維持して除霜を行なうことが好ましい。冷凍サイクルにおける室内機側において一般に100℃を超える可能性のある除霜用ヒータを100℃以上にならないように制御することによって、有害な物質の生成を防ぐことができる。また、これにより、ドレン水の気化が抑制されるため、冷媒または冷媒によって生成された物質が水蒸気によって室内空間等に拡散するおそれが低減する。
上記のように、実施の形態3によれば、冷凍サイクル装置の安全性を向上させることができる。
実施の形態4.
図9は、実施の形態4の冷凍サイクル装置301の構成を示す図である。図9を参照して、冷凍サイクル装置301は、室外ユニット102と、室内ユニット112と、延長配管36,40とを含む。室外ユニット102の構成については、図7と同じであるので、説明は繰り返さない。
室内ユニット112は、図9に示す通り、実施の形態3の室内ユニット111の構成に加えて散水装置30を備え、制御装置350に代えて制御装置350Aを備える。制御装置350Aの基本的な構成は、図2で説明した制御装置50の構成と同様である。他の部分の室内ユニット112の構成については、図7に示した室内ユニット111と同様であるので説明は繰り返さない。
図10は、実施の形態4において実行される冷媒漏れ検知の処理を説明するためのフローチャートである。図10のフローチャートの処理は、図8のフローチャートのステップS60とステップS61の間に、ステップS101およびステップS102の処理を追加したものである。したがって、重複する部分についての説明は繰り返さない。
図10を参照して、ステップS60において冷媒漏れを検知し第2開閉弁21を閉じた後には、ステップS101において、制御装置350Aは、散水装置30によって蒸発器7に散水し、漏れた冷媒から発生した有害物質を水に吸着させドレンパン23に回収する。そして、ステップS102において、制御装置350Aは、液面センサ29がある高さ以上を示すか否かを判断する。液面センサ29がある高さ以上を示さない場合(S102でNO)には、ステップS101に処理が戻り、散水が続行される。液面センサ29がある高さ以上を示す場合(S102でYES)には、ステップS61に処理が進められ、制御装置350Aはタンク側の開閉弁26を開き、水タンク28内に汚染水を回収する。
なお、散水装置30は、蒸発器7の洗浄にも利用することができる。この場合、蒸発器7の洗浄後のタイミングで冷媒の漏洩の有無をpHセンサ25で検出しても良い。
また、冷媒漏洩を検出した後に、散水装置30による散水を継続してもよい。これにより、冷媒の拡散のおそれをより一層低減することができる。
上記のように、実施の形態4によれば、冷凍サイクル装置の室内ユニットに散水機能をもたせ冷媒の室内への拡散を防ぐ。したがって、冷凍サイクル装置の安全性を一層向上させることができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態1または2に示した高沸点冷媒回収処理と、実施の形態3また4に示した冷媒漏洩検出処理との組み合わせについて説明する。
図11は、実施の形態5の冷凍サイクル装置400の構成を示す図である。図11を参照して、冷凍サイクル装置400は、室外ユニット100と、室内ユニット111と、延長配管36,40とを含む。室外ユニット100は、図1で説明しており、室内ユニット111は、図7で説明しているので、これらの説明は繰り返さない。
このような構成とすることによって、冷凍サイクル装置400は、図3に示した高沸点冷媒回収処理と、図8に示した冷媒漏洩検出処理との両方を実行することができる。
なお、冷凍サイクル装置400の構成において、室外ユニット100を図5に示した室外ユニット101に置き換えて、図6に示した高沸点冷媒回収処理を実行しても良い。また、冷凍サイクル装置400の構成において、室内ユニット111を図9に示した室内ユニット112に置き換えて、図10に示した冷媒漏洩検出処理を実行しても良い。
また、実施の形態1~5は、冷凍サイクル装置の一例として、高沸点冷媒回収処理または冷媒漏洩検出処理を適用した冷凍機について説明したが、四方弁などを追加した空気調和装置に同様な制御を適用しても良い。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 圧縮機、2 凝縮器、3,16 減圧弁、4 受液器、5 補助凝縮器、6 膨張弁、7 蒸発器、8,17,20 第1開閉弁、24,26 開閉弁、9,18 冷媒回収容器、10A,10B,10C 圧力センサ、11,19,21 第2開閉弁、12 逆止弁、13,13A,29 液面センサ、14,14A 温度センサ、15 過冷却熱交換器、22 ファン、23 ドレンパン、25 pHセンサ、27 ヒータ、28 水タンク、30 散水装置、31,32A,33,34,35,37,38,39,41,42,43,44,45 配管、36,40 延長配管、50,50A,350,350A 制御装置、51 プロセッサ、52 メモリ、100,101,102 室外ユニット、110,111,112 室内ユニット、150,150A 循環経路。

Claims (3)

  1. 高沸点冷媒と低沸点冷媒とを含む混合冷媒を用いる冷凍サイクル装置の室外ユニットであって、前記室外ユニットは、蒸発器を有する室内ユニットに接続され、
    前記室外ユニットは、
    圧縮機と、
    前記混合冷媒を凝縮する凝縮器と、
    前記混合冷媒が前記圧縮機から前記凝縮器を経て前記圧縮機に戻る循環経路において、前記凝縮器の下流に設けられ圧力を調整する減圧弁と、
    前記循環経路において前記減圧弁の下流の流路に配置された受液器と、
    前記受液器に冷媒入口と冷媒出口とが接続された冷媒回収容器と
    前記冷媒入口と前記受液器との間に配置される第1開閉弁と、
    前記冷媒出口と前記受液器との間に配置される第2開閉弁とを備え、
    前記減圧弁は、前記冷媒回収容器に至る前記混合冷媒の圧力を前記高沸点冷媒と前記低沸点冷媒が液体と気体に分離される圧力に調節するように構成され
    前記冷媒回収容器は、前記第1開閉弁および前記第2開閉弁をともに閉止することによって、前記循環経路から独立させることが可能である、冷凍サイクル装置の室外ユニット。
  2. 前記第2開閉弁は、前記冷媒回収容器の圧力が圧力しきい値を超えると開くように構成される、請求項に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
  3. 前記圧縮機と前記減圧弁と前記第1開閉弁と前記第2開閉弁とを制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、冷媒封入後の試運転時に前記減圧弁を前記冷媒回収容器に至る前記混合冷媒の圧力が前記高沸点冷媒と前記低沸点冷媒が液体と気体に分離される圧力となるように調節し、前記冷媒回収容器に前記高沸点冷媒を回収した後に前記第1開閉弁および前記第2開閉弁を閉止し、前記試運転時の後の冷却運転時において、前記冷媒回収容器に回収された冷媒を除いた冷媒を前記循環経路に循環させるように構成される、請求項に記載の冷凍サイクル装置の室外ユニット。
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