JP2002098427A - ヒートポンプ装置 - Google Patents

ヒートポンプ装置

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JP2002098427A
JP2002098427A JP2000288371A JP2000288371A JP2002098427A JP 2002098427 A JP2002098427 A JP 2002098427A JP 2000288371 A JP2000288371 A JP 2000288371A JP 2000288371 A JP2000288371 A JP 2000288371A JP 2002098427 A JP2002098427 A JP 2002098427A
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Japan
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valve
refrigerant
composition
indoor
solenoid valve
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JP2000288371A
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English (en)
Inventor
Kazuo Nakatani
和生 中谷
Takayuki Takatani
隆幸 高谷
Michiyoshi Kusaka
道美 日下
Masao Kurachi
正夫 蔵地
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組成制御用の各部品を収納するために、室外
機内部の配管構成が複雑になり、また室外機箱体の大型
化などの課題に対し、その必要がなく、また、通常のヒ
ートポンプ装置と能力制御が可能なヒートポンプ装置を
簡単に切換できる装置を提供する。 【解決手段】 非共沸混合冷媒を封入した室外機21と
は別の箱体内部に一体として構成された組成調整装置2
5を設け、組成制御装置25と室外機21を接続する接
続配管26,27は、室外機21に設けた開閉弁28,
29において脱着可能なように構成し、また、組成制御
装置の運転用電磁弁を駆動するための信号線30,31
も室外機21の電子基板において脱着可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非共沸混合冷媒を
用いた空調機の循環冷媒組成を冷媒精留塔により可変
し、負荷に対応した能力を発生させることができるヒー
トポンプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】非共沸混合冷媒を用い、精留塔を用いて
主回路を流れる循環組成を可変するヒートポンプ装置と
しては、本出願人が先に出願したわれわれは、特願平1
1−96305号の願書に添付した明細書と図面に示し
ているものがある。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来のヒー
トポンプ装置を説明する。
【0004】図11は、従来のヒートポンプ装置のシス
テム構成図であり、非共沸混合冷媒が封入され、圧縮機
1、四方弁2、室外熱交換器3、室外絞り装置4、室内
絞り装置5、室内熱交換器6を環状に配管接続し、室外
絞り装置4と並列に冷房運転時に室外絞り装置4をバイ
パスするように逆止弁7を設け、また、室内絞り装置5
と並列に暖房運転時に室内絞り装置5をバイパスするよ
うに逆止弁8を設けて冷凍サイクルの主回路を構成して
いる。
【0005】9は精留分離器(精留塔)であり、内部に
充填材(図示せず)が充填された鉛直方向に長い直管で
構成されている。また、精留分離器9の頂部は冷却器1
0を介して貯留器11の頂部と連通しており、また、貯
留器11の底部は精留分離器9の頂部と連通しており、
精留分離器9の頂部と冷却器10および貯留器11を環
状に接続した回路を形成している。
【0006】また、精留分離器9の底部と、室外絞り装
置4と室内絞り装置5との間の配管とを、副絞り装置1
2および開閉弁13を介して接続している。また、精留
分離器9の底部と、圧縮機1と四方弁2との間の吸入配
管とを、副絞り装置14と冷却器10とを介して接続す
ると共に、冷却器10において、精留分離器9の底部か
ら副絞り装置14を経て圧縮機1の吸入配管へ向かう冷
媒と、精留分離器9の頂部の冷媒とが間接的に熱交換す
るように構成している。
【0007】15は室内熱交換器6などからなる室内機
であり、室内の空気温度(すなわち室内機15の吸い込
み空気温度)を検知する室内温度センサー16を備えて
いる。また、17はあらかじめユーザーが所望の値に設
定した設定空気温度値を記憶する記憶装置である。
【0008】18は演算制御装置で、記憶装置17の設
定空気温度toと室内温度センサー16で検知した吸い
込み空気温度tとを比較し、吸い込み空気温度tと設定
空気温度toとの温度差の絶対値が一定値△t以下の場
合には開閉弁12を開放し、吸い込み空気温度tと設定
空気温度toとの温度差の絶対値が一定値△tを超えた
場合には開閉弁12を閉止するように動作する。
【0009】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、その動作を説明する。
【0010】冷房時、圧縮機1の起動直後など冷房能力
を必要としている場合、開閉弁12は閉止する。この状
態で、圧縮機1から吐出した冷媒は、四方弁2、室外熱
交換器3に高温冷媒が流れ、凝縮液化し逆止弁7を通過
して、高圧のまま室内絞り装置5に流入する。
【0011】ここにおいて、負荷判定を行い、室内温度
センサー16で検知された室内機15の吸い込み空気温
度tと記憶装置17に記憶されている設定空気温度to
との温度差の絶対値が一定値△tを超えた場合、すなわ
ち冷房負荷が大きい場合には、開閉弁12の閉止信号が
演算制御装置18から送られ、開閉弁12は閉止された
ままとなる。
【0012】したがって、逆止弁7を出た冷媒は、すべ
て室内絞り装置5を通過して低圧となり、室内熱交換器
6で蒸発して室内機15の設置されている空間を冷却
し、その後、四方弁2を通って再び圧縮機1に吸入され
る。
【0013】一方、開閉弁12が閉止されているため、
冷却器10、貯留器11、精留分離器9は、圧縮機1の
吸入配管に接続されているため、低圧となり、冷媒の貯
留はない。
【0014】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された状態で、かつ冷媒量の多い状態
で運転され、負荷に適した能力の大きい運転ができる。
【0015】次に、負荷判定を行い、室内温度センサー
16で検知された室内機15の吸い込み空気温度tと記
憶装置17に記憶されている設定空気温度toとの温度
差の絶対値が一定値△t以下の場合、すなわち冷房負荷
が小さい場合には、開閉弁12の開放信号が演算制御装
置18から送られ、開閉弁12は開放されるため、逆止
弁7を出た高圧の冷媒の一部は、開閉弁13、副絞り装
置12を通過して精留分離器9の塔底に流入する。
【0016】また、開閉弁13を通過した一部の冷媒
は、副絞り装置14を通って低圧まで減圧され、低温の
二相冷媒となって冷却器10に流入し、ここで精留分離
器9の塔頂部の冷媒と間接的に熱交換する。
【0017】ここにおいて、精留分離器9における精留
作用により貯留器11には徐々に低沸点に富んだ冷媒組
成が貯留され、精留分離器9を下降し副絞り装置14を
通過する冷媒は徐々に高沸点に富んだ組成となり、主回
路は徐々に高沸点に富んだ冷媒組成となる。
【0018】また、貯留器11に低沸点冷媒が貯留され
ているために主回路冷媒量を少なくすることができ、冷
媒量減少の効果も加えることにより、さらに能力セーブ
に寄与し、負荷に適した能力の運転ができるものであ
る。
【0019】この状態で、負荷判定を行い、負荷が大き
くなり、室内温度センサー16で検知された室内機15
の吸い込み空気温度tと記憶装置17に記憶されている
設定空気温度toとの温度差の絶対値が一定値△tを超
えた場合には、開閉弁13の閉止信号が演算制御装置1
8から送られ、開閉弁12は再び閉止され、貯留器11
に貯留された冷媒は徐々に圧縮機1に吸引され、主回路
の冷媒組成は高能力な充填組成の状態に戻り、また冷媒
量も増加して、負荷に見合った能力の大きい運転ができ
る。
【0020】このように、負荷の大小を室内機15の吸
い込み空気温度tと設定空気温度toとの温度差の絶対
値で検知して、開閉弁13を開閉するという簡単な操作
のみで、主回路の冷媒量と冷媒組成を負荷に見合った状
態に可変することにより、能力制御を行うことができる
ものである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のヒートポンプ装置では、精留分流器9、冷却
器10、貯留器11などの部品をヒートポンプ装置の室
外機の内部に配置していたため、室外機内部の配管構成
が複雑になるばかりでなく、室外機箱体の内部の空きス
ペースが少なくなるため、場合によっては、室外機本体
の箱体寸法を大きくするなどの対策が必要であった。
【0022】また、通常の冷凍サイクル、すなわち圧縮
機1、四方弁2、室外熱交換器3、絞り装置4,5、室
内熱交換器6などから成る安価なヒートポンプ装置の要
求があった場合には、それを別に製造する必要があった
ため、製造に関わる工数も大幅に増加していた。
【0023】本発明は従来の課題を解決するもので、精
留塔などの部品を設置するスペースを十分に確保でき、
室外機本体の寸法も大きくする必要がなく、また、いわ
ゆる通常の冷凍サイクルを有する装置を製造して共通に
使用することで、安価なヒートポンプ装置と能力制御が
可能なヒートポンプ装置を同時に実現できるヒートポン
プ装置を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、2種以上の冷媒を混合した非共沸混合冷媒を
封入し、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器からなる空
調機と、前記空調機と着脱可能で、かつ前記空調機を循
環する非共沸混合冷媒の組成を調整可能とする組成調整
装置からなるヒートポンプ装置を構成したので、循環組
成を高沸点成分に富んだ冷媒組成または、低沸点成分に
富んだ冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機と別に
設けたので、空調機のスペースに余裕がない場合でも、
設置が容易となる。
【0025】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力調整が可能なヒート
ポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしのみを選択
することで簡単に実現できる。
【0026】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明の組成調整装置を配管および電磁弁の信
号線によって空調機と着脱可能としたので、配管と信号
線の接続という簡単な作業で組成調整装置を空調機と着
脱できる。
【0027】本発明の請求項3に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を高沸点成分に富んだ冷媒組成に調整する組成調
整装置とからなり、前記組成調整装置は前記空調機とは
別の箱体に一体として収納され、また、前記組成調整装
置は前記空調機と配管接続および配線接続によって着脱
可能としたものであり、循環組成を高沸点成分に富んだ
冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機と別に設けた
ので、空調機のスペースに余裕がない場合でも、設置が
容易となる。
【0028】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが可能な高効
率なヒートポンプ装置を組成調整装置の付加のありなし
のみを選択することで簡単に実現できる。
【0029】本発明の請求項4に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整する組成調
整装置とからなり、前記組成調整装置は前記空調機とは
別の箱体に一体として収納され、また、前記組成調整装
置は前記空調機と配管接続および配線接続によって着脱
可能としたものであり、循環組成を低沸点成分に富んだ
冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機と別に設けた
ので、空調機のスペースに余裕がない場合でも、設置が
容易となる。
【0030】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可能なヒー
トポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしのみを選
択することで簡単に実現できる。
【0031】本発明の請求項5に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を高沸点成分および低沸点成分に富んだ冷媒組成
に調整する組成調整装置とからなり、前記組成調整装置
は前記空調機とは別の箱体に一体として収納され、ま
た、前記組成調整装置は配管および電磁弁の信号線によ
って前記空調機と着脱可能としたので、循環組成を高沸
点成分に富んだ組成から低沸点成分に富んだ冷媒組成ま
で調整する組成調整装置を空調機と別に設けたので、空
調機のスペースに余裕がない場合でも、設置が容易とな
り、また、循環組成を大きく変化させることができるの
で、空調機の能力調整範囲を大きく変化させることがで
き、空調負荷が大きく変化する場合にも十分対応でき
る。
【0032】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と広範囲に能力制御が可能
なヒートポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしの
みを選択することで簡単に実現できる。
【0033】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、内部に充填材を充填した精留塔を設
け、前記精留塔の頂部と冷却器および貯留器を環状に接
続した回路を形成し、前記精留塔の底部と、前記室内膨
張弁と前記室外膨張弁との間の配管とを第1の開閉弁、
第1の電磁弁、第1の副絞り装置の直列回路を介して着
脱可能なように接続し、同じく前記精留塔の底部と前記
圧縮機の吸入配管とを第2の副絞り装置、第2の電磁
弁、第2の開閉弁の直列回路を介して着脱可能なように
接続し、前記冷却器において、前記第2の副絞り装置の
出口配管と前記精留塔の頂部とが間接的に熱交換するよ
うに構成したものであり、組成調整装置と空調機とを2
本の配管で接続するという簡単な構成で、空調機の循環
組成を高沸点成分に富んだ冷媒組成に調整でき、付加に
応じた能力セーブが可能な高効率なヒートポンプ装置を
実現できる。
【0034】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが
可能な高効率のヒートポンプ装置を配管の脱着により簡
単に実現できる。
【0035】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
4に記載の発明に、内部に充填材を充填した精留分離器
を設け、下部に冷媒を貯留する貯留器と前記貯留器に貯
留する冷媒を加熱する加熱器を有し、前記冷媒精留塔の
頂部と前記室内膨張弁と前記室外膨張弁との間の配管と
を第1の開閉弁、第1の電磁弁、第1の副絞り装置の直
列回路を介して着脱可能なように接続し、同じく前記冷
媒精留塔の頂部と前記圧縮機の吸入配管とを第2の電磁
弁および第2の開閉弁の直列回路を介して着脱可能なよ
うに接続したものであり、組成調整装置と空調機とを2
本の配管で接続するという簡単な構成で、空調機の循環
組成を低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整でき、付加に
応じた能力アップが可能なヒートポンプ装置を実現でき
る。
【0036】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが
可能なヒートポンプ装置を配管の脱着により簡単に実現
できる。
【0037】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7に記載の発明の加熱器の加熱源として、電気ヒータ
ー、または、冷媒精留塔の圧力よりも高圧なヒートポン
プ装置内の冷媒を用いたので、精留分離に必要な発生ガ
スの熱源としてヒーターを用いた場合には確実な加熱が
可能となり、精留分離に必要な発生ガスの確保が容易と
なる。また、加熱器の加熱源として、冷媒精留塔の圧力
よりも高圧なヒートポンプ装置内の冷媒、たとえば凝縮
器出口の液冷媒を用いた場合には、冷凍サイクルの凝縮
熱を有効に利用でき、冷房運転時には、空調機の循環組
成を低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整して負荷に応じ
た能力アップを行いながら凝縮温度が低減され、冷凍サ
イクルの効率も改善される。
【0038】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
5に記載の発明に、内部に充填材を充填した冷媒精留塔
を設け、前記精留塔の塔底と前記精留塔の塔底より低い
位置に配置した貯留器の上部とを第1の電磁弁を介して
接続し、前記精留塔の塔頂と前記貯留器の上部とを前記
貯留器から前記精留塔に向かって流入可能な第1の逆止
弁を介して接続し、前記精留塔の塔頂と冷却器とを接続
し、前記冷却器と前記貯留器の上部とを前記冷却器から
前記貯留器に向かって流入可能な第2の逆止弁を介して
接続し、前記貯留器の底部と前記精留塔の塔底とを前記
貯留器から前記精留塔に向かって流入可能な第3の逆止
弁と加熱器を介して接続し、前記室外膨張弁と前記室内
膨張弁の間の配管と第1の開閉弁の一方を接続し、他方
を第2の電磁弁、第1の副絞り装置の直列回路を介して
前記精留塔の塔頂と接続する回路と、第3の電磁弁、第
2の副絞り装置の直列回路を介して前記精留塔の塔底と
接続する回路に分岐する分岐部を設け、前記分岐部と前
記第1開閉弁との間を着脱可能なように接続し、前記圧
縮機の吸入配管と第2の開閉弁の一方を接続し、他方を
第3の副絞り装置、第4の電磁弁の直列回路を介して前
記冷却器と接続する回路と、第5の電磁弁、前記冷却
器、第4の副絞り装置を介して前記精留塔の塔底部に接
続する回路とに分岐する分岐部を設け、前記分岐部と前
記第1開閉弁との間を着脱可能なように接続し、前記冷
却器において前記精留塔の底部より前記第4の副絞り装
置を経て前記冷却器に流入する冷媒と前記精留塔塔頂よ
り前記冷却器に流入する冷媒とが間接的に熱交換するよ
うに接続し、前記第1から第5の電磁弁を駆動する信号
線により、空調機と着脱可能なように接続したので、循
環組成を高沸点成分に富んだ組成から低沸点成分に富ん
だ冷媒組成まで調整する組成調整装置を空調機と別に設
けたので、空調機のスペースに余裕がない場合でも、設
置が容易となり、また、循環組成を大きく変化させるこ
とができるので、空調機の能力調整範囲を大きく変化さ
せることができ、空調負荷が大きく変化する場合にも十
分対応できる。
【0039】また、組成調整装置と空調機とを2本の配
管で接続するという簡単な構成で、空調機の循環組成を
低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整でき、負荷に応じた
能力の調整が可能なヒートポンプ装置を実現できる。
【0040】さらに、いわゆる通常の冷凍サイクルを有
する室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成と
したので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力調整が
可能なヒートポンプ装置を配管の脱着により簡単に実現
できる。
【0041】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項6に記載の発明に、室内熱交換器を有する室内機の吸
い込み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらか
じめ設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検
知した吸い込み空気温度との温度差が所定値以下になっ
た場合に、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁を
開放し、また前記設定空気温度と前記吸い込み空気温度
との温度差が前記所定値を超えた場合に、前記第1の電
磁弁を閉止する演算制御装置を設けたので、簡単なセン
シングで負荷の大小を判断でき、設定温度との差が一定
値以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が過剰
となった場合、電磁弁を開放するという簡単な制御で、
貯留器に冷媒量を貯留して主回路の冷媒量を減少させ、
また精留分離を行わせることにより低沸点成分を貯留器
に貯留し、主回路冷媒組成を高沸点側に変化させて能力
セーブを行うことができ、また、設定温度との差が一定
値以上、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が不足
となった場合、電磁弁を閉止するという簡単な制御のみ
で、貯留器の冷媒量を空にし、主回路の冷媒量を増加さ
せ、また冷媒組成を元の充填組成に戻すことにより能力
が回復できる。
【0042】また、組成調整装置の運転を制御する電磁
弁の開閉信号を送る信号線を、室外機に設けた信号ター
ミナルで脱着可能にしたので、組成調整装置を付加した
後、信号線を接続するだけで簡単に運転が可能となる。
【0043】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項7または8に記載の発明に、室内熱交換器を有する室
内機の吸い込み空気温度を検知する室内温度センサー
と、あらかじめ設定した設定空気温度と前記室内温度セ
ンサーで検知した吸い込み空気温度との温度差が所定値
を越えた場合に、前記第1の開閉弁および前記第2の開
閉弁を開放し、また前記設定空気温度と前記吸い込み空
気温度との温度差が前記所定値以下になった場合に、前
記第1の開閉弁を閉止する演算制御装置を設けたので、
簡単なセンシングで負荷の大小を判断でき、設定温度と
の差が一定値以上、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房
能力が不足した場合、開閉弁を開放するという簡単な制
御で、精留分離を行わせることにより高沸点成分を貯留
器に貯留し、主回路冷媒組成を低沸点側に変化させて能
力アップを行うことができ、また、設定温度との差が一
定値以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が過
剰となった場合、開閉弁を開放するという簡単な制御の
みで、貯留器の冷媒量を空にし、冷媒組成を元の充填組
成に戻すことにより能力が回復できる。
【0044】また、組成調整装置の運転を制御する電磁
弁の開閉信号を送る信号線を、室外機に設けた信号ター
ミナルで脱着可能にしたので、組成調整装置を付加した
後、信号線を接続するだけで簡単に運転が可能となる。
【0045】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項9に記載の発明に、室内熱交換器を有する室内機の吸
い込み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらか
じめ設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検
知した吸い込み空気温度との温度差が所定値を越えた場
合に、前記第3,第5の電磁弁を開放し、前記第1,第
2,第4の電磁弁を閉止し、また、前記設定空気温度と
前記吸い込み空気温度との温度差が前記所定値以下にな
った場合に、前記第1,第2,第4の電磁弁を開放し、
前記第3,第5の電磁弁を閉止する演算制御装置を設け
たので、簡単なセンシングで負荷の大小を判断でき、設
定温度との差が一定値以上、すなわち、室内の負荷に比
べ冷暖房能力が不足した場合、開閉弁を開閉するという
簡単な制御で、精留分離を行わせることにより高沸点成
分を貯留器に貯留し、主回路冷媒組成を低沸点側に変化
させて能力アップを行うことができ、また、設定温度と
の差が一定値以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房
能力が過剰となった場合、開閉弁を開閉するという簡単
な制御のみで、精留分離を行わせることにより低沸点成
分を貯留器に貯留し、主回路冷媒組成を高沸点側に変化
させて能力セーブを行うことができる。
【0046】また、組成調整装置の運転を制御する電磁
弁の開閉信号を送る信号線を、室外機に脱着可能にした
ので、組成調整装置を付加した後、信号線を接続するだ
けで簡単に運転が可能となる。
【0047】
【発明の実施形態】以下、本発明によるヒートポンプ装
置の実施の形態について、図面を参照しながら説明す
る。
【0048】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1によるヒートポンプ装置のシステム構成図であり、
21は空調機の室外機、22は空調機の室内機、23,
24は室外機21と室内機22を接続する接続配管であ
り、中を非共沸混合冷媒が流れて冷暖房に寄与する。
【0049】25は非共沸混合冷媒の冷媒組成を調整で
きる組成調整装置であり、2本の配管26,27が突出
しており、室外機21に設けてある開閉弁28,29を
介して、室外機21と接続することが可能であると共
に、切り離すことも可能である。
【0050】また、30,31は組成調整装置25の内
部に設け、冷媒の流れを制御する電磁弁(図示せず)を
駆動するための信号線であり、室外機21の電子基板
(図示せず)と接続、あるいは切り離しが可能なように
している。
【0051】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、その動作を説明する。
【0052】組成制御装置25は、室外機21とは別の
一つの箱体で構成されており、配管26は室外機21に
設けられた開閉弁28で、配管27は開閉弁29で各々
切り離すことが可能であり、また、組成制御装置25内
部に設けてある電磁弁(図示せず)を駆動する信号線3
0,31も室外機21と切り離せるようにしている。
【0053】ここで、いわゆる通常のヒートポンプ装置
として使用する場合には、配管26,27および信号線
30,31は室外機21とは切り離されており、室外機
21に付属している開閉弁28,29は閉じられてい
る。
【0054】すなわち、組成制御装置51はこの場合、
用をなさず、設置しなくてもよい。
【0055】そして、室外機21と室内機22が接続配
管26,27で接続されることにより、通常のヒートポ
ンプ運転で冷暖房が行なわれる。
【0056】すなわち、冷房時には室外機21から接続
配管23を通った液冷媒は室内機22の設置している部
屋の空気から熱を奪って冷房に寄与し、自らは蒸発して
接続配管24を通って、再び室外機21に帰還する。
【0057】また、暖房時には、室外機21から吐出し
た高温冷媒は、接続配管24を通って室内機に22に流
入し、室内機22の設置している部屋の空気に熱を放出
して暖房に寄与し、自らは液化して、接続配管23を通
って再び室外機21に帰還する。
【0058】このように、組成調整装置25が設置され
ていない場合にも、問題なく通常の冷暖房運転ができ
る。
【0059】一方、負荷に見合った能力制御が可能なヒ
ートポンプ装置を運転する場合には、配管26を室外機
21の開閉弁28に接続し、また配管27を開閉弁29
に接続すると共に、開閉弁28,29を開放する。さら
に、信号線30,31を室外機21の電子基板(図示せ
ず)に接続する。
【0060】この場合の運転は次のようになる。
【0061】冷房時、起動直後など冷房能力を必要とし
ている場合、組成調整装置25の内部に設けてある電磁
弁(図示せず)を信号線30,31により制御して開閉
し、循環冷媒組成を低沸点に富んだ組成とする。
【0062】こうすることにより、室外機21を出て、
室内機22へ流入する冷媒組成は低沸点に富んだ組成と
なり、ガス密度が大きくなるため冷媒循環量が増加し、
負荷に見合った能力の大きい運転ができるものである。
【0063】次に、冷房負荷が小さい場合には、同じ
く、組成調整装置25の内部に設けてある電磁弁(図示
せず)を信号線30,31により制御して開閉し、循環
冷媒組成を高沸点に富んだ組成とする。
【0064】こうすることにより、室外機21を出て、
室内機22へ流入する冷媒組成は高沸点に富んだ組成と
なり、ガス密度が小さくなるため冷媒循環量が増加し、
負荷に見合った能力の小さい運転ができるものである。
【0065】このように、組成調整装置25が空調機の
室外機21とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管26,27および信号線30,31を着脱可能とし
たので、組成調整装置25を構成する部品を組み込む場
合に、室外機21のスペースに余裕がない場合でも、別
置きにできるので設置が容易となる。
【0066】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機21に組成調整装置25を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力調整が可能
なヒートポンプ装置を組成調整装置25の着脱を選択す
ることで簡単に実現できるものである。
【0067】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2によるヒートポンプ装置のシステム構成図であり、
31は空調機の室外機であり、内部には圧縮機32、四
方弁33、室外熱交換器34、室外膨張弁35が配管接
続されている。また、室外膨張弁35は接続配管36に
よって室内機37の内部に設置されている室内膨張弁3
8を介して室内熱交換器39と接続され、さらに室内熱
交換器39の出口は接続配管40によって室外機31内
の四方弁33と接続されており、内部には非共沸混合冷
媒が封入されている。
【0068】41は室外機31とは別の箱体内部に一体
として構成された組成調整装置であり、その内部の構成
要素としては、内部に充填材42が充填された鉛直方向
に長い直管で構成された精留塔43、精留塔43の塔底
部(下部)より上昇してきたガスを液化するための冷却
器44、液化した低沸点冷媒を液体で貯留する貯留器4
5が設置されている。
【0069】また、精留塔43の頂部は冷却器44を介
して貯留器45の頂部と連通しており、また、貯留器4
5の底部は精留塔43の頂部と連通しており、精留塔4
3の頂部と冷却器44および貯留器45を環状に接続し
た回路を形成している。
【0070】また、精留塔43の底部と、副絞り装置4
6と電磁弁47を介して配管48が接続され、組成制御
装置41の外部に突出しており、室外機31に設けた開
閉弁49に接続できるようにしている。ここで、開閉弁
49は接続配管36より分岐して室外機の箱体に設置さ
れている。
【0071】また、精留塔43の底部と冷却器44とを
副絞り装置50を介して接続すると共に電磁弁51を介
して配管52が接続され、組成制御装置41の外部に突
出し、室外機31に設けた開閉弁53に接続できるよう
にしている。ここで、開閉弁53は圧縮機32の吸入配
管より分岐して室外機の箱体に設置されている。
【0072】なお、冷却器44において、精留塔43の
底部から副絞り装置50を経て配管52へ向かう冷媒
と、精留塔43の頂部の冷媒とが間接的に熱交換するよ
うに構成している。
【0073】なお、冷却器44としては二重管構造のも
のなどの使用が可能である。
【0074】また、54,55はそれぞれ電磁弁47,
51を駆動するための信号線であり、組成調整装置41
より突出して、室外機31に設けている信号ターミナル
56に接続できるようにしている。
【0075】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、その動作を説明する。
【0076】組成制御装置41は、一つの箱体に収納さ
れており、また、配管48,52と信号線54,55に
よって室外機31と切り離すことができるようにしてい
る。
【0077】すなわち、配管48は室外機31に設けら
れた開閉弁49で、配管52は開閉弁53で各々切り離
すことが可能であり、また、電磁弁47,51を駆動す
る信号線54,55も信号ターミナル56で室外機31
と切り離せるようにしている。
【0078】ここで、いわゆる通常のヒートポンプ装置
として使用する場合には、室外機配管48,52および
信号線54,55は室外機31とは切り離されており、
室外機31に付属している開閉弁49,53は閉じられ
ている。また、信号ターミナル56も配線されることな
く室外機31に設置されている。すなわち、組成制御装
置41はこの場合、用をなさず、設置しなくてもよい。
【0079】そして、室外機31と室内機37が接続配
管36,40で接続されることにより、通常のヒートポ
ンプ運転で冷暖房が行なわれる。
【0080】すなわち、冷房時には、圧縮機32から吐
出した冷媒は、四方弁33、室外熱交換器34に高温冷
媒が流れ、凝縮液化し室外膨張弁35、接続配管36、
室内膨張弁38を通って減圧されながら室内熱交換器3
9に流入し、ここで室内機37の設置している部屋の空
気から熱を奪って冷房に寄与し、自らは蒸発して接続配
管40、四方弁33を通って、再び圧縮機32に帰還す
る。
【0081】また、暖房時には、圧縮機32から吐出し
た高温冷媒は、四方弁33、接続配管40を通って室内
熱交換器39に流入し、ここで室内機37の設置してい
る部屋の空気に熱を放出して暖房に寄与し、自らは液化
して室内膨張弁38、接続配管36、室外膨張弁35を
通って減圧されながら室外熱交換器34に流入し、ここ
で室外空気より熱を奪って蒸発し、四方弁33を通っ
て、再び圧縮機32に帰還する。
【0082】このように、組成調整装置41が設置され
ていない場合にも、問題なく通常の冷暖房運転ができ
る。
【0083】一方、負荷に見合って能力セーブが可能な
ヒートポンプ装置を運転する場合には、配管48を室外
機31の開閉弁49に接続し、また配管52を開閉弁5
3に接続すると共に、開閉49,53を開放する。さら
に、信号線54,55を信号ターミナル56に接続す
る。
【0084】この場合の運転は次のようになる。
【0085】冷房時、圧縮機32の起動直後など冷房能
力を必要としている場合、電磁弁47は閉止、電磁弁5
1は開放する。この状態で、圧縮機32から吐出した冷
媒は、四方弁33、室外熱交換器34に高温冷媒が流
れ、凝縮液化し室外膨張弁35に流入する。ここで、電
磁弁47は閉止されているので、室外膨張弁35を出た
中間圧の冷媒は、すべて接続配管36を通って室内膨張
弁38を通過して低圧となり、室内熱交換器39で蒸発
して室内機37の設置されている空間を冷却し、その
後、接続配管40、四方弁33を通って再び圧縮機32
に吸入される。
【0086】一方、電磁弁47が閉止しており、また、
開放している電磁弁51が圧縮機32の吸入配管に接続
されているため、精留塔43、冷却器44、貯留器45
は、低圧のガスとなり、冷媒の貯留はほとんどない。
【0087】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で、かつ冷媒量
の多い状態で運転され、負荷に見合った能力の大きい運
転ができる。
【0088】次に、冷房負荷が小さい場合には、電磁弁
47、51が開放される。この場合、室外膨張弁35を
出た中間圧の二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管4
8、電磁弁47、副絞り装置46を通って精留塔43の
塔底に流入すると共に、一部は副絞り装置50を通って
減圧され、低温の二相冷媒となって冷却器44に流入
し、ここで精留塔43の塔頂部の気相冷媒と間接的に熱
交換する。
【0089】ここにおいては、冷却器44の冷却源とし
て、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧の二相
冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、冷却器
44を小型にできるのみならず、精留塔43の塔頂部の
ガスを確実に液化できる。
【0090】このようにして、精留塔43の塔底より流
入し精留塔43の頂部から出た冷媒は冷却器44で冷却
されて液化し、貯留器45に貯留されて、徐々に貯留量
が増加し、再び精留塔43の塔頂部に帰還して精留塔4
3を下降するようになる。この状態が連続的に起こる
と、精留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒液と
が精留塔43内の充填材42表面上で気液接触により精
留作用が起こり、貯留器45には徐々に低沸点に富んだ
冷媒組成が貯留され、精留塔43を下降し副絞り装置5
0を通過する冷媒は徐々に高沸点に富んだ組成となっ
て、冷却器44、電磁弁51、配管52、開閉弁53を
介して圧縮機32に吸入される。
【0091】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、冷媒循環量が減少して、能力を
セーブすることができる。また、貯留器45に低沸点冷
媒が貯留されているため、主回路冷媒量を少なくするこ
とができ、冷媒量減少の効果も加えることにより、さら
に能力セーブに寄与し、負荷に適した能力の運転ができ
るものである。
【0092】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様である。
【0093】圧縮機32の起動直後など暖房能力を必要
としている場合、電磁弁47は閉止、電磁弁51は開放
する。この状態で、圧縮機32から吐出した冷媒は、四
方弁33、接続配管40を通って室内熱交換器39に高
温冷媒が流れ、室内機37の設置されている空間を暖房
し、自らは凝縮液化して室内膨張弁38、接続配管36
を流れる。ここで、電磁弁47は閉止されているので、
室内膨張弁38を出た中間圧の冷媒は、すべて接続配管
36を通って室外膨張弁35を通過して低圧となり、四
方弁33を通って再び圧縮機32に吸入される。
【0094】一方、電磁弁47が閉止しており、また、
開放している電磁弁51が圧縮機32の吸入配管に接続
されているため、精留塔43、冷却器44、貯留器45
は、低圧のガスとなり、冷媒の貯留はほとんどない。
【0095】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で、かつ冷媒量
の多い状態で運転され、負荷に見合った能力の大きい運
転ができる。
【0096】次に、暖房負荷が小さい場合には、電磁弁
47が開放される。この場合、室内膨張弁38を出た中
間圧の二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管48、電磁
弁47、副絞り装置46を通って精留塔43の塔底に流
入すると共に、一部は副絞り装置50を通って減圧さ
れ、低温の二相冷媒となって冷却器44に流入し、ここ
で精留塔43の塔頂部の気相冷媒と間接的に熱交換す
る。
【0097】ここにおいては、冷却器44の冷却源とし
て、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧の二相
冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、冷却器
44を小型にできるのみならず、精留塔43の塔頂部の
ガスを確実に液化できる。
【0098】このようにして、精留塔43の塔底より流
入し精留塔43の頂部から出た冷媒は冷却器44で冷却
されて液化し、貯留器45に貯留されて、徐々に貯留量
が増加し、再び精留塔43の塔頂部に帰還して精留塔4
3を下降するようになる。この状態が連続的に起こる
と、精留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒液と
が精留塔43内の充填材42表面上で気液接触により精
留作用が起こり、貯留45には徐々に低沸点に富んだ冷
媒組成が貯留され、精留塔43を下降し副絞り装置50
を通過する冷媒は徐々に高沸点に富んだ組成となって、
冷却器44、電磁弁51、配管52、開閉弁53を介し
て圧縮機32に吸入される。
【0099】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置41に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0100】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力をセーブすることができ
る。また、貯留器45に低沸点冷媒が貯留されているた
め、主回路冷媒量を少なくすることができ、冷媒量減少
の効果も加えることにより、さらに能力セーブに寄与
し、負荷に適した能力の運転ができるものである。
【0101】このように、組成調整装置41が空調機の
室外機31とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管48,52および配線54,55を着脱可能とした
ので、組成調整装置41を構成する精留塔43や冷却器
44などの部品を組み込む場合に、室外機31のスペー
スに余裕がない場合でも、別置きにできるので設置が容
易となる。
【0102】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置41を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが可
能な高効率なヒートポンプ装置を組成調整装置41の着
脱を選択することで簡単に実現できるものである。
【0103】なお、組成調整装置41内の回路について
は本実施の形態に示したものばかりでなく、電磁弁4
7,51に対する副絞り装置46,50に対する位置を
変更したものも本発明に含まれ、また、室外機31内の
回路についても、開閉弁49の接続位置を変更したもの
や、室外膨張弁35,室内膨張弁38をキャピラリチュ
ーブなどに変えたものなども本発明に含まれるものであ
る。
【0104】(実施の形態3)図3は本発明の実施の形
態3によるヒートポンプ装置のシステム構成図であり、
実施の形態2と同一の構成については同一符号を記し、
詳細な説明は省略する。
【0105】61は室外機31とは別の箱体内部に一体
として構成された組成調整装置であり、その内部の構成
要素としては、内部に充填材42が充填された鉛直方向
に長い直管で構成された精留塔43、精留塔43の下部
に設け冷媒を貯留する貯留器62、貯留器62の冷媒を
加熱してガスを発生させる加熱器63が設置されてい
る。
【0106】また、精留塔43の底部は貯留器62と連
通しており、また、貯留器62の底部は加熱器63を介
して精留塔43の底部と再び接続する環状の回路を形成
している。
【0107】また、精留塔43の頂部は、副絞り装置6
4と電磁弁65を介して配管66が接続され、組成制御
装置61の外部に突出しており、室外機31に設けた開
閉弁49に接続できるようにしている。ここで、開閉弁
49は接続配管36より分岐して室外機の箱体に設置さ
れている。
【0108】また、精留塔43の頂部は、電磁弁68を
介して配管69が接続され、組成制御装置61の外部に
突出し、室外機31に設けた開閉弁53に接続できるよ
うにしている。ここで、開閉弁53は圧縮機32の吸入
配管より分岐して室外機の箱体に設置されている。
【0109】なお、副絞り装置64と電磁弁65の間の
配管67は加熱器63と接続され、貯留器62より加熱
器63に流入した冷媒と、加熱器63で間接的に熱交換
するように構成されている。
【0110】なお、加熱器63としては二重管構造のも
のなどが使用可能である。
【0111】また、70,71はそれぞれ電磁弁65,
68を駆動するための信号線であり、組成調整装置61
より突出して、室外機31に設けている信号ターミナル
56に接続している。
【0112】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、その動作を説明する。
【0113】組成制御装置61は、一つの箱体に収納さ
れており、また、配管66,69と信号線70,71に
よって室外機31と切り離すことができるようにしてい
る。
【0114】すなわち、配管66は室外機31に設けら
れた開閉弁49で、配管69は開閉弁53で各々切り離
すことが可能であり、また、電磁弁65,68を駆動す
る信号線70,71も信号ターミナル56で室外機31
と切り離せるようにしている。
【0115】ここで、いわゆる通常のヒートポンプ装置
として使用する場合には、配管66,69および信号線
70,71は室外機31とは切り離されており、室外機
31に付属している開閉弁49,53は閉じられてい
る。また、信号ターミナル56も配線されることなく室
外機31に設置されている。すなわち、組成制御装置6
1は、この場合、用はなさず、設置しなくてもよい。
【0116】そして、室外機31と室内機37が接続配
管36,40で接続されることにより、通常のヒートポ
ンプ運転で冷暖房が行なわれるが、この動作について
は、実施の形態2で示したものと同様であるので説明は
省略するが、組成調整装置61が設置されていない場合
にも、問題なく通常の冷暖房運転ができるものである。
【0117】一方、負荷に見合って能力アップが可能な
ヒートポンプ装置を運転する場合には、配管66を室外
機31の開閉弁49に接続し、また配管69を開閉弁5
3に接続すると共に、開閉弁49,53を開放する。さ
らに、信号線70,71を信号ターミナル56に接続す
る。
【0118】冷房時、通常の能力で運転する場合には、
電磁弁65は閉止、電磁弁68は開放する。この状態
で、圧縮機32から吐出した冷媒は、四方弁33、室外
熱交換器34に高温冷媒が流れ、凝縮液化し室外膨張弁
35に流入する。ここで、電磁弁65は閉止されている
ので、室外膨張弁35を出た中間圧の冷媒は、すべて接
続配管36を通って室内膨張弁38を通過して低圧とな
り、室内熱交換器39で蒸発して室内機37の設置され
ている空間を冷却し、その後、接続配管40、四方弁3
3を通って再び圧縮機32に吸入される。
【0119】一方、電磁弁65が閉止しており、また、
開放している電磁弁68が圧縮機32の吸入配管に接続
されているため、精留塔43、冷却器44、貯留器45
は、低圧のガスとなり、冷媒の貯留はほとんどない。
【0120】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で運転され、負
荷に見合った通常能力の運転ができる。
【0121】次に、冷房負荷が大きくなった場合には、
電磁弁65,68が開放される。この場合、室外膨張弁
35を出た中間圧の二相冷媒の一部は、開閉弁49、配
管66、電磁弁65、配管67を通って加熱器63に流
入し、ここで貯留器62に貯留されて加熱器63に流入
した冷媒液と熱交換した後、副絞り装置64を通って精
留塔43の塔頂に流入すると共に、一部は電磁弁68を
通って配管69、開閉弁53を通って圧縮機32に吸引
される。
【0122】精留塔43の塔頂より流入した二相冷媒の
内の液冷媒はやや高沸点に富んだ冷媒が精留塔43を降
下し、貯留器62に貯留されながら加熱器63に流入す
る。
【0123】精留塔43の圧力は、電磁弁68、開閉弁
53が開放しているので、ほぼ低圧となり、そのため、
前述の配管67を流れるやや温度の高い二相冷媒によっ
て加熱され、そこから低沸点に富んだガスが発生して精
留塔43の塔底部より上昇する。この状態が連続的に起
こると、精留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒
液とが精留塔43内の充填材42表面上で気液接触によ
り精留作用が起こり、貯留器62には徐々に高沸点に富
んだ冷媒組成が貯留され、精留塔43を上昇し電磁弁6
8を通過する冷媒は徐々に低沸点に富んだ組成となっ
て、配管69、開閉弁53を介して圧縮機32に吸入さ
れる。
【0124】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置61に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0125】このようにして、主回路は徐々に低沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力を向上することができる。
また、ここにおいては、加熱器63の加熱源として、中
間圧の二相冷媒を利用しているため、加熱を終えた冷媒
の潜熱が増加して冷房能力が向上する効果も併せ持つ。
【0126】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様である。
【0127】暖房時、通常の能力で運転する場合には、
電磁弁65は閉止、電磁弁68は開放する。
【0128】この状態で、圧縮機32から吐出した冷媒
は、四方弁33、接続配管40を通って室内熱交換器3
9に高温冷媒が流れ、室内機37の設置されている空間
を暖房し、自らは凝縮液化して室内膨張弁38、接続配
管36を流れる。ここで、電磁弁65は閉止されている
ので、室内膨張弁38を出た中間圧の冷媒は、すべて接
続配管36を通って室外膨張弁35を通過して低圧とな
り、四方弁33を通って再び圧縮機32に吸入される。
【0129】一方、電磁弁65が閉止しており、また、
開放している電磁弁68が圧縮機32の吸入配管に接続
されているため、精留塔43、貯留器62、加熱器63
は、低圧のガスとなり、冷媒の貯留はほとんどない。
【0130】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で、通常負荷に
見合った能力の運転ができる。
【0131】次に、暖房負荷が大きくなった場合には、
電磁弁65,68が開放される。この場合、室内膨張弁
38を出た中間圧の二相冷媒の一部は、開閉弁49、配
管66、電磁弁65、配管67を通って加熱器63に流
入し、ここで貯留器62に貯留されて加熱器63に流入
した冷媒液と熱交換した後、副絞り装置64を通って精
留塔43の塔頂に流入すると共に、一部は電磁弁68を
通って配管69、開閉弁53を通って圧縮機32に吸引
される。
【0132】精留塔43の塔頂より流入した二相冷媒の
内の液冷媒はやや高沸点に富んだ冷媒が重力により精留
塔43を降下し、貯留器62に貯留されながら加熱器6
3に流入する。
【0133】精留塔43の圧力は、電磁弁68、開閉弁
53が開放しているので、ほぼ低圧となり、そのため、
前述の配管67を流れるやや温度の高い二相冷媒によっ
て加熱され、そこから低沸点に富んだガスが発生して精
留塔43の塔底部より上昇する。この状態が連続的に起
こると、精留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒
液とが精留塔43内の充填材42表面上で気液接触によ
り精留作用が起こり、貯留器62には徐々に高沸点に富
んだ冷媒組成が貯留され、精留塔43を上昇し電磁弁6
8を通過する冷媒は徐々に低沸点に富んだ組成となっ
て、配管69、開閉弁53を介して圧縮機32に吸入さ
れる。
【0134】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置61に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0135】このようにして、主回路は徐々に低沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力を向上することができる。
また、ここにおいては、加熱器63の加熱源として、中
間圧の二相冷媒を利用しているため、加熱を終えた冷媒
の潜熱が増加して室外熱交換器34での吸熱量が増加
し、暖房能力が向上する効果も併せ持つ。
【0136】このように、組成調整装置61が空調機の
室外機31とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管66,69および配線70,71を着脱可能とした
ので、組成調整装置61を構成する精留塔43や加熱器
63などの部品を組み込む場合に、室外機31のスペー
スに余裕がない場合でも、別置きにできるので設置が容
易となる。
【0137】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置61を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可
能なヒートポンプ装置を組成調整装置61の着脱を選択
することで簡単に実現できるものである。
【0138】なお、加熱器67の加熱源として副絞り装
置64に流入する前の冷媒を用いたが、ヒータや外気な
どでも良く、これらも本発明に含まれるものである。
【0139】また、室外機31内の回路についても、開
閉弁49の接続位置を変更したものや、室外膨張弁3
5,室内膨張弁38をキャピラリチューブなどに変えた
ものなども本発明に含まれるものである。
【0140】(実施の形態4)図4は、本発明の実施の
形態4によるヒートポンプ装置のシステム構成図であ
り、31は空調機の室外機であり、内部には圧縮機3
2、四方弁33、室外熱交換器34、室外膨張弁35が
配管接続されている。また、室外膨張弁35は接続配管
36によって室内機37の内部に設置されている室内膨
張弁38を介して室内熱交換器39と接続され、さらに
室内熱交換器39の出口は接続配管40によって室外機
31内の四方弁33と接続されており、内部には非共沸
混合冷媒が封入されている。
【0141】81は室外機31とは別の箱体内部に一体
として構成された組成調整装置であり、その内部の構成
要素としては、内部に充填材42が充填された鉛直方向
に長い直管で構成された精留塔43、精留塔43の塔底
部(下部)より上昇してきたガスを液化するための冷却
器44、液化した低沸点冷媒を液体で貯留する貯留器8
2が設置されている。
【0142】貯留器82は精留塔43の塔底より低い位
置に配置され、精留塔43の塔底と貯留器82の上部と
は開閉弁83を介して接続され、精留塔43の塔頂と貯
留器82の上部とは貯留器82から精留塔43に向かっ
て流入可能な逆止弁84を介して接続されている。
【0143】44は冷却器であり、その入口は精留塔4
3の塔頂と接続されており、冷却器44の出口と貯留器
82の上部とは冷却器44から貯留器82に向かって流
入可能な逆止弁85を介して接続されている。
【0144】また、貯留器82の底部と精留塔43の塔
底は貯留器82から精留塔に向かって流入可能な逆止弁
86と加熱器63を介して接続されている。
【0145】精留塔43の塔底は、副絞り装置87、電
磁弁88の直列回路を介して配管89に接続し、また、
精留塔43の塔頂は、副絞り装置90、電磁弁91の直
列回路を介して同じく配管89に接続しており、配管8
9は組成調整装置81より突出して保持されている。
【0146】また、配管89は、室外機31に設けた開
閉弁49に接続できるようにしている。ここで、開閉弁
49は接続配管36より分岐して室外機の箱体に設置さ
れている。
【0147】精留塔43の塔頂は、電磁弁92、副絞り
装置93の直列回路を介して配管94と接続し、精留塔
43の塔底は副絞り装置95、冷却器44、電磁弁96
の直列回路を介して、同じく配管94に接続しており、
配管94は組成調整装置81より突出して保持されてい
る。
【0148】また、配管94は、室外機31に設けた開
閉弁53に接続できるようにしている。ここで、開閉弁
53は圧縮機32の吸入配管より分岐して室外機の箱体
に設置されている。
【0149】また、97,98,99,100,101
はそれぞれ電磁弁83,88,91,92,96を駆動
するための信号線であり、組成調整装置81より突出し
て、室外機31に設けている電子基板56に接続できる
ようにしている。
【0150】また、102は加熱器63を制御するため
の信号線である。
【0151】次に、この様な構成からなる冷凍サイクル
において、その動作を説明する。
【0152】組成制御装置81は、一つの箱体に収納さ
れており、また、配管89,94と信号線97,98,
99,100,101,102によって室外機31と切
り離すことができるようにしている。
【0153】すなわち、配管89は室外機31に設けら
れた開閉弁49で、配管94は開閉弁53で各々切り離
すことが可能であり、また、電磁弁83,88,91,
92,96を駆動する信号線97,98,99,10
0,101および、加熱器63を制御する信号線102
も電子基板56で室外機31と切り離せるようにしてい
る。
【0154】ここで、いわゆる通常のヒートポンプ装置
として使用する場合には、配管89,94と信号線9
7,98,99,100,101,102は室外機31
とは切り離されており、室外機31に付属している開閉
弁49,53は閉じられている。また、電子基板56も
配線されることなく室外機31に設置されている。すな
わち、組成制御装置81はこの場合、用をなさず、設置
しなくてもよい。
【0155】そして、室外機31と室内機37が接続配
管36,40で接続されることにより、通常のヒートポ
ンプ運転で冷暖房が行なわれる。
【0156】すなわち、冷房時には、圧縮機32から吐
出した冷媒は、四方弁33、室外熱交換器34に高温冷
媒が流れ、凝縮液化し室外膨張弁35、接続配管36、
室内膨張弁38を通って減圧されながら室内熱交換器3
9に流入し、ここで室内機37の設置している部屋の空
気から熱を奪って冷房に寄与し、自らは蒸発して接続配
管40、四方弁33を通って、再び圧縮機32に帰還す
る。
【0157】また、暖房時には、圧縮機32から吐出し
た高温冷媒は、四方弁33、接続配管40を通って室内
熱交換器39に流入し、ここで室内機37の設置してい
る部屋の空気に熱を放出して暖房に寄与し、自らは液化
して室内膨張弁38、接続配管36、室外膨張弁35を
通って減圧されながら室外熱交換器34に流入し、ここ
で室外空気より熱を奪って蒸発し、四方弁33を通っ
て、再び圧縮機32に帰還する。
【0158】このように、組成調整装置81が設置され
ていない場合にも、問題なく通常の冷暖房運転ができ
る。
【0159】一方、負荷が小さい場合の能力セーブ運転
を行う場合には、配管89を室外機31の開閉弁49に
接続し、また配管94を開閉弁53に接続すると共に、
開閉49,53を開放する。さらに、信号線97,9
8,99,100,101,102を電子基板56に接
続する。
【0160】まず、冷房運転時には、電磁弁88、96
が開放され、電磁弁83,91,92は閉止される。こ
の場合、室外膨張弁35を出た中間圧の二相冷媒の一部
は、開閉弁49、配管89、電磁弁88、副絞り装置8
7を通って精留塔43の塔底に流入すると共に、一部は
副絞り装置95を通って減圧され、低温の二相冷媒とな
って冷却器44に流入し、ここで精留塔43の塔頂部の
気相冷媒と間接的に熱交換する。
【0161】ここにおいては、冷却器44の冷却源とし
て、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧の二相
冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、冷却器
44を小型にできるのみならず、精留塔43の塔頂部の
ガスを確実に液化できる。
【0162】このようにして、精留塔43の塔底より流
入し精留塔43の頂部から出た冷媒は冷却器44で冷却
されて液化し、逆止弁85を通って貯留器82に貯留さ
れて、徐々に貯留量が増加し、再び精留塔43の塔頂部
に帰還して精留塔43を下降するようになる。この状態
が連続的に起こると、精留塔43を上昇する冷媒ガスと
下降する冷媒液とが精留塔43内の充填材42表面上で
気液接触により精留作用が起こり、貯留器82には徐々
に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留され、精留塔43を下
降し副絞り装置95を通過する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となって、冷却器44、電磁弁96、配管9
4、開閉弁53を介して圧縮機32に吸入される。
【0163】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、冷媒循環量が減少して、能力を
セーブすることができる。また、貯留器82に低沸点冷
媒が貯留されているため、主回路冷媒量を少なくするこ
とができ、冷媒量減少の効果も加えることにより、さら
に能力セーブに寄与し、負荷に適した能力の運転ができ
るものである。
【0164】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様である。
【0165】暖房運転時にも、電磁弁88、96が開放
され、電磁弁83,91,92は閉止される。この場
合、室内膨張弁38を出た中間圧の二相冷媒の一部は、
開閉弁49、配管89、電磁弁88、副絞り装置87を
通って精留塔43の塔底に流入すると共に、一部は副絞
り装置95を通って減圧され、低温の二相冷媒となって
冷却器44に流入し、ここで精留塔43の塔頂部の気相
冷媒と間接的に熱交換する。
【0166】ここにおいては、冷却器44の冷却源とし
て、サイクル中で最もエンタルピの低い低温低圧の二相
冷媒を利用しているため潜熱を有効に利用でき、冷却器
44を小型にできるのみならず、精留塔43の塔頂部の
ガスを確実に液化できる。
【0167】このようにして、精留塔43の塔底より流
入し精留塔43の頂部から出た冷媒は冷却器44で冷却
されて液化し、逆止弁85を通って貯留器82に貯留さ
れて、徐々に貯留量が増加し、再び精留塔43の塔頂部
に帰還して精留塔43を下降するようになる。この状態
が連続的に起こると、精留塔43を上昇する冷媒ガスと
下降する冷媒液とが精留塔43内の充填材42表面上で
気液接触により精留作用が起こり、貯留器82には徐々
に低沸点に富んだ冷媒組成が貯留され、精留塔43を下
降し副絞り装置95を通過する冷媒は徐々に高沸点に富
んだ組成となって、冷却器44、電磁弁96、配管9
4、開閉弁53を介して圧縮機32に吸入される。
【0168】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、冷媒循環量が減少して、能力を
セーブすることができる。また、貯留器82に低沸点冷
媒が貯留されているため、主回路冷媒量を少なくするこ
とができ、冷媒量減少の効果も加えることにより、さら
に能力セーブに寄与し、負荷に適した能力の運転ができ
るものである。
【0169】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置81に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0170】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力をセーブすることができ
る。また、貯留器82に低沸点冷媒が貯留されているた
め、主回路冷媒量を少なくすることができ、冷媒量減少
の効果も加えることにより、さらに能力セーブに寄与
し、負荷に適した能力の運転ができるものである。
【0171】このように、組成調整装置81が空調機の
室外機31とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管89,94および配線97,98,99,100,
101,102を着脱可能としたので、組成調整装置8
1を構成する精留塔43や冷却器44などの部品を組み
込む場合に、室外機31のスペースに余裕がない場合で
も、別置きにできるので設置が容易となる。
【0172】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置81を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが可
能な高効率なヒートポンプ装置を組成調整装置81の着
脱を選択することで簡単に実現できるものである。
【0173】一方、負荷が大きい場合の能力アップ運転
を行う場合には、配管89を室外機31の開閉弁49に
接続し、また配管94を開閉弁53に接続すると共に、
開閉49,53を開放する。さらに、信号線97,9
8,99,100,101,102を電子基板56に接
続する。
【0174】まず、冷房運転時には、電磁弁83,9
1,92が開放され、電磁弁88,96は閉止される。
また、加熱器63を信号線102を介して通電し、冷媒
の加熱を行う。
【0175】この場合、室外膨張弁35を出た中間圧の
二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管89、電磁弁9
1、副絞り装置90を通って精留塔43の塔頂に流入す
ると共に、一部は電磁弁92を通って副絞り装置93、
配管94、開閉弁53を通って圧縮機32に吸引され
る。
【0176】精留塔43の塔頂より流入した二相冷媒の
内の液冷媒はやや高沸点に富んだ冷媒が精留塔43を降
下し、電磁弁83を通って貯留器82に貯留されながら
加熱器63に流入する。
【0177】ここで冷媒は加熱され、そこから低沸点に
富んだガスが発生して、逆止弁86を通り精留塔43の
塔底部より上昇する。この状態が連続的に起こると、精
留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒液とが精留
塔43内の充填材42表面上で気液接触により精留作用
が起こり、貯留器82には徐々に高沸点に富んだ冷媒組
成が貯留され、精留塔43を上昇し電磁弁92を通過す
る冷媒は徐々に低沸点に富んだ組成となって、副絞り装
置93、配管94、開閉弁53を介して圧縮機32に吸
入される。
【0178】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置81に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0179】このようにして、主回路は徐々に低沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力を向上することができる。
【0180】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様である。
【0181】暖房負荷が大きくなった場合には、電磁弁
83,91,92が開放され、電磁弁88,96は閉止
される。また、加熱器63を信号線102を介して通電
し、冷媒の加熱を行う。 この場合、室内膨張弁38を
出た中間圧の二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管8
9、電磁弁91、副絞り装置90を通って精留塔43の
塔頂に流入すると共に、一部は電磁弁92を通って副絞
り装置93、配管94、開閉弁53を通って圧縮機32
に吸引される。
【0182】精留塔43の塔頂より流入した二相冷媒の
内の液冷媒はやや高沸点に富んだ冷媒が精留塔43を降
下し、電磁弁83を通って貯留器82に貯留されながら
加熱器63に流入する。
【0183】ここで冷媒は加熱され、そこから低沸点に
富んだガスが発生して、逆止弁86を通り精留塔43の
塔底部より上昇する。この状態が連続的に起こると、精
留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒液とが精留
塔43内の充填材42表面上で気液接触により精留作用
が起こり、貯留器82には徐々に高沸点に富んだ冷媒組
成が貯留され、精留塔43を上昇し電磁弁92を通過す
る冷媒は徐々に低沸点に富んだ組成となって、副絞り装
置93、配管94、開閉弁53を介して圧縮機32に吸
入される。
【0184】なお、室内膨張弁38で減圧され、組成調
整装置81に流入する残りの冷媒は、室外膨張弁35で
低圧まで減圧され、室外熱交換器34で外気より吸熱し
て自らは蒸発し、四方弁33を通って、開閉弁53より
流出してきた冷媒と合流して圧縮機32に吸引される。
【0185】このようにして、主回路は徐々に低沸点に
富んだ冷媒組成となり、能力を向上することができる。
【0186】このように、組成調整装置81が空調機の
室外機31とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管89,94と信号線97,98,99,100,1
01,102によって室外機31と切り離すことができ
るようにしたので、組成調整装置81を構成する精留塔
43や加熱器63などの部品を組み込む場合に、室外機
31のスペースに余裕がない場合でも、別置きにできる
ので設置が容易となる。
【0187】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置81を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可
能なヒートポンプ装置を組成調整装置81の着脱を選択
することで簡単に実現できるものである。
【0188】また、貯留器82を精留塔43の塔底位置
より低い位置に配置することにより、電磁弁の開閉操作
のみで高沸点成分を貯留する場合も低沸点成分を貯留す
る場合も同一の貯留器を兼用することができるため精留
分離回路を小型化できる。
【0189】なお、本実施例では、精留塔43の塔底と
貯留器82の上部とは開閉弁83を介して接続したが、
精留塔43の塔底から貯留器82の上部に向かって流入
可能な逆止弁を介して接続してもよい。
【0190】なお、加熱器67の加熱源としてヒータを
用いたが、副絞り装置90に流入する前の冷媒や外気な
どでも良く、これらも本発明に含まれるものである。
【0191】また、室外機31内の回路についても、開
閉弁49の接続位置を変更したものや、室外膨張弁3
5,室内膨張弁38をキャピラリチューブなどに変えた
ものなども本発明に含まれるものである。
【0192】(実施の形態5)図5は本発明の実施の形
態5によるヒートポンプ装置のシステム構成図であり、
実施の形態2と同一の構成については同一符号を記し、
詳細な説明は省略する。
【0193】ここでは、室内熱交換器39などからなる
室内機37に、室内の空気温度(すなわち室内機37の
吸い込み空気温度)を検知する室内温度センサー111
を備えている。また、112はあらかじめユーザーが所
望の値に設定した設定空気温度値を記憶する記憶装置で
ある。
【0194】113は演算制御装置で、記憶装置112
の設定空気温度toと室内温度センサー111で検知し
た吸い込み空気温度tとを比較し、電磁弁47,51を
開閉するように動作する。
【0195】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、図5を参照しながらその動作を説明す
る。
【0196】図6は、本発明の実施の形態5におけるヒ
ートポンプ装置の制御フローチャートを示す。
【0197】冷房時、圧縮機32の起動直後など冷房能
力を必要としている場合、電磁弁47は閉止し、電磁弁
51は開放する(STEP1)。この状態で、冷房時に
は圧縮機32から吐出した冷媒は、四方弁33、室外熱
交換器34に高温冷媒が流れ、凝縮液化し室外膨張弁3
5に流入する。
【0198】電磁弁47が閉止されているため、室外膨
張弁35を出た冷媒はすべて室内機37に流れ、冷房に
寄与する。
【0199】ここにおいて、負荷判定を行い(STEP
2)、室内温度センサー111で検知された室内機37
の吸い込み空気温度tと記憶装置112に記憶されてい
る設定空気温度toとの温度差の絶対値が一定値△tを
超えた場合、すなわち冷房負荷が大きい場合には、電磁
弁47の閉止信号と電磁弁51の開放信号が演算制御装
置113から送られ、電磁弁47は閉止、電磁弁51は
開放されたままとなり、同様の冷房運転が継続される。
【0200】電磁弁47が閉止、電磁弁51が開放され
ているため、精留塔43、冷却器44、貯留器45内の
冷媒は、圧縮機32に吸引されるため、低圧のガスとな
り、冷媒の貯留はほとんどない。
【0201】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で、かつ冷媒量
の多い状態で運転され、負荷に適した能力の大きい運転
ができる。
【0202】次に、負荷判定を行い(STEP2)、室
内温度センサー111で検知された室内機37の吸い込
み空気温度tと記憶装置112に記憶されている設定空
気温度toとの温度差の絶対値が一定値△t以下である
場合、すなわち冷房負荷が小さい場合には、電磁弁4
7、51の開放信号が演算制御装置113から送られ、
電磁弁47,51は開放される(STEP3)。
【0203】この場合、室外膨張弁35を出た中間圧の
二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管48、電磁弁4
7、副絞り装置46を通って精留塔43の塔底に流入す
ると共に、精留作用が起こり、貯留器45には徐々に低
沸点に富んだ冷媒組成が貯留され、主回路は徐々に高沸
点に富んだ冷媒組成となり、能力をセーブされる。
【0204】その後、STEP4で電磁弁47,51の
開放時間Tが、予め設定した所定時間Taを経過したか
の時間判定を行い、所定時間Taを経過していれば、電
磁弁47,51の閉止信号が演算制御装置113から送
られ、電磁弁47,51は閉止される(STEP5)。
【0205】こうすることにより、精留塔43、冷却器
44、貯留器45を室外機31の回路と切り離すことが
できるので、冷媒液の一部がを低圧側に流れる回路を遮
断することができ、精留分離に要する熱量のロスをなく
すことができ、負荷に見合った能力セーブと共に高効率
な運転を行なうことができるものである。
【0206】この状態で、負荷判定を行い(STEP
6)、負荷が大きくなった場合、すなわち室内温度セン
サー111で検知された室内機37の吸い込み空気温度
tと記憶装置112に記憶されている設定空気温度to
との温度差の絶対値が一定値△tを超えた場合には、電
磁弁47の閉止信号および電磁弁51の開放信号が演算
制御装置113から送られ、電磁弁47は閉止され、電
磁弁51は開放され(STEP7)、貯留器45に貯留
された低沸点に富んだ冷媒は徐々に圧縮機32に吸引さ
れ、主回路の冷媒組成は高能力な充填組成の状態に戻
り、また冷媒量も増加して、負荷に見合った能力の大き
い運転ができる。
【0207】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様であり、説明
は省略する。
【0208】このように、負荷の大小を室内機37の吸
い込み空気温度tと設定空気温度toとの温度差の絶対
値で検知して、電磁弁47,51を開閉するという簡単
な操作のみで、主回路の冷媒量と冷媒組成を負荷に見合
った状態に可変することにより、能力制御を行うことが
できるものである。
【0209】また、組成調整装置41が空調機の室外機
31とは別の箱体に一体として収納され、また、配管4
8,52および配線54,55を着脱可能としたので、
組成調整装置41を構成する精留塔43や冷却器44な
どの部品を組み込む場合に、室外機31のスペースに余
裕がない場合でも、別置きにできるので設置が容易とな
る。
【0210】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置41を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可
能なヒートポンプ装置を組成調整装置41の着脱を選択
することで簡単に実現できるものである。
【0211】(実施の形態6)図7は本発明の実施の形
態6によるヒートポンプ装置のシステム構成図であり、
実施の形態3と同一の構成については同一符号を記し、
詳細な説明は省略する。
【0212】ここでは、室内熱交換器39などからなる
室内機37に、室内の空気温度(すなわち室内機37の
吸い込み空気温度)を検知する室内温度センサー121
を備えている。また、122はあらかじめユーザーが所
望の値に設定した設定空気温度値を記憶する記憶装置で
ある。
【0213】123は演算制御装置で、記憶装置122
の設定空気温度toと室内温度センサー121で検知し
た吸い込み空気温度tとを比較し、電磁弁65,68を
開閉するように動作する。
【0214】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、図7を参照しながらその動作を説明す
る。
【0215】図8は、本発明の実施の形態6におけるヒ
ートポンプ装置の制御フローチャートを示す。
【0216】冷房時、通常の能力で運転する場合には、
電磁弁65は閉止、電磁弁68は開放する。
【0217】この状態で、圧縮機32から吐出した冷媒
は、四方弁33、室外熱交換器34に高温冷媒が流れ、
凝縮液化し室外膨張弁35に流入する。ここで、電磁弁
65は閉止されているので、室外膨張弁35を出た中間
圧の冷媒は、すべて接続配管36を通って室内膨張弁3
8を通過して低圧となり、室内熱交換器39で蒸発して
室内機37の設置されている空間を冷却し、その後、接
続配管40、四方弁33を通って再び圧縮機32に吸入
される。
【0218】ここにおいて、負荷判定を行い(STEP
2)、室内温度センサー121で検知された室内機37
の吸い込み空気温度tと記憶装置122に記憶されてい
る設定空気温度toとの温度差が一定値△t以下の場
合、すなわち冷房負荷が小さい場合には、電磁弁65の
閉止信号と電磁弁68の開放信号が演算制御装置123
から送られ、電磁弁65は閉止、電磁弁68は開放され
たままとなり、同様の冷房運転が継続される。
【0219】電磁弁65が閉止、電磁弁68が開放され
ているため、精留塔43、貯留器62、加熱器63内の
冷媒は、圧縮機32に吸引されるため、低圧のガスとな
り、冷媒の貯留はほとんどない。
【0220】こうすることにより、主回路の冷媒は充填
組成のままの混合された非共沸混合冷媒で、運転され、
負荷に適した能力の運転ができる。
【0221】次に、負荷判定を行い(STEP2)、室
内温度センサー121で検知された室内機37の吸い込
み空気温度tと記憶装置122に記憶されている設定空
気温度toとの温度差が一定値△tを越える場合、すな
わち冷房負荷が大きい場合には、電磁弁65、68の開
放信号が演算制御装置123から送られ、電磁弁65,
68は開放される(STEP3)。
【0222】この場合、室外膨張弁35を出た中間圧の
二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管66、電磁弁6
5、配管67,加熱器63、副絞り装置64を通って精
留塔43の塔頂に流入すると共に、精留作用が起こり、
貯留器62には徐々に高沸点に富んだ冷媒組成が貯留さ
れ、主回路は徐々に低沸点に富んだ冷媒組成となり、能
力アップが実現される。
【0223】その後、STEP4で電磁弁65,68の
開放時間が、予め設定した所定時間Taを経過したかの
時間判定を行い、所定時間Taを経過していれば、電磁
弁65,68の閉止信号が演算制御装置123から送ら
れ、電磁弁65,68は閉止される(STEP5)。
【0224】こうすることにより、精留塔43、貯留器
62、加熱器63を室外機31の回路と切り離すことが
できるので、冷媒の一部を低圧側に流す回路を遮断する
ことができ、精留分離に要する熱量のロスをなくすこと
ができる。
【0225】この状態で、負荷判定を行い(STEP
6)、負荷が小さくなった場合、すなわち室内温度セン
サー121で検知された室内機37の吸い込み空気温度
tと記憶装置122に記憶されている設定空気温度to
との温度差の絶対値が一定値△tを超えた場合には、電
磁弁65の閉止信号および電磁弁68の開放信号が演算
制御装置123から送られ、電磁弁65は閉止され、電
磁弁68は開放される(STEP7)。
【0226】こうすることにより、貯留器62に貯留さ
れた高沸点に富んだ冷媒は徐々に圧縮機32に吸引さ
れ、主回路の冷媒組成は充填組成の状態に戻り、負荷に
見合った通常能力の運転ができる。
【0227】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様であり、説明
は省略するが、負荷の大小を室内機27の吸い込み空気
温度tと設定空気温度toとの温度差で検知して、電磁
弁65,68を開閉するという簡単な操作のみで、主回
路の冷媒量と冷媒組成を負荷に見合った状態に可変する
ことにより、能力アップを行うことができるものであ
る。
【0228】このように、組成調整装置61が空調機の
室外機31とは別の箱体に一体として収納され、また、
配管66,69および配線70,71を着脱可能とした
ので、組成調整装置61を構成する精留塔43や加熱器
63などの部品を組み込む場合に、室外機31のスペー
スに余裕がない場合でも、別置きにできるので設置が容
易となる。
【0229】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機31に組成調整装置61を付加する構成とした
ので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可
能なヒートポンプ装置を組成調整装置61の着脱を選択
することで簡単に実現できるものである。
【0230】(実施の形態7)図9は、本発明の実施の
形態7によるヒートポンプ装置のシステム構成図であ
り、実施の形態4と同様の構成で同様の機能を有する物
については同一の符号を付してあり、詳細な説明は省略
する。
【0231】ここでは、室内熱交換器39などからなる
室内機37に、室内の空気温度(すなわち室内機37の
吸い込み空気温度)を検知する室内温度センサー131
を備えている。また、132はあらかじめユーザーが所
望の値に設定した設定空気温度値を記憶する記憶装置で
ある。
【0232】133は演算制御装置で、記憶装置132
の設定空気温度toと室内温度センサー131で検知し
た吸い込み空気温度tとを比較し、電磁弁83,88,
91,92,96を開閉するように動作する。
【0233】次に、このような構成からなるヒートポン
プ装置において、図9を参照しながらその動作を説明す
る。
【0234】図10は、同実施の形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0235】冷房時、圧縮機32の起動後、STEP1
において冷房負荷の判定を行い、負荷が大きい場合、す
なわち室内温度センサー111で検知された室内機37
の吸い込み空気温度tと記憶装置112に記憶されてい
る設定空気温度toとの温度差の絶対値が一定値△t1
を超えた場合、STEP2に移り、電磁弁の操作を行
う。
【0236】この場合には、電磁弁83,91,92が
開放され、電磁弁88,96は閉止される。また、加熱
器63を信号線102を介して通電し、冷媒の加熱を行
う。
【0237】この場合、室外膨張弁35を出た中間圧の
二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管89、電磁弁9
1、副絞り装置90を通って精留塔43の塔頂に流入し
た二相冷媒の内の液冷媒はやや高沸点に富んだ冷媒が精
留塔43を降下し、電磁弁83を通って貯留器82に貯
留されながら加熱器63に流入する。
【0238】ここで冷媒は加熱され、そこから低沸点に
富んだガスが発生して、逆止弁86を通り精留塔43の
塔底部より上昇し、精留作用が起こり、貯留器82には
徐々に高沸点に富んだ冷媒組成が貯留され、精留塔43
を上昇し電磁弁92を通過する冷媒は徐々に低沸点に富
んだ組成となって、副絞り装置93、配管94、開閉弁
53を介して圧縮機32に吸入される。このようにし
て、主回路は徐々に低沸点に富んだ冷媒組成となり、能
力を向上することができる。
【0239】その後、STEP3で電磁弁83,91,
92の開放時間Tが、予め設定した所定時間Taを経過
したかの時間判定を行い、所定時間Taを経過していれ
ば、電磁弁83,91,92の閉止信号が演算制御装置
133から送られ、電磁弁83,91,92は閉止され
る(STEP4)。
【0240】こうすることにより、精留塔43、冷却器
44、貯留器82などを室外機31の回路と切り離すこ
とができるので、冷媒液の一部が低圧側に流れる回路を
遮断することができ、精留分離に要する熱量のロスをな
くすことができ、負荷に見合った能力セーブと共に高効
率な運転を行なうことができるものである。
【0241】その後、再びSTEP1に戻り負荷判定を
行い、負荷が適度な場合、すなわち室内温度センサー1
31で検知された室内機37の吸い込み空気温度tと記
憶装置132に記憶されている設定空気温度toとの温
度差の絶対値が一定値△t1以上、Δt2以下の場合
(但し、Δt1はΔt2より大)、STEP5に移り、
電磁弁の開閉はそのままで運転される。
【0242】そして、STEP2の負荷判定で、負荷が
小さい場合、すなわち室内温度センサー131で検知さ
れた室内機37の吸い込み空気温度tと記憶装置132
に記憶されている設定空気温度toとの温度差が一定値
△t2より小さい場合、STEP6に移り、電磁弁の操
作を行う。
【0243】この場合には、電磁弁88,96が開放さ
れ、電磁弁83,91,92は閉止される。また、加熱
器63は通電されず、冷媒の加熱はない。
【0244】この場合、室外膨張弁35を出た中間圧の
二相冷媒の一部は、開閉弁49、配管89、電磁弁8
8、副絞り装置87を通って精留塔43の塔底に流入す
ると共に、一部は副絞り装置95を通って減圧され、低
温の二相冷媒となって冷却器44に流入し、ここで精留
塔43の塔頂部の気相冷媒と間接的に熱交換する。
【0245】精留塔43の塔底より流入し精留塔43の
頂部から出た冷媒は冷却器44で冷却されて液化し、逆
止弁85を通って貯留器82に貯留されて、徐々に貯留
量が増加し、再び精留塔43の塔頂部に帰還して精留塔
43を下降するようになる。この状態が連続的に起こる
と、精留塔43を上昇する冷媒ガスと下降する冷媒液と
が精留塔43内の充填材42表面上で気液接触により精
留作用が起こり、貯留器82には徐々に低沸点に富んだ
冷媒組成が貯留され、精留塔43を下降し副絞り装置9
5を通過する冷媒は徐々に高沸点に富んだ組成となっ
て、冷却器44、電磁弁96、配管94、開閉弁53を
介して圧縮機32に吸入される。
【0246】このようにして、主回路は徐々に高沸点に
富んだ冷媒組成となり、冷媒循環量が減少して、能力を
セーブすることができる。また、貯留器82に低沸点冷
媒が貯留されているため、主回路冷媒量を少なくするこ
とができ、冷媒量減少の効果も加えることにより、さら
に能力セーブに寄与し、負荷に適した能力の運転ができ
るものである。
【0247】その後、STEP7で電磁弁88,96の
開放時間Tが、予め設定した所定時間Taを経過したか
の時間判定を行い、所定時間Taを経過していれば、電
磁弁88,96の閉止信号が演算制御装置133から送
られ、電磁弁88,96は閉止される。
【0248】こうすることにより、精留塔43、冷却器
44、貯留器82などを室外機31の回路と切り離すこ
とができるので、冷媒液の一部が低圧側に流れる回路を
遮断することができ、精留分離に要する熱量のロスをな
くすことができ、負荷に見合った能力セーブと共に高効
率な運転を行なうことができるものである。
【0249】その後、再びSTEP1に戻り負荷判定を
行い、負荷が適度な場合、すなわち室内温度センサー1
31で検知された室内機37の吸い込み空気温度tと記
憶装置132に記憶されている設定空気温度toとの温
度差の絶対値が一定値△t1以上、Δt2以下の場合
(但し、Δt1はΔt2より大)、STEP5に移り、
電磁弁の開閉はそのままで運転される。
【0250】上記のような動作を行うことにより、空調
負荷に応じて循環組成を制御し、負荷に応じた冷媒組成
でより効率の高い運転を行うことができるものである。
【0251】次に、暖房運転時には、冷媒流れが主回路
において逆になるのみで、その動作は同様であり、説明
は省略するが、負荷の大小を室内機37の吸い込み空気
温度tと設定空気温度toとの温度差で検知して、電磁
弁83,88,91,92,96を開閉するという簡単
な操作のみで、主回路の冷媒組成を負荷に見合った状態
に可変することにより、能力制御を行うことができるも
のである。
【0252】このように、本発明は、低沸点貯留時にも
高沸点貯留時にも同一の貯留器を兼用することができ、
精留分離回路を小型化することができると共に、簡単な
センシングで負荷の大小を判断でき、電磁弁の開閉動作
という簡単な構成で低沸点成分の貯留または高沸点成分
の貯留を切り替えて負荷に応じた能力制御を行うことが
でき、効率の良い運転制御を行うことができるものであ
る。
【0253】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に記載の発明は、2種以上の冷媒を混合した非共沸混合
冷媒を封入し、圧縮機、凝縮器、絞り装置、蒸発器から
なる空調機と、前記空調機と着脱可能で、かつ前記空調
機を循環する非共沸混合冷媒の組成を調整可能とする組
成調整装置からなるヒートポンプ装置を構成したので、
循環組成を高沸点成分に富んだ冷媒組成または、低沸点
成分に富んだ冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機
と別に設けたので、空調機のスペースに余裕がない場合
でも、設置が容易となる。
【0254】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力調整が可能なヒート
ポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしのみを選択
することで簡単に実現できる。
【0255】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明の組成調整装置を配管および電磁弁の信
号線によって空調機と着脱可能としたので、配管と信号
線の接続という簡単な作業で組成調整装置を空調機と着
脱できる。
【0256】本発明の請求項3に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を高沸点成分に富んだ冷媒組成に調整する組成調
整装置とからなり、前記組成調整装置は前記空調機とは
別の箱体に一体として収納され、また、前記組成調整装
置は前記空調機と配管接続および配線接続によって着脱
可能としたものであり、循環組成を高沸点成分に富んだ
冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機と別に設けた
ので、空調機のスペースに余裕がない場合でも、組成調
整装置を別置きとして設置が容易となり、負荷に見合っ
た能力セーブ運転を行って、高効率な運転が可能とな
る。
【0257】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが可能な高効
率なヒートポンプ装置を組成調整装置の付加のありなし
のみを選択することで簡単に実現でき、それぞれを別の
室外機で構成する場合と比較して、製造に関わるコスト
も大幅に削減できるものである。
【0258】本発明の請求項4に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整する組成調
整装置とからなり、前記組成調整装置は前記空調機とは
別の箱体に一体として収納され、また、前記組成調整装
置は前記空調機と配管接続および配線接続によって着脱
可能としたものであり、循環組成を低沸点成分に富んだ
冷媒組成に調整する組成調整装置を空調機と別に設けた
ので、空調機のスペースに余裕がない場合でも設置が容
易となり、負荷に見合った能力アップ運転を行うことが
が可能となる。
【0259】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが可能なヒー
トポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしのみを選
択することで簡単に実現でき、それぞれを別の室外機で
構成する場合と比較して、製造に関わるコストも大幅に
削減できるものである。
【0260】本発明の請求項5に記載の発明は、圧縮
機、四方弁、室外熱交換器、室外膨張弁、室内膨張弁、
室内熱交換器を環状に接続し、非共沸混合冷媒を封入し
た空調機と、前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の循
環組成を高沸点成分および低沸点成分に富んだ冷媒組成
に調整する組成調整装置とからなり、前記組成調整装置
は前記空調機とは別の箱体に一体として収納され、ま
た、前記組成調整装置は配管および電磁弁の信号線によ
って前記空調機と着脱可能としたので、循環組成を高沸
点成分に富んだ組成から低沸点成分に富んだ冷媒組成ま
で調整する組成調整装置を空調機と別に設けたので、空
調機のスペースに余裕がない場合でも、設置が容易とな
り、また、循環組成を大きく変化させることができるの
で、空調機の能力調整範囲を大きく変化させることがで
き、空調負荷が大きく変化する場合にも十分対応でき
る。
【0261】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を付加する構成としたので、通
常の安価なヒートポンプ装置と広範囲に能力制御が可能
なヒートポンプ装置を組成調整装置の付加のありなしの
みを選択することで簡単に実現できる。
【0262】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3に記載の発明に、内部に充填材を充填した精留塔を設
け、前記精留塔の頂部と冷却器および貯留器を環状に接
続した回路を形成し、前記精留塔の底部と、前記室内膨
張弁と前記室外膨張弁との間の配管とを第1の開閉弁お
よび第1の副絞り装置の直列回路を介して着脱可能なよ
うに接続し、同じく前記精留塔の底部と前記圧縮機の吸
入配管とを第2の副絞り装置および第2の開閉弁の直列
回路を介して着脱可能なように接続し、前記冷却器にお
いて、前記第2の副絞り装置の出口配管と前記精留塔の
頂部とが間接的に熱交換するように構成したものであ
り、組成調整装置と空調機とを2本の配管で接続すると
いう簡単な構成で、空調機の循環組成を高沸点成分に富
んだ冷媒組成に調整でき、負荷に応じた能力セーブが可
能な高効率なヒートポンプ装置を実現できる。
【0263】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが
可能な高効率のヒートポンプ装置を配管の脱着でより簡
単に実現できる。
【0264】さらに、組成制御装置の運転を制御する電
磁弁を開閉する信号線を室外機の信号ターミナルで脱着
可能にし、電磁弁の開閉を室外機からの信号により制御
するようにしたので、組成制御装置の構成が非常に簡単
になる。
【0265】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
4に記載の発明に、内部に充填材を充填した精留分離器
を設け、底部に冷媒を貯留する貯留器と前記貯留器に貯
留する冷媒を加熱する加熱器を有し、前記冷媒精留塔の
頂部と前記室内膨張弁と前記室外膨張弁との間の配管と
を第1の開閉弁および第1の副絞り装置の直列回路を介
して着脱可能なように接続し、同じく前記冷媒精留塔の
頂部と前記圧縮機の吸入配管とを第2の副絞り装置およ
び第2の開閉弁の直列回路を介して着脱可能なように接
続したものであり、組成調整装置と空調機とを2本の配
管で接続するという簡単な構成で、空調機の循環組成を
低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整でき、付加に応じた
能力アップが可能なヒートポンプ装置を実現できる。
【0266】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが
可能なヒートポンプ装置を配管の脱着の切換で簡単に実
現できる。
【0267】さらに、組成制御装置の運転を制御する電
磁弁を開閉する信号線を室外機の信号ターミナルで脱着
可能にし、電磁弁の開閉を室外機からの信号により制御
するようにしたので、組成制御装置の構成が非常に簡単
になる。
【0268】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
7に記載の発明の加熱器の加熱源として、電気ヒーター
または圧縮機出口から前記室内熱交換器出口までの間の
高圧冷媒を用いたので、精留分離に必要な発生ガスの熱
源としてヒーターを用いた場合には確実な加熱が可能と
なり、精留分離に必要な発生ガスの確保が容易となる。
【0269】また、加熱器の加熱源として、冷媒精留塔
の圧力よりも高圧な冷媒を用いた場合には、冷凍サイク
ルの凝縮熱を有効に利用でき、冷房運転時には、空調機
の循環組成を低沸点成分に富んだ冷媒組成に調整して負
荷に応じた能力アップを行いながら凝縮温度が低減さ
れ、冷凍サイクルの効率も改善される。
【0270】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
5に記載の発明に、室内熱交換器を有する室内機の吸い
込み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらかじ
め設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検知
した吸い込み空気温度との温度差が所定値以下になった
場合に、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を開
放し、また前記設定空気温度と前記吸い込み空気温度と
の温度差が前記所定値を超えた場合に、前記第1の開閉
弁を閉止する演算制御装置を設けたので、簡単なセンシ
ングで負荷の大小を判断でき、設定温度との差が一定値
以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が過剰と
なった場合、開閉弁を開放するという簡単な制御で、貯
留器に冷媒量を貯留して主回路の冷媒量を減少させ、ま
た精留分離を行わせることにより低沸点成分を貯留器に
貯留し、主回路冷媒組成を高沸点側に変化させて能力セ
ーブを行うことができ、また、設定温度との差が一定値
以上、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が不足と
なった場合、開閉弁を閉止するという簡単な制御のみ
で、貯留器の冷媒量を空にし、主回路の冷媒量を増加さ
せ、また冷媒組成を元の充填組成に戻すことにより能力
向上を行うことができる。
【0271】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力セーブが
可能な高効率のヒートポンプ装置を配管の脱着の切換で
簡単に実現できる。
【0272】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項6に記載の発明に、室内熱交換器を有する室内機の吸
い込み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらか
じめ設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検
知した吸い込み空気温度との温度差が所定値を越えた場
合に、前記第1の開閉弁および前記第2の開閉弁を開放
し、また前記設定空気温度と前記吸い込み空気温度との
温度差が前記所定値以下になった場合に、前記第1の開
閉弁を閉止する演算制御装置を設けたので、簡単なセン
シングで負荷の大小を判断でき、設定温度との差が一定
値以上、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が不足
した場合、開閉弁を開放するという簡単な制御で、精留
分離を行わせることにより高沸点成分を貯留器に貯留
し、主回路冷媒組成を低沸点側に変化させて能力アップ
を行うことができ、また、設定温度との差が一定値以
下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が過剰とな
った場合、開閉弁を開放するという簡単な制御のみで、
貯留器の冷媒量を空にし、冷媒組成を元の充填組成に戻
すことにより能力セーブを行うことができる。
【0273】また、いわゆる通常の冷凍サイクルを有す
る室外機に組成調整装置を配管2本で接続する構成とし
たので、通常の安価なヒートポンプ装置と能力アップが
可能なヒートポンプ装置を配管の脱着の切換で簡単に実
現できるなど、多大な効果を有するものである。
【0274】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項7または8に記載の発明に、室内熱交換器を有する室
内機の吸い込み空気温度を検知する室内温度センサー
と、あらかじめ設定した設定空気温度と前記室内温度セ
ンサーで検知した吸い込み空気温度との温度差が所定値
を越えた場合に、前記第1の開閉弁および前記第2の開
閉弁を開放し、また前記設定空気温度と前記吸い込み空
気温度との温度差が前記所定値以下になった場合に、前
記第1の開閉弁を閉止する演算制御装置を設けたので、
簡単なセンシングで負荷の大小を判断でき、設定温度と
の差が一定値以上、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房
能力が不足した場合、開閉弁を開放するという簡単な制
御で、精留分離を行わせることにより高沸点成分を貯留
器に貯留し、主回路冷媒組成を低沸点側に変化させて能
力アップを行うことができ、また、設定温度との差が一
定値以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房能力が過
剰となった場合、開閉弁を開放するという簡単な制御の
みで、貯留器の冷媒量を空にし、冷媒組成を元の充填組
成に戻すことにより能力が回復できる。
【0275】また、組成調整装置の運転を制御する電磁
弁の開閉信号を送る信号線を、室外機に設けた信号ター
ミナルで脱着可能にしたので、組成調整装置を付加した
後、信号線を接続するだけで簡単に運転が可能となる。
【0276】本発明の請求項12に記載の発明は、請求
項9に記載の発明に、室内熱交換器を有する室内機の吸
い込み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらか
じめ設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検
知した吸い込み空気温度との温度差が所定値を越えた場
合に、前記第3,第5の電磁弁を開放し、前記第1,第
2,第4の電磁弁を閉止し、また、前記設定空気温度と
前記吸い込み空気温度との温度差が前記所定値以下にな
った場合に、前記第1,第2,第4の電磁弁を開放し、
前記第3,第5の電磁弁を閉止する演算制御装置を設け
たので、簡単なセンシングで負荷の大小を判断でき、設
定温度との差が一定値以上、すなわち、室内の負荷に比
べ冷暖房能力が不足した場合、開閉弁を開閉するという
簡単な制御で、精留分離を行わせることにより高沸点成
分を貯留器に貯留し、主回路冷媒組成を低沸点側に変化
させて能力アップを行うことができ、また、設定温度と
の差が一定値以下、すなわち、室内の負荷に比べ冷暖房
能力が過剰となった場合、開閉弁を開閉するという簡単
な制御のみで、精留分離を行わせることにより低沸点成
分を貯留器に貯留し、主回路冷媒組成を高沸点側に変化
させて能力セーブを行うことができる。
【0277】また、組成調整装置の運転を制御する電磁
弁の開閉信号を送る信号線を、室外機に脱着可能にした
ので、組成調整装置を付加した後、信号線を接続するだ
けで簡単に運転が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態1
のシステム構成図
【図2】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態2
のシステム構成図
【図3】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態3
のシステム構成図
【図4】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態4
のシステム構成図
【図5】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態5
のシステム構成図
【図6】同実施の形態5の動作を示すフローチャート
【図7】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態6
のシステム構成図
【図8】同実施の形態6の動作を示すフローチャート
【図9】本発明になるヒートポンプ装置の実施の形態7
のシステム構成図
【図10】同実施の形態7の動作を示すフローチャート
【図11】従来のヒートポンプ装置のシステム構成図
【符号の説明】
21,31 室外機 22,37 室内機 23,24,36,40 接続配管 25,41,61,81 組成調整装置 26,27,48,52,66,67,69 配管 28,29,49,53 開閉弁 30,31,54,55,70,71,97,98,9
9,100,101,102 信号線 32 圧縮機 33 四方弁 34 室外熱交換器 35 室外膨張弁 38 室内膨張弁 39 室内熱交換器 42 充填材 43 精留塔 44,46,50,64,87,90,93 副絞り装
置 45,62,82 貯留器 47,51,65,68,83,88,91,92,9
6 電磁弁 56 電子基板 63 加熱器 111,121,131 室内温度センサー 112,122,132 記憶装置 113,123,133 演算制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日下 道美 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 蔵地 正夫 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の冷媒を混合した非共沸混合冷
    媒を封入し、少なくとも、圧縮機、凝縮器、絞り装置、
    蒸発器からなる空調機と、前記空調機と着脱可能で、か
    つ前記空調機を循環する非共沸混合冷媒の組成を調整可
    能とする組成調整装置からなるヒートポンプ装置。
  2. 【請求項2】 組成調整装置は配管および電磁弁の信号
    線によって空調機と着脱可能とすることを特徴とする請
    求項1記載のヒートポンプ装置。
  3. 【請求項3】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、室外膨
    張弁、室内膨張弁、室内熱交換器を環状に接続し、非共
    沸混合冷媒を封入した空調機と、前記空調機を循環する
    非共沸混合冷媒の循環組成を高沸点成分に富んだ冷媒組
    成に調整する組成調整装置とからなり、 前記組成調整装置は前記空調機とは別の箱体に一体とし
    て収納され、また、前記組成調整装置は配管および電磁
    弁の信号線によって前記空調機と着脱可能としたことを
    特徴とするヒートポンプ装置。
  4. 【請求項4】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、室外膨
    張弁、室内膨張弁、室内熱交換器を環状に接続し、非共
    沸混合冷媒を封入した空調機と、前記空調機を循環する
    非共沸混合冷媒の循環組成を低沸点成分に富んだ冷媒組
    成に調整する組成調整装置とからなり、 前記組成調整装置は前記空調機とは別の箱体に一体とし
    て収納され、また、前記組成調整装置は配管および電磁
    弁の信号線によって前記空調機と着脱可能としたことを
    特徴とするヒートポンプ装置。
  5. 【請求項5】 圧縮機、四方弁、室外熱交換器、室外膨
    張弁、室内膨張弁、室内熱交換器を環状に接続し、非共
    沸混合冷媒を封入した空調機と、前記空調機を循環する
    非共沸混合冷媒の循環組成を高沸点成分および低沸点成
    分に富んだ冷媒組成に調整する組成調整装置とからな
    り、 前記組成調整装置は前記空調機とは別の箱体に一体とし
    て収納され、また、前記組成調整装置は配管および電磁
    弁の信号線によって前記空調機と着脱可能としたことを
    特徴とするヒートポンプ装置。
  6. 【請求項6】 内部に充填材を充填した精留塔を設け、
    前記精留塔の頂部と冷却器および貯留器を環状に接続し
    た回路を形成し、前記精留塔の底部と、前記室内膨張弁
    と前記室外膨張弁との間の配管とを第1の開閉弁、第1
    の電磁弁、第1の副絞り装置の直列回路を介して着脱可
    能なように接続し、同じく前記精留塔の底部と前記圧縮
    機の吸入配管とを第2の副絞り装置、第2の電磁弁、第
    2の開閉弁の直列回路を介して着脱可能なように接続
    し、前記冷却器において、前記第2の副絞り装置の出口
    配管と前記精留塔の頂部とが間接的に熱交換するよう構
    成し、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁を駆動
    する信号線により、空調機と着脱可能なように接続した
    ことを特徴とする請求項3記載のヒートポンプ装置。
  7. 【請求項7】 内部に充填材を充填した精留分離器を設
    け、底部に冷媒を貯留する貯留器と前記貯留器に貯留す
    る冷媒を加熱する加熱器を有し、前記冷媒精留塔の頂部
    と前記室内膨張弁と前記室外膨張弁との間の配管とを第
    1の開閉弁、第1の電磁弁、第1の副絞り装置の直列回
    路を介して着脱可能なように接続し、同じく前記冷媒精
    留塔の頂部と前記圧縮機の吸入配管とを第2の副絞り装
    置、第2の電磁弁、第2の開閉弁の直列回路を介して着
    脱可能なように接続し、前記第1の電磁弁および前記第
    2の電磁弁を駆動する信号線により、空調機と着脱可能
    なように接続したことを特徴とする請求項4記載のヒー
    トポンプ装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱器の加熱源として、電気ヒータ
    ー、または、冷媒精留塔の圧力よりも高圧なヒートポン
    プ装置内の冷媒、を用いることを特徴とする請求項7記
    載のヒートポンプ装置。
  9. 【請求項9】 内部に充填材を充填した冷媒精留塔を設
    け、前記精留塔の塔底と前記精留塔の塔底より低い位置
    に配置した貯留器の上部とを第1の電磁弁を介して接続
    し、前記精留塔の塔頂と前記貯留器の上部とを前記貯留
    器から前記精留塔に向かって流入可能な第1の逆止弁を
    介して接続し、前記精留塔の塔頂と冷却器とを接続し、
    前記冷却器と前記貯留器の上部とを前記冷却器から前記
    貯留器に向かって流入可能な第2の逆止弁を介して接続
    し、前記貯留器の底部と前記精留塔の塔底とを前記貯留
    器から前記精留塔に向かって流入可能な第3の逆止弁と
    加熱器を介して接続し、 前記室外膨張弁と前記室内膨張弁の間の配管と第1の開
    閉弁の一方を接続し、他方を第2の電磁弁、第1の副絞
    り装置の直列回路を介して前記精留塔の塔頂と接続する
    回路と、第3の電磁弁、第2の副絞り装置の直列回路を
    介して前記精留塔の塔底と接続する回路に分岐する分岐
    部を設け、前記分岐部と前記第1開閉弁との間を着脱可
    能なように接続し、 前記圧縮機の吸入配管と第2の開閉弁の一方を接続し、
    他方を第3の副絞り装置、第4の電磁弁の直列回路を介
    して前記冷却器と接続する回路と、第5の電磁弁、前記
    冷却器、第4の副絞り装置を介して前記精留塔の塔底部
    に接続する回路とに分岐する分岐部を設け、前記分岐部
    と前記第1開閉弁との間を着脱可能なように接続し、 前記冷却器において前記精留塔の底部より前記第4の副
    絞り装置を経て前記冷却器に流入する冷媒と前記精留塔
    塔頂より前記冷却器に流入する冷媒とが間接的に熱交換
    するように接続し、 前記第1から第5の電磁弁を駆動する信号線により、空
    調機と着脱可能なように接続したことを特徴とする請求
    項5記載のヒートポンプ装置。
  10. 【請求項10】 室内熱交換器を有する室内機の吸い込
    み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらかじめ
    設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検知し
    た吸い込み空気温度との温度差が所定値以下になった場
    合に、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁を開放
    し、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁の開放時
    間が一定値を越えた場合に前記第1の電磁弁および前記
    第2の電磁弁を閉止し、また前記設定空気温度と前記吸
    い込み空気温度との温度差が前記所定値を超えた場合
    に、前記第1の電磁弁を閉止し、前記第2の電磁弁を開
    放する演算制御装置を設けたことを特徴とする請求項6
    記載のヒートポンプ装置。
  11. 【請求項11】 室内熱交換器を有する室内機の吸い込
    み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらかじめ
    設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検知し
    た吸い込み空気温度との温度差が所定値を越えた場合
    に、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁を開放
    し、前記第1の電磁弁および前記第2の電磁弁の開放時
    間が一定値を越えた場合に前記第1の電磁弁および前記
    第2の電磁弁を閉止し、また前記設定空気温度と前記吸
    い込み空気温度との温度差が前記所定値以下になった場
    合に、前記第1の電磁弁を閉止し、前記第2の電磁弁を
    開放する演算制御装置を設けたことを特徴とする請求項
    7または8記載のヒートポンプ装置。
  12. 【請求項12】 室内熱交換器を有する室内機の吸い込
    み空気温度を検知する室内温度センサーと、あらかじめ
    設定した設定空気温度と前記室内温度センサーで検知し
    た吸い込み空気温度との温度差が所定値を越えた場合
    に、前記第3,第5の電磁弁を開放し、前記第1,第
    2,第4の電磁弁を閉止し、また、前記設定空気温度と
    前記吸い込み空気温度との温度差が所定値以下になった
    場合に、前記第1,第2,第4の電磁弁を開放し、前記
    第3,第5の電磁弁を閉止する演算制御装置を設けたこ
    とを特徴とする請求項9記載のヒートポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177581A (ja) * 2004-12-21 2006-07-06 Mitsubishi Electric Corp 非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクル装置
WO2020194527A1 (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置の室外ユニットおよび室内ユニット

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JPWO2020194527A1 (ja) * 2019-03-26 2021-10-14 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置の室外ユニットおよび室内ユニット
JP7094440B2 (ja) 2019-03-26 2022-07-01 三菱電機株式会社 冷凍サイクル装置の室外ユニットおよび室内ユニット

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