JP7094206B2 - 車両用インホイール構造 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用インホイール構造に関する。
従来、ドラムブレーキと、車両駆動用のモータと、減速機構とが、ホイールの回転中心の軸方向に並んだ車両用インホイール構造が知られている(例えば、特許文献1)。
特許5690153号公報
上記従来の車両用インホイール構造は、ドラムブレーキ、減速機構、およびモータがホイールの回転中心の軸方向に並んでいるため、当該軸方向に大型化しやすく、車両に搭載し難くなる場合があった。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、より小型化することを可能とするなど、より不都合の少ない新規な構成の車両用インホイール構造を得ることである。
本開示の車両用インホイール構造は、例えば、円筒状のドラムを有したドラムブレーキと、ロータを有し少なくとも一部が円筒状のホイールの筒内に収容され上記ホイールの回転中心から径方向にずれて位置されたモータと、上記ロータの回転を減速して上記ホイールに伝達する減速機構と、を有した駆動ユニットと、を備え、上記モータおよび上記減速機構のうち少なくとも一方の一部が、上記ドラムの筒内に位置されている。
上記車両用インホイール構造では、モータがホイールの回転中心から径方向にずれて位置されるとともに、モータおよび減速機構のうち少なくとも一方の一部がドラムの内周面の径方向内側に位置されているため、車両用インホイール構造を軸方向により小型化することができる。
図1は、実施形態の車両用インホイール構造の例示的かつ模式的な断面図である。 図2は、実施形態の車両用インホイール構造の一部を車幅方向外側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。 図3は、実施形態の車両用インホイール構造の一部を車幅方向内側から見た例示的かつ模式的な斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、開示される構成および類似の構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、本明細書において、序数は、部品や部位等を区別するために便宜上付与されており、優先順位や順番を示すものではない。また、各図では、便宜上、車両前方が矢印Xで示され、車両上方が矢印Zで示され、車幅方向外方が矢印Y1で示され、車幅方向内内方が矢印Y2で示されている。また、以下では、回転中心Ax1の軸方向が単に軸方向と称され、回転中心Ax1の径方向が単に径方向と称され、回転中心Ax1の周方向が単に周方向と称される。
[全体構成]
図1は、ホイール1およびインホイール構造2の断面図であり、図2は、インホイール構造2の車幅方向外側から見た斜視図である。なお、図2では、ドラムブレーキ30のドラム31は図示されていない。
図1に示されるように、インホイール構造2は、有底円筒状のホイール1の筒内に収容されている。ホイール1は、側壁1aと周壁1bとを有している。側壁1aは、軸方向と平行な方向と交差し開口(不図示)が設けられた円板状であり、周壁1bは、側壁1aの周縁から車幅方向内側に延びた円筒状である。
インホイール構造2は、ドラムブレーキ30と、駆動ユニット40とを有している。
[ドラムブレーキ]
ドラムブレーキ30は、ドラム31と、バッキングプレート32と、ブレーキシュー33と、押圧機構34と、を有している。
ドラム31は、側壁31aと周壁31bとを有している。側壁31aは、軸方向と平行な方向と交差した円板状であり、周壁31bは、側壁31aの周縁から車幅方向内方に延びた円筒状である。側壁31aは、ホイール1の側壁1aとボルト1cを介して結合されている。よって、ドラム31は、ホイール1とともに回転中心Ax1回りを回転する。周壁31bは、回転中心Ax1を中心とする円筒状の形状を有している。周壁31bの内周面31cは、円筒内面とも称され、ブレーキシュー33が押し当てられて制動される被制動面である。なお、ドラム31とホイール1とは、スタッドボルトとナットとによって結合されてもよい。
バッキングプレート32は、軸方向と平行な方向と交差した円板状であり、ドラム31の筒内の空間を車幅方向内側から覆っている。バッキングプレート32は、車幅方向外側の外面32aと、車幅方向内側の内面32bと、を有している。また、バッキングプレート32には、開口32cが設けられており、この開口32cを、駆動ユニット40が貫通している。すなわち、駆動ユニット40は、ドラム31の筒内に位置される部位と、ドラム31の筒外、すなわちドラム31よりも車幅方向内側に位置される部位と、を有している。また、図2に示されるように、バッキングプレート32の後部の周縁部には、車幅方向外側に向けて突出した突出部32dが設けられている。
バッキングプレート32の車幅方向外側には、回転中心Ax1を中心とする円弧状の二つのブレーキシュー33が位置されている。ブレーキシュー33は、バッキングプレート32の外面32aに沿って移動可能に、当該バッキングプレート32に支持されている。ブレーキシュー33のライニングの外周面33aは、ドラム31の内周面31c(図1)に押し当てられ、これによりドラム31ひいてはホイール1が制動される。ブレーキシュー33は、外周面33aが内周面31cと摺動する摺動位置(制動位置、不図示)と、外周面33aが摺動位置よりも内周面31cから離間した離間位置Pn(非制動位置)との間で移動することができる。外周面33aは、制動面あるいは摺動面と称され、内周面31cは、被制動面あるいは被摺動面と称されうる。ブレーキシュー33は、制動部材の一例である。
二つのブレーキシュー33は、上下に離間して配置されている。ブレーキシュー33の前側の端部33bは、押圧機構34と接続され、ブレーキシュー33の後側の端部33cは、突出部32dに支持されている。突出部32dは、ブレーキシュー33を移動可能あるいは回動可能に支持するアンカの一例である。突出部32dは、上側のブレーキシュー33の外周面33a(ライニング)の後端33a2と下側のブレーキシュー33の外周面33aの後端33a2との間に位置されている。
バッキングプレート32の前部の周縁部には、車幅方向外側に向けて突出した状態で押圧機構34が設けられている。押圧機構34は、上側のブレーキシュー33の外周面33a(ライニング)の前端33a1と下側のブレーキシュー33の外周面33aの前端33a1との間に位置されている。押圧機構34は、例えば、ピストン往復動可能に収容した液圧シリンダである。押圧機構34は、液圧シリンダ内の液圧の上昇に応じて二つのブレーキシュー33の前側の端部33bを互いに上下に離間するように押圧する。これにより、ブレーキシュー33の外周面33aは、ドラム31の内周面31cに押し付けられ、ドラム31ひいてはホイール1の回転速度が減速する。すなわち、押圧機構34の作動により、ブレーキシュー33は、バッキングプレート32の外面32aに沿って離間位置Pnから摺動位置へ移動し、外周面33aと内周面31cとの摺動によって、ドラム31ひいてはホイール1が制動される。なお、押圧機構34は、液圧式には限定されず、例えば、電動式のような他の型式であってもよい。電動式の場合、押圧機構34は、モータと、モータのロータの回転を直動に変換する回転直動変換機構と、を有し、例えば、二つのブレーキシュー33の前側の端部33b間の距離を変化させる。
[駆動ユニット]
図1に示されるように、駆動ユニット40は、モータ41と、減速機構42と、ケース43と、を有している。
図1に示されるように、モータ41は、回転中心Ax1に対して径方向外側にずれて位置されている。本実施形態では、一例として、モータ41は、回転中心Ax1に対して後方にずれて位置されている。また、モータ41は、車軸12およびナックル14のフランジ14aよりも径方向外側に位置されうる。
モータ41は、ステータ41aとロータ41bとを有している。通電により、ロータ41bは、回転中心Ax1と平行な回転中心Ax2回りに回転する。図2に示されるように、回転中心Ax2は、回転中心Ax1に対して後方にずれて位置されている。なお、回転中心Ax2は、回転中心Ax1と平行でなくてもよい。なお、モータ41としては種々の型式や構造のものを採用することができる。
また、図1に示されるように、モータ41は、部分的にドラム31の筒内に位置されている。本実施形態では、ロータ41bの一部である出力シャフト41b1の一部が、ドラム31の筒内に位置されている。また、モータ41は、少なくとも部分的にホイール1の筒内に位置されている。言い換えると、モータ41の少なくとも一部は、内周面31cの径方向内側に位置されている。モータ41は、インホイールモータとも称されうる。また、モータ41は、車両駆動用のモータである。
減速機構42は、少なくとも部分的にドラム31の筒内に収容されている。言い換えると、減速機構42の少なくとも一部は、内周面31cの径方向内側に位置されている。本実施形態では、一例として、減速機構42は全体的にドラム31の筒内に収容されている。ロータ41bの回転は、減速機構42を介してホイール1に伝達される。減速機構42は、互いに噛み合った複数のギヤ42a,42bを有し、ロータ41bの回転を減速する。ギヤ42aは、出力シャフト41b1と固定され、回転中心Ax2回りに回転する。ギヤ42bはギヤ42aの回転に伴って回転する。ギヤ42bは、ハブ11と固定されており、ハブ11は、ボルト1cを介してドラム31およびホイール1と結合されている。よって、ロータ41bの回転が、ギヤ42a,42bを介して減速され、ホイール1に伝達される。
ケース43は、モータ41および減速機構42を収容している。ケース43は、モータ41を覆うモータカバー43aと、減速機構42を覆うギヤカバー43bと、モータ41が収容されるモータ室と減速機構42が収容されるギヤ室とを隔てる隔壁43cと、を有している。隔壁43cには、貫通孔43c1が設けられており、この貫通孔43c1を出力シャフト41b1が貫通している。ケース43は、例えば、鉄系材料やアルミ二ウム合金のような、金属材料で作られる。なお、ケース43は、一体化された複数の部品(分割体)により構成されている。
ギヤカバー43bは、ギヤ室の車幅方向内側の側壁43b1を有している。側壁43b1と隔壁43cとは、軸方向と交差する方向に連なっており、一つの壁43dを構成している。側壁43b1(壁43d)には、貫通孔43b2が設けられており、この貫通孔43b2を車軸12が貫通している。側壁43b1のうち貫通孔43b2が設けられた部位の厚さは、他の部位の厚さよりも大きく、他の部位に比べて剛性および強度が高い。壁43dは、バッキングプレート32と軸方向と交差する方向に連なるかあるいはバッキングプレート32と軸方向に重ねられた状態で、当該バッキングプレート32と固定されている。すなわち、ケース43の一部である壁43dは、バッキングプレート32の一部を構成している。
また、図2に示されるように、ギヤカバー43bは、ギヤ42bを覆う円筒状の第一部位43b3と、ギヤ42aを覆う半円筒状の第二部位43b4と、を有している。第二部位43b4の半円筒部位の外径は、第一部位43b3の円筒部位の外径よりも小さく、第一部位43b3から径方向外方に(本実施形態では後方に)突出している。第一部位43b3は、二つのブレーキシュー33の中央部の間に位置され、第二部位43b4は、二つのブレーキシュー33の後側の端部33cの間に位置されている。また、バッキングプレート32の突出部32dには、第二部位43b4を収容する凹部32d1が設けられている。凹部32d1は、車幅方向外方に開放されるとともに、径方向内方に開放されている。
[ホイールの支持構造]
図1に示されるように、ホイール1の略中央に位置するハブ11は、円筒部11aと、フランジ11bと、を有している。円筒部11aは、軸方向に沿って延びており、フランジ11bは、円筒部11aの車幅方向外側の端部から径方向外方に張り出している。ハブ11には、回転中心Ax1に沿って軸方向に延びる貫通孔11cが設けられており、この貫通孔11cを車軸12が貫通している。車軸12は、ベアリング13を介してハブ11の円筒部11aを回転中心Ax1回りに回転可能に支持している。フランジ11bの車幅方向外側の側面11b1上には、車幅方向外方に向けて、ドラム31の側壁31aおよびホイール1の側壁1aが重ねられ、ボルト1cによってこれらが一体に結合されている。側面11b1は、ドラム取付面と称され、ドラム31の側壁31aの車幅方向外側の側面31a1は、ホイール取付面と称される。側面11b1および側面31a1は、軸方向と平行な方向と交差している(直交している)。車軸12は、ホイール1の支持部材の一例である。
[サスペンションとの接続構造]
図3は、ホイール1およびドラム31を除いた状態で車幅方向内側から見たインホイール構造2の斜視図である。図3に示されるように、ナックル14は、フランジ14aと、第一アーム14bと、第二アーム14cと、第三アーム14dと、を有している。
フランジ14aは、軸方向と交差する方向に延びており、板状の形状を有している。また、図1に示されるように、フランジ14aには、貫通孔14a1が設けられており、この貫通孔14a1を車軸12が貫通している。フランジ14aは、車軸12およびケース43の壁43dと固定されている。ナックル14は、ホイール1の支持部材の一例である。
図3に示されるように、第一アーム14bは、フランジ14aの上端部から上方かつ車幅方向内方に向けて斜めに延びている。第一アーム14bの先端は、ホイール1の筒外まで延びて、ホイール1の車幅方向の端部よりも車幅方向内側に位置されている。第一アーム14bの先端には、サスペンション50のストラット51が接続されている。サスペンション50は、一例として、マクファーソンストラット型のサスペンションである。
第二アーム14cは、フランジ14aの下端部から車幅方向内方に延びている。第二アーム14cの先端は、ホイール1の筒内に位置されている。第二アーム14cは、サスペンション50のロワアーム52に、例えばボールジョイントのような接続部材71を介して回動可能に接続されている。接続部材71は、第一接続部材の一例である。
また、第三アーム14dは、フランジ14aの前端部から前方かつ車幅方向内方に向けて斜めに延びている。第三アーム14dの先端は、ホイール1の筒内に位置されている。第三アーム14dは、操舵機構60のタイロッド61に、例えばボールジョイントのような接続部材72を介して回動可能に接続されている。タイロッド61は、操舵部品の一例であり、接続部材72は、第二接続部材の一例である。
[部品のレイアウト]
図3に示されるように、第二アーム14cおよび接続部材71とモータ41とは、周方向にずれて配置されている。ナックル14の第二アーム14cとサスペンション50のロワアーム52とを接続する接続部材71は、ホイール1の筒内に位置される。よって、第二アーム14cおよび接続部材71とモータ41とが周方向にずれて配置される構成により、第二アーム14cおよび接続部材71による所要の機能を確保しながら、当該第二アーム14cおよび接続部材71と干渉しない位置に、モータ41を配置することができる。第二アーム14cおよび接続部材71は、軸方向に見た場合に、回転中心Ax1よりも下方に位置されている。よって、モータ41は、軸方向に見た場合に、回転中心Axよりも下方となる位置以外に、位置されうる。
また、モータ41は、第一アーム14b、第三アーム14d、および接続部材72とも、周方向に互いにずれて位置されている。このような構成により、第一アーム14b、第三アーム14d、および接続部材72による所要の機能を確保しながら、当該第一アーム14b、第三アーム14d、および接続部材72と干渉しない位置に、モータ41を配置することができる。
また、モータ41は、回転中心Ax1に対して後方にずれて位置されている。ストラット51のようなサスペンション50の上部(上側の部位または部品)と接続される第一アーム14bは、軸方向に見た場合に、回転中心Ax1よりも上方に位置される。また、上述したように、ロワアーム52のようなサスペンション50の下部(下側の部位または部品)と接続される第二アーム14cおよび接続部材71は、軸方向に見た場合に、回転中心Ax1よりも下方に位置される。よって、モータ41が、回転中心Ax1に対して、上方および下方とは異なる後方にずれて位置される構成により、ナックル14のうちサスペンション50と接続される部位(以下、単に接続部位と称する)およびナックル14とサスペンション50とを接続する接続部材71の所要の機能を確保しながら、接続部位および接続部材71と干渉しない位置に、モータ41を配置することができる。この場合、モータ41は、車軸12およびナックル14のフランジ14aよりも後方に位置されている。なお、モータ41が回転中心Ax1に対して前方にずれて位置された構成によっても、同様の効果が得られる。この場合、モータ41は、車軸12およびナックル14のフランジ14aよりも前方に位置される。
また、モータ41は、回転中心Ax1に対して、第三アーム14dおよび接続部材72とは反対側に位置されている。ナックル14の第三アーム14dとタイロッド61のような操舵機構60の構成部品(操舵部品)とを接続する接続部材72は、軸方向に見た場合に、回転中心Ax1よりも前方かあるいは後方に位置される。よって、モータ41が回転中心Ax1に対して第三アーム14dおよび接続部材72とは反対側、すなわち、回転中心Ax1よりも後方かあるいは前方に位置される構成により、第三アーム14dおよび接続部材72による所要の性能を確保しながら、当該第三アーム14dおよび接続部材72と干渉しない位置に、モータ41を配置することができる。なお、本実施形態では、一例として、軸方向に見た場合にタイロッド61が回転中心Ax1よりも前方に位置されているため、モータ41は回転中心Ax1よりも後方にずれて位置されている。逆に、軸方向に見た場合にタイロッド61が回転中心Ax1よりも後方に位置された構成にあっては、モータ41は回転中心Ax1よりも前方にずれて位置される。
また、図1~3からわかるように、軸方向に見た場合に、押圧機構34は回転中心Ax1に対してモータ41の反対側に位置されている。図1に示されるように、押圧機構34は、バッキングプレート32の外面32aよりも車幅方向外側に位置されている。また、本実施形態では、駆動ユニット40が、部分的にバッキングプレート32の外面32aよりも車幅方向外側に位置されている。よって、仮に、モータ41と押圧機構34とが近付いて配置されていると、所要の機能を確保し難くなる虞がある。この点、本実施形態では、軸方向に見た場合に、押圧機構34は回転中心Ax1に対してモータ41の反対側に位置されているため、押圧機構34の所要の機能を確保しながら、押圧機構34と干渉しない位置に、モータ41を配置することができる。
以上、説明したように、本実施形態では、モータ41がホイール1の回転中心Ax1に対して径方向外側にずれて位置されている。また、モータ41および減速機構42のうちの少なくとも一部が、ドラム31の筒内に位置されている。言い換えると、モータ41および減速機構42のうちの少なくとも一部が、ドラム31の内周面31cの径方向内側に位置されている。このような構成により、例えば、ドラム31と駆動ユニット40とが軸方向に部分的に重なり合うことなく直列に並んだ構成に比べて、インホイール構造2を軸方向により小さく構成することができる。
また、本実施形態では、上述したように、モータ41と接続部材71(第一接続部材)あるいは接続部材72(第二接続部材)とが周方向に互いにずれて位置されたり、モータ41が回転中心Ax1に対して後方(または前方)にずれて位置されたり、軸方向に見た場合にモータ41と押圧機構34とが回転中心Ax1に対して互いに反対側に配置されたりすることにより、モータ41と他の部品との干渉が抑制されている。これにより、例えば、モータ41が必要以上に小型化されずに済むため、モータ41の所要のトルクが確保されやすい。また、例えば、モータ41との干渉を考慮せずに済む分、各部品の所要の機能あるいは性能が確保されやすいとともに、各部品のスペックやレイアウトの自由度が高まりやすいという利点も得られる。
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、車両駆動用のモータは、ホイールの回転中心の後方に位置されたが、車両駆動用のモータは回転中心から径方向にずれて位置されればよい。すなわち、モータは、他の部品との干渉を避けられるのであれば、軸方向に見た場合に、ホイールの回転中心や、車軸、ナックルに対して、前方や、前方かつ上方、上方、後方かつ上方、後方かつ下方、下方、下方かつ前方などにずれて配置されてもよい。また、サスペンションは、例えばマルチリンク式のような、マクファーソンストラット式とは異なる型式のサスペンションであってもよい。また、減速機構は上記実施形態には限定されず、ギヤの数、大きさ、配置等は適宜に変更して実施することが可能であるし、例えば遊星歯車のようなギヤセットを含んでもよいし、ベルト式のようなギヤ式とは異なる減速機構であってもよい。また、本発明は、操舵輪以外のホイールにも適用することができる。
1…ホイール、2…(車両用)インホイール構造、14…ナックル(支持部材)、31…ドラム、31c…内周面、33…ブレーキシュー(制動部材)、34…押圧機構、40…駆動ユニット、41…モータ、41b…ロータ、42…減速機構、50…サスペンション、61…タイロッド(操舵部品)、71…接続部材(第一接続部材)、72…接続部材(第二接続部材)、Ax1…回転中心。

Claims (5)

  1. 円筒状のドラムを有したドラムブレーキと、
    ロータを有し少なくとも一部が円筒状のホイールの筒内に収容され前記ホイールの回転中心から径方向にずれて位置されたモータと、前記ロータの回転を減速して前記ホイールに伝達する減速機構と、を有した駆動ユニットと、
    を備え、
    前記モータおよび前記減速機構のうち少なくとも一方の一部が、前記ドラムの筒内に位置された、車両用インホイール構造。
  2. 前記モータは、前記ホイールを回転可能に支持する支持部材とサスペンションとを回動可能に接続し前記ホイールの筒内に位置された第一接続部材に対して、前記ホイールの回転中心の周方向にずれて位置された、請求項1に記載の車両用インホイール構造。
  3. 前記モータは、前記ホイールの回転中心に対して、車両前方または車両後方にずれて位置された、請求項1または2に記載の車両用インホイール構造。
  4. 前記モータは、前記ホイールの回転中心に対して、前記ホイールを回転可能に支持する支持部材と操舵部品とを回動可能に接続する第二接続部材とは反対側に位置された、請求項3に記載の車両用インホイール構造。
  5. 前記ドラムブレーキは、前記ホイールの回転中心の軸方向に見た場合に当該回転中心に対して前記モータの反対側に位置され制動部材を前記ドラムの内周面に押圧する押圧機構をさらに有した、請求項1~4のうちいずれか一つに記載の車両用インホイール構造。
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