JP2504581Y2 - 車輌のブレ―キ装置 - Google Patents

車輌のブレ―キ装置

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JP2504581Y2
JP2504581Y2 JP1988141410U JP14141088U JP2504581Y2 JP 2504581 Y2 JP2504581 Y2 JP 2504581Y2 JP 1988141410 U JP1988141410 U JP 1988141410U JP 14141088 U JP14141088 U JP 14141088U JP 2504581 Y2 JP2504581 Y2 JP 2504581Y2
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brake
housing case
gear
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JP1988141410U
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征四 森下
健一 本橋
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東洋運搬機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はアクスルに最終減速機構を有する車輌のブレ
ーキ装置に関する。
従来の技術 特に低速走行が多い作業用車輌などでは、ディファレ
ンシャルからホィールハブに至るアクスルに遊星歯車に
よる最終減速機構が介在され、この減速機構は密閉型湿
式ブレーキ装置と共にハウジングケース内に内蔵され、
このハウジングケースは緩衝装置に支持されている。こ
こで、減速機構とブレーキ装置とを共に収容するものを
ハウジングケース、減速機構のみを収容するものを減速
機カバー体、ブレーキ装置のみを収容するものをブレー
キケースという。
たとえば第2図に示すものはハウジングケース25を備
え、アクスルシャフト21の端部にサンギヤ22と、ディス
クハブ23を介してブレーキディスク24が取付けられ、ア
クスルシャフト21の動力は、サンギヤ22とハウジングケ
ース25のリングギヤ26との間に噛合されるプラネットギ
ヤ27からプラネットキャリヤ28、スプライン29、ホィー
ルハブ30へと伝達される。そして、ハウジングケース25
には内部にブレーキディスク24を挾持するブレーキリン
グ31とブレーキピストン32が設けられている。
また、第3図のものは減速機カバー46aとブレーキケ
ース48とを備え、アクスルハウジング41に回転自在に支
持されたアクスルシャフト42の端部にサンギヤ43を設
け、アクスルシャフト42の動力は、サンギヤ43から、サ
ンギヤ43とアクスルハウジング41に固定されたリングギ
ヤ44との間に噛合するプラネットギヤ45に伝達され、こ
のプラネットギヤ45からホィールハブ(キャリア)46に
伝達される。このホィールハブ46に連結固定されて遊星
歯車による最終減速機構を覆う減速機カバー体46aに
は、最終減速機構を覆う端部から内側に離れて縮径され
アクスルハウジング41に外嵌される部位に複数のブレー
キディスク47が取付けられている。そして、内端部がア
クスルハウジング41に固定されてブレーキディスク47に
外嵌するブレーキケース48に、ブレーキリング49を介し
てブレーキディスク47を挾持するエンドプレートとブレ
ーキピストン50とが配設されている。51はカバー体46a
とブレーキケース48との間に介装されたフローティング
シールである。
考案が解決しようとする課題 上記第2図および第3図に示す従来例には下記のよう
な特徴と問題点がある 本考案は上記問題点を解決して、空転時のひきずりト
ルクにより発生する摩擦熱も少なく、ブレーキの遅れを
僅かにでき、さらに小形にできる車輌のブレーキ装置を
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記問題を解決するために本考案は、サスペンション
装置に支持されたハウジングケース内に、アクスルシャ
フトに固定されたサンギヤと、ハウジングケースに前記
サンギヤの外周部で同一軸心状に固定されたリングギヤ
と、前記サンギヤおよびリングギヤ間に噛合するプラネ
タリギヤと、ハウジングケース内に回転自在に配設され
て前記プラネタリギヤを支持するとともにホィールハブ
に連結されたプラネットキャリヤとを具備した減速機構
を設けるとともに、前記ハウジングケース内に、プラネ
ットキャリヤのプラネタリギヤ支持部側の外周部近傍に
取り付けられたブレーキディスクと、ハウジングケース
に設けられて前記ブレーキディスクを制動可能なブレー
キリングおよびブレーキピストンとを備えたブレーキ機
構を設けたものである。
作用 上記構成によれば、 ・従来例Aの「摩擦熱」について、 ブレーキディスクを、ホィールハブに連結されたプラ
ネットキャリヤ外周部に設けたので、ブレーキディスク
の回転数は第3図の従来例と同じとなり、ブレーキディ
スクをアクスルシャフトに設けた第2図の従来例に比べ
て、低速となって空転時のひきづりトルクによる摩擦で
発生する発熱の問題も少ない。
・従来例Bの「ブレーキの遅れ」について、 ブレーキディスクと車輪との間にはプラネットキャリ
ヤとホィールハブのみが介在され、第2図の従来例のよ
うにサンギヤやプラネットギヤ、リングギヤにブレーキ
による負荷をかけることがなく、したがってねじれやバ
ックラッシによるブレーキの遅れをきわめて小さくでき
る。
・従来例Cの「全体構成と占有容積」について、 ハウジングケース内にブレーキ装置と減速機構が収容
される。すなわち、ハウジングケース内でプラネットキ
ャリヤのプラネタリギヤ支持部近傍にブレーキディスク
が配置され、ハウジングケース内にブレーキリングおよ
びブレーキピストンを設けたので、ハウジングケース内
で元々ブレーキ機能がなくても必要なプラネットキャリ
ヤやリングギヤの取付部、ハウジングケースの壁体など
を利用してブレーキディスクとブレーキリングおよびブ
レーキピストンを設けることができる。したがって、ブ
レーキピストン、エンドプレートなどシャフト長さ方向
に正味スペースが必要なブレーキ構成部材をブレーキケ
ースに収容した第3図の従来例に比べて、特にアクスル
シャフトの長さ方向に小形にすることができる。
実施例 以下本考案の一実施例を第1図に基づいて説明する。
1はサスペンションシリンダ2に支持されたハウジン
グケースで、このハウジングケース1の車体側には、基
端部がディファレンシャル(図示せず)に連結されたア
クスルシャフト3が軸受を介して回転自在に支持され、
このアクスルシャフト3の先端部にはサンギヤ4が固定
されている。5はプラネットギヤ7を支軸7aを介して回
転自在に支持するプラネットキャリヤで、プラネットギ
ヤ7はサンギヤ4とハウジングケース1内に配設された
リングギヤ6とに噛合されるとともに、このプラネット
キャリヤ5はハウジングケース1内に軸受8を介して回
転自在に支持され、アクスルシャフト3と同軸状のスプ
ライン穴9aが形成される。10はホィールディスク(図示
せず)が取付けられるホィールハブで、ハウジングケー
ス1内で軸受11を介して回転自在に支持される軸部10a
は、スプライン穴9aに嵌合するスプライン軸9bに形成さ
れる。このホィールハブ10は、その軸心に形成されたピ
ン孔12にリテーナピン13が挿入されるとともに、このリ
テーナピン13がボルト14止めされてプラネットキャリヤ
5に連結され、ボルト14を外すことによりプラネットキ
ャリヤ7のスプライン穴9aから抜き出すことができる。
前記プラネットキャリヤ5のプラネットギヤ7の支持
部側外周部には複数枚のブレーキディスク15が噛合して
取付けられ、ハウジングケース1側にはブレーキディス
ク15を挾んで配設されてブレーキディスク15に摺接可能
なブレーキリング16と、油圧によりブレーキリング16を
介してブレーキディスク15を制動するブレーキピストン
17が配設される。18はハウジングケース1の先端部でホ
ィールハブ10との間に介装されたオイルシールである。
上記実施例において、ディファレンシャルからの駆動
力は、アクスルシャフト3のサンギヤ4からプラネット
ギヤ7に伝達されてプラネットキャリヤ5を減速回転
し、プラネットキャリヤ5の回転はスプライン9を介し
てホィールハブ10に伝達されて車輪(図示せず)が回転
駆動される。そして、制動時にはブレーキピストン17が
作動され、ブレーキリング16が大きい圧力でブレーキデ
ィスク15に摺接してプラネットキャリヤ5が制動され、
スプライン9を介してホィールハブ10および車輪(図示
せず)が停止される。
このように上記実施例によれば、 (1)スプライン9のバックラッシとプラネットキャリ
ヤ5のねじれがブレーキの遅れとなるが、きわめて小さ
いため、直接ホィールハブ10を制動したのと同程度のタ
イミングでブレーキがきき、ブレーキの遅れがほとんど
ない。
(2)ブレーキ力はサンギヤ4、プラネットギヤ7、リ
ングギヤ6およびアクスルシャフト3には伝達されず、
ブレーキにより各部材に高負荷をかけることもなく、簡
単な構造にできる。
(3)ブレーキディスク15の回転数は、ホィールハブ10
と同じ低回転であるため、第2図の従来例に比べて摩擦
による発熱の問題も少ない。
(4)しかも、ブレーキディスク15はハウジングケース
1内のプラネットキャリヤ5外周に取付けられいおり、
ブレーキ機能が元々なくても必要なプラネットキャリヤ
5やハウジングケース15の壁体、リングギヤ取付部を利
用して、ブレーキピストン17やブレーキリング16端部の
エンドプレートを配設することができ、ホィールハブ外
周でブレーキケース内にブレーキディスクを配置した第
3図の従来例のように、ブレーキ構成部材がアクスルシ
ャフト軸心方向に大きい占有空間を占めるものに比べて
きわめて、コンパクトにできる。
(5)さらに、第3図の従来例のようにフローティング
シールを用いなくてもよく、ある程度の高回転に耐える
ことができる。
考案の効果 以上に述べたごとく本考案によれば、ハウジングケー
ス内でホィールハブに連結されたプラネットキャリヤ外
周部にブレーキディスクを設けるとともに、ハウジング
ケース内にブレーキリングおよびブレーキピストンを設
けたので、ブレーキディスクをアクスルシャフトに設け
た第2図の従来例に比べてブレーキディスクの回転速度
が低速となるため、空転時のひきづりトルクにより発生
する摩擦による発熱の問題も少ない。
また、ブレーキディスクと車輪との間に、プラネット
キャリヤとホィールハブしかないので、制動時に第2図
の従来例のように、サンギヤやプラネットギヤ、リング
ギヤにブレーキによる負荷をかけることがなく、その分
ねじれやバックラッシによるブレーキの遅れをきわめて
小さくできる。
さらに、最終減速機構とブレーキ装置を1つのハウジ
ングケース内に収容し、ブレーキディスクをプラネット
キャリヤのプラネタリギヤ支持部側の近傍に配設したの
で、第3図に示す従来例で、減速機構を収容する減速機
カバー体とブレーキ装置を覆うブレーキケースとが別々
にアクスルシャフトの長さ方向に配置され、ブレーキピ
ストン、エンドプレートなどシャフト長さ方向に正味ス
ペースが必要なブレーキ構成部材をブレーキケースに設
けたものに比べて、ハウジングケース内で元々ブレーキ
機能がなくても必要なプラネットキャリヤやリングギヤ
の取付部、ハウジングケースの壁体などを利用してブレ
ーキディスクとブレーキリングおよびブレーキピストン
を設けることができるので、ハウジングケースをコンパ
クトにでき、特にアクスルシャフトの長さ方向に短く構
成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すブレーキ装置の縦断面
図、第2図および第3図は従来のブレーキ装置を示す縦
断面図である。 1……ハウジングケース、3……アクスルシャフト、4
……サンギヤ、5……プラネットキャリヤ、6……リン
グギヤ、7……プラネットギヤ、9……スプライン、10
……ホィールハブ、10a……軸部、15……ブレーキディ
スク、16……ブレーキリング、17……ブレーキピスト
ン。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サスペンション装置に支持されたハウジン
    グケース内に、 アクスルシャフトに固定されたサンギヤと、ハウジング
    ケースに前記サンギヤの外周部で同一軸心状に固定され
    たリングギヤと、前記サンギヤおよびリングギヤ間に噛
    合するプラネタリギヤと、ハウジングケース内に回転自
    在に配設されて前記プラネタリギヤを支持するとともに
    ホィールハブに連結されたプラネットキャリヤとを具備
    した減速機構を設けるとともに、 前記ハウジングケース内に、 プラネットキャリヤのプラネタリギヤ支持部側の外周部
    近傍に取り付けられたブレーキディスクと、ハウジング
    ケースに設けられて前記ブレーキディスクを制動可能な
    ブレーキリングおよびブレーキピストンとを備えたブレ
    ーキ機構を設けた ことを特徴とする車輌のブレーキ装置。
JP1988141410U 1988-10-28 1988-10-28 車輌のブレ―キ装置 Expired - Lifetime JP2504581Y2 (ja)

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JP4798147B2 (ja) * 2008-02-06 2011-10-19 株式会社豊田自動織機 ブレーキ構造

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