JP2023121421A - 駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車輪の内部に固定部を配置しないようにでき、省スペース化すること。【解決手段】移動体における車輪の内部に、モータ、遊星歯車機構、ブレーキ、および固定部材が設けられた駆動装置であって、遊星歯車機構は、第1リングギヤおよび第2リングギヤを有し、第1リングギヤが固定軸として固定部材に固定され、第2リングギヤが出力軸として第1リングギヤに対して遠い側に配置する。固定部材は、遊星歯車機構を収容するとともに、移動体に対して固定されている。【選択図】図1
Description
本開示は、駆動装置に関する。
特許文献1には、外歯車、内歯車、内歯車の軸が基本軸、キャリアは遊星歯車の軸受を取り付けた、いわゆる3K型の複合遊星ギヤ構造が開示されている。特許文献1には、太陽歯車からトルクが入力されて遊星歯車に伝わり、1段目の固定内歯車と噛合い、遊星歯車を構成している部品が自転しながら公転し、遊星歯車から2段目の内歯車にトルクが伝わり、内歯車が自転してトルクを出力する構造が記載されている。
移動体に使用されるタイヤなどの車輪の内部に、モータ、減速機、およびブレーキを配置したインホイールモータ構造を有する駆動装置においては、1段目の内歯車であるリングギヤを固定するための固定部を設ける必要がある。この場合、固定部の板厚およびクリアランスの分径方向ならびに軸方向に体格が大きくなるという問題がある。そのため、車輪の内部に固定部を配置しないようにでき、省スペース化が可能なインホイールモータ構造を有する駆動装置が求められていた。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、車輪の内部に固定部を配置しないようにでき、省スペース化が可能な駆動装置を提供することにある。
本開示に係る駆動装置は、移動体における車輪の内部に、モータ、遊星歯車機構、ブレーキ、および固定部材が設けられた駆動装置であって、前記遊星歯車機構は、第1リングギヤおよび第2リングギヤを有し、前記第1リングギヤが固定軸として前記固定部材に固定され、前記第2リングギヤが出力軸として前記第1リングギヤに対して遠い側に配置される。
本開示に係る駆動装置は、上記の開示において、前記固定部材は、前記遊星歯車機構を収容するとともに、前記移動体に対して固定されても良い。
この構成によれば、固定部材が遊星歯車機構からなる減速機を収容していることにより、第1リングギヤを移動体に対して固定できるので、遊星歯車機構を安定して動作させることが可能になる。
本開示に係る駆動装置は、上記の開示において、前記モータが、ステータの径方向外側に配置されたロータを有するアウタモータから構成され、前記アウタモータは、前記車輪の内周側に設けられて中空軸部を有し、前記遊星歯車機構の出力部材として機能するホイールケースの内側に設けられ、前記ホイールケースは、前記遊星歯車機構の出力要素に連結されて前記固定部材に対して回転可能な回転部材からなるようにしても良い。
この構成により、モータの出力を効率的に遊星歯車機構に伝達でき、軸方向の寸法を小型にすることができる。これにより、駆動装置全体の小型化を図ることができる。
本開示による駆動装置によれば、車輪の内部に遊星歯車機構のリングギヤを固定する固定部を配置しないので、省スペース化が可能となる。
以下、本開示の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の一実施形態の全図においては、同一または対応する部分には同一の符号を付す。また、本開示は以下に説明する一実施形態によって限定されるものではない。
本開示の一実施形態によるインホイールモータについて説明する。図1は、一実施形態における駆動装置の構造を示す図である。図1に示すように、本実施形態による駆動装置としてのインホイールモータユニット1は、車輪10を駆動可能および制動可能に構成されている。
車輪10は、ホイール11およびタイヤ12を備える駆動輪であって、例えば移動体としての車両の左右両側に設けられる。インホイールモータユニット1はホイール11の内側に設けられる。インホイールモータユニット1は、車両との取付部材としてのフォーク13に固定されている。なお、図1は、左右両側に設けられた車輪10のうちの右輪について、車両後方側から見た図であり、車輪10の回転中心軸線と平行な方向を軸方向と称する。
一実施形態によるインホイールモータユニット1は、モータ2、減速機3、ブレーキ4、ハウジングケース5、インプットシャフト6、およびホイールケース7を備える。
モータ2は、車輪10を駆動するインホイールモータである。モータ2は、例えば三相モータであり、車両に搭載された電源装置と電気的に接続される。力行時においてモータ2は、電源装置から供給される電力により力行トルクを発生して車輪10を駆動する。回生時、モータ2は車輪10の回転力によって回されて発電し、発電した電力を電源装置に供給する。モータ2は例えば、ロータ21がステータ22の径方向外側に配置されたアウタロータ型のアウタモータである。
ロータ21は、ロータカップ23に取り付けられてロータカップ23と一体回転する。ロータカップ23は、カップ状に形成された部材であって、円筒部23aおよび円盤部23bを有する。円筒部23aは、軸方向に沿って延在し、内周面にロータ21が固定されている。円盤部23bは、円筒部23aの軸方向の一方端から径方向の内側に向けて延在し、内周部がインプットシャフト6に連結されている。例えば、円盤部23bの内周部は、インプットシャフト6の外周部とスプライン嵌合している。ロータカップ23は、インプットシャフト6と一体回転する。
回転軸としてのインプットシャフト6は、減速機3に接続されている。ロータ21は、インプットシャフト6を介して減速機3と連結されている。これにより、インプットシャフト6は、モータ2の動力を車輪10に伝達する際に減速機3の入力軸として機能する。モータ2が減速機3を介して車輪10と動力伝達可能に接続されているので、モータ2から出力された動力は減速機3を介して車輪10に伝達される。
ステータ22は、ステータコアと、ステータコアに巻き付けられたステータコイルとを有する。ステータコイルはモータ配線を介して電源装置と電気的に接続されている。そして、ステータ22はハウジングケース5に固定されている。
ハウジングケース5は、モータ2およびブレーキ4を収容する非回転部材である。ハウジングケース5は、仕切部51を有する。仕切部51は、モータ2を収容する空間であるモータ室と、ブレーキ4を収容する空間であるブレーキ室とを径方向に区画する。仕切部51は、軸方向に延在する円筒状の部位である。
ハウジングケース5内において、仕切部51の外周側にはモータ2が配置され、仕切部51の内周側にはブレーキ4が配置される。仕切部51の外周側では、ステータ22が仕切部51の外周面に固定されている。仕切部51の内周側では、ブレーキ4に含まれる固定部がハウジングケース5に固定されている。ブレーキ4に含まれる固定部は、ブレーキ4を構成する部材のうちの非回転部材である。このようにインホイールモータユニット1では、モータ2を収容するハウジングとブレーキ4を収容するハウジングとが一つのハウジングケース5に共通化されている。
ハウジングケース5には、ブレーキ4を収容するブレーキ室を軸方向に区画するようにカバー8が取り付けられている。カバー8は、仕切部51における軸方向の一方側の開口部、すなわち車両の内側の開口部を塞ぐようにハウジングケース5に固定されている。カバー8は具体的に例えば、ボルト締結によってハウジングケース5に固定されている。
ブレーキ4は、車輪10に制動力を付与する装置であり、例えばディスクブレーキから構成される。ブレーキ4は、モータ2の内側に配置された状態でハウジングケース5に固定されている。本実施形態によるインホイールモータユニット1においては、ホイール11内で径方向の外側から内側に向けて、ホイールケース7、ロータ21、ステータ22、ハウジングケース5、ブレーキ4、およびインプットシャフト6の順に配置されている。
ブレーキ4は、インプットシャフト6を選択的にハウジングケース5に固定する摩擦係合装置である。本実施形態によるインホイールモータユニット1においては、インプットシャフト6が減速機3の前段、すなわち動力伝達経路に対して減速機3よりも上流側に設けられる。そのため、ブレーキ4は、インプットシャフト6を制動することによって減速機3を介して車輪10に制動力を付与する。
ブレーキ4により生じた制動トルクは、減速機3によって増幅されて車輪10に伝達される。増幅作用は、モータ2の力行時や回生時においても同様である。力行時、モータ2で生じた力行トルクが減速機3で増幅された車輪10に伝達される。回生時、モータ2で生じた回生トルクが減速機3で増幅されて車輪10に伝達される。モータ2は、回生ブレーキとして機能し、車輪10に制動力を付与できる。
インプットシャフト6は、車輪10の回転における中心軸線上に配置される。インプットシャフト6は、軸受61,62によってハウジングケース5およびカバー8に対して回転自在に支持されている。軸受61は、外輪がハウジングケース5に取り付けられ、内輪がインプットシャフト6に取り付けられた転がり軸受である。軸受62は、外輪がカバー8に取り付けられ、内輪がインプットシャフト6に取り付けられた転がり軸受である。
ホイールケース7は、ホイール11と一体回転可能に連結されている。ホイールケース7とホイール11とは、複数のボルト9aによって締結されて一体化されている。ホイールケース7は、中空軸部を有し、ホイール11のリム部の内側に配置されている。ホイールケース7は、車輪10の回転中心軸線に沿って配置され、軸受63によってハウジングケース5に対して回転自在に支持されている。軸受63は、外輪がホイールケース7に取り付けられ、内輪がハウジングケース5に取り付けられた転がり軸受である。ホイールケース7の内側には、モータ2、減速機3、およびブレーキ4が配置されている。
減速機3は、モータ2と車輪10との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達機構である。減速機3は、モータ2と軸方向に並んで配置され、少なくとも一部がホイール11の内側に配置されている。減速機3とブレーキ4とは軸方向に重なる位置に配置される。モータ2と減速機3との位置関係に関しては、モータ2は相対的に車両内側に配置され、減速機3は相対的に車両外側に配置される。
減速機3は、モータ2の動力を車輪10に伝達する際、モータ2の回転を減速してホイールケース7に出力する。減速機3の出力部材として機能するホイールケース7は、減速機3の出力側の出力要素である回転部材に連結される。
リアカバー32は、減速機3を収容するハウジングとして機能する非回転部材である。リアカバー32は、軸方向においてホイール11よりも車両外側に配置されている。また、リアカバー32は、フォーク13を介してボルト9bによってハウジングケース5に連結されている。換言すると、接続部材としてのフォーク13は、リアカバー32から車輪10の上側を覆うように延在してハウジングケース5に連結されている。これにより、リアカバー32はハウジングケース5と一体化されている。リアカバー32およびハウジングケース5は、ボルト9bによってフォーク13に対して固定されることによって、車両に対して固定される。
減速機3は、例えば複合遊星歯車機構により構成される。減速機3は、サンギヤS、キャリアC、ステップドピニオンギヤP、固定リングギヤR1、および出力リングギヤR2を備える。本実施形態において減速機3を構成する複合遊星歯車機構においては、インプットシャフト6からホイールケース7に動力を伝達する場合に、サンギヤSが入力要素、固定リングギヤR1が固定要素、出力リングギヤR2が出力要素になる。
サンギヤSは、サンギヤ軸31と一体回転するように連結されている。サンギヤ軸31はインプットシャフト6と同一軸線上に配置された回転軸であり、インプットシャフト6と一体回転するように連結されている。例えばインプットシャフト6とサンギヤ軸31とはスプライン嵌合している。サンギヤ軸31は、軸受64および軸受65によって、キャリアCに対して相対回転可能に支持されている。
キャリアCは、ステップドピニオンギヤPを自転可能かつ公転可能に支持する。キャリアCは、軸受66によってリアカバー32に対して回転自在に支持されている。
ステップドピニオンギヤPは、サンギヤSおよび固定リングギヤR1と噛み合う第1ピニオンギヤP1と、出力リングギヤR2と噛み合う第2ピニオンギヤP2とを有する。第1ピニオンギヤP1は、第2ピニオンギヤP2よりも小径のギヤであり、第2ピニオンギヤP2と一体回転する。
第1リングギヤとしての固定リングギヤR1は、非回転部材である固定部材としてのリアカバー32に固定されている。リアカバー32のうちの円筒状部位の内周部に固定リングギヤR1が取り付けられている。
第2リングギヤとしての出力リングギヤR2は、ホイールケース7の内周部に、ホイールケース7と一体回転するように連結されている。ホイールケース7は、軸受67によってリアカバー32に対して回転自在に支持されているとともに、軸受68によってキャリアCに対して相対回転可能に支持されている。出力リングギヤR2は、リアカバー32に対して固定リングギヤR1に対して遠い側に配置される。これにより、インホイールモータユニット1の省スペース化を図ることができる。
以上のように構成された遊星歯車機構における減速機3においては、入力軸であるサンギヤSは自転、ステップドピニオンギヤPは自転および公転、キャリアCは自転、固定リングギヤR1は固定、出力軸である出力リングギヤR2は自転を行う。また、ホイールケース7は自転を行う。
ハウジングケース5は、仕切部51、円盤部52、および円盤部53を有する。円盤部52は、仕切部51の軸方向の一端から径方向の内側に向けて内周側に延在する。円盤部53は、仕切部51の軸方向の他端から径方向の外側に向けて外周側に延在する。円盤部52は、モータ2の内側で径方向に沿って延在する。円盤部52の内周部に軸受61が取り付けられている。ブレーキ4は円盤部52に締結されている。外周側の円盤部53は、モータ2と軸方向に対向する位置で径方向に沿って延在する。円盤部53は、径方向においてカバー8の外側で径方向に沿って延在する。この円盤部53の外周部に軸受63が取り付けられている。軸受63とカバー8とは軸方向で重なる位置に配置されている。
(比較例)
次に、比較例としての特許文献1に記載のインホイールモータについて説明する。図2は、比較例による駆動装置の構造を示す図である。図2に示すように、比較例によるインホイールモータユニット100においては、ハウジングケース105、ホイールケース107、カバー108、およびリアカバー132の形状がそれぞれ、一実施形態によるハウジングケース5、ホイールケース7、カバー8、およびリアカバー32の形状と異なる。また、減速機3を構成する遊星歯車機構の構成についても、一実施形態と異なる。
次に、比較例としての特許文献1に記載のインホイールモータについて説明する。図2は、比較例による駆動装置の構造を示す図である。図2に示すように、比較例によるインホイールモータユニット100においては、ハウジングケース105、ホイールケース107、カバー108、およびリアカバー132の形状がそれぞれ、一実施形態によるハウジングケース5、ホイールケース7、カバー8、およびリアカバー32の形状と異なる。また、減速機3を構成する遊星歯車機構の構成についても、一実施形態と異なる。
すなわち、ハウジングケース105は、仕切部151、円盤部152,153、外筒部154、および固定部155を有する。仕切部151、円盤部152,153はそれぞれ、仕切部51、および円盤部52,53と同様である。
比較例によるハウジングケース105においては、減速機3を構成する遊星歯車機構における固定リングギヤR1を固定するための固定部155が設けられている。固定部155を、軸方向に沿ってモータ2およびブレーキ4と減速機3との間に設けるために、仕切部151の外周側の円盤部153に対して、外筒部154が設けられる。
ハウジングケース105における固定部155の内周面には、融資歯車機構における固定リングギヤR1が固定される。サンギヤSは、インプットシャフト6およびサンギヤ軸31と一体回転するように連結されている。キャリアCは、ステップドピニオンギヤPを自転可能かつ公転可能に支持する。キャリアCは、軸受66によってリアカバー32に対して回転自在に支持されている。
ステップドピニオンギヤPにおける第1ピニオンギヤP1は、サンギヤSおよび固定リングギヤR1と噛み合う。ステップドピニオンギヤPにおける第2ピニオンギヤP2は、出力リングギヤR2と噛み合う。ここで、ステップドピニオンギヤPにおける第1ピニオンギヤP1および第2ピニオンギヤP2の並びは、一実施形態のステップドピニオンギヤPと反対である。また、第1ピニオンギヤP1は、第2ピニオンギヤP2よりも大径のギヤであり、第2ピニオンギヤP2と一体回転する。
比較例による固定リングギヤR1は、ハウジングケース105における固定部155の内周面に固定されている。一方、比較例による出力リングギヤR2は、ホイールケース107の内周部に、ホイールケース107と一体回転するように連結されている。ホイールケース107は、軸受167によってリアカバー132に対して回転自在に支持されている。すなわち、固定リングギヤR1は、リアカバー132に対して、出力リングギヤR2より遠い側に配置する必要がある。
比較例によるインホイールモータユニット100においては、ハウジングケース105の円盤部153は、外筒部154および固定部155を設けるために、軸方向に沿って軸長L1分だけ厚くする必要がある。これに伴って、ハウジングケース105に対してブレーキ室を軸方向に区画するように取り付けられたカバー108は、円盤部153として必要な厚さ分の軸長L1分だけ、一実施形態によるカバー8に比して、軸方向に軸長L1分だけ厚くなる。すなわち、一実施形態によるインホイールモータユニット1は、比較例によるインホイールモータユニット100に比して、軸方向に沿って軸長L1だけ軸長を短くすることができ、省スペース化を実現できる。
また、比較例によるインホイールモータユニット100においては、固定リングギヤR1を固定するための固定部155をハウジングケース105に設けるために、モータ2の外周側に外筒部154を設ける必要がある。この場合、ホイールケース107は、径方向に沿って、一実施形態によるホイールケース7に比して、外筒部154の厚さおよびクリアランスによる半径L2分だけ広がることになる。すなわち、一実施形態によるインホイールモータユニット1は、比較例によるインホイールモータユニット100に比して、径方向に沿って半径L2だけ短くすることができ、省スペース化を実現できる。
以上説明したように、車輪10の内部にモータ2、減速機3、およびブレーキ4を配置したインホイールモータ構造においては、1段目の内歯車である固定リングギヤR1を固定する固定部を設ける必要から、固定部の板厚とクリアランス分だけ径方向および軸方向に体格が大きくなる問題があった。これに対し、本開示の一実施形態によれば、減速機3を構成する複合遊星歯車機構において、固定軸の第1リングギヤとしての固定リングギヤR1をリアカバー32に固定し、出力軸の第2リングギヤとしての出力リングギヤR2をリアカバー32から遠い側に配置する構造とすることにより、インホイールモータユニット1において、省スペース化を実現できる。
さらに、一実施形態においては、ロータ21がステータ22の径方向外側に配置されたモータ2を備えるインホイールモータユニット1について、ブレーキ4をステータ22の径方向内側に配置することによりユニットの軸方向寸法を小さくできる。そのうえで、ステータ22を固定するハウジングケース5とブレーキ4の固定部を固定するハウジングケース5とを共通化できるので、ハウジングの個数を一つにすることができる。これにより、搭載の自由度が高くなるとともにユニット全体の小型化を図ることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。本開示のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付のクレームおよびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 インホイールモータユニット
2 モータ
3 減速機
4 ブレーキ
5 ハウジングケース
6 インプットシャフト
7 ホイールケース
8 カバー
9a,9b ボルト
10 車輪
11 ホイール
12 タイヤ
13 フォーク
21 ロータ
22 ステータ
23 ロータカップ
23a 円筒部
23b,52,53 円盤部
31 サンギヤ軸
32 リアカバー
51 仕切部
61,62,63,64,65,66,67,68 軸受
C キャリア
P ステップドピニオンギヤ
P1 第1ピニオンギヤ
P2 第2ピニオンギヤ
R1 固定リングギヤ
R2 出力リングギヤ
S サンギヤ
2 モータ
3 減速機
4 ブレーキ
5 ハウジングケース
6 インプットシャフト
7 ホイールケース
8 カバー
9a,9b ボルト
10 車輪
11 ホイール
12 タイヤ
13 フォーク
21 ロータ
22 ステータ
23 ロータカップ
23a 円筒部
23b,52,53 円盤部
31 サンギヤ軸
32 リアカバー
51 仕切部
61,62,63,64,65,66,67,68 軸受
C キャリア
P ステップドピニオンギヤ
P1 第1ピニオンギヤ
P2 第2ピニオンギヤ
R1 固定リングギヤ
R2 出力リングギヤ
S サンギヤ
Claims (3)
- 移動体における車輪の内部に、モータ、遊星歯車機構、ブレーキ、および固定部材が設けられた駆動装置であって、
前記遊星歯車機構は、第1リングギヤおよび第2リングギヤを有し、前記第1リングギヤが固定軸として前記固定部材に固定され、前記第2リングギヤが出力軸として前記第1リングギヤに対して遠い側に配置される
駆動装置。 - 前記固定部材は、前記遊星歯車機構を収容するとともに、前記移動体に対して固定されている
請求項1に記載の駆動装置。 - 前記モータが、ステータの径方向外側に配置されたロータを有するアウタモータから構成され、
前記アウタモータは、前記車輪の内周側に設けられて中空軸部を有し、前記遊星歯車機構の出力部材として機能するホイールケースの内側に設けられ、
前記ホイールケースは、前記遊星歯車機構の出力要素に連結されて前記固定部材に対して回転可能な回転部材からなる
請求項1または2に記載の駆動装置。
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JP2022024768A JP2023121421A (ja) | 2022-02-21 | 2022-02-21 | 駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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2022
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