JP7093000B2 - 情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法に関する。
近年、スマートフォン等の携帯端末の普及に伴い、多くの交通手段について携帯端末を用いた乗車予約が可能となっている。その一例として、タクシー等の車両の配車予約がある。例えば、観光旅行の旅行者等の携帯端末を保持するユーザが、目的地に向かう途中で、携帯端末を用いて目的地に対するタクシーの配車を予約するケースが考えられる。
また、情報処理装置が、携帯端末から得られた、当該携帯端末で検索した旅行先に関する検索履歴を利用して、目的地までの移動経路を予測し、交通手段としてタクシー等の車両を予測した目的地に配車する技術が提案されている。
特開2010-48824号公報 特開2015-26298号公報
ところで、携帯端末を保持するユーザに対し、車両の配車予約ができることを携帯端末を介して通知することで、ユーザの利便性が向上するとともに、配車予約が促され、配車を行う企業側にもメリットが生じる。その一方、上記のように、旅行者等のユーザの目的地までの移動経路が予測できても、車両の利用状況、予約状況等により、当該目的地に車両を確実に手配することが難しいという問題点がある。この問題点に鑑みると、車両予約ができることを、その通知タイミングを特に考慮せずにユーザに通知した場合、その通知を受けたユーザが配車を予約したとしても、目的地にユーザが到着する時刻までに車両を確実に配車できるとは限らない。そのため、ユーザの利便性が高いとは言えない。
1つの側面では、本発明は、車両の配車を予約できることの通知タイミングを、ユーザが目的地に到着する到着時刻に、配車が間に合うように制御できる情報処理プログラム、情報処理装置及び情報処理方法が提供される。
1つの案では、コンピュータに、ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、前記ユーザの端末装置に前記通知処理を実行させ、前記通知終了時刻に基づき、前記端末装置における前記通知処理を前記通知終了時刻に終了するように制御する、処理を実行させる情報処理プログラムが提供される。
また、上記の情報処理プログラムを実行したコンピュータと同様の処理を行う情報処理装置及び情報処理方法が提供される。
1つの側面では、車両の配車を予約できることの通知タイミングを、ユーザが目的地に到着する到着時刻に配車が間に合うように制御でき、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
第1の実施の形態に係る情報処理装置を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。 携帯端末のハードウェア構成例を示す図である。 端末管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。 携帯端末が備えるアプリケーションの構成例を示す図である。 情報処理システムが備える機能を示すブロック図である。 端末管理サーバが保持する交通拠点接続グラフの一例を示す図である。 端末管理サーバが実行する案内表示制御処理を表すフローチャートである。 携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図(その1)である。 携帯端末における配車予約の受付画面の表示例を示す図である。 携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図(その2)である。 携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図(その3)である。 端末管理サーバが実行する公共交通機関判定処理を表すフローチャートである。 端末管理サーバが実行する目的地推定処理を表すフローチャートである。 端末管理サーバが実行する表示開始時刻・表示停止時刻算出処理を表すフローチャート(その1)である。 端末管理サーバが実行する表示開始時刻・表示停止時刻算出処理を表すフローチャート(その2)である。
以下、実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態に係る情報処理装置を説明するための図である。なお、図1には、図示を省略するユーザ(旅行者)が電車等の移動手段4で目的地5に向かっている場合を例示している。さらに、例として、タクシー、バス等の車両2bを管理して、配車する配車センタ2が別途設けられているとする。
このような状況及び施設に対して、端末装置1と管理装置2aと情報処理装置3とを含む情報処理システム6が配備されている。なお、情報処理装置3は、端末装置1及び管理装置2aとネットワークを介して通信を実行することができる。
端末装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット等の通信可能な情報処理端末である。端末装置1は、表示画面1aを有している。また、このような端末装置1が移動手段4で移動しているユーザに保持され、目的地5まで移動するものとする。
端末装置1は、目的地5への車両2bの配車を予約できることをユーザに通知する通知処理を実行可能になっている。後述するように、この通知処理は、情報処理装置3からの制御の下で実行される。
端末装置1は、目的地5への車両2bの配車を予約できることをユーザに通知する通知処理を実行可能になっている。後述するように、この通知処理は、情報処理装置3からの制御の下で実行される。
この通知処理は、例えば、表示画面1aに所定の通知情報を表示することで行われる。ユーザは、このような通知を受けることで、目的地5への車両2bの配車を予約できることを認識できる。例えば、表示画面1aに表示された通知情報に対してユーザが入力操作を行うことで、配車の予約画面が表示画面1aに表示され、予約画面を用いて端末装置1から配車センタ2の管理装置2aに対して配車の予約ができるようにしてもよい。また、例えば、通知処理が実行されている期間にのみ配車の予約ができ、通知処理が終了すると配車の予約ができないようにしてもよい。
管理装置2aは、配車センタ2に配置されており、配車センタ2が保有する車両2bの配車状況、予約状況等の車両管理情報を管理している。
情報処理装置3は、時刻算出部3a及び通知制御部3bを有する。なお、時刻算出部3a及び通知制御部3bの処理は、例えば、情報処理装置3が備えるプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。
時刻算出部3aは、ユーザの目的地5への到着予定時刻7aと目的地5への車両2bの配車に要する所要時間7bとを取得する。例えば、到着予定時刻7aは、端末装置1の位置情報に基づく移動履歴から推定される。また、例えば、所要時間7bは、配車センタ2の管理装置2aから取得される。
時刻算出部3aは、到着予定時刻7a及び所要時間7bに基づき、上記の通知処理を終了させる通知終了時刻7cを算出する。この算出では、到着予定時刻7aまでに目的地5に車両が配車されるように予約できる限界の時刻(最も遅い時刻)が、通知終了時刻7cとして算出される。例えば、到着予定時刻7aから所要時間7bを減算することで、通知終了時刻7cが算出される。
通知制御部3bは、端末装置1における上記の通知処理の実行を制御する。具体的には、通知制御部3bは、端末装置1に通知処理を実行させ、この通知処理を通知終了時刻7cに終了させるように制御する。
このような処理により、車両2bの配車を予約できることの通知タイミングを到着予定時刻7aに配車が間に合うように制御できる。そのため、通知処理の実行中にユーザが配車予約を行うことで、ユーザが目的地5に到着するまでに目的地5に車両を配車できる確実性が向上する。したがって、ユーザに対するサービスの向上を図ることができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、第1の実施の形態についてより具体化した情報処理システムについて図2を用いて説明する。
図2は、第2の実施の形態に係る情報処理システムの一例を示す図である。
情報処理システム70は、携帯端末10(端末装置)と端末管理サーバ20と車両管理サーバ30とを備えている。情報処理システム70では、端末管理サーバ20はネットワーク60を介して携帯端末10及び車両管理サーバ30に通信可能に接続されている。なお、図2では、携帯端末10を1つのみ記載しているが、携帯端末10は複数あって、それぞれが端末管理サーバ20とネットワーク60を介して通信可能に接続されている。
なお、第2の実施の形態における携帯端末10、端末管理サーバ20及び車両管理サーバ30は、それぞれ、第1の実施の形態における端末装置1、情報処理装置3及び管理装置2aの一例である。
携帯端末10は、旅行者に所持されている端末装置である。図2では例として、携帯端末10を保持した旅行者が、A駅41からB駅42に向かう電車50に乗って移動している様子を示している。携帯端末10には、後述するように、特定の地域内に存在する観光地や各種の施設など、その地域に関する様々な情報にアクセスできるようにする観光旅行のアプリケーションプログラムが内蔵されている。また、携帯端末10は、観光旅行のアプリケーションプログラムの処理により、駅、バス停、サービスエリア、パーキングエリア等の所定の交通拠点を中心とした一定範囲に進入したこと、また、当該範囲から退出したことを判断する。また、携帯端末10は、交通拠点への車両の配車を予約する予約処理や、配車予約が可能であることを示す配車予約案内を後述するディスプレイに表示する案内表示処理を実行する。本実施の形態では、配車される車両はタクシーであるものとする。
端末管理サーバ20は、携帯端末10での観光旅行のアプリケーションプログラムの利用履歴情報、携帯端末10の移動経路に関する移動経路情報等を受信する。また、端末管理サーバ20は、車両管理サーバ30からタクシーの管理に関する車両管理情報を受信する。端末管理サーバ20は、受信したこれらの情報に基づき、携帯端末10にタクシーの配車予約案内を表示させ、また、配車予約案内の表示を停止させる。
車両管理サーバ30は、タクシーの車両センタに設置されており、車両センタが所有するタクシーの配車状況、予約状況等のタクシーに関する車両管理情報を管理している。また、車両管理サーバ30は、携帯端末10からタクシーの配車予約を受け付けることができる。
次に、情報処理システム70の各装置のハードウェア構成について説明する。
まず、携帯端末10のハードウェア構成について図3を用いて説明する。
図3は、携帯端末のハードウェア構成例を示す図であり、携帯端末10は、プロセッサ10a、RAM(Random Access Memory)10b、フラッシュメモリ10c、無線通信部10d、ディスプレイ10e、入力デバイス10f、及びGPS(Global Positioning System)受信部10gを有する。各ユニットは携帯端末10のバス10hに接続されている。
プロセッサ10aは、携帯端末10の情報処理を制御する。プロセッサ10aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)またはPLD(Programmable Logic Device)等である。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ10aは、CPU、MPU、DSP、ASIC、FPGA、PLDのうちの2以上の要素の組合せであってもよい。
RAM10bは、携帯端末10の主記憶装置である。RAM10bは、プロセッサ10aに実行させるOS(Operation System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM10bは、プロセッサ10aによる処理に用いる各種データを記憶する。
フラッシュメモリ10cは、携帯端末10の補助記憶装置である。フラッシュメモリ10cには、OSのプログラム、アプリケーションプログラム及び各種データが格納される。フラッシュメモリ10cは、携帯端末10に対して着脱可能な可搬型の記録媒体でもよい。
無線通信部10dは、アクセスポイント(図示を省略)との間で無線通信を行えるインタフェースである。例えば、アクセスポイントが無線ルータであれば、無線通信部10dは無線LAN(Local Area Network)インタフェースである。また、例えば、アクセスポイントが無線基地局であれば、無線通信部10dは移動通信用の無線インタフェースである。携帯端末10は、両方の無線LAN及び移動通信用の両方の無線インタフェースを備えてもよい。
ディスプレイ10eは、プロセッサ10aからの命令に従って、画像を出力する。例えば、ディスプレイ10eは、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。
入力デバイス10fは、入力された信号をプロセッサ10aに出力する。例えば、入力デバイス10fは、ボタン、タッチパッド及びタッチパネル等である。
GPS受信部10gは、GPS衛星からの信号を受信して、携帯端末10の現在位置を示す位置情報を取得するためのデバイスである。例えば、携帯端末10の現在位置を示す情報として、緯度・経度等を測定する。ただし、携帯端末10は、無線基地局等から自装置の位置情報を取得してもよい。
なお、携帯端末10は以上に示したユニット以外にも、加速度センサ、通話用のマイク、呼び出し音や相手の音声を出力するスピーカ、携帯端末10を振動させるモータ及びテレビ電話用の画像を撮像するカメラ等を備えている。
次に、端末管理サーバ20のハードウェア構成について図4を用いて説明する。
図4は、端末管理サーバのハードウェア構成例を示す図である。端末管理サーバ20は、プロセッサ20a、RAM20b、HDD(Hard Disk Device)20c、通信処理部20d、グラフィック処理部20e、入力信号処理部20f、ディスクドライブ20g、及び機器接続部20hを有する。各ユニットは端末管理サーバ20のバス20iに接続されている。
プロセッサ20aは、端末管理サーバ20の情報処理を制御する。プロセッサ20aは、例えばCPU、MPU、DSP、ASIC、FPGAまたはPLD等である。プロセッサ20aは、マルチプロセッサであってもよい。プロセッサ20aは、CPU、MPU、DSP、ASIC、FPGA、PLDのうちの2以上の要素の組合せであってもよい。
RAM20bは、端末管理サーバ20の主記憶装置である。RAM20bは、プロセッサ20aに実行させるOSのプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部を一時的に記憶する。また、RAM20bは、プロセッサ20aによる処理に用いる各種データを記憶する。
HDD20cは、端末管理サーバ20の補助記憶装置である。HDD20cは、内蔵した磁気ディスクに対して、磁気的にデータの書き込み及び読み出しを行う。HDD20cには、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、及び各種データが格納される。端末管理サーバ20は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)等の他の種類の補助記憶装置を備えてもよく、複数の補助記憶装置を備えてもよい。
通信処理部20dは、ネットワーク60を介して他のコンピュータと無線通信を行えるインタフェースである。通信処理部20dは、有線インタフェースでもよい。
グラフィック処理部20eは、プロセッサ20aからの命令に従って、端末管理サーバ20に接続されたディスプレイ201に画像を出力する。ディスプレイ201としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイ等を用いることができる。
入力信号処理部20fは、端末管理サーバ20に接続された入力デバイス202から入力信号を取得し、プロセッサ20aに出力する。入力デバイス202としては、例えば、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイス、キーボード等を用いることができる。
ディスクドライブ20gは、レーザ光等を利用して、光ディスク203に記録されたプログラムやデータを読み取る駆動装置である。光ディスク203として、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD-RAM、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD-R(Recordable)/RW(ReWritable)等を使用できる。ディスクドライブ20gは、例えば、プロセッサ20aからの命令に従って、光ディスク203から読み取ったプログラムやデータをRAM20bまたはHDD20cに格納する。
機器接続部20hは、端末管理サーバ20に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば、機器接続部20hにはメモリ装置やリーダライタ装置等の外部メモリ204を接続できる。メモリ装置は、機器接続部20hとの通信機能を搭載した記録媒体である。リーダライタ装置は、メモリカードへのデータの書き込み、またはメモリカードからのデータの読み出しを行う装置である。メモリカードは、カード型の記録媒体である。機器接続部20hは、例えば、プロセッサ20aからの命令に従って、このような外部メモリ204から読み取ったプログラムやデータをRAM20bまたはHDD20cに格納する。
なお、車両管理サーバ30も端末管理サーバ20と同様のハードウェアにより実現できる。
次に、図5は、携帯端末が備えるアプリケーションの構成例を示す図である。
携帯端末10は、アプリケーションプログラムの一例として、図5に示されるような、所定の地域に関する観光旅行のアプリケーションプログラムを備えている。このアプリケーションプログラムに対して、当該地域内の各地区で行われるイベント案内、当該地域内の各地区に関する地区案内、当該地域内の各地区の食事案内、タクシー配車の予約のための各アプリケーションプログラムが対応付けられている。これらのイベント案内、地区案内、食事案内、配車予約の各アプリケーションプログラムは、観光旅行のアプリケーションブログラムに内包されていてもよい。
例えば、ユーザ(旅行者)の操作によって観光旅行のアプリケーションプログラムが起動されると、イベント案内、地区案内、食事案内、配車予約の各アプリケーションプログラムを起動するためのアイコンが、ディスプレイ10eに表示される。いずれかのアイコンに対するタッチ操作が行われると、そのアイコンに対応するアプリケーションプログラムが起動し、ユーザがそのアプリケーションプログラムを利用できるようになる。
なお、イベント案内、地区案内、食事案内の各アプリケーションプログラムは、例えば、情報の検索機能を実現する。例えば、イベント案内のアプリケーションプログラムの実行により、ユーザによって交通拠点やイベントの種別などが検索キーとして入力されると、入力された交通拠点から近い場所で行われるイベントや、入力された種別に対応するイベントに関する情報が検索結果として表示される。
一方、配車予約のアプリケーションプログラムは、例えば、配車予約画面を表示し、ユーザによる入力内容に基づいて車両管理サーバ30に配車予約を要求する機能を実現する。これに加えて、このアプリケーションプログラムは、後述するように、旅行者の目的地を予測し、その目的地に対してタクシーを配車できることを案内する配車予約案内をディスプレイ10eに表示する機能も実現する。この配車予約案内は、その時点で予約すれば目的地に対して到達時刻までにタクシーを確実に配車できるような期間内にだけ表示されるように、端末管理サーバ20から制御される。
次に、情報処理システム70の各装置が備える機能について図6及び図7を用いて説明する。
図6は、情報処理システムが備える機能を示すブロック図である。また、図7は、端末管理サーバが保持する交通拠点接続グラフの一例を示す図である。なお、第2の実施の形態における時刻算出部27及び案内表示制御部28は、第1の実施の形態の時刻算出部3a及び通知制御部3bの一例である。
携帯端末10は、アプリ利用検知部11と移動検知部12と配車予約処理部13とを有している。
アプリ利用検知部11及び移動検知部12の処理は、例えば、プロセッサ10aが観光旅行のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。
アプリ利用検知部11は、携帯端末10での各種アプリケーションプログラムの利用履歴を生成し、端末管理サーバ20に送信する。利用履歴には、例えば、利用されたアプリケーションプログラムの識別情報(アプリID(IDentification))、利用日時、各種の情報を表示する表示ページのうち閲覧されたページの識別情報、情報検索のための検索キーなどが記述される。また、利用履歴には、閲覧されたページや検索キーがどの地域に関するものかを示す地域IDも記述される。
移動検知部12は、携帯端末10の位置に基づいて携帯端末10の移動履歴を生成し、端末管理サーバ20に送信する。ここで、移動検知部12は、地域内にあらかじめ複数設定された交通拠点のそれぞれについて、交通拠点を中心とした一定範囲への携帯端末10の進入及び当該範囲からの退出を検知できるようになっている。このような進入及び退出は、例えば、GPS情報から判定されてもよいし、交通拠点に設置されたセンサ機器と携帯端末10との通信によって判定されてもよい。移動履歴には、例えば、交通拠点の識別情報とともに、交通拠点を中心とした一定範囲に進入した時刻、当該範囲から退出した時刻が記述される。当該範囲への進入時刻、当該範囲からの退出時刻は、それぞれ交通拠点に対する到着時刻、交通拠点からの出発時刻として記述される。
配車予約処理部13の処理は、例えば、プロセッサ10aが配車予約のアプリケーションプログラムを実行することで実現される。配車予約処理部13は、端末管理サーバ20から受信した制御信号に基づき、タクシーの配車予約案内のディスプレイ10eに対する表示の開始及び停止を制御する。また、配車予約処理部13は、タクシーの配車予約画面をディスプレイ10eに表示し、ユーザによる入力内容に基づいて車両管理サーバ30に配車予約を要求する。
端末管理サーバ20は、ユーザ履歴情報記憶部21と交通拠点接続グラフ記憶部22と目的地関連情報記憶部23とを有する。ユーザ履歴情報記憶部21と交通拠点接続グラフ記憶部22と目的地関連情報記憶部23とは、例えば、RAM20b、HDD20cなど、端末管理サーバ20が備える記憶装置の記憶領域によって実現される。
ユーザ履歴情報記憶部21には、携帯端末10から収集されたアプリケーションプログラムの利用履歴及び携帯端末10の移動履歴が蓄積される。前述のように、利用履歴には、例えば、利用されたアプリケーションプログラムの識別情報、利用日時、閲覧されたページの識別情報、情報検索のための検索キー、閲覧されたページや検索キーがどの地域に関するものかを示す地域IDなどが記述される。また、移動履歴には、例えば、交通拠点の識別番号、交通拠点に対する到着時刻、交通拠点からの出発時刻などが記述される。また、移動履歴には、到着時刻や出発時刻に基づく、交通拠点での滞在時間や交通拠点間の移動時間が記述されてもよい。
交通拠点接続グラフ記憶部22は、例えば、図7に示されるような、交通拠点接続グラフ22aを記憶している。交通拠点接続グラフ22aは、交通拠点間の公共交通機関の路線図を含んでいる。交通拠点接続グラフ22aでは、図7に示されるように、交通拠点を示すノードが示されるとともに、交通拠点間を結ぶ公共交通機関がノードを結ぶ直線として示される。また、直線に付された数字は、公共交通機関による移動時間を示している。
例えば、図7では、交通拠点としてS1駅~S6駅とB1バス停~B6バス停が示され、S1駅~S6駅を通る電車の路線図とB1バス停~B6バス停を通るバスの路線図とが表されている。また、駅間の数字は鉄道での移動時間、バス停間の数字はバスでの移動時間、駅とバス停との間の数字は徒歩による移動時間をそれぞれ表している。
目的地関連情報記憶部23は、アプリケーションプログラムの利用履歴に記述され得るアプリID及び地域IDのうち、旅行者の目的地の推定処理に利用可能なアプリケーションプログラムを示すアプリID及び推定処理に利用可能な地域を示す地域IDを保持している。
また、端末管理サーバ20は、情報収集部24と交通機関判定部25と目的地推定部26と時刻算出部27と案内表示制御部28とを有する。情報収集部24と交通機関判定部25と目的地推定部26と時刻算出部27と案内表示制御部28との処理は、例えば、プロセッサ10aが所定のプログラムを実行することで実現される。
情報収集部24は、携帯端末10のアプリ利用検知部11からアプリケーションプログラムの利用履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。また、情報収集部24は、携帯端末10の移動検知部12から携帯端末10の(すなわち旅行者の)移動履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。
交通機関判定部25は、交通拠点接続グラフ記憶部22に記憶されている交通拠点接続グラフ22aを参照して、ユーザ履歴情報記憶部21に記憶されている携帯端末10の移動履歴から、利用されている公共交通機関を判定する。
目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21に記憶されている履歴情報と目的地関連情報記憶部23に記憶されている情報とに基づき、旅行者の目的地と目的地への到着時刻とを推定する。
時刻算出部27は、目的地への到着時刻及び目的地へ到着するまでに到着時刻と、車両管理サーバ30から取得した車両管理情報とに基づき、タクシーの配車予約案内の表示開始時刻及び表示停止時刻を算出する。
案内表示制御部28は、時刻算出部27で算出された表示開始時刻から表示停止時刻まで配車予約案内を表示するように、携帯端末10を制御する。本実施の形態では例として、案内表示制御部28は、携帯端末10に対し、表示開始時刻になると、配車予約案内の表示開始を指示する制御信号を送信し、表示停止時刻になると、配車予約案内の表示停止を指示する制御信号を送信する。
車両管理サーバ30は、車両管理情報記憶部31と車両管理処理部32とを有する。
車両管理情報記憶部31は、例えば、車両管理サーバ30が備える図示しない記憶装置の記憶領域によって実現される。車両管理情報記憶部31は、車両センタで保持する各タクシーの利用状況(実車中、待機中、回送中)や、配車日時及び配車場所を含む配車予約状況を管理するための車両管理情報を記憶している。
車両管理処理部32の処理は、例えば、車両管理サーバ30が備える図示しないプロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される。車両管理処理部32は、タクシーの配車状況、受け付けた配車予約に基づいて、車両管理情報記憶部31の車両管理情報を管理する。また、車両管理処理部32は、携帯端末10からタクシーの配車予約を受け付け、受け付けた配車予約の内容を車両管理情報に登録する。
次に、このような情報処理システム70の端末管理サーバ20で実行される処理について図8並びに図13~図16のフローチャートを用いて説明する。
図8は、端末管理サーバが実行する案内表示制御処理を表すフローチャートである。
[ステップS10] 情報収集部24は、携帯端末10のアプリ利用検知部11からアプリケーションプログラムの利用履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。また、情報収集部24は、携帯端末10の移動検知部12から携帯端末10の(すなわち旅行者の)移動履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。
[ステップS11] 交通機関判定部25は、交通拠点接続グラフ22aを参照して、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積されている、携帯端末10を保持する旅行者の移動履歴に基づいて、旅行者が利用している交通機関を判定する。
なお、ここでの判定は交通機関として、バス、電車等の公共交通機関を利用しているか否かが判定される。
[ステップS12] 次の処理は、ステップS11の判定結果が公共交通機関を利用している場合には、ステップS13に進められ、公共交通機関を利用していない場合には、再び、ステップS10に進められる。
[ステップS13] 目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積されている旅行者の利用履歴及び移動履歴と目的地関連情報記憶部23に記憶されている情報とに基づいて、ステップS12で判定した公共交通機関を用いた旅行者の目的地を推定する。
[ステップS14] 次の処理は、ステップS13で目的地を推定できた場合には、ステップS15に進められ、目的地を推定できなかった場合には、再び、ステップS10に進められる。
[ステップS15] 目的地推定部26は、旅行者の移動履歴に基づいて、旅行者がステップS11で判定した公共交通機関により目的地に向けて移動しているか否かを判定する。
次の処理は、判定した公共交通機関による移動を検出できた場合には、ステップS16に進められ、公共交通機関による移動を検出できなかった場合には、再び、ステップS10に進められる。
なお、ステップS14,S15の処理の順序は入れ替えることができる。
[ステップS16] 目的地推定部26は、旅行者の移動履歴及び交通拠点接続グラフ22aに基づき、ステップS11で判定した公共交通機関を用いた旅行者の、ステップS14で推定した目的地までの移動時間を算出する。目的地推定部26は、算出した移動時間と現在時刻とにより目的地への到着予定時刻を算出する。なお、この処理では、例えば、公共交通機関の時刻表情報が参照されてもよい。
[ステップS17] 時刻算出部27は、車両管理サーバ30から車両管理情報を取得する。
[ステップS18] 時刻算出部27は、車両管理情報、目的地への到着予定時刻等を用いて、携帯端末10における配車予約案内の表示開始時刻及び表示停止時刻を算出する。
[ステップS19] 案内表示制御部28は時刻を監視する。次の処理は、現在時刻がステップS18で算出した表示開始時刻になるまで待機して、現在時刻が当該表示開始時刻になるとステップS20に進められる。
[ステップS20] 案内表示制御部28は、携帯端末10に対して、配車予約案内の表示開始を指示する制御信号を送信する。このとき、案内表示制御部28は、ステップS14で推定した目的地を示す情報とステップS16で算出した到着予定時刻とを、制御信号とともに携帯端末10に送信する。
このような制御信号を受けた携帯端末10の配車予約処理部13は、ディスプレイ10eに配車予約案内を表示する。なお、携帯端末10における配車予約案内の表示画面例については後述する。
[ステップS21] 案内表示制御部28は時刻を監視する。次の処理は、現在時刻がステップS18で算出した表示停止時刻になるまで待機して、現在時刻が当該表示停止時刻になるとステップS22に進められる。
[ステップS22] 案内表示制御部28は、携帯端末10に対して、配車予約案内の表示停止を指示する制御信号を送信する。
このような制御信号を受けた携帯端末10の配車予約処理部13は、ディスプレイ10eにおける配車予約案内の表示を停止する。
ここで、上記フローチャートにおけるステップS20,22における配車予約案内の表示開始時及び停止時の携帯端末10のディスプレイ10eにおける表示画面例について、図9及び図10を用いて説明する。
図9は、携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図である。なお、図9(A)は、携帯端末10における観光旅行のアプリケーションプログラムの実行中の画面例であり、図9(B)は、配車予約案内の表示開始時の画面例である。
携帯端末10は、旅行者の操作入力に基づき、観光旅行のアプリケーションプログラムを起動すると、図9(A)に示されるように、各アプリケーションプログラムを起動させるためのアイコンを含む画面をディスプレイ10eに表示する。これらのアイコンの1つとして、配車予約のアプリケーションを起動させるための配車予約アイコン14が含まれている。なお、配車予約アイコン14に対するタッチ操作が行われると、配車予約のアプリケーションが起動して、例えば後の図10に示すような配車予約の受付画面が表示される。
このような携帯端末10は、端末管理サーバ20から配車予約案内の表示開始を指示する制御信号を受け付けると(ステップS20)、図9(B)に示されるように、配車予約アイコン14を強調表示する。この場合、強調表示された配車予約アイコン14が、配車予約案内に相当する。強調表示の方法としては、例えば、配車予約アイコン14が、他のアイコンと異なる色で表示される、色が反転されて表示される、点滅されるといった方法を用いることができる。また、この際、携帯端末10は、強調表示に伴って振動することも可能である。これにより、目的地に対するタクシーの配車予約が可能であることが旅行者に通知され、旅行者に配車予約を促すことができる。
図9(A)の場合と同様に、旅行者が強調表示された配車予約アイコン14をタッチすると、例えば後の図10に示すような配車予約の受付画面が表示される。旅行者は、配車予約の受付画面に対して、車両の待合せ時刻、待合せ場所等を入力して、配車予約を行うことができる。
一方、携帯端末10は、配車予約アイコン14が強調表示された状態のまま、端末管理サーバ20から配車予約案内の表示停止を指示する制御信号を受け付けると(ステップS22)、配車予約アイコン14の強調表示を停止する。これにより、配車予約アイコン14は図9(A)と同様の表示状態に戻る。
以上の図9の例では、配車予約案内の表示開始が指示されてから表示停止が指示されるまでの期間(以下、「配車予約案内の表示期間」と記載する)において、配車予約アイコン14が強調表示される。この配車予約案内の表示期間は、その時点で予約すれば目的地への到着時刻までにその目的地にタクシーを確実に配車できる期間である。従って、図9の表示処理により、到着時刻までにタクシーを確実に配車できる適切な期間に、旅行者に配車予約を促すことができる。その結果、旅行者が配車を予約した場合に、到着時刻までにタクシーを配車できる可能性を高めることができ、旅行者の利便性を向上させることができる。
なお、他の例として、配車予約案内の表示期間にのみ、配車予約アイコン14をタッチして配車を予約できるようにしてもよい。この場合、この表示期間外では、例えば、配車予約アイコン14はグレーアウト表示され、配車予約アイコン14をタッチしても配車予約の受付画面は表示されない。このような処理によれば、到着時刻までにタクシーを配車できる期間にのみ、旅行者に配車予約できることが通知され、かつ旅行者が配車予約できるようになる。その結果、旅行者が配車を予約した場合に、到着時刻までにタクシーを配車できる確実性を高めることができる。
図10は、携帯端末における配車予約の受付画面の表示例を示す図である。
例えば、配車予約アイコン14がタッチされることで、配車予約のアプリケーションプログラムが起動すると、図10に示されるような配車予約の受付画面15が表示される。受付画面15には、例えば、タクシーの待合せ時刻(すなわち配車予約時刻)の入力部15a及び待合せ場所の入力部15bが含まれる。
ここで、配車予約案内の表示期間に配車予約アイコン14がタッチされた場合、携帯端末10の配車予約処理部13は、目的地及び到着予定時刻を示す情報を端末管理サーバ20から受信している。そのため、受付画面15を表示したとき、配車予約処理部13は、受信情報に基づいて入力部15a,15bに到着予定時刻及び目的地をそれぞれ自動的に入力する。そして、予約ボタン15cがタッチされることで、入力された待合せ時刻及び待合せ場所が車両管理サーバ30に送信されて、配車の予約が行われる。
なお、上記のように配車予約案内の表示期間に配車予約アイコン14がタッチされた場合、受付画面15には、目的地(待合せ場所)に関する情報(例えば、目的地を起点とした観光モデルコースや、目的地近隣の観光施設までの目安料金など)が表示されてもよい。
続けて、携帯端末10のディスプレイ10eで表示する配車予約案内の別の表示画面例について、図11を用いて説明する。
図11は、携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図である。なお、図11(A)は、携帯端末10における観光旅行のアプリケーションプログラムの実行中の画面例であり、図11(B)は、配車予約案内の表示開始時の画面例である。また、図11(C)は、配車予約案内の表示停止時の画面例である。
携帯端末10は、旅行者の操作入力に基づき、観光旅行のアプリケーションプログラムを起動すると、図11(A)に示されるような、情報通知領域16aとアプリ利用画面16bとを含む画面を表示する。情報通知領域16aには、各種のアプリケーションプログラムに関する通知情報がアイコンによって表示される。アプリ利用画面16bには、情報通知領域16a内のアイコンのうち、タッチされたアイコンに対応するアプリケーションプログラムの画面が表示される。
このような携帯端末10の配車予約処理部13は、端末管理サーバ20から配車予約案内の表示開始指示を受け付けると(ステップS20)、図11(B)に示されるように、情報通知領域16aに配車予約アイコン16cを配車予約案内として表示する。このとき、配車予約アイコン16cは、図9の場合と同様に強調表示されてもよい。そして、配車予約アイコン16cがタッチされると、図10に例示したような配車予約の受付画面が表示される。
一方、配車予約アイコン16cがタッチされないまま配車予約案内の表示停止指示を受け付けると(ステップS22)、配車予約処理部13は、図11(C)に示されるように、配車予約アイコン16cをグレーアウト表示にする。この場合、グレーアウトされた配車予約アイコン16cをタッチしても、配車予約の受付画面は表示されない。
以上の図11の処理によれば、目的地への到着時刻までにタクシーを配車できる期間にのみ、旅行者に配車予約できることが通知され、かつ旅行者が配車予約できるようになる。その結果、旅行者が配車を予約した場合に、到着時刻までにタクシーを配車できる確実性を高めることができる。
続けて、携帯端末10のディスプレイ10eで表示する配車予約案内の更なる別の表示画面例について、図12を用いて説明する。
図12は、携帯端末における配車予約案内の画面の表示例を示す図である。なお、図12(A)は、観光旅行のアプリケーションプログラムが実行されていないときの画面例であり、図12(B)は、配車予約案内の表示開始時の画面例である。
携帯端末10は、観光旅行のアプリケーションプログラムが実行されていない待ち受け時には、図12(A)に例示するような、日時を含む待ち受け画面を表示する。このような携帯端末10の配車予約処理部13は、端末管理サーバ20から配車予約案内の表示開始指示を受け付けると(ステップS20)、図12(B)に示されるように、配車予約の案内画面17を待ち受け画面上に表示する。案内画面17には、例えば、配車予約のアプリケーションプログラムの利用を旅行者に促す情報が表示される。また、案内画面17には、目的地への到達時間までにその目的地へタクシーを配車できることが示されていてもよい。
例えば、案内画面17にタッチされることで、観光旅行のアプリケーションプログラムが起動し、図9(B)に示したように配車予約アイコン14が強調表示された画面が表示されてもよい。あるいは、案内画面17が表示されている期間に、案内画面17に関係なく観光旅行のアプリケーションプログラムが起動した場合でも、図9(B)のような画面が表示されてもよい。
一方、配車予約の受付画面が表示されないまま、端末管理サーバ20から配車予約案内の表示停止指示を受け付けると(ステップS22)、配車予約処理部13は、待ち受け画面から案内画面17を消す。その結果、図12(A)と同様の表示画面となる。
なお、以上の図9,11,12の例のように、本実施の形態では、携帯端末10における配車予約案内の表示開始及び表示停止は、端末管理サーバ20の案内表示制御部28からの表示開始及び表示停止の制御信号に基づいて制御される。ただし、他の例として、次のような制御方法も適用可能である。
案内表示制御部28は、配車予約案内の表示開始時刻になると(ステップS19:yes)、携帯端末10に表示開始を指示する制御信号を送信するとともに、表示停止時刻を通知する。この場合、携帯端末10の配車予約処理部13は、制御信号の受信に応じて配車予約案内の表示を開始する。その後、配車予約処理部13は、現在時刻が通知された表示停止時刻になると、配車予約案内の表示を停止する。
また、別の例として、案内表示制御部28は、配車予約案内の表示開始時刻及び表示停止時刻を算出すると(ステップS18)、携帯端末10に表示開始時刻と表示停止時刻を通知する。この場合、携帯端末10の配車予約処理部13は、現在時刻が通知された表示開始時刻になると、配車予約案内の表示を開始する。そして、配車予約処理部13は、現在時刻が通知された表示停止時刻になると、配車予約案内の表示を停止する。
これらの例のように、配車予約案内の表示停止、あるいは表示開始と表示停止の両方が、端末管理サーバ20から通知された時刻情報に基づき、携帯端末10の処理によって制御されてもよい。
次に、図8のフローチャートのステップS11の公共交通機関判定処理について図13を用いて説明する。
図13は、端末管理サーバが実行する公共交通機関判定処理を表すフローチャートである。
[ステップS11a] 交通機関判定部25は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積された旅行者の移動履歴に基づいて、交通拠点間の移動経路を推定する。
[ステップS11b] 交通機関判定部25は、ステップS11aで推定した移動経路が交通拠点接続グラフ22aの一部に重複して、その移動経路を示すグラフが交通拠点接続グラフ22aの部分グラフになっているか否かを判定する。
次の処理は、ステップS11aで推定した移動経路を示すグラフが交通拠点接続グラフ22aの部分グラフになっている場合には、ステップS11cに進められる。一方、ステップS11aで推定した移動経路を示すグラフが交通拠点接続グラフ22aの部分グラフになっていない場合には、ステップS11hに進められる。
[ステップS11c] 交通機関判定部25は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積された、対象となる携帯端末10以外の他者の携帯端末10についての移動履歴(他者の移動履歴)を参照する。交通機関判定部25は、他者の移動履歴から、移動経路が、ステップS11aで推定した旅行者本人の移動経路と同じである移動履歴を抽出し、抽出された移動履歴における移動経路の移動開始時刻及び移動時間をそれぞれ取得する。交通機関判定部25は、取得した移動開始時刻とステップS11aで推定した移動経路における移動開始時刻とを含めた分散(第1の分散)、取得した移動時間とステップS11aで推定した移動経路における移動時間とを含めた分散(第2の分散)を算出する。
[ステップS11d] 交通機関判定部25は、ステップS11cで算出した分散と所定の閾値とを比較する。次の処理は、ステップS11cで算出した分散が所定の閾値よりも小さい場合には、ステップS11eに進められ、ステップS11cで算出した分散が所定の閾値以上である場合には、ステップS11hに進められる。例えば、第1の分散と第2の分散の両方が閾値より小さい場合に、処理がステップS11eに進められる。あるいは、第1の分散と第2の分散の少なくとも一方が閾値より小さい場合に、処理がステップS11eに進められてもよい。
なお、このような分散が所定の閾値よりも小さい場合には、多くの旅行者が似たような移動開始時刻から似たような移動時間で同一移動経路を移動していることから、電車やバス等の公共交通機関での移動である可能性が高いことが考えられる。
[ステップS11e] 交通機関判定部25は、ステップS11aで推定した移動経路から、交通拠点における滞在時間が所定の閾値よりも長いか否かを判定する。次の処理は、交通拠点における滞在時間が所定の閾値よりも長い場合には、ステップS11fに進められ、交通拠点における滞在時間が所定の閾値以下の場合には、ステップS11hに進められる。
なお、移動経路において待ち時間(滞在時間または停車時間)が存在するとき、電車やバス等の公共交通機関での移動である可能性が高いことが考えられる。
[ステップS11f] 交通機関判定部25は、ステップS11aで推定した移動経路における交通拠点間の移動時間と交通拠点接続グラフ22aの同一経路における交通拠点間の移動時間との差を算出し、その差が所定の閾値以下であるか否かを判定する。
次の処理は、ステップS11aで推定した移動経路における交通拠点間の移動時間と交通拠点接続グラフ22aの同一経路における交通拠点間の移動時間との差が所定の閾値以下である場合には、ステップS11gに進められる。一方、ステップS11aで推定した移動経路における交通拠点間の移動時間と交通拠点接続グラフ22aの同一経路における交通拠点間の移動時間との差が所定の閾値よりも大きい場合には、ステップS11hに進められる。
[ステップS11g] 交通機関判定部25は、携帯端末10を保持する旅行者の移動手段が公共交通機関であると判定する。
[ステップS11h] 交通機関判定部25は、携帯端末10を保持する旅行者の移動手段が公共交通機関以外(徒歩等)であると判定する。
以上の公共交通機関判定処理により、携帯端末10を保持する旅行者が公共交通機関で移動していることを判定することができる。なお、上記の公共交通機関判定処理では、ステップS11c,S11dの判定処理、ステップS11eの判定処理、ステップS11fの判定処理の少なくとも1つを省略してもよい。しかしながら、これらの判定処理も実行することで、公共交通機関の判定精度が向上する。
次に、図8のフローチャートのステップS13の目的地推定処理について図14を用いて説明する。
図14は、端末管理サーバが実行する目的地推定処理を表すフローチャートである。
[ステップS13a] 目的地推定部26は、観光旅行のアプリケーションプログラムが情報提供対象とするサービス地域内の各地区の位置情報を検出する。なお、各地区の位置情報は、当該地区内の任意の位置が事前に対応付けられている。また、地区は、交通拠点接続グラフ22aに登録されている交通拠点を中心とした領域であってもよい。
[ステップS13b] 目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積された、携帯端末10を保持する旅行者の移動履歴に基づいて、旅行者がステップS13aで検出されたいずれかの地区に進入したかを判定する。ここでは、例えば、地区の位置情報が示す位置を中心とした所定範囲に旅行者が進入したかが判定される。次の処理は、旅行者がどの地区にも進入していない場合はステップS13cに進められ、旅行者がいずれかの地区に進入したことが検出されると、ステップS13dに進められる。
[ステップS13c] 情報収集部24は、携帯端末10のアプリ利用検知部11からアプリケーションプログラムの利用履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。また、情報収集部24は、携帯端末10の移動検知部12から携帯端末10の(すなわち旅行者の)移動履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。これによって、旅行者についての利用履歴及び移動履歴の情報が更新され、次のステップS13bでは、更新後の移動履歴に基づいて処理が実行される。
[ステップS13d] 目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積された旅行者の移動履歴に基づいて、ステップS13bで進入した地区から旅行者が退出したかを判定する。次の処理は、旅行者が地区を退出していない場合、ステップS13eに進められ、旅行者が地区から退出したことが検出されると、ステップS13fに進められる。
[ステップS13e] 情報収集部24は、携帯端末10のアプリ利用検知部11からアプリケーションプログラムの利用履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。また、情報収集部24は、携帯端末10の移動検知部12から携帯端末10の(すなわち旅行者の)移動履歴を収集し、ユーザ履歴情報記憶部21に登録する。これによって、旅行者についての利用履歴及び移動履歴の情報が更新され、次のステップS13dでは、更新後の移動履歴に基づいて処理が実行される。
続いて、機械学習により旅行者の目的地が推定される。目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21に蓄積された多数の旅行者についての過去の移動履歴及び利用履歴を訓練データとして、機械学習により目的地を予測する予測器の機能を備えている。この機械学習では、過去の移動履歴だけでなくアプリケーションプログラムの利用履歴を用いて目的地を予測する予測器が生成される。利用履歴では、例えば、どの地区に関する検索キーが入力されたか、どの地区に関する情報やページが閲覧されたかといった情報が、目的地の予測のために利用される。また、図示しないが、予測器は、例えば定期的に、その時点で蓄積されている移動履歴及び利用履歴に基づいて更新される。
[ステップS13f] 目的地推定部26は、ユーザ履歴情報記憶部21から旅行者の移動履歴及び利用履歴を、機械学習のテストデータとして取得する。
[ステップS13g] 目的地推定部26は、目的地関連情報記憶部23から、目的地推定処理により利用可能なアプリケーションプログラムを示すアプリID及び当該処理に利用可能な地域を示す地域IDを取得する。目的地推定部26は、取得したアプリID及び地域IDを用いて、ステップS13fで取得した利用履歴をフィルタリングし、利用履歴の情報の中から目的地推定処理に利用できない情報を除去する。例えば、取得したアプリIDが示すもの以外のアプリケーションプログラムを用いた利用履歴の情報や、取得した地域IDが示すもの以外の地域に関する利用履歴の情報が除去される。
[ステップS13h] 目的地推定部26は、ステップS13fで取得した移動履歴と、ステップS13gでのフィルタリング後の利用履歴とを予測器に入力して、旅行者の目的地を出力する。予測器による処理では、例えば、目的地の候補が信頼性を示す確率とともに出力され、確率が最大の目的地が出力される。確率の最大値が所定値未満の場合、図8のステップS14で目的地の推定が不可能と判定される。なお、他の例として、確率が高い方から所定数の目的地候補が出力され、図8のステップS15以降で利用されてもよい。
以上の目的地推定処理により、携帯端末10を保持する旅行者の目的地を推定することができる。
次に、図8のフローチャートのステップS18の配車予約案内の表示開始時刻及び表示停止時刻の算出処理について図15及び図16を用いて説明する。
図15及び図16は、端末管理サーバが実行する表示開始時刻・表示停止時刻算出処理を表すフローチャートである。
[ステップS18a] 時刻算出部27は、図8のステップS17で車両管理サーバ30から取得した管理情報から、車両センタが保有する稼働可能なタクシーの全車両台数N0を取得する。
[ステップS18b] 時刻算出部27は、車両管理サーバ30から取得した車両管理情報から車両センタ外で稼働しているタクシーの車両台数N1を取得する。
[ステップS18c] 時刻算出部27は、ステップS16で算出された目的地への到着予定時刻を取得し、到着予定時刻T3とする。
[ステップS18d] 時刻算出部27は、車両管理サーバ30から取得した車両管理情報を参照して、ステップS18cで取得した到着予定時刻T3までに予約済みのタクシーの車両台数N2を取得する。
[ステップS18e] 時刻算出部27は、到着予定時刻T3時点で稼働中と推測されるタクシーの車両台数Nを求める。ここでは、旅行者が予約した場合に到着予定時刻T3にタクシーを配車できる確実性を高めるため、車両台数Nは、ステップS18bで取得した車両台数N1とステップS18dで取得した車両台数N2のうち、大きい方の値に設定される。
[ステップS18f] 時刻算出部27は、ステップS18cで取得した到着予定時刻T3時点における車両センタのタクシーの利用率R(=N/N0)を算出する。
[ステップS18g] 時刻算出部27は、ステップS18fで算出した利用率Rが所定の閾値αよりも小さいか否かを判定する。閾値αとしては、例えば0.4が設定される。
次の処理は、利用率Rが閾値αよりも小さい場合には、ステップS18hに進められ、利用率Rが閾値α以上である場合には、ステップS18iに進められる。
[ステップS18h] 時刻算出部27は、配車予約案内の表示期間の長さを示す表示時間範囲T1として、所定のTaを設定する。なお、Taは、例えば地区に応じて設定される値である。例えば、Taは、ある地区に含まれる交通拠点への交通手段や、その交通拠点に対する他の交通拠点からの移動にかかる時間などに応じて設定される。
[ステップS18i] 時刻算出部27は、ステップS18fで算出した利用率Rが所定の閾値β(>α)よりも小さいか否かを判定する。閾値βとしては、例えば0.8が設定される。
次の処理は、利用率Rが閾値βよりも小さい場合には、ステップS18jに進められ、利用率Rが閾値β以上である場合には、ステップS18kに進められる。
[ステップS18j] 時刻算出部27は、表示時間範囲T1として上記のTaより大きな値を設定する。例えば、時刻算出部27は、表示時間範囲T1を以下の式(1)により設定する。
T1={(Tb-Ta)/(β-α)}*(R-α)+Ta・・・・(1)
なお、Tbは、例えば地区に応じて設定される値であり、Taよりも大きな値である。
[ステップS18k] 時刻算出部27は、配車予約案内を表示させることが不可能と判定する。これは、ステップS18iでタクシーの利用率Rが高すぎると判断されるため、到着予定時刻T3における空車のタクシーの台数が少なく、タクシーの配車を予約したとしても到着予定時刻T3までに目的地に配車できない可能性が高いからである。
[ステップS18l] 時刻算出部27は、車両管理サーバ30から取得した車両管理情報から、車両センタから目的地へタクシーが移動するのにかかる移動時間T2を取得する。移動時間T2は、例えば、車両センタから目的地までの距離とタクシーの平均移動速度から算出される。
[ステップS18m] 時刻算出部27は、現在時刻T4を取得する。
[ステップS18n] 時刻算出部27は、到着予定時刻T3から現在時刻T4を減算して(T3-T4)、その値が移動時間T2よりも小さい(T3-T4<T2)か否かを判定する。
次の処理は、到着予定時刻T3から現在時刻T4を減算した値が移動時間T2よりも小さい場合には、ステップS18oに進められ、到着予定時刻T3から現在時刻T4を減算した値が移動時間T2以上である場合には、ステップS18pに進められる。
[ステップS18o] 時刻算出部27は、配車予約案内を表示させることが不可能と判定する。これは、現在時刻T4から到着予定時刻T3までの時間が、目的地へのタクシーの配車にかかる時間(移動時間T2)より短いため、タクシーの配車を予約したとしても到着予定時刻T3までに目的地に配車できないからである。
[ステップS18p] 時刻算出部27は、ステップS18kまたはステップS18oの少なくとも一方で配車予約案内を表示不可能と判定されたか否かを判定する。
次の処理は、いずれの処理ステップでも表示不可能と判定されていない場合には、ステップS18qに進められ、少なくとも一方の処理ステップで表示不可能と判定された場合には、ステップS18rに進められる。
[ステップS18q] 時刻算出部27は、配車予約案内の表示開始時刻として、表示時間範囲T1と移動時間T2との加算値を到着予定時刻T3から減算して得られる時刻(T3-(T1+T2))を設定する。また、表示停止時刻として、到着予定時刻T3から移動時間T2を減算して得られる時刻(T3-T2)を設定する。
[ステップS18r] 時刻算出部27は、表示開始時刻及び表示停止時刻のいずれも設定を行わない(すなわち、配車予約案内を表示させない)。
以上の表示開始時刻・表示停止時刻算出処理により、携帯端末10に配車予約案内の表示を開始させる時刻、その表示を停止させる時刻を算出することができる。
なお、上記処理では、目的地までタクシーが配車されるまでの時間(移動時間T2)を固定値としているが、例えば、その時点での配車状況に応じて配車にかかる時間(移動時間T2)が設定されてもよい。この場合、時刻算出部27は、配車予約案内の表示開始時刻になって配車予約案内の表示が開始された後、移動時間T2の最新の値を随時取得する。移動時間T2が長くなった場合には、時刻算出部27は、表示停止時刻を再算出し、再算出された表示停止時刻を用いて案内表示制御部28に表示停止を制御させてもよい。
上記の端末管理サーバ20は、交通機関判定部25が、携帯端末10を保持する旅行者が利用している公共交通機関を判定し、目的地推定部26が、当該旅行者の目的地を推定し、時刻算出部27が、目的地に対する到着予定時刻を算出する。そして、時刻算出部27は、目的地へのタクシーの移動時間T2に基づき、到着時刻までに目的地にタクシーが配車されるように予約できる限界の時刻(最も遅い時刻)を、表示停止時刻として算出する。
このような表示停止時刻に配車予約案内の表示が停止するように制御されることで、携帯端末10を保持する旅行者には、到着時刻までに目的地にタクシーが配車されるように予約できる限界の時刻までの期間にのみ、配車予約案内によって配車予約が促される。すなわち、この期間にのみ、到着時刻までに目的地にタクシーが配車されるように配車予約できることが旅行者に通知される。したがって、旅行者は、配車予約案内にしたがって配車予約を行うことで、到着時刻までに目的地にタクシーが配車される確実性が高まり、旅行者の利便性を向上させることができる。
一方、配車予約案内は、目的地への到着時刻が特定された段階ですぐに表示されるのではなく、表示停止時刻から一定時間(Ta)だけ前に別途設定される表示開始時刻に達してから表示される。例えば、旅行者の中には、行き先の予定を細かく決めていない旅行者も存在する。特に、旅行中に上記の観光旅行のアプリケーションプログラムを利用する旅行者については、その時点で目的地に着いてからの行動予定を決めておらず、このアプリケーションプログラムを利用して目的地からの行動予定を決めようとする場合が多いと考えられる。
このような旅行者に対しては、早い段階で目的地からの行動に関する情報を通知するよりも、ある程度目的地に近づいた段階でその情報を通知した方が、旅行者がその情報を参考にして行動する可能性が高まる。このことから、目的地への到着時刻が特定された段階で配車予約案内をすぐに表示させるのではなく、表示開始時刻に達してから表示させることで、旅行者が配車予約案内にしたがってタクシーの配車を予約する可能性を高めることができる。その結果、タクシーの利用が促進されるというタクシー会社にとってのメリットが生じる。特に、配車されるタクシーが、目的地となる交通拠点からあらかじめ決められた観光地や観光施設に移動したり巡回したりする、いわゆる「観光タクシー」である場合には、このようなメリットが顕著となる。さらに、旅行者にとっても、自分が必要と思うタイミングで必要な情報を取得できるというメリットが生じる。
ただし、時刻算出部27は、タクシーの利用率Rがα以上β未満であってある程度高いと判断される場合には、表示時間範囲T1を長くして、配車予約案内の表示開始時刻を早める。このとき、利用率Rが高いほど表示時間範囲T1は長く設定され、表示開始時刻が早まる。これは、タクシーの利用率Rが高い場合、利用率Rが高いほど、早く予約しないと、到着時刻までに目的地にタクシーが配車されるように予約できない可能性が高くなるからである。したがって、このような場合に配車予約案内の表示開始時刻を早めることで、配車予約案内にしたがって旅行者が配車予約した場合に、到着時刻までに目的地にタクシーが配車される確実性を高めることができ、旅行者に対するサービスの向上を図ることができる。
なお、上記の各実施の形態で示した装置(例えば、携帯端末10、端末管理サーバ20、車両管理サーバ30)が有する機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合には、上記機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そして、そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録された光ディスクなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、そのプログラムを、サーバコンピュータからネットワークを介して他のコンピュータに転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムまたはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
1 端末装置
1a 表示画面
2 配車センタ
2a 管理装置
2b 車両
3 情報処理装置
3a 時刻算出部
3b 通知制御部
4 移動手段
5 目的地
6 情報処理システム
7a 到着予定時刻
7b 所要時間
7c 通知終了時刻

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了するように制御する、
    処理を実行させ
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の稼働状況を取得し、
    前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の時刻を終端とする期間に含まれる時刻を、前記稼働状況に応じて算出する、
    情報処理プログラム。
  2. コンピュータに、
    ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了するように制御する、
    処理を実行させ
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の台数のうち、前記到着予定時刻に稼働中の台数の割合を示す利用率を算出し、
    前記利用率が所定の閾値未満の場合、前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の第1の時刻を算出し、
    前記利用率が前記閾値以上の場合、前記通知開始時刻として、前記第1の時刻より前の第2の時刻を算出する、
    情報処理プログラム。
  3. 前記第2の時刻は、前記利用率が高いほど早い時刻として算出される、
    請求項に記載の情報処理プログラム。
  4. 前記通知処理の制御では、前記通知処理の実行中には、前記目的地に対して前記到着予定時刻に前記車両が配車されるように予約する配車予約を前記端末装置が実行できるように制御し、前記通知処理が終了により、前記端末装置が前記配車予約を実行できなくなるように制御する、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
  5. ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了するように制御する、処理部、
    を有し、
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の稼働状況を取得し、
    前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の時刻を終端とする期間に含まれる時刻を、前記稼働状況に応じて算出する、
    情報処理装置。
  6. ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了するように制御する、処理部、
    を有し、
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の台数のうち、前記到着予定時刻に稼働中の台数の割合を示す利用率を算出し、
    前記利用率が所定の閾値未満の場合、前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の第1の時刻を算出し、
    前記利用率が前記閾値以上の場合、前記通知開始時刻として、前記第1の時刻より前の第2の時刻を算出する、
    情報処理装置。
  7. コンピュータが
    ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了るように制御する、
    処理を実行し、
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の稼働状況を取得し、
    前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の時刻を終端とする期間に含まれる時刻を、前記稼働状況に応じて算出する、
    情報処理方法。
  8. コンピュータが
    ユーザの目的地への到着予定時刻と前記目的地への車両の配車に要する所要時間とを取得し、
    前記到着予定時刻及び前記所要時間に基づき、前記目的地への配車を予約できることを前記ユーザに通知する通知処理を終了させる通知終了時刻を算出し、
    前記通知終了時刻に基づき、前記通知処理を開始させる通知開始時刻を算出し、
    前記ユーザの端末装置が前記通知処理を前記通知開始時刻に開始し、前記通知終了時刻に終了るように制御する、
    処理を実行し、
    前記通知開始時刻の算出では、
    前記車両を配車する車両センタが保有する複数の車両の台数のうち、前記到着予定時刻に稼働中の台数の割合を示す利用率を算出し、
    前記利用率が所定の閾値未満の場合、前記通知開始時刻として、前記通知終了時刻から所定時間だけ前の第1の時刻を算出し、
    前記利用率が前記閾値以上の場合、前記通知開始時刻として、前記第1の時刻より前の第2の時刻を算出する、
    情報処理方法。
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