JP7092514B2 - 圧縮成形金型用チェイスユニット及び圧縮成形用金型 - Google Patents
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下キャビティ可動型圧縮成形用モールド金型は、1金型で1ワークを樹脂モールドする装置が主流のため、設置面積を減らして生産性を高める観点から高さ方向に上下2段の圧縮成形用金型を用いた圧縮成形装置も提案されている(特許文献2:特開2010-94931号公報参照)。
そこで、トランスファ成形用金型のように、ストリップ基板を平行2列に配置して圧縮成形を行う圧縮成形装置がいくつか提案されている(特許文献3:特開2011-143730号公報,特許文献4:特開2012-40843号公報参照)。
また、金型のメンテナンス作業を行う場合、或いは異なる種類のワークを圧縮成形する場合には、上主型に緩衝ばねを介して吊り下げ支持された2つの上圧縮型を一体として交換する必要があり、下主型に支持された2つの下圧縮型及びこれらが挿入されフローティング支持された下枠型を一体として取り外して交換作業する必要があるため、金型交換作業が大掛かりになる。
よって、横並びに並列配置された金型チェイスユニットで複数のワークを個別にクランプして同時に圧縮成形する際に、フィルムに皺が発生することによる成形品質の低下を防ぐことができる。また、フィルムのハンドリングが容易でフィルムの無駄な使用領域がなくなる。
またワークの板厚のばらつきがあっても或いは供給される樹脂量の違いから金型クランプ時の金型高さにばらつきがあってもいずれかのモールドベースに設けられたスプリングユニットを有する調整機構により対向配置されたチェイスユニットごとに調整するので、樹脂封止部(パッケージ部)の厚さを高精度で圧縮成形することができる。
これにより、ワーク保持部にワークを機械的に保持するチャック爪を設けても、ワーク及びフィルムをクランプする際にチャック爪が周溝に進入するため第二金型チェイスユニットのクランプ面と干渉することが無くなる。また、ワーク保持部にエア吸引のみならずチャック爪によりワークを保持させることができるので、ワークの受け渡しが確実に行える。
これにより、圧縮成形用金型を型開きして、第一モールドベースから両側に起立する第一ガイドブロックに第一係止部を係止したまま第一金型チェイスユニットを挿抜することで容易に金型交換作業を行うことができる。
また、第二モールドベースから両側に起立する第二ガイドブロックに第二係止部を係止したまま第二金型チェイスユニットを挿抜することで金型交換作業を容易に行うことができる。
これにより、複数の支柱によりキャビティ駒の反りを防ぐと共に支柱の配置や粗密を変えたりすることで、クランプ圧を微調整することができる。特に、大判サイズのワークを圧縮成形する際にTTV(Total Thickness Variation)を向上させることができる。
これにより、型閉じする際に対向配置された第一チェイスユニットと第二チェイスユニットのクランプ面どうしの平行度を維持することができる。
これにより、ワークの板厚やキャビティ凹部に供給された樹脂量のばらつきに応じてキャビティ駒に対するクランパの相対的な高さ位置がストッパーにより規定されているので、ワークの板厚やキャビティ凹部に供給された樹脂量のばらつきを吸収して所期の厚さで圧縮成形することができる。また、金型クランプ時の金型高さにばらつきがあってもいずれかのモールドベースに設けられたスプリングユニットを有する調整機構により対向配置されたチェイスユニットごとに調整するので、樹脂封止部(パッケージ部)の厚さを高精度で圧縮成形することができる。
これにより、ワーク毎にキャビティ凹部に供給する樹脂量を正確に計量しなくても、余剰樹脂をオーバーフローキャビティに収容することで成形品の厚さを一定に保って圧縮成形することができる。
これにより、樹脂量の増減によりフロート駒の先端が貫通孔内に後退したりキャビティ凹部内に突出したりすることで樹脂量のばらつきを吸収することができるうえに、成形品に形成される凹部や凸部は、最終製品とは関係のないワークの外周縁部であるので成形品質に影響しない。また、フロート駒はキャビティ凹部内のモールド樹脂に向けて常時付勢されているので、キャビティ凹部内のモールド樹脂に樹脂圧が加わり、ボイドをつぶして成形品質を向上させることができる。
これにより、型閉じしたときの樹脂圧を圧力センサにより測定することで、モールド樹脂の樹脂供給量の調整が行える。
これにより、モールドベースに対して横並びに並列配置された複数の金型チェイスユニットのうち必要な金型チェイスユニットをモールドベースより取り出してメンテナンス或いは金型交換を行うことができ、交換部品が少なく、金型交換作業が容易に行える。また、金型チェイスユニット毎にキャビティ凹部を含むクランプ面にフィルムの皺を伸ばして吸着保持することができ、ハンドリングが容易でフィルムの無駄な使用領域もなくなる。
また、複数の金型チェイスユニットがモールドベースに並列配置されていても金型交換作業を容易に行える圧縮成形用金型を提供することができる。
図1は複数のワークWを個別に圧縮成形する圧縮成形用金型1であって、以下の構成を備える。尚、ワークWは矩形状の短冊となったストリップ基板(リードフレーム、金属基板、セラミック基板、樹脂基板等)を想定している。ワークWの大きさは、100mm×300mm程度までを想定している(以下単に「ワークW」と称する)。
圧縮成形用金型1は、上型2(第一金型)及び下型3(第二金型)を備えている。上型2にワークWを保持するワーク保持部2aを有する上型チェイスユニット4(第一チェイスユニット)を有し、下型3にモールド樹脂が供給される下型キャビティ凹部3aを有する下型チェイスユニット5(第二チェイスユニット)が複数対向配置されている。
このとき、複数のワークWに板厚のばらつきがあっても或いは供給される樹脂量の違いから金型クランプ時の金型高さのばらつきがあっても、上型モールドベース6に設けられた調整機構8により対向配置された上型チェイスユニット4及び下型チェイスユニット5ごとに調整するので、樹脂封止部(パッケージ部)の厚さを高精度で圧縮成形することができる。
また、上型モールドベース6及び下型モールドベース7は、シングルレイヤーに複数のチェイスユニットを設けているので、ベースの厚みを確保することで曲げ剛性が高くしかも熱容量が大きいため成形サイクルにおける温度変化を抑制することができる。
また、段取り替えで上型チェイスユニット4や下型チェイスユニット5が交換されても、上型モールドベース6に設けられた調整機構8は共用できるので、汎用性が向上する。
また、奥側、手前側にチェイスユニットを横にスライドさせて挿抜する構成を例示したが、必ずしも横にスライドさせる挿抜に限定する必要は無く、モールドベースとチェイスユニットが上下方向に分離されて着脱可能であればよい。
上型チェイスユニット4は、上端部に上型チェイスプレート4a(第一チェイスプレート)を備えている。この上型チェイスプレート4aは調整機構8の押当板8dの下面に重ね合わせて装着される。上型チェイスプレート4aの外形サイズは押当板8dと同等であり、左右両側端面は上型ガイドブロック6dにガイドされて平行度を維持したまま昇降するようになっている。上型チェイスプレート4aの下面にはそれより外形サイズが大きい上型サポートブロック4bが重ねて設けられている。上型サポートブロック4bの左右両端部(第一係止部)は、段差部6fと係止したまま上型ガイドブロック6dに対して手前側に挿抜可能に組み付けられている(図2参照)。また上型サポートブロック4bの下面には、それより外形サイズが小さい上型プレート4cが重ねて設けられている。図4に示すように、上型プレート4cの下面中央部は、ワーク保持部2aとなる吸着孔2bがワーク外周縁部に沿って複数箇所に穿孔されている。また、上型プレート4cのワーク保持部2aの周囲には複数箇所(図4では例えば6カ所)でチャック爪4dが回動可能に設けられている。
図5において下型モールドベース7(第二モールドベース)は、矩形板状の下型ベース部7a(第二ベース部)と、下型ベース部7aの外周縁部に沿って起立して設けられる矩形枠状の下型ベース側部7b(第二ベース側部)とを有する。下型ベース部7aには、下型ベース側部7bに囲まれた下型空間部7c(第二金型空間部:図9参照)を仕切る下型ガイドブロック7d(第二ガイドブロック)が起立して設けられている。下型ガイドブロック7dにより仕切られた下型空間部7c(図9参照)に下型チェイスユニット5が挿抜可能に組み付けられる。
下型チェイスユニット5は、下端部に下型ベースプレート5aを備えている。この下型ベースプレート5aは下型ベース部7aの上面に重ね合わせて装着される。下型ベースプレート5aは、左右両側端面を下型ガイドブロック7dにガイドされて平行度を維持したまま図5の手前側より各々挿抜可能に装着されている。下型ベースプレート5aの上面であって、下型キャビティ駒5dの鉛直下方投影面内には複数のサポートピラー5bが起立して形成されている。これにより、下型キャビティ駒5dの反りを防ぐと共にサポートピラー(支柱)5bの配置を変えたり配置の粗密を変えたりすることで、クランプ圧を微調整することができる。これにより、大判サイズ(幅広)のワークW、例えば300mm×300mmのパネルや直径300mmを越える半導体ウエハ等を圧縮成形する際にTTV(Total Thickness Variation)を向上させることができる。大判(幅広)サイズとは、100mm×300mm程度の短冊状ストリップ基板よりも幅が広がった基板であって、必ずしも矩形である必要は無い。
本実施例におけるクランプは、ワークWをワーク保持部2aと可動クランパ5eで挟み込む場合を例示するが、フルパッケージモールドの場合はワーク保持部2aの吸着孔2bでワークWを吸引保持し、下型可動クランパ5eでワークWを直接挟み込まず上型プレート4cをクランプする場合、即ち平面視でワークWの外側全体を樹脂モールドする場合であってもクランプと言う。
また、下型チェイスユニット5において、コイルばね5gの付勢によって押動ピン5fの高さ位置がt5だけ変化し、下型可動クランパ5eはサポートプレート5cより若干離間した隙間t6が発生した状態となる。このように、キャビティ凹部3aに供給された樹脂量に応じて下型キャビティ駒5dに対する下型可動クランパ5eの相対的な高さ位置が一様に決まる。これにより樹脂厚t7のばらつきを吸収する。
図11A,Bは圧縮成形用金型1の他の構成例を示す。第一実施例に開示した圧縮成形用金型1と同一部材には同一番号を付して説明を援用するものとし、以下では異なる構成を中心に説明するものとする。
ワークWには半導体チップが複数搭載されているが、たとえばチップ搭載部に不良等が発生している場合には、ワークW上に半導体チップの欠損部分が発生する場合がある。この場合、各ワークWにつき半導体チップの欠損数を正確に計測して供給する樹脂量を変更すればよいが、時間と工数がかかり、また精密計量により樹脂供給する必要がある。このため、モールド樹脂の供給量が必ずしも正確に一致しなくても金型側で調整するように本実施例では後述するオーバーフローキャビティが設けられている。
また、ワークWに対して下型キャビティ凹部3aに供給されたモールド樹脂量が目標樹脂量よりも多い場合には、樹脂圧によりフロート駒10aがコイルばね10cの付勢に抗して押し下げられ、余剰樹脂が貫通孔5d2に収容されたまま圧縮成形される。これにより下型キャビティ容積の大きさとモールド樹脂の樹脂量との差分を吸収する。
なお、樹脂量が少なすぎると最終パッケージ厚が薄く成形されるおそれがあるため、狙いとして最初から目標樹脂量よりは多く樹脂を供給し、各フロート駒10aの押し下げ量で調整するのが好ましい。
次に、図1の圧縮成形用金型1のワークWに応じた変形使用例について図12乃至図15を参照して説明する。図1の圧縮成形用金型1はワークWとして例えば300mm×100mmの矩形ストリップ基板を2枚同時に圧縮成形する場合について例示したが、それより大判サイズのワークWを用いて1枚ずつ圧縮成形することもできる。
図12の場合は、押当板8dが分断されて調整機構8が2つ存在するため、ワークW自体が左右で厚さが少し違う場合や、下型キャビティ凹部3aに供給される樹脂量が左右で多少違って供給された場合であっても、図13に示す押当板8dが一体の場合に比べて調整機構8が金型高さを個々に調整することができる。
この場合、下型キャビティ駒5dの板厚を厚くでき、かつサポートピラー5bにより下型キャビティ駒5dの直下を支持するので、反り等の影響を受け難くなるため、サポートピラー5bによる高さ調整がより高精度にできる。
これにより、従来から用いられてきた2枚取りのトランスファ成形用プレスのトランスファ駆動機構(プランジャ駆動機構)を下型可動クランパ5eの駆動機構として用いることもできる。
更に、本実施例はフィルムを使用する実施例だが、フィルムを使用しない場合でも良い。
図22に示すように、例えばワークWの1枚取り用の圧縮成形用金型1が横並びに複数搭載されており、共通のプレス駆動機構20(型開閉機構)により開閉されるようになっていてもよい。図22において、矩形状のプレスベース20aの各コーナー部にはガイドポスト20bが立設されている。ガイドポスト20bの上端は固定プラテン20cに連結されており、中間部には可動プラテン20dがスライド移動可能に連繋している。可動プラテン20dは、プレスベース20aに設けられたサーボモータ21a及び動力伝達部21bにより昇降するようになっている。固定プラテン20cには上型2が横並びに支持され、可動プラテン20dには下型3が横並びに支持されている。上型2を構成する上型チェイスユニットには、図9と同様な調整機構8(図示せず)が設けられている。
これにより、例えば大判サイズのワークのように1枚取りのワークWであっても、複数枚同時に圧縮成形することで生産性が向上すると共に、並列配置若しくは多段配置された金型チェイスユニット毎の金型クランプ時の金型高さのばらつきを調整機構8により吸収して金型が傾くことなく高精度に圧縮成形することができる。
図24を参照して、上型2(第一金型)の構成ついて説明する。本図は最小構成として概念的に記載した。上型モールドベース6(第一モールドベース)の底部を構成する上型ベース部6a(第一ベース部)には、複数のワークW毎に調整機構8(コイルばね8e)が設けられている。この調整機構8を介してワークWを保持する上型プレート4cが横並びで吊り下げ支持されている。上型プレート4cにはワークWを個別に吸着保持するワーク保持部2aが形成されている。尚、上型ベース部6aには、上型ベース側部6b(第一ベース側部)や上型空間部6c(第一金型空間部)を仕切る上型ガイドブロック6d(第一ガイドブロック)、吸引機構及び減圧機構が図示されていないが、これらは設けられていてもよい。
図25を参照して、上型2(第一金型)の構成ついて説明する。本図は最小構成として概念的に記載した。上型モールドベース6(第一モールドベース)の底部を構成する上型ベース部6a(第一ベース部)には、複数のワークWを独立して保持する上型プレート4c(第一上型プレート及び第二上型プレート)が横並びに支持されている。上型プレート4cにはワークWを個別に吸着保持するワーク保持部2aが形成されている。尚、上型ベース部6aには、上型ベース側部6b(第一ベース側部)や上型空間部6c(第一金型空間部)を仕切る上型ガイドブロック6d(第一ガイドブロック)、吸引機構及び減圧機構が図示されていないが、これらは設けられていてもよい。
具体的には、下型キャビティ駒5dは、下型プレート5r(第二チェイスプレート相当)上にワークW毎に独立して支持固定されている。下型可動クランパ5eは、下型プレート5rにコイルばね5gを介してワークW毎に独立して付勢支持されている。下型プレート5rと下型ベース7a間にはワークW毎に独立した調整機構8(コイルばね8e)が設けられている。
尚、下型ベース部7aには、下型ベース側部7b(第二ベース側部)や下型空間部7c(第二金型空間部)を仕切る下型ガイドブロック7d(第二ガイドブロック)等が図示されていないが、これらは設けられていてもよい。
Claims (12)
- 第一チェイスユニットと第二チェイスユニットとでワークをクランプして樹脂を圧縮成形する圧縮成形金型用チェイスユニットであって、
第一モールドベースに対して第一チェイスプレート又は第二モールドベースに対して第二チェイスプレートのいずれか一方を型開閉方向に付勢するスプリングユニットを有する調整機構を備え、
前記第一チェイスユニットと前記第二チェイスユニットのいずれか一方のクランプ面にはワーク保持部が設けられ、他方のクランプ面には前記ワーク保持部に対向配置され前記ワークをクランプするクランパと、前記クランパ内に挿入され相対移動することで樹脂を加圧するキャビティ駒とでキャビティ凹部が形成されており、
前記クランパのクランプ面には、前記キャビティ凹部を覆うフィルムの外周縁部を吸着保持するフィルム吸引孔又は吸引孔を有する吸引溝が設けられ、前記フィルム吸引孔又は吸引孔を有する吸引溝と前記キャビティ凹部との間に周溝が設けられており、前記周溝の溝底部には、複数の吸引孔が設けられていることを特徴とする圧縮成形金型用チェイスユニット。 - 前記第一チェイスユニットと前記第二チェイスユニットのいずれか一方のクランプ面に設けられるフィルムを周溝に押し込むフィルム押動ピンがコイルばねにより付勢されて他方のクランプ面より突設されており、型閉じによって、前記フィルム押動ピンが対向する周溝に進入する際にフィルムの弛み分を周溝に押し込んで吸引孔に吸引される請求項1記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 前記周溝は、前記ワーク保持部のチャック爪の逃げを兼用している請求項1又は請求項2記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 第一チェイスユニットと第二チェイスユニットとでワークをクランプして樹脂を圧縮成形する圧縮成形金型用チェイスユニットであって、
第一モールドベースに対して第一チェイスプレート又は第二モールドベースに対して第二チェイスプレートのいずれか一方を型開閉方向に付勢するスプリングユニットを有する調整機構を備え、
一方のチェイスユニットの矩形状のクランプ面を構成する各辺縁部又はチェイスプレートには第一ロックブロックが突設されており、対向する他方のチェイスユニットのクランプ面又はチェイスプレート対向面には前記第一ロックブロックと噛み合う第二ロックブロックが突設されていることを特徴とする圧縮成形金型用チェイスユニット。 - 第一チェイスユニットは第一モールドベースに対して起立形成される第一ガイドブロックに挿抜可能に係止される第一係止部を備え、第二チェイスユニットは第二モールドベースに対して起立形成される第二ガイドブロックに挿抜可能に係止される第二係止部を備えている請求項1又は請求項4記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- キャビティ凹部の底部を形成するキャビティ駒の反対面を支持する複数の支柱がモールドベース上に起立形成されている請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 第一チェイスユニット及び第二チェイスユニットの対向位置には、一方のアジャスターピンが固定され他方のアジャスターピンがコイルばねにより付勢されて各々クランプ面より突設されたレベリング機構が設けられており、型閉じ先立って対向するアジャスターピンどうしが突き当てられて前記コイルばねのたわみによりクランプ面どうしの傾きを補正する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- ワークを保持するワーク保持部を有する第一チェイスユニットと、モールド樹脂が供給されるキャビティ凹部を有する第二チェイスユニットと、を備えた圧縮成形用の圧縮成形金型用チェイスユニットであって、
第一モールドベースに対して第一チェイスプレート又は第二モールドベースに対して第二チェイスプレートのいずれか一方を型開閉方向に付勢するスプリングユニットを有する調整機構を備え、
前記第二チェイスユニットは、前記キャビティ凹部の底部を形成するキャビティ駒と、前記キャビティ凹部の側部を形成するクランパが相対移動可能に配置され、
前記クランパのクランプ面と反対面には当該クランパの高さ位置を規定するストッパーが設けられていることを特徴する圧縮成形金型用チェイスユニット。 - 前記キャビティ駒の外周縁部に沿って複数のオーバーフローキャビティが設けられている請求項8記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 前記キャビティ駒の外周縁部に沿って複数設けられた貫通孔に、フロート駒の先端が前記キャビティ凹部の底部から突出する向きに常時付勢されて設けられている請求項8又は請求項9記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 前記フロート駒の元端部に樹脂圧検出部が設けられている請求項10記載の圧縮成形金型用チェイスユニット。
- 請求項1乃至請求項11のいずれか記載の圧縮成形金型用チェイスユニットがモールドベースに対して横並びに並列配置され、前記圧縮成形金型用チェイスユニットが前記モールドベースに対して独立して挿抜可能に設けられている圧縮成形用金型。
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