JP7091833B2 - セグメント - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの周方向及び軸方向に対して相互に連結することでトンネルを構築するためのセグメントに関する。
従来、セグメントを連結してトンネルを構築するとき、例えば特許文献1のようなセグメントの継手構造が提案されている。
特許文献1では、雄継手部材を凹部に挿入し、両セグメントを互いにセグメント軸方向に相対移動させることにより、雌雄両継手部材が連結され、周方向で隣り合う両セグメントを接合するようにしたセグメントの継手部構造について開示されている。特許文献1に開示されたセグメントの継手部構造は、雄継手部材の先端より一体に突出した棒状の抜け出し防止用雄継手体と、雌継手部材の挿入方向奥部に配置され、抜け出し防止用雄継手体がセグメント軸方向に向けて挿入される抜け出し防止用雌継手体とからなる抜け出し防止用継手を備え、抜け出し防止用雌継手体に抜け出し防止用雄継手体が抜け出し不能に保持される構成を備える。
特開2015-140540号公報
ここで、セグメントをトンネルの周方向に連結するとき、トンネルに作用する土水圧等により、各セグメントにはトンネル軸方向の分力(抜け出し力)が作用し、セグメントの抜け出しに伴うトンネルの崩壊等が懸念される。このため、工事における安全性の向上が課題として挙げられる。
この点、特許文献1の開示技術では、セグメントの抜け出し対策を目的とした抜け出し防止用継手等が設けられる。しかし、特許文献1に開示された抜け出し防止用継手等は、セグメント継手上に設けられる。このため、セグメントの滑動等を引き起こす抜け出し力が作用した場合、抜け出し防止用継手等の反力と、セグメント継手の反力とが、セグメントの本体部に対して複雑かつ集中的に作用し、本体部の強度が不足する可能性がある。これにより、セグメント継手上に設けられた抜け出し防止用継手等では、抜け出し力を抑制することができず、セグメントの抜け出しを防止できないおそれがある。特に、トンネルの軸方向に傾斜したテーパー状の端面を有するキーセグメントは、他のセグメントに比べて抜け出し力が発生し易い傾向がある。このため、特許文献1の開示技術においても、工事の安全性の向上が課題として挙げられる。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、工事の安全性の向上を実現することができるセグメントを提供することにある。
第1発明に係るセグメントは、トンネルの周方向及び軸方向に対して相互に連結することで前記トンネルを構築するためのセグメントであって、前記セグメントは、トンネル周方向の一対の端面と、トンネル軸方向の一対の側面と、トンネル法線方向の一対の面とで構成される6面を備える本体部と、前記端面、並びに前記トンネル軸方向の切羽側及び坑口側の前記側面の少なくとも何れかに配置されたセグメント継手とを備え、前記セグメント継手は、一方を他方に挿入することで前記トンネル周方向に隣接する他のセグメントの端面と前記端面とを当接させ、前記本体部と前記他のセグメントの本体部とを連結するための雄側連結部及び雌側連結部の少なくとも何れかを有し、前記トンネル周方向の前記端面に、前記セグメント継手を挿入する向きに対して反対の向きに前記雄側連結部が前記雌側連結部から抜け出すことを抑止するための雄側抑止部及び雌側抑止部の少なくとも一方を備える抜け出し防止装置が設けられ、前記抜け出し防止装置は、前記セグメント継手と離間して設けられ、前記雄側抑止部は、前記雌側抑止部に係合される端部に前記セグメント継手を挿入する向きと交わる方向に拡幅された部分を有し、前記拡幅された部分の幅が前記セグメント継手を挿入する向きに向けて縮小して形成され、前記雌側抑止部は、前記端面に形成された凹部内に、前記雄側抑止部の前記拡幅された部分が係合される支持部を有することを特徴とする。
第2発明に係るセグメントは、第1発明において、前記6面のうち、少なくとも一対の前記端面、及び一対の前記側面に、鋼材が配置されることを特徴とする。
第3発明に係るセグメントは、第2発明において、前記抜け出し防止装置は、前記端面に配置される前記鋼材に固定されることを特徴とする。
第4発明に係るセグメントは、第1発明~第3発明の何れかにおいて、前記抜け出し防止装置は、前記端面のうち、少なくとも前記トンネルの内側空間に露出して設けられることを特徴とする。
第5発明に係るセグメントは、第1発明~第4発明の何れかにおいて、前記セグメント継手は、前記トンネル軸方向の切羽側及び坑口側の前記側面に配置されることを特徴とする。
第6発明に係るセグメントは、第1発明~第5発明の何れかにおいて、前記抜け出し防止装置は、前記抜け出し防止装置の係合状態を報知する報知部に近接して配置されることを特徴とする。
第7発明に係るセグメントは、第1発明~第6発明の何れかにおいて、前記抜け出し防止装置は、少なくともキーセグメントに配置されることを特徴とする。
第1発明~第7発明によれば、抜け出し防止装置は、本体部の端面に設けられ、セグメント継手と離間し、セグメント継手を挿入する向きに対して反対の向きに雄側連結部が雌側連結部から抜け出すことを抑止するための雄側抑止部及び雌側抑止部の少なくとも一方を備える。このため、抜け出し力が発生した場合においても、抜け出し防止装置の反力と、セグメント継手の反力とが、セグメントの本体部に対して分散して作用し、本体部の強度を保つことができる。これにより、抜け出し防止装置の機能を十分に発揮させることができる。従って、セグメントの抜け出しを確実に防止することが可能となり、工事の安全性の向上を実現することができる。
特に、第2発明によれば、本体部の備える6面のうち、少なくとも一対の端面及び一対の側面に、鋼材が配置される。このため、本体部に作用する抜け出し防止装置の反力に対し、鋼材の拘束効果によるコンクリートの補強効果が得られ、より強固にセグメントの抜け出しを防止することができる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。また、一対のセグメントを連結するとき、本体部が連結先の抜け出し防止装置に接触して損傷を受けることを防ぐことができる。これにより、セグメントの耐久性を向上させることが可能となる。
特に、第3発明によれば、抜け出し防止装置は、端面に配置される鋼材に固定される。このため、抜け出し防止装置の反力が鋼材に作用し、より強固にセグメントの抜け出しを防止することができる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
特に、第4発明によれば、抜け出し防止装置は、少なくともトンネルの内側空間に露出して設けられる。このため、一対のセグメントを連結するとき、内側空間から抜け出し防止装置の係合状態を作業者等が容易に目視確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
特に、第5発明によれば、セグメント継手は、切羽側及び坑口側の側面に配置される。このため、一対のセグメントを連結するとき、セグメント継手の嵌合状態を作業者等が容易に目視確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。また、一対のセグメントを連結するとき、セグメント継手が連結先のセグメント本体及び抜け出し防止装置に接触して相互に損傷する可能性を極めて低くすることができる。これにより、セグメント本体及びセグメント継手の耐久性を向上させることが可能となる。また、抜け出し防止装置をより確実に稼働させることが可能となり、工事の安全性を向上させることが可能となる。また、端面に配置される抜け出し防止装置との離間を最も大きく取ることができるため、抜け出し防止装置の反力と、セグメント継手の反力とが、セグメントの本体部に対してより広く分散して作用し、本体部の強度をより健全に保つことができる。これにより、抜け出し防止装置の機能をさらに十分に発揮させることができ、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
特に、第6発明によれば、抜け出し防止装置は、報知部に近接して設けられる。このため、一対のセグメントを連結するとき、セグメントから離れた場所に待機する作業者等が、抜け出し防止装置の係合状態を容易に確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
特に、第7発明によれば、抜け出し防止装置は、少なくともキーセグメントに設けられる。キーセグメントでは、トンネルに土水圧が作用することで発生するトンネル周方向軸力が、キーセグメントの軸方向に傾斜した端面において、キーセグメントの抜け出し方向となるトンネル軸方向の分力を生み出すことになり、特に大きな抜け出し力が発生しやすい。一方、抜け出し防止装置がセグメント継手上に設けられた場合に比べて、抜け出し防止装置の反力と、セグメント継手の反力とが、キーセグメントの本体部に対して分散して作用する。これらにより、より大きな抜け出し力に対してより強固にセグメントの抜け出しを防止することが可能となり、工事の安全性を大きく向上させることが可能となる。また、例えば抜け出し防止装置をキーセグメントのみに設けることで、工事の安全性を向上させたうえで、材料費の削減が可能となる。
本発明を適用したセグメントを複数組み合わせて構築されるトンネルの一例を示す斜視図である。 本発明を適用したセグメントの一例を示す斜視図である。 セグメント継手の第1変形例を示す斜視図である。 本発明を適用したセグメントに配置される鋼材の一例を示す斜視図である。 本発明を適用したセグメントに配置される鋼材の他の一例を示す斜視図である。 本発明を適用したセグメントの一例を示す上面図である。 (a)及び(b)は、図2の7A枠における抜け出し防止装置の係合前後を示す断面図である。 内側空間に露出して設けられた抜け出し防止装置の一例を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、内側空間に露出して設けられた抜け出し防止装置の一例の係合前後を示す断面図である。 (a)及び(b)は、抜け出し防止装置の第1変形例の係合前後を示す断面図である。 抜け出し防止装置の第2変形例を示す斜視図である。 (a)及び(b)は、抜け出し防止装置の第2変形例の係合前後を示す断面図である。 キーセグメント端面の傾斜角と抜け出し力の関係を示す図である。 セグメントが抜け出す際に坑口側端部を回転中心とした回転を伴うことを示す斜視図である。 (a)~(c)は、セグメントが抜け出す際の回転により抜け出し防止装置の雄側抑止部と雌側抑止部との競りが発生し、抜け出し防止力が生じることを示す図である。 セグメント幅と、抜け出し防止装置の雄側抑止部と雌側抑止部との競りによる抜け出し防止力との関係を示す図である。
(セグメント1)
以下、本発明を適用したセグメント1を実施するための形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明を適用したセグメント1は、図1に示すように、トンネルの軸方向X(トンネル軸方向)及び周方向W(トンネル周方向)に沿って複数組み合わされ、主にシールドトンネル7を地中9に構築するためのものである。
シールドトンネル7は、複数のセグメント1をリング状に相互に連結させて形成されたセグメントリング71を、軸方向Xに沿って複数連結させることで構築される。このため、シールドトンネル7には、軸方向Xに沿って連結された複数のセグメントリング71によって、トンネルの地山側Aと内空側Iとが形成される。これにより、シールドトンネル7は、トンネルの地山側Aからの土圧や水圧に対して、複数のセグメントリング71を抵抗させるものとすることができ、トンネルの内空側Iに内側空間Sを確保することが可能となる。
セグメントリング71は、例えば軸方向Xに沿ってテーパー状のキーセグメント1kを含む複数のセグメント1を用いて形成される。キーセグメント1kは、連結された複数のセグメント1をリング状に完結するために用いられ、一対のセグメント1の間に連結することで、セグメントリング71が形成される。
セグメントリング71は、シールドマシン70を用いて地中9を軸方向Xに沿って掘削し、シールドマシン70の後方(坑口側D)において複数のセグメント1を周方向Wに沿って連結することで形成される。従って、シールドマシン70に最も近いセグメントリング71の切羽側Cの側面22は、作業者によって目視できる状態となっている。上述したシールドマシン70を用いた掘削と、セグメントリング71の形成とを繰り返すことで、シールドトンネル7が構築される。
本発明を適用したセグメント1は、図2に示すように、本体部2と、セグメント継手3と、抜け出し防止装置4とを備える。
本体部2は、周方向Wに延在し、周方向Wと交わり軸方向Xに延在する一対の端面21と、軸方向Xと交わり周方向Wに延在する一対の側面22と、法線方向Y(トンネル法線方向)と交わり軸方向X及び周方向Wと平行な面を有する一対の面20とで構成される6面を備える。本体部2は、例えば軸方向Xの幅が200mm~2,500mm程度であり、法線方向Yの厚さが150mm~700mm程度である。
セグメント継手3は、端面21に配置されるほか、例えば図3に示すように、側面22に配置されてもよい。即ち、セグメント継手3は、例えば端面21、並びに切羽側C及び坑口側Dの側面22の少なくとも何れかに配置される。セグメント継手3は、一対のセグメント1a、1bを周方向Wに沿って連結するために用いられる。セグメント継手3は、雄側連結部31及び雌側連結部32の少なくとも何れかを有する。なお、一対のセグメント1a、1bがボルトとナットで連結される場合は、ボルトが雄側連結部31、ナットが雌側連結部32となる。
雄側連結部31及び雌側連結部32は、周方向Wに沿って本体部2を連結する。雄側連結部31及び雌側連結部32は、一方を他方に挿入することで、周方向Wに隣接する一方のセグメント1aの端面21と、他方のセグメント1bの端面21とを当接させ、一方のセグメント1aの本体部2と、他方のセグメント1bの本体部2とを連結するためのものである。例えば図2の破線矢印で示すように、一方のセグメント1aに設けられた雌側連結部32に、他方のセグメント1bに設けられた雄側連結部31を軸方向Xに挿入し嵌合させることで、一対のセグメント1a、1bを連結させることができる。
例えば、セグメント1の一方の端面21に雄側連結部31が設けられ、他方の端面21に雌側連結部32が設けられるほか、両方の端面21に雄側連結部31のみ、又は雌側連結部32のみが設けられてもよい。なお、雄側連結部31及び雌側連結部32の設けられる数は任意である。
雄側連結部31は、雌側連結部32と嵌合する一端を有する。雄側連結部31は、例えば一端が本体部2から突出し、他端が本体部2に埋設される。一端は、例えば他端よりも厚く、軸方向Xに延びる柱状又は円柱状である。
雌側連結部32は、雄側連結部31の一端と嵌合する形状を有する。雌側連結部32は、例えば本体部2に埋設され、本体部2に形成され雄側連結部31の一端が挿入できる溝部23に連接する。この場合、雄側連結部31は、溝部23を介して雌側連結部32と嵌合される。なお、溝部23は、図2に示すように、軸方向Xに沿って延在するほか、例えば法線方向Yに沿って延在してもよい。雌側連結部32は、例えば軸方向Xに延在する筒状であり、軸方向Xに延在するスリットを有する。
セグメント継手3は、例えば図3に示すように、軸方向Xの切羽側C及び坑口側Dの側面22に配置される場合、例えばセグメント1aのように、軸方向Xの切羽側Cの側面22に雌側連結部32が配置され、坑口側Dの側面22に雄側連結部31が配置される。このとき、セグメント1aに連結するセグメント1bには、軸方向Xの切羽側Cの側面22に雄側連結部31が配置され、坑口側Dの側面22に雌側連結部32が配置される。即ち、一対の側面22のうち、一方の側面22には、雄側連結部31及び雌側連結部32の何れか一方が配置され、他方の側面22には、雄側連結部31及び雌側連結部32のいずれか他方が配置される。
抜け出し防止装置4は、端面21に設けられる。抜け出し防止装置4は、連結された一対のセグメント1a、1bのセグメント継手3の抜け出しを防止するために用いられる。抜け出し防止装置4は、雄側抑止部41及び雌側抑止部42の少なくとも何れかを有する。
雄側抑止部41及び雌側抑止部42は、端面21に、セグメント継手3を挿入する向きに対して反対の向きに、雄側連結部31が雌側連結部32から抜け出すことを防止するためのものである。ここで、「挿入する向き」とは、軸方向X又は法線方向Yにおいて、一方のセグメント1aに他方のセグメント1bを連結するときにおける挿入直前の位置から挿入直後までの向きを示す。例えば図2の場合、他方のセグメント1bが破線矢印の示す向きに挿入されるため、「挿入する向き」は、軸方向Xにおける切羽側Cから坑口側Dを示す。このとき、「挿入する向きに対して反対の向き」は、軸方向Xにおける坑口側Dから切羽側Cを示す。このため、雄側抑止部41及び雌側抑止部42は、本体部2における坑口側Dから切羽側Cの向きにおける抜け出しを抑止する。なお、例えば「挿入する向き」は、法線方向Yにおける内空側Iから地山側Aを示してもよい。このとき、「挿入する向きに対して反対の向き」は、法線方向Yにおける地山側Aから内空側Iを示す。この場合、雄側抑止部41及び雌側抑止部42は、本体部2における地山側Aから内空側Iの向きにおける抜け出しを抑止する。
例えば、一方のセグメント1aに設けられた雌側抑止部42に、他方のセグメント1bに設けられた雄側抑止部41を係合させることで、セグメント1bの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを抑止することができる。
例えば、セグメント1の一方の端面21に雄側抑止部41が設けられ、他方の端面21に雌側抑止部42が設けられるほか、両端面21に雄側抑止部41のみ、又は雌側抑止部42のみが設けられてもよい。雄側抑止部41及び雌側抑止部42の設けられる数は任意である。
雄側抑止部41は、雌側抑止部42と係合する端部41aを有する。雄側抑止部41は、例えば端部41aが本体部2から突出し、他端が本体部2に埋設される。雄側抑止部41は、例えばL字状又はT字状に形成され、軸方向Xの坑口側Dに沿って端部41aが形成される。
雌側抑止部42は、雄側抑止部41と係合する支持部42aを有する。雌側抑止部42は、例えば端面21に形成された凹部状であり、凹部内に支持部42aが設けられる。雌側抑止部42は、雄側抑止部41が収まる程度の大きさで形成される。
本発明を適用したセグメント1には、例えば図4に示すように、少なくとも一対の端面21及び一対の側面22に鋼材5が配置されてもよい。
鋼材5は、本体部2に設けられた雄側連結部31及び雌側連結部32の周辺を切り欠いた状態で設けられるほか、例えば雄側連結部31及び雌側連結部32の少なくとも何れかが、溶接接合等により鋼材5に固定されてもよい。
鋼材5は、本体部2に設けられた雄側抑止部41及び雌側抑止部42の周辺を切り欠いた状態で設けられるほか、例えば雄側抑止部41及び雌側抑止部42の少なくとも何れかが、溶接接合等により鋼材5に固定されてもよい。
鋼材5は、例えば図5に示すように、フランジ5fを有してもよい。フランジ5fは、例えば側面22に配置される鋼材5における法線方向Yの両端部に形成され、軸方向Xに延在する。
本発明を適用したセグメント1は、例えば側面22に配置されたリング継手8を備える。リング継手8は、一対のセグメント1を軸方向Xに沿って連結するために用いられる。
リング継手8は、雄側継手81と、雌側継手82とを有する。雄側継手81及び雌側継手82は、互いに嵌合する形状を有する。例えば、坑口側Dのセグメント1(セグメントリング71)の側面22に設けられた雌側継手82に、切羽側Cのセグメント1の側面22に設けられた雄側継手81を嵌合させることで、軸方向Xに沿った一対のセグメント1を連結させることができる。
雄側継手81は、一端が本体部2から突出し、他端が本体部2に埋設されるほか、例えば他端が溶接接合等により鋼材5に固定されてもよい。雌側継手82は、本体部2に埋設されるほか、例えば溶接接合等により鋼材5に固定されてもよい。
本発明を適用したセグメント1として、上述したセグメント1a、1b(Aピース)のほか、例えば図6に示すように、キーセグメント1k、及びキーセグメント1kと連結されるセグメント1c、1d(Bピース、Cピース)が用いられてもよい。
セグメント1a、1bの両端面21は、軸方向Xに沿って略平行に形成される。これに対し、キーセグメント1kは、軸方向Xに沿ってテーパー状に形成され、キーセグメント1kの両端面21が、軸方向Xに沿って傾斜を有する。また、セグメント1c、1dにおいて、セグメント1a、1bと連結される一方の端面21は、軸方向Xに沿って略平行に形成され、キーセグメント1kと連結される他方の端面21は、軸方向Xに沿って傾斜を有する。
抜け出し防止装置4は、例えば少なくともキーセグメント1kに配置される。キーセグメント1kの両端面21は、軸方向Xに沿って傾斜している。すなわち、キーセグメント1kは、セグメント1c、1dと連結したあとに、トンネルに土水圧が作用することで発生するトンネル周方向軸力が、キーセグメント1kの軸方向Xに沿って傾斜した端面21において、キーセグメント1kの抜け出し方向となる軸方向Xの分力を生み出すことになり、特に大きな抜け出し力が作用することで滑動し、抜け出す可能性が高い。このため、キーセグメント1kの端面21に抜け出し防止装置4を配置することで、キーセグメント1kの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを抑止することができる。
図13は、キーセグメント1kに作用するトンネル周方向軸力で無次元化した抜け出し力Pと、キーセグメント1kの端面21の傾斜角度θとの関係を表したものである。なお、この関係は、くさびの計算式を用いて導かれ、抜け出し力Pは、トンネル周方向軸力N、傾斜角度θ及び端面21の摩擦係数μにより求められる。シールド工事用標準セグメント(平成13年7月 社団法人日本下水道協会)によれば、一般的な鋼材と鋼材間の摩擦係数は0.3、コンクリートとコンクリート間の摩擦係数は0.5とされており、摩擦係数が十分に大きい場合は、傾斜角度θが小さい領域では抜け出し力Pよりも摩擦力Fが大きいため、抜け出しは発生しない。しかし、通常、キーセグメント1kの組立時においては、端面21には潤滑剤が塗布され、摩擦係数μが通常の1/10程度になることも報告されている。その場合、図13に示すように、キーセグメント1kの傾斜角度θが2度以上の範囲では抜け出し力Pが発生し得る。そのため、特に傾斜角度θが2度以上に設定されるキーセグメント1kに対して抜け出し防止装置4を配置することで、工事の安全性を確実に確保することができる。なお、図6では、キーセグメント1kの端面21に雄側抑止部41が設けられているが、雌側抑止部42が設けられてもよい。
<抜け出し防止装置4の一例>
抜け出し防止装置4は、例えば図7(a)の矢印に示すように、凹部状の雌側抑止部42内において、軸方向Xに雄側抑止部41を移動させることにより、一対のセグメント1a、1bの抜け出しを防止する。なお、図7(a)では、セグメント1bを軸方向Xに沿って移動させる例を示すが、例えばセグメント1bを法線方向Yに沿って移動させるようにしてもよい。
雄側抑止部41の端部41aは、例えば法線方向Yの両側に拡幅された部分を有する。端部41aとして、例えば雄側抑止部41と一体に形成された鋼材等が用いられる。
雌側抑止部42の支持部42aは、例えば凹部状の雌側抑止部42における法線方向Yの側面に少なくとも1つ(図7では2つ)設けられる。支持部42aとして、例えばバネ等の弾性体に固定された鋼材等が用いられる。
例えば図7(a)の矢印方向(挿入向き)にセグメント1bを移動させた場合、図7(b)に示すように、端部41aは支持部42aと係合する。これにより、セグメント1bの各本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを抑止することができる。
例えば端部41aにおける法線方向Yの高さにおいて、先端側の高さh1は、基端側(切羽側C)の高さh2よりも小さい。また、雌側抑止部42における法線方向Yの両側面に設けられた一対の支持部42aの間の距離において、切羽側Cの高さh3は、坑口側Dの高さh4よりも大きい。この場合、例えば高さh1が高さh3よりも小さく形成されることで、雄側抑止部41を雌側抑止部42に挿入し易くなり、セグメント1bの移動を円滑に行うことができる。また、例えば高さh2が高さh4よりも大きく形成されることで、雄側抑止部41を雌側抑止部42と係合させ易くなり、セグメント1bの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを容易に抑止することができる。
端部41aは、例えば周方向Wから見て、基端側から先端側に沿って端部41aの高さが減少するテーパー状に形成される。また、支持部42aは、例えば周方向Wから見て、坑口側Dから切羽側Cに沿って支持部42aの間隔が拡大するテーパー状に形成される。これにより、セグメント1bの移動をより円滑に行うことができるとともに、セグメント1bの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを容易に抑止することができる。
なお、抜け出し防止装置4は、例えば図8及び図9に示すように、端面21のうち、少なくともトンネルの内側空間Sに露出して設けられてもよい。この場合、支持部42aは、凹部状の雌側抑止部42における法線方向Yの側面に1つ設けられるほか、例えば周方向Wの側面に2つ設けられてもよい。この場合、一対のセグメント1を連結するとき、トンネルの内側空間Sから抜け出し防止装置4の係合状態を作業者等が容易に目視確認できる。
<抜け出し防止装置4の第1変形例>
次に、抜け出し防止装置4の第1変形例について説明する。上述した抜け出し防止装置4と、第1変形例との違いは、雄側抑止部41と雌側抑止部42との係合する位置が異なる点である。なお、上述した内容と同様の構成については、説明を省略する。
雄側抑止部41は、例えば図10に示すように、端部41aの代わりに端面41bを、雌側抑止部42と係合(接着及び粘着を含む)させてもよい。この場合、雌側抑止部42は、例えば底面に設けられた支持部42bにより、端面41bを係合させる。支持部42bとして、例えば接着性若しくは粘着性を有する粘弾性体、又は、マジックテープ(登録商標)等の面状に着脱可能な面ファスナーが用いられる。
例えば図10(a)の矢印方向(挿入向き)にセグメント1bを移動させた場合、図10(b)に示すように、端面41bは支持部42bと係合する。これにより、セグメント1bの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを抑止することができる。
なお、例えば支持部42bとして一対の脱着部を有する面ファスナーが用いられる場合、例えば支持部42bの一方の脱着部を予め端面41bと係合させた状態で、凹部状の雌側抑止部42内に雄側抑止部41を移動させてもよい。この場合においても、雌側抑止部42における坑口側Dの側面に他方の脱着部を設けることで、一対の脱着部が当接して固定され、セグメント1bの本体部2の挿入向きに対して反対の向きにおける抜け出しを抑止することができる。
<抜け出し防止装置4の第2変形例>
次に、抜け出し防止装置4の第2変形例について説明する。上述した抜け出し防止装置4と、第2変形例との違いは、抜け出し防止装置4が報知部6に近接して設けられる点である。なお、上述した内容と同様の構成については、説明を省略する。
抜け出し防止装置4は、例えば図11に示すように、抜け出し防止装置4の係合状態を判定し、作業者等に報知する報知部6に近接して設けられる。報知部6は、例えば雌側抑止部42内に設けられる。
報知部6は、例えばセンサ部と、制御部と、出力部とを有する。センサ部は、抜け出し防止装置4の係合状態を信号化する。センサ部として、例えば図12に示す接触式センサのほか、電磁波を利用した非接触式センサ等が用いられる。制御部は、センサ部からの信号に基づいて抜け出し防止装置4の係合状態を判定する。出力部は、判定結果を作業者等に報知する。出力部は、例えば無線通信等を介して判定結果を送信し、作業者等の通信端末に判定結果を報知するほか、例えば電気的に接続されたLED等を点灯させ、作業者等に報知してもよい。
報知部6は、例えば図12(a)に示すように、雌側抑止部42の支持部42aと接して設けられてもよい。例えば図12(a)の矢印方向(挿入向き)にセグメント1bを移動させた場合、図12(b)に示すように、報知部6は、雄側抑止部41と雌側抑止部42とに挟まれる。これにより、報知部6は、雄側抑止部41と雌側抑止部42とが係合したと判定し、作業者等に報知する。
本発明を適用したセグメント1によれば、抜け出し防止装置4は、本体部2の端面21に設けられ、セグメント継手3と離間し、セグメント継手3を挿入する向きに対して反対の向きに雄側連結部31が雌側連結部32から抜け出すことを抑止するための雄側抑止部41及び雌側抑止部42の少なくとも一方を備える。このため、抜け出し力が発生した場合においても、抜け出し防止装置4の反力と、セグメント継手3の反力とが、セグメント1の本体部2に対して分散して作用し、本体部2の強度を保つことができる。これにより、抜け出し防止装置4の機能を十分に発揮させることができる。従って、セグメント1の抜け出しを確実に防止することが可能となり、工事の安全性の向上を実現することができる。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、本体部2の備える6面のうち、少なくとも一対の端面21及び一対の側面22に、鋼材5が配置される。このため、本体部2に作用する抜け出し防止装置4の反力に対し、鋼材5の拘束効果によるコンクリートの補強効果が得られ、より強固にセグメント1の抜け出しを防止することができる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。また、一対のセグメント1を連結するとき、本体部2が連結先の抜け出し防止装置4に接触して損傷を受けることを防ぐことができる。これにより、セグメント1の耐久性を向上させることが可能となる。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、抜け出し防止装置4は、端面21に配置される鋼材5に固定される。このため、抜け出し防止装置4の反力が鋼材5に作用し、より強固にセグメント1の抜け出しを防止することができる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、抜け出し防止装置4は、少なくともトンネルの内側空間Sに露出して設けられる。このため、一対のセグメント1を連結するとき、内側空間Sから抜け出し防止装置4の係合状態を作業者等が容易に目視確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、セグメント継手3は、切羽側C及び坑口側Dの側面22に配置される。このため、一対のセグメント1を連結するとき、セグメント継手3の嵌合状態を作業者等が容易に目視確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。また、一対のセグメント1を連結するとき、セグメント継手3が連結先のセグメント1本体及び抜け出し防止装置4に接触して、セグメント1の本体部2、セグメント継手3及び抜け出し防止装置4が相互に損傷する可能性を極めて低くすることができる。これにより、セグメント1本体及びセグメント継手3の耐久性を向上させることが可能となる。また、抜け出し防止装置4をより確実に稼働させることが可能となり、工事の安全性を向上させることが可能となる。また、端面21に配置される抜け出し防止装置4との離間を最も大きく取ることができるため、抜け出し防止装置4の反力と、セグメント継手3の反力とが、セグメント1の本体部2に対してより広く分散して作用し、セグメント1の本体部2の強度をより健全に保つことができる。これにより、抜け出し防止装置4の機能をさらに十分に発揮させることができ、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
なお、図14に示すように、セグメント1が抜け出そうとする際において、セグメント1の継手に設ける組立用の微小な隙間に伴う回転(図14の矢印)が、セグメント1の本体の坑口側D端部を中心として発生する。これは、坑口側Dには組立済みのセグメント1が既に配置されており、切羽側C端部を回転中心として坑口側D端部が開く方向の回転は、これらのセグメント1により拘束されるためである。
このとき、図15に示すように、セグメント1の回転に伴って端面21に配置される抜け出し防止装置4の雄側抑止部41と雌側抑止部42とが競り、これにより抜け出しをより強固に抑止するが、競りによる抜け出し防止力Fは競りによる反力Pの余弦成分となる(F=P×cosφ)。この回転角φは、図15(a)に示すように、回転角φ=tan-1(a/B)(aは、セグメント継手3の雄側連結部31と雌側連結部32とが競るまでの隙間を示し、Bは、セグメント1の幅を示す)で算出される。即ち回転角φは、各セグメント1a、1bのセグメント幅Bが同一の場合、セグメント継手3が側面22に配置されているときに最も小さくなり、さらにセグメント幅Bに反比例してさらに小さくなるものである。このことから、セグメント継手3が側面22に配置されている場合、図15(b)に示すように、セグメント幅Bが小さいほど回転角φは大きくなるため、競りによる抜け出し防止力F1は小さくなる。これに対し、図15(c)に示すように、セグメント幅Bが大きいほど回転角φは小さくなることから、競りによる抜け出し防止力F2は大きくなる。
図16は、セグメント幅Bを横軸に示し、縦軸に一般的なセグメント幅Bの上限である2,500mmのときの競りによる抜け出し防止力Fを100%としたときの各セグメント幅Bにおける競りによる抜け出し防止力Fの比率を示したものである。図16に示すように、セグメント幅Bが250mm未満になると競りによる抜け出し防止力Fが大きく減少するため、競りによる抜け出し防止効果を発揮し、工事の安全性をより確実に確保するためには、セグメント幅Bは250mm以上2,500mm以下とすることで本発明の効果が大きく発揮される。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、特に第2変形例における抜け出し防止装置4は、報知部6に近接して設けられる。このため、一対のセグメント1を連結するとき、セグメント1から離れた場所に待機する作業者等が、抜け出し防止装置4の係合状態を容易に確認できる。これにより、工事の安全性をさらに向上させることが可能となる。
また、本発明を適用したセグメント1によれば、抜け出し防止装置4は、少なくともキーセグメント1kに配置される。キーセグメント1kでは、トンネルに土水圧が作用することで発生するトンネル周方向軸力が、キーセグメント1kの軸方向Xに傾斜した端面21において、キーセグメント1kの抜け出し方向となるトンネル軸方向の分力を生み出すことになり、特に大きな抜け出し力が発生しやすい。一方、抜け出し防止装置4がセグメント継手3上に設けられた場合に比べて、抜け出し防止装置4の反力と、セグメント継手3の反力とが、キーセグメント1kの本体部2に対して分散して作用する。これらにより、より大きな抜け出し力に対してより強固にセグメント1の抜け出しを防止することが可能となり、工事の安全性を大きく向上させることが可能となる。また、例えば抜け出し防止装置4をキーセグメント1kのみに設けることで、工事の安全性を向上させたうえで、材料費の削減が可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。
1 :セグメント
1a :セグメント
1b :セグメント
1c :セグメント
1d :セグメント
1k :キーセグメント
2 :本体部
20 :面
21 :端面
22 :側面
23 :溝部
3 :セグメント継手
31 :雄側連結部
32 :雌側連結部
4 :抜け出し防止装置
41 :雄側抑止部
41a :端部
41b :端面
42 :雌側抑止部
42a :支持部
42b :支持部
5 :鋼材
5f :フランジ
6 :報知部
7 :シールドトンネル
70 :シールドマシン
71 :セグメントリング
8 :リング継手
81 :雄側継手
82 :雌側継手
9 :地中
A :地山側
I :内空側
C :切羽側
D :坑口側
S :内側空間
W :周方向
X :軸方向
Y :法線方向

Claims (7)

  1. トンネルの周方向及び軸方向に対して相互に連結することで前記トンネルを構築するためのセグメントであって、
    前記セグメントは、
    トンネル周方向の一対の端面と、トンネル軸方向の一対の側面と、トンネル法線方向の一対の面とで構成される6面を備える本体部と、
    前記端面、並びに前記トンネル軸方向の切羽側及び坑口側の前記側面の少なくとも何れかに配置されたセグメント継手と
    を備え、
    前記セグメント継手は、一方を他方に挿入することで前記トンネル周方向に隣接する他のセグメントの端面と前記端面とを当接させ、前記本体部と前記他のセグメントの本体部とを連結するための雄側連結部及び雌側連結部の少なくとも何れかを有し、
    前記トンネル周方向の前記端面に、前記セグメント継手を挿入する向きに対して反対の向きに前記雄側連結部が前記雌側連結部から抜け出すことを抑止するための雄側抑止部及び雌側抑止部の少なくとも一方を備える抜け出し防止装置が設けられ、
    前記抜け出し防止装置は、前記セグメント継手と離間して設けられ
    前記雄側抑止部は、前記雌側抑止部に係合される端部に前記セグメント継手を挿入する向きと交わる方向に拡幅された部分を有し、前記拡幅された部分の幅が前記セグメント継手を挿入する向きに向けて縮小して形成され、
    前記雌側抑止部は、前記端面に形成された凹部内に、前記雄側抑止部の前記拡幅された部分が係合される支持部を有すること
    を特徴とするセグメント。
  2. 前記6面のうち、少なくとも一対の前記端面、及び一対の前記側面に、鋼材が配置されること
    を特徴とする請求項1記載のセグメント。
  3. 前記抜け出し防止装置は、前記端面に配置される前記鋼材に固定されること
    を特徴とする請求項2記載のセグメント。
  4. 前記抜け出し防止装置は、前記端面のうち、少なくとも前記トンネルの内側空間に露出して設けられること
    を特徴とする請求項1~3の何れか1項記載のセグメント。
  5. 前記セグメント継手は、前記トンネル軸方向の切羽側及び坑口側の前記側面に配置されること
    を特徴とする請求項1~4の何れか1項記載のセグメント。
  6. 前記抜け出し防止装置は、前記抜け出し防止装置の係合状態を報知する報知部に近接して設けられること
    を特徴とする請求項1~5の何れか1項記載のセグメント。
  7. 前記抜け出し防止装置は、少なくともキーセグメントに設けられること
    を特徴とする請求項1~6の何れか1項記載のセグメント。
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