JP7090320B2 - 演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents
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Description
第1ステップ:標準貫入試験を行って、支持層の特性値を得る。
第2ステップ:支持層に杭を打ち込むためのアースオーガ掘削を行う。
図1は、本実施の形態にかかる掘削装置100の構成を説明するための概略図である。図1を参照して、掘削装置100は、掘削機3を含む。掘削機3は、図示しない操作部などを含む。
掘削装置100に含まれる演算装置5は、掘削機3によって対象土を掘削中に得られる情報を用いて対象土の強度特性値を算出する。強度特性値は、たとえば、粘着力c及び内部摩擦角φなどである。
図3は、制御部51が実行する強度特性値の演算処理を表わしたブロック図である。図3を参照して、演算処理は測定処理511を含む。測定処理511は、掘削刃の貫入深さdを測定する処理である。
R=Rs+Rf+Rt …式(1)
ただし、各抵抗Rs,Rf,Rtは、下のように定義される。
Rs:スクリュー21上の土の自重による抵抗
Rf:排土抵抗
Rt:先端掘削抵抗
M=f1(c,φ)d2+f2(c,φ)d …式(2)
M=D1(c,φ)d2+D2(c,φ)d …式(3)
D1(c,φ)={γb/2・(b/2+b1)(cotα+cotβ)}/{cot(α+δ)+cot(β+φ)}+(b+b1)/2・(cotα+cotβ)・(Ko・γ・z・tanφ+c)
D2(c,φ)=(b/2+b1)・b(1+cotβcot(β+φ))c/{cot(α+δ)+cot(β+φ)}
ただし、各パラメータは下のように定義される。
α:掘削刃と地表面とがなす角(deg)
β:破壊面と地表面とがなす角(deg)
φ:土の内部摩擦角(deg)
δ:土と刃との摩擦角(deg)
γ:土の単位体積重量(kN/m3)
b:オーガの固定軸の軸径(cm)
b1:掘削刃幅(cm)
d:掘削刃の貫入深さ(cm)
z:掘削深さ(m)
Ko:静止土圧係数
図7は、本実施の形態において、制御部51で実行される強度特性値の演算処理の流れの一例を表わしたフローチャートである。図を参照して、始めに、制御部51は、ある深度(対象位置と称する)の対象土を掘削中の掘削機3から、掘削中に得られる状態を示す信号の入力を受け付ける(ステップS101)。
掘削装置100では、様々な深度の対象土を掘削中の掘削機3の状態から算出された掘削抵抗、及び、測定された掘削刃の貫入深さと、予め記憶している、土の強度特性値の式を係数とした掘削刃の貫入深さの関数で表される先端回転掘削トルクMのモデルと、から対象土の強度特性値を算出することができる。そのため、従来の算出方法のように、標準貫入試験(第1ステップ)及びアースオーガ掘削(第2ステップ)の両ステップで算出する必要がなく、アースオーガ掘削時のみで土の強度特性値を算出することができる。そのため、支持層であるか否かの確認を容易に行うことができる。
図8は、発明者らによる実験によって得られた先端回転掘削抵抗の値と、掘削刃の貫入深さd(変位)の値とをプロットしたものである。この実験では、試料として粒径2.0mm以下、含水比10%の真砂土を用いた。掘削距離は900mmで、この真砂土の相対密度は、0~600mmの深さが70%、600~900mmの深さが100%であった。この試料を、掘削速度を10mm/s、固定軸22の回転速度を60r.p.m.、回転継続時間10sとした掘削機3で掘削した場合の掘削機3から掘削中のモータMOにかかる負荷電流の値を示す信号を用いて、先端回転掘削抵抗の値と、掘削刃の貫入深さdの値とを算出した。
c=25kpa
φ=40degree
2 ヘッド本体
3 掘削機
5 演算装置
21 スクリュー
22 固定軸
23 掘削刃
23a 掘削刃の先端
31 駆動部
51 制御部
52 記憶部
53 アプリケーション
54 入力部
55 表示部
100 掘削装置
511 測定処理
512 第1演算処理
513 第2演算処理
514 表示処理
Claims (9)
- 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、
土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、
対象土の掘削中の前記掘削機の掘削抵抗を算出し、
前記対象土の掘削中の前記掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定し、
前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、前記モデルとに基づいて、前記対象土の強度特性値を算出し、
前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む、演算装置。 - 算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と前記モデルにおける掘削刃の貫入深さの係数とを比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出する
請求項1に記載の演算装置。 - 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、
土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、
対象土の掘削中の前記掘削機の掘削抵抗を算出し、
前記対象土の掘削中の前記掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定し、
算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と前記モデルにおける掘削刃の貫入深さの係数とを比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出する、演算装置。 - 算出された前記掘削抵抗から、排土抵抗及び前記アースオーガヘッドのスクリュー上の土の自重による抵抗を除いて、前記強度特性値の算出に用いる
請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の演算装置。 - 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機と、
前記掘削機に電気的に接続された、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の演算装置と、を備える
掘削装置。 - アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、
前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルと、前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、に基づいて、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を含み、
前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む
算出方法。 - アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、
前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と、土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルにおける掘削刃の貫入深さの係数と、を比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を含む
算出方法。 - コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルと、前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、に基づいて、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させ、
前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む
コンピュータプログラム。 - コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と、土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルにおける掘削刃の貫入深さの係数と、を比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させる
コンピュータプログラム。
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