JP7090320B2 - 演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラム Download PDF

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特許法第30条第2項適用 2017年11月1日に「第38回テラメカニックス研究会プログラム」を配布 2017年11月17日に「第38回テラメカニックス研究会」にて発表 2017年12月7日に「平成29年度宇宙探査オープンイノベーションフォーラム(東京)開催概要」を配布 2017年12月12日に「平成29年度宇宙探査オープンイノベーションフォーラム(東京)」にて発表
本開示は、演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラムに関する。
地盤の強度に対して重量のある構造物を支えるために、杭打ち工事が基礎工事として行われる。杭打ち工事は、深く固い地盤まで杭を打ち込む工事である。これにより、地盤が支持層となって、地震や地盤の弱さに対抗して構造物を支える。
杭打ち工事の現場では、固い地盤(支持層)の確認が必要となる。支持層であるか否かを確認するために土の強度特性値を得る方法は、下の2ステップからなる二段階の方法が一般的である。
第1ステップ:標準貫入試験を行って、支持層の特性値を得る。
第2ステップ:支持層に杭を打ち込むためのアースオーガ掘削を行う。
標準貫入試験は、土の物性を原位置で測定する試験であって、ハンマー(おもり)を規定高さから自由落下させ、サンプラーを土中に規定量(30cm)貫入させるのに要する打撃回数を測定する試験である。打撃回数は、N値と呼ばれる、地盤の安定性の推定に用いられる属性値である。
アースオーガ掘削は、オーガ先端に特殊刃先(掘削刃)を取り付けて地盤を掘削する、回転採掘手法である。アースオーガ掘削では、掘削刃の先端部分によって地盤が掘削される。掘削ずりは掘削刃の回転に伴って上方に運搬され、地表に排出される。
アースオーガ掘削では、杭の支持層への到達が判断される。従来、地盤の強度を確認するためには、アースオーガ掘削に先立って標準貫入試験などの地盤調査を行って地盤各層のN値を得ておく。その後、アースオーガ掘削におけるモータの負荷電流値やトルク値により掘削抵抗を算出し、掘削抵抗から算出される地盤強度と、事前地盤調査による各層のN値と関係に基づいて、掘削穴が支持層に到達しているかを判断することがなされている(特開2002-348868号公報)。
特開2002-348868号公報
しかしながら、上記の従来の方法では、標準貫入試験及びアースオーガ掘削の両ステップで土の強度特性値が算出され、強度特性値の算出が重複している。
また、N値が緩やかに上昇する地層の硬軟曖昧な地盤では、杭の支持層への到達の判断が難しい場合がある。また、掘削装置のオペレータの技能差によって、判断の精度が影響を受ける。
ある実施の形態に従うと、演算装置は、掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、対象土の掘削中の掘削機の掘削抵抗を算出し、対象土の掘削中の掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定し、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、記憶しているモデルとに基づいて、対象土の強度特性値を算出する。
他の実施の形態に従うと、掘削装置は、掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機と、掘削機に電気的に接続された上記演算装置と、を備える。
他の実施の形態に従うと、算出方法はアースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の対象土への貫入深さを測定するステップと、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルと、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、に基づいて、対象土の強度特性値を算出するステップと、を含む。
他の実施の形態に従うと、コンピュータプログラムは、コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、コンピュータに、掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の対象土への貫入深さを測定するステップと、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルと、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、に基づいて、対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させる。
図1は、実施の形態にかかる掘削装置の構成を説明するための概略図である。 図2は、掘削装置に含まれる演算装置の構成の一例を示した図である。 図3は、演算装置の制御部が実行する強度特性値の演算処理を表わしたブロック図である。 図4は、掘削刃の貫入深さを説明するための図である。 図5は、掘削機のヘッド本体にかかる抵抗を説明するための図である。 図6は、排土抵抗及び土の自重による抵抗を求める試験の概要を表した図である。 図7は、実施の形態において、制御部で実行される強度特性値の演算処理の流れの一例を表わしたフローチャートである。 図8は、発明者らによる実験によって得られた先端回転掘削トルクの値と、掘削刃の貫入深さの値とをプロットしたものである。
[1.演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラムの概要]
(1)本実施の形態に含まれる演算装置は、掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、対象土の掘削中の掘削機の掘削抵抗を算出し、対象土の掘削中の掘削刃の対象土への貫入深さを測定し、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、記憶しているモデルとに基づいて、対象土の強度特性値を算出する。
対象土の掘削中の掘削機から得られる情報を用いて対象土の強度特性値を算出できるために、事前に標準貫入試験などの強度試験を行わなくても、掘削によって対象土の強度特性値を得、支持地盤への到達を判断することができる。
(2)好ましくは、強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む。すなわち、事前に標準貫入試験などの強度試験を行わなくても、掘削によって対象土の粘着力及び内部摩擦角を得ることができる。そのため、これらの属性を用いて、支持地盤への到達を判断することができる。
(3)好ましくは、演算装置は、算出された掘削抵抗を測定された掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、近似式の掘削刃の貫入深さの係数と、記憶しているモデルにおける掘削刃の貫入深さの係数とを比較することによって、対象土の強度特性値を算出する。これにより、掘削によって対象土の強度特性値を得ることができる。
(4)好ましくは、演算装置は、算出された掘削抵抗から、排土抵抗及びアースオーガヘッドのスクリュー上の土の自重による抵抗を除いて、強度特性値の算出に用いる。(1)では、排土抵抗及びアースオーガヘッドのスクリュー上の土の自重による抵抗を除いた掘削抵抗、又は、除いていない掘削抵抗、のいずれを用いてもよい。前者の場合、算出される強度特性値の算出精度を向上させることができる。一方、後者の場合、前者ほど算出精度が向上されないものの、算出を容易にすることができる。
(5)本実施の形態に含まれる掘削装置は、掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機と、掘削機に電気的に接続された、(1)~(4)のいずれか1つに記載の演算装置と、を備える。この掘削装置は、(1)~(4)の演算装置を搭載した装置であるため、(1)~(4)に記載の演算装置と同様の効果を奏する。
(6)本実施の形態に含まれる算出方法は、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の対象土への貫入深さを測定するステップと、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルと、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、に基づいて、対象土の強度特性値を算出するステップと、を含む。この算出方法は、(1)~(4)の演算装置における算出方法であるため、(1)~(4)に記載の演算装置と同様の効果を奏する。
(7)本実施の形態に含まれるコンピュータプログラムは、コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、コンピュータに、掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の対象土への貫入深さを測定するステップと、土の強度特性と掘削機の掘削抵抗及び土の貫入深さとの関係を示すモデルと、掘削抵抗及び掘削刃の貫入深さと、に基づいて、対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させる。このコンピュータプログラムは、コンピュータを(1)~(4)の演算装置として機能させるものであるため、(1)~(4)に記載の演算装置と同様の効果を奏する。
[2.演算装置、掘削装置、算出方法、及び、コンピュータプログラムの例]
<掘削装置の構成>
図1は、本実施の形態にかかる掘削装置100の構成を説明するための概略図である。図1を参照して、掘削装置100は、掘削機3を含む。掘削機3は、図示しない操作部などを含む。
掘削機3にはアースオーガヘッド1が着脱可能である。アースオーガヘッド1は、回転可能なヘッド本体2を有する。ヘッド本体2は、固定軸22を有し、固定軸22の基端側が掘削機3に取り付けられる。固定軸22には、軸方向にらせん状に延びるスクリュー21が設けられている。固定軸22の掘削端には、掘削刃23が設けられている。
掘削装置100は、掘削機3に電気的に接続された演算装置5を含む。演算装置5は、一般的なPC(パーソナルコンピュータ)などからなる。掘削機3は、ヘッド本体2を回転駆動させるための駆動部31を有する。駆動部31はモータMOを含む。モータMOは、電気駆動のモータ、又は、油圧駆動のモータである。
掘削中のモータMOの負荷が演算装置5に入力される。以下の例では、モータMOが電気駆動のモータであるものとする。この場合、掘削中のモータMOの負荷はモータMOにかかる負荷電流の値であり、その値を示す電気信号(第1の信号)が演算装置5に入力される。
また、駆動部31には図示しないエンコーダなどの、固定軸22の回転量を検出するセンサが接続されている。回転量は、回転距離、回転角度、などである。センサで検出された固定軸22の回転量は電気信号(第2の信号)に変換されて、演算装置5に入力される。
また、掘削機3は、掘進量を検出する、図示しないセンサを含む。掘進量は、たとえば、固定軸22の軸方向の進行距離である。センサで検出された掘進量は電気信号(第3の信号)に変換されて、演算装置5に入力される。
<演算装置>
掘削装置100に含まれる演算装置5は、掘削機3によって対象土を掘削中に得られる情報を用いて対象土の強度特性値を算出する。強度特性値は、たとえば、粘着力c及び内部摩擦角φなどである。
図2は、演算装置5の構成の一例を示した図である。図2を参照して、演算装置5は、制御部51を含む。制御部51はCPU(Central Processing Unit)を含む。制御部51のCPUは、1又は複数の大規模集積回路(LSI)を含む。複数のLSIを含むCPUでは、複数のLSIが協働してCPUの機能を実現する。
演算装置5は、記憶部52を含む。記憶部52は、1又は複数のプログラムからなるアプリケーション53を記憶している。制御部51のCPUは、記憶部52に記憶されているアプリケーション53を読み出して、各種処理を実行可能である。アプリケーション53は、CD-ROMやDVD-ROMなどの記録媒体に記録した状態で譲渡することもできるし、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置からのダウンロードによって譲渡することもできる。
記憶部52は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、又は、ROMなどの不揮発性のメモリ素子と、RAM(Random Access Memory)などの揮発性のメモリ素子とを含む。不揮発性のメモリ素子は、アプリケーション又はアプリケーション53の実行に必要なデータなどを記憶する記憶領域を有する。
演算装置5は、入力部54を含む。入力部54は、対象土を掘削中の掘削機3から入力される情報を受け付け、入力された情報を制御部51に入力する。
演算装置5は、表示部55を含む。制御部51は、アプリケーション53に従って表示用データを生成し、表示部55に表示させる。
<土の強度特性値の演算処理>
図3は、制御部51が実行する強度特性値の演算処理を表わしたブロック図である。図3を参照して、演算処理は測定処理511を含む。測定処理511は、掘削刃の貫入深さdを測定する処理である。
掘削刃の貫入深さdは、掘削刃が土に貫入している深さであり、たとえば、固定軸22の1回転あたりの掘進量として測定される。制御部51は、一例として、第3の信号から得られる固定軸22の掘削機3の掘進量を、第2の信号から得られる固定軸22の回転量で除することで、1回転あたりの掘進量、すなわち、掘削刃の貫入深さdを測定する。
他の例として、制御部51は、第2の信号から固定軸22の回転を監視し、第3の信号から、固定軸22が監視の開始点から1回転した時点までの掘削機3の掘進量を測定することで掘削刃の貫入深さdを測定してもよい。
図4は、掘削刃の貫入深さdを説明するための図である。図を参照して、掘削刃23が固定軸22の中心軸Oを中心にして時計回りに回転することによって、掘削刃23は、図においてAEFADCで示される三角柱の土を破壊部として掘削する。
平面ABDEは水平面であって、辺EDがスクリュー21の表面上、辺FCが掘削刃23の先端23aに一致している。すなわち、面EFCDは、スクリュー21の表面と一致している。掘削刃の貫入深さdは、掘削刃23の先端23aに一致した点Cから、平面ABDE上の辺BDまでの距離、つまり、図において点Cから辺BDに降ろした垂線の長さである。
なお、掘削機3において掘進速度が一定に制御されている場合、設定されている掘進速度に基づいて、たとえば固定軸22の1回転あたりの掘進量などである掘削刃の貫入深さdが算出されてもよい。
演算処理は第1演算処理512を含む。第1演算処理512は、掘削機3の掘削抵抗を算出する処理である。掘削抵抗は、たとえば、固定軸22の掘削端の回転方向の抵抗(先端回転掘削トルク)Mである。先端回転掘削トルクMを算出するために、制御部51は、掘削機3から入力された第1の信号が示す負荷電流の値から、たとえば、単位時間当たりの電流値の変化量、又は、電流値と掘削時間との積分値である積分電流値の単位時間当たりの変化量、などを算出し、その値から回転掘削トルクM1を算出する。
第1の信号から算出される回転掘削トルクM1は、掘削時のヘッド本体2にかかる抵抗に相当する。掘削時のヘッド本体2にかかる抵抗には、掘削端以外の面と周辺地盤との間の摩擦など、先端回転掘削トルクM以外の他の抵抗が含まれる場合がある。図5は、ヘッド本体2にかかる抵抗(全抵抗R)を説明するための図である。図を参照して、全抵抗Rは、下の式(1)で表される。
R=Rs+Rf+Rt …式(1)
ただし、各抵抗Rs,Rf,Rtは、下のように定義される。
Rs:スクリュー21上の土の自重による抵抗
Rf:排土抵抗
Rt:先端掘削抵抗
なお、排土抵抗Rfは、図中の矢印aで示される、スクリュー21側面と孔壁との摩擦、矢印bで示される、スクリュー21上の土と孔壁との摩擦、及び、矢印cで示される、スクリュー21上面とスクリュー21上の土との摩擦、を含む。
そこで、演算装置5は、上記式(1)より、全抵抗Rから排土抵抗Rf及びスクリュー21上の土の自重による抵抗Rsを減じて先端掘削抵抗Rtを算出することによって(Rt=R-Rf-Rs)、回転掘削トルクM1から先端回転掘削トルクMを算出する。
排土抵抗Rf及びスクリュー21上の土の自重による抵抗Rsは、一例として試験によって得られる。図6は、抵抗Rf及び抵抗Rsを求める試験の概要を表した図であって、(A),(B),(C)の順に試験の流れを表している。図を参照して、固定軸22を回転させて通常の掘削を行う(A)。ある程度、掘削を進めたところで、掘進を停止する(B)。その状態で掘進せずに回転を継続させる(空回りさせる)ことによって(C)、固定軸22の掘削端に設けられた掘削刃23に掘削土がない状態でスクリュー21が回転する。つまり、この状態では、ヘッド本体2に対して先端掘削抵抗Rtがかからず、排土抵抗Rf及びスクリュー21上の土の自重による抵抗Rsのみかかる。したがって、この状態における抵抗値を測定し、その値を掘進時の全抵抗Rから減じることによって、排土抵抗Rf及びスクリュー21上の土の自重による抵抗Rsを排した先端掘削抵抗Rtを得ることができる。
そこで、演算装置5は、一例として図6の試験で得られた抵抗値を記憶しておき、第1の信号から算出される回転掘削トルクM1に相当する全抵抗Rから減じることで、先端回転掘削トルクMを得る。
強度特性値の演算処理は第2演算処理513を含む。第2演算処理513は、算出された先端回転掘削トルクM、及び、測定された掘削刃の貫入深さdから、粘着力c及び内部摩擦角φである対象土の強度特性値を算出する処理である。第2演算処理513において、制御部51は、算出された先端回転掘削トルクM、及び、測定された掘削刃の貫入深さdの関係を、下の式(2)で近似する。
M=f1(c,φ)d2+f2(c,φ)d …式(2)
また、制御部51は、下の式(3)で示される先端回転掘削トルクMの定式(モデル)を記憶している。先端回転掘削トルクMの定式は、土の強度特性値の式を係数とした掘削刃の貫入深さdの関数で表される、式(3)で示される式である。定式は、本願発明者が、Mckyes及びAliが1967年に発表した「『平刃掘削』における3次元掘削モデルの理論式」を拡張して得た式である。
M=D1(c,φ)d2+D2(c,φ)d …式(3)
D1(c,φ)={γb/2・(b/2+b1)(cotα+cotβ)}/{cot(α+δ)+cot(β+φ)}+(b+b1)/2・(cotα+cotβ)・(Ko・γ・z・tanφ+c)
D2(c,φ)=(b/2+b1)・b(1+cotβcot(β+φ))c/{cot(α+δ)+cot(β+φ)}
ただし、各パラメータは下のように定義される。
α:掘削刃と地表面とがなす角(deg)
β:破壊面と地表面とがなす角(deg)
φ:土の内部摩擦角(deg)
δ:土と刃との摩擦角(deg)
γ:土の単位体積重量(kN/m3
b:オーガの固定軸の軸径(cm)
b1:掘削刃幅(cm)
d:掘削刃の貫入深さ(cm)
z:掘削深さ(m)
Ko:静止土圧係数
制御部51は、上記の式(2),(3)を用いて、算出された先端回転掘削トルクM、及び、測定された掘削刃の貫入深さdから、粘着力c及び内部摩擦角φを算出する。具体的な算出方法については後述する。
好ましくは、強度特性値の演算処理は、表示処理514を含む。好ましくは、表示処理514は、第2演算処理513によって得られた粘着力c及び内部摩擦角φを、掘削装置100に含まれる図示しないディスプレイなどの表示装置に表示する処理である。表示装置は、演算装置5に搭載されていてもよいし、掘削機3に搭載されていてもよいし、演算装置5と電気的に接続された、独立した装置であってもよい。
<処理フロー>
図7は、本実施の形態において、制御部51で実行される強度特性値の演算処理の流れの一例を表わしたフローチャートである。図を参照して、始めに、制御部51は、ある深度(対象位置と称する)の対象土を掘削中の掘削機3から、掘削中に得られる状態を示す信号の入力を受け付ける(ステップS101)。
制御部51は、ステップS101で入力した第1の信号が示す負荷電流の値から単位時間当たりの電流値の変化量を算出し、その値から回転掘削トルクM1を算出する。次に、その位置で掘進を停止して固定軸22を回転させ(空回りさせ)、その状態での掘削機3からの第1の信号より排土抵抗Rf及びスクリュー21上の土の自重による抵抗Rsを算出する。そして、回転掘削トルクM1を変換することで得られた全抵抗Rから抵抗Rf及び抵抗Rsを減じて、対象位置での先端回転掘削トルクMを算出する(ステップS103)。
その後、演算装置5は、対象位置から掘進を開始した掘削機3からの第2、第3の信号から、対象位置からの掘進直後における掘削刃の貫入深さdを測定する(ステップS105)。制御部51は、様々な深度を対象位置として各対象位置で先端回転掘削トルクM、及び、掘削刃の貫入深さdを算出する。
制御部51は、各対象位置における掘削機3からの信号より算出した先端回転掘削トルクM、及び、測定した貫入深さdの関係を、上記の式(2)で近似する(ステップS107)。ステップS107では、一例として、制御部51は、先端回転掘削トルクMを縦軸、貫入深さdを横軸として、各対象位置で算出された先端回転掘削トルクM、及び、測定した貫入深さdで示される点をプロットし、式(2)で表される近似曲線を得る。
制御部51は、ステップS107で得られた近似式と、上記の式(3)とのd2の係数項を比較する。ここで、パラメータα(掘削刃と地表円とがなす角(deg))、β(破壊面と地表面とがなす角(deg))、及び、δ(土と刃との摩擦角(deg))は既知であるので、他のパラメータを変化させることによって、粘着力c及び内部摩擦角φの値の組み合わせを得る。そして、得られた粘着力c及び内部摩擦角φの値の組み合わせをプロットし、近似曲線Aを得る(ステップS109)。
制御部51は、ステップS107で得られた近似式と、上記の式(3)とのdの係数項を比較することで、ステップS109と同様にして、近似曲線Bを得る(ステップS111)。
制御部51は、ステップS109で得られた近似曲線Aと、ステップS111で得られた近似曲線Bとの交点で示される値を、粘着力c及び内部摩擦角φと決定する(ステップS113)。制御部51は、ステップS113で決定した粘着力c及び内部摩擦角φを図示しない表示装置に表示させる(ステップS115)。
<実施の形態の効果>
掘削装置100では、様々な深度の対象土を掘削中の掘削機3の状態から算出された掘削抵抗、及び、測定された掘削刃の貫入深さと、予め記憶している、土の強度特性値の式を係数とした掘削刃の貫入深さの関数で表される先端回転掘削トルクMのモデルと、から対象土の強度特性値を算出することができる。そのため、従来の算出方法のように、標準貫入試験(第1ステップ)及びアースオーガ掘削(第2ステップ)の両ステップで算出する必要がなく、アースオーガ掘削時のみで土の強度特性値を算出することができる。そのため、支持層であるか否かの確認を容易に行うことができる。
[実施例]
図8は、発明者らによる実験によって得られた先端回転掘削抵抗の値と、掘削刃の貫入深さd(変位)の値とをプロットしたものである。この実験では、試料として粒径2.0mm以下、含水比10%の真砂土を用いた。掘削距離は900mmで、この真砂土の相対密度は、0~600mmの深さが70%、600~900mmの深さが100%であった。この試料を、掘削速度を10mm/s、固定軸22の回転速度を60r.p.m.、回転継続時間10sとした掘削機3で掘削した場合の掘削機3から掘削中のモータMOにかかる負荷電流の値を示す信号を用いて、先端回転掘削抵抗の値と、掘削刃の貫入深さdの値とを算出した。
図8の曲線は、これらのプロットから、得られた近似曲線(理論線)である。発明者らは、この近似曲線を上記式(2)に示される近似式に当てはめることで、d2の係数項、及び、dの係数項を得た。この近似曲線から得られた式(2)と上記の式(3)とのd2の係数項、及び、上記の式(3)とのdの係数項を比較することで、発明者らは、以下の粘着力c及び内部摩擦角φを得た。
c=25kpa
φ=40degree
この実験から、掘削中のモータにかかる負荷電流の値から算出された掘削抵抗、及び、測定された掘削刃の貫入深さと、予め記憶している、土の強度特性値の式を係数とした掘削刃の貫入深さの関数で表される、先端回転掘削トルクMの定式と、から、土の強度特性値を算出することができることが検証された。その結果、これら土の強度特性値を得るためにはアースオーガ掘削のみでよく、標準貫入試験を不要とできることが検証された。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
1 アースオーガヘッド
2 ヘッド本体
3 掘削機
5 演算装置
21 スクリュー
22 固定軸
23 掘削刃
23a 掘削刃の先端
31 駆動部
51 制御部
52 記憶部
53 アプリケーション
54 入力部
55 表示部
100 掘削装置
511 測定処理
512 第1演算処理
513 第2演算処理
514 表示処理

Claims (9)

  1. 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、
    土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、
    対象土の掘削中の前記掘削機の掘削抵抗を算出し、
    前記対象土の掘削中の前記掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定し、
    前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、前記モデルとに基づいて、前記対象土の強度特性値を算出し、
    前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む、演算装置。
  2. 算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と前記モデルにおける掘削刃の貫入深さの係数とを比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出する
    請求項1に記載の演算装置。
  3. 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機に電気的に接続される演算装置であって、
    土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルを予め記憶しており、
    対象土の掘削中の前記掘削機の掘削抵抗を算出し、
    前記対象土の掘削中の前記掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定し、
    算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と前記モデルにおける掘削刃の貫入深さの係数とを比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出する、演算装置。
  4. 算出された前記掘削抵抗から、排土抵抗及び前記アースオーガヘッドのスクリュー上の土の自重による抵抗を除いて、前記強度特性値の算出に用いる
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の演算装置。
  5. 掘削端に掘削刃を有するアースオーガヘッドを取り付け可能な掘削機と、
    前記掘削機に電気的に接続された、請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の演算装置と、を備える
    掘削装置。
  6. アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、
    前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
    前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
    土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルと、前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、に基づいて、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を含み、
    前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含
    算出方法。
  7. アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値の算出方法であって、
    前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
    前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
    算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と、土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルにおける掘削刃の貫入深さの係数と、を比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を含む
    算出方法。
  8. コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
    前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
    土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルと、前記掘削抵抗及び前記掘削刃の貫入深さと、に基づいて、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させ
    前記強度特性値は、粘着力及び内部摩擦角を含む
    コンピュータプログラム。
  9. コンピュータに、アースオーガヘッドを取り付けた掘削機で掘削した対象土の強度特性値を算出させるプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記掘削機の掘削抵抗を算出するステップと、
    前記アースオーガヘッドの掘削端に取り付けられた掘削刃の前記対象土への貫入深さを測定するステップと、
    算出された前記掘削抵抗を測定された前記掘削刃の貫入深さを用いた近似式で表し、前記近似式の前記掘削刃の貫入深さの係数と、土の強度特性と前記掘削機の掘削抵抗及び前記土の貫入深さとの関係を示すモデルにおける掘削刃の貫入深さの係数と、を比較することによって、前記対象土の強度特性値を算出するステップと、を実行させる
    コンピュータプログラム。
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