JP7089791B2 - 碍子分離工法並びにこの工法で用いられる方向変換具、柱上吊上装置、碍子支持具及び対電柱固定具 - Google Patents

碍子分離工法並びにこの工法で用いられる方向変換具、柱上吊上装置、碍子支持具及び対電柱固定具 Download PDF

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Description

本発明は、耐張碍子を仮設電線から分離する碍子分離工法並びにこの工法で用いられる方向変換具、柱上吊上装置、碍子支持具及び対電柱固定具に関する。
架空電線(以下、単に電線という。)と支持構造物との間を絶縁するために様々な形状の碍子が用いられている。これらのうち、電柱又は鉄塔などの支持構造物との間において、電線の張力方向に接続する場合には、耐張碍子が用いられる。この耐張碍子は、複数個の碍子が連結用金具によって直列に構成されている形態が一般的である。
落雷対策として大電流を安全に逃がす構成が設けられているものもあるが、支持構造物と電線との間に絶縁破壊が生じ、耐張碍子が破損することがある。
このような場合、破損した耐張碍子を交換する必要があるが、上記のように、複数個を連ねて構成している場合、高重量になるだけでなく、全体として形状が定まらないので、高所作業における取り扱いが難しい。
交換作業では、先ず、耐張碍子に加わっている張力を解放する必要がある。図16は、従来の耐張碍子223の交換方法を示している。腕金220を介して対極方向に耐張碍子223が配置されている。図16には、これらの一方を交換する様子が示されている。ここでは、耐張碍子223に加わっている張力を緩和するために張力緩和装置200が用いられている。
張力緩和装置200は、突っ張り棒として作用する張力支持杆201と、この張力支持杆201に対して揺動自在に支持される張力操作部材202とを有している。
張力支持杆201の一端は、腕金220側に固定され、張力操作部材202は、引留クランプ221を介して高圧線222と接続されている。このような構成において、張力操作部材202を腕金220側に揺動させると、耐張碍子223に加わっていた張力が解放されるとともに張力支持杆201側にその張力が移る。この状態を保持しながら、耐張碍子223の交換作業が行われる。
取り外された耐張碍子223は、吊具203に載置されて撤去される。このような耐張碍子交換方法については、特許文献1に記載がある。
特開2016-149828号公報
ところで、図16に示した耐張碍子223は、2つを一体に連結した構成であるが、さらに高電圧の設備では、連結される耐張碍子の数が増大する。また、個々の耐張碍子223も大型化する。したがって、図16に示したような構成を採用する場合、撤去する耐張碍子に合わせて吊具203も大型化する。
すなわち、撤去作業では、耐張碍子223に加えて、これに大きさが比例する吊具203を設ける必要がある。必然的にクレーンにも高重量物を吊り上げる能力が要求され、装置の大型化は避けられない。
このような状況のもと、狭い路地などで作業を行う場合、大型のクレーンを導入することは難しい。
また、地上を避けて柱上に吊上装置を設置する場合は、交換する耐張碍子を支持するための吊具などを取り回す必要があるので、輻輳した環境では、設置の問題だけでなく、安全に作業するのが困難になる。
さらに、複数の耐張碍子が、同じ高さに設置されていない場合、高さ方向への移動能力はより重要になる。しかし、装置の大きさや重量を抑えてコンパクトに設計することと、高さ方向への移動能力を十分に備えることとを両立させるのは容易ではない。
そこで、本発明は、作業に用いる装置の位置を変えることなく、異なる高さに設置された複数の耐張碍子を安全に分離できる碍子分離工法、並びに、この工法に用いられる碍子支持具、対電柱固定具、方向変換具及び柱上吊上装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の碍子分離工法は、張線装置及び吊上装置を用いて耐張用の碍子を架空電線から分離する碍子分離工法であって、前記碍子と並列に形成された、前記張線装置を含む分岐路側へ張力を切り換える工程と、前記碍子を碍子支持具で下方から支持する工程と、前記碍子支持具に前記吊上装置の吊上げ用の線条材を繋ぐ工程と、前記碍子支持具で支持しながら前記吊上装置で吊上げた前記碍子の連結を解除する工程と
を含むことを特徴とする。
また、本発明の碍子分離工法は、上記に加えて、前記分岐路側へ張力を切り換える工程は、前記架空電線を前記張線装置の一端で掴持させる工程と、前記架空電線に前記張線装置の他端を吊り下げる掛吊具を吊設する工程と、前記掛吊具に前記張線装置の他端を接続する工程と、前記掛吊具を、電柱に固定された対電柱固定具に固定する工程と、前記張線装置の一端及び他端の間隔を収縮させる工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の方向変換具は、上記の碍子分離工法で用いられる、柱上で用いる装置を方向変換可能に腕金に取り付ける方向変換具であって、前記腕金の上方に当接する領域に鉛直方向へ貫通する貫通孔が形成され、前記腕金を挟持する挟持部と、前記挟持部上に水平旋回可能に設けられ、前記貫通孔よりも大きい軸端部を有するとともに、前記軸端部を前記貫通孔の下方から僅かに突出させるように、鉛直方向に貫通して配置される回転軸を有した旋回部と、前記旋回部と一体に設けられ、前記装置を掴持可能な掴持部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の方向変換具は、上記構成に加えて、前記掴持部の仰俯角を調節可能な仰俯角調節部を前記旋回部に備えたことを特徴とする。
また、本発明の柱上吊上装置は、上記の方向変換具と、前記方向変換具の前記掴持部に掴持される操作棒と、前記操作棒の先端から垂下され作業対象物を係止可能な係止具と
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の碍子支持具は、電柱の上方に設置され線条材で対象物を吊り上げる柱上吊上装置と組み合わせて用いられる、上記の碍子分離工法で用いられる碍子支持具であって、一端に把持部を有する操作棒と、前記操作棒の他端に設けられ、前記碍子の連結部分と係合可能な碍子係合部と、前記碍子係合部及び前記把持部の間に設けられ、前記線条材と連結可能な線条材連結部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の碍子支持具は、上記構成に加えて、前記線条材連結部は、前記碍子係合部及び前記把持部の間で位置変更可能であることを特徴とする。
また、本発明の対電柱固定具は、上記の碍子分離工法で用いられる、架空電線を張線する張線装置を電柱に固定するための対電柱固定具であって、前記電柱の外径と同程度の内径を有し、且つ、前記電柱の周長の半周を超える長さの弾性材で円弧状に形成された湾曲部と、前記湾曲部の一端から延設された紐状体と、前記湾曲部の他端に設けられ、前記紐状体を掛け通す紐掛部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の対電柱固定具は、上記構成に加えて、前記紐状体と前記紐掛部とは、前記湾曲部に沿った単一部材で構成されていることを特徴とする。
以上のように、本発明の碍子分離工法によれば、柱上吊上装置に連結された碍子支持具を介して碍子が吊上げられるので、柱上吊上装置の高さ方向の可動域に対して、碍子支持具の吊上位置から端までの長さ分を加えた高さまで碍子を持ち上げることが可能となる。これにより、小型の柱上吊上装置であっても、自身の高さを超えた広範囲での作業が可能となる。また、碍子支持具を支持しながら吊り上げ作業が行われるので、輻輳した環境においても周辺装置と干渉することなく柔軟に回避でき、安全に作業を行うことが可能である。さらに、連結を解除する際は、碍子による荷重を柱上吊上装置に預けることができるので、碍子支持具を操作する作業者の負担が軽減される。
また、本発明の碍子分離工法によれば、上記効果に加えて、架空電線に吊設された掛吊具を介して張線装置と対電柱固定具とが連結されるので、張線装置及び対電柱固定具を掛吊具に繋ぐ作業は個別に行うことができる。これにより、柱上での作業を安定した状態で行うことが可能となる。また、分岐路へ張力を切り換えた後は、逆に、張力の失われた架空電線を掛吊具で吊り下げることができるので、碍子を分離した際の架空電線を把持工具等で保持しなくても落下を防止できる。
また、本発明の方向変換具によれば、下方に軸端部を僅かに突出させるようにして回転軸が挟持部の貫通孔に貫通配置されているので、挟持部を腕金に載置した際、突出した軸端部には、上方からはベース部の荷重が加わる。殆ど載置しただけの仮設置の状態では、挟持部の重量が上方から加わるだけであり、旋回操作が可能である。これに対して、腕金を挟持部で挟持すると、回転軸の軸端部は腕金と挟持部との間に挟まれるので、旋回位置が固定される。このように設置と連動して旋回位置を確定できるので、旋回を固定する作業が省かれ、作業効率が向上する。
また、本発明の方向変換具によれば、上記効果に加えて、旋回部に、掴持部の仰俯角を調節できる仰俯角調節部を有しているので、高さ方向に対する作業の自由度が向上する。
また、本発明の柱上吊上装置によれば、水平方向及び高さ方向のうち、少なくとも水平方向に対する方向変換が可能な方向変換具に対して操作棒が固定されるので、殆ど載置しただけの仮設置の状態で、作業員が操作棒の軸端を掴んで迅速に位置決めをすることが可能であり、作業効率が向上する。
また、本発明の碍子支持具によれば、操作棒のうち、把持部と碍子係合部との間に、柱上吊上装置の線条材を連結する線条材連結部を有しているので、柱上吊上装置側に荷重の大半を預けた状態で碍子及び碍子支持具自身を安定して支えることが可能となる。
また、本発明の碍子支持具によれば、上記効果に加えて、線条材連結部が、碍子係合部及び把持部の間で位置変更可能に構成されていることにより、作業高さ位置を状況に応じて選択できる上、重心位置を調節して作業を安定させることも可能となる。
また、本発明の対電柱固定具によれば、対電柱固定具の湾曲部が電柱の周長の半周を超える長さの円弧状に形成されているので、側方から電柱に対して容易に装着できる。また、電柱の外径と同程度の内径を有する弾性部材で形成されているので、弾性変形を伴って電柱へ押し込むと容易に仮固定できる。さらに、仮固定の状態において、湾曲部の一端から延設された紐状体を、他端の紐掛部に掛け通すだけで、締結による本固定が可能な状態を形成することができる。すなわち、外部から作用する張力を利用して電柱に締結固定できる。
また、本発明の対電柱固定具によれば、上記効果に加えて、紐状体と紐掛部とが湾曲部に沿った単一部材で構成されているので、張力による負荷を均等に分散できることに加えて、部品点数の増大を抑えて簡易に構成できる。
本発明に係る方向変換具の斜視図である。 図1の方向変換具の六面図であり、(a)は正面図、(b)は背面図、(c)は平面図、(d)は底面図、(e)は右側面図、(f)は左側面図である。 方向変換具の旋回部の旋回中心位置で切断した縦断面図である。 方向変換具の把持部を開放した状態を示した斜視図である。 図1の方向変換具を利用した柱上吊上装置の斜視図である。 図5の柱上吊上装置の使用状態を示し、(a)は標準状態、(b)は延設状態を示す図である。 方向変換具の仰俯角調節部の周辺を示し、(a)は最下端位置にある状態を示し、(b)は最上端位置にある状態を示す図である。 本発明に係る碍子支持具の斜視図である。 図8の碍子支持具の碍子係合部の拡大図である。 図8の碍子支持具の連結部周辺の拡大図である。 図8の碍子支持具の使用状態を示す図である。 本発明に係る対電柱固定具の斜視図である。 図12の対電柱固定具の使用状態を示す図である。 本発明に係る掛吊具の斜視図である。 碍子支持具及び掛吊具の使用状態を示す図である。 従来の耐張碍子交換方法を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる方向変換具及びこれを用いた柱上吊上装置について、図を用いて説明する。
<方向変換具>
図1は、本発明にかかる方向変換具2の全体斜視図である。電柱上で腕金として使用されているアングル材50に取り付けられた状態を示している。アングル材50は点線で表している。また、図2は、方向変換具2の六面図である。ここで、図2(a)は正面図、図2(b)は背面図、図2(c)は平面図、図2(d)は底面図、図2(e)は右側面図、図2(f)は左側面図を表している。これら図1、図2を合わせて参照しながら、方向変換具2の概略の構成について説明を行う。
方向変換具2は、アングル材50に挟持部4を載置するようにして取り付けられる。挟持部4はアングル材50等の腕金を挟持するために設けられている。この挟持部4は、水平方向に挟持する水平側挟持部6と、鉛直方向に挟持する鉛直側挟持部8とから構成されている。
水平側挟持部6は、アングル材50の上面に当接する略平板状の当接板6aを有している。この当接板6aには、平行な3本の長孔である水平ガイド孔6cが形成されている。当接板6aの下面側には、点線で示したように、アングル材50の水平方向の端縁に係止させる係止爪6fが設けられている(図2(a)も合わせて参照)。この係止爪6fは、3本のうち中央の水平ガイド孔6cを貫通する蝶ネジ6eにより固定されている。両脇の水平ガイド孔6cには、係止爪6fをアングル材50に対して平行に移動させるためのガイドピン6dを嵌入させるようにして配置されている。これにより、アングル材50の水平方向の幅に水平側挟持部6を合わせることができる。
鉛直側挟持部8は、挟持対象に下方から係止する昇降爪部8dを有している。この昇降爪部8dは、両脇に鉛直方向に配置されているガイド板8aに形成された鉛直ガイド孔8bに沿って昇降可能である。昇降爪部8dの中央にはネジ軸8eが貫通して配置されている。昇降爪部8dは、このネジ軸8eの下端に取り付けられたナット8c(図2(e)参照)に載置された状態となっている。したがって、ナット8cをネジ軸8eに対して螺進退させることにより昇降爪部8dを昇降操作できる。なお、本実施の形態においてガイド板8aは、昇降爪部8dの両脇に2枚設けた構成を例として示している。しかしガイド板8aは、昇降爪部8dの供回りを防止するために設けられている構成であり、少なくとも昇降爪部8dの何れか一方に設けられていれば良い。
以上のような挟持部4により、方向変換具2をアングル材50に設置する際には、予め水平側挟持部6の係止爪6fの位置をアングル材50の水平方向の幅に合わせた状態で、当接板6aがアングル材50の上面に載置される(仮固定状態)。この状態で、鉛直方向に設けられた鉛直側挟持部8を締め込むと、アングル材50への取り付けが完了する(本固定状態)。
挟持部4の上方には、水平方向へ相対回転可能に旋回部10が設けられている。旋回部10の下方は、水平側挟持部6の当接板6aに対して平行な円盤状に形成されている。この円盤状の部分の中心を回転軸として水平旋回可能である。この旋回部10に関する構造の詳細については、後に図3を用いて説明を行う。
この旋回部10の上方には、他の装置類を掴持して固定するための掴持部14が設けられている。ここでは、装置類の一例として操作棒を掴持できる構成を示している。掴持部14には、操作棒を収容し、掴持できる空間が形成されている。このような操作棒を掴持する掴持部14の構造の詳細については、後に図4を用いて説明する。
さらに、旋回部10には、掴持部14とともに、掴持固定された装置類の仰俯角を調節するために、仰俯角調節部26が設けられている。この仰俯角調節部26については、後に図7を用いて説明する。
図3は、方向変換具2について、旋回部10の旋回中心位置で切断した縦断面図である。ここでは、アングル材50と挟持部4との接触部分について説明をするため、二点鎖線で囲んだ部分を抽出して拡大図で示している。
図3に示されているように、本実施の形態に係る方向変換具2の旋回部10には、下方に向けて皿ネジ12が立設されている。この皿ネジ12が、旋回部10を旋回させるための回転軸となる。
皿ネジ12は、水平側挟持部6の当接板6aに対して鉛直方向へ貫通するように形成された貫通孔6bに貫通配置されている。そして、皿ネジ12の下方の軸端部である頭部12aは当接板6aから僅かに下方に突出するようにして配置されている。したがって、挟持部4をアングル材50に載置した仮固定の状態では、皿ネジ12の頭部12aに挟持部4や旋回部10の重量が加わるのみであり、鉛直側挟持部8による挟持力は加えられない。
したがって、皿ネジ12の頭部12aに生じる、当接板6aやアングル材50に対する摩擦力は、旋回部10の旋回の大きな妨げとはならない。
これに対して、鉛直側挟持部8の昇降爪部8dを上昇させてアングル材50を下端から挟持した本固定の状態では、皿ネジ12の頭部12aが水平側挟持部6の当接板6aとアングル材50の上面との間に生じる強大な圧力で挟まれるので、旋回部10の水平方向への旋回動作が阻止される。
このように、本実施の形態に係る方向変換具2によれば、アングル材50に対して載置されただけの仮固定の状態では、装置の水平方向の向きを自由に変更可能である。そして、アングル材50に対して本固定されると、自動的に水平方向への向きも確定されるので、旋回部10の固定のための作業が省かれて、作業効率が向上する。
ここで、鉛直側挟持部8は、下方に向けて配置されたナット8cを回すことにより締結操作ができるので、方向変換具2のアングル材50への取り付けを、遠隔操作によって容易に行うことが可能である。また、脱落しない程度にナット8cの締結力を調節すれば作業途中であっても方向変換具2の方向を容易に変更することが可能である。
なお、本実施の形態では、回転軸として皿ネジ12を利用する構成を例として示したが、このような皿ネジ12の先端の一部を締め込んで固定した構成に代えて、旋回部10と同一部材によって一体的に回転軸を形成しても構わない。また、アングル材50と接する部分の形状については、当接板6aの貫通孔6aを通過できない程度の大きさの軸端部を有し、本固定の際に旋回を阻止できる構成であれば、取り付ける装置の重量や大きさなどに適した形状又は大きさに適宜変更可能である。
図4は、旋回部10に設けられた掴持部14の動作を示す図である。ここでは、掴持部14が開放された状態が示されている。掴持部14が閉じた状態は図1に記載されている。
掴持部14は、側方の一端側に設けられたヒンジ24により開閉可能に構成されている。また、掴持部14を閉じた際には、固定側掴持部16と可動側掴持部18のそれぞれに形成されたV字型の溝16a、18a同士が対向する形状となっている。可動側掴持部18の側方の他端側には回動自在にネジ軸20が設けられており、このネジ軸20に螺合されたアイナット22を固定側掴持部16に引っ掛けて締結することにより掴持状態が固定される。
したがって、遠隔位置からアイナット22を引っ掛けて可動側掴持部18を開閉し、回転させて締結することにより容易に装置類の掴持を行うことが可能である。
<柱上吊上装置>
図5は、先端にフック(係止具)36を垂下させた操作棒30を、図1に示した方向変換具2を用いてアングル材50に取り付けた柱上吊上装置1を示している。
操作棒30はFRP材で中空成形されており、図4に示した掴持部14で中間位置を掴持されてアングル材50に取り付けられている。この柱上吊上装置1は、耐張碍子の交換工事などにおいて、柱上で工具や交換される耐張碍子を吊り上げるための装置である。
フック36は、ベルト38で吊り下げられている。このベルト38は、操作棒30の内側に延びており、中間位置に設けられた巻取部32に繋がっている。この巻取部32には、先端に係止用のリング34aを有したラチェット式のハンドル34が取り付けられている。このリング34aを遠隔操作により上下動させることにより、ベルト38の巻取及び送り出しの操作が可能である。
この操作棒30は、端部に延設用の連結部30aを有しており、状況に応じて継ぎ足して使用することができる。本実施の形態に係る方向変換具2は、このような継ぎ足し作業においても、容易に遠隔操作を行うことが可能である。この継ぎ足し作業については、次の図6に示す。
図6は、柱上吊上装置1の操作棒30の継ぎ足し作業の様子を示している。ここで、図6(a)は、1本の操作棒30による標準の使用状態(以下、「標準状態」と呼ぶ。)を示し、図6(b)は、延設により高位置に持ち上げられた延設状態を示している。
三相交流の3本1組の電線が水平に並んで配置されている場合は、図6(a)のような1本の操作棒30を用いた標準状態で作業をすることが可能である。必要のない場合、作業者は、柱上吊上装置1をできるだけコンパクトに設置することにより他の装置類との干渉を避けることができるので、安全に作業を行える。
これに対して、3本1組の電線が高さ方向にも離間して配置されているような場合は、水平移動だけでなく高さ方向へも大きな移動が必要になる場面が想定される。このような場合、図6(b)のように操作棒30の端部に設けられた連結部30aに、延設用の操作棒30を連結し、より高所にフック36を持ち上げることが可能である。
具体的には、まず、図4に示したように、掴持部14の可動側掴持部18を開放し、現れた固定側掴持部16のV字型の溝16aに操作棒30を充てがいながら上方へ滑らせるようにして送り出す。そして、巻取部32(図5参照)などの設けられている部分に差し掛かった際には、僅かに操作棒30を持ち上げて溝16aを通過させる。通過後は、同様に、スムーズに溝16a内を滑らせて送り出すことができる。このようにして操作棒30を上方に持ち上げた状態で、可動側掴持部18を閉じると、締結用のネジ軸20が締結可能な位置まで重量により自然に下がるので、締結位置にあるアイナット22を締結操作するだけで掴持が完了する。
このように、本実施の形態に係る方向変換具2及び、これを用いた柱上吊上装置1によれば、操作棒30の継ぎ足し作業及び高所への移動作業のすべてを遠隔操作によりスムーズに行う事が可能である。また、方向変換具2の部品を複数に分解することなく延設作業を行うことができるので、作業中の部品の落下などの心配もなく、安全に作業を行うことが可能である。
上述のように、操作棒30を延設すると、下方に延ばされた操作棒30の軸尻を操作することによって、方向変換具2を支点として仰俯角の変更を行うことが容易になる。次に、仰俯角の調節機構について図7を用いて説明する。
図7は、仰俯角調節部26の動作を説明する図である。ここで、図7(a)は、仰俯角調節部26が最下端位置にある状態を示し、図7(b)は最上端位置にある状態を示している。本実施の形態では、旋回部10と一体に仰俯角調節部26が設けられている。
図7に示すように、略水平に延びるアーム26aによって突き上げボルト26bが螺進退可能に保持されている。突き上げボルト26bの上端は、旋回部10の掴持部14の下方に形成された連結長孔26cに対して連結ピン26dを貫通させて回動可能に連結されている。
このように構成されているので、突き上げボルト26bの上下動に伴って、連結長孔26c内を連結ピン26dが摺動し、スムーズに掴持部14の仰俯角を調節することができる。
また、突き上げボルト26bの下端は六角形状に形成されているので、下方から回転工具の遠隔操作により容易に調節することができる。
<碍子支持具>
図8は本発明に係る碍子支持具110の斜視図である。
碍子支持具110は操作棒112を有している。この操作棒112の一端には把持部112aを有しており、他端には碍子係合部114を有している。この碍子係合部114については、後に図9を用いて詳しく説明する。
把持部112aと碍子係合部114の間には、柱上吊上装置1(図5参照)のベルト38(線条材)を連結できる線条材連結部122を備えている。この線条材連結部122については、後に図10を用いて説明する。線条材連結部122の上下には、雨滴の流れを分断するための水切り部124が設けられている。
図9は、図8の碍子支持具110の碍子係合部114の拡大図である。
碍子係合部114はU字形に形成された鉤状部116と、この鉤状部116の開口を塞ぐ閉塞部118とを有している。鉤状部116には、U字形端部の一方に吊り孔116aが形成されている。また鉤状部116は、吊り孔116a側の端部が僅かに持ち上がるように傾いて形成されている。
閉塞部118は、吊り孔116aが形成されていない側に貫通配置されている。閉塞部118は、鉤状部116の内側に出没可能な閉塞棒118aと、遠隔操作可能なリング状係合部118bを有している。ここでは、鉤状部116を開放した状態を実線で示し、閉塞した状態を点線で示している。鉤状部116は僅かに傾いているので、碍子を持上げた際、重心の移動が少なく、揺れを生じにくい。
鉤状部116と閉塞部118(点線で表示)とによって囲まれた領域内に二点鎖線で表した円形領域は、作業対象の碍子の連結箇所を模式的に表している。
図10は、図8の碍子支持具110の線条材連結部122の周辺の拡大図である。
線条材連結部122は、側方から操作棒112の中間部分を収容できるU字形に形成されている。この線条材連結部122にも吊り孔122bが形成されている。碍子係合部110だけでなく、線条材連結部122にも柱上吊上装置1のベルト38(図5参照)を連結することができる。U字形の開口を閉じるように設けられた締結部122aを締めると、線条材連結部122を任意の高さ位置に固定することができる。
よって、作業環境は作業内容に応じて、容易に吊上位置を変更することが可能である。ここでは、線条材連結部122の上下に、雨滴の流れを分断する水切り部124が設けられている例を示した。少なくとも、線条材連結部122の下方側に水切り部124を設けておくと、碍子係合部114だけでなく、柱上吊上装置1のベルト38から線条材連結部122に伝わる雨滴の流れも分断することができる。
図11は図8の碍子支持具110の使用状態を示す図である。
柱上吊上装置1に碍子支持具110が連結された状態が示されている。この図11の電線151は、三相交流で送電される3本のうち中線のみを示しており、腕金153に接続される残り2本の外線については、説明の便宜のため、図示を省略している。
ここに示したように、中線が腕金153の高さ(すなわち、外線の高さ)と異なる高さに配線されている場合、高さ方向の作業範囲が大きくなる。
したがって、腕金153近傍の作業対象については上下方向に十分な可動域を確保できるのに対して、腕金153よりも上方の作業対象については、柱上吊上装置1だけでは上側の可動域を十分に確保することができない。この上側の可動域を補うために碍子支持具110が用いられる。
柱上吊上装置1のベルト38の下端に設けられたフック126が、碍子支持具110の線条材連結部122に係合している。これにより、フック126が柱上吊上装置1の上限に達すると、碍子支持具110の線条材連結部122から碍子係合部114までの高低差H分だけ上限を超えて碍子係合部114が持ち上げられることになる。
<対電柱固定具>
図12は、本発明に係る対電柱固定具105の斜視図である。
碍子を交換する際、碍子に加わっている張力を緩和又は消失させるために、碍子と並列に分岐路(後に図15を用いて説明する。)を形成し、この分岐路側に張力を切り換える必要がある。このような分岐路を電線と電柱との間に形成するための足場として、対電柱固定具105が用いられる。
対電柱固定具105は、弾性変形可能な湾曲部106を有している。この湾曲部106は、内径が電柱の外径と同程度となるように形成されている。また、湾曲部106は、電柱の周長の半周を超える長さの円弧状に形成されている。このように構成されているので、軽く押し込むことにより断線変形を伴って、電柱の側方へ容易に装着することができる。
湾曲部106の両端は、外側に向けて開くようにガイド片106aが形成されている。よって、電柱の側方から押し込む際に、電柱が湾曲部106の中心へ向けて案内されるので、遠隔操作であっても装着が容易である。
この湾曲部106の内側に沿うように紐状体107が配置されている。紐状体107は、4箇所の固定バンド108によって湾曲部106に固定されている。また、紐状体107には、両端にアイ加工が施されている。このうち、一方の端部は、湾曲部106の一端に近い位置に配置され、他方は湾曲部106から離れた位置に設けられている。この湾曲部106に近い位置に設けられた紐状体107のアイ加工部分は、他方に長く延設された延設部107bを掛け通す紐掛部107aである。紐掛部107aの使用状態については、次の図13を用いて説明する。
紐掛部107aが形成されている側の湾曲部106のガイド片106aには、把持部109が設けられている。把持部109は、遠隔動作の先端工具として利用されるヤットコなどで把持し易い凹部109aが形成されている。
図13は、図12の対電柱固定具105の使用状態を示す図である。
説明の便宜のため、固定対象の電柱152や遠隔操作用のヤットコ等の把持工具154については、一部のみを点線で表している。図13では、対電柱固定具105を電柱152に装着した状態が示されている。
紐状体107の一端の紐掛部107aに他端の延設部107bを掛け通して張力を与えることにより紐状体107は締め込まれて、対電柱固定具105は電柱152に固定される。把持部109は、一点鎖線で示した軸Aの方向を中心に角度を変更することができる。これにより、作業者は、作業環境に応じて湾曲部106に対する把持角度を調節することが可能である。
このように調節された把持部109を把持工具154などで把持し、電柱152の側方から湾曲部106を引っ掛けるようにして装着することができる。
ここで、湾曲部106に沿って配置された紐状体107を含む対電柱固定具105の内径を、電柱152の外径よりも僅かに小さくなるように形成しておくと、紐状体107を締め込まなくても、湾曲部106の弾性復元力だけで対電柱固定具105は安定する。また、湾曲部106に紐状体107を固定する固定バンド108に摩擦係数の大きい部材を使用すると、更に安定性が向上する。
本実施の形態に係る対電柱固定具105は、弾性復元力を利用することによって電柱に対する仮固定の状態で先に分岐路を形成することができる。そして、後に説明する張線装置等によって分岐路側に生じる張力を利用して締結力を発生させて同時に対電柱固定具105の本固定を行うことができる。これにより、対電柱固定具105の本固定作業が省かれるので、作業効率が向上する。
<掛吊具>
図14は、本発明に係る掛吊具102の斜視図を示している。
掛吊具102は、1本の延設棒103と2つの係止具104とを備えている。2つの係止具104は、開閉可能な側方部分から電線を収容できるように構成されている。図14では、説明の便宜上、収容される電線151の位置を一点鎖線で模式的に表わしている。
延設棒103は、張線装置を含む分岐路に応じた長さの部材が選択される。延設棒103の一端には、掴線器を含む張線装置が直列に連結される連結部103aを備えている。また、延設棒103の他端には、対電柱固定具105の紐状体107(図12参照)と連結する連結部103bを備えている。
本実施の形態に係る構成では、上述の紐状体107のアイ加工部分を引っ掛けることができるフック状の連結部103bを備えている。
図15は、対電柱固定具105及び掛吊具102の使用状態を示す図である。
ここでは、張線装置101、掛吊具102及び対電柱固定具105を直列に配置して、碍子150の近傍に分岐路100を形成する使用状態を示している。分岐路100は、その経路を模式的に二点鎖線で表している。図11の場合と同様に、三相交流で送電される3本のうちの外線ほか、説明しない周辺の構成については、図示を省略している。
図15には、碍子150の近傍の電線151に掛吊具102が吊設され、電柱151に対電柱固定具105が仮固定された状態が示されている。上述のように、吊設された掛吊具102の延設棒103の一端の連結部103aには張線装置101が連結され、他端の連結部103bには対電柱固定具105が連結される。
<工法>
ここからは、碍子交換作業において破損した碍子を撤去するまでの碍子分離工法について工程ごとに項目を挙げて説明する。
(1)張線装置を含む分岐路側へ張力を切り換える工程
この工程は、作業対象となる碍子と並列になるように、張線装置を含む分岐路を電線と電柱との間に形成し、この形成された分岐路に張力を発生させることにより、碍子側の経路の張力を緩和又は消失させる工程である。具体的には、この工程は以下の(a)~(e)の工程を含んでいる。
(a)電線に張線装置の一端を掴持させる工程
この工程では、図15に示したように、交換の必要が生じた作業対象となる碍子150を間に置いて、電柱152と電線151とを繋ぐ位置に張線装置101が取り付けられる。張線装置101は、上述したように掴線器101aと張線器101bとを含み、掴線器101aに掴持させることにより電線151に固定される。
(b)電線に張線装置の他端を吊り下げる掛吊具を吊設する工程
この工程では、図15に示したように、掴線器101aによる掴持位置と碍子150との間に、掛吊具102が設置される。この掛吊具102は、上述の2つの係止具104に側方から電線151を収容するようにして吊設される。
(c)掛吊具に張線装置の他端を接続する工程
この工程では、上の(b)の工程により電線151に吊設された掛吊具102の延設棒103の一端の連結部103aに対して、碍子150が配置されている経路と並列に分岐路100を形成するように張線装置101が直列に連結される。
この状態では掛吊具102の他端の連結部103bには何も連結されていないので、まだ、張力を発生させることはできない。しかし、張線器101bの両端は、掴線器101aと掛吊具102によって吊り下げられているので、作業者が操作棒等で保持しなくても安定している。
(d)掛吊具を、電柱に固定された対電柱固定具に固定する工程
この工程では、掛吊具102の延設棒103の連結部103bに対して、予め電柱152に装着しておいた対電柱固定具105の紐状体107が連結される。
これにより、分岐路100は、碍子150の配置されている経路に対して並列接続になる。この場合も、張線装置101を接続する場合と同様に、安定した掛吊具102に対して対電柱固定具105を連結することができるので、安全且つ容易に作業できる。
(e)張線装置の一端及び他端の間隔を収縮させる工程
この工程では、上記(d)までの工程で電線151と電柱152との間に分岐路100が形成された状態で、張線装置101の張線器101aに収縮動作をさせる。これにより、徐々に、碍子150側の張力が失われ、分岐路100側へ張力が切り換えられる。
次に、上記(a)~(e)を含む(1)の工程に続く、碍子側の作業を行う工程について図11及び図15を用いて説明する。
(2)碍子を碍子支持具で下方から支持する工程
この工程では、上述の(1)の(e)の工程に続いて、碍子150の連結箇所に碍子支持具110の碍子係合部114が係合される(図1、図2参照)。これにより、張力の失われた碍子150が安定した状態で支持される。
(3)碍子支持具に柱上吊上装置の吊上げ用の線条材を繋ぐ工程
この工程では、図11に示すように、碍子支持具110の線条材連結部122に柱上吊上装置1のベルト38が繋がれる。なお、図11には碍子係合部114に碍子150が係合される前の状態が示されているが、ベルト38を線条材連結部122に連結する前に碍子150を碍子支持具110で支持しても良く、また、同時でも構わない。
碍子支持具110に対するベルト38の接続位置は、碍子150と柱上吊上装置1との高低差に応じて適宜選択される。したがって、碍子150の高さが柱上吊上装置1の固定されている部材の高さ(この場合は腕金153)に近い場合は、碍子係合部114の吊り孔116aが選択される。
図11に示すような配置の場合、柱上吊上装置1の設置されている腕金153よりも高い位置にある碍子150が作業対象となっているので、操作棒112の中間位置に設けられた線条材連結部122にベルト38が接続される。
このように接続位置を適宜選択することにより、柱上吊上装置1の吊上限界高さを超える広い範囲を作業対象とすることが可能となる。
(4)碍子支持具で支持しながら柱上吊上装置で吊上げた碍子の連結を解除する工程
この工程では、柱上吊上装置1のベルト38に接続されて安定した碍子支持具110を支えながら、連結を解除する工具(図示せず)を用いて碍子150の連結が解除される。
例えば、ボールソケット型の連結構造を有する場合は、下方からロックバネを突き上げることにより連結を外すことができる。この作業において、碍子支持具110で支持すると、張力を失った碍子150が安定するので、作業効率が向上する。
また、碍子係合部114の閉塞部118を閉塞状態にしておくと、碍子150が上方へ浮き上がるのを防止できるので、さらに作業が安定する。
本実施の形態に係る工法とは異なり、柱上吊上装置1で直接碍子150を吊り上げる場合は、碍子150の連結を解除する際に、安定させるために把持工具等で押さえる必要がある。一方、本工法によれば、碍子支持具110が把持工具の代わりになる。
なお、碍子150の連結を解除すると、電線151と電柱152との間の経路は断たれるので、電線151の自由端は不安定になる。しかし、本実施の形態に係る工法では、上記工程(1)の工程(b)の段階で、電線151の自由端は掛吊具102の係止具104内に収容されているので、不用意に垂れ下がることを防止できる。
すなわち、掛吊具102は、碍子150側から分岐路100側へ張力を切り換える前の状態では、碍子150側の張力によって安定して吊り下げられるので、張線装置101及び対電柱固定具105を接続する作業が容易になる。逆に、碍子150側から分岐路100側へ張力が切り換わった後では、張力が消失した電線151を掛吊具102側に安定的に吊り下げることができる。したがって、分離後、新しい碍子150を組み込む際に、作業位置の近傍に電線151の自由端を配置しておくことができるので、作業効率が向上することに加えて、電線151の落下を防止することも可能である。
(5)連結が解除された碍子を碍子支持具で支えながら、柱上吊上装置の力で持上げて、碍子を離間させる工程
この工程では、作業員が支える碍子支持具110を介して、柱上吊上装置1で碍子150が持ち上げられて分離される。荷重は柱上吊上装置1が担うので、作業員の負担は軽減される。
上記(1)~(5)の工程により、不具合の生じた碍子を安全且つ容易に分離することができる。新しい碍子150を組み入れるには、上記工程を逆に辿ればよい。
以上に述べてきたような構成は本発明の一例であり、以下のような変形例も含まれる。
上記の実施の形態では、挟持部4を構成する水平側挟持部6を、水平ガイド孔6cが形成された当接板6aに対して蝶ネジ6eにより係止爪6fを取り付けた構成を例として示した。しかし、アングル材50などの腕金の水平方向の幅を予め設定できる構成であれば、鉛直側挟持部8と同様に、挟持方向にネジ移動させる構成であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、挟持部4を構成する鉛直側挟持部8として、ネジ式のクランプを採用した構成を例として示した。しかし、遠隔操作によってアングル材50などの腕金を鉛直方向へ挟持できる構成であれば、異なる形式のクランプでも構わない。
また、上記の実施の形態では、碍子支持具の操作棒に設けられた線条材連結部に、柱上吊上装置の線条材と連結するための吊り孔が形成されている構成を例として示した。しかし、脱着可能な構成であれば、吊り孔とフック以外の連結構造であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、碍子係合部の開口を塞ぐ閉塞部が、吊り孔の形成されていない側に貫通配置されている構成を例として示した。しかし、吊り孔の形成されている側に貫通配置されていても構わない。また、少なくとも、碍子係合部に係合した碍子の連結箇所が通過できない程度に閉塞できる構成であれば、碍子係合部のU字形の端部同士を完全に閉じる構造でなくても構わない。
また、上記の実施の形態では、碍子係合部の開口を塞ぐ閉塞部は、貫通配置された閉塞棒を長手方向へ進退動作させることにより開閉する構成を例として示した。しかし、長手方向に直交する方向に延びる軸を中心とした回転動作により開閉する構成であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、対電柱固定具において、紐状体を掛け通す紐掛部が環状に形成されている構成を例として示した。しかし、延設部側を掛けることができる構成であれば、フック状であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、対電柱固定具において、紐状体を掛け通す紐掛部が把持部と同じ側に設けられている構成を例として示した。しかし、一方が湾曲部の一端から延設され、他方が湾曲部の他端の近傍に設置される構成であれば、把持部と逆側に紐掛部が設けられていても構わない。
また、上記の実施の形態では、対電柱固定具において、湾曲部の内壁面に沿って紐状体が配置されている構成を例として示したが、湾曲部の外壁面に沿って配置されている構成であっても構わない。
また、上記の実施の形態では、対電柱固定具において、1本の紐状体が湾曲部に沿って配置されている構成を例として示した。しかし、湾曲部の一端に紐掛部を連結し、他端に紐状の延設部を連結するように構成しても構わない。このように構成すると、同様に、湾曲部の弾性力で電柱に装着することにより仮固定でき、延設部を紐掛部に掛け通した後、張線装置の張力により自動的に本固定することが可能である。
本発明の方向変換具は、電柱の腕金に取り付けることができ、掴持部に掴持した装置の方向を変換できるので、柱上で腕金を支点とした移動を伴う作業に有用である。特に、柱上吊上装置に組み込むことにより、碍子や工具などの重量物を省スペースで吊上げたり配置を変えたりすることが可能である。
また、本発明の碍子分離工法は、碍子支持具を介して碍子が吊り上げられるので、柱上吊上装置の高さ方向への可動範囲を拡大することができる。よって、特に、三相交流の3本の送電線の高さが異なる場合の碍子交換に有用である。
1 柱状吊上装置
2 方向変換具
4 挟持部
6 水平側挟持部
6a 当接板
6b 貫通孔
6c 水平ガイド孔
6d ガイドピン
6e 蝶ネジ
6f 係止爪
8 鉛直側挟持部
8a ガイド板
8b 鉛直ガイド孔
8c ナット
8d 昇降爪部
8e ネジ軸
10 旋回部
12 皿ネジ(回転軸)
12a 頭部(軸端部)
14 掴持部
16 固定側掴持部
16a 溝
18 可動側掴持部
18a 溝
20 ネジ軸
22 アイナット
24 ヒンジ
26 仰俯角調節部
26a アーム
26b 突き上げボルト
26c 連結長孔
26d 連結ピン
30 操作棒
30a 連結部
32 巻取部
34 ハンドル
34a リング
36 フック(係止具)
38 ベルト(線条材)
50 アングル材(腕金)
100 分岐路
101 張線装置
101a 掴線器
101b 張線器
102 掛吊具
103 延設棒
103a、103b 連結部
104 係止具
105 対電柱固定具
106 湾曲部
106a ガイド片
107 紐状体
107a 紐掛部
107b 延設部
108 固定バンド
109 把持部
109a 凹部
110 碍子支持具
112 操作棒
112a 把持部
114 碍子係合部
116 鉤状部
116a 吊り孔
118 閉塞部
118a 閉塞棒
118b リング状係合部
120 把持部
122 線条材連結部
122a 締結部
122b 吊り孔
124 水切り部
126 フック
150 碍子(耐張碍子)
151 電線(架空電線)
152 電柱
153 腕金
154 把持工具
200 張力緩和装置
201 張力支持杆
202 張力操作部材
203 吊具
220 腕金
221 引留クランプ
222 高圧線
223 耐張碍子
A 軸
H 高低差

Claims (9)

  1. 張線装置及び柱上吊上装置を用いて耐張用の碍子を架空電線から分離する碍子分離工法であって、
    前記碍子と並列に形成された、前記張線装置を含む分岐路側へ張力を切り換える工程と、
    前記碍子を碍子支持具で下方から支持する工程と、
    前記碍子支持具に前記柱上吊上装置の吊上げ用の線条材を繋ぐ工程と、
    前記碍子支持具で支持しながら前記柱上吊上装置で吊上げた前記碍子の連結を解除する工程と
    を含むことを特徴とする碍子分離工法。
  2. 前記分岐路へ張力を切り換える工程は、
    前記架空電線を前記張線装置の一端で掴持させる工程と、
    前記架空電線に前記張線装置の他端を吊り下げる掛吊具を吊設する工程と、
    前記掛吊具に前記張線装置の他端を接続する工程と、
    前記掛吊具を、電柱に固定された対電柱固定具に固定する工程と、
    前記張線装置の一端及び他端の間隔を収縮させる工程と
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の碍子分離工法。
  3. 請求項1又は2に記載の碍子分離工法で用いられる、柱上吊上装置を方向変換可能に腕金に取り付ける方向変換具であって、
    前記腕金の上方に当接する領域に鉛直方向へ貫通する貫通孔が形成され、前記腕金を挟持する挟持部と、
    前記挟持部上に水平旋回可能に設けられ、前記貫通孔よりも大きい軸端部を有するとともに、前記軸端部を前記貫通孔の下方から僅かに突出させるように、鉛直方向に貫通して配置される回転軸を有した旋回部と、
    前記旋回部と一体に設けられ、前記装置を掴持可能な掴持部と
    を備えたことを特徴とする方向変換具。
  4. 前記掴持部の仰俯角を調節可能な仰俯角調節部を前記旋回部に備えたことを特徴とする請求項3に記載の方向変換具。
  5. 請求項3又は4に記載の方向変換具と、
    前記方向変換具の前記掴持部に掴持される操作棒と、
    前記操作棒の先端から垂下され作業対象物を係止可能な係止具と
    を備えたことを特徴とする柱上吊上装置。
  6. 電柱の上方に設置され線条材で作業対象物を吊り上げる柱上吊上装置と組み合わせて用いられる、請求項1又は2に記載の碍子分離工法で用いられる碍子支持具であって、
    一端に把持部を有する操作棒と、
    前記操作棒の他端に設けられ、前記碍子の連結部分と係合可能な碍子係合部と、
    前記碍子係合部及び前記把持部の間に設けられ、前記線条材と連結可能な線条材連結部と
    を備えたことを特徴とする碍子支持具。
  7. 前記線条材連結部は、前記碍子係合部及び前記把持部の間で位置変更可能であることを特徴とする請求項6に記載の碍子支持具。
  8. 請求項2に記載の碍子分離工法で用いられる、架空電線を張線する張線装置を電柱に固定するための対電柱固定具であって、
    前記電柱の外径と同程度の内径を有し、且つ、前記電柱の周長の半周を超える長さの弾性材で円弧状に形成された湾曲部と、
    前記湾曲部の一端から延設された紐状体と、
    前記湾曲部の他端に設けられ、前記紐状体を掛け通す紐掛部と
    を備えたことを特徴とする対電柱固定具。
  9. 前記紐状体と前記紐掛部とは、前記湾曲部に沿った単一部材で構成されていることを特徴とする請求項8に記載の対電柱固定具。
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