JP7087742B2 - 無線給電装置及び無線給電システム - Google Patents

無線給電装置及び無線給電システム Download PDF

Info

Publication number
JP7087742B2
JP7087742B2 JP2018129058A JP2018129058A JP7087742B2 JP 7087742 B2 JP7087742 B2 JP 7087742B2 JP 2018129058 A JP2018129058 A JP 2018129058A JP 2018129058 A JP2018129058 A JP 2018129058A JP 7087742 B2 JP7087742 B2 JP 7087742B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
power supply
feeding
weight
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018129058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020010485A (ja
Inventor
マイン グエン タイ
彬人 村井
啓介 齋藤
優樹 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2018129058A priority Critical patent/JP7087742B2/ja
Priority to TW108107638A priority patent/TW202007046A/zh
Priority to CN201980038779.7A priority patent/CN112292799B/zh
Priority to PCT/JP2019/009515 priority patent/WO2020008683A1/ja
Publication of JP2020010485A publication Critical patent/JP2020010485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7087742B2 publication Critical patent/JP7087742B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices
    • H02J50/402Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices the two or more transmitting or the two or more receiving devices being integrated in the same unit, e.g. power mats with several coils or antennas with several sub-antennas
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q21/00Antenna arrays or systems
    • H01Q21/06Arrays of individually energised antenna units similarly polarised and spaced apart
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q3/00Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system
    • H01Q3/26Arrangements for changing or varying the orientation or the shape of the directional pattern of the waves radiated from an antenna or antenna system varying the relative phase or relative amplitude of energisation between two or more active radiating elements; varying the distribution of energy across a radiating aperture
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/20Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using microwaves or radio frequency waves
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/80Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving the exchange of data, concerning supply or distribution of electric power, between transmitting devices and receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B5/00Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems
    • H04B5/40Near-field transmission systems, e.g. inductive or capacitive transmission systems characterised by components specially adapted for near-field transmission
    • H04B5/48Transceivers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Description

本発明は、無線給電装置及び無線給電システムに関する。
RFID(Radio Frequency IDentifier)技術を使用し、RFIDタグとRFIDリーダとの間での無線データ通信や、RFIDリーダからRFIDタグへの無線給電が行われている。また、無線データ通信や無線給電のために、例えば複数のアンテナ素子が規則的に配列されたアレイアンテナをRFIDリーダに設けることが行われている。
アレイアンテナから電波を送信して無線給電を行う場合、アレイアンテナを形成する複数のアンテナ素子から送信される給電電波同士が干渉し、給電対象機器が受け取る供給電力が低下する虞がある。そこで、各アンテナ素子から送信される電波を調整する技術が開示されている(例えば特許文献1-2)。
特開2015-164318号公報 特許2008-204061号公報
特許文献1では、アレイアンテナの各アンテナ素子から送信される電波の位相と振幅が、所定の探索アルゴリズムに従い、探索されている。しかしながら、探索アルゴリズムによる探索の実行は、時間を要する。よって、スループットが低下し、給電に時間を要する。また、例えばアレイアンテナと給電対象機器のアンテナとの間の伝搬環境が変化した場合、探索アルゴリズムを使用した方法では、伝搬環境の変化に速やかに対応し、各アンテナ素子から送信される電波を調整し、通信の信頼性を保持することは困難である。
特許文献2では、探索アルゴリズムによる探索は行われず、給電対象機器からの信号を受信し、給電対象機器のアンテナと各アンテナ素子間との経路差を検出し、当該経路差に応じて給電信号の位相を調整している。しかしながら、給電信号の振幅は制御されていない。すなわち、特許文献2に開示の技術を使用して給電を行う場合、給電対象機器へ供給される電力が最大化されず、非効率な給電となる虞がある。
すなわち、本発明者は、従来技術では、アレイアンテナの各アンテナ素子から送信される電波を速やかに、かつ効率的な給電となるように調整することができないことを見出した。
本発明は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、アレイアンテナの各アンテナ素子から送信される電波を速やかに、かつ効率的な給電となるように調整することのできる技術を提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち本発明の一側面に係る無線給電装置は、複数のアンテナ素子から形成されるア
レイアンテナを含む無線給電装置であって、給電信号を生成する給電信号生成手段と、前記複数のアンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の夫々の伝搬係数を計算する伝搬係数計算手段と、前記伝搬係数計算手段によって計算された前記夫々の伝搬係数に基づいて、前記給電信号生成手段によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を、前記複数のアンテナ素子毎に調整する重みを計算する重み計算手段と、前記重み計算手段によって計算された前記重みに基づいて、前記給電信号生成手段によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を前記複数のアンテナ素子毎に調整し、前記複数のアンテナ素子毎に調整された給電信号を前記複数のアンテナ素子へ配分する給電信号配分手段と、を備え、前記アレイアンテナを形成する前記複数のアンテナ素子は、前記配分された給電信号を給電電波へ変換し、前記給電対象機器へ前記給電電波を送信する、無線給電装置である。
当該構成によれば、無線給電装置の各アンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の伝搬係数に基づいて重みを計算し、当該重みに基づいて給電信号の位相を調整し、位相が調整された給電信号が各アンテナ素子へ配分される。また、当該位相の調整は、一律に行われるのではなく、複数のアンテナ素子毎に行われる。そして、各アンテナ素子では、当該給電信号が給電電波へ変換され、当該給電電波が給電対象機器へ送信される。すなわち、当該構成は、各アンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の伝搬環境に応じて給電信号の位相を調整することにより、給電対象機器が各アンテナ素子から受信する各給電電波を同相とすることができる。よって、当該構成は、給電対象機器への給電効率を向上させることができる。
また、当該構成によれば、当該重みに基づいて給電信号の振幅も調整される。すなわち、各アンテナ素子から給電対象機器へ供給される電力は調整される。すなわち、当該構成は、各アンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の伝搬環境に応じて給電対象機器への供給電力を最大化することができる。
また、当該構成によれば、伝搬係数の計算や重みの計算といった給電信号の位相及び振幅を調整するための処理は、給電対象機器側ではなく、無線給電装置側で実行される。ここで、当該構成とは異なり、伝搬係数の計算や重みの計算といった給電信号の位相及び振幅を調整するための処理が給電対象機器側で行われる場合、給電対象機器側で計算された結果を無線給電装置側へ送信する必要がある。そして、このような送信を行う場合、送信電波のSNR(Signal Noise Ratio)を大きくしておくことが好ましい。よって、給電対象機器側において送信信号の増幅や送信信号に含まれる雑音の除去といった信号処理を行うことが考えられる。そして、これらの信号処理には電力を要する。一方、当該構成によれば、このような信号処理は不要となる。よって、給電対象機器側の消費電力を節減することができる。よって、このような当該構成は、給電対象機器がバッテリーを備えていない機器である場合に有効な構成である。
上記一側面に係る無線給電装置において、前記給電対象機器へ応答を要求する要求信号が、前記アレイアンテナを形成する前記複数のアンテナ素子を介して前記給電対象機器へ送信され、前記要求信号に対する前記給電対象機器からの応答信号が、前記複数のアンテナ素子を介して受信され、前記伝搬係数計算手段は、前記受信した応答信号に基づき、前記複数のアンテナ素子と前記給電対象機器のアンテナとの間の夫々の伝搬係数を計算してもよい。
当該構成によれば、アレイアンテナを形成する各アンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の電波の送受信を1度行い、当該電波の送受信によって得られた情報に基づいて伝搬係数を計算することができる。よって、手間や時間を要さずに速やかに伝搬係数は計算される。よって、スループットの低下は抑制され、給電時間は削減される。
上記一側面に係る無線給電装置において、前記給電対象機器への前記要求信号の送信、及び前記送信された要求信号に対する前記給電対象機器からの前記応答信号の受信は、前記給電対象機器への給電の都度行われてもよい。
当該構成によれば、アレイアンテナと給電対象機器のアンテナとの間の伝搬係数が変化した場合であっても、各アンテナ素子から送信される給電電波は、当該伝搬係数の変化に応じて速やかに調整される。すなわち、当該構成は、伝搬環境の変化に速やかに対応し、通信の信頼性の低下を抑制することができる。
上記一側面に係る無線給電装置において、前記重み計算手段によって計算された前記重みを順次記憶する記憶手段をさらに備え、前記重み計算手段は、前記応答信号を受信しなかった場合、前記記憶手段によって記憶された所定回数分の重みに基づいて重みを予測し、前記予測した重みで前記伝搬係数に基づいて計算される重みを代替してもよい。
当該構成によれば、応答信号を受信できずに伝搬係数を計算することができない場合であっても、過去に計算し、記憶手段によって記憶された重みに基づき、重みを予測することができる。そして、予測した重みで伝搬係数に基づいて計算する重みを代替することにより、伝搬係数を計算することができない場合であっても、給電信号の位相及び振幅は調整される。
上記一側面に係る無線給電装置において、前記重みの予測は、前記記憶手段によって記憶された所定回数分の重みに、前記所定回数分の重みの夫々に対応する重み予測係数を乗じることによって行われ、前記重み計算手段は、前記応答信号を受信しなかった場合よりも以前の前記応答信号を受信した場合に、前記伝搬係数に基づく重みの計算に加えて前記重みの予測を行い、前記計算した伝搬係数に基づく重みと前記予測した重みとの差が最小となるように前記重み予測係数を更新してもよい。
当該構成によれば、重み予測係数は、伝搬係数に基づき計算した重みと予測した重みとの差が最小となるように最適化される。よって、伝搬係数に基づき重みを計算できない場合であっても、当該重み予測係数を使用して、重みを精度高く予測することができる。また、重み予測係数は、伝搬係数に基づき重みが計算される場合であっても更新されている。すなわち、伝搬環境が変化した場合であっても、重みの予測の精度は保たれることとなる。
上記一側面に係る無線給電装置において、前記給電信号生成手段は、複数の給電対象機器へ送信する給電信号を生成してもよい。
当該構成によれば、複数の給電対象機器へ一度に給電することができる。すなわち、当該無線給電装置は、利便性の高い装置である。
また、本発明の一側面に係る無線給電システムは、アンテナと、前記アンテナを介して系外の機器から電波を受信した場合に、前記受信した電波を変調させた変調信号を生成する変調信号生成手段と、を有する給電対象機器と、上記一側面に係る無線給電装置であって、前記給電対象機器から前記変調信号を受信した場合に、前記変調信号を復調させる復調手段をさらに有する無線給電装置と、を備えてもよい。
当該構成によれば、給電対象機器は、無線給電装置から要求信号を受信した場合、当該要求信号を変調させた変調信号を生成し、当該変調信号を無線給電装置へ送信することができる。換言すれば、給電対象機器は、発振器を使用せずに無線給電装置へ信号を送信することができる。すなわち、当該構成によれば、給電対象機器において発振器を動作させ
るための電力は必要とされず、省電力化が実現される。また、給電対象機器は、発振器を動作させるための電力を蓄える蓄電手段を有さなくとも無線給電装置へ信号を送信することができ、部品コストの削減も実現される。
また、当該構成によれば、伝搬係数計算手段が、給電対象機器へ送信した要求信号と給電対象機器から受信した変調信号に基づいて伝搬係数を計算する場合であって、当該変調信号が要求信号の周波数を変調させた信号ではない場合、要求信号の周波数と変調信号の周波数に差はないため、当該差を考慮せずに伝搬係数を計算することができる。すなわち、伝搬係数計算手段は、伝搬係数を簡易に計算することができる。
上記一側面に係る無線給電システムにおいて、前記給電対象機器は、蓄電手段をさらに備えてもよい。
当該構成によれば、無線給電装置から給電対象機器への給電の有無に関わらず、所定の電力を要する処理を給電対象機器は行うことができる。所定の電力を要する処理とは、例えば、給電対象機器が発振器を備える場合には当該発振器の動作、信号の増幅、雑音除去といった処理、又は無線給電装置との通信といった処理のことである。
上記一側面に係る無線給電システムにおいて、前記給電対象機器が備える前記アンテナは、複数のアンテナ素子から形成されてもよい。
当該構成によれば、無線給電装置と給電対象機器との間の電波の伝搬経路(パス)が増え、より複数経路で伝搬される電波を給電対象機器に集中させることができる。よって、給電対象機器への給電効率が高まる。
本発明によれば、アレイアンテナの各アンテナ素子から送信される電波を速やかに、かつ効率的な給電となるように調整することのできる技術を提供することができる。
図1は、無線給電システムの概要の一例を模式的に例示する。 図2は、無線給電システムの動作の概要を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。 図3は、初回の給電の場合であって給電信号の配分を行う場合の手順の詳細を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。 図4は、受電装置が、受信したキャリアを変調させた変調信号を生成し、変調信号を給電装置へ送信する概要の一例を模式的に例示する。 図5は、伝搬係数の推定手順を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。 図6は、プリアンブル部分から求められた位相の一例を模式的に例示する。 図7は、プリアンブル部分から求められた振幅の一例を模式的に例示する。 図8は、複数のアンテナ素子を備える受電装置を含む無線給電システムの概要の一例を模式的に例示する。 図9は、複数の受電装置へ同時に給電する無線給電システムの概要の一例を模式的に例示する。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことがで
きることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
§1 適用例
図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、無線給電システム1の概要の一例を模式的に例示する。図1に示されるように、無線給電システム1は、給電装置2と受電装置51を備える。給電装置2は、複数のアンテナ素子3Aから形成されるアレイアンテナ3を備える。一方、受電装置51は、アンテナ52を備える。
また、図1に示されるように、給電装置2は、給電信号を発生させる信号発生器4を備える。また、給電装置2は、アレイアンテナ3のi番目のアンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の電波の伝搬係数Hを推定する伝搬係数推定部8を備える。ここで、伝搬係数とは、送受信アンテナ間において電波が伝搬した際の、電波の減衰量および位相変化量を表す係数である。
また、給電装置2は、伝搬係数Hに基づいて、信号発生器4において発生した給電信号の位相及び振幅を調整する重みWを計算する重み計算部9を備える。重みWは、アンテナ素子3Aごとに対応するものであって、伝搬係数Hとは共役の関係となるように設定される。
また、給電装置2は、重み計算部9において計算された重みを、信号発生器4において発生した給電信号に乗じて給電信号の位相及び振幅を調整し、調整された給電信号を各アンテナ素子3Aへ配分する給電信号配分部11を備える。
そして、給電装置2は、夫々のアンテナ素子3Aが、給電信号配分部11において配分された給電信号を受け取り、当該配分された給電信号を受電装置51のアンテナ52へ送信することにより、受電装置51の給電を行う。
すなわち、上記のような無線給電システム1は、給電装置2が備える夫々のアンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の伝搬環境に応じて、給電信号の位相及び振幅を適宜調整し、給電効率の向上や供給電力の最大化を行うことができる。
§2 構成例
次に、本実施形態に係る無線給電システムの一例について説明する。図1に示されるように、無線給電システム1は、給電装置2と受電装置51を備える。ここで、無線給電システム1は、本発明の「無線給電システム」の一例である。また、給電装置2は、本発明の「無線給電装置」の一例である。また、受電装置51は、本発明の「給電対象機器」の一例である。給電装置2は、例えばRFIDリーダであり、受電装置51は、例えばRFIDタグである。また、受電装置51には、所定の物理量を検出する各種センサ素子が備わっていてもよい。
また、給電装置2は、アレイアンテナ3を備える。アレイアンテナ3は、規則的に配列されている複数のアンテナ素子から形成される。また、給電装置2は、給電信号を発生させる信号発生器4を備える。ここで、信号発生器4は、本発明の「給電信号生成手段」の一例である。また、給電装置2は、アレイアンテナ3を介して送受信される信号の処理を行うRF(Radio Frequency)送受信回路5を備える。また、給電装置2は、図示しないが、コントローラと、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)といったメモリを備える。
ここで、RF送受信回路5は、例えばアレイアンテナ3を介して送受信されるRF(R
adio Frequency)信号とBB(Base Band)信号との相互変換を行うことができる。また、RF送受信回路5は、例えばA/D(Analogue/Digital)変換処理も行う。このような相互変換処理により、給電装置2において低速なデジタル処理を行えるようになる。また、RF送受信回路5は、アレイアンテナ3から送信されたキャリアを変調させた変調信号を受信した場合に、当該変調信号を復調させる処理も行う。また、RF送受信回路5は、本発明の「復調手段」の一例である。
また、図1に示されるように、給電装置2は、アレイアンテナ3のアンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の電波の伝搬係数を推定する伝搬係数推定部8を備える。伝搬係数推定部8は、本発明の「伝搬係数計算手段」の一例である。ここで、伝搬係数とは、送受信アンテナ間において電波が伝搬した際の電波の減衰量および位相変化量を表す係数である。例えば、i番目のアンテナ素子3Aとアンテナ52との間の伝搬係数Hは、下記の式(1)のように表される。
=Cexp(jγ)・・・(1)
ここで、jは虚数単位、γは伝搬路での電波の位相の回転量を表し、Cは伝搬路での電波の振幅の減衰量を表す。
また、本実施形態では、上記の伝搬係数Hは、下記の式(2)に従って推定される。
Figure 0007087742000001
そして、給電装置2は、式(2)に従って計算される電波の伝搬係数Hに基づいて、信号発生器4において発生した給電信号の位相及び振幅を調整する重みWを計算する重み計算部9を備える。ここで、重み計算部9は、本発明の「重み計算手段」の一例である。重みWは、下記の式(3)に従って、計算される。
Figure 0007087742000002
ここで、mは給電回数、Nはアンテナ素子3Aの総数を表す。重みWは、式(3)に示されるように、伝搬係数Hと共役となるように設定される。また、重みWは、全ての重みWの二乗を足し合わせた値が1となるように設定される。
また、給電装置2は、重み計算部9において計算された重みWをメモリに記憶する記憶部10を備える。ここで、記憶部10は、本発明の「記憶手段」の一例である。そして、給電装置2は、重み計算部9において計算された重みWを、信号発生器4において発生した給電信号に乗じて給電信号の位相及び振幅を調整し、調整された給電信号を各アンテナ素子3Aへ配分する給電信号配分部11を備える。ここで、給電信号配分部11は、本発明の「給電信号配分手段」の一例である。給電信号配分部11においてi番目のアンテナ素子3Aへ配分され、受電装置51へ供給される供給電力Pは、以下の式(4)のように表される。
Figure 0007087742000003
給電装置2は、コントローラがメモリに格納された制御プログラムを実行することで、上記のアレイアンテナ3、信号発生器4、RF送受信回路5、伝搬係数推定部8、重み計算部9、記憶部10、給電信号配分部11における処理を実現する。
一方、受電装置51は、アンテナ52を備える。受電装置51は、給電装置2から送信された給電信号を、アンテナ52を介して受信することにより、給電される。また、受電装置51は、RF送受信回路53を備える。
また、受電装置51に設けられるRF送受信回路53は、スイッチ54を有する受端回路55を備え、給電装置2からアンテナ52を介して受信した給電信号の処理や給電装置2へ送信する信号の処理を行う。ここで、受端回路55は、本発明の「変調信号生成手段」の一例である。また、受電装置51は、図示しないが、コントローラ及びメモリを備える。受電装置51のコントローラは、自身の発振器を用いて送信信号を生成しない。コントローラは、代わりに受端回路55のスイッチを制御して受端回路55を開放・短絡させ、給電装置2から受信した受信信号を変調させ、当該変調信号を給電装置2へ送信する。また、コントローラは、受端回路55のスイッチを制御し、受電装置51において生成や検出された信号に基づいて受信電波を変調させ、当該変調信号を送信することもできる。また、受電装置51は、バッテリーを備えていないバッテリーレスの装置である。
§3 動作例
次に、無線給電システム1の動作例を説明する。無線給電システム1は、給電装置2のコントローラ及び受電装置51のコントローラが、夫々の装置のメモリに格納された制御プログラムを実行することにより、以下の動作を実現する。
図2は、無線給電システム1の動作の概要を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS101)
図2に示されるように、ステップS101では、信号発生器4においてm回目の給電信号が生成される。給電信号は、その電力が例えば電波法の規定による制限値の上限となる
ように生成される。
(ステップS102)
ステップS102では、給電信号配分部11において、信号発生器4において生成された給電信号に、式(3)のように表される重みW(m)が乗じられることによって、給電信号が調整され、調整された給電信号が各アンテナ素子3Aへ配分される。例えば、給電信号に重みW(m)が乗じられ、重みW(m)が乗じられた給電信号が1番目のアンテナ素子3Aへ配分される。次に、給電信号に重みW(m)が乗じられ、重みW2
m)が乗じられた給電信号が2番目のアンテナ素子3Aへ配分される。このような給電信号の配分は、アンテナ素子3Aの夫々に対応して実行される。
ただし、初回の給電の場合(m=1)、無線給電システム1は、ステップS102において以下のように重みW(1)を計算する。図3は、初回の給電の場合に重みW(1)を計算する手順の詳細を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS102-1)
図3に示されるように、重み計算部9において、重み候補値の中からi番目のアンテナ素子3Aへ給電信号を配分する重みの初期値が選択される。ここで、重み候補値は、予め用意しておかれる。また、重みの初期値の選択は、無作為に選択されてもよいし、所定の方法に従って選択されてもよい。
(ステップS102-2)
ステップS102-2では、信号発生器4において生成された給電信号に重みの初期値が乗じられ、重みの初期値が乗じられた給電信号が各アンテナ素子3Aへ配分される。このような給電信号の配分は、アンテナ素子3Aの夫々に対応して実行される。
(ステップS102-3)
ステップS102-3では、配分された給電信号は、アンテナ素子3Aへ達する前に、RF送受信回路5において高周波へ変換される。そして、各アンテナ素子3Aにおいて高周波から給電電波が生成され、給電電波が受電装置51へ送信されることによって、給電が実行される。
(ステップS102-4)
ステップS102-4では、給電装置2から受電装置51へ信号の要求が実行される。信号の要求は、各アンテナ素子3Aから受電装置51のアンテナ52へキャリアが送信されることによって実現される。
受電装置51側では、給電装置2から送信されたキャリアを受信する。受電装置51においては、受端回路55のスイッチ54の開閉が制御され、受端回路55が開放・短絡されることによって、受信したキャリアを変調した変調信号が生成され、当該変調信号が給電装置2へ送信される。図4は、受電装置51が、受信したキャリアを変調させた変調信号を生成し、変調信号を給電装置2へ送信する概要の一例を模式的に例示する。ただし、受電装置51では、キャリアの位相や振幅が変調させられた変調信号が生成されるのであって、キャリアの周波数が変調させられた変調信号は生成されない。
(ステップS102-5)
ステップS102-5では、給電装置2において、ステップS102-4において実行
された受電装置51への信号の要求に対し、受電装置51から信号の受信があったか否かの判定が行われる。
(ステップS102-6)
ステップS102-6では、ステップS102-5において、受電装置51からキャリアの変調信号が受信されたと判定された場合、伝搬係数推定部8において各アンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の伝搬係数Hが、式(2)に基づき推定される。ここで、伝搬係数Hの推定の場合に使用される受電装置51からの受信信号には、受信信号の中のプリアンブル部分が使用される。また、式(2)中の、過去に受電装置51から受信した受信信号のレプリカは、予め生成され、メモリに記憶されている。また、受電装置51から受信した変調信号は、RF送受信回路5においてA/D変換処理やBB信号への変換が行われ、復調される。そして、伝搬係数の推定は、図示しないが給電装置2内に設けられたデジタル回路において実行される。
(ステップS102-7)
ステップS102-7では、重み計算部9において、ステップS102-6において推定された伝搬係数Hに基づき、重みW(1)が計算される。伝搬係数から重みを計算する方法は、式(3)に従う。
(ステップS102-8)
ステップS102-8では、記憶部10において、計算された重みW(1)がメモリへ格納される。
(ステップS102-9)
ステップS102-9では、ステップS102-5において受電装置51からキャリアの変調信号の受信が無いと判定された場合、予め用意した重み候補値が全て選択されたか判定を行う。そして、重み候補値が全て選択されたと判定された場合、給電信号に乗じる重みW(1)の初期設定を終了する。一方で、重み候補値が全て選択されていないと判定された場合、ステップS102-1へ戻る。
上記のステップS102-1からステップS102-9は、ステップS102において、初回の給電時に実行される。
(ステップS103)
ステップS103では、配分された給電信号は、アンテナ素子3Aへ達する前に、RF送受信回路5において高周波へ変換される。そして、各アンテナ素子3Aにおいて高周波から給電電波が生成され、給電電波が受電装置51へ送信されることによって、給電が実行される。i番目のアンテナ素子3Aから受電装置51へ供給される電力Pは、式(4)のように表される。
(ステップS104)
また、ステップS104では、給電装置2から受電装置51へ信号の要求が実行される。信号の要求は、各アンテナ素子3Aからキャリアが受電装置51のアンテナ52へ送信されることによって実現される。
受電装置51側では、給電装置2から送信されたキャリアを受信する。受電装置51においては、受端回路55のスイッチ54の開閉が制御され、受端回路55が開放・短絡されることによって、受信したキャリアを変調した変調信号が生成され、当該変調信号が給電装置2へ送信される。ただし、受電装置51において、キャリアの位相や振幅が変調させられた変調信号が生成されるのであって、キャリアの周波数が変調させられた変調信号
は生成されない。
(ステップS105)
ステップS105では、給電装置2において、ステップS104において実行された受電装置51への信号の要求に対し、受電装置51から信号の受信があったか否かの判定が行われる。
(ステップS106)
ステップS106では、ステップS105において、受電装置51からキャリアの変調信号が受信されたと判定された場合、伝搬係数推定部8において各アンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の伝搬係数H(m+1)が、式(2)に基づき推定される。ここで、伝搬係数Hの推定の場合に使用される受電装置51からの受信信号には、受信信号の中のプリアンブル部分が使用される。また、式(2)中の過去に受電装置51から受信した受信信号のレプリカは、予め生成され、メモリに記憶されている。また、受電装置51から受信した変調信号は、RF送受信回路5においてA/D変換処理やBB信号への変換が行われ、復調される。そして、伝搬係数の推定は、図示しないが給電装置2内に設けられたデジタル回路において実行される。
(ステップS107)
ステップS107では、重み計算部9において、ステップS106において推定された伝搬係数H(m+1)に基づき、重みW(m+1)が計算される。伝搬係数から重みを計算する方法は、式(3)に従う。
また、ステップS107では、重み計算部9において、ステップS106において推定された伝搬係数H(m+1)を使用せず、過去に推定され、メモリに記憶された重みWに基づき、予測重みW’(m+1)が計算される。予測重みW’(m+1)は下記の式(5)に従い、計算される。
Figure 0007087742000004
ここで、式(5)で使用される重み予測係数βは、以下の式(6)に従い計算される予測誤差Werrorが最小となるよう給電回数毎に最適化された係数である。
Figure 0007087742000005
(ステップS108)
ステップS108では、ステップS105において受電装置51から信号の受信が無いと判定された場合、伝搬係数H(m+1)に基づく重みW(m+1)は計算されず、式(5)に示される予測重みW’(m+1)のみが計算される。
(ステップS109)
ステップS109では、記憶部10において、計算された重みW(m+1)及び予測重みW’(m+1)がメモリへ格納される。そして、ステップS101に戻り、信号発生器4においてm+1回目の給電信号が生成される。そして、上記のステップは繰り返し実行される。ただし、ステップS105において受電装置51から変調信号の受信が無いと判定された場合、信号発生器4において生成された給電信号に乗じる重みを、予測重みW’(m+1)で代替する。
[作用・効果]
上記のような無線給電システム1であれば、信号発生器4において生成された給電信号に重みを乗じることによって、給電信号が調整され、調整された給電信号が各アンテナ素子3Aへ配分される。また、当該給電信号の調整に使用される重みは、給電装置2の各アンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の伝搬係数が式(2)に従って計算され、計算された伝搬係数と共役になるように式(3)に従って計算されている。また、当該調整は、アンテナ素子3A毎に行われる。すなわち、給電装置2が、各アンテナ素子3Aと受電装置51との間の伝搬環境を考慮した重みを、信号発生器4において生成された給電信号へ乗じて給電信号の位相を調整することにより、受電装置51のアンテナ52が給電装置2の各アンテナ素子3Aから受信する各給電電波は同相となる。すなわち、無線給電システム1は、受電装置51への給電効率を向上させることができる。
また、上記のような無線給電システム1によれば、伝搬環境を考慮した重みを給電信号に乗じることによって、給電信号の振幅も調整される。また、調整された後にi番目のアンテナ素子3Aへ配分され、受電装置51へ供給される供給電力Pは、式(4)に示されるように、信号発生器4において生成された給電信号の振幅の2乗に、重みの2乗を乗じた値となる。ここで、式(4)の両辺の和をとり、各アンテナ素子3Aから受電装置51へ供給される供給電力の総和を求めると、重みWの2乗和は1であるから(式(3)より)、供給電力の総和は、信号発生器4において生成された給電信号の振幅の2乗に等しいこととなる。すなわち、無線給電システム1は、信号発生器4において生成された供給電力が、増加や減少なくそのまま受電装置51へ供給されるよう、各アンテナ素子3Aを介して送信される給電信号の振幅を調整していることとなる。ところで、信号発生器4において生成される供給電力は、ステップS101に示されるように、電波法の規定による制限値の上限となっている。すなわち、上記の無線給電システム1は、電波法の規定を満たす最大の供給電力が信号発生器4において生成され、その最大の供給電力を受電装置51へ供給していることとなる。
また、上記のような無線給電システム1であれば、給電装置2から受電装置51へ1度信号要求をし、受電装置51から受信した信号に基づいて伝搬係数が計算されている。よって伝搬係数は、速やかに計算される。よって、給電装置2におけるスループットの低下は抑制され、給電時間は節減される。
また、上記のような無線給電システム1は、給電装置2から受電装置51へ信号の要求が、給電の都度行われている。よって、上記のような無線給電システム1であれば、給電装置2のアンテナ素子3Aと受電装置51のアンテナ52との間の伝搬環境が変化した場合であっても、伝搬環境の変化は速やかに検知され、アンテナ素子3Aから給電される給電電波は速やかに調整される。すなわち、給電装置2と受電装置51のアンテナ52との間の伝搬環境の変化に速やかに対応し、給電装置2と受電装置51との間の通信の信頼性の低下は抑制される。
また、上記のような無線給電システム1は、伝搬係数の計算や重みの計算といった給電
信号の位相及び振幅を調整するための処理は、受電装置51ではなく、給電装置2側で実行されている。ここで、上記のような無線給電システム1とは異なり、伝搬係数の計算や重みの計算といった給電信号の位相及び振幅を調整するための処理が受電装置51側で行われる場合、受電装置51側で計算された結果を給電装置2側へ送信する必要がある。そして、このような送信を行う場合、送信電波のSNRを大きくしておくことが好ましい。よって、受電装置51側において送信信号の増幅や送信信号に含まれる雑音の除去といった信号処理を行う必要がある。そして、これらの信号処理には電力を要する。一方、上記のような無線給電システム1によれば、このような信号処理は不要となる。よって、受電装置51側の消費電力を節減することができる。よって、上記のような無線給電システム1は、受電装置51がバッテリーを備えていない機器である場合に有効なシステムであることは勿論のことである。
また、上記のような無線給電システム1であれば、給電装置2と受電装置51との通信が途絶え、給電装置2からの要求信号に対する受電装置51からの信号が受信できずに伝搬係数を計算することができない場合であっても、過去に計算され、メモリに記憶された重みを使用して重みの予測を行うことができる。そして、予測した重みを使用し、給電信号の位相及び振幅を調整することができる。
また、上記のような無線給電システム1であれば、重み予測係数βは、予測誤差Werrorが最小となるよう給電回数毎に最適化されている。よって、給電装置2からの要求信号に対する受電装置51からの信号が受信できずに伝搬係数を計算することができない場合であっても、重み予測係数βを使用して、予測重みW’(m+1)を精度高く計算することができる。また、伝搬環境が変化した場合であっても、重み予測係数βは毎回最適化されているため、予測重みW’(m+1)の精度は保たれることとなる。
また、受電装置51は、給電装置2からの信号要求に対し、給電装置2から送信されたキャリアを受端回路55のスイッチ54の開閉により変調させ、当該変調信号を給電装置2へ送信している。このような信号送信方法は、発振器を使用せず、給電装置2へ信号を送信することができるため、省電力化が実現される。また、このような信号送信方法は、受電装置51がバッテリーを有していない装置又は発振器を備えていない装置であっても、要求信号に応答する変調信号を給電装置2へ送信することができる。よって、当該信号送信方法は、利便性の高い信号送信方法である。
また、上記のような信号送信方法は、受電装置51が所定の物理量を検出する各種センサ素子を備えている場合、受電装置51は、センサ素子によって検出された所定の物理量に対応する信号に基づいて、受端回路55のスイッチ54の開閉を制御し、給電装置2から受信したキャリアを変調させた変調信号を生成することができる。すなわち、受電装置51は、給電装置2へ応答する場合に、自身が備えるセンサによって検出された情報も応答信号と共に送信することができる。すなわち、上記のような無線給電システム1は、受電装置51がセンサ素子を備える場合に、センサによって検出された情報を給電装置2へ送信するための手間や無駄を省くことができるシステムである。
また、給電装置2は、キャリアの周波数と同じ周波数の変調信号を受電装置51から受信することとなる。よって、給電装置2は、伝搬係数を計算する場合に、キャリアの周波数と変調信号の周波数との差を考慮せずに済む。すなわち、伝搬係数は、簡易に推定される。
また、上記のような無線給電システム1は、伝搬係数を推定する場合に、受電装置51からの受信信号のプリアンブル部分が使用されている。よって、無線給電システム1は、既存の通信プロトコルに新たな処理を加えることなく、伝搬係数を簡易に推定することが
できる。
§4 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<4.1>
上記の無線給電システム1において受電装置51は、バッテリーを備えてもよい。ここで、バッテリーは、本発明の「蓄電手段」の一例である。そして、ステップS102-4やステップS104において、受電装置51が給電装置2からの信号要求を受信した場合、受電装置51は、給電装置2から受信したキャリアを変調させた変調信号を生成して送信するのではなく、自身のコントローラが内蔵する発振器において信号を生成し、給電装置2へ送信する。ここで、給電装置2の信号発生器4の発振器と受電装置51の発振器が異なる周波数の信号を生成する場合、給電装置2から受電装置51へ送信された要求信号の電波の周波数と、要求信号に応じて受電装置51から給電装置2へ送信された電波の周波数とは異なることとなる。そして、給電装置2から受電装置51へ送信された電波の周波数と、受電装置51から給電装置2へ送信された電波の周波数とが異なる場合、伝搬係数推定部8は、式(2)の代わりに下記の推定手順に従い、アレイアンテナ3と受電装置51のアンテナ52との間の伝搬係数Hを推定してもよい。図5は、伝搬係数Hの推定手順を示すフローチャートの一例を模式的に例示する。なお、以下で説明する推定手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する推定手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(ステップS201)
ステップS201では、伝搬係数推定部8において、給電装置2のRF送受信回路5からi番目のアンテナ素子3Aへ入力される信号のプリアンブル部分が抽出される。そして、プリアンブル部分の位相θ(k)と振幅A(k)が求められる。図6は、プリアンブル部分から求められた位相θ(k)の一例を模式的に例示する。また、図7は、プリアンブル部分から求められた振幅A(k)の一例を模式的に例示する。ここで、iはアンテナ素子3Aのインデックス、kは抽出したプリアンブル部分のサンプルインデックスである。
(ステップS202)
ステップS202では、伝搬係数推定部8において、式(1)のように表される伝搬係数Hの位相γが計算される。ここで、位相θ(k)と伝搬係数Hの位相γとの間には、以下の式(7)の関係が成り立つことが知られている。
Figure 0007087742000006
よって、伝搬係数推定部8は、図6に示されるデータから、位相θ(k)のkに関する回帰直線を生成し、当該回帰直線を使用して位相γを演算することができる。
(ステップS203)
ステップS203では、伝搬係数推定部8において、式(1)のように表される伝搬係数Hの振幅Cが計算される。ここで、プリアンブル部分の振幅A(k)と伝搬係数Hの振幅Cとの間には、以下の式(8)の関係が成り立つことが知られている。

Figure 0007087742000007
また、上記の雑音が、例えば0を中心として一様にばらつく雑音とみなされる場合、振幅Cは下記の式(9)に従い、簡易に計算される。
Figure 0007087742000008
よって、伝搬係数推定部8は、図7に示されるデータを式(9)に代入することにより、振幅Cを演算することができる。
[作用・効果]
このような無線給電システムであれば、給電装置2から受電装置51へ給電されない場合であっても、受電装置51は、発振器を動作させることや、信号の増幅、雑音除去といった、所定の電力を要する処理を行うことができる。また、給電装置2と受電装置51へとの間で通信を行うこともできる。また、給電装置2は、受電装置51から要求信号とは異なる周波数の応答信号を受信することとなるが、式(7)、式(9)に従い、伝搬係数を推定することができる。すなわち、このような無線給電システムは、様々な周波数の応答信号を発信する受電装置51に対しても、伝搬係数を推定し、給電信号を調整すること
のできる利便性の高いシステムである。
<4.2>
また、無線給電システム1の受電装置51のアンテナ52は、複数のアンテナ素子52Aから形成されるアレイアンテナでもよい。図8は、複数のアンテナ素子52Aを備える受電装置51を含む無線給電システム1の概要の一例を模式的に例示する。図8に示されるような受電装置51の場合、RF送受信回路53は、複数のアンテナ素子52A毎に対応するよう設けられる。また、図8に示される無線給電システムでは、伝搬係数は、給電装置2の各アンテナ素子3Aと、受電装置51の各アンテナ素子52Aとの組み合わせの数だけ推定されることとなる。そして、当該伝搬係数に基づき、給電装置2の各アンテナ素子3Aから受電装置51の各アンテナ素子52Aへ送信される給電信号は、各々調整される。
[作用・効果]
上記のような無線給電システム1は、給電装置2と受電装置51との間の電波の伝搬経路(パス)が増え、より複数経路で伝搬される電波を受電装置51に集中させることができる。よって、受電装置51への給電効率が高まる。
<4.3>
また、無線給電システム1の給電装置2は、複数の受電装置51へ給電してもよい。図9は、複数の受電装置51へ給電する無線給電システム1の概要の一例を模式的に例示する。ここで、各受電装置51が備えるアンテナ52は、単数であっても変形例<4.2>のように複数のアンテナ素子から形成されるアレイアンテナであってもよい。また、図9に示される無線給電システムでは、伝搬係数は、給電装置2の各アンテナ素子3Aと、各受電装置51の各アンテナ素子との組み合わせの数だけ推定されることとなる。そして、当該伝搬係数に基づいて重みが計算され、給電装置2の各アンテナ素子3Aから各受電装置51の各アンテナ素子52Aへ送信される給電信号は、当該重みに基づいて各々調整される。
[作用・効果]
上記のような無線給電システム1は、複数の受電装置51へ給電することのできる利便性の高いシステムである。
また、上記の給電装置2のRF送受信回路5又は受電装置51のRF送受信回路53において、RF信号とBB信号の相互変換が行われず、高速なA/D変換処理によってRF信号が直接A/D変換されてもよい。このような無線給電システム1であれば、RF信号とBB信号との相互変換処理が実行される回路が削減され、RF送受信回路の小型化が可能となる。よって、給電装置2や受電装置51の小型化が可能なる。また、部品コストも削減することができる。
また、上記の無線給電システム1の給電装置2において、伝搬係数の推定はデジタル回路において実行されているが、伝搬係数の推定は、アナログ回路において実行されてもよい。このような無線給電システム1であれば、アンテナにおいて受信し、伝搬係数の推定に使用されるRF信号から、A/D変換処理されずに伝搬係数を直接推定することができる。よって、伝搬係数の推定はより簡易に実行される。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
複数のアンテナ素子(3A)から形成されるアレイアンテナ(3)を含む無線給電装置(2)であって、
給電信号を生成する給電信号生成手段(4)と、
前記複数のアンテナ素子(3A)と給電対象機器(51)のアンテナ(52)との間の夫々の伝搬係数を計算する伝搬係数計算手段(8)と、
前記伝搬係数計算手段(8)によって計算された前記夫々の伝搬係数に基づいて、前記給電信号生成手段(4)によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を、前記複数のアンテナ素子(3A)毎に調整する重みを計算する重み計算手段(9)と、
前記重み計算手段(9)によって計算された前記重みに基づいて、前記給電信号生成手段(4)によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を前記複数のアンテナ素子(3A)毎に調整し、前記複数のアンテナ素子(3A)毎に調整された給電信号を前記複数のアンテナ素子(3A)へ配分する給電信号配分手段(11)と、を備え、
前記アレイアンテナ(3)を形成する前記複数のアンテナ素子(3A)は、前記配分された給電信号を給電電波へ変換し、前記給電対象機器(51)へ前記給電電波を送信する、
無線給電装置(2)。
<発明2>
前記給電対象機器(51)へ応答を要求する要求信号が、前記アレイアンテナ(3)を形成する前記複数のアンテナ素子(3A)を介して前記給電対象機器(51)へ送信され、前記要求信号に対する前記給電対象機器(51)からの応答信号が、前記複数のアンテナ素子(3A)を介して受信され、
前記伝搬係数計算手段(8)は、前記受信した応答信号に基づき、前記複数のアンテナ素子(3A)と前記給電対象機器(51)のアンテナ(52)との間の夫々の伝搬係数を計算する、
発明1に記載の無線給電装置(2)。
<発明3>
前記給電対象機器(51)への前記要求信号の送信、及び前記送信された要求信号に対する前記給電対象機器(51)からの前記応答信号の受信は、前記給電対象機器(51)への給電の都度行われる、
発明2に記載の無線給電装置(2)。
<発明4>
前記重み計算手段(9)によって計算された前記重みを順次記憶する記憶手段(10)をさらに備え、
前記重み計算手段(9)は、前記応答信号を受信しなかった場合、前記記憶手段(10)によって記憶された所定回数分の重みに基づいて重みを予測し、前記予測した重みで前記伝搬係数に基づいて計算される重みを代替する、
発明2又は3に記載の無線給電装置(2)。
<発明5>
前記重みの予測は、前記記憶手段(10)によって記憶された所定回数分の重みに、前記所定回数分の重みの夫々に対応する重み予測係数を乗じることによって行われ、
前記重み計算手段(9)は、前記応答信号を受信しなかった場合よりも以前の前記応答信号を受信した場合に、前記伝搬係数に基づく重みの計算に加えて前記重みの予測を行い、前記計算した伝搬係数に基づく重みと前記予測した重みとの差が最小となるように前記重み予測係数を更新する、
発明4に記載の無線給電装置(2)。
<発明6>
前記給電信号生成手段(4)は、複数の給電対象機器(51)へ送信する給電信号を生成する、
発明1から5のうち何れか1項に記載の無線給電装置(2)。
<発明7>
アンテナ(52)と、前記アンテナ(52)を介して系外の機器から電波を受信した場合に、前記受信した電波を変調させた変調信号を生成する変調信号生成手段(55)と、を有する給電対象機器(51)と、
発明1から6のうち何れか1つに記載の無線給電装置(2)であって、前記給電対象機器(51)から前記変調信号を受信した場合に、前記変調信号を復調させる復調手段(5)をさらに有する無線給電装置(2)と、を備える、
無線給電システム(1)。
<発明8>
前記給電対象機器(51)は、蓄電手段をさらに備える、
発明7に記載の無線給電システム(1)。
<発明9>
前記給電対象機器(51)が備える前記アンテナ(52)は、複数のアンテナ素子(52A)から形成される、
発明7又は8に記載の無線給電システム(1)。
1・・・無線給電システム
2・・・給電装置
3・・・アレイアンテナ
3A・・・アンテナ素子
4・・・信号発生器
5・・・RF送受信回路
8・・・伝搬係数推定部
9・・・重み計算部
10・・・記憶部
11・・・給電信号配分部
51・・・受電装置
52・・・アンテナ
52A・・・アンテナ素子
53・・・RF送受信回路
54・・・スイッチ
55・・・受端回路

Claims (7)

  1. 複数のアンテナ素子から形成されるアレイアンテナを含む無線給電装置であって、
    給電信号を生成する給電信号生成手段と、
    前記複数のアンテナ素子と給電対象機器のアンテナとの間の夫々の伝搬係数を計算する伝搬係数計算手段と、
    前記伝搬係数計算手段によって計算された前記夫々の伝搬係数に基づいて、前記給電信号生成手段によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を、前記複数のアンテナ素子毎に調整する重みを計算する重み計算手段と、
    前記重み計算手段によって計算された前記重みに基づいて、前記給電信号生成手段によって生成された前記給電信号の位相及び振幅を前記複数のアンテナ素子毎に調整し、前記複数のアンテナ素子毎に調整された給電信号を前記複数のアンテナ素子へ配分する給電信号配分手段と、
    前記重み計算手段によって計算された前記重みを順次記憶する記憶手段と、を備え、
    前記アレイアンテナを形成する前記複数のアンテナ素子は、前記配分された給電信号を給電電波へ変換し、前記給電対象機器へ前記給電電波を送信
    前記給電対象機器へ応答を要求する要求信号が、前記アレイアンテナを形成する前記複数のアンテナ素子を介して前記給電対象機器へ送信され、前記要求信号に対する前記給電対象機器からの応答信号が、前記複数のアンテナ素子を介して受信され、
    前記伝搬係数計算手段は、前記受信した応答信号に基づき、前記複数のアンテナ素子と前記給電対象機器のアンテナとの間の夫々の伝搬係数を計算し、
    前記重み計算手段は、前記応答信号を受信しなかった場合、前記記憶手段によって記憶された所定回数分の重みに基づいて重みを予測し、前記予測した重みで前記伝搬係数に基づいて計算される重みを代替する、
    無線給電装置。
  2. 前記給電対象機器への前記要求信号の送信、及び前記送信された要求信号に対する前記給電対象機器からの前記応答信号の受信は、前記給電対象機器への給電の都度行われる、
    請求項に記載の無線給電装置。
  3. 前記重みの予測は、前記記憶手段によって記憶された所定回数分の重みに、前記所定回数分の重みの夫々に対応する重み予測係数を乗じることによって行われ、
    前記重み計算手段は、前記応答信号を受信しなかった場合よりも以前の前記応答信号を受信した場合に、前記伝搬係数に基づく重みの計算に加えて前記重みの予測を行い、前記計算した伝搬係数に基づく重みと前記予測した重みとの差が最小となるように前記重み予測係数を更新する、
    請求項に記載の無線給電装置。
  4. 前記給電信号生成手段は、複数の給電対象機器へ送信する給電信号を生成する、
    請求項1からのうち何れか1項に記載の無線給電装置。
  5. アンテナと、前記アンテナを介して系外の機器から電波を受信した場合に、前記受信した電波を変調させた変調信号を生成する変調信号生成手段と、を有する給電対象機器と、
    請求項1からのうち何れか1項に記載の無線給電装置であって、前記給電対象機器から前記変調信号を受信した場合に、前記変調信号を復調させる復調手段をさらに有する無線給電装置と、を備える、
    無線給電システム。
  6. 前記給電対象機器は、蓄電手段をさらに備える、
    請求項に記載の無線給電システム。
  7. 前記給電対象機器が備える前記アンテナは、複数のアンテナ素子から形成される、
    請求項又はに記載の無線給電システム。
JP2018129058A 2018-07-06 2018-07-06 無線給電装置及び無線給電システム Active JP7087742B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018129058A JP7087742B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 無線給電装置及び無線給電システム
TW108107638A TW202007046A (zh) 2018-07-06 2019-03-07 無線供電裝置以及無線供電系統
CN201980038779.7A CN112292799B (zh) 2018-07-06 2019-03-08 无线供电装置和无线供电系统
PCT/JP2019/009515 WO2020008683A1 (ja) 2018-07-06 2019-03-08 無線給電装置及び無線給電システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018129058A JP7087742B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 無線給電装置及び無線給電システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020010485A JP2020010485A (ja) 2020-01-16
JP7087742B2 true JP7087742B2 (ja) 2022-06-21

Family

ID=69060780

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018129058A Active JP7087742B2 (ja) 2018-07-06 2018-07-06 無線給電装置及び無線給電システム

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP7087742B2 (ja)
CN (1) CN112292799B (ja)
TW (1) TW202007046A (ja)
WO (1) WO2020008683A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021125983A (ja) * 2020-02-06 2021-08-30 オムロン株式会社 ワイヤレス給電装置およびワイヤレス給電システム
CN115411847A (zh) * 2021-05-29 2022-11-29 华为技术有限公司 一种无线充电系统、装置及待充电设备
CN113890002B (zh) * 2021-12-02 2022-04-22 北京华科海讯科技有限公司 基于四象限相控阵天线供电和波束控制的方法
WO2024145909A1 (zh) * 2023-01-06 2024-07-11 Oppo广东移动通信有限公司 通信方法和设备

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065514A (ja) 2007-09-07 2009-03-26 Denso Wave Inc Rfタグシステム及びrfタグ
US20170302109A1 (en) 2016-04-19 2017-10-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmitter utilizing phase and amplitude control algorithm and wireless power receiver
JP2017212849A (ja) 2016-05-27 2017-11-30 マクセルホールディングス株式会社 送電装置および受電装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09219615A (ja) * 1996-02-14 1997-08-19 Toshiba Corp アダプティブアレイ送受信装置の指向性制御方法と無線通信システムおよびアダプティブアレイ送受信装置
KR100468820B1 (ko) * 1997-08-04 2005-03-16 삼성전자주식회사 가중치기억장치를이용한적응위상배열안테나
JP3285022B2 (ja) * 1998-11-19 2002-05-27 日本電信電話株式会社 適応アレーアンテナ装置
JP6200082B2 (ja) * 2014-06-02 2017-09-20 三菱電機株式会社 電波監視装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009065514A (ja) 2007-09-07 2009-03-26 Denso Wave Inc Rfタグシステム及びrfタグ
US20170302109A1 (en) 2016-04-19 2017-10-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmitter utilizing phase and amplitude control algorithm and wireless power receiver
JP2017212849A (ja) 2016-05-27 2017-11-30 マクセルホールディングス株式会社 送電装置および受電装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN112292799A (zh) 2021-01-29
TW202007046A (zh) 2020-02-01
CN112292799B (zh) 2023-09-08
WO2020008683A1 (ja) 2020-01-09
JP2020010485A (ja) 2020-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7087742B2 (ja) 無線給電装置及び無線給電システム
Gong et al. Backscatter relay communications powered by wireless energy beamforming
JP4455483B2 (ja) 信号補正装置及び方法を実現するスマートアンテナ通信システム
US8019285B2 (en) Wireless communication device
JP3589292B2 (ja) 移動体通信装置
US20060189356A1 (en) Mobile communication terminal apparatus
JP2000332667A (ja) 無線通信システム
US11245290B2 (en) Apparatus and method for performing transmission and reception of wireless power
JP2006005525A (ja) 送信装置
US11714469B2 (en) Temperature control management of electronic device based on number of heat-emitting components in compartment
CN115396073B (zh) 无线通信方法、装置和设备
JP3923050B2 (ja) 送受信装置および送受信方法
JP2008270940A (ja) 基地局装置および共通制御信号送信方法
JP4183592B2 (ja) 受信方法および装置
JP6672846B2 (ja) 無線装置、及び、位相制御方法
US6600935B1 (en) Radio transmission device and transmission directivity adjusting method
JP2007142877A (ja) 移動局および基地局並びに信号伝送方法
EP3244541B1 (en) Transmitter efficiency optimization
Shi et al. Joint task processing/offloading mode selection and resource-allocation for backscatter-aided and wireless-powered MEC
Zargari et al. Transmit Power Optimization for Integrated Sensing and Backscatter Communication
JP4529541B2 (ja) 無線通信装置
Sharma et al. Robust Transmission for Energy-Efficient Sub-Connected Active RIS-Assisted Wireless Networks: DRL versus Traditional Optimization
JP3877141B2 (ja) アレーアンテナ装置及びそのキャリブレーション方法
JPWO2008152800A1 (ja) 無線装置およびそれを用いた測定システム
JP2004328356A (ja) アダプティブアレーアンテナシステム、無線装置および重み係数算出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220107

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7087742

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150