JP7087643B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
それは、適量振り出しやすいように、振り出す中栓に内容物に合った細い開孔部を設け、この開孔部から振り出すが、開孔部を覆うキャップが螺合するキャップの場合、内面に突起を設け、突起を開孔部に挿嵌させようとしても、挿嵌しにくい問題があった。
この為、開孔部に挿嵌しない螺合キャップが使用されて来た。
たとえば、特許文献1では、振り出し用開口部を備えて容器本体開口部に装着される基部と、該基部における振り出し用開口部に対応した位置に振り出し用小孔を備えて基部に対して円周方向に回動可能に装着される中間体と、該中間体の小孔を閉塞しうるように被冠される開閉自在な蓋体とから構成され、さらに、前記基部には中間体小孔に嵌脱しうる突部を有する振動腕部が設けられてなる振り出し容器のキャップを提案している。
この為、蓋体を開けて内容物を振り出すには、蓋体の端部に爪を引掛けて、硬く掛止した蓋体を引き上げて挿嵌の合わせを解除しなければならない為、両手を使用せざるを得ない。このような嵌合では、例えば、料理中に調味料を振りかけるような時には、一方の片手が塞がっている状態になりやすいので、非常に不便であり、他方の片手だけでも使える、使い勝手の良いキャップが求められていた。
板周縁の一端を切り欠いた直線状の端辺を有し内容物を振り出し可能な開孔部を備える振り出し開口板と、
振り出し開口板周縁から下方に伸び、下方断面を円筒形状に変化する先側壁と、
先側壁下端から下方に伸びる円筒状断面の元側壁と、
振り出し開口板周縁の直線状端辺に、根元ヒンジを介して回動可能な小閉鎖板と、
小閉鎖板の根元ヒンジから離れた他端に、第2の中央ヒンジを介して回動可能な大閉鎖板と、からなり、
前記中央ヒンジを介して大閉鎖板を回動させたとき、大閉鎖板が、小閉鎖板に重ね合っ
て繋止可能な繋止部と、振り出し開口板に当接してその振り出し可能な開孔部に挿脱可能な挿嵌突起と、を有しており、
大閉鎖板のうち、前記中央ヒンジを介して大閉鎖板を回動させたとき、前記振り出し開口板に当接する部分を当接面とし、前記小閉鎖板に重なる部分を非当接面として、この非当接面を押圧することにより、根元ヒンジを介して回動し、当接面が押し上げられて開口することを特徴とするヒンジキャップである。
この為、振り出し可能な開孔部に挿嵌突起を挿脱する力は、押圧の位置を変えるだけで挿脱可能になり、片手で容器を開閉可能になる。
図1は、本発明のヒンジキャップ1の第1実施形態例で、図1-1が平面図、図1-2が図1-1のA-A断面図である。
ヒンジキャップ1は、この第1実施形態例で示すように、振り出し開口板2と先側壁3と元側壁4とからなるキャップ本体11と、小閉鎖板5と大閉鎖板6とからなる蓋部12とから構成されている。
先側壁3の下端内側には、容器口に当接するコンタクトリング32や、インナーリング33(図5-2参照)などを設けることが望ましい。
小閉鎖板5には繋止孔622が少なくとも1箇所有している。
大閉鎖板6には、大閉鎖板6が小閉鎖板5に繋止可能な繋止部62となる繋止突起621と、振り出し可能な開孔部22に挿脱可能な挿嵌突起63と、を有している。
繋止突起621は、成形後、大閉鎖板6が小閉鎖板5に対し、中央ヒンジ61を介して回動して、小閉鎖板5に設けた繋止孔622に繋止し、大閉鎖板6と小閉鎖板5は、重ね合わし、ほぼ一体となって使用される。
挿嵌突起63は、大閉鎖板6と小閉鎖板5とが中央ヒンジ61を介して重ね合わされ、小閉鎖板5と重ならない大閉鎖板6の振り出し開口板2に当接可能な当接面64に設けられている。
図2-1は、ヒンジキャップを成形後、小閉鎖板5に対して、中央ヒンジ61を介して回動し、大閉鎖板6を折り重ねる途中の段階を示す図である。
中央ヒンジ61と繋止孔622との距離が、中央ヒンジ61と繋止突起621との距離が、同じ距離になるように設けている。この為、大閉鎖板6と小閉鎖板5とを折り重ねた時、中央ヒンジ61を介して折り重ねた時に、大閉鎖板6の繋止突起621が小閉鎖板5の繋止孔622に挿嵌し、繋止可能となる。
このことによって、大閉鎖板6の中央ヒンジ寄りの面が、小閉鎖板5に折り重ねられた状態で固定可能となる。
この繋止部62は、完全に繋止したまま固定しても良いので、強く繋止することが好ましい。
大閉鎖板6において、小閉鎖板5と重ならないで振り出し開口板2に当接可能な当接面64には、挿嵌突起63が設けられ、振り出し開口板2の開孔部22に挿嵌可能となっている。
挿嵌突起63先端には、図のように曲面やC面の面取りをしておくと、ヒンジのわずかなズレがあっても、挿嵌しやすい。また、挿嵌突起63の根元を開孔部22穴径よりもわずかに大きくしておくと、挿嵌した状態で蓋部12を閉めた状態で保持可能となる。
図3-1は、ヒンジキャップ1を開ける工程を示す縦断面図である。
本発明のヒンジキャップ1を開けるには、単に小閉鎖板5と重なった大閉鎖板6の非当接面65を押圧するだけで良い。
中央ヒンジ61は閉じた状態で繋止しているので、大閉鎖板6の非当接面65を押圧すると、根元ヒンジ51を介して回動し、当接面64が押し上げられ、挿嵌していた挿嵌突起63が開孔部22から抜けて開口する。
容器全体を傾け、開孔部22を下方に向けた状態で、大閉鎖板6の非当接面65を押圧して開孔部22を開き、その状態で容器全体を振ることによって、内容物を振り出すことができる。
ヒンジキャップ1を閉じるには、図4-1で示す大閉鎖板6の当接部64の面を押圧するだけで良い。図4-2の縦断面図で分かるように、根元ヒンジ51を支点に大閉鎖板6が回動するので、大閉鎖板6の当接面64を押圧すると、挿嵌突起63が開口孔22に挿嵌し、簡単に開孔部22を閉じることができる。
できれば、容器を立てて、開孔部22近傍の内容物を容器内部に落とし込んでから、大閉鎖板6の当接部64の面を押圧し、挿嵌突起63を開孔部22に挿嵌することが好ましい。
第2実施形態例では、大閉鎖板6の繋止突起621や、小閉鎖板5の繋止孔622が、複数設けた実施形態例である。
繋止部62は、中央ヒンジ61によって一端を固定されて入るが、折れ曲がる線状のズレが生じやすく、かつ、引っ張り強度は強くないので、できるだけ、繋止部62の繋止突起621や繋止孔622を複数設けることが好ましい。
また、第2実施形態例では、元側壁4と容器との嵌合が、打栓式で、係止リング66によって容器口元に、ヒンジキャップが嵌合している例である。このような打栓式の場合、周囲にローレットを作る必要は無くなり、容器にヒンジキャップを嵌める時間も少なく、高速装填が可能である。
そして、これらを用いヒンジキャップの製造は、回転突き出しとスライド機構、あるいは2段突き出しとスライド機構を有する射出成形金型を用い、一般的な射出成形機で量産することができる。
この為、このヒンジキャップは、片手でも開閉可能で、使い易いだけではなく、一体で射出成形し、ヒンジを折り曲げて繋止部を繋止させるだけで良いので、生産性も高く、安価に製造できるなど、本発明のメリットは大きい。
11・・・・・・・キャップ本体
2・・・・・・・・振り出し開口板
21・・・・・・・(直線状の)端部
22・・・・・・・開孔部
3・・・・・・・・先側壁
31・・・・・・・回動領域
32・・・・・・・コンタクトリング
33・・・・・・・インナーリング
4・・・・・・・・元側壁
41・・・・・・・内ネジ部
42・・・・・・・ローレット
5・・・・・・・・小閉鎖板
51・・・・・・・根元ヒンジ
6・・・・・・・・大閉鎖板
61・・・・・・・中央ヒンジ
62・・・・・・・繋止部
621・・・・・・繋止突起
622・・・・・・繋止孔
63・・・・・・・挿嵌突起
64・・・・・・・当接面
65・・・・・・・非当接面
66・・・・・・・係止リング
Claims (2)
- 板周縁の一端を切り欠いた直線状の端辺を有し内容物を振り出し可能な開孔部を備える振り出し開口板と、
振り出し開口板周縁から下方に伸び、下方断面を円筒形状に変化する先側壁と、
先側壁下端から下方に伸びる円筒状断面の元側壁と、
振り出し開口板周縁の直線状端辺に、根元ヒンジを介して回動可能な小閉鎖板と、
小閉鎖板の根元ヒンジから離れた他端に、第2の中央ヒンジを介して回動可能な大閉鎖板と、からなり、
前記中央ヒンジを介して大閉鎖板を回動させたとき、大閉鎖板が、小閉鎖板に重ね合って繋止可能な繋止部と、振り出し開口板に当接してその振り出し可能な開孔部に挿脱可能な挿嵌突起と、を有しており、
大閉鎖板のうち、前記中央ヒンジを介して大閉鎖板を回動させたとき、前記振り出し開口板に当接する部分を当接面とし、前記小閉鎖板に重なる部分を非当接面として、この非当接面を押圧することにより、根元ヒンジを介して回動し、当接面が押し上げられて開口することを特徴とするヒンジキャップ。 - 元側壁の円筒状側壁に、容器本体に嵌合する螺合部、あるいは打栓嵌合部を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
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2018
- 2018-05-07 JP JP2018089127A patent/JP7087643B2/ja active Active
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JP5966759B2 (ja) | 2012-08-20 | 2016-08-10 | 富士通株式会社 | 演算処理装置および演算処理装置の制御方法 |
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