JP7087359B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
従来から、アクチュエーターの変位によって、圧力室の液体をノズルから吐出させる種々の液体吐出装置が提案されている。そうした液体吐出装置には、アクチュエーターの変位量を増大させるための拡大変位機構を備えるものがある(例えば、下記特許文献1,2等)。
特開2011-173029号公報 特開2015-51399号公報
しかしながら、上記特許文献1,2のように、機械的に可動する関節部を利用してアクチュエーターの変位量を拡大する構成を採用している拡大変位機構では、拡大変位機構自体の構造が複雑化してしまう可能性や、液体噴射装置が大型化してしまう可能性があった。また、そうした拡大変位機構においては、アクチュエーターの変位が繰り返された場合などに、機械摩耗が生じやすいという問題もあった。このように、液体噴射装置に用いられる拡大変位機構には、依然として改良の余地がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
液体噴射装置であって、
液体を吐出するノズルと、
前記ノズルに連通し、前記液体を収容する圧力室と、
変位によって、前記圧力室の容積を変更して前記圧力室の圧力を変化させるアクチュエーターと、
前記圧力室と前記アクチュエーターとの間に配置され、前記アクチュエーターの変位量を拡大して前記圧力室に伝達する拡大変位機構と、
を備え、
前記拡大変位機構は、
前記アクチュエーターに接続され、前記アクチュエーターの変位によって弾性変形する弾性材料と、
前記弾性材料が収容されている収容室と、
前記収容室と前記圧力室とを隔てる隔壁部と、
を備え、
前記隔壁部は、前記圧力室の壁面の少なくとも一部を構成し、前記弾性材料からの圧力を受けて撓み変形する変形部を有し、
前記変形部の面積が、前記弾性材料における前記アクチュエーターからの圧力を受ける部位の面積よりも小さく、
前記弾性材料の内部には、前記弾性材料よりも圧縮率が小さいフィラーが分散して配置されている、液体噴射装置
[1]第1の形態の液体噴射装置は;液体を吐出するノズルと;前記ノズルに連通し、前記液体を収容する圧力室と;変位によって、前記圧力室の容積を変更して前記圧力室の圧力を変化させるアクチュエーターと;前記圧力室と前記アクチュエーターとの間に配置され、前記アクチュエーターの変位量を拡大して前記圧力室に伝達する拡大変位機構と;を備える。前記拡大変位機構は;前記アクチュエーターに接続され、前記アクチュエーターの変位によって弾性変形する弾性材料と;前記弾性材料が収容されている収容室と;前記収容室と前記圧力室とを隔てる隔壁部と;を備える。前記隔壁部は、前記圧力室の壁面の少なくとも一部を構成し、前記弾性材料からの圧力を受けて撓み変形する変形部を有し;前記変形部の面積が、前記弾性材料における前記アクチュエーターからの圧力を受ける部位の面積よりも小さい。
この形態の液体噴射装置によれば、液体のように圧力を伝達できる性質を有する弾性材料を用いる簡素化された構成の拡大変位機構によって、変形部の変位量を、アクチュエーターの変位量よりも拡大させることができる。この拡大変位機構であれば、剛体によって構成される関節機構やギヤの使用箇所を低減できるため、液体噴射装置における機械摩耗の発生が抑制される。また、隔壁部によって弾性材料が支持されるため、アクチュエーターの変位に対する弾性材料の追従性が高められる。加えて、アクチュエーターによる変位の増減が繰り返されたとしても、隔壁部によって、弾性材料が、圧力室へと漏れ出てしてしまうことが抑制される。その他に、液体噴射装置の製造時においても、拡大変位機構における圧力の伝達媒体として液体を用いる場合よりも、弾性材料を用いた方が、弾性材料の運搬や設置が容易であり、製造工程の容易化が可能である。
[2]上記形態の液体噴射装置において、前記変形部は、前記収容室から前記圧力室に向かう第1方向に撓み変形するときに、前記第1方向とは反対の第2方向に弾性力が生じる状態で撓み変形するダイヤフラムによって構成されてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、液体の吐出後に圧力室の圧力を低減する方向にアクチュエーターを変位させたときのアクチュエーターの変位に対する弾性材料および変形部の追従性を高めることができる。よって、液体噴射装置における液体吐出の制御の精度を高めることができる。
[3]上記形態の液体噴射装置において、前記変形部のヤング率は、前記弾性材料のヤング率よりも大きくてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、アクチュエーターの変位に対する弾性材料および変形部の追従性を、より一層、高めることができる。
[4]上記形態の液体噴射装置において、前記拡大変位機構は、さらに、前記アクチュエーターと前記弾性材料との間に配置されて、前記収容室を封止し、前記アクチュエーターの変位によって撓み変形する封止壁部を備えてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、封止壁部によって、弾性材料が、収容室からアクチュエーターの方へと漏れ出てしまうことが抑制される。
[5]上記形態の液体噴射装置において、前記弾性材料は、与圧された状態で前記収容室に充填されていてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、弾性材料が予め与圧されている分だけ、アクチュエーターから圧力を付与されたときの拡大変位機構の応答性を高めることができる。
[6]上記形態の液体噴射装置において、前記弾性材料の内部には、前記弾性材料よりも圧縮率が小さいフィラーが分散して配置されていてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、アクチュエーターに押圧されたときの弾性材料における体積の低減がフィラーによって抑制されるため、拡大変位機構における圧力の伝達効率を高めることができる。
[7]上記形態の液体噴射装置において、前記変形部を前記圧力室に向かって撓み変形させたときに、前記変形部において最も突出する部位を変形中心部とするとき、前記変形部の厚みは、前記変形部が撓み変形していない状態において、前記変形中心部を通り、前記変形部の両端を結ぶ線分の最小の長さよりも小さくてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、変形部を撓み変形させやすくすることができ、弾性材料の変位に対する変形部の変位の追従性を高めることができる。
[8]上記形態の液体噴射装置において、前記圧力室には、前記圧力室の壁面において開口し、前記液体が流通する流路口が設けられており;前記変形部は、前記アクチュエーターが、前記ノズルから前記液体を吐出させる吐出圧力が前記圧力室に生じるように変位したときに、前記流路口を閉塞するように撓み変形してよい。
この形態の液体噴射装置によれば、変形部の撓み変形によって吐出圧力を生じさせつつ、その吐出圧力が流路口を通じて圧力室の外部へと抜けてしまうことを抑制することができる。よって、液体噴射装置における液体の吐出効率を高めることができる。
[9]上記形態の液体噴射装置は、さらに、前記圧力室に接続され、前記圧力室に前記液体を供給する供給流路と;前記圧力室に接続され、前記圧力室の前記液体が排出される排出流路と;を備えてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、圧力室に液体が滞留することに起因する吐出性能の低下を抑制することができる。
[10]上記形態の液体噴射装置において、前記ノズルと、前記圧力室と、前記アクチュエーターと、前記拡大変位機構と、を複数組備えてよい。
この形態の液体噴射装置によれば、複数のノズルのそれぞれから液体を吐出させることができる。
本発明は、液体噴射装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、液体吐出ヘッドや、液体噴射装置に用いられる拡大変位機構、液体噴射装置における液体の吐出方法、液体噴射装置におけるアクチュエーターの変位量の拡大方法等の形態で実現することができる。
第1実施形態の液体噴射装置の構成を示す概略ブロック図。 拡大変位機構を備える第1実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。 第2実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。 第3実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。 第4実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。 第5実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。 第6実施形態の液体噴射装置の構成を示す概略ブロック図。 第6実施形態のヘッド部の構成を示す概略図。
1.第1実施形態:
図1は、第1実施形態における液体噴射装置100Aの全体構成を示す概略ブロック図である。液体噴射装置100Aは、拡大変位機構30を備えるヘッド部10Aと、制御部101と、供給部110と、を備える。
ヘッド部10Aは、拡大変位機構30を利用して液体DLを吐出する。液体DLは、例えば、所定の粘度を有するインクである。ヘッド部10Aの動作は、制御部101により制御される。ヘッド部10Aおよびそれが備える拡大変位機構30の構成、ヘッド部10Aの動作については後述する。
制御部101は、CPUやメモリーを備えたコンピューターとして構成されており、メモリーに記憶された制御プログラムや命令をCPUが読み出して実行することにより、液体噴射装置100Aを制御するための種々の機能を実現する。制御プログラムは、一時的でない有形な種々の記録媒体に記録されていてもよい。制御部101は、回路によって構成されていてもよい。
供給部110は、ヘッド部10Aに液体DLを供給する。供給部110は、タンク111と、供給路113と、圧力調整部115と、によって構成される。タンク111には、液体DLが収容されている。タンク111内の液体DLは、ヘッド部10Aに接続されている供給路113を通じてヘッド部10Aに供給される。
圧力調整部115は、供給路113の途中に設けられており、供給路113を通じてヘッド部10Aに供給される液体DLの圧力を予め決められた圧力に調整する。圧力調整部115は、タンク111から液体DLを吸引するポンプや、ヘッド部10A側の圧力が所定の圧力になるように開閉するバルブなどによって構成される(図示は省略)。
図2は、第1実施形態の液体噴射装置100Aが備えるヘッド部10Aの構成を模式的に示す概略断面図である。第1実施形態のヘッド部10Aは、金属製の筐体11を備える。ヘッド部10Aは、筐体11内に、液体DLを吐出するための吐出機構として、ノズル12と、圧力室13と、供給流路15と、アクチュエーター20と、拡大変位機構30と、を複数組、有している。ヘッド部10Aにおいて、そうした複数組の吐出機構は、図2の紙面奥行き方向に配列されている。図2では、それら複数の吐出機構のうちの任意の1つが図示されている。
ノズル12は、液体DLを吐出する。ノズル12は、圧力室13に連通し、圧力室13から筐体11の外部に向かって延びる貫通孔として設けられている。第1実施形態では、ヘッド部10Aは重力方向に液体DLを吐出するため、ノズル12は重力方向に開口している。なお、ノズル12は重力方向以外の方向に開口するように設けられていてもよい。ノズル12は、例えば、重力方向に斜めに交差する方向や水平方向に開口していてもよい。
圧力室13は、ノズル12から吐出される液体DLを収容する。圧力室13には、液体DLが流通する供給流路15が接続されている。第1実施形態では、筐体11内に設けられた複数の供給流路15のそれぞれは、供給部110の供給路113(図1)に接続されている単一の共通供給流路16から分岐して、筐体11内の複数の圧力室13のうちの対応するひとつに接続されている。圧力室13には、供給流路15を通じて、供給部110(図1)から液体DLが供給される。圧力室13の圧力は、通常、供給部110の圧力調整部115(図1)によって、ノズル12のメニスカス耐圧以下の圧力に調整される。
アクチュエーター20は、圧力室13の容積を変更して、ノズル12から液体DLを吐出させるための吐出圧力を圧力室13に生じさせるための変位を発生する。第1実施形態では、アクチュエーター20は、印加された電圧に応じて伸縮する圧電素子(ピエゾ素子)によって構成される。アクチュエーター20は、拡大変位機構30を挟んで圧力室13の重力方向上方に設けられている駆動室21内に収容されており、駆動室21から圧力室13に向かう方向に伸縮するように配置されている。
アクチュエーター20の伸縮方向における第1端部22aは、拡大変位機構30に接続されている。アクチュエーター20の第1端部22aとは反対側の第2端部22bは、調整部40に接続されている。調整部40については後述する。アクチュエーター20の変位量は、制御部101(図1)によって制御される。
拡大変位機構30は、アクチュエーター20と圧力室13との間に配置されており、アクチュエーター20の変位量を拡大して圧力室13に伝達する。拡大変位機構30は、収容室31と、隔壁部32と、弾性材料35と、封止壁部37と、を備える。収容室31は、圧力室13と駆動室21との間に設けられた筐体11内の空間である。
隔壁部32は、収容室31と圧力室13とを隔てるように配置されている。第1実施形態では、隔壁部32は、収容室31の底面全体を覆うように配置されている。隔壁部32は、収容室31の底面の一部のみを覆うように配置されていてもよい。
ここで、隔壁部32において、圧力室13の壁面の一部を構成し、厚み方向への撓み変形が許容されている部位を「変形部33」と呼ぶ。第1実施形態では、変形部33は、圧力室13の上壁面を構成しており、ノズル12に対向している。変形部33の周縁部は、筐体11に固定されている。図2では、圧力室13側に撓み変形したときの変形部33の状態を破線で模式的に示してある。変形部33は、撓み変形したときの応力集中の発生が抑制されるように、ほぼ均一な厚みを有していることが望ましい。
ここで、拡大変位機構30において、弾性材料35を介して、変形部33の表面に、収容室31から圧力室13に向かう第1方向D1に均一な圧力を付与したときに、変形部33において圧力室13側に最も突出する部位を「変形部33の変形中心部MC」と定義する。また、撓み変形していない平坦な状態の変形部33において、前述の変形中心部MCを通り、変形部33の両端を結ぶ線分の長さのうちの最小の長さを「変形部33の最小幅」と呼ぶ。このとき、平坦な状態にあるときの変形部33の厚みは、変形部33の最小幅よりも小さいことが望ましい。これによって、変形部33を撓み変形させやすくすることができ、弾性材料35の変位に対する変形部33の変位の追従性を高めることができる。
変形部33の外周形状が円形形状である場合には、変形部33の変形中心部MCは、その円形形状の中心であると解釈してよい。この場合の変形部33の最小幅は、円形形状の直径であると解釈できる。また、変形部33の外周形状が正方形形状または長方形形状である場合には、変形部33の変形中心部MCは、その正方形形状または長方形形状の中心であると解釈してよい。この場合の変形部33の最小幅は、当該正方形形状の一辺の長さ、または、当該長方形形状の短辺の長さであると解釈できる。
第1実施形態では、変形部33は、収容室31から圧力室13に向かう第1方向D1に撓み変形するときに、第1方向D1とは反対の第2方向D2に、復元力としての弾性力が生じる状態で撓み変形する。変形部33は、例えば、金属製のダイヤフラムによって構成される。なお、変形部33は、金属製のダイヤフラムに限定されることはなく、ゴムや他の樹脂製のダイヤフラムによって構成されてもよい。隔壁部32の変形部33以外の部位は、変形部33と同じ材料によって構成されていてもよいし、異なる材料によって構成されていてもよい。
変形部33は、アクチュエーター20によって繰り返される変位に対する追従性を高めるために、弾性材料35よりも大きいヤング率を有することが望ましい。また、変形部33は、弾性材料35よりも大きい反発弾性率を有することが望ましい。
なお、変形部33は、圧力室13の液体DLが気化して収容室31に進入することを抑制するために、高いガスバリア製を有する材料によって構成されていることが望ましい。また、変形部33の表面は、圧力室13の液体DLに曝されるため、耐薬品性や耐熱性を有するように表面処理されていることが望ましい。あるいは、変形部33は、耐薬品性や耐熱性が高い材料によって構成されていてもよい。
弾性材料35は、収容室31内に収容されている。弾性材料35は、アクチュエーター20の変位によって弾性変形する。弾性材料35は、外部から圧力を受けて変形するときに示す流動性を示し、液体のように全方位に圧力を伝達できる流体的な性質を発現する材料によって構成されている。弾性材料35が外部から圧力を受けて変形するときに示す流動性は、より高いほど望ましい。弾性材料35は、例えば、シリコンゴムをはじめとする種々のゴム材料によって構成される。弾性材料35は、例えば、真空注型により成形されてもよい。
弾性材料35は、収容室31の側壁面に対してほとんど隙間が生じないように、収容室31内に充填されていることが望ましい。これによって、弾性材料35は、アクチュエーター20から押圧されたときに、収容室31の側壁面によって、アクチュエーター20によって外力が付与される方向に交差する方向(本実施形態では、水平方向)への変形が抑制される。弾性材料35は、アクチュエーター20の変位に対する拡大変位機構30の追従性を高めるために、隔壁部32の変形部33に、接着材や、溶着、融着などの方法によって接合されていることが望ましい。
第1実施形態では、弾性材料35の内部に微小粒子状の材料であるフィラー36が分散されている。フィラー36は、弾性材料35よりも圧縮率が小さい材料によって構成されている。「圧縮率」は、外力を付与する前後での体積の変化率を表す値である。圧縮率が小さいほど、外力が付与されたときに体積が低減される度合いが小さい。フィラー36は、弾性材料35よりも硬度が高い材料によって構成されているとしてもよい。フィラー36は、例えば、金属や、樹脂、セラミック、ガラスなどによって構成されてもよい。フィラー36の機能については後述する。
封止壁部37は、アクチュエーター20と弾性材料35との間において、収容室31を封止するように配置されている。封止壁部37は、アクチュエーター20の第1端部22aに接続されており、アクチュエーター20の変位に応じて撓み変形する。図2では、弾性材料35に向かって撓み変形したときの封止壁部37の状態を破線で模式的に示してある。封止壁部37は、例えば、樹脂フィルムによって構成されてもよいし、ゴム状の膜部材によって構成されてもよい。封止壁部37は、ダイヤフラムとして機能する金属板によって構成されてもよい。
封止壁部37は、アクチュエーター20の変位に対する追従性を高めるために、アクチュエーター20の第1端部22aに、接着材や、溶着、融着などの方法によって接合されていることが望ましい。また、封止壁部37は、アクチュエーター20によって繰り返される変位に対する追従性を高めるために、弾性材料35よりも大きいヤング率を有することが望ましい。封止壁部37は、弾性材料35よりも大きい反発弾性率を有することが望ましい。
拡大変位機構30では、変形部33の面積S1は、弾性材料35が、封止壁部37を介してアクチュエーター20から圧力を受ける部位(以下、「加圧領域」とも呼ぶ。)の面積S2よりも小さい。変形部33の面積S1は、変形部33の変位方向に直交する仮想平面に、変形部33の形成領域を、当該変位方向に投影した領域の面積である。なお、変形部33の形成領域は、隔壁部32において撓み変形が許容されている領域であり、圧力室13に連通し、収容室31の壁面において開口している開口部の形成領域であると解釈することもできる。加圧領域の面積S2は、アクチュエーター20の変位方向に直交する仮想平面に、アクチュエーター20の変位によって弾性材料35が変形する部位を、当該変位方向に投影した領域の面積に相当する。第1実施形態では、加圧領域の面積S2は、アクチュエーター20の変位方向に直交する仮想平面に、アクチュエーター20の変位によって封止壁部37が撓み変形する部位を、当該変位方向に投影した領域の面積に相当する。
拡大変位機構30では、上記のように、変形部33の面積S1とアクチュエーター20による加圧領域の面積S2と間に差が設けられている。アクチュエーター20の変位によって圧力を受けたとき、弾性材料35は、流体的な挙動を示し、流動するように変形する。弾性材料35において発現するその流動性によって、アクチュエーター20の変位により生じた圧力は変形部33へと伝達される。このとき、変形部33の変位量は、パスカルの原理に従って、面積S1,S2の差に応じて、アクチュエーター20の変位量よりも拡大される。
ヘッド部10Aの拡大変位機構30には、さらに、調整部40が設けられている。調整部40は、上述したように、アクチュエーター20の第2端部22bに接続されている。調整部40は、調整ネジ41と、筐体11に設けられたネジ穴42と、によって構成される。ネジ穴42は、アクチュエーター20の第2端部22bに向かって筐体11を貫通している。調整ネジ41は、その先端部が、アクチュエーター20の第2端部22bを押圧するように、ネジ穴42に取り付けられている。拡大変位機構30では、調整ネジ41を回すことによって、駆動室21内におけるアクチュエーター20の設置位置を調整することができる。これによって、アクチュエーター20を駆動させていないときの初期状態において弾性材料35がアクチュエーター20から受ける初期圧力を調整することができる。
液体噴射装置100Aでは、制御部101(図1)は、ノズル12から液体DLを吐出させるときには、例えば、以下のようにヘッド部10Aを動作させる。制御部101は、アクチュエーター20を瞬発的に伸長させ、弾性材料35を押圧して弾性変形させる。これによって、隔壁部32の変形部33が収容室31から圧力室13に向かう第1方向D1に撓み変形し、圧力室13の容積が低減されて、圧力室13内に、ノズル12のメニスカス耐圧より大きい吐出圧力を生じ、ノズル12からの液体DLの吐出が開始される。
なお、変形部33は、より高い吐出圧力を得るために、図2において図示されているように、圧力室13におけるノズル12の開口端部が実質的に閉塞された状態になるまで撓み変形するように構成されていることが望ましい。「実質的に閉塞された状態」には、ノズル12の開口端部全体に変形部33が接触してノズル12が完全に閉塞される状態のみならず、変形部33がノズル12の開口端部に接近して、ノズル12への液体DLの流入が抑制されている状態も含まれる。
制御部101は、ノズル12からの液体DLの吐出が開始された後、アクチュエーター20を瞬発的に収縮させて、弾性材料35に付与されている圧力を急激に低減させ、変形部33を圧力室13から収容室31に向かう第2方向D2に撓み変形させる。これによって、圧力室13の容積が増大されて、圧力室13内に、ノズル12に流出した液体DLを圧力室13の方に引き戻す負圧が発生する。この負圧によって、ノズル12から吐出された液体DLが、ノズル12内の液体DLから分離することが促進されるため、ノズル12から吐出された液体DLの液滴が尾を引いてしまうことが抑制される。
上述したように、ヘッド部10Aでは、拡大変位機構30によって、変形部33の変位量は、アクチュエーター20の変位量よりも拡大されている。そのため、より短期間で瞬間的に圧力室13内の圧力を高めることができる。よって、ノズル12から飛翔する液体DLの液滴の速度や体積を効率的に増大させることができる。
拡大変位機構30によれば、隔壁部32によって弾性材料35が支持されているため、アクチュエーター20の変位に対する弾性材料の追従性が高められている。特に、第1実施形態では、上述したように、アクチュエーター20が伸長したときに、変形部33には、アクチュエーター20が伸長した方向とは反対の方向に復元力としての弾性力が生じる。そのため、その弾性力によって、アクチュエーター20が収縮するときの弾性材料35および変形部33の復元が促進され、弾性材料35および変形部33のアクチュエーター20に対する追従性が、より高められており、ノズル12の液体DLから液滴を、より確実に分離させることができる。よって、液体DLの液滴が無駄に尾を引くことや、液滴の吐出に伴って無駄にミストが発生することが抑制でき、液滴の飛翔状態の悪化が抑制される。
ヘッド部10Aでは、上述したように、調整部40によって、アクチュエーター20を駆動させていないときの初期状態において弾性材料35がアクチュエーター20から受ける初期圧力を調整することができる。弾性材料35に付与されている初期圧力は、拡大変位機構30におけるアクチュエーター20に対する応答特性に影響する。そのため、調整部40を調整することによって、ヘッド部10Aにおける液体DLの吐出特性を調整することができる。
第1実施形態では、調整部40の調整ネジ41によって、アクチュエーター20が圧力室13の方に押し込まれて、弾性材料35が与圧された状態にされている。弾性材料35が与圧されていることによって、アクチュエーター20を伸長させた瞬間の弾性材料35の圧縮量を低減させることができる。そのため、弾性材料35が与圧されている分だけ、アクチュエーター20の変位によって生じた圧力が、弾性材料35の圧縮によって吸収されてしまうことを抑制することができる。よって、アクチュエーター20の変位に対する応答性が高められ、拡大変位機構30における圧力の伝達効率が高められる。
以上のように、第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、パスカルの原理を利用した簡易な構成の拡大変位機構30によって、装置の複雑化や大型化を抑制しつつ、液体DLの吐出性能が高められている。第1実施形態の液体噴射装置100Aが備える拡大変位機構30によれば、テコなどを利用した剛体の関節機構やギヤなどによって圧力を伝達するような機械式の構成に比較して、アクチュエーター20の変位を繰り返させたときの機械摩耗の発生を抑制できる。また、液体噴射装置100Aの小型化・軽量化が可能である。
第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、弾性材料35が隔壁部32によって支持されているため、アクチュエーター20の変位の増減が繰り返されたとしても、弾性材料35が圧力室13へと移動してしまうことが抑制される。また、拡大変位機構30では、圧力伝達媒体として弾性材料35を用いている。そのため、アクチュエーター20を高速で変位させたとしても、パスカルの原理を用いた拡大変位機構において圧力伝達媒体として液体を用いた構成において生じるような圧力伝達媒体内における気泡の発生(キャビテーション)が抑制されている。よって、キャビテーションによる拡大変位機構30の性能低下が抑制され、ヘッド部10Aの安定的な駆動が可能である。また、拡大変位機構30によれば、圧力伝達媒体として弾性材料35を用いているため、圧力伝達媒体の蒸発や漏洩の発生が抑制される。
第1実施形態の液体噴射装置100Aによれば、以下のように、その製造工程が容易化されており、製造コストの低減が可能である。拡大変位機構30の圧力伝達媒体として弾性材料35を用いていることによって、圧力伝達媒体として液体を用いる場合よりも、製造工程における弾性材料35の運搬や設置が容易である。また、拡大変位機構30を組み立てる際に、隔壁部32によって、弾性材料35の一部が誤って圧力室13に入り込んでしまうことを抑制することができる。
第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、隔壁部32の変形部33がダイヤフラムとして構成されており、アクチュエーター20が伸長したときに、変形部33は、復元力としての弾性力が生じる状態で撓み変形する。そのため、アクチュエーター20を収縮させたときのアクチュエーター20の変位に対する弾性材料35および変形部33の追従性が高められており、液体DLの吐出制御の精度が高められている。
第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、弾性材料35の内部に、フィラー36が分散されており、フィラー36によって、アクチュエーター20から付与される圧力が弾性材料35の体積の圧縮によって吸収されてしまうことが抑制されている。そのため、拡大変位機構30における圧力の伝達効率が高められ、アクチュエーター20の変位に対する拡大変位機構30の応答性が高められている。よって、液体噴射装置100Aにおける液体DLの吐出効率や、液体DLの吐出制御の精度が高められている。
第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、封止壁部37によって、収容室31が封止されているため、収容室31の弾性材料35がアクチュエーター20の方へと漏れ出てしまうことが抑制されている。第1実施形態の液体噴射装置100Aでは、ヘッド部10Aが有する複数のノズル12のそれぞれから液滴を吐出させることができるため、効率的である。その他に、第1実施形態の液体噴射装置100Aによれば、本第1実施形態中で説明した種々の効果を奏することができる。
2.第2実施形態:
図3は、第2実施形態における液体噴射装置100Bが備えるヘッド部10Bの構成を示す概略断面図である。第2実施形態の液体噴射装置100Bの構成は、第1実施形態のヘッド部10Aの代わりに、第2実施形態のヘッド部10Bを備えている点以外は、第1実施形態の液体噴射装置100Aの構成(図1)とほぼ同じである。第2実施形態のヘッド部10Bの構成は、基本的に以下に説明する点以外は、第1実施形態のヘッド部10Aの構成(図2)とほぼ同じである。
第2実施形態のヘッド部10Bでは、駆動室21と収容室31とは水平方向に配列されており、隔壁部32および封止壁部37は重力方向に沿って配置されている(図3)。そして、アクチュエーター20は、駆動室21内において水平方向に伸縮するように設置され、封止壁部37および隔壁部32は、水平方向に撓み変形する。第2実施形態では、第1方向D1および第2方向D2は、水平方向に沿った方向である。
第2実施形態のヘッド部10Bでは、ノズル12は、第1実施形態のヘッド部10Aと同様に、圧力室13の底面において開口しており、重力方向に沿って液体DLを吐出する。また、供給流路15も、第1実施形態のヘッド部10Aと同様に、圧力室13に対して水平方向に接続されている。ただし、第2実施形態のヘッド部10Bでは、供給流路15の開口端部であり、圧力室13の壁面において開口する流路口15oは、変形部33の変位方向において変形部33に対向する位置に設けられている。
第2実施形態のヘッド部10Bでは、ノズル12から液体DLを吐出させるために、アクチュエーター20を伸長させたときに、変形部33は、流路口15oに向かって撓み変形し、流路口15oを実質的に閉塞された状態にする。これによって、圧力室13内に生じた吐出圧力が、流路口15oを通じて、供給流路15の方に抜けてしまうことが抑制される。よって、液体噴射装置100Bにおける液体DLの吐出効率が高められる。
流路口15oは、変形部33によって完全に閉塞されていなくてもよい。流路口15oは、変形部33の撓み変形のタイミングで、供給流路15からの圧力室13に対する液体DLの流入量が急激に低減する程度に閉塞されればよい。第2実施形態のヘッド部10Bでは、隔壁部32(少なくとも変形部33)は、例えば、シリコンゴムなどのゴム材料によって構成されていることが望ましい。これによって、変形部33の撓み変形の変形量が増大させやすくなる。また、変形部33による流路口15oに対するシール性を高めることができる。
第2実施形態の液体噴射装置100Bによれば、液体DLの吐出方向に沿った方向における収容室31の幅を大きくすることによって、当該吐出方向に交差する方向のサイズの拡大を抑制しつつ、面積S2を面積S1よりも大きくすることができる。よって、当該吐出方向に交差する方向におけるノズル12の配列間隔を狭くして、ヘッド部10Bにおけるノズル12の配列密度を高めることができる。また、第2実施形態の液体噴射装置100Bによれば、上記のように、変形部33による流路口15oの閉塞によって、液体DLを吐出するための吐出圧力が供給流路15へと抜けてしまうことが抑制されるため、液体DLの吐出効率が高められている。その他に、第2実施形態の液体噴射装置100Bによれば、第2実施形態中および第1実施形態で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
3.第3実施形態:
図4は、第3実施形態における液体噴射装置100Cが備えるヘッド部10Cの構成を示す概略断面図である。第3実施形態の液体噴射装置100Cの構成は、第1実施形態のヘッド部10Aの代わりに、第2実施形態のヘッド部10Cを備えている点以外は、第1実施形態の液体噴射装置100Aの構成(図1)とほぼ同じである。第3実施形態のヘッド部10Cの構成は、基本的に以下に説明する点以外は、第1実施形態のヘッド部10Aの構成(図3)とほぼ同じである。
第3実施形態のヘッド部10Cは、圧力室13の底部に、傾斜壁面14が設けられている。傾斜壁面14は、ノズル12の開口端部を囲み、変形部33の方に向くとともに、ノズル12に向かって下降傾斜している。より具体的には、傾斜壁面14は、ノズル12に向かって縮径するテーパー部の内壁面として構成されている。
第3実施形態のヘッド部10Cでは、アクチュエーター20が伸長したときに、変形部33は、傾斜壁面14に接触するように、収容室31から圧力室13に向かう方向に撓み変形し、ノズル12を実質的に閉塞された状態にする。これによって、液体DLを吐出するための吐出圧力をより増大させることができる。また、第3実施形態のヘッド部10Cでは、変形部33は、傾斜壁面14によって、ノズル12を閉塞する方向への撓み変形がガイドされる。よって、液体DLの吐出工程における変形部33による撓み変形の運動が安定化して円滑化されるため、ノズル12からの液体DLの吐出の安定性が高められる。
第3実施形態のヘッド部10Cでは、供給流路15の開口端部であり、圧力室13の壁面において開口する流路口15oが、ノズル12に向かって突出するように撓み変形した変形部33の側面に対向する位置に設けられている。これによって、ノズル12から液体DLを吐出させるために、アクチュエーター20を伸長させたときに、変形部33によって、流路口15oが実質的に閉塞された状態になる。そのため、第2実施形態において説明したのと同様に、圧力室13内に生じた吐出圧力が、流路口15oを通じて、供給流路15の方に抜けてしまうことが抑制され、液体噴射装置100Cにおける液体DLの吐出効率が高められている。
なお、流路口15oは、変形部33が撓み変形したときに傾斜壁面14に接触する位置よりも変形部33側に設けられていればよい。流路口15oは、傾斜壁面14よりも隔壁部32により近い位置に設けられていることが望ましい。
第3実施形態のヘッド部10Cでは、第2実施形態のヘッド部10Bと同様に、隔壁部32(少なくとも変形部33)は、例えば、シリコンゴムなどのゴム材料によって構成されていることが望ましい。これによって、変形部33の撓み変形の変形量が増大させやすくなる。また、変形部33による流路口15oに対するシール性を高めることができる。
以上のように、第3実施形態の液体噴射装置100Cによれば、傾斜壁面14によって変形部33の撓み変形を安定化して円滑化させることができ、ノズル12からの液体DLの吐出の安定性が高められる。また、変形部33による流路口15oの閉塞によって、液体DLを吐出するための吐出圧力が供給流路15へと抜けてしまうことが抑制されるため、液体DLの吐出効率が高められる。その他に、第3実施形態の液体噴射装置100Cによれば、第3実施形態中および上記の各実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
4.第4実施形態:
図5は、第4実施形態における液体噴射装置100Dが備えるヘッド部10Dの構成を示す概略断面図である。第4実施形態の液体噴射装置100Dの構成は、第1実施形態のヘッド部10Aの代わりに、第4実施形態のヘッド部10Dを備えている点以外は、第1実施形態の液体噴射装置100Aの構成(図1)とほぼ同じである。第4実施形態のヘッド部10Dの構成は、基本的に、以下に説明する点以外は、第1実施形態のヘッド部10Aの構成(図2)とほぼ同じである。
第4実施形態のヘッド部10Dでは、封止壁部37が省略されており、アクチュエーター20が、弾性材料35に対して直接的に接触している。アクチュエーター20と弾性材料35が収容されている収容室31の壁面との間には、アクチュエーター20の伸縮を阻害しないように、微小な隙間CLが形成されている。隙間CLの幅は、アクチュエーター20によって押圧された弾性材料35がアクチュエーター20側に漏れ出てしまわない程度の流路抵抗が得られる幅であることが望ましい。
第4実施形態における液体噴射装置100Dによれば、封止壁部37が省略されていることによって、アクチュエーター20の伸長によって弾性材料35に付与される圧力やアクチュエーター20の伸縮速度が減殺されることが抑制されている。その他に、第4実施形態の液体噴射装置100Dによれば、第4実施形態中および上記の各実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
5.第5実施形態:
図6は、第5実施形態における液体噴射装置100Eが備えるヘッド部10Eの構成を示す概略断面図である。第5実施形態の液体噴射装置100Eの構成は、第4実施形態のヘッド部10Dの代わりに、第5実施形態のヘッド部10Eを備えている点以外は、第4実施形態の液体噴射装置100Dの構成とほぼ同じである。第5実施形態のヘッド部10Eの構成は、隙間CLが接着材38によって埋められている点以外は、第4実施形態のヘッド部10Dの構成(図5)とほぼ同じである。
第5実施形態の液体噴射装置100Eによれば、接着材38によって、隙間CLから弾性材料35がアクチュエーター20の方に漏れ出てしまうことが抑制される。接着材38としては、アクチュエーター20の変位によって破断しないように変形可能な材料が用いられることが望ましい。その他に、第5実施形態の液体噴射装置100Eによれば、第4実施形態中および上記の各実施形態中で説明したのと同様な種々の作用効果を奏することができる。
6.第6実施形態:
図7は、第6実施形態における液体噴射装置100Fの全体構成を示す概略ブロック図である。第6実施形態の液体噴射装置100Fは、以下に説明する点以外は、第1実施形態の液体噴射装置100A(図1)の構成ほぼ同じである。液体噴射装置100Fの供給部110は、圧力調整部115の代わりに、加圧ポンプ117を備えている。液体噴射装置100Fは、第1実施形態のヘッド部10Aの代わりに第6実施形態のヘッド部10Fを備えている。液体噴射装置100Fは、さらに、ヘッド部10Fに接続される循環部120を備えている。循環部120は、排出路121と、液体貯留部122と、負圧発生源123と、循環路124と、を備えている。
加圧ポンプ117は、タンク111内の液体DLを、供給路113を通じてヘッド部10Eに圧送する。ヘッド部10Eの構成については後述する。排出路121は、ヘッド部10Eと液体貯留部122とを接続している。ヘッド部10Eにおいて吐出に用いられなかった液体DLは、排出路121を通じて液体貯留部122に排出される。液体貯留部122には、負圧発生源123が接続されている。負圧発生源123は、液体貯留部122内を負圧にすることにより、排出路121を通じてヘッド部10Fから液体DLを吸引する。負圧発生源123は、各種のポンプによって構成される。
液体噴射装置100Fでは、加圧ポンプ117による加圧と負圧発生源123による減圧とによって、ヘッド部10Fの圧力室13(後に参照する図8において図示)の圧力が調整される。液体噴射装置100Fでは、加圧ポンプ117および負圧発生源123のいずれか一方を省略してもよい。加圧ポンプ117が省略される場合には、負圧発生源123がタンク111からヘッド部10Fへと液体DLを圧送するための圧力を発生させる供給部110の一構成要素として機能していると解釈できる。
循環路124は、排出路121を通じてヘッド部10Fから排出された液体DLを、ヘッド部10Fの圧力室13に循環させるための流路である。循環路124は、液体貯留部122とタンク111とを接続している。排出路121を通じて液体貯留部122に貯留された液体DLは、循環路124を通じてタンク111に戻され、再び、供給路113を通じて、ヘッド部10Fの圧力室13に供給される。なお、循環路124には、液体貯留部122から液体を吸引するためのポンプが設けられていてもよい。
液体噴射装置100Fでは、循環部120を備えていることによって、ヘッド部10Fから流出した液体DLを再利用することができる。よって、液体DLが無駄に消費されてしまうことを抑制することができ、液体DLの利用効率を高めることができる。なお、液体貯留部122やタンク111には、再利用される液体DLの濃度や粘度、温度など、種々の状態を調整する調整部が設けられていてもよい。また、排出路121や循環路124には、液体DLに含まれる気泡や異物を除去するためのフィルター部が設けられていてもよい。
図8は、第6実施形態のヘッド部10Fの構成を示す概略断面図である。第6実施形態のヘッド部10Fの構成は、排出流路17および共通排出流路18が追加されている点以外は、第1実施形態のヘッド部10A(図2)の構成とほぼ同じである。
排出流路17は、筐体11内に設けられており、圧力室13に接続されている。ヘッド部10Fでは、複数の排出流路17のそれぞれが、複数の圧力室13のうちの対応するひとつに接続されている。各圧力室13の壁面には、供給流路15の開口端部である流路口15oに加えて、排出流路17の開口端部である流路口17oが開口している。各排出流路17は、筐体11内部に設けられ、循環部120の排出路121(図7)に接続されている単一の共通排出流路18に合流している。ヘッド部10Eでは、吐出に用いられなかった液体DLは、排出流路17を通じて、圧力室13から排出され、共通排出流路18を通じてヘッド部10Fから排出される。
液体噴射装置100Fのヘッド部10Fでは、圧力室13において、供給流路15の流路口15oから排出流路17の流路口17oへと向かう液体DLの流れを生じさせることができる。よって、例えば、長期間、液体DLの吐出がおこなわれていない間に、圧力室13において、液体DL内の沈降成分の堆積や液体DLの溶媒成分の蒸発に伴う濃度変化など、液体DLの滞留に起因する液体DLの不具合の発生が抑制される。また、そうした不具合に起因する液体DLの吐出不良の発生が抑制される。液体噴射装置100Fでは、例えば、ノズル12を通じて圧力室13に気泡が混入してしまったとしても、その気泡を、液体DLとともに、排出流路17から排出させることができる。よって、圧力室13の気泡に起因する吐出不良の発生が抑制される。その他に、第6実施形態の液体噴射装置100Fによれば、第6実施形態中で説明した種々の作用効果に加えて、上記第1実施形態中で説明した種々の作用効果を奏することができる。
7.他の実施形態:
上記の各実施形態で説明した種々の構成は、例えば、以下のように改変することが可能である。以下に説明する他の実施形態はいずれも、上記の各実施形態と同様に、発明を実施するための形態の一例として位置づけられる。
7-1.他の実施形態1:
上記の各実施形態において、アクチュエーター20は、ピエゾ素子によって構成されていなくてもよい。アクチュエーター20は、例えば、例えば、エアシリンダーやソレノイド、磁歪素子など、変位を発生する種々の素子によって構成されてもよい。
7-2.他の実施形態2:
上記の各実施形態において、弾性材料35は、収容室31の形状に合わせて予め成形された状態で収容室31に配置されてもよいし、流動性を有する状態で収容室31に注入されて成形されてもよい。弾性材料35は、収容室31から取り出したときに形状保持されるような材料によって構成されていなくてもよく、例えば、流動性と弾性とをともに有するゲル体によって構成されてもよい。弾性材料35としては、ゴム状の弾性体に限定されることはない。弾性材料35は、第1実施形態において説明したように、圧力を付与されたときに、内部において、液体のように全方位に圧力を伝達できる流体的な挙動を示す材料によって構成することができる。なお、弾性材料35は、外部から圧力を付与されたときに体積が圧縮されにくい材料によって構成されることが望ましい。
7-3.他の実施形態3:
上記の各実施形態において、弾性材料35の内部に分散されているフィラー36は省略されてもよい。
7-4.他の実施形態4:
上記の各実施形態において、変形部33は、収容室31から圧力室13に向かう第1方向D1に撓み変形するときに、第2方向D2に弾性力が生じる状態で撓み変形する材料によって構成されている。これに対して、変形部33は、外力が解除されたときに変形部33の形状を復元させるほどの弾性力をほとんど生じないようなフィルム状の部材によって構成されてもよい。
変形部33を構成する材料は、特に限定されることはない。変形部33は、例えば、以下のような種々の材料によって構成することができる。変形部33は、例えば、天然ゴム(NR)や、合成天然ゴム、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、ニトリルゴム(NBR)、エチレン・プロピレンゴム(EPM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリルゴム(ACM)、フッ素ゴム(FKM)、エチレン・酢酸ビニルゴム、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、多硫化ゴムなどによって構成されてもよい。
また、変形部33は、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ナイロン、ポリエチレンテフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF樹脂)、EVOH樹脂などによって構成されてもよい。封止壁部37についても、変形部33と同様に、上述した材料によって構成されてもよい。
変形部33の形状は、ほぼ均一な厚みを有する平坦な形状には限定されない。変形部33は、例えば、厚み方向に撓み変形するように、蛇腹に折り曲げられた構成や、厚みを低減させて折り曲がりやすくするための溝部が設けられた構成を有していてもよい。上記の各実施形態において、弾性材料35と同じ材料によって、変形部33および隔壁部32が構成されていてもよい。また、弾性材料35の一部によって、変形部33および隔壁部32が構成されてもよい。
7-5.他の実施形態5:
アクチュエーター20や、拡大変位機構30、圧力室13の配置構成は、上記の各実施形態の構成に限定されることはない。例えば、上記の第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態において、第2実施形態のように、収容室31と圧力室13とが水平方向に配列されるように構成されてもよい。また、例えば、上記の各実施形態において、アクチュエーター20を水平方向に沿って伸縮するように配置し、変形部33が重力方向に沿って撓み変形するように構成されてもよい。
7-6.他の実施形態6:
上記の第6実施形態で説明した排出流路17および循環部120の構成は、第2実施形態、第3実施形態、第4実施形態、第5実施形態の液体噴射装置100B~100Eに適用されてもよい。上記の第6実施形態の構成において、液体貯留部122や循環路124が省略され、排出流路17を通じて圧力室13から排出された液体DLはそのまま廃棄される構成が採用されてもよい。なお、第3実施形態のヘッド部10Cに、第6実施形態の排出流路17を適用する場合には、変形部33が第1方向D1に撓み変形したときに、排出流路17の流路口17oが実質的に閉塞される状態になるように構成されてもよい。
7-7.他の実施形態7:
上記の第3実施形態で説明した傾斜壁面14は、第1実施形態、第2実施形態、第4実施形態、第5実施形態、第6実施形態のヘッド部10A,10B,10D,10E,10Fに適用されてもよい。上記の第3実施形態において、傾斜壁面14は省略されてもよい。
7-8.他の実施形態8:
上記の各実施形態において、調整部40は省略されてもよい。また、上記の各実施形態において、弾性材料35は与圧された状態で収容室31に充填されていなくてもよい。弾性材料35は調整部40によって与圧されていなくてもよく、製造工程において収容室31に組み付けられるときに材料を収容室31に圧入することによって与圧されていてもよい。
7-9.他の実施形態9:
上記の各実施形態において、ヘッド部10A~10Fは、ノズル12、圧力室13、拡大変位機構30を複数組、備えている。これに対して、ヘッド部10A~10Fは、ノズル12、圧力室13、拡大変位機構30によって構成される吐出機構を1つのみ備える構成であってもよい。
7-10.他の実施形態10:
上記の第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態において、封止壁部37は撓み変形する部材によって構成されている。これに対して、封止壁部37は、撓み変形をほとんどしないような剛性を有する板状部材によって構成されてもよい。この場合には、封止壁部37は、アクチュエーターの20の変位によって移動するように、その外周端部が筐体11に固定されない状態でアクチュエーター20と弾性材料35との間に配置される。この構成では、封止壁部37の外周端部と収容室31の側壁面との間の隙間は、アクチュエーター20によって押圧された弾性材料35がアクチュエーター20側に移動することが抑制される程度の流路抵抗が得られる幅を有していることが望ましい。あるいは、第5実施形態で説明した構成と同様に、封止壁部37の外周端部と収容室31の側壁面との間の隙間に接着材が配置される構成が適用されてもよい。
7-11.他の実施形態11:
本発明は、インクを吐出する液体噴射装置に限らず、インク以外の他の液体を吐出する任意の液体噴射装置にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体噴射装置に本発明は適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材吐出装置。
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材吐出装置。
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を吐出する液体噴射装置。
(5)精密ピペットとしての試料吐出装置。
(6)潤滑油の吐出装置。
(7)樹脂液の吐出装置。
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体噴射装置。
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体噴射装置。
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を吐出する液体噴射装置。
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体吐出ヘッドを備える液体噴射装置。
本明細書において、「液体」とは、液体噴射装置が消費できるような材料であればよい。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であればよく、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。液体の代表的な例としてはインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。また、「液滴」とは、液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。
7-12.他の実施形態12:
上記実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いることができる。
本発明は、上述の実施形態(他の実施形態を含む)や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須ではないと説明されているものに限らず、その技術的特徴が本明細書中に必須であると説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10A…ヘッド部、10B…ヘッド部、10C…ヘッド部、10D…ヘッド部、10E…ヘッド部、10F…ヘッド部、11…筐体、12…ノズル、13…圧力室、14…傾斜壁面、15…供給流路、15o…流路口、16…共通供給流路、17…排出流路、17o…流路口、18…共通排出流路、20…アクチュエーター、21…駆動室、22a…第1端部、22b…第2端部、30…拡大変位機構、31…収容室、32…隔壁部、33…変形部、35…弾性材料、36…フィラー、37…封止壁部、38…接着材、40…調整部、41…調整ネジ、42…ネジ穴、100A…液体噴射装置、100B…液体噴射装置、100C…液体噴射装置、100D…液体噴射装置、100E…液体噴射装置、100F…液体噴射装置、101…制御部、110…供給部、111…タンク、113…供給路、115…圧力調整部、117…加圧ポンプ、120…循環部、121…排出路、122…液体貯留部、123…負圧発生源、124…循環路、CL…隙間、DL…液体

Claims (8)

  1. 液体噴射装置であって、
    液体を吐出するノズルと、
    前記ノズルに連通し、前記液体を収容する圧力室と、
    変位によって、前記圧力室の容積を変更して前記圧力室の圧力を変化させるアクチュエーターと、
    前記圧力室と前記アクチュエーターとの間に配置され、前記アクチュエーターの変位量を拡大して前記圧力室に伝達する拡大変位機構と、
    を備え、
    前記拡大変位機構は、
    前記アクチュエーターに接続され、前記アクチュエーターの変位によって弾性変形する弾性材料と、
    前記弾性材料が収容されている収容室と、
    前記収容室と前記圧力室とを隔てる隔壁部と、
    を備え、
    前記隔壁部は、前記圧力室の壁面の少なくとも一部を構成し、前記弾性材料からの圧力を受けて撓み変形する変形部を有し、
    前記変形部の面積が、前記弾性材料における前記アクチュエーターからの圧力を受ける部位の面積よりも小さく、
    前記弾性材料の内部には、前記弾性材料よりも圧縮率が小さいフィラーが分散して配置されている、液体噴射装置。
  2. 請求項1記載の液体噴射装置であって、
    前記変形部は、前記収容室から前記圧力室に向かう第1方向に撓み変形するときに、前記第1方向とは反対の第2方向に弾性力が生じる状態で撓み変形するダイヤフラムによって構成されている、液体噴射装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の液体噴射装置であって、
    前記変形部のヤング率は、前記弾性材料のヤング率よりも大きい、液体噴射装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記拡大変位機構は、さらに、前記アクチュエーターと前記弾性材料との間に配置されて、前記収容室を封止し、前記アクチュエーターの変位によって撓み変形する封止壁部を備える、液体噴射装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記弾性材料は、与圧された状態で前記収容室に充填されている、液体噴射装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記圧力室には、前記圧力室の壁面において開口し、前記液体が流通する流路口が設けられており、
    前記変形部は、前記アクチュエーターが、前記ノズルから前記液体を吐出させる吐出圧力が前記圧力室に生じるように変位したときに、前記流路口を閉塞するように撓み変形する、液体噴射装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、さらに、
    前記圧力室に接続され、前記圧力室に前記液体を供給する供給流路と、
    前記圧力室に接続され、吐出に用いられなかった前記圧力室の前記液体を排出する排出流路と、
    を備える、液体噴射装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記ノズルと、前記圧力室と、前記アクチュエーターと、前記拡大変位機構と、を複数組、備えている、液体噴射装置。
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