JP7085896B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
また、可動体の挿入部にコイルばねを押し込む際、突出部とコイルばねとが干渉する。そのため、突出部の先端部が尖っていると、突出部の先端部とコイルばねとが干渉した際に、突出部の先端部が欠損し易くなる。突出部の先端部が欠損すると、実質的に突出部の高さが低くなるため、コイルばねが突出部から抜け易くなる等の懸念がある。この点、上記構成のように、突出部の先端部に平坦面が形成されていれば、突出部が欠損し難くなるため、突出部からコイルばねが抜け易くなる等の懸念が生じ難くなる。
この構成によれば、コイルばねが挿入開口部の方向にずれた場合には、コイルばねの内周面が突出部の直交面に接触することにより、コイルばねが挿入部から抜け難くなるとともに、可動接触子も挿入部から抜け難くなる。
この構成によれば、コイルばねに突出部が挿入された後、更にコイルばねを押し込んだ際に、コイルばねの内周面が段差部に接触するため、コイルばねの過剰な押し込みを抑制することができる。
この構成によれば、コイルばねの一端部又は他端部に第2突出部が更に挿入されることにより、コイルばねの両端部に対して抜け止めがなされるため、挿入部からコイルばねが更に抜け難くなる。
この構成によれば、コイルばねの一端部又は他端部が溝部に更に挿入されることにより、コイルばねの両端部に対して抜け止めがなされるため、挿入部からコイルばねが更に抜け難くなる。
<第1実施形態>
はじめに、図1に示される第1実施形態の回路遮断器10について説明する。図1に示されるように、本実施形態の回路遮断器10は、ハウジング20の左側壁部201において外部に露出するように設けられる電源側端子31と、ハウジング20の右側壁部202において外部に露出するように設けられる負荷側端子41とを備えている。電源側端子31には電源側配線が接続される。負荷側端子41には負荷側配線が接続される。回路遮断器10は、電源側端子31と負荷側端子41とが電気的に接続されている状態と、それらの接続が遮断されている状態とを切り替えることにより、電源側配線と負荷側配線との電気的な接続状態を切り替えることの可能な装置である。
コイルばね80の一端部81により押圧される可動接触子50の押圧面54には、突出部55が形成されている。突出部55には、コイルばね80の一端部81が挿入されている。突出部55における挿入部63の挿入開口部636に対向する部分には、傾斜面550が形成されている。傾斜面550は、挿入部63の挿入開口部636に近づくほど突出部55の高さが低くなるように押圧面54に対して傾斜するように形成されている。突出部55における傾斜面550とは反対側の部分には、押圧面54に対して直交する直交面551が形成されている。
図4に示されるように、セパレータ60に可動接触子50を固定する際には、まず、セパレータ60の開口部634から可動接触子50が矢印cで示される方向に挿入された後、可動接触子50の係合部53がセパレータ60の係合溝633に係合される。その後、図5に示されるように、コイルばね80が、セパレータ60の挿入開口部636から挿入部63に圧縮された状態で、矢印dで示される方向に挿入される。この際、コイルばね80が可動接触子50の突出部55に向かって押し込まれると、コイルばね80が突出部55の傾斜面550をスライド移動しながら自然に圧縮される。そして、コイルばね80が更に押し込まれると、図3に示されるように、コイルばね80の一端部81に突出部55が挿入される。これにより、セパレータ60に対する可動接触子50の固定が完了する。
(1)例えば、図6に示されるように、突出部55に傾斜面550が形成されていない場合、コイルばね80の一端部81を突出部55に挿入するためには、挿入部63に挿入することができるようにコイルばね80を圧縮する作業だけでなく、コイルばね80の一端部81を突出部55に挿入するためにコイルばね80を更に圧縮する作業を行う必要がある。この点、本実施形態の回路遮断器10では、コイルばね80の一端部81を突出部55に挿入する際に、挿入部63に挿入することができるようにコイルばね80を圧縮する作業を行うだけでよいため、可動接触子50を押圧するためのコイルばね80をセパレータ60に容易に配置することが可能となる。
次に、第1実施形態の回路遮断器10の変形例について説明する。
図7に示されるように、本変形例の回路遮断器10では、突出部55が、可動接触子50の押圧面54に代えて、セパレータ60の下方内壁面632に形成されている。下方内壁面632は、セパレータ60においてコイルばね80の他端部が当接する部分である。突出部55は、コイルばね80の他端部82に挿入されている。このような構造であっても第1実施形態の回路遮断器10と同一又は類似の作用及び効果を得ることができる。
次に、回路遮断器10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態の回路遮断器10との相違点を中心に説明する。
図8に示されるように、本実施形態の回路遮断器10では、突出部55の先端部に、押圧面54に対して平行な平坦面552が形成されている。
(3)セパレータ60の挿入部63にコイルばね80を押し込む際、突出部55とコイルばね80とが干渉する。そのため、第1実施形態の突出部55のように、その先端が尖っていると、突出部55とコイルばね80とが干渉した際に突出部55の先端部が欠損し易くなる。突出部55の先端部が欠損すると、実質的に突出部55の高さが低くなるため、突出部55からコイルばね80が抜け易くなる等の懸念がある。この点、本実施形態の回路遮断器10のように、突出部55の先端部に平坦面552が形成されていれば、突出部55が欠損し難くなるため、突出部55からコイルばね80が抜け易くなる等の懸念が生じ難くなる。
次に、回路遮断器10の第3実施形態について説明する。以下、第2実施形態の回路遮断器10との相違点を中心に説明する。
図9に示されるように、本実施形態の回路遮断器10では、突出部55における挿入部63の挿入開口部636に対向する部分に、押圧面54に対して直交するように段差部553が形成されるとともに、この段差部553に連続して傾斜面550が形成されている。なお、段差部553の高さHは、コイルばね80の素線径φよりも短い長さに設定されている。
(4)コイルばね80の一端部に突出部55が挿入された後、更にコイルばね80を押し込んだ際に、コイルばね80の内周面が段差部553に接触することにより、コイルばね80を押し込み難くなる。これにより、コイルばね80の過剰な押し込みを抑制することができる。
次に、回路遮断器10の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態の回路遮断器10との相違点を中心に説明する。
図10に示されるように、本実施形態の回路遮断器10では、コイルばね80の他端部82が接触するセパレータ60の下方内壁面632に突出部637が更に形成されている。突出部637は、コイルばね80の他端部82に挿入されている。
以上説明した本実施形態の回路遮断器10によれば、以下の(5)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(変形例)
次に、第4実施形態の回路遮断器10の変形例について説明する。
なお、上記各実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・図7に示される第1実施形態の変形例の回路遮断器10に対して、第4実施形態及びその変形例の回路遮断器10の構造を適用することが可能である。すなわち、図7に示される回路遮断器10において、可動接触子50の押圧面54に突出部637や溝部638を形成してもよい。
・セパレータ60は、ハンドル70の操作に基づいて回転動作するものに限らず、直線状に動作するものであってもよい。
30:固定接触子
31:電源側端子
41:負荷側端子
50:可動接触子
54:押圧面
55:突出部(第1突出部)
60:セパレータ(可動体)
63:挿入部
70:ハンドル
80:コイルばね
81:一端部
82:他端部
550:傾斜面
551:直交面
552:平坦面
553:段差部
631:上方内壁面(第1内壁面)
632:下方内壁面(第2内壁面)
636:挿入開口部
637:突出部(第2突出部)
638:溝部
Claims (3)
- 固定接触子及び可動接触子を接触及び離隔することにより電源側端子及び負荷側端子の間の電路を接続及び遮断することの可能な回路遮断器であって、
前記電路を接続及び遮断する際に操作されるハンドルと、
前記ハンドルの操作に連動して動作するとともに、前記可動接触子が挿入される筒状の挿入部が形成される可動体と、
前記挿入部に配置され、前記可動接触子を前記挿入部の第1内壁面に押圧するコイルばねと、を備え、
前記挿入部には、前記コイルばねを挿入可能な挿入開口部が形成され、
前記コイルばねの一端部により押圧される前記可動接触子の押圧面、及び前記コイルばねの他端部が当接する前記挿入部の第2内壁面のいずれか一方には、前記コイルばねが挿入される突出部が形成され、
前記突出部における前記挿入開口部に対向する部分には、前記挿入部の挿入開口部に近づくほど前記突出部の高さが低くなるように前記押圧面に対して傾斜する傾斜面が形成されている一方、
前記突出部の先端部には、前記押圧面に対して平行な平坦面が形成されている
回路遮断器。 - 前記突出部における前記傾斜面とは反対側の部分には、前記押圧面に対して直交する直交面が形成されている
請求項1に記載の回路遮断器。 - 前記突出部における前記挿入部の挿入開口部に対向する部分には、前記押圧面に対して直交する段差部が形成されるとともに、前記段差部に連続して前記傾斜面が形成されている
請求項1に記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
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JP2018099536A JP7085896B2 (ja) | 2018-05-24 | 2018-05-24 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018099536A JP7085896B2 (ja) | 2018-05-24 | 2018-05-24 | 回路遮断器 |
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JP2019204701A JP2019204701A (ja) | 2019-11-28 |
JP7085896B2 true JP7085896B2 (ja) | 2022-06-17 |
Family
ID=68727227
Family Applications (1)
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JP2018099536A Active JP7085896B2 (ja) | 2018-05-24 | 2018-05-24 | 回路遮断器 |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4731499Y1 (ja) * | 1967-11-30 | 1972-09-21 | ||
JPH032742Y2 (ja) * | 1985-07-02 | 1991-01-24 |
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2018
- 2018-05-24 JP JP2018099536A patent/JP7085896B2/ja active Active
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