JP7064981B2 - 回路遮断器 - Google Patents
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Description
さらに、この構成によれば、リンク部材の動作がトリップアームにより阻害されることを回避できる。
上記の回路遮断器において、セパレータは、連結板の他端部との干渉を回避するためのセパレータ切欠き部を有していることが好ましい。
図1に示される本実施形態の回路遮断器10は、単相三相式の電路等に配置される回路遮断器である。図1に示されるように、本実施形態の回路遮断器10は、ハウジング20の左側壁部21において外部に露出するように設けられる電源側端子31と、ハウジング20の右側壁部22において外部に露出するように設けられる負荷側端子41とを備えている。なお、図1では、ハウジング20の上蓋の図示が省略されている。電源側端子31には電源側配線が接続される。負荷側端子41には負荷側配線が接続される。回路遮断器10は、電源側端子31と負荷側端子41とが電気的に接続されている状態と、それらの接続が遮断されている状態とを切り替えることにより、電源側配線と負荷側配線との電気的な接続状態を切り替えることの可能な装置である。
第1連結ピン82は、軸線m1を中心に円柱状に形成されており、連結板81の一端部に形成された貫通孔810に挿通されている。このような構造からなる第1連結ピン82は、連結板81の一側面から突出するように設けられるアーム部820と、アーム部820と同軸上に配置されて連結板81の他側面から突出するように設けられるアーム部821とを有している。本実施形態では、アーム部820が第1アーム部に相当し、アーム部821が第2アーム部に相当する。
図1に示されるように、リンク部材80の他端部に設けられる第2連結ピン83は、セパレータ60の上方の一端面62に接触している。より詳しくは、図4に示されるように、第2連結ピン83のアーム部830,831がセパレータ60の一端面62に接触している。リンク部材80は、第1連結ピン82を介してハンドル70から伝達される操作力をセパレータ60に第2連結ピン83を介して伝達することにより、セパレータ60を、図1に示される保持位置から、図2に示される押圧位置に変位させる。
図1に示されるように、セパレータ60のX2方向の側壁部65には、トリップアーム110が近接して配置されている。トリップアーム110は、セパレータ60の挿入部63のX2方向側の開口部分を閉塞するように配置されている。このトリップアーム110にリンク部材80の第2連結ピン83が接触することにより、セパレータ60の挿入部63から第2連結ピン83が脱落しないようになっている。すなわち、トリップアーム110は第2連結ピン83の移動を規制している。トリップアーム110は、ハンドル70の回転軸71に連結されており、回転軸71を中心に回転可能に支持されている。図4に示されるように、トリップアーム110には、リンク部材80の連結板81との干渉を回避するための切欠き部111が形成されている。本実施形態では、切欠き部111がトリップアーム切欠き部に相当する。
可動磁気片92は、「へ」の字状に形成されている。可動磁気片92の一辺920はオイルダッシュポット93の上面930に対向している。可動磁気片92の他辺921はラッチ片100に対向している。可動磁気片92は、一辺920と他辺921との接続部分である角部922において回動可能に支持されている。また、可動磁気片92は、図示しないコイルばねから付与される付勢力により、図1に示される位置で、すなわち一辺920がオイルダッシュポット93の上面930から離間し、且つ他辺921がラッチ片100から離間している位置で保持されている。
(1)リンク部材80は、板状の連結板81と、連結板81の一端部に設けられる第1連結ピン82と、連結板81の他端部に設けられる第2連結ピン83とを有する。ハンドル70は、第1連結ピン82のアーム部820,821が挿入される挿入部72を有する。セパレータ60は、第2連結ピン83のアーム部830,831に接触している。このような構成によれば、ハンドル70からリンク部材80を介してセパレータ60に動力を伝達することが可能となる。また、リンク部材80の連結板81として一枚の板材を用いるだけでよいため、従来のリンク部材のように一対の板材を用いる必要がない。よって、リンク部材80の構造を簡素化することができるとともに、リンク部材80の材料歩留まりを改善することができる。また、部品コストや製造コストを減少させることもできる。
(5)トリップアーム110は、連結板81の他端部との干渉を回避するための切欠き部111を有している。これにより、リンク部材80の動作がトリップアーム110により阻害されることを回避できる。
・セパレータ60やハンドル70、トリップアーム110の形状は適宜変更可能である。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
20:ハウジング
30:固定接触子
31:電源側端子
41:負荷側端子
50:可動接触子
60:セパレータ
66:切欠き部(セパレータ切欠き部)
70:ハンドル
72:挿入部
73:切欠き部(ハンドル切欠き部)
80:リンク部材
81:連結板
82:第1連結ピン
83:第2連結ピン
100:ラッチ片
110:トリップアーム
111:切欠き部(トリップアーム切欠き部)
820:アーム部(第1アーム部)
821:アーム部(第2アーム部)
830:アーム部(第3アーム部)
831:アーム部(第4アーム部)
Claims (3)
- ハウジングの内部に収容された固定接触子及び可動接触子が接触及び離隔することにより電源側端子及び負荷側端子の間の電路を接続及び遮断することの可能な回路遮断器であって、
オン位置及びオフ位置に操作可能なハンドルと、
前記ハンドルがオフ位置に操作されているときに保持位置に位置することにより前記固定接触子から離隔した状態で前記可動接触子を保持する一方、前記ハンドルが前記オフ位置からオン位置に操作された際に前記保持位置から押圧位置に変位して前記可動接触子を押圧することにより前記固定接触子に接触させるセパレータと、
前記ハンドルの操作力を前記セパレータに伝達することにより前記セパレータを前記保持位置及び前記押圧位置に変位させるリンク部材と、を備え、
前記リンク部材は、
板状の連結板と、
前記連結板の一端部に設けられ、前記連結板の一側面から突出するように設けられる第1アーム部、及び前記第1アーム部と同軸上に配置されて前記連結板の他側面から突出するように設けられる第2アーム部を有する第1連結ピンと、
前記連結板の他端部に設けられ、前記連結板の一側面から突出するように設けられる第3アーム部、及び前記第3アーム部と同軸上に配置されて前記連結板の他側面から突出するように設けられる第4アーム部を有する第2連結ピンと、を有し、
前記ハンドルは、前記第1連結ピンの前記第1アーム部及び前記第2アーム部が挿入される挿入部を有し、
前記セパレータは、前記第2連結ピンの前記第3アーム部及び前記第4アーム部に接触している一方、
前記電路に過電流が流れた際に変位するラッチ片と、
前記ラッチ片の変位に基づいて変位するトリップアームと、を更に備え、
前記トリップアームは、
前記電路に過電流が流れていない場合、前記セパレータに近接して配置されることにより、前記第2連結ピンの移動を規制するとともに、
前記電路に過電流が流れた場合、前記ラッチ片の変位に基づいて前記セパレータから離間するように変位するとともに、当該変位によって前記第2連結ピンの移動の規制を解除することにより、前記リンク部材から前記セパレータに付与されている力を解除し、
前記リンク部材から前記セパレータに付与されている力が解除された際に、前記セパレータが前記押圧位置から前記保持位置に変位することにより、前記可動接触子が前記固定接触子から離隔し、
前記トリップアームは、前記連結板の他端部との干渉を回避するためのトリップアーム切欠き部を有している
回路遮断器。 - 前記ハンドルは、前記挿入部を第1挿入部及び第2挿入部に分離するように設けられ、且つ前記連結板の一端部が挿入されるハンドル切欠き部を更に有し、
前記第1挿入部には、前記第1アーム部が回転可能に挿入され、
前記第2挿入部には、前記第2アーム部が回転可能に挿入されている
請求項1に記載の回路遮断器。 - 前記セパレータは、前記連結板の他端部との干渉を回避するためのセパレータ切欠き部を有している
請求項1又は2に記載の回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121581A JP7064981B2 (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018121581A JP7064981B2 (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 回路遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020004560A JP2020004560A (ja) | 2020-01-09 |
JP7064981B2 true JP7064981B2 (ja) | 2022-05-11 |
Family
ID=69100852
Family Applications (1)
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JP2018121581A Active JP7064981B2 (ja) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7064981B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0754910Y2 (ja) * | 1990-03-16 | 1995-12-18 | 和泉電気株式会社 | 回路しゃ断器 |
-
2018
- 2018-06-27 JP JP2018121581A patent/JP7064981B2/ja active Active
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Publication number | Publication date |
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JP2020004560A (ja) | 2020-01-09 |
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