JP7084286B2 - ヒンジ装置および建具 - Google Patents

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本発明は、扉体を開閉可能に支持するヒンジ装置および建具に関する。
従来、扉が枠体に丁番を介して開閉可能に保持されたドアの吊元側に設置される指詰め防止装置が知られている(特許文献1参照)。
指詰め防止装置は、上下方向に延びて互いに重ね合わされた複数の円弧パネルが吊元側において枠体および扉の間を覆って配置されており、扉の開閉に応じて複数の円弧パネルが互いに円弧方向に移動する構成とされている。このように指詰め防止装置を設置することで、吊元側において枠体および扉の間に指が差し込まれることを防止している。
特開2010-216220号公報
ところで、特許文献1に記載の指詰め防止装置では、枠体および扉の間を覆う上下方向に延びた円弧パネルが外観上目立ってしまう。ここで、指詰め防止装置を取り外せば円弧パネルが目立つことのないシンプルな外観を構成できるが、枠体および扉の間が露出することとなるので、子供などが指を枠体および扉の間に差し込むことが可能となる。この場合、指挟みリスクを軽減することが望まれる。
本発明は、指挟みリスクを軽減できるヒンジ装置および建具を提供することを目的とする。
本発明のヒンジ装置は、枠体に取付可能な枠側羽根板部を有した枠側丁番と、扉体に取付可能な扉側羽根板部を有した扉側丁番とを備え、前記枠側丁番および前記扉側丁番は、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の一方の縦縁側に構成された連結軸部で互いに連結され、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうち少なくとも一方の横縁は、第一横縁部と、前記第一横縁部に対して前記連結軸部側に位置する第二横縁部とを有し、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁の対向配置状態において、前記第一横縁部と前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間の寸法は、前記第二横縁部と前記他方の横縁との間の寸法よりも大きい寸法とされることを特徴とする。
また、本発明の建具は、枠体と、前記枠体の開口に配置された障子と、前記障子を前記枠体に対して開閉可能に取り付ける前述した本発明のヒンジ装置とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、指挟みリスクを軽減できるヒンジ装置および建具を提供することができる。
本発明の実施形態に係る玄関ドアを示す外観姿図。 前記実施形態に係る玄関ドアのヒンジ装置を示す説明図。 前記実施形態に係る玄関ドアの要部を示す横断面図。 前記実施形態に係る玄関ドアの動作を示す横断面図。 本発明の第1変形例におけるヒンジ装置を示す説明図。 本発明の第2変形例におけるヒンジ装置を示す説明図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係る建具としての玄関ドア1は、建物に設けられて室内空間(屋内空間)と室外空間(屋外空間)とを仕切る外開き形式の出入り口であって、建物躯体に固定される枠体としてのドア枠2と、ドア枠2の開口に配置された障子としての扉体3とを備えており、ドア枠2は、アルミ押出形材によって形成された上枠21、下枠22および左右の縦枠23を枠組みして形成されており、扉体3は、吊元側(図1において右側)において複数のヒンジ装置4を介してドア枠2の縦枠23に開閉可能に支持されている。
以下の説明において、玄関ドア1の左右方向をX軸方向とし、玄関ドア1の上下方向をY軸方向とし、玄関ドア1の厚さ方向をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。
ヒンジ装置4は、旗丁番によって構成されており、ドア枠2に取り付けられる枠側丁番50と、扉体3に取り付けられる扉側丁番60とを備えている。
枠側丁番50は、図2に示すように、Y軸方向に沿った軸部51と、軸部51からY軸方向に直交する側方に延出した矩形板状の枠側羽根板部52とを有している。
軸部51には上端面511で開口して形成された圧入穴53に差込シャフト70が圧入されており、枠側丁番50は、差込シャフト70が圧入されることによって雄型丁番として構成されている。差込シャフト70は、Y軸方向に延びた円柱本体部71と、円柱本体部71のY軸方向における中間位置に形成された鍔部72とを有している。円柱本体部71のうち鍔部72に対して下側の部分が圧入穴53に圧入されている。
枠側羽根板部52にはビス止め用の四つの取付孔54が形成されている。枠側羽根板部52の上横縁521および下横縁522は軸部51の上端面511および下端面512にそれぞれ沿っており、上横縁521および下横縁522の端部に連続する縦縁523,524のうちの一方の縦縁524に沿って軸部51が配置されている。
この枠側丁番50は、枠側羽根板部52の各取付孔54にビスが挿通されて吊元側の縦枠23の枠見込み面部231(図3参照)にねじ込まれることによって縦枠23に取り付けられ、図3に示す閉鎖状態において軸部51は縦枠23および扉体3に対して室外側に位置する。
扉側丁番60は、枠側丁番50に対して上方に配置されている。扉側丁番60は、Y軸方向に沿った軸穴部61と、軸穴部61からY軸方向に直交する側方に延出した矩形板状の扉側羽根板部62とを有している。
軸穴部61にはその下端面612で開口した軸穴63がY軸方向に沿って形成されることで雌型丁番として構成されている。軸穴63には差込シャフト70の円柱本体部71のうち鍔部72に対して上側の部分が回動可能に挿入されており、差込シャフト70が圧入された軸部51と軸穴部61とによって枠側丁番50および扉側丁番60を互いに連結した連結軸部8が構成される。ここで、鍔部72の下面は軸部51の上端面511に当接しており、鍔部72の上面と軸穴部61の下端面612との間にはワッシャー73が介在されており、鍔部72およびワッシャー73を合わせた厚さ寸法によって軸部51および軸穴部61間のY軸方向における寸法CH1の隙間が設定される。
扉側羽根板部62にはビス止め用の四つの取付孔64が形成されている。扉側羽根板部62の上横縁621および下横縁622は、軸穴部61の上端面611および下端面612にそれぞれ沿っており、上横縁621および下横縁622の端部に連続する縦縁623,624のうちの一方の縦縁624に沿って軸穴部61が配置されている。
この扉側丁番60は、扉側羽根板部62の各取付孔64にビスが挿通されて扉体3の吊元側の扉見込み面部31(図3参照)にねじ込まれることによって扉体3に取り付けられ、図3に示す閉鎖状態において軸穴部61は縦枠23および扉体3に対して室外側に位置する。本実施形態では、扉側羽根板部62および扉見込み面部31の間には板状のスペーサ5が介在されている。
ここで、扉側羽根板部62の下横縁622は、縦縁623に連続した第一横縁部625と、縦縁624に連続した第二横縁部626と、第一横縁部625および第二横縁部626に連続した連続縁部627とを有している。下横縁622が上横縁521に上下に対向して配置された図2に示す対向配置状態では、第一横縁部625および第二横縁部626はそれぞれZ軸方向に沿っている。第二横縁部626は第一横縁部625に対して連結軸部8側に位置している。連続縁部627は第二横縁部626から上方に立ち上げられていると共にY軸方向に対して縦縁623側に傾斜しており、このため、連続縁部627の上端はその下端よりも縦縁623側に位置している。
以上のヒンジ装置4では、図2に示す対向配置状態において枠側丁番50の上横縁521および扉側丁番60の第二横縁部626の間に寸法CH1の間隔が形成され、且つ、上横縁521および第一横縁部625の間に寸法CH2の間隔が形成される。寸法CH2は例えば子供の手指9の指幅寸法W1以上の寸法に設定され、寸法CH1は指幅寸法W1よりも小さい寸法に設定される。本実施形態では、寸法CH1,CH2はASTM基準(ASTM:America Society for Testing and Materials(米国材料試験協会))に基づいて設定されていてもよい。具体的には、寸法CH1は5mm未満に設定され(ASTM F 963-03「8歳未満の子供の指が入らない」)、寸法CH2は13mm以上に設定される(ASTM F 963-03「8歳未満の子供の指を挟み込まない」)。なお、前述したASTM基準では、8歳未満の子供の手指9の指幅寸法W1を想定しているが、これに限られず、8歳以上の手指9の指幅寸法を本実施形態における指幅寸法W1としてもよい。この場合でも、寸法CH2は指幅寸法W1よりも大きい寸法に設定され、寸法CH1は指幅寸法W1よりも小さい寸法に設定される。
第一横縁部625の長さ寸法D1(図2においてZ軸方向に沿った寸法)と、扉側羽根板部62の縦縁623から扉体3の室内面までのZ軸方向における寸法D3(図4参照)とを合わせた合計寸法は、例えば子供の手指9の所定の指長さ寸法L1以上の寸法に設定され、指長さ寸法を指先から第二間接までの寸法35mmとして想定した場合には前記合計寸法は35mm以上の寸法に設定される。
第二横縁部626の長さ寸法D2は、図4に示すように扉側羽根板部62の縦縁624から扉体3の室外面までの間隔の寸法CW1よりも長い寸法に設定されており、このため、ヒンジ装置4は軸穴部61と扉体3の室外面との間から枠側羽根板部52および扉側羽根板部62の間に手指9が差し込まれることが阻止される構成となっている。
また、図3に示す閉鎖状態において、縦枠23の枠見込み面部231と扉体3の扉見込み面部31とのX軸方向における間隔を寸法CW2とした場合、扉側羽根板部62および枠見込み面部231間の間隔は寸法CW2から枠側羽根板部52の厚さ寸法を差し引いた寸法CW3となり、枠側羽根板部52および扉見込み面部31間の間隔は寸法CH2から扉側羽根板部62およびスペーサ5を合わせた厚さ寸法を差し引いた寸法CW4となる。
以上に述べた本実施形態に係る玄関ドア1では、扉体3がドア枠2に対して差込シャフト70の軸心の周りで開閉移動すると、ヒンジ装置4の扉側丁番60は枠側丁番50に対して回動し、図4に示すように扉側丁番60がR方向に回動することで扉体3がドア枠2内の開口を閉鎖し、この閉鎖状態でヒンジ装置4は図2および図3に示す状態となる。
ここで例えば、図4に示す状態において、手指9が室内側から枠側丁番50および扉側丁番60の間に差し込まれても、枠側羽根板部52の上横縁521と扉側羽根板部62の第一横縁部625の間に指逃げ空間10(図2参照)が形成されているので、手指9は指逃げ空間10に逃げ込んで図4に示すように扉見込み面部31に掛けられた状態となる。このため、扉体3が閉じられてヒンジ装置4が図2および図3に示す状態となっても、手指が枠側羽根板部52の上横縁521と扉側羽根板部62の下横縁622とに挟み込まれ指挟みリスクが軽減される。
また、枠側羽根板部52および扉側羽根板部62のうち室外側の外部の露出した部分では、これらの間隔が寸法CH1と小さいので、室外側から枠側羽根板部52および扉側羽根板部62の間に手指9が差し込まれることは阻止される。
[変形例]
前記実施形態では、扉側丁番60の下横縁622が第一横縁部625および第二横縁部626を有したヒンジ装置4を備えているが、これに限らず、例えば図5に示す第1変形例のように、枠側丁番50および扉側丁番60の双方に第一横縁部625および第二横縁部626が形成されたヒンジ装置4Bを備えていてもよい。
ヒンジ装置4Bでは、枠側羽根板部52の上横縁521と扉側羽根板部62の下横縁622とが対向して配置された図5に示す対向配置状態で第一横縁部625同士および第二横縁部626同士が上下に対向して配置されており、第一横縁部625間の間隔が寸法CH2(指幅寸法W1以上の寸法)とされ、第二横縁部626間の間隔が寸法CH1とされ、第一横縁部625間の空間が指逃げ空間10とされている。また、第一横縁部625および第二横縁部626に連続した連続縁部627はY軸方向に沿っている。
なお、ヒンジ装置4Bにおける第二横縁部626は、枠側羽根板部52の縦縁524および扉側羽根板部62の縦縁624から扉体3の室外面までの間隔の寸法CW1(図4参照)よりも小さい寸法に設定されているが、このように第二横縁部626が形成されていても、枠側羽根板部52および扉側羽根板部62のうち室外側に露出する部分におけるこれらの隙間を狭めることができ、その分、室外側から枠側羽根板部52および扉側羽根板部62の間に手指9が差し込まれるおそれを低減できる。
また、前述した玄関ドア1は、ヒンジ装置4に代えて、例えば図6に示す第2変形例のように、枠側丁番50および扉側丁番60の双方に対して、傾斜した第一横縁部625および第二横縁部626が形成されたヒンジ装置4Cを備えていてもよい。
ヒンジ装置4Cにおける枠側羽根板部52の上横縁521は、連結軸部8の軸方向に直交する方向(図6ではZ軸方向)に対して傾斜しており、上横縁521の縦縁523側の端部が縦縁524側の端部よりも下方に位置している。また、ヒンジ装置4Cにおける扉側羽根板部62の下横縁622は、連結軸部8の軸方向に直交する方向(図6ではZ軸方向)に対して傾斜しており、下横縁622の縦縁623側の端部が縦縁624側の端部よりも上方に位置している。このように上横縁521および下横縁622が傾斜しているので、図6に示すように枠側羽根板部52および扉側羽根板部62が上下に対向して配置された対向配置状態では、枠側羽根板部52および扉側羽根板部62間の間隔は連結軸部8側から縦縁523,524側に向かうに連れて徐々に拡がっている。ここで、第一横縁部625は、上横縁521および下横縁622のうちこれらが指幅寸法W1以上の寸法を隔てて位置する領域によってそれぞれ構成される。また、第二横縁部626は、上横縁521および下横縁622のうちこれらが指幅寸法W1よりも小さい寸法とされる領域によってそれぞれ構成される。なお、ヒンジ装置4Cでは、第一横縁部625および第二横縁部626は前述した連続縁部627を介さずに互いに連続している。
このヒンジ装置4Cにおいても、第一横縁部625の間には指逃げ空間10が形成される一方、第二横縁部626の間は狭められるので室外側から手指9を差し込み難い構成となっている。
以上に述べた第2変形例では、枠側羽根板部52の上横縁521と扉側羽根板部62の下横縁622の双方とも、第一横縁部625および第二横縁部626を有しているが、例えば、上横縁521および下横縁622のうちのいずれか一方の横縁だけが第一横縁部625および第二横縁部626を有し、他方の横縁は連結軸部8の軸方向に直交する方向に沿っていてもよい。この場合、連結軸部8の軸方向に直交する方向(図6ではZ軸方向)に対する前記一方の横縁の傾斜角度は、上横縁521および下横縁622の双方とも第一横縁部625および第二横縁部626を有する場合に上横縁521および下横縁622の傾斜角度よりも大きい角度に設定される。
[本発明のまとめ]
本発明のヒンジ装置は、枠体に取付可能な枠側羽根板部を有した枠側丁番と、扉体に取付可能な扉側羽根板部を有した扉側丁番とを備え、前記枠側丁番および前記扉側丁番は、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の一方の縦縁側に構成された連結軸部で互いに連結され、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうち少なくとも一方の横縁は、第一横縁部と、前記第一横縁部に対して前記連結軸部側に位置する第二横縁部とを有し、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁の対向配置状態において、前記第一横縁部と前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間の寸法は、前記第二横縁部と前記他方の横縁との間の寸法よりも大きい寸法とされることを特徴とする。
本発明のヒンジ装置によれば、枠側羽根板部の上横縁および扉側羽根板部の下横縁のうちの少なくとも一方の横縁における第一横縁部と他方の横縁との間に指逃げ空間が形成可能となるので、例えば扉体の閉鎖移動時に子供などが指を枠側羽根板部および扉側羽根板部の間に差し込んでしまっても、前述した指逃げ空間に指を逃げ込ませることができて、指が枠側羽根板部および扉側羽根板部の間に挟み込まれる指挟みリスクを軽減できる。
また、枠側丁番および扉側丁番を枠体および扉体にそれぞれ取り付けた場合に、枠側羽根板部および扉側羽根板部のうちの連結軸部側寄りの部分が見込み方向において枠体および扉体の間から外部に突出して配置されることがある。このように配置された場合であっても、第二横縁部および他方の横縁の間の寸法が第一横縁部および他方の横縁の間の寸法よりも小さい寸法とされるので、指幅寸法よりも小さい寸法に設定でき、子供などがヒンジ装置のうち外部の露出した部分から枠側羽根板部および扉側羽根板部の間に指を差し込んでしまうおそれを低減できる。
加えて、枠側羽根板部の上横縁および扉側羽根板部の下横縁のうちの少なくとも一方の横縁に対して、前述した第一横縁部よりも他方の横縁から離間させて指逃げ空間を形成するので、例えば枠側羽根板部および扉側羽根板部を連結した連結軸部にカラーなどを設置して当該枠側羽根板部および扉側羽根板部を互いに離間させてこれらの間に指逃げ空間を形成する場合と比べて、カラーを設置する必要がなく、このようなカラーが外観上目立つこともない。
本発明のヒンジ装置では、前記第一横縁部は、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との対向配置状態で当該他方の横縁との間に指幅寸法以上の寸法を隔てて位置し、前記第二横縁部および前記他方の横縁の対向配置状態における間隔は、指幅寸法よりも小さい寸法とされていてもよい。
このような構成によれば、前述した本発明の作用効果を発揮できる。
本発明のヒンジ装置では、前記第一横縁部および前記第二横縁部は、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの一方の横縁に形成され、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁は前記連結軸部の軸方向に直交する方向に沿って形成されていてもよい。
このような構成によれば、枠側羽根板部および扉側羽根板部のうちの一方の横縁にだけ第一横縁部および第二横縁部を形成すればよく、枠側羽根板部および扉側羽根板部のうちの他方の横縁には特段の切削等の加工を要しないので、枠側羽根板部および扉側羽根板部の間に指逃げ空間を形成するためにこれら双方に加工を要するヒンジ装置と比べて、製造コストを削減できる。
本発明のヒンジ装置では、前記第一横縁部および前記第二横縁部は、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの双方にそれぞれ形成され、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の前記第一横縁部同士の間隔寸法が指幅寸法以上の寸法とされていてもよい。
このような構成によれば、枠側羽根板部の第一横縁部および扉側羽根板部の第一横縁部の間に指逃げ空間が形成されるので、前述したように指挟みリスクを軽減できる。
本発明のヒンジ装置では、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの少なくとも一方の横縁は、前記連結軸部の軸方向に直交する方向に対して傾斜して形成され、前記第一横縁部は、前記少なくとも一方の横縁のうち、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間に指幅寸法以上の寸法を隔てて位置する領域によって構成され、前記第二横縁部は、前記少なくとも一方の横縁のうち、前記他方の横縁との間の間隔寸法が指幅寸法よりも小さい寸法とされる領域によって構成されていてもよい。
このような構成によれば、枠側羽根板部の上横縁および扉側羽根板部の下横縁のうちの少なくとも一方の横縁を前述したように傾斜して形成することで、前述した第一横縁部および第二横縁部を簡単に形成できる。
また、前記一方の横縁が傾斜することで、連結軸部の軸方向に略直交する方向から枠側羽根板部おおよび扉側羽根板部の間に指が差し込まれる場合だけでなく、前記軸方向に対する斜め方向から指が差し込まれる場合にも、指を枠側羽根板部および扉側羽根板部の間の逃げ空間に配置でき、指挟みリスクを軽減できる。
本発明の建具は、枠体と、前記枠体の開口に配置された障子と、前記障子を前記枠体に対して開閉可能に取り付ける前述した本発明のヒンジ装置とを備えることを特徴とする。
本発明の建具によれば、前述した本発明のヒンジ装置の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な建具を構成できる。
1…玄関ドア(建具)、10…指逃げ空間、2…ドア枠(枠体)、23…縦枠、231…枠見込み面部、3…扉体、31…扉見込み面部、4,4B,4C…ヒンジ装置、50…枠側丁番、51…軸部、511…上端面、52…枠側羽根板部、521…上横縁、523,524…縦縁、54,64…取付孔、60…扉側丁番、61…軸穴部、612…下端面、62…扉側羽根板部、622…下横縁、623,624…縦縁、625…第一横縁部、626…第二横縁部、627…連続縁部、8…連結軸部、9…手指、CH1,CH2,CW1~CW4,D1~D3…寸法、L1…指長さ寸法、W1…指幅寸法。

Claims (4)

  1. 枠体と、前記枠体の開口に配置された扉体と、前記扉体を前記枠体に対して開閉可能に取り付けるヒンジ装置とを備え、
    前記ヒンジ装置は、前記枠体に取付可能な枠側羽根板部を有した枠側丁番と、前記扉体に取付可能な扉側羽根板部を有した扉側丁番とを備え、
    前記枠側丁番および前記扉側丁番は、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の一方の縦縁側に構成された連結軸部で互いに連結され、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうち少なくとも一方の横縁は、第一横縁部と、前記第一横縁部に対して前記連結軸部側に位置する第二横縁部とを有し、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁の対向配置状態において、前記第一横縁部と前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間の寸法は、前記第二横縁部と前記他方の横縁との間の寸法よりも大きい寸法とされ
    前記第一横縁部は、前記他方の横縁との対向配置状態で当該他方の横縁との間に指幅寸法以上の寸法を隔てて位置し、
    前記第二横縁部および前記他方の横縁の対向配置状態における間隔は、指幅寸法よりも小さい寸法とされ、
    前記第二横縁部の長さ寸法は、前記扉側羽根板部の一方の縦縁から前記扉体の室外面までの間隔の寸法よりも長い寸法とされる
    ことを特徴とする建具
  2. 請求項1に記載の建具において、
    前記第一横縁部および前記第二横縁部は、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの一方の横縁に形成され、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁は前記連結軸部の軸方向に直交する方向に沿って形成されている
    ことを特徴とする建具
  3. 枠体に取付可能な枠側羽根板部を有した枠側丁番と、扉体に取付可能な扉側羽根板部を有した扉側丁番とを備え、
    前記枠側丁番および前記扉側丁番は、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の一方の縦縁側に構成された連結軸部で互いに連結され、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうち少なくとも一方の横縁は、第一横縁部と、前記第一横縁部に対して前記連結軸部側に位置する第二横縁部とを有し、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁の対向配置状態において、前記第一横縁部と前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間の寸法は、前記第二横縁部と前記他方の横縁との間の寸法よりも大きい寸法とされ、
    前記第一横縁部および前記第二横縁部は、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの双方にそれぞれ形成され、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の前記第一横縁部同士の間隔寸法が指幅寸法以上の寸法とされている
    ことを特徴とするヒンジ装置。
  4. 枠体に取付可能な枠側羽根板部を有した枠側丁番と、扉体に取付可能な扉側羽根板部を有した扉側丁番とを備え、
    前記枠側丁番および前記扉側丁番は、前記枠側羽根板部および前記扉側羽根板部の一方の縦縁側に構成された連結軸部で互いに連結され、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうち少なくとも一方の横縁は、第一横縁部と、前記第一横縁部に対して前記連結軸部側に位置する第二横縁部とを有し、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁の対向配置状態において、前記第一横縁部と前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間の寸法は、前記第二横縁部と前記他方の横縁との間の寸法よりも大きい寸法とされ、
    前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの少なくとも一方の横縁は、前記連結軸部の軸方向に直交する方向に対して傾斜して形成され、
    前記第一横縁部は、前記少なくとも一方の横縁のうち、前記枠側羽根板部の上横縁および前記扉側羽根板部の下横縁のうちの他方の横縁との間に指幅寸法以上の寸法を隔てて位置する領域によって構成され、
    前記第二横縁部は、前記少なくとも一方の横縁のうち、前記他方の横縁との間の間隔寸法が指幅寸法よりも小さい寸法とされる領域によって構成されている
    ことを特徴とするヒンジ装置。
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