JP7084282B2 - ペット用トイレ - Google Patents

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Description

本発明は、ペット用トイレに関する。
簡単に行えるペットの健康管理として、ペットの尿を採取して該ペットの健康状態を検査する尿検査の重要性が増している。尿検査は、ペットの疾患の早期発見に有効であり、尿のpH値や尿比重等を測定するキットを用いることで簡単に尿検査を行うことができる。また尿検査は、物理的化学的検査に代えて、その色や濁り具合、尿量等を目視にて観察するだけでもペットの健康状態を把握する上で有効である。
ペットの尿検査を行うための尿検体を回収しやすくするために、特許文献1には、仕切り層により上層部分と下層部分とに区画されたトイレ本体と、該下層部分に収容され、該上層部分で排尿された尿を採取するトレーとを備えるペット用トイレが開示されている。このトレーには、該トレー内に蓄積した尿を注ぎ出す注ぎ口を有していることも、同文献に開示されている。
特開2011-4664号公報
しかし、特許文献1に記載のペット用トイレは、トレーの引き出し方向後端側のみに注ぎ口が設けられているので、尿を注ぎ口から注ぎ出す際の利便性に関して改善の余地があった。また同文献に記載のペット用トイレは、注ぎ口がトレーの外縁を構成するように突出しているので、トレーの外観に関しても改善の余地があった。
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解決し得るペット用トイレを提供することにある。
本発明は、前方に開口する前方開口部を有する本体容器と、該本体容器を上層部分と下層部分とに区画し且つ通液可能な仕切り部と、該下層部分に前記前方開口部を介して出し入れ可能に収容されるトレーとを備えるペット用トイレであって、
前記トレーは、その平面視において長手方向及び幅方向を有する略長方形状であり、該トレーの隅に傾斜面を有する注ぎ口が設けられており、
前記トレーは、該トレーの底部上面を形成する底壁部と、該トレーの内側面を形成し且つ該底壁部の周縁から立ち上がる側壁部とを有しており、
前記傾斜面は、前記側壁部とともに前記内側面を形成しており、
前記トレーの長手方向に沿う断面視において、前記傾斜面は、鉛直方向に対する傾斜角度が前記側壁部の内側面よりも大きく、
前記平面視において、前記傾斜面の幅が、該傾斜面の下端部から上端部に向けて漸次減少しており、該傾斜面の該上端部は、前記長手方向及び前記幅方向のいずれにおいても前記底壁部の端部よりも外方に位置している、ペット用トイレを提供するものである。
また本発明は、前方に開口する前方開口部を有する本体容器と、該本体容器を上層部分と下層部分とに区画し且つ通液可能な仕切り部と、該下層部分に前記前方開口部を介して出し入れ可能に収容されるトレーとを備えるペット用トイレであって、
前記トレーは、その平面視において長手方向及び幅方向を有する略長方形状であり、該トレーの隅に傾斜面を有する注ぎ口が設けられており、
前記トレーは、該トレーの底部上面を形成する底壁部と、該トレーの内側面を形成し且つ該底壁部の周縁から立ち上がる側壁部とを有しており、
前記傾斜面は、前記側壁部とともに前記内側面を形成しており、
前記トレーの長手方向に沿う断面視において、前記傾斜面は、鉛直方向に対する傾斜角度が前記側壁部の内側面よりも大きく、
前記平面視において、前記傾斜面の幅が、該傾斜面の下端部から上端部に向けて漸次減少しており、
前記平面視において、前記傾斜面の下端部における両端の中点と該傾斜面の上端部の頂点とを結ぶ第1仮想直線と、前記長手方向に沿って延びる第2仮想直線とのなす角度が30度以上60度以下である、ペット用トイレを提供するものである。
本発明によれば、トレーから尿を注ぎ出す際の利便性、及びトレーの外観に優れたペット用トイレが提供できる。
図1は、本発明のペット用トイレの一実施形態を示す模式図である。 図2は、図1に示すペット用トイレに備えられたトレーの一実施形態を示す斜視図である。 図3は、図2に示すトレーの注ぎ口の拡大斜視図である。 図4(a)及び(b)は、図2に示すトレーを平面視したときの注ぎ口の要部拡大図である。 図5は、図3に示すトレーのI-I面での断面図である。
以下本発明を、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、トレー4を備えるペット用トイレ1が示されている。
図1に示すペット用トイレ1は、前方開口部2Aを有する本体容器2と、本体容器2を上層部分A及び下層部分Bに区画し且つ尿などの液体を通液可能な仕切り部3と、本体容器2の下層部分に引き出し可能に収容されるトレー4とを備えている。
図1に示すように、本体容器2は、その上部が開口しており、本体容器2における上層部分Aに尿などの液体を通液可能な仕切り部3を有している。本体容器2は、その内周面に、内方に向かって突出する突起又は段部からなる支持部(図示せず)を備えており、仕切り部3を本体容器2の上方から嵌め込むことによって、仕切り部3を本体容器2の上部に脱着自在に固定できるようになっている。
また同図に示すように、本体容器2は、仕切り部3によって区画された下層部分Bにトレー4を収容できるようになっている。トレー4は、本体容器2の前方に開口する前方開口部2Aを介して出し入れ可能に収容できるようになっている。前方開口部2Aの大きさ及び形状は、トレー4の幅方向Yの断面形状及び大きさと略同じに形成されている。
仕切り部3は、簀の子状の通液部31を有している。通液部31は、長手方向Xに延び且つ互いに間隔をおいて平行に配された複数本の第1線材と、幅方向Yに延び且つ互いに間隔をおいて平行に配された複数本の第2線材とが、互いに交差した状態で一体化されている。各線材の間は上層部分A及び下層部分Bを連通する貫通孔となっており、該貫通孔から尿などの液体を上層部分Aから下層部分Bへ通液可能になっている。
トレー4は、仕切り部3を通過した尿などの液状排泄物を収容可能な容器である。トレー4は、本体容器2の下層部分Bに収容可能となっており、本体容器2における前方開口部2Aを介して出し入れ方向に沿って出し入れ可能になっている。図1及び図2に示すように、トレー4は、その平面視において長手方向X及び幅方向Yを有する略長方形状となっており、本実施形態では、トレーの長手方向Xと出し入れ方向とが一致している。トレー4は、少なくとも一つの隅に傾斜面4Sを有する注ぎ口41が設けられており、トレー4を注ぎ口41が位置する方向に傾けることによって、尿などの液状排泄物を注ぎ口から注ぎ出すことができる。収容された尿などの液状排泄物を注ぎ出す際の作業の利便性を高める観点から、図1及び図2に示すように、トレー4は、その各隅に注ぎ口41が設けられていることが好ましい。
図2及び図3に示すように、トレー4は、平面視において長手方向X及び幅方向Yを有する略長方形状をなしている。本実施形態におけるトレー4は、その平面視における図心を中心として点対称の形状を有している。また、トレー4は、長手方向Xに沿う対称軸及び幅方向Yに沿う対称軸について線対称の形状を有しており、トレー4の前後を入れ替えて収容可能となっている。このような構成を有していることによって、例えば尿の廃棄を行うためにトレー4を全て引き出し、その後、本体容器2に挿入する際に、トレー4の前後を気にすることなく挿入することができ、取扱いの利便性を高めることができる。
トレー4は、その底部上面を形成する平坦な底壁部42と、底壁部42の周縁から立ち上がる側壁部43とを有しており、側壁部43はトレー4の内側面及び外側面を形成している。側壁部43は、鉛直方向に立ち上がっていてもよく、鉛直方向から所定の傾きをもって立ち上がっていてもよい。トレー4の側壁部43は、その鉛直方向Zの上端が仕切り部3に接触しないように形成されている。トレー4の出し入れ方向の前端側及び後端側、すなわち長手方向Xの前方側及び後方側には、把手部45が連設されており、トレー4を本体容器2から引き出す際にトレー4の下方から指を引掛けることができるようになっている。注ぎ口41における傾斜面4Sは、側壁部43とともにトレー4の内側面を形成している。
図4(a)に示すように、トレー4は、その平面視において、傾斜面4SのY方向に沿う幅が、傾斜面4Sの底部側に位置する下端部4Bから傾斜面4Sの上部側に位置する上端部4Tに向けて漸次減少している。つまり、傾斜面4Sは、下端部4B側を底辺とし、上端部4T側を頂点とした三角形の形状となっており、下端部4Bと底壁部42の端部とが接続されている。本実施形態では、傾斜面4Sの下端部4Bは、長手方向Xにおける底壁部の端部42Xと接続しており、また、下端部4Bは傾斜面4Sに隣接する側壁部43の下端からそれぞれ連続した一体成形の構造となっている。下端部4Bは、その一端及び長手方向Xにおける側壁部43Xの下端部と、下端部4Bの他端及び幅方向Yにおける側壁部43Yの下端部とがそれぞれ接続されている。傾斜面の上端部4Tは、長手方向Xにおける底壁部の端部42X及び幅方向Yにおける底壁部の端部42Yよりも外方に位置している。このような構成を有していることによって、トレーから尿を注ぎ出す際の利便性を確保しつつ、トレーの外観に優れたものとなる。
傾斜面4Sを所望の傾斜角度となるように形成しやすくするとともに、トレー内の尿を上端部に集めやすくして尿の注ぎ出しを首尾よく行う観点から、トレー4における注ぎ口41は、側壁部43の一端と、傾斜面4Sにおける上端部4Tと、下端部4Bとがそれぞれ接続する第2側壁部47を有していることが好ましい。本実施形態では、第2側壁部47は、底壁部42、側壁部43及び傾斜面4Sとともに一体成形の構造となっている。第2側壁部47を有していることによって、側壁部43の寸法や配置を変更することなく注ぎ口41を形成することができるので、トレーの尿回収に寄与する底面積を十分に確保することができるという利点もある。
図3に示す第2側壁部47は、幅方向側壁部43Yの一端と、傾斜面4Sの一辺とを接続する幅方向第2側壁部47aと、長手方向側壁部43Xの一端と、傾斜面4Sの他辺とを接続する長手方向第2側壁部47bとから構成されており、これらの側壁部は傾斜面4Sとともにトレー4の内側面を形成するとともに、注ぎ口41を構成している。各第2側壁部47a,47bは、内側面を形成する面が逆三角形状となっている。本実施形態における各第2側壁部47a,47bは、傾斜面4Sとは異なり、略鉛直方向Zに延びるように設けられている。各第2側壁部47a,47bは平面であってもよく、曲面であってもよい。
図5は、図3に示すトレー4のI-I面での断面図である。トレー4は、その長手方向Xに沿う断面視において、上端部4Tが下端部4Bよりも外方に位置している。トレー4における傾斜面4Sは、鉛直方向Zに沿う仮想直線Lと傾斜面4Sとのなす角度として、10度以上であることが好ましく、20度以上であることが更に好ましく、また60度以下であることが好ましく、50度以下であることが更に好ましい。このような構成を有していることによって、注ぎ口41の内壁側への尿溜まりを防ぎつつ、トレー4を過度に傾けなくとも尿をトレーから首尾よく注ぎ出すことができる。
図4(a)及び(b)に示す傾斜面4Sは、トレー4の平面視において、鈍角三角形状となっている。トレーからの尿の注ぎ出しを首尾よく行う観点から、傾斜面4Sは、トレー4の平面視において、傾斜面4Sを構成する各辺及び頂点が所定の関係性をもって位置していることが好ましい。詳細には、図4(a)に示すように、トレー4の平面視において、傾斜面4Sの下端部4Bにおける両端の中点4cと傾斜面4Sの上端部4Tの頂点4vとを結ぶ第1仮想直線L1と、長手方向Xに沿って延びる第2仮想直線L2とのなす角度θ3が、30度以上であることが好ましく、40度以上であることが更に好ましく、また60度以下であることが好ましく、50度以下であることが更に好ましい。
同様の観点から、図4(b)に示すように、トレー4の平面視において、傾斜面4Sは、その上端部4Tの頂点4vから、下端部4Bの一端4wと他端4xとを結ぶ第3仮想直線L3に向けて垂線L4を引き、第3仮想直線L3と垂線L4との交点を交点4y、下端部の他端4xから交点4yまでを距離D1、下端部4Bの一端4wから他端4xまでを距離D2としたときに、下端部の他端4xから交点4yまでの距離D1に対する下端部4Bの一端4wから交点4yまでの距離(D2+D1)の比が、(D2+D1)/D1として、3.5以上であることが好ましく、4.5以上であることが更に好ましく、また100以下であることが好ましく、30以下であることが更に好ましい。
また同様の観点から、図4(b)に示すように、トレー4の平面視において、傾斜面4Sは、下端部4Bの他端4xと上端部4Tの頂点4vとの距離D3に対する、下端部4Bの一端4wと上端部4Tの頂点4vとの距離D4の比が、D4/D3として、1.6以上であることが好ましく、1.8以上であることが更に好ましく、また5以下であることが好ましく、4以下であることが更に好ましい。
図4に示すように、注ぎ口41の形状として、トレー4の平面視において、傾斜面4Sの上端部4Tが、トレー4の外周縁48又はその近傍に位置するよう形成されていることが好ましい。このような構成を有していることによって、トレー4の外周縁から注ぎ口41が突出しないので、トレー4全体の外観を一層良好にできるとともに、注ぎ口の上端部から尿を首尾よく注ぎ出すことができる。
図4(a)に示すように、トレー4の平面視において、下端部4Bにおける両端の中点4cと上端部4Tの頂点4vとを結ぶ第1仮想直線L1と、トレーの外周縁48における接線L5とのなす角度θ4が、所定の角度となるように傾斜面4Sが形成されていることが好ましい。具体的には、角度θ4は、70度以上であることが好ましく、80度以上であることが更に好ましく、110度以下であることが好ましく、100度以下であることが更に好ましく、また直角であることが一層好ましい。これに加えて、前記角度θ3が上述の範囲を満たすように、傾斜面4Sにおける中点4cと頂点4vとが配されていることが更に好ましい。このような構成になっていることによって、尿を注ぎ口に集めやすくすることができるとともに、トレーの外周縁に沿う方向への液の伝わりを防いで尿を注ぎ出すことができる。
注ぎ口から尿を回収した際の尿の液切れを良くして、トレーの側壁部の外側面への尿の伝わりを効果的に防ぐ観点から、図4に示すように、トレー4は、その平面視において、トレー4の外周縁48の水平方向(XY平面方向)の外方に延出するフランジ49が設けられていることが好ましい。同図に示すフランジ49は、トレー4の外周縁48に沿って形成され且つ鉛直方向Zの上端に位置する外周縁48から延出した板状の部材となっており、注ぎ口41における傾斜面の上端部4Tの位置に少なくとも設けられている。特に、傾斜面4Sの上端部4Tが、トレー4の外周縁48に位置している場合、フランジ49を設けることによって、トレーの側壁部の外側面への尿の伝わりを一層効果的に防ぐことができる。
注ぎ口における尿の液切れを良好にしつつ、フランジを有するトレー4の外観を良好なものとする観点から、フランジ49は、少なくとも、トレー4の長手方向Xに位置し、且つ鉛直方向Zの上端に位置する外周縁48から長手方向Xの外方に延出して設けられていることが好ましく、トレー4の長手方向端部に位置する外周縁48に連続して設けられていることも好ましい。このような構成となっていることによって、本体容器2に収容した際の本体容器2とトレー4との空隙を少なくして、排泄物の臭気の流出を抑制できるという利点もある。
フランジ49は、トレー4の外周縁48を基準として、該外周縁48の水平方向(XY平面方向)に1mm以上延出していることが好ましく、1.5mm以上延出していることが更に好ましく、また5mm以下延出していることが好ましく、4mm以下延出していることが更に好ましい。このような寸法になっていることによって、注ぎ口における尿の液切れを良好にすることができる。
トレー4は、その底壁部42から側壁部43の最上端までの高さ(鉛直方向Zに沿う長さ)は、尿の回収を首尾よく行う観点から、15mm以上が好ましく、20mm以上が更に好ましく、100mm以下が好ましく、50mm以下が更に好ましい。
ペット用トイレ1の各構成部材の材質は、耐食性を有するものであれば特に制限はない。軽量で取り扱い易く、成形性が良い等の点から、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)等の汎用の合成樹脂で一体成形されたものが好ましい。また、ペット用トイレ1の各構成部材は、その表面に撥水加工や抗菌加工が施されたものを用いることが更に好ましい。
以上に説明したペット用トイレ1の使用方法の一例として、ペット用トイレ1を用いて、尿検査用の尿の回収方法を説明する。本発明のペット用トイレは、犬、猫、ウサギ、ハムスター等のペットの尿の回収に好適に用いることができる。
まず、トレー4を本体容器2の下層部分Bに収容し、仕切り部3を本体容器2の上層部分Aに配置する。トレー4は、必要に応じて、その底壁部上に尿吸収シート等の尿吸収体を収容してもよいが、排泄された尿の回収を容易にする観点から、トレー4内には何も収容しないことが好ましい。尿吸収体としては、例えばパルプ繊維、粘土鉱物系材料、高分子吸収材料等の成分の1種以上を含む原料をシート状又は板状に成形したものを使用することができる。また、必要に応じて、仕切り部3には、その上に後述する排泄物処理材を適量配して、ペット用トイレ1の便床を形成してもよい。
次いで、ペットがペット用トイレ1内で排尿したあと、トレー4内に収容された尿を回収する。詳細には、ペットがペット用トイレ1における上層部分Aに入って排尿すると、尿は、仕切り部3における通液部31を通過して、下層部分B側へ流れ落ちる。下層部分Bに流れ落ちた尿は、下層部分Bに配されたトレー4内に収容される。
最後に、尿が収容されたトレー4を本体容器2から引き出し、尿を回収又は保存する別容器(図示せず)に移し替える。詳細には、別容器の開口部の上方に注ぎ口41が位置し且つ傾斜面4Sにおける上端部4Tが下方に位置するようにトレー4を傾ける。このような手順によって、トレー4内の尿を注ぎ口41側に首尾よく集めることができるとともに、トレー4内の尿をこぼすことなく、注ぎ口41から尿を別容器に移すことができるので、尿の回収作業を首尾よく行うことができる。回収された尿は、例えばペットの健康状態等を把握するための物理的化学的な尿検査の試料に用いることができる。
排泄物処理材を用いる場合には、当該技術分野において猫砂やトイレ砂等として用いられている排泄物処理材を特に制限無く用いることができる。排泄物処理材は、好ましくは、植物由来の素材の粉砕物、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂、鉱物、ガラス等の成分の1種以上を含んで成形された成形物が挙げられる。排泄物処理材の形状は、例えば、円筒形状、球状、立方体、直方体等とすることができる。尿検査の試料として尿を回収する場合には、尿検査の信頼性向上の観点から、尿の組成、特性に影響を与えないか、又は殆ど与えない材料からなる排泄物処理材を用いることが好ましい。また、水分の存在によって成形体が崩壊しないような排泄物処理材を用いることも好ましい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は本実施形態に限定されない。例えば本実施形態のトレー4は、その平面視が略矩形状のものとして説明したが、トレー4の平面視が正方形状のものであってもよい。この場合、トレー4の引き出し方向は、平面視正方形における任意の一辺に沿う方向とすることができる。
1 ペット用トイレ
2 本体容器
2A 前方開口部
3 仕切り部
4 トレー
4S 傾斜面
4T 上端部
4B 下端部
41 注ぎ口
42 底壁部
43 側壁部
47 第2側壁部
48 外周縁
49 フランジ
X 長手方向
Y 幅方向

Claims (9)

  1. 前方に開口する前方開口部を有する本体容器と、該本体容器を上層部分と下層部分とに区画し且つ通液可能な仕切り部と、該下層部分に前記前方開口部を介して出し入れ可能に収容されるトレーとを備えるペット用トイレであって、
    前記トレーは、その平面視において長手方向及び幅方向を有する略長方形状であり、該トレーの隅に傾斜面を有する注ぎ口が設けられており、
    前記トレーは、該トレーの底部上面を形成する底壁部と、該トレーの内側面を形成し且つ該底壁部の周縁から立ち上がる側壁部とを有しており、
    前記傾斜面は、前記側壁部とともに前記内側面を形成しており、
    前記トレーの長手方向に沿う断面視において、前記傾斜面は、鉛直方向に対する傾斜角度が前記側壁部の内側面よりも大きく、
    前記平面視において、前記傾斜面の幅が、該傾斜面の下端部から上端部に向けて漸次減少しており、該傾斜面の該上端部は、前記長手方向及び前記幅方向のいずれにおいても前記底壁部の端部よりも外方に位置している、ペット用トイレ。
  2. 前方に開口する前方開口部を有する本体容器と、該本体容器を上層部分と下層部分とに区画し且つ通液可能な仕切り部と、該下層部分に前記前方開口部を介して出し入れ可能に収容されるトレーとを備えるペット用トイレであって、
    前記トレーは、その平面視において長手方向及び幅方向を有する略長方形状であり、該トレーの隅に傾斜面を有する注ぎ口が設けられており、
    前記トレーは、該トレーの底部上面を形成する底壁部と、該トレーの内側面を形成し且つ該底壁部の周縁から立ち上がる側壁部とを有しており、
    前記傾斜面は、前記側壁部とともに前記内側面を形成しており、
    前記トレーの長手方向に沿う断面視において、前記傾斜面は、鉛直方向に対する傾斜角度が前記側壁部の内側面よりも大きく、
    前記平面視において、前記傾斜面の幅が、該傾斜面の下端部から上端部に向けて漸次減少しており、
    前記平面視において、前記傾斜面の下端部における両端の中点と該傾斜面の上端部の頂点とを結ぶ第1仮想直線と、前記長手方向に沿って延びる第2仮想直線とのなす角度が30度以上60度以下である、ペット用トイレ。
  3. 前記平面視において、前記傾斜面の上端部が、前記トレーの外周縁に位置している、請求項1又は2に記載のペット用トイレ。
  4. 前記傾斜面の下端部は、前記平面視において、該傾斜面に隣接する前記側壁部の下端部から連続している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
  5. 前記側壁部の一端と、前記傾斜面の上端部と、前記傾斜面の下端部とを接続する第2側壁部を有し、
    第2側壁部は、略鉛直方向に設けられている、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
  6. 前記トレーは、その外周縁から水平方向に延出するフランジが設けられており、
    前記フランジは、前記上端部の位置に少なくとも設けられている、請求項1ないし5のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
  7. 前記注ぎ口が前記トレーの各隅に設けられており、
    前記フランジが、前記トレーの外周縁に連続して設けられている、請求項6に記載のペット用トイレ。
  8. 前記トレーの平面視において、前記傾斜面の下端部における両端の中点と該傾斜面の上端部の頂点とを結ぶ仮想直線と、前記トレーの外周縁における接線とのなす角度が、70度以上110度以下である、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
  9. 前記トレーが、その前後を入れ替えて収容可能になっている、請求項1ないし8のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
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