JP2022174684A - ペット用トイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】排泄物の確認や廃棄の際にトレーが引き出しやすいペット用トイレを提供すること。【解決手段】ペット用トイレ1は、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有する。ペット用トイレ1は、トイレ本体10と、これを上層部分と下層部分とに区画する仕切り部20と、該下層部分においてトイレ本体10に出し入れ可能に収容されるトレー30とを備える。仕切り部20は、尿の通液が可能な通液部21と、通液部21の周囲に位置し且つ尿の通液が不能な非通液部22とを有する。通液部21は、平面視で略長方形の形状を有し、その長手方向とペット用トイレ1の長手方向とが互いに一致する。非通液部22における長手方向に沿う合計長さが、通液部21の前記長手方向に沿う長さよりも長い。トレー30の出し入れ方向がその幅方向と一致する。【選択図】図1
Description
本発明は、ペット用トイレに関する。
猫などのペットの排泄物を屋内で処理するために使用されるペット用トイレは、典型的には、本体容器と、該本体容器を上層部分と下層部分とに区画する尿通液部とを備える。
このような構成を有するペット用トイレとして、特許文献1には、排泄物を吸収する吸収体を配置する吸収体配置部が高さ方向における下側に設けられており、長手方向において、吸収体配置部の中央位置と、内部空間の中央位置とがずれている動物用トイレが開示されている。
また特許文献2には、前記本体部の前記前後方向の一方側の下端部には、前記トレーを収容するための開口部が設けられ、前記開口部の長さは前記トレーの長さよりも長く、前記本体部の底部及び前記トレーの底部が収容状態において各々接地している動物用トイレが開示されている。
近年、頭胴長が比較的大きいペット種が屋内で飼育されるようになっており、大型のペットが快適に排泄できるように、排泄スペースを大きくしたペット用トイレが望まれる。しかし、このような要望に合わせてペット用トイレの寸法を大きくした場合、その寸法に対応するようにトレーの大きさも大きくする必要があるため、尿などの排泄物の廃棄の際にトレーの引き出し距離が長くなるなどして、排泄物の廃棄の際にトレーが引き出しにくくなる。この点を解決することに関して、特許文献1及び2に記載の技術では何ら検討されていない。
したがって、本発明の課題は、排泄物の確認や廃棄の際にトレーが引き出しやすいペット用トイレを提供することにある。
本発明は、ペット用トイレに関する。
前記ペット用トイレは、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有することが好ましい。
前記ペット用トイレは、トイレ本体と、前記トイレ本体を上層部分と下層部分とに区画する仕切り部と、該下層部分において前記トイレ本体に出し入れ可能に収容されるトレーを備えることが好ましい。
前記仕切り部は、尿の通液が可能な通液部と、該通液部の周囲に位置し且つ尿の通液が不能な非通液部とを有することが好ましい。
前記通液部は、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有し、且つ該通液部の長手方向と前記ペット用トイレの長手方向とは互いに一致していることが好ましい。
平面視において、前記通液部の長手方向外方に位置する前記非通液部における前記長手方向に沿う合計長さが、前記通液部の前記長手方向に沿う長さよりも長いことが好ましい。
前記トレーは、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有することが好ましい。
前記トレーの出し入れ方向が、前記トレーの前記幅方向と一致していることが好ましい。
前記ペット用トイレは、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有することが好ましい。
前記ペット用トイレは、トイレ本体と、前記トイレ本体を上層部分と下層部分とに区画する仕切り部と、該下層部分において前記トイレ本体に出し入れ可能に収容されるトレーを備えることが好ましい。
前記仕切り部は、尿の通液が可能な通液部と、該通液部の周囲に位置し且つ尿の通液が不能な非通液部とを有することが好ましい。
前記通液部は、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有し、且つ該通液部の長手方向と前記ペット用トイレの長手方向とは互いに一致していることが好ましい。
平面視において、前記通液部の長手方向外方に位置する前記非通液部における前記長手方向に沿う合計長さが、前記通液部の前記長手方向に沿う長さよりも長いことが好ましい。
前記トレーは、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有することが好ましい。
前記トレーの出し入れ方向が、前記トレーの前記幅方向と一致していることが好ましい。
本発明によれば、排泄物の確認や廃棄の際にトレーが引き出しやすいペット用トイレが提供される。
以下本発明を、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。本発明のペット用トイレ(以下、単にトイレともいう。)は、例えば犬や猫、ウサギ、ハムスター等のペットの排泄物の処理又は排泄物の採取等に用いることができるものである。本発明のペット用トイレは、これを室内に配置して、室内で飼育されるペット用のトイレとして特に有用なものである。本明細書において、頭胴長とは、ペットの全長(体長)から尾の長さを差し引いた長さであり、頭部の先端から尾の付け根までの長さを指す。
図1ないし図5には、ペット用トイレの一実施形態が示されている。ペット用トイレ1は、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の平面視形状を有している。またペット用トイレ1は、XY平面に直交する高さ方向Zを有する。
図1ないし図3に示すペット用トイレ1は、トイレ本体10と、トイレ本体10を上層部分10Aと下層部分10Bとに区画する仕切り部20とを備えている。これに加えて、下層部分10Bにおいてトイレ本体10に出し入れ可能に収容される尿受け用のトレー30を備える。同図に示すペット用トイレ1は、その平面視において、幅方向Yに沿って延び且つトイレ1を長手方向Xに二等分する長手方向等分線を対称軸として線対称に形成されている。
トイレ本体10は、仕切り部20によって、上層部分10Aと下層部分10Bとに区画されている。また、トイレ本体10は、その内部に且つ上層部分10Aにおける仕切り部20上に、粒状の排泄物処理材Pを収容する収容部10Cが形成されている。これによって、収容部10C及びその上方の空間がペットの排泄スペースとなる。
仕切り部20は、いずれも、ペット用トイレ1の平面視形状と同様に、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の平面視形状であることが好ましい。仕切り部20上に形成された収容部10Cについても同様に、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の平面視形状であることが好ましい。また図1ないし図3に示すように、仕切り部20及び収容部10Cの各長手方向Xと、ペット用トイレ1の長手方向Xとが一致して配されることも好ましい。
図1及び図2に示すように、トイレ本体10は、上部が開口し、床面上に配されるペット用トイレの底部3Sを形成する有底の底部形成部3を備える。トイレ本体10を構成する底部形成部3は、ペット用トイレ1の外形を形成しており、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の平面視形状を有している。底部形成部3は、略長方形の平面視形状における各隅部が面取りされている。
仕切り部20は、底部形成部3の上方から静置又は嵌め込む等によって重ねて配置することによって、仕切り部20を底部形成部3の上部に保持できるようになっている。また、図2に示すように、トイレ本体10を構成する底部形成部3は、仕切り部20の底部を少なくとも収容し得る容積を有することが好ましい。
図1ないし図4に示すように、仕切り部20は、上部が開口し、トイレ本体10における底部形成部3よりも浅底の有底形状となっており、トイレ本体10を上層部分10Aと下層部分10Bとに区画する。本実施形態では、仕切り部20の上面及びその上方がトイレ本体10の上層部分10Aを構成し、仕切り部20の下方に位置する底部形成部3がトイレ本体10の下層部分10Bを構成しており、仕切り部20によって、粒状の排泄物処理材Pをトイレ本体10の上層部分10Aに収容できるようになっている。つまり、仕切り部20は、その上面が排泄物処理材Pを収容する収容部10Cとして構成されている。仕切り部20は、トイレ本体10における底部形成部3の上部から着脱可能に構成されていることが好ましい。
仕切り部20は、尿の通液が可能な通液部21と、尿の通液が不能な非通液部22とを有している。通液部21は、平面視において、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の形状を有しており、通液部21の長手方向と、ペット用トイレ1及び仕切り部20の長手方向Xとがそれぞれ一致して配されている。
本実施形態における仕切り部20は、平面視における図心を中心として点対称の形状である。そして、通液部21は、仕切り部20の面積よりも小さい面積となってペット用トイレ1の中央域に位置している。また本実施形態では、通液部21の平面視形状における図心と、ペット用トイレ1の平面視形状における図心とは概ね一致している。これに代えて、通液部21は、平面視において、長手方向X又は幅方向Yの一方の端部域側に偏るなどして、通液部21及びペット用トイレ1の平面視形状における各図心の位置が異なるように配置されていてもよい。
本実施形態における仕切り部20は、平面視における図心を中心として点対称の形状である。そして、通液部21は、仕切り部20の面積よりも小さい面積となってペット用トイレ1の中央域に位置している。また本実施形態では、通液部21の平面視形状における図心と、ペット用トイレ1の平面視形状における図心とは概ね一致している。これに代えて、通液部21は、平面視において、長手方向X又は幅方向Yの一方の端部域側に偏るなどして、通液部21及びペット用トイレ1の平面視形状における各図心の位置が異なるように配置されていてもよい。
通液部21は、仕切り部20の底部に形成されており、互いに平行に延びる複数本の線材を有するように網状に構成されている。通液部21における線材どうしの間は、排泄物処理材Pや排泄された糞が落下せず、且つ尿が下方へ通過する程度の空隙を有している。本実施形態における通液部21は、XY平面に沿って平面状に形成されている。
非通液部22は、仕切り部20を平面視したときに、通液部21の周囲に位置しており、空隙を有していない。排泄された尿が仕切り部20上に滞留することが低減する観点から、非通液部22は、仕切り部20の外周縁から通液部21に向けて下方に傾斜していることが好ましい。非通液部22が傾斜している場合、その傾斜角度は非通液部22のすべてで同一又は異なっていてもよく、長手方向Xに位置する非通液部22の傾斜角度と、幅方向Yに位置する非通液部22の傾斜角度とがそれぞれ異なっていてもよい。非通液部22は好ましくはいずれも平面であるが、平面とみなせる限りにおいて凹面、凸面又はこれらの組み合わせとなっていてもよい。
トイレ本体10における底部形成部3の一側面には、該側面視において略矩形状の開口部11が形成されていることが好ましい。これによって、開口部11を介してトレー30がトイレ本体10内に出し入れ可能になっているとともに、トイレ本体10内にトレー30を収容することができる。本実施形態では、開口部11は、底部形成部3における一方の長辺側に形成されている。
トレー30は、排泄物処理材P及び仕切り部20を通過して、下方に落下した尿を回収又は採取するためのものである。
図2及び図3に示すように、トレー30は、平面視において、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の形状を有しており、ペット用トイレの平面視における長手方向X中央域に配されている。トレー30は、底部35と、底部35の周縁から立ち上がる側壁部36とを有する有底形状である。側壁部36は、幅方向Yに延びる一対の長手方向側壁部36xと、長手方向Xに延びる一対の幅方向側壁部36yとを有し、これらの側壁部は互いに連結して配されている。各側壁部36x,36yは、それぞれ独立して、鉛直方向に立ち上がっていてもよく、鉛直方向から所定の傾きをもって立ち上がっていてもよい。また、各側壁部36x,36yは、それぞれ独立して、薄板状の部材が上方に屈曲する等して形成されていてもよく、肉厚のある部材によって形成されていてもよい。この場合、側壁部36の上端部は、薄板状の部材が外方に更に延出しているか、あるいは肉厚のある部材等によって平坦な面が形成されていてもよい。
本実施形態では、各長手方向側壁部36xは薄板状の部材によって形成されており、その上端部は平坦な面を有しない。また、各幅方向側壁部36yは肉厚のある部材によって形成されており、その上端部は所定の面積を有する平坦な面となっている。
図2及び図3に示すように、トレー30は、平面視において、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の形状を有しており、ペット用トイレの平面視における長手方向X中央域に配されている。トレー30は、底部35と、底部35の周縁から立ち上がる側壁部36とを有する有底形状である。側壁部36は、幅方向Yに延びる一対の長手方向側壁部36xと、長手方向Xに延びる一対の幅方向側壁部36yとを有し、これらの側壁部は互いに連結して配されている。各側壁部36x,36yは、それぞれ独立して、鉛直方向に立ち上がっていてもよく、鉛直方向から所定の傾きをもって立ち上がっていてもよい。また、各側壁部36x,36yは、それぞれ独立して、薄板状の部材が上方に屈曲する等して形成されていてもよく、肉厚のある部材によって形成されていてもよい。この場合、側壁部36の上端部は、薄板状の部材が外方に更に延出しているか、あるいは肉厚のある部材等によって平坦な面が形成されていてもよい。
本実施形態では、各長手方向側壁部36xは薄板状の部材によって形成されており、その上端部は平坦な面を有しない。また、各幅方向側壁部36yは肉厚のある部材によって形成されており、その上端部は所定の面積を有する平坦な面となっている。
本実施形態のトレー30は、その長手方向Xの長さがペット用トイレ1の長手方向Xの長さよりも小さくなっている。また、本実施形態のトレー30は、その幅方向Yの長さがペット用トイレ1の幅方向Yの長さと概ね一致している。また、本実施形態のトレー30における底部35の平面視寸法は、仕切り部20における通液部21の平面視寸法よりも大きく形成されている。
トレー30は、トイレ本体10の下層部分10Bに、出し入れ方向Y1に沿って収容可能となっている。本実施形態では、図2に示すように、トレー30の長手方向Xとペット用トイレの長手方向Xとは互いに一致した状態で配されており、トレー30の出し入れ方向Y1は、トレー30の幅方向Yと一致しており、またペット用トイレ1の幅方向Yと一致している。このような構成となっていることによって、尿の存在状況を確認する際や、尿の処理時においてトレーを引き出す距離を短くすることができ、トレーの引き出しに伴う排泄物の確認や廃棄を容易に行うことができる。
仕切り部20に関する説明に戻ると、仕切り部20における通液部21と非通液部22とは、その長手方向Xに沿う長さが所定の関係であることが好ましい。
具体的には、図4に示すように、仕切り部20の平面視において、通液部21の長手方向外方に位置する非通液部22における長手方向Xに沿う各長さTa,Tbの合計値である合計長さT2が、通液部21における長手方向Xに沿う長さT1よりも長いことが好ましい。このような構成となっていることによって、ペットの排泄スペースを十分に確保するために、ペット用トイレの寸法を長手方向Xに大きくするなどしてペット用トイレを大型化した場合であっても、尿の存在状況を確認する際や、尿の処理時においてトレー30を引き出す距離を短くすることができ、トレーが引き出しやすく、トレー上の排泄物の確認や廃棄を容易に行うことができる。
具体的には、図4に示すように、仕切り部20の平面視において、通液部21の長手方向外方に位置する非通液部22における長手方向Xに沿う各長さTa,Tbの合計値である合計長さT2が、通液部21における長手方向Xに沿う長さT1よりも長いことが好ましい。このような構成となっていることによって、ペットの排泄スペースを十分に確保するために、ペット用トイレの寸法を長手方向Xに大きくするなどしてペット用トイレを大型化した場合であっても、尿の存在状況を確認する際や、尿の処理時においてトレー30を引き出す距離を短くすることができ、トレーが引き出しやすく、トレー上の排泄物の確認や廃棄を容易に行うことができる。
なお、非通液部22における長手方向Xに沿う各長さTa,Tbは、図4に示すように、平面視において、仕切り部20の通液部21が存在する位置を長手方向Xに沿ってみたときに、非通液部22における仕切り部20の長手方向Xの一方または他方の外側縁20f,20gから通液部21の長手方向Xの一方または他方の側縁21f,21gまでの長手方向Xに沿う最大の長さをそれぞれ意味する。したがって、非通液部22における長手方向Xに沿う合計長さT2は、仕切り部20の長手方向Xに沿う長さ(全長)から通液部21における長手方向Xに沿う長さT1を差し引くことによって算出してもよい。
排泄された尿の下方への通液効率の向上と、トイレの中央域へのペットの誘導効率の向上とを両立する観点から、通液部21の長手方向Xの長さT1は、好ましくは200mm以上、より好ましくは250mm以上、更に好ましくは300mm以上であり、好ましくは800mm以下、より好ましくは600mm以下、更に好ましくは400mm以下である。
非通液部22における長手方向Xに沿う合計長さT2は、好ましくは210mm以上、より好ましくは260mm以上、更に好ましくは350mm以上であり、好ましくは810mm以下、より好ましくは700mm以下、更に好ましくは600mm以下である。合計長さT2がこのような範囲であることによって、頭胴長が大きなペットであってものびのびと排泄できるスペースを確保できる。
非通液部22における長手方向Xに沿う一方の長さTaは、通液部21の位置や形状に応じて適宜変更可能であるが、好ましくは60mm以上、より好ましくは100mm以上、更に好ましくは140mm以上であり、好ましくは550mm以下、より好ましくは450mm以下、更に好ましくは350mm以下である。非通液部22における長手方向Xに沿う他方の長さTbは、上述の合計長さT2を満たすことを条件として、上述の長さTaと同様の範囲とすることも好ましい。各長さTa,Tbがこのような範囲であることによって、頭胴長が大きなペットであってものびのびと排泄できるスペースを確保できる。
以上の構成を有するペット用トイレは、一方向に長い略長方形の平面視形状を有し、且つトレーの出し入れ方向を幅方向に一致させているとともに、非通液部22の長手方向の合計長さT2が通液部21の長手方向長さT1よりも大きく形成されているので、尿などの排泄物の確認や廃棄の際に引き出し距離を少なくできるので、トレーが引き出しやすく、トレー内部の視認性が良好となり、排泄物の確認及び処理時における利便性が向上する。このことは、頭胴長が大きいペットを対象とするためにペット用トイレの寸法を大きく設計した場合であっても、トレーの引き出しやすさに影響を与えにくく、有利となる。
これに加えて、トイレ内で体の向きを変えたり、あるいはトイレ内で体を曲げたりするなどの窮屈な体勢となることなく、ペット用トイレ長手方向に沿う楽な体勢で排泄することができ、排泄スペースが十分に確保されたものとなる。
これに加えて、トイレ内で体の向きを変えたり、あるいはトイレ内で体を曲げたりするなどの窮屈な体勢となることなく、ペット用トイレ長手方向に沿う楽な体勢で排泄することができ、排泄スペースが十分に確保されたものとなる。
仕切り部20においては、図4に示すように、通液部21における幅方向Yに沿う長さT5は、通液部21の幅方向外方に位置する非通液部22における幅方向Yに沿う各長さTc,Tdの合計値である合計長さT6よりも長いことが好ましい。このような構成になっていることによって、尿の通液路を十分に確保しつつ、尿の存在状況を確認する際や、尿の処理時においてトレー30を引き出す距離を短くすることができ、トレーが引き出しやすく、トレー上の排泄物の確認や廃棄を容易に行うことができる。
なお、非通液部22における幅方向Yに沿う各長さTc,Tdは、図4に示すように、平面視において、仕切り部20の通液部21が存在する位置を幅方向Yに沿ってみたときに、非通液部22における仕切り部20の幅方向Yの一方または他方の外側縁20m,20nから通液部21の幅方向Yの一方または他方の側縁21m,21nまでの幅方向Yに沿う最大の長さをそれぞれ意味する。したがって、非通液部22における幅方向Yに沿う合計長さT6は、仕切り部20の幅方向Yに沿う長さ(全長)から通液部21における幅方向Yに沿う長さT5を差し引くことによって算出してもよい。
トイレの中央域へのペットの誘導効率の向上と、排泄された尿の下方への通液効率の向上とを両立する観点から、通液部21における幅方向Yに沿う長さT5は、好ましくは100mm以上、より好ましくは150mm以上、更に好ましくは200mm以上であり、好ましくは600mm以下、より好ましくは450mm以下、更に好ましくは300mm以下である。
非通液部22における幅方向Yに沿う合計長さT6は、好ましくは40mm以上、より好ましくは70mm以上、更に好ましくは100mm以上であり、好ましくは500mm以下、より好ましくは350mm以下、更に好ましくは250mm以下である。合計長さT6がこのような範囲であることによって、ペットが排泄するために必要な空間を確保しつつ排泄物を廃棄する際のトレーの引出し距離を短くでき、かつトレーへの排泄物の有無を確認する際のトレーの引出し距離も短くでき、確認に要する労力が低減される。
非通液部22における幅方向Yに沿う一方の長さTcは、通液部21の位置や形状に応じて適宜変更可能であるが、好ましくは20mm以上、より好ましくは50mm以上であり、好ましくは250mm以下、より好ましくは125mm以下である。非通液部22における幅方向Yに沿う他方の長さTdは、上述の合計長さT6を満たすことを条件として、上述の長さTcと同様の範囲とすることも好ましい。各長さTc,Tdがこのような範囲であることによって、ペットが排泄するために必要な空間を確保しつつ排泄物を廃棄する際のトレーの引出し距離を短くでき、かつトレーへの排泄物の有無を確認する際のトレーの引出し距離も短くでき、確認に要する労力が低減される。
トレー30の平面視寸法が通液部21の平面視寸法よりも大きく構成されている場合、図5に示すように、トレー30の収容状態において平面視したときに、通液部21の長手方向Xに沿う長さT1が、通液部21の長手方向側縁21f,21gからトレー30の長手方向側縁30f,30gまでの長手方向Xに沿う各長さL3,L4の合計値である合計長さT7よりも長いことが好ましい。またこの場合、通液部21の全域がトレー30の平面視領域内に位置するように構成されていることも好ましい。このような構成となっていることによって、トレー30の引き出しやすさが良好に維持されつつ、トレー30による尿の蓄積領域を十分に大きく確保することができる。
仕切り部20を通過した尿をトレーに蓄積しやすくして、尿の処理又は採取をより簡便に行う観点から、平面視において、トレー30の長手方向Xに沿う長さL1が通液部21の長手方向Xに沿う長さT1よりも大きいことが好ましい。同様の観点から、トレー30の幅方向Yに沿う長さL2が通液部21の幅方向Yに沿う長さT5よりも大きいことが好ましい。また同様の観点から、トレー30の平面視での面積は、仕切り部20における通液部21の平面視面積以上であり、ペット用トイレ1の平面視面積よりも小さくなっていることも好ましい。
本実施形態におけるトレー30は、上述のように、長手方向Xに延びる一対の幅方向側壁部36yを有する。この場合、平面視において、通液部21における幅方向Yに沿う長さT5が、幅方向側壁部36yにおける幅方向Yに沿う各長さL5,L5の合計値である合計長さT9よりも長いことが好ましい。このような構成になっていることによって、排尿直後にトレーを引き出す場合など、通液部に残留した尿がトレーを引き出している際に液滴として落下したとしても、幅方向側壁部の幅方向合計長さT9が短いために幅方向側壁部へ尿が落下する可能性を低減でき、その結果、トレーの意図しない部分が尿で汚れにくくなり清潔性を良好に維持することができる。これに加えてトレーへの排泄物の有無を確認する際のトレーの引出し距離を短くでき、確認に要する労力が低減される。
一対の幅方向側壁部36yにおける幅方向Yに沿う合計長さT9は、好ましくは10mm以上、より好ましくは30mm以上、更に好ましくは50mm以上であり、好ましくは200mm以下、より好ましくは160mm以下、更に好ましくは120mm以下である。合計長さT9がこのような範囲であることによって、排尿直後にトレーを引き出す場合など、通液部に残留した尿がトレーを引き出している際に液滴として落下したとしても、幅方向側壁部の幅方向合計長さT9が短いために幅方向側壁部へ尿が落下する可能性を低減でき、その結果、トレーの意図しない部分が尿で汚れにくくなり清潔性を良好に維持することができる。これに加えてトレーへの排泄物の有無を確認する際のトレーの引出し距離を短くでき、確認に要する労力が低減される。
幅方向側壁部36yにおける幅方向Yに沿う長さL5は、それぞれ独立して、好ましくは5mm以上、より好ましくは15mm以上、更に好ましくは25mm以上であり、好ましくは100mm以下、より好ましくは80mm以下、更に好ましくは60mm以下である。長さL5がこのような範囲であることによって、排尿直後にトレーを引き出す場合など、通液部に残留した尿がトレーを引き出している際に液滴として落下したとしても、幅方向側壁部の幅方向合計長さT9が短いために幅方向側壁部へ尿が落下する可能性を低減でき、その結果、トレーの意図しない部分が尿で汚れにくくなり清潔性を良好に維持することができる。これに加えてトレーへの排泄物の有無を確認する際のトレーの引出し距離を短くでき、確認に要する労力が低減される。
上述の長さL5は、測定対象となる一方の幅方向側壁部36yにおける外側面から内側面までの幅方向Yに沿う最大長さを基準とする。また、一方の幅方向側壁部36yにおける長さL5と、他方の幅方向側壁部36yにおける長さL5とは、上述した好適な範囲内及び合計長さT9を満たす範囲内において長さが同じであってもよく、長さが互いに異なっていてもよい。
トレー30の収容状態においては、トレー30の底部35の下面である底面と、トイレ本体10における底部形成部3の底部3Sの上面とが互いに接触しているように構成されていることが好ましい。つまり、ペット用トイレ1を床面等の所定の配置面上に配置する場合において、トレー30はトイレ本体10における底部形成部3を介して配されていることが好ましい。このような構成となっていることによって、ペット用トイレ1を配置する床面が平坦でない場合であっても、トレー30の引き出しの容易性に影響を及ぼすことなく、トレー30を良好に引き出すことができる。同様の観点から、トレー30の底部35の下面とトイレ本体10の底部3S上面との接触面は互いに平坦であることが好ましいが、引き出しの容易性の効果が奏される限りにおいて、凹部や凸部が上述した各接触面に配されることは妨げられない。
収容されたトレー30をトイレ本体10から引き出ししやすくする観点から、図1及び図2に示すように、トレー30は、その下方から手指をひっかけるための取っ手部31が、引き出し方向Y2における少なくとも前端Yf側に設けられていることが好ましく、引き出し方向Y2における前端Yf側及び後端Yr側のそれぞれに設けられていることが更に好ましい。本実施形態の引き出し方向Y2は、幅方向Yに沿う方向と一致する。また本実施形態の取っ手部31は、トレー30における幅方向側壁部36yに設けられている。
また、トレー30の収容時の向きを気にすることなく容易に収容可能とする観点から、トレー30の平面視において、幅方向Yに二等分して長手方向Xに延びる対称軸について線対称の形状であることも好ましい。同様の観点から、トレー30は、その平面視における図心を中心として点対称の形状であることも好ましい。このような平面視形状を有するトレー30は、例えば、後述するように尿吸収体をトレーに収容して使用する際に、排尿位置が偏ってしまった場合であっても、尿吸収体に直接触れることなく尿吸収体の向きを入れ替えることができるので、尿吸収体を広範囲に使用して有効利用できる点でも有利である。
本実施形態のトレー30は、その長手方向Xの長さがペット用トイレ1の長手方向Xの長さよりも小さくなっているところ、図3に示すように、平面視において、長手方向側壁部36xと幅方向側壁部36yとが交差する位置におけるトレー30の隅部30eと、トイレ本体10の隅部10eとがそれぞれ一致していないことが好ましい。このような構成となっていることによって、トイレ本体の隅部の形状に依存せず、トレーの隅部の形状を所定の機能を有するように構成し、使用することができる。このような具体例としては、トレーの隅部の平面視形状における輪郭の曲がり度合をトイレ本体の隅部の平面視形状よりも小さくして、後述する注ぎ口39を外方に突出させるように設けて、尿を他の部材に注ぎやすくするように構成することができる。これによって、ペットの飼育者の手指や他の部材に接触することなく、排泄された尿を回収あるいは除去することができるので、尿の組成が略変化することなく尿検査のための採尿が行えたり、周囲環境や飼育者の清潔性を維持しながら尿の清掃及び除去が行えたりするなどの有用な諸機能を発現させることができる。
トレー30は、少なくとも一つの隅部30eに注ぎ口39が設けられていることが好ましい。トレー30を注ぎ口39が位置する方向に傾けることによって、尿などの液状排泄物を注ぎ口から漏れなく注ぎ出すことができる。収容された尿などの液状排泄物を注ぎ出す際の作業の利便性を高める観点から、図1及び図2に示すように、トレー30は、その各隅部30eに注ぎ口39が設けられていることが好ましい。
注ぎ口39は、例えば各側壁部36x,36yを外方に傾斜させるようにして設けたり、あるいは側壁部36x,36yに加えて、トレーの内側面を形成する傾斜壁部を更に設けたりして形成することができる。後者の形態を有する注ぎ口39は、例えば特開2020-80703号公報に記載の形態を採用することもできる。
注ぎ口39は、例えば各側壁部36x,36yを外方に傾斜させるようにして設けたり、あるいは側壁部36x,36yに加えて、トレーの内側面を形成する傾斜壁部を更に設けたりして形成することができる。後者の形態を有する注ぎ口39は、例えば特開2020-80703号公報に記載の形態を採用することもできる。
トレー30の平面視において、注ぎ口39は、その上端部が、トレー30の隅部30eと一致していることが好ましく、またトレー30の外周縁に位置していることも好ましい。このような構成を有していることによって、トレー全体の外観を一層良好にできるとともに、注ぎ口の上端部から尿を首尾よく注ぎ出すことができる。
注ぎ口から尿を回収した際の尿の液切れを良くして、トレーの側壁部の外側面への意図しない尿の伝わりを効果的に防ぐ観点から、トレー30は、その平面視において、トレー30の外周縁の水平方向(XY平面方向)の外方に延出するフランジが設けられていることが好ましい(図示せず)。この場合、フランジは板状の部材であり、トレー30の外周縁に沿って形成され且つ高さ方向Zの上端から延出するように形成されていることも好ましい。また同様の観点から、フランジは、注ぎ口39の上端部に少なくとも形成されていることも好ましい。
フランジを設ける場合、トレー30の外周縁を基準として、該外周縁の水平方向(XY平面方向)に1mm以上延出していることが好ましく、1.5mm以上延出していることが更に好ましく、また5mm以下延出していることが好ましく、4mm以下延出していることが更に好ましい。このような寸法になっていることによって、注ぎ口における尿の液切れを良好にすることができる。
ペット用トイレ1の外寸法は、対象となるペットの頭胴長や排泄物処理材Pの大きさに応じて適宜選択可能であるが、長手方向Xの長さは、好ましくは610mm以上、更に好ましくは660mm以上であり、好ましくは1250mm以下、更に好ましくは1200mm以下である。
同様に、ペット用トイレ1の外寸法における幅方向Yの長さは、好ましくは210mm以上、更に好ましくは260mm以上であり、好ましくは650mm以下、更に好ましくは550mm以下である。
また同様に、ペット用トイレ1の外寸法における高さ(高さ方向Zの長さ)は、好ましくは75mm以上、更に好ましくは125mm以上であり、好ましくは500mm以下、更に好ましくは430mm以下である。
同様に、ペット用トイレ1の外寸法における幅方向Yの長さは、好ましくは210mm以上、更に好ましくは260mm以上であり、好ましくは650mm以下、更に好ましくは550mm以下である。
また同様に、ペット用トイレ1の外寸法における高さ(高さ方向Zの長さ)は、好ましくは75mm以上、更に好ましくは125mm以上であり、好ましくは500mm以下、更に好ましくは430mm以下である。
ペット用トイレ1を好適に使用可能なペットの頭胴長は、動物種によるが、排泄時におけるペットのトイレ中央域への効率的な誘導と、ペット用トイレ1の配置位置における省スペース化とを達成する観点から、好ましくは400mm以上、更に好ましくは450mm以上であり、好ましくは1000mm以下、更に好ましくは800mm以下である。
また、頭胴長が大きいペットの出入りの容易さと、ペットの排泄スペースの確保とを両立する観点から、収容部10Cの長手方向Xの長さは、ペットの頭胴長に対して、120%以上200%以下の長さに設定することが好ましい。
ペット用トイレ1内でのペットの動きに起因する排泄物処理材Pの漏れ出しを低減しつつ、排泄時に周囲を気にすることなくペットが安心して排泄を行うことができるようにする観点から、図6に示すように、トイレ本体10の上部に、ガイド壁部2が更に形成されていることが好ましい。同図に示すガイド壁部2は、トイレ本体10の一部を構成し、上層部分10Aにおける収容部10Cの上方の位置において収容部10Cを囲繞するように配されている。これによって、収容部10Cの上方の空間に、ガイド壁部2に周囲を囲まれたペットの排泄スペースが形成される。囲繞するという表現には、後述する出入口2Eがガイド壁部2に形成されていることによって、周囲の一部に壁のない部分を有する場合も含まれる。
図6に示すガイド壁部2は、ペット用トイレ1の平面視形状と同様に、長手方向Xと、長手方向Xに直交する幅方向Yを有する略長方形の平面視形状であることが好ましい。また図6に示すように、ガイド壁部2の各長手方向Xと、ペット用トイレ1の長手方向Xとが一致して配されることも好ましい。
ガイド壁部2を更に有する場合、トイレ本体10を構成するガイド壁部2及び底部形成部3はともに、ペット用トイレ1の外形を形成している。ガイド壁部2は、略長方形の平面視形状における各隅部が面取りされている。
ガイド壁部2を更に有する場合、トイレ本体10を構成するガイド壁部2及び底部形成部3はともに、ペット用トイレ1の外形を形成している。ガイド壁部2は、略長方形の平面視形状における各隅部が面取りされている。
図6に示すガイド壁部2は、上面及び下面がともに開口した形状を有しており、底部形成部3に重ねて配置した仕切り部20の上方から静置又は嵌め込むことによって、ガイド壁部2を底部形成部3の上部に保持できるようになっている。このとき、ガイド壁部2は、仕切り部20によって形成される排泄物処理材Pの収容部10Cの上方の周囲に配される。底部形成部3、仕切り部20及びガイド壁部2はそれぞれ着脱自在に配置されている。
本実施形態におけるガイド壁部2は、ペット用トイレ1の外面の一部を構成するガイド壁部の外面と、排泄時におけるペットと対向する面であるガイド壁部2の内面とを有している。ガイド壁部2は、高さ方向Zに延びて、外界とトイレ1内部とを区分している。ガイド壁部2は、所定の厚みを有しているところ、その厚みは、ガイド壁部2の下部から上部まで一定であってもよく、あるいは、上方に向かうにつれて漸減していてもよい。後者の場合、ガイド壁部2における壁部外面は上方に向かうにつれて内傾している一方、壁部内面は上部から下部までが高さ方向Zを向いているか、又は上方に向かうにつれて内傾していてもよい。ガイド壁部2は、その内部が中実であってもよく、中空であってもよい。
ガイド壁部2は、その一部が切り欠かれて画成された出入口2Eが形成されている。出入口2Eは、ペット用トイレ1の使用時において、ペットがペット用トイレ1に出入りしやすいように形成されたペットの出入口となる部位である。
ペット用トイレ1におけるガイド壁部2を平面視したときに、出入口2Eは、ガイド壁部2における、長方形形状の少なくとも1箇所の隅部に位置する場所に、隅部をまたぐように設けられていることが好ましく、長方形形状の一つの長辺の両端に位置する2つの隅部にそれぞれ設けられていることが更に好ましい。出入口2Eが隅部をまたぐように形成されている場合、出入口2Eは、ガイド壁部2における長手方向Xに沿う壁部2xの一部と、幅方向Yに沿う壁部2yの一部とがそれぞれ切り欠かれて画成されている。これによって、出入口2Eを有しない側のガイド壁部2を、屋内等のペット用トイレの設置場所の壁面に近接させて配置しても、ペットをトイレ内へ誘導しやすくすることができ、またペットの体勢が窮屈となりにくく、出入りが容易となる。
上述した各実施形態において、ペット用トイレ1の各構成部材の材質は、耐食性を有するものであれば特に制限はない。軽量で取り扱い易く、成形性が良い等の点から、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、塩化ビニル、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)等の汎用の合成樹脂で一体成形されたものが好ましい。また、ペット用トイレ1の各構成部材は、その表面に撥水加工や抗菌加工が施されたものを用いることが更に好ましい。上述した構成を有するペット用トイレ1を製造するためには、例えば、仕切り部20、底部形成部3及びトレー30、並びに必要に応じてガイド壁部2を、上述した樹脂を用いてそれぞれ独立に一体成形して、これらを所定の位置に載置又は収容するなどして組み立てればよい。
上述した各実施形態において、排泄物処理材Pは、例えば当該技術分野において猫砂やトイレ砂等として用いられている材料を特に制限無く用いることができる。排泄物処理材Pとしては、好ましくは、スギ科、マツ科またはヒノキ科などの針葉樹の粉砕物を粉砕した木粉やパルプ等の植物由来の素材の粉砕物、結合剤、ゼオライト等の鉱物、酸化亜鉛等の塩、並びにガラス等の成分の1種以上を含んで成形された成形物が挙げられる。結合剤としては、植物由来の素材の粉砕物及び必要に応じて含まれる成分を粒状に固めることができるものであれば特に制限なく用いることができ、例えばポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂を用いることができる。
排泄物処理材Pは、例えば、円筒、球、立方体、直方体等の形状を有する粒状物とすることができる。尿検査の試料として尿を回収する場合には、尿検査の信頼性向上の観点から、尿の組成、特性に影響を与えないか、又は殆ど与えない材料からなる排泄物処理材Pを用いることが好ましい。また、水分の存在によって成形体が崩壊しないような材料を排泄物処理材Pの形成に用いることも好ましい。
以上に説明したペット用トイレ1の使用方法の好適な実施形態を以下に説明する。まず、トレー30をトイレ本体10の下層部分10Bに収容する。また好ましくは仕切り部20を底部形成部3に重ねて配置して、仕切り部20上に収容部10Cを形成する。また好ましくは、仕切り部20の上面に粒状の排泄物処理材Pを適量配して、ペット用トイレ1の便床を形成する。その後、必要に応じて、ガイド壁部2を底部形成部3に重ねて配置して、上層部分10Aに形成された収容部10Cよりも上方に、ガイド壁部2を配置するようにする。また、必要に応じて、トレー30の底部35の上面に尿吸収シート等の尿吸収体を収容してもよい。
この状態で、ペットが、ペット用トイレ1における上層部分10Aに入るようにして、排泄させる。ペットから排尿された尿は、仕切り部20における通液部21を通過して、下層部分10B側へ流れ落ちる。下層部分10Bに流れ落ちた尿は、トレー30上に蓄積するか、あるいはトレー30内の尿吸収体に吸収されて、回収される。また、ペットから排泄された糞は、仕切り部20の上部、あるいは排泄物処理材P上に残存する。ペットの排泄物を清掃する際には、仕切り部20及びトレー30を洗浄したり、排泄物処理材P及び尿吸収体を未使用のものに取り換えたりすればよい。
尿吸収体としては、例えばパルプ繊維、粘土鉱物系材料、高分子吸収材料等の成分の1種以上を含む原料をシート状又は板状に成形したものを使用することができる。ペットの排泄された尿を尿検査などの検体として用いる場合には、排泄された尿の回収を容易にする観点から、トレー30内には何も収容しないことが好ましい。ペットの排泄された尿を尿検査などの検体として用いる場合には、トレー30に代えて、例えば特開2020-80788号公報に記載の採尿セットなどを用いて採取してもよい。
尿吸収体としては、例えばパルプ繊維、粘土鉱物系材料、高分子吸収材料等の成分の1種以上を含む原料をシート状又は板状に成形したものを使用することができる。ペットの排泄された尿を尿検査などの検体として用いる場合には、排泄された尿の回収を容易にする観点から、トレー30内には何も収容しないことが好ましい。ペットの排泄された尿を尿検査などの検体として用いる場合には、トレー30に代えて、例えば特開2020-80788号公報に記載の採尿セットなどを用いて採取してもよい。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は本実施形態に限定されない。例えば、通液部21の平面視形状は矩形状として説明したが、本発明の効果が奏される限りにおいて、平面視における通液部21の角部が面取りされていてもよい。
また、本実施形態のトレー30は一つのみ配された形態となっているが、本発明の効果が奏される限りにおいて、複数のトレー30が収容された態様となっていてもよい。
ガイド壁部2を備え、且つ出入口2Eが形成されている場合、出入口2Eは、ペット用トイレの平面視形状である長方形の一つの長辺の両端のうちの一方の端部に位置する隅部のみに設けられていてもよい。あるいは、出入口2Eは、長方形の対角線の両端に位置する2つの隅部のみに設けられていてもよく、ガイド壁部2における全ての隅部に設けられていてもよい。またガイド壁部2を備える場合、その上面の一部の領域又は全域が覆われて、ドーム状に成形されていてもよい。
1 ペット用トイレ
10 トイレ本体
10A 上層部分
10B 下層部分
10C 収容部
20 仕切り部
21 通液部
22 非通液部
P 排泄物処理材
X 長手方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
10 トイレ本体
10A 上層部分
10B 下層部分
10C 収容部
20 仕切り部
21 通液部
22 非通液部
P 排泄物処理材
X 長手方向
Y 幅方向
Z 高さ方向
Claims (5)
- 平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有するペット用トイレであって、
前記ペット用トイレは、トイレ本体と、前記トイレ本体を上層部分と下層部分とに区画する仕切り部と、該下層部分において前記トイレ本体に出し入れ可能に収容されるトレーとを備え、
前記仕切り部は、尿の通液が可能な通液部と、該通液部の周囲に位置し且つ尿の通液が不能な非通液部とを有し、
前記通液部は、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有し、且つ該通液部の長手方向と前記ペット用トイレの長手方向とは互いに一致しており、
平面視において、前記通液部の長手方向外方に位置する前記非通液部における前記長手方向に沿う合計長さが、前記通液部の前記長手方向に沿う長さよりも長く、
前記トレーは、平面視において、長手方向及び該長手方向に直交する幅方向を有する略長方形の形状を有し、
前記トレーの出し入れ方向が、前記トレーの前記幅方向と一致している、ペット用トイレ。 - 平面視において、前記トレーの長手方向に沿う長さが前記通液部の長手方向に沿う長さよりも大きく、
前記トレーの収容状態において平面視したときに、前記通液部の長手方向に沿う長さが、前記通液部の長手方向側縁から前記トレーの長手方向側縁までの長手方向に沿う合計長さよりも長い、請求項1に記載のペット用トイレ。 - 前記通液部の幅方向に沿う長さが、該通液部の幅方向外方に位置する前記非通液部における前記ペット用トイレの幅方向に沿う合計長さよりも長い、請求項1又は2に記載のペット用トイレ。
- 前記トレーは前記長手方向に延びる側壁部を有し、
平面視において、前記通液部の前記幅方向に沿う長さが、前記側壁部の前記幅方向に沿う合計長さよりも長い、請求項1~3のいずれか一項に記載のペット用トイレ。 - 前記トレーは、前記トイレ本体における一方の長辺側の側部に形成された開口部を介して出し入れ可能になっており、
前記トレーの収容状態において、前記トレーの底面と、前記トイレ本体の底面とが接触している、請求項1~4のいずれか一項に記載のペット用トイレ。
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