JP7083403B2 - 広アクティブ領域高速検出器のピクセル形状及びセクション形状の選択 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、2018年4月20日に出願された米国特許出願第62/660,765号の優先権を主張するものであり、該出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0002] 本明細書の記載は、検出器に関し、より具体的には、荷電粒子検出に適用可能であることがあるスイッチング検出器アレイに関する。
[0003] 検出器は、物理的に観測可能な現象を感知するために使用されることがある。例えば、電子顕微鏡は、サンプルから放出された荷電粒子を収集し、検出信号を出力する検出器を備えることがある。検出信号を使用して、検査対象のサンプル構造の画像を再構築することができ、例えば、サンプル中の欠陥を明らかにすることができる。
[0004] 用途によっては、エリア検出器は、投射された1つ又は複数の電子ビームを検出することができる電子感知素子のピクセル化されたアレイを含むことがある。検出器は、荷電粒子が衝突するのに応答して電流を生成するアクティブ領域を含むことがある。電子感知素子のピクセル化されたアレイには、別個のアクティブ領域を有する不連続な検出素子の格子が設けられることがある。アクティブ領域は、あるピクセルを隣接するピクセルから分離するための分離領域によって囲まれることがある。
[0005] 米国特許出願第62/555,032号で考察されるような検出器は、感知素子の間にスイッチング領域を備えていることがある。そのような検出器では、不感領域が低減され、検出性能が高められていることがある。例えば、隣接する感知素子の側面の間の分離領域を排除することがあり、その結果、1つの電子ビームスポットによって覆われた場合に複数の感知素子が結合されることがある。
[0006] しかしながら、検出器によっては、スイッチング領域の数は感知素子の形状に依存することがある。例えば、正方形の形状をした感知素子は、その4つの辺のそれぞれで隣接する感知素子と接続されるようになっていることがある。従って、4つのスイッチング領域が各感知素子を取り囲むことがある。
[0007] 本開示の実施形態は、検出器を提供するためのシステム及び方法を提供する。実施形態によっては、荷電粒子ビームシステムが提供される。荷電粒子ビームシステムは、この荷電粒子ビームシステム内で生成された荷電粒子を検出するようになっている検出器を含むことがある。
[0008] 実施形態によっては、第1の感知素子、第2の感知素子を含む複数の感知素子を含む基板を備えた検出器が提供される。検出器は、第1の感知素子と第2の感知素子を接続するように構成されたスイッチング領域を含むことがある。第1の感知素子は、第1の感知素子がビームを検出するのに応答して第1の信号を生成するように構成されることがあり、第2の感知素子は、第2の感知素子がビームを検出するのに応答して第2の信号を生成するように構成されることがある。少なくとも第1の感知素子が、三角形の形状に形成されることがある。この三角形の形状は、正三角形であり得る。
[0009] 幾つかの実施形態によれば、隣接する感知素子間のスイッチの数、及びスイッチを制御するのに必要な制御ロジックの数を減らす構成が、達成されることがある。更に、感知素子の形状により、感知素子のセクションが対応する形状に形成されることがある。特定の形状を有するセクション構成により、回路ダイ中に設けられることになるセクションの総数が低減されることがある。例えば、三角形の形状をした感知素子及び六角形の形状をしたセクションを設けることにより、検出システムの柔軟性を損なうことなく、検出システムの性能を向上させることができる。
[0010] 開示する実施形態の追加の目的及び利点が、以降の説明において部分的に記載され、その説明から部分的に明らかになるか、又は、実施形態を実施することによって学ばれることがある。開示する実施形態の目的及び利点は、本開示に記載される要素及び組み合わせによって実現され、達成されることがある。しかしながら、本開示の例示的な実施形態は、そのような例示的な目的及び利点を達成する必要は必ずしもなく、幾つかの実施形態は、記述した目的及び利点の何れも達成しないことがある。
[0011] 前述の一般的な説明及び以降の詳細な説明の両方とも、例示的であり説明のためのみのものであり、特許請求されるような、開示する実施形態を限定するものではないことを、理解されたい。
[0012] 本開示の上記の及び他の態様が、以下の図面と共に解釈される例示的な実施形態の説明により、一層明らかになるであろう。
[0013]本開示の実施形態と一致した、例示的な電子ビーム検査(EBI)システムを示す概略図である。 [0014]図1の例示的な電子ビーム検査システムの一部であり得る、本開示の実施形態と一致した、例示的な電子ビームツールを示す概略図である。 [0015]本開示の実施形態と一致した、検出器の例示的な構造の概略図である。 [0016]図3のセクションの拡大図である。 [0017]本開示の実施形態と一致した、検出器の断面図を示す図である。 [0018]本開示の実施形態と一致した、複数の感知素子の拡大図である。 [0019]本開示の実施形態と一致した、検出器の背面の図である。 [0020]本開示の実施形態と一致した、検出器の背面の更なる図である。 [0021]本開示の実施形態と一致した、検出器の例示的な構造の概略図である。 [0022]本開示の実施形態と一致した、部分Aに沿って得られる図9の検出器の断面図を示す図である。 [0023]本開示の実施形態と一致した、部分Bに沿って得られる図9の検出器の断面図を示す図である。 [0024]本開示の実施形態と一致した、複数の感知素子の拡大図である。 [0025]本開示の実施形態と一致した、複数の感知素子の拡大図である。 [0026]本開示の実施形態と一致した、感知素子の断面図を示す図である。 [0027]本開示の実施形態と一致した、検出器の例示的な構造の概略図である。 [0028]本開示の実施形態と一致した、検出器の構造を表す図である。 [0029]本開示の実施形態と一致した、検出器の例示的な構造の概略図である。 [0030]本開示の実施形態と一致した、検出器の例示的な構造の概略図である。
[0031] ここで、例示的な実施形態を詳細に参照する。これらの実施形態の例が、図面に示されている。以下の説明は添付の図面を参照し、異なる図面中の同じ番号は、特に断りの無い限り、同じ又は同様の要素を表す。例示的な実施形態の以下の説明文中に記載される実施態様は、本発明と一致する全ての実施態様を表すものではない。その代わり、それらは、添付の特許請求の範囲に列挙されるような主題に関連する態様と一致する装置、システム、及び方法の単なる例にすぎない。例えば、幾つかの実施形態は、電子ビームを利用するシステムにおける検出器を提供するという文脈で説明されているが、本開示はそのように限定はされない。他のタイプの荷電粒子ビームも、同様に適用することができる。更に、検出器は、光学撮像、光検出、x線検出などの他の撮像システムで使用されることがある。
[0032] 本開示の実施形態は、検出器を提供することがある。検出器は、アレイアーキテクチャを有することがある。検出器は、例えば、荷電粒子撮像用の荷電粒子システムで役に立つことがある検出システムにおいて、使用されることがある。荷電粒子システムは、サンプルの撮像及び検査用の走査電子顕微鏡(SEM)ツールであり得る。荷電粒子システムは、例えば、欠陥検出に使用されることがある。
[0033] 実施形態によっては、検出器アレイ内の感知素子(ピクセル)に対して、正三角形の形状が選択される。検出器アレイは同じ数のピクセルを有するという条件の下では、矩形の形状ではなく三角形の形状を使用すると、隣接するピクセル間のスイッチの数を25%減らすことができる。例えば、三角形は4つの辺ではなく3つの辺を有するので、4つのスイッチではなく3つのスイッチがピクセルを接続するために設けられることがある。スイッチの数が減ると、スイッチに接続される制御ロジックの数も、例えば25%減らせる。真っ直ぐな辺の数がより少ない多角形形状は他にない。
[0034] 実施形態によっては、三角形のピクセルは、対応する矩形ピクセルと同じ面積を有するようになっていることがある。従って、三角形ピクセルの辺は矩形ピクセルの辺よりも52%長くなることがある。これにより、2つの隣接するピクセル間に形成されるスイッチング領域のチャネル幅がより広くなることがある。例えば、フィールドプログラマブル検出器は、隣接するピクセル間にMOSFETとして形成されるスイッチング領域を備えることがある。チャネルがより広いと、MOSFETのON抵抗を低減することができる。更に、より高い帯域幅が、検出システムにおいて実現されることがある。
[0035] 更に、三角形ピクセルは、電子ビームスポットの形状により近い形状を有するグループを形成することがある。例えば、電子ビームスポットは、円形又は楕円形の形状で検出器の表面に投影されることがある。三角形ピクセルのグループは、電子ビームスポットの形状により良く一致することができ、より高い信号対雑音比で電子ビーム電流を集めることができる。
[0036] 実施形態によっては、検出器アレイのアクティブ領域に対して六角形の形状が選択される。
[0037] 実施形態によっては、検出器は、セクションに分割された複数の感知素子を備えている。第1のセクションは第1の複数の感知素子を含むことができ、第2のセクションは第2の複数の感知素子を含むことができ、以下同様である。第1の複数の感知素子及び第2の複数の感知素子は互いに排他的であり得る。セクションについては六角形の形状が選択されることがある。セクションは、均一であることがある。セクション形状は同じ対角線サイズを有するという条件の下では、六角形のセクションの面積は、矩形のセクションの面積よりも30%大きくなることがある。その結果、検出器アレイのアクティブ領域が同じに保たれる場合、例えば30%のセクション数の減少が達成されることがある。従って、六角形のセクションを使用することにより、セクションの数及び信号経路の数を減らすことができる。
[0038] 六角形の形状は、ピクセルのグループの面積を、グループ内部の形状間にギャップを生ずることなく、最大化することができる。
[0039] 均一なセクション及び対応する均一な信号経路は、不均一なセクション及び不均一な信号経路に比べると、集積回路内により容易に実装することができる。更に、一部の設計では、信号経路について性能均一性要件があることがある。
[0040] 正三角形の形状をしたピクセルを検出器アレイ内の六角形のセクションと組み合わせることにより、電子ビーム検出性能の改善が達成されることがある。他の形状のセクションが同様に適用されることがある。更に、回路ダイが単純化されることがある。隣接するピクセル間のスイッチング素子の制御ロジックも単純化されることがある。更に、アナログ/デジタル変換器(ADC)アレイの後に、単純化されたデジタルマルチプレクサが設けられることがある。更に、回路ダイ中に必要とされる信号経路がより少なくなり、これにより、設計及び実装の難しさが低減されることがある。従って、設計のスケールアップがより容易になることがある。
[0041] ここで図1を参照する。図1は、本開示の実施形態と一致した検出器を含むことがある、例示的な電子ビーム検査(EBI)システム100を示す。EBIシステム100は、撮像のために使用されることがある。図1に示すように、EBIシステム100は、メインチャンバ101、装填/ロックチャンバ102、電子ビームツール104、及び機器フロントエンドモジュール(EFEM)106を含む。電子ビームツール104は、メインチャンバ101内部に配置されている。EFEM106は、第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bを含む。EFEM106は、追加の装填ポートを含むことがある。第1の装填ポート106a及び第2の装填ポート106bは、検査されるべきウェーハ(例えば、半導体ウェーハ、又は他の材料で作られたウェーハ)又はサンプル(ウェーハ及びサンプルは、本明細書ではまとめて「ウェーハ」と呼ばれることがある)を収容するウェーハFOUP(front opening unified pod)を受け取る。
[0042] EFEM106内の1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)が、ウェーハを装填/ロックチャンバ102に運ぶことができる。装填/ロックチャンバ102は、装填/ロック真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、このポンプシステムは、大気圧よりも低い第1の圧力に達するように、装填/ロックチャンバ102内のガス分子を除去する。第1の圧力に達した後、1つ又は複数のロボットアーム(図示せず)がウェーハを装填/ロックチャンバ102からメインチャンバ101に運ぶことができる。メインチャンバ101は、メインチャンバ真空ポンプシステム(図示せず)に接続され、このポンプシステムは、第1の圧力よりも低い第2の圧力に達するように、メインチャンバ101内のガス分子を除去する。第2の圧力に達した後、ウェーハは電子ビームツール104による検査にかけられる。電子ビームツール104は、シングルビームシステム又はマルチビームシステムであり得る。コントローラ109は、電子ビームツール104に電子的に接続されている。コントローラ109は、EBIシステム100の様々な制御を行うようになっているコンピュータであり得る。図1では、コントローラ109は、メインチャンバ101、装填/ロックチャンバ102、及びEFEM106を含む構造の外部にあるものとして示されているが、コントローラ109は構造の一部であり得ることを理解されたい。
[0043] ここで図2を参照する。図2は、電子ビームツール104(本明細書では装置104とも呼ばれる)を示しており、このツール104は、電子源202、銃開口部204、集光レンズ206、電子源202から放出される一次電子ビーム210、放射源変換ユニット212、一次電子ビーム210の複数のビームレット214、216、及び218、一次投影光学系220、ウェーハステージ(図2には図示せず)、複数の二次電子ビーム236、238、及び240、二次光学系242、並びに電子検出デバイス244を含む。一次投影光学系220は、ビームセパレータ222、偏向走査ユニット226、及び対物レンズ228を含むことがある。電子検出デバイス244は、検出下位領域246、248、及び250を含むことがある。
[0044] 電子源202、銃開口部204、集光レンズ206、放射源変換ユニット212、ビームセパレータ222、偏向走査ユニット226、及び対物レンズ228は、装置104の一次光軸260と位置合わせされていることがある。二次光学系242及び電子検出デバイス244は、装置104の二次光軸252と位置合わせされていることがある。
[0045] 電子源202は、カソード、抽出器又はアノードを含むことがあり、一次電子は、カソードから放出され、抽出され又は加速されて、(仮想の又は現実の)クロスオーバー208を伴う一次電子ビーム210を形成することができる。一次電子ビーム210は、クロスオーバー208から放出されるものとして視覚化することができる。銃開口部204は、一次電子ビーム210の周辺電子を遮断して、プローブスポット270、272、及び274のサイズを低減することができる。
[0046] 放射源変換ユニット212は、画像形成素子のアレイ(図2には図示せず)及びビーム制限開口部のアレイ(図2には図示せず)を含むことがある。画像形成素子のアレイは、超小型偏向器又は超小型レンズのアレイを含むことがある。画像形成素子のアレイは、一次電子ビーム210の複数のビームレット214、216、及び218を伴う、クロスオーバー208の(仮想の又は現実の)複数の平行な画像を形成することがある。ビーム制限開口部のアレイは、複数のビームレット214、216、及び218を制限することがある。
[0047] 集光レンズ206は、一次電子ビーム210を集束させることがある。放射源変換ユニット212の下流のビームレット214、216、及び218の電流は、集光レンズ206の集束力を調節することにより、又は、ビーム制限開口部のアレイ内部の対応するビーム制限開口部の半径サイズを変更することにより、変化させることができる。対物レンズ228は、検査用のウェーハ230上にビームレット214、216、及び218を集束させることができ、ウェーハ230の表面上に複数のプローブスポット270、272、及び274を形成することができる。集光レンズ206は、第1の原理平面の位置が移動可能であるようになっていることがある可動集光レンズであり得る。可動集光レンズは磁気性であるようになっていることがあり、これにより、オフアクシスのビームレット216及び218が回転角度を有してビームレット制限開口部に当たることになり得る。回転角度は、集束力、及び可動集光レンズの第1の主平面の位置と共に変化する。実施形態によっては、可動集光レンズは、可動の回転防止集光レンズであることがあり、これは、可動の第1の主平面を有する回転防止レンズを含む。可動集光レンズについては、国際特許出願第PCT/EP2017/084429号に更に記載されており、該特許出願はその全体が参照により組み込まれる。
[0048] ビームセパレータ222は、静電双極子場及び磁気双極子場を生成するウィーンフィルタ型のビームセパレータであり得る。実施形態によっては、それらが適用される場合、ビームレット214、216、及び218の電子に静電双極子場によって作用する力は、磁気双極子場によって電子に作用する力と、大きさが等しく、方向が反対になることがある。従って、ビームレット214、216、及び218は、偏向角ゼロでビームセパレータ222をまっすぐに通過し得る。しかしながら、ビームセパレータ222によって生成されるビームレット214、216、及び218の全分散は、ゼロではないこともある。ビームセパレータ222は、ビームレット214、216、及び218から二次電子ビーム236、238、及び240を分離し、二次電子ビーム236、238、及び240を二次光学系242に向けることができる。
[0049] 偏向走査ユニット226は、ビームレット214、216、及び218を偏向させて、ウェーハ230の表面領域に渡って、プローブスポット270、272、274を走査することができる。プローブスポット270、272、及び274におけるビームレット214、216、及び218の入射に応答して、二次電子ビーム236、238、及び240がウェーハ230から放出されることがある。二次電子ビーム236、238、及び240は、二次電子及び後方散乱電子を含む、エネルギーが分散した電子を含むことがある。二次光学系242は、二次電子ビーム236、238、及び240を、電子検出デバイス244の検出下位領域246、248、及び250に集束させることができる。検出下位領域246、248、及び250は、対応する二次電子ビーム236、238、及び240を検出し、ウェーハ230の表面領域の画像を再構成するのに使用される対応する信号を生成するようになっていることがある。
[0050] ここで図3を参照する。図3は、電子検出デバイス244の表面を形成することができるセンサー表面300の例示的な構造を示す。センサー表面300は、それぞれがビームスポットの少なくとも一部を受け取ることができる、感知素子301、302、303等を含む、複数の感知素子を備えるアレイ構造を有する。感知素子301、302、303は、エネルギーを受け取るのに応答して、電気信号を生成するようになっていることがある。図3には1つのアレイが示されているが、検出器は、二次電子ビーム毎に1つのアレイなど、複数のアレイを含むことがあることを理解されたい。
[0051] 感知素子は、例えば、PINダイオード、アバランシェダイオード、電子増倍管(EMT)等、及びそれらの組み合わせを含むことがある。例えば、感知素子301、302、303は電子感知素子であり得る。電子感知素子は、センサーアクティブ領域内で受け取った電子に見合った電流信号を生成することができる。処理回路は、生成された電流信号を電圧信号(受け取られた電子ビームスポットの強度を表す)に変換することができる。処理システムは、例えば、センサー領域内部に配置された電子感知素子によって生成された電流を合計することによって電子ビームスポットの強度信号を生成し、その強度信号をウェーハに入射する一次電子ビームの走査パスデータと相関づけ、その相関に基づいてウェーハの画像を構築することができる。
[0052] 電子感知素子は電子ビームから電子を受け取るものとして上記で説明したが、他の種類の検出器の場合には、センサーは、他の種類の放射を受け取るのに応答して信号を生成するようになっていることがある。例えば、検出器は、特定の電荷を有する荷電粒子に反応することがある。また、検出器は、フラックス、空間分布、スペクトル、又は他の測定可能な特性に反応することがある。従って、検出器の感知素子は、特定の種類又はレベルのエネルギー、例えば、所定のエネルギー量を有する電子又はイオンなどを受け取るのに応答して、信号を生成するようになっていることがある。
[0053] 検出器は、ダイなどの1つ又は複数の基板を備えることがある。例えば、センサーダイ及び回路ダイが存在することがある。ダイは、検出器の厚さ方向に積み重ねられることがある。例えば、検出器は、2次元平面に配列された感知素子を有する、実質的に平面の部材として形成されることがある。センサーダイは感知素子(感知素子301、302、303を含む)を含むことがあり、回路ダイは信号処理回路を含むことがある。センサーダイ及び回路ダイは、感知素子のアレイの平面と直交する積層方向に、互いに一緒に積み重ねられることがある。
[0054] 図4は、図3に示した領域の拡大部分を示す。図5は、図3及び図4に示した部分Aの検出器アレイの厚さ方向の断面に沿って得られる、センサー素子の例示的な構造を示す。
[0055] 図5に示すように、感知素子301、302、303は、PINダイオードデバイス3000として構成されることがある。PINダイオードデバイス3000は、上部層として金属層3010を含むことがある。金属層3010は、電子検出デバイス244に入射する電子を受け取るための層である。従って、金属層3010は、検出表面として構成される。金属層3010の材料は、例えばアルミニウムであり得る。金属層3010にアルミニウムが使用される場合、電子検出デバイス244を保護するために、表面の外部に酸化層が形成されることがある。PINダイオードデバイス3000は、底部層として金属層3050も含むことがある。金属層3050の材料は、例えば銅であり得る。金属層3050は、感知素子301、302、303のそれぞれから誘導電流を運ぶための出力線を備えることがある。
[0056] PINダイオードデバイス3000は、半導体デバイスを含むことがある。例えば、PINダイオードデバイスを構成する半導体デバイスは、複数の層を有する基板として製造されることがある。従って、感知素子301、302、303は、断面図では連続的であり得る。スイッチング領域3009は、感知素子と一体になっていることがある。更に、感知素子301、302、303、及び/又はスイッチング領域3009は、複数の別個の半導体デバイスとして構成されることがある。別個の半導体デバイスは、互いに直接的に隣接するようになっていることがある。従って、感知素子が別個であるように構成される場合であっても、固定の分離領域は排除されることがあり、不感領域は低減されることがある。
[0057] PINダイオードデバイス3000の動作において、p+領域3020が金属層3010に隣接して形成される。p+領域3020は、p型半導体層であり得る。真性領域3030が、p+領域3020に隣接して形成される。真性領域3030は、真性半導体層であることがあり、従って、電荷キャリア領域であり得る。n+領域3040が、真性領域3030に隣接して形成される。n+領域3040は、n型半導体層であり得る。電子検出デバイス244のセンサー層は、金属層3010、p+領域3020、真性領域3030、n+領域3040、及び金属層3050の層として形成されることがある。
[0058] PINダイオードデバイス3000は、2つの隣接する感知素子の間に形成されるスイッチング領域3009を含む。図5に示すように、あるスイッチング領域3009が感知素子301と302との間に形成され、別のスイッチング領域3009が感知素子302と303との間に形成される。スイッチング領域3009にはスイッチが形成されることがある。一例として、エンハンスメントモードのMOSFET3001が、スイッチング領域3009においてPINダイオードデバイス3000のセンサー層内に形成されることがある。MOSFET3001は、p+領域3002、ゲート3004、及びゲート酸化物3003を含むことがある。MOSFET3001は、「通常開」型スイッチとして構成される。ONモードでは、ゲート3004に印加された電圧は、デバイスの導電性を高める。従って、MOSFET3001をアクティブにしないと、感知素子302と303との間のスイッチはOFFになり、それによって、感知素子302及び303はMOSFET3001を介して接続されない。MOSFET3001をアクティブにすることにより、感知素子間のスイッチはONになり、感知素子301及び302はMOSFET3001を介して接続される。例えば、PINダイオードデバイス3000は、ターンON状態3098及びターンOFF状態3099で動作可能なMOSFETを用いて構成されることがある。MOSFET3001は、ゲート3004を介して制御することができる。
[0059] MOSFET3001などのMOSFETを製造するプロセスは、例えば、数ある技術の中でもとりわけエッチング及び材料堆積を含むことがある。
[0060] 動作時に、電子が金属層3010の上部表面に入射すると、真性領域3030はp+領域3020からの電荷キャリアで溢れる。図5に見られるように、2つの隣接する感知素子、例えば301と302が接続されると、照射された領域の金属層3010の下の全ての領域が、スイッチング領域3009内の領域を含めて、アクティブになる。従って、2つの隣接する感知素子は、入射電子に応答して電流を収集するために、一緒にグループ化される(結合される)ことがあり、一方、隣接する感知素子間の不感領域は排除されることがある。断面図において、隣接する感知素子、例えば301と302を分離するために、分離領域を設ける必要はない。従って、感知素子301と302は、連続的になり得る。
[0061] 図4の平面図に見られるように、感知素子301と302との間のスイッチング領域3009Aは、感知に使用されるアクティブ領域である。一方、アクティブな感知素子302とアクティブではない感知素子303との間のスイッチング領域3009Bは、感知に使用されるアクティブ領域ではない。スイッチング領域3009は、それぞれの感知素子の実質的に全長に及ぶことがある。例えば、感知素子は、第1の方向X及び第2の方向Yに延びる矩形の形状を有することがある。矩形の形状をした感知素子は、第1の方向に延びる第1の辺、及び第2の方向に延びる第2の辺を有することがある。スイッチング領域3009は、第1の辺の全長に延びることがある。別のスイッチング領域3009は、第2の辺の全長に延びることがある。更に、スイッチング領域は、第1又は第2の辺よりも短い長さで延びることがある。スイッチング領域は、アクティブ領域が連続的になるように、感知素子に直接的に隣接することがある。
[0062] 図6は、スイッチング領域が、それぞれの感知素子の実質的に全長に及ぶ例を示す。感知素子601は、第1の方向(X軸方向)及び第2の方向(Y軸方向)に延びる正方形の形状を有する。領域610は、第1の方向にある辺の実質的に全長に及び、領域620は、第2の方向にある辺の実質的に全長に及ぶ。
[0063] PINダイオードは、p型及びn型半導体の異なる配置を採用する様々な構成で実現されることがあることを、理解されたい。
[0064] 図4に示すように、十字の形状をした領域325が設けられることがある。領域325は、対角方向に互いに向かい合っているピクセルからピクセルの角を分離するための分離領域であり得る。十字形の代わりに様々な形状を使用することができる。例えば、領域325は正方形、多角形、円などとして設けられることがある。領域325は、出来る限り小さな領域で対角ピクセルを分離するために、対角線セクションを含むこともある。
[0065] 図7は、入射側とは反対側の裏側から見た検出器の表面のセクションを示す。ゲート及びトランジスタの他の素子などの幾つかの構成要素は、見やすくするために省略されている。この表面は、金属層3050によって構成されることがある。領域325は、上述したように、十字形をした領域であり得る。領域325は、電気絶縁体である材料から形成されることがある。従って、隣接する感知素子間の短絡を防止することができる。
[0066] 図8は、領域325が正方形の形状をした領域として設けられる場合の図を示す。例えば、スイッチング領域がそれぞれの感知素子の辺の実質的に全長に及ぶ場合には、領域325は、正方形の形状で設けられることがある。
[0067] 上述した例では、感知素子は正方形又は矩形の形状をしたピクセルとして設けられる。しかしながら、本開示の実施形態によっては、感知素子は三角形の形状で設けられることがある。
[0068] 図9は、電子検出デバイス244の表面を形成することができるセンサー表面400の例示的な構造を示す。センサー表面400は、それぞれがビームスポットの少なくとも一部を受け取ることができる、感知素子401、402、403等を含む、複数の感知素子を備えるアレイ構造を有する。
[0069] 感知素子は、例えば、PINダイオード、アバランシェダイオード、電子増倍管(EMT)等、及びそれらの組み合わせを含むことがある。例えば、感知素子401、402、403は電子感知素子であり得る。
[0070] 図10Aに示すように、感知素子401、402、403は、PINダイオードデバイス4000として構成されることがある。PINダイオードデバイス4000は、上部層として金属層4010を含むことがある。金属層4010は、電子検出デバイス244に入射する電子を受け取るための層であることがあり、従って、金属層4010は検出表面として構成されることがある。金属層4010の材料は、例えばアルミニウムであり得る。PINダイオードデバイス4000は、底部層として金属層4050も含むことがある。金属層4050の材料は、例えば銅であり得る。金属層4050は、感知素子401、402、403のそれぞれから誘導電流を運ぶための出力線を備えることがある。
[0071] PINダイオードデバイス4000は、半導体デバイスを含むことがある。例えば、PINダイオードデバイスを構成する半導体デバイスは、複数の層を有する基板として製造されることがある。従って、感知素子401、402、403は、断面図では連続的であり得る。スイッチング領域4009は、感知素子と一体になっていることがある。更に、感知素子401、402、403、及び/又はスイッチング領域4009は、複数の別個の半導体デバイスとして構成されることがある。別個の半導体デバイスは、互いに直接的に隣接するようになっていることがある。従って、感知素子が別個であるように構成される場合であっても、固定の分離領域は排除されることがあり、不感領域は低減されることがある。
[0072] PINダイオードデバイス4000は、上述したように、PINダイオードデバイス3000と同様に機能することができる。従って、p+領域4020、真性領域4030、及びn+領域4040が設けられることがある。更に、PINダイオードデバイス4000は、2つの隣接する感知素子の間に形成されるスイッチング領域4009を含む。
[0073] 図10Aは、図9に示した部分Aの検出器アレイの厚さ方向の断面に沿って得られる、センサー素子の例示的な構造を示しており、図10Bは、図9に示した部分Bの検出器アレイの厚さ方向の断面に沿って得られる、センサー素子の例示的な構造を示す。図10Aに示すように、スイッチング領域4009は、感知素子の三角形の形状に起因して図10Bの場合よりも互いに近くなっている。
[0074] 図10Aに示すように、スイッチング領域4009が感知素子401と402との間に形成され、別のスイッチング領域4009が感知素子402と403との間に形成される。スイッチング領域4009にはスイッチが形成されることがある。一例として、エンハンスメントモードのMOSFET4001が、スイッチング領域4009においてPINダイオードデバイス4000のセンサー層内に形成されることがある。MOSFET4001は、ゲート4105を介して制御することができる。
[0075] スイッチング領域4009は、水平方向に隣接する感知素子間に形成されることがある。例えば、スイッチング領域4009は、Z方向(基板の厚さ方向)に垂直なX方向に、感知素子401と感知素子402との間にある。
[0076] 図11は、三角形の形状をした複数の感知素子の拡大図を示す。図11に示すように、2つの隣接する感知素子、例えば402と403が接続されると、照射された領域の金属層4010の下の領域の全てが、スイッチング領域4009A内の領域を含めて、アクティブになる。従って、2つの隣接する感知素子は、入射荷電粒子に応答して電流を収集するために、一緒にグループ化される(結合される)ことがあり、一方、隣接する感知素子間の不感領域は排除されることがある。断面図において、隣接する感知素子、例えば402と403の側面を分離するために、分離領域を設ける必要はない。
[0077] 感知素子402と403との間のスイッチング領域4009Aは、感知に使用されるアクティブ領域である。一方、アクティブな感知素子403とアクティブではない感知素子405との間のスイッチング領域4009Bは、感知に使用されるアクティブ領域ではない。スイッチング領域4009は、それぞれの感知素子の実質的に辺の長さ全体に及ぶことがある。
[0078] 同じ面積を有する正方形の感知素子と比べると、三角形の感知素子は、三角形の辺が正方形の辺よりも最大で52%長くなるように、幾何学的に構成されることがある。例えば、正方形の感知素子の面積は、A=sによって与えられることがあり、ここでsは辺の長さである。正三角形の面積は、
Figure 0007083403000001
によって与えられることがあり、ここでbは辺の長さである。従って、面積が等しくなるように設定される場合、b:sの比率は1.52になる。隣接する感知素子間の真っ直ぐな辺の長さを長くすることができる場合、スイッチング領域4009などのスイッチング領域の長さを長くすることができる。従って、例えば、スイッチを形成するMOSFET4101のチャネル幅をより大きくすることができ、MOSFETのON抵抗を低減することができる。
[0079] 実施形態によっては、スイッチング領域4009は、感知素子の辺の実質的に全長に延びることがある。更に、スイッチング領域4009は、感知素子の辺の全長よりも短く延びることがある。例えば、分離領域である領域425が設けられることがある。領域425は、電気絶縁体である材料から形成されることがある。従って、隣接する感知素子間の短絡を防止することができる。領域425は、隣接するスイッチング領域4009のゲートが接触しないことを確実にするために設けられることがある。従って、様々な形状の領域425を使用することができる。
[0080] 例えば、図11のように、領域425は六角形の形状で形成されることがある。実施形態によっては、領域425は、星形で形成されることがある。例えば、図12に示すように、領域425は、アスタリスクに似た、所定の太さの複数の線を含むことがある。所定の太さは、EMシールドの所望のレベル、絶縁破壊などのパラメータに基づいていることがある。実施形態によっては、スイッチング領域4009は、領域425を最小化することができるように、縁部が頂点に向かって先細になって形成されることがある。
[0081] 実施形態によっては、スイッチング領域は、感知素子のアクティブ領域内に配置されることがある。他の実施形態では、スイッチング領域は、感知素子のアクティブ領域の外側に形成されることもある。
[0082] 例えば、実施形態によっては、検出器のセンサー層はウェル、トレンチ、又は他の構造を含むことがあり、スイッチング領域はこれらの構造内に形成される。図13は、スイッチ並びに他の能動素子及び/又は受動素子を形成するための組み込み型のpウェル及びnウェルを備えた感知素子800の断面図である。そのような素子は、感知素子800又は他のコンポーネントに接続することができる。感知素子800は、検出器アレイのセンサー層であり得るセンサー層805の一部を形成することがあり、一方、回路層及び他の層は図13には示されていない。
[0083]感知素子800は、とりわけ、表面層801、p+領域810、p-エピタキシャル領域820、n-領域830を有するダイオードデバイスを含むことがある。表面層801は、入射電子を受け取る検出器の検出表面を形成することができる。表面層801は、例えばアルミニウムによって形成される金属層であり得る。表面層801の反対側には、電荷コレクタとして電極850が設けられることがある。電極850は、感知素子800のアクティブ領域内で受け取られた電子の量を表す電流信号を出力するようになっていることがある。
[0084] スイッチング素子819は、金属酸化物半導体デバイスによって形成されることがある。例えば、複数のCMOSデバイスが、センサー層805の背面に形成されることがある。CMOSデバイスの例として、ディープpウェル841、nウェル842、及びpウェル843が設けられることがある。CMOSデバイスを製造するプロセスは、例えば、数ある技術の中でもとりわけ、エッチング及びパターニングを含むことがある。
[0085] 1つの感知素子800のみが示されているが、センサー層805は複数の感知素子から構成され得ることを理解されたい。感知素子は、断面図では連続的であり得る。
[0086] ここで、本開示の態様と一致するセクション配置に関して、図14及び図15を参照する。セクション410、420、及び430などの複数のセクションが設けられることがある。セクションは、複数の感知素子のうちの1つ以上の感知素子を電気的に接続するようになっていることがある。セクションは、共通の出力を出力するようになっていることがある。第1のセクションは、複数の感知素子の中の第1の複数の感知素子の1つ以上の感知素子を出力に接続することができる。第2のセクションは、第2の複数の感知素子のうちの1つ以上の感知素子を出力に接続することができる。例えば、図15に示すように、セクション410は、感知素子401、402、及び403に電気的に接続され、且つ第1の出力928に接続されることがある。セクション420は、他の感知素子に電気的に接続されることがあり、第2の出力929に接続されることがある。セクションは、複数の配線経路419を介して、感知素子に接続することがある。セクションは、電気信号を信号処理回路に出力するようになっていることがある。例えば、セクション410は、電気信号を信号処理回路930に出力することができる。
[0087] 信号処理回路930は、接続された感知素子の出力を処理するための1つ又は複数の信号処理回路を含むことがある。例えば、信号処理回路930は、トランスインピーダンス増幅器(TIA)又は電荷転送増幅器(CTA)などのプリアンプ、可変利得増幅器(VGA)などのポストアンプ932、及びアナログ/デジタル変換器(ADC)などのデータ変換器933、を含むことがある。上記のコンポーネントの1つ又は複数が省略されることがある。更に、他の回路が他の機能のために提供されることもある。例えば、感知素子を互いに接続するためのスイッチング素子、又は他のスイッチを制御することができるスイッチ作動回路が、設けられることがある。更に、実施形態によっては、ADCに送信されるのに加えて又はその代わりに、アナログ経路によって読み出すことができるアナログ出力線が設けられることがある。
[0088] デジタルスイッチ940などのインターフェイスが設けられることがある。デジタルスイッチ940は、第1の出力928と第2の出力929を接続することができる。デジタルスイッチ940は、マルチプレクサを含むことがある。例えば、マルチプレクサは、第1の数の入力を受け取り、第2の数の出力を生成するようになっていることがある。第1の数及び第2の数は、感知素子セクションの総数などの検出器のパラメータ、及び電子源202から生成されるビーム(又はビームレット)の数などの装置104のパラメータ、に対応することがある。デジタルスイッチ940は、データ線及びアドレス信号を介して、外部コンポーネントと通信することがある。デジタルスイッチ940は、データの読み出し/書き込みを制御することもできる。デジタルスイッチ940は、スイッチング素子の操作を制御するようになっていることもある。デジタルスイッチ940は、複数の出力経路951、952、953等を介して、出力信号を生成するようになっていることがある。リレーなどの他のコンポーネントが、デジタルスイッチ940の出力チャネルに接続されることがある。従って、複数のセクションは、検出器信号用の別個のデータハイウェイとして機能することができる。
[0089] 図15の表現における様々なステージに、様々なコンポーネントを挿入することができることを理解されたい。更に、感知素子401、402、及び403を含む複数の感知素子から構成されるセンサー層は、スイッチング素子411、412、及び413などのスイッチング領域を含むことがある。スイッチング素子411、412、及び413は、隣接する感知素子間に設けられ、隣接する感知素子を接続するようになっている。スイッチング素子411、412、及び413は、例えば上述したようなスイッチング素子819又はMOSFET4101に対応することがある。
[0090] 信号処理回路930及び他の信号処理回路を含む回路ダイが設けられることがある。検出器は、センサー層、セクション層、及び読み出し層を含むことがある。そのような層は、複数の別個の層として設けられることがある。しかしながら、これらの層は別々の基板として設けられる必要はないことを理解されたい。例えば、セクションの配線経路は、複数の感知素子を含むセンサーダイ中に設けられてもよく、又はセンサーダイの外側に設けられてもよい。配線経路は、センサー層上又は他の層内にパターン形成されることがある。更に、セクション層は、読み出し層と結合されることがある。従って、実施形態によっては、回路ダイはセクション層、信号処理回路、及び読み出し機能を含むことがある。様々な層の構造及び機能は、結合されることも又は分割されることもある。
[0091] 更に、セクションに関連付けられた感知素子と信号処理回路との間に1つ又は複数のスイッチが設けられることがある。スイッチは、セクションの配線経路に沿って又は配線経路に追加して、設けられることがある。例えば、図15に示すように、スイッチ4019は、各配線経路419と一列に並んで設けられている。スイッチ4019は、複数の感知素子とセクション410、420、及び430との間に配置されることがある。そのようなスイッチが設けられる場合、アクティブではない感知素子を切り離して、例えば、数ある技術的効果の中でもとりわけ、ノイズのピックアップを低減することができる。
[0092] 図14はセクション410、420、及び430を示しているが、検出器内の感知素子の全てを完全に覆うために複数のセクションが設けられることがある。即ち、セクション配置は任意に繰り返されることがある。様々な形状及び寸法のセクションを使用することもできる。更に、1つのセクションに関連付けられた又は含まれた感知素子の数は、変化することがある。従って、図14は6つの感知素子が1つのセクションに関連付けられている様子を示しているが、本開示の実施形態はそのように限定はされない。セクションは、例えば、6個、24個、68個などの数の感知素子に関連付けられることがあり、且つそれらの数の感知素子を包含することがある。図16は、セクション440が24個の感知素子を含んでいる例を示す。
[0093] セクションは、互いに同じ形状及び同じサイズであるように、均一であることがある。各セクションは、対応する信号処理回路及び信号経路を有することがある。あるセクションの感知素子は、対応するセクションの信号処理回路及び信号経路と関連付けられることがある。
[0094] セクションのサイズを決定するための基準は、EBIツール104によって生成されるビームレットのピッチに基づいていることがある。例えば、用途によっては、マルチビーム装置を使用して複数のビームレットを生成することがある。ビームレットのピッチは、例えば、図2に示すような放射源変換ユニット212を含むEBIツール104の構造により決定されることがある。ビームレットのピッチは、様々なパラメータに基づいて設定されることがある。実施形態によっては、ビームレットの密度が高い荷電粒子ビームシステムが使用されることがある。
[0095] 従って、複数のビーム又はビームレットが、検出器表面に入射することがある。ビームレットは、サンプルに投射され、その後、格子パターンなどのアレイパターンになっている検出器上で受け取られるようになっていることがある。格子パターンは、任意の形状であり得る。例えば、格子パターンは、正方形、長方形、タイル状等であり得る。正方形の格子パターンでは、例えば、ビームレットは、第1の(水平)方向及び第2の(垂直)方向に特定の中心間距離を有するように間隔をあけられていることがある。
[0096] 上述したように、検出器は、複数のセクションを有することがある。セクションのサイズを決定するための基準は、セクションの対角線のサイズが、隣接するビームスポット間の最小間隔の長さよりも小さい、ということであり得る。例えば、セクションを形成する正六角形の角から角までの距離(D)は、正方形の格子パターンの中心間距離よりも短くなるように設定されることがある。従って、例えば変化するアライメント、ビームシフト等に起因する様々な異なる撮像条件の下で、最大でも1つのビーム中心のみが1つのセクションに含まれることがある。このようにして、検出器表面の領域に投射されるビームの信号処理及び読み出しに対応するのに十分な信号処理回路及び信号経路が存在し得る。
[0097] 上記の基準を使用すると、ビームスポットのサイズに関わりなく、1つのビームスポット中心が1つのセクション内に収容されることがある。更に、実施形態によっては、セクション配置がビーム格子と整列されていない場合(例えば、格子パターンがセクション配置に対して回転されている場合)であっても、2つのビームスポットの中心が1つのセクション内に存在することが回避され得る。従って、1つのセクションに関連付けられた感知素子は、それぞれのセクションを通ってルーティングされる出力信号を有することができ、それらのセクションは、それ自体の信号処理回路及び配線経路を有することがある。次いで、あるビームスポットに対して一緒にグループ化される感知素子は、グループ内の感知素子が関連付けられるセクションのうちの1つの信号処理回路を通ってルーティングされる、そのビームスポットの信号を有することができる。従って、あるビームスポットに対する信号経路の長さを最小化することができる。更に、帯域幅が改善されることがある。
[0098] 幾つかの例示的な実施形態によれば、三角形の感知素子を使用すると、以下の例示的な技術的効果を達成することができることがある。例えば、ピクセルをグループ化するためのスイッチの数及び関連する制御ロジックの量を減らすことができる。ピクセルのグループ化には、同じ荷電粒子ビームスポットによって覆われる隣接するピクセルを接続することを含むことがある。隣接する感知素子間のスイッチング領域に設けられたスイッチング素子などのスイッチは、関連する制御回路内に設けられた1つ又は複数の回路によって制御されることがある。
[0099] 更に、より速い検出速度を実現することができ、検出システムのスループットがより高くなる。更に、より効率的な荷電粒子ビーム検出を実現することができる。例えば、矩形形状と比べると、六角形のセクション及び三角形の感知素子は、円形又は楕円形であり得る荷電粒子ビームスポットの形状とより一層密接に一致することができることがある。
[00100] 六角形のセクションを使用することにより、セクションの数及び回路ダイ中の信号経路の数を減らすことができる。例えば、図17は比較例を示しており、矩形のセクション20と六角形のセクション10の両方の対角線の寸法が同じである場合、矩形のセクション20を備えた検出器は、六角形のセクション10の面積よりも小さな面積を有することがある。このようにして、実施形態によっては、検出器アレイのアクティブ領域の量が同じである場合、六角形のセクションを設けることにより、セクションの数及び信号経路の数を減らすことが可能であり得る。更に、感知素子からのルーティング出力のマルチプレクサシステムを単純化することができる。
[00101] なお、状況によっては、2つ以上の異なるビームスポットからのアクティブ化された感知素子が、1つのセクション内に含まれることがある。しかしながら、感知素子結合により、例えば、同じビームスポットによってカバーされる感知素子は、それらの出力が一緒に処理されるように、結合されることがある。例えば、ビームスポットの中心を含むセクションは、1つのビームスポットに関連付けられたアクティブ化された感知素子の全ての信号を処理するために使用されるセクションであり得る。従って、ビームスポットの周辺部にある感知素子は、そのセクションが元々含まれていたものではなく、別のセクションの配線経路を使用することがある。従って、ビームスポットの周辺部にある感知素子は、感知素子が、その真下に積み重ねられたセクションの配線経路を使用する場合よりもわずかに長い配線経路を実際には使用することがある。このようにして、検出器アレイは柔軟性を維持することができる。従って、所与の時点で、1つのセクションに関連付けられ、それによりそのセクションによって処理される感知素子の数は、そのセクションの所定のサイズ内に含まれることがある感知素子の数よりも少ないことも、等しいことも、又は多いこともある。
[00102] 従って、検出システムは柔軟性の損失を防ぎながら、例えば、設計の単純さ、製造コスト、検出速度、及び信号対雑音比を強化することができる。
[00103] 実施形態については、以下の条項を使用して更に説明することができる。
条項1.検出器であって、
第1の感知素子及び第2の感知素子を含む複数の感知素子を備えた基板と、
第1の感知素子及び第2の感知素子を接続するように構成されたスイッチング領域であって、少なくとも第1の感知素子は三角形の形状に形成される、スイッチング領域と、を含む検出器。
条項2.第1の感知素子は、第1の感知素子がビームを検出するのに応答して第1の信号を生成するように構成され、第2の感知素子は、第2の感知素子がビームを検出するのに応答して第2の信号を生成するように構成される、条項1に記載の検出器。
条項3.三角形の形状は正三角形であり、ビームは荷電粒子ビームである、条項1及び2のうちの一項に記載の検出器。
条項4.複数の感知素子の各々が三角形の形状に形成される、条項1~3の何れか一項に記載の検出器。
条項5.スイッチング領域は、基板の厚さ方向と垂直な水平方向に、第1の感知素子と第2の感知素子との間に設けられる、条項1~4の何れか一項に記載の検出器。
条項6.基板を含むセンサーダイと、
1つ又は複数の回路を含む回路ダイと、を更に含む、条項1~5の何れか一項に記載の検出器。
条項7.1つ又は複数の回路は、スイッチング領域を制御するように構成される、条項6に記載の検出器。
条項8.1つ又は複数の回路は、複数の感知素子の出力を処理するように構成された複数の回路を含む、条項6及び7の何れか一項に記載の検出器。
条項9.第1の感知素子及び第2の感知素子は断面が連続的である、条項1~8の何れか一項に記載の検出器。
条項10.スイッチング領域は、第1の感知素子及び第2の感知素子と一体である、条項1~9の何れか一項に記載の検出器。
条項11.基板は、
厚さ方向に、検出表面として構成される上部金属層と、底部金属層とを含み、
断面において、上部層と底部層との間の領域全体が電荷キャリア領域である、条項1~10の何れか一項に記載の検出器。
条項12.検出器であって、
三角形の形状を有する複数の感知素子を備えた基板と、
複数の感知素子のうちの第1のグループを第1の出力に接続する第1のセクション、及び複数の感知素子のうちの第2のグループを第2の出力に接続する第2のセクションを含む複数のセクションと、を含む検出器。
条項13.複数のセクションは六角形の形状を有する、条項12に記載の検出器。
条項14.複数の感知素子の出力を処理するように構成された複数の回路を更に含み、複数の回路のうちの第1の回路は第1のセクションに接続され、複数の回路のうちの第2の回路は第2のセクションに接続される、条項12及び13のうちの一項に記載の検出器。
条項15.複数の感知素子の各々と複数の回路との間の配線経路に設けられたスイッチを更に含む、条項14に記載の検出器。
条項16.基板を含むセンサーダイと、
複数の感知素子の出力を処理するように構成された1つ又は複数の回路を含む回路ダイと、を更に含む、条項12~15の何れか一項に記載の検出器。
条項17.センサーダイ及び回路ダイは一緒に積み重ねられ、それにより、複数の感知素子のうちの第1のグループが第1のセクションに隣接し、複数の感知素子のうちの第2のグループが第2のセクションに隣接する、条項16に記載の検出器。
条項18.複数の感知素子のうちの2つ以上を接続するように構成された少なくとも1つのスイッチング領域を更に含む、条項12~17の何れか一項に記載の検出器。
条項19.少なくとも1つのスイッチング領域は、複数の感知素子の各々の間に設けられたスイッチング領域を含む、条項18に記載の検出器。
条項20.基板の断面図において、少なくとも1つのスイッチング領域は、複数の感知素子のうちの2つ以上と一体である、条項19に記載の検出器。
条項21.複数の感知素子は断面において連続的である、条項12~20の何れか一項に記載の検出器。
条項22.検出システムであって、
三角形の形状を有する複数の感知素子を含む検出器アレイと、
複数の感知素子のうちの第1のグループを第1の出力に接続する第1のセクション、及び複数の感知素子のうちの第2のグループを第2の出力に接続する第2のセクションを含む複数のセクションと、
インターフェイスと、を含む検出システム。
条項23.インターフェイスは、デジタルスイッチを含む、条項22に記載の検出システム。
条項24.複数のセクションは、配線経路及び信号処理回路のうちの1つを含む、条項22及び23のうちの一項に記載の検出システム。
条項25.複数の感知素子の出力を処理するように構成された複数の回路を更に含み、複数の回路のうちの第1の回路は第1のセクションに接続され、複数の回路のうちの第2の回路は第2のセクションに接続される、条項22~24の何れか一項に記載の検出システム。
条項26.複数の感知素子の各々と複数の回路との間の配線経路に設けられたスイッチを更に含む、条項25に記載の検出システム。
条項27.複数の感知素子を含むセンサーダイと、
複数の感知素子の出力を処理するように構成された1つ又は複数の回路を含む回路ダイと、を更に含む、条項22~26の何れか一項に記載の検出システム。
条項28.センサーダイ及び回路ダイは一緒に積み重ねられ、それにより、複数の感知素子のうちの第1のグループが第1のセクションに隣接し、複数の感知素子のうちの第2のグループが第2のセクションに隣接する、条項27に記載の検出システム。
条項29.複数の感知素子のうちの2つ以上を接続するように構成された少なくとも1つのスイッチング領域を更に含む、条項22~28の何れか一項に記載の検出システム。
条項30.少なくとも1つのスイッチング領域は、検出器アレイの厚さ方向に垂直な水平方向に、複数の感知素子の各々の間に設けられたスイッチを含む、条項29に記載の検出システム。
[00104] 本発明は、上記で説明し、添付の図面に図示した通りの構成に限定されるものではなく、また、本発明の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を加えることができることを、理解されたい。例えば、幾つかの例示的な実施形態では、形状が六角形であるセクションについて考察しているが、他の構成は、三角形、菱形、及び他の多角形などの形状で実装されることがある。セクションは、それらのセクションに関連付けられた感知素子の形状と幾何学的に似た形状を有することがある。感知素子自体が、正方形、長方形又は三角形以外の形状に形成されることがある。

Claims (15)

  1. 検出器であって、
    第1の感知素子及び第2の感知素子を含む複数の感知素子を備えた基板と、
    前記第1の感知素子及び前記第2の感知素子を接続するように構成されたスイッチング領域であって、少なくとも前記第1の感知素子は三角形の形状に形成される、スイッチング領域と、を含む検出器。
  2. 前記第1の感知素子は、前記第1の感知素子がビームを検出するのに応答して第1の信号を生成するように構成され、前記第2の感知素子は、前記第2の感知素子が前記ビームを検出するのに応答して第2の信号を生成するように構成される、請求項1に記載の検出器。
  3. 前記三角形の形状は正三角形であり、前記ビームは荷電粒子ビームである、請求項2に記載の検出器。
  4. 前記複数の感知素子の各々が三角形の形状に形成される、請求項1に記載の検出器。
  5. 前記スイッチング領域は、前記基板の厚さ方向と垂直な水平方向に、前記第1の感知素子と前記第2の感知素子との間に設けられる、請求項1に記載の検出器。
  6. 前記基板を含むセンサーダイと、
    1つ又は複数の回路を含む回路ダイと、を更に含む、請求項1に記載の検出器。
  7. 前記1つ又は複数の回路は、前記スイッチング領域を制御するように構成される、請求項6に記載の検出器。
  8. 前記1つ又は複数の回路は、前記複数の感知素子の出力を処理するように構成された複数の回路を含む、請求項6に記載の検出器。
  9. 前記第1の感知素子及び前記第2の感知素子は断面が連続的である、請求項1に記載の検出器。
  10. 前記スイッチング領域は、前記第1の感知素子及び前記第2の感知素子と一体である、請求項1に記載の検出器。
  11. 前記基板は、
    厚さ方向に、検出表面として構成される上部金属層と、底部金属層とを含み、
    断面において、前記上部層と前記底部層との間の領域全体が電荷キャリア領域である、請求項1に記載の検出器。
  12. 検出システムであって、
    三角形の形状を有する複数の感知素子を含む検出器アレイと、
    前記複数の感知素子のうちの隣接する感知素子を接続するように構成された複数のスイッチング素子と、
    前記複数の感知素子のうちの第1のグループを第1の出力に接続する第1のセクション、及び前記複数の感知素子のうちの第2のグループを第2の出力に接続する第2のセクションを含む複数のセクションと、
    インターフェイスと、を含む検出システム。
  13. 前記インターフェイスは、デジタルスイッチを含む、請求項12に記載の検出システム。
  14. 前記複数のセクションは、配線経路及び信号処理回路のうちの1つを含む、請求項12に記載の検出システム。
  15. 前記複数の感知素子の出力を処理するように構成された複数の回路を更に含み、前記複数の回路のうちの第1の回路は前記第1のセクションに接続され、前記複数の回路のうちの第2の回路は前記第2のセクションに接続される、請求項12に記載の検出システム。
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