JP7082197B2 - ロジックアナライザ - Google Patents

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Description

本開示は、通信データを処理するロジックアナライザに関するものである。
従来、分析対象のデジタル信号を処理する信号経路を切り替えるロジックアナライザがある(例えば、特許文献1など)。特許文献1のロジックアナライザは、信号経路を切り替える接続切換え回路を備えている。接続切換え回路は、デジタル信号の論理レベルを判断するコンパレータ、コンパレータの出力信号をサンプリングするサンプリング回路、コンパレータの出力信号を記憶する大容量情報記憶装置の接続を切り替える。
特開昭62-255883号公報
ところで、ロジックアナライザの分析対象である通信データには、様々なデータがある。このため、ロジックアナライザには、分析対象の通信データの特性などに応じた処理の実行を望まれている。
本開示は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、分析対象の通信データの特性に応じた処理を実行できるロジックアナライザを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示は、第1側面として、通信の途中で通信速度が変更されるシリアル通信の通信データを入力する入力モジュールと、前記シリアル通信で用いる通信速度を切り換えるための速度切替コマンドを前記シリアル通信の通信データから検出すること、及び前記シリアル通信のパルス信号に含まれる1パルスのパルス幅の時間、のうち少なくとも一方に基づいて、前記シリアル通信の通信速度の変更を検出する検出部と、第1通信規格の通信データを入力し、前記第1通信規格の通信データの信号レベルの変換を実行するドライバ回路と、外部ロジックアナライザと接続される第1外部インタフェースと、表示装置と接続される第2外部インタフェースと、を備え、前記外部ロジックアナライザは、前記第1通信規格の通信データの分析が可能な装置であり、前記表示装置は、前記外部ロジックアナライザに接続され、前記外部ロジックアナライザ及び前記第2外部インタフェースから入力した情報を表示し、前記検出部は、前記第1通信規格とは異なる通信規格である第2通信規格の通信データを前記入力モジュールで入力した場合には、前記第2通信規格の通信データの分析を実行し、前記第2外部インタフェースを介して分析結果を前記表示装置へ出力し、前記第1通信規格の通信データを前記入力モジュールで入力した場合には、前記第1通信規格の通信データについて前記ドライバ回路により信号レベルの変換を実行し、変換した前記第1通信規格の通信データを前記第1外部インタフェースから前記外部ロジックアナライザに出力する、ロジックアナライザを開示する。
本開示の第1側面のロジックアナライザによれば、通信速度の変更の検出に応じて、通信データの保存を開始するなどの処理を実行できる。これにより、分析対象の通信データの特性に応じた処理を実行できる。
本実施形態のロジックアナライザのブロック図である。 FPGAの検出部のブロック図である。 ロジックアナライザの接続形態を示す図である。 スルー出力部を用いる場合のロジックアナライザの接続形態を示す図である。 別例のロジックアナライザの接続形態を示す図である。 別例のロジックアナライザの接続形態を示す図である。
以下、本開示のロジックアナライザの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のロジックアナライザ10のブロック図を示している。図1に示すように、ロジックアナライザ10は、各種電源回路11と、入力モジュール13と、FPGA15と、DDRメモリ17と、不揮発性メモリ19などを備えている。各種電源回路11は、ロジックアナライザ10の電源として機能する回路である。各種電源回路11は、例えば、AC/DC変換回路等を備え、電源コネクタ21を介して商用電源等から電力を受電する。各種電源回路11は、受電した電力をロジックアナライザ10の各種装置へ供給する。なお、ロジックアナライザ10の電源の構成は、特に限定されない。例えば、ロジックアナライザ10は、充電式のバッテリを備えても良く、無線による給電を受ける構成でも良い。
入力モジュール13は、分析対象の装置や通信ケーブルと接続するための各種のインタフェースを備えている。入力モジュール13は、RS-485ドライバIC23,24、RS-232CドライバIC25、CANドライバIC26、LVDSドライバIC27,28、TTL入力回路IF(インタフェースの略)29を有している。なお、入力モジュール13が備えるIFの種類は一例であり、サポートしたい通信規格に応じて適宜変更される。
RS-485ドライバIC23等は、後述する分析対象の装置等(図3参照)に接続するためのインタフェースである。なお、入力モジュール13と分析対象の装置等を接続する方法は、特に限定されない。例えば、RS-485ドライバIC23等は、分析対象の通信ケーブルをバイパスするための接続部(入力コネクタや出力コネクタ)を備える構成でも良い。あるいは、RS-485ドライバIC23等は、分析対象の装置の端子に接続するためのプローブやグランパーなどを備える構成でも良い。
RS-485ドライバIC23は、RS-485通信規格に準拠した通信を行うドライバ回路であり、半二重通信を行う2線式のRS-485の通信ケーブル等に接続可能となっている。RS-485ドライバIC24は、RS-485通信規格に準拠した通信を行うドライバ回路であり、全二重通信を行う4線式のRS-485の通信ケーブル等に接続可能となっている。RS-232CドライバIC25は、RS-232C通信規格に準拠した通信を行うドライバ回路であり、例えば、3チャンネル(通信回線)分の通信ケーブル等に接続可能となっている。CANドライバIC26は、CAN(Controller Area Network)データ通信の規格に準拠した通信を行うドライバ回路であり、例えば、3チャンネル(通信回線)分の通信ケーブル等に接続可能となっている。
LVDSドライバIC27,28は、LVDS(Low voltage differential signaling)技術を用いたシリアル通信を実行するインタフェースである。LVDSドライバIC27は、入力用のインタフェースであり、例えば、4つの入力端子(RX端子)を有している。LVDSドライバIC28は、出力用のインタフェースであり、例えば、4つの出力端子(TX端子)を有している。TTL入力回路IF29は、Transistor-transistor-logicを用いた通信を実行するインタフェースである。TTL入力回路IF29は、入力した信号のレベルを変換してFPGA15へ出力する。TTL入力回路IF29は、例えば、電源電圧(Vdd)が5Vの信号を、3.3Vの信号に変換してFPGA15へ出力する。LVDSドライバIC27,28,TTL入力回路IF29は、例えば、分析の開始等を指示するトリガ信号を入力するためのインタフェースである。なお、LVDSドライバIC27,28,TTL入力回路IF29を、分析対象の通信データを入力するインタフェースとして用いても良い。また、上記したRS-485通信、RS-232C通信、CAN通信、LVDS技術を用いた通信、TTLを用いた通信は、本開示のシリアル通信の一例である。
FPGA15は、例えば、Field Programmable Gate Arrayなどのプログラム可能なロジックデバイスやCPUなどを備えている。FPGA15は、検出部31と、受付部33とを回路ブロックとして有している。FPGA15は、本開示の処理回路の一例である。FPGA15は、例えば、不揮発性メモリ19に保存されたコンフィグ情報(コンフィグレーションデータ)に基づいて、回路ブロックを構築する。なお、本開示の処理回路は、FPGAに限らず、例えば、プログラマブルロジックデバイス(PLD)や複合プログラマブルロジックデバイス(CPLD)でも良い。また、本開示の処理回路は、FPGAなどの論理回路に限らず、ASICなどの特定用途向けの集積回路でも良い。また、本開示の処理回路を、ハードウェアではなく、ソフトウェアで実現しても良い。
検出部31は、入力モジュール13を介して取得した通信データを分析する回路ブロックであり、通信速度の検出などを行う。なお、通信データの分析とは、通信速度の検出だけでなく、データの検出、データ形式の判断、データの内容の詳細な分析などを含む概念である。受付部33は、分析を行うための設定情報を受け付ける回路ブロックである。設定情報の受け付け方法は、特に限定されない。例えば、後述するJTAGコネクタ35を介してコンフィグ情報を受信しFPGA15の論理回路を変更することで設定を変更してもよく、外部の装置(PC51)からLANコネクタ37を介して設定情報を受信し設定を変更しても良い。あるいは、設定情報の受け付け方法は、不揮発性メモリ19に保存されたコンフィグ情報に予め設定されたデータを読み込み方法でも良い。
DDRメモリ17は、例えば、DDR-SDRAMであり、FPGA15の処理における作業用のメモリとして使用される。なお、作業用のメモリは、DDR-SDRAMに限らず、例えば、クロックの片エッジを使用するSDRAMでも良い。不揮発性メモリ19は、例えば、FPGA15の回路ブロックを構築するコンフィグ情報を保存する。不揮発性メモリ19は、例えば、EEPROM、FLASHメモリ、FRAM(登録商標)、MRAM等の不揮発性メモリである。
また、ロジックアナライザ10は、入力モジュール13の他に外部と接続するためのインタフェースとして、JTAGコネクタ35、LANコネクタ37、USBコネクタ39、外部インタフェース41を有する。JTAGコネクタ35は、FPGA15に接続されている。JTAGコネクタ35は、例えば、JTAG(Joint European Test Action Group)によって提案された規格に準拠した通信を実行するコネクタである。FPGA15は、分析を行う設定情報に応じたコンフィグ情報などを、JTAGコネクタ35を介して入力する。
LANコネクタ37は、イーサ用PHY43を介してFPGA15と接続されている。USBコネクタ39は、USB用PHY45を介してFPGA15と接続されている。イーサ用PHY43及びUSB用PHY45は、例えば、各通信規格の論理層と物理層のインタフェースとして機能するICである。LANコネクタ37は、イーサネット(登録商標)の通信規格に準拠した通信を行うインタフェースである。USBコネクタ39は、USB規格に準拠した通信を行うインタフェースである。なお、イーサネット(登録商標)規格は、特に限定されないが、例えば、ギガビットイーサネット(登録商標)規格である。また、USB規格は、特に限定されないが、例えば、USB2.0規格やUSB3.0規格である。
LANコネクタ37は、LANケーブル47を介してPC51と接続されている。PC51は、パーソナルコンピュータであり、例えば、モニター、キーボード、マウスなどを備えている。PC51は、ロジックアナライザ10の設定情報の変更、ロジックアナライザ10に対する分析の開始指示を行う装置である。また、PC51は、ロジックアナライザ10から受信したデータや、後述する外部ロジックアナライザ53から受信したデータを表示する。これにより、PC51を操作する分析者は、分析結果を確認することができる。なお、ロジックアナライザ10は、例えば、USBコネクタ39に接続されたモニターに分析結果を表示しても良い。
外部インタフェース41は、FPGA15と接続されている。また、外部インタフェース41は、接続ケーブル49を介して外部ロジックアナライザ53と接続されている。外部ロジックアナライザ53は、各種の通信データを分析する。なお、外部ロジックアナライザ53が分析可能な通信規格の種類は特に限定されない。例えば、外部ロジックアナライザ53は、ロジックアナライザ10で分析できない通信規格の通信データを分析可能な構成でも良い。この場合、ロジックアナライザ10のFPGA15は、RS-232C規格及びRS-485規格のうち少なくとも一方の通信規格の通信データを分析可能な構成で、CAN通信規格の通信データを分析できない構成でも良い。そして、外部ロジックアナライザ53は、例えば、ロジックアナライザ10で信号レベルの変換等を実施して転送されたCAN通信規格の通信データを分析しても良い。また、外部ロジックアナライザ53は、RS-485通信規格等の通信データをFPGA15で分析した結果を入力し、自身のモニターに表示する処理を実行しても良い。
外部インタフェース41は、例えば、Transistor-transistor-logicを用いた通信を実行するインタフェースである。外部ロジックアナライザ53は、例えば、複数の種類のデジタル信号を入力するチャンネルを有している。なお、入力チャンネルを増やす方法は、物理的な端子を増やす方法に限らず、プログラムを実行することで実現する通信ポートを増やす方法でも良い。外部インタフェース41は、例えば、複数の種類のデジタル信号を、接続ケーブル49を介して外部ロジックアナライザ53へ出力可能となっている。
PC51は、USBケーブル55を介して外部ロジックアナライザ53と接続されている。PC51は、外部ロジックアナライザ53で分析等したデータを取得して自身のモニターに表示可能となっている。
次に、FPGA15の検出部31の構成について図2及び図3を参照しつつ説明する。図2は、検出部31の構成を示すブロック図である。図2に示すように、検出部31は、低速通信処理部61、高速通信処理部62、共通部63を有している。
図3は、ロジックアナライザ10の接続形態の一例を示している。図3に示す接続例では、ロジックアナライザ10は、サーボアンプ101と、ABS(アブソリュート型)エンコーダ102との間に接続されている。サーボアンプ101は、ABSエンコーダ102に対して位置情報の出力などの指令を実行する。また、サーボアンプ101は、ABSエンコーダ102から取得した位置情報に基づいてサーボモータ103に供給する電力を変更するフィードバック制御を実行する。これにより、サーボアンプ101は、位置情報に応じてサーボモータ103の回転動作を制御できる。
このようなサーボアンプ101、ABSエンコーダ102、及びサーボモータ103は、様々な作業機の駆動機構として用いることができる。ここでいう作業機とは、例えば、基板に電子部品を装着する部品装着機、基板にはんだを塗布するはんだ印刷装置、組み立て作業を行う多関節ロボット、切削等を行う工作機械などである。また、作業機は、FA(Factory Automation)分野に用いられる産業用の機械に限らず、介護用のロボットなどでも良い。従って、本開示の分析対象としては、データの通信を行う様々な機械や装置を対象とすることができる。
サーボアンプ101は、例えば、RS-485規格の通信で、HDLC(High-Level Data Link Control)の通信プロトコルを用いた通信により、ABSエンコーダ102と通信を実行する。このため、ロジックアナライザ10は、例えば、RS-485ドライバIC23,24を、サーボアンプ101、ABSエンコーダ102、あるいは、2つを接続する通信ケーブル等に接続され、通信データを取得する。
ここで、分析対象の通信データの中には、通信の途中で通信速度が変更されるものも想定される。具体的には、例えば、サーボアンプ101は、ABSエンコーダ102に対する初期設定を実行する際に、低速な通信を実行する。また、サーボアンプ101は、例えば、初期設定を完了させ、ABSエンコーダ102が高速通信に対応する機種であると判断すると、高速な通信により位置情報の取得などを実行する。低速な通信速度は、例えば、4Mbpsである。高速な通信は、例えば、8Mbpsである。
このような通信速度が変更される通信データを分析する場合に、検出部31は、低速通信処理部61と高速通信処理部62とによる並列処理を実行可能となっている。そして、検出部31は、例えば、2つの処理部の分析結果が正しいのかを比較等することで通信データの通信速度をより正確に判断できる。低速通信処理部61は、例えば、上記した4Mbpsの通信速度の通信データを分析可能となっている。高速通信処理部62は、例えば、8Mbpsの通信速度の通信データを分析可能となっている。なお、低速通信処理部61及び高速通信処理部62の分析可能な通信速度の設定を、受付部33で受け付けた設定情報に基づいて変更しても良い。また、検出部31は、低速通信処理部61、高速通信処理部62、以外に超低速、中速、超高速などの処理部を備えても良い。また、検出部31は、低速通信処理部61又は高速通信処理部62の一方のみを備える構成でも良い。この場合、低速通信処理部61又は高速通信処理部62は、後述するように、通信速度自動認識部73により自動で通信速度を検出しても良い。また、検出部31は、1つの処理部において通信速度を検出し、通信データをサンプリングするサンプリング周期等を自動で変更する構成でも良い。
図2に示すように、高速通信処理部62は、低速通信処理部61に比べて高速な通信を分析するものの、処理ブロックとしては低速通信処理部61と同様の構成となっている。このため、以下の説明では、低速通信処理部61と高速通信処理部62との処理ブロックに同一符号を付して説明する。同一符号を付した処理ブロックは、例えば通信速度の違いを除いて同様の処理を実行する。
まず、検出部31には、入力モジュール13(図1参照)を介して通信データが入力される。例えば、検出部31には、図3のサーボアンプ101からABSエンコーダ102へ送信された通信データや、ABSエンコーダ102からサーボアンプ101へ送信された通信データが入力される。検出部31は、入力モジュール13を介して入力した通信データに対する分析を行うことが可能となっている。
検出部31に入力された通信データは、低速通信処理部61、高速通信処理部62、共通部63のそれぞれに入力される。低速通信処理部61及び高速通信処理部62に入力された通信データは、伝送路符号分析部71、通信方式別処理部72、通信速度自動認識部73の順に伝送される。次いで、通信速度自動認識部73から出力された通信データは、コマンド認識及びタイマー値設定部(以下、設定部という場合がある)74、通信方向認識及びデータ分離部(以下、認識分離部という場合がある)75、FCS計算部76の順に伝送される。なお、各処理部の種類や順番は一例である。
伝送路符号分析部71は、入力された通信データの符号化の方式を分析する。伝送路符号分析部71は、例えば、NRZ(non-return-to-zero)方式、マンチェスタ方式などのどの符号化方式を用いた通信データであるのかを分析する。また、伝送路符号分析部71は、NRZ方式の中でもNZR(L)方式やNZR(I)方式など、各方式の中で分類分けする詳細な分析を実行しても良い。なお、伝送路符号分析部71による分析方法は、特に限定されない。例えば、伝送路符号分析部71は、通信データに含まれるハイレベルとローレベルの信号群に対し、各方式に応じたパターンと一致するか否かを判断するパターンマッチングを実行し分析しても良い。
通信方式別処理部72は、入力された通信データの通信方式を分析する。通信方式別処理部72は、例えば、調歩同期方式、同期通信方式などのどの通信方式を用いた通信データであるのかを分析する。調歩同期方式を用いる通信としては、例えば、UART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)を用いたUART通信がある。また、同期通信方式を用いる通信としては、例えば、HDLCを用いたHDLC通信がある。なお、通信方式別処理部72による分析方法は、特に限定されない。例えば、通信方式別処理部72は、通信データに含まれるフラグシーケンス、スタートビット、ストップビットなどの特定のビット列を検出することで、通信方式を分析しても良い。
通信速度自動認識部73は、入力された通信データの通信速度を分析する。通信速度自動認識部73は、例えば、入力した通信データのパルス信号に対し、パルス信号に含まれる1パルスのパルス幅の時間に基づいて通信速度を検出する。通信速度自動認識部73は、例えば、ハイレベルへの立ち上がりからローレベルへの立ち下がりまでの時間をパルス幅の時間として検出し、パルス幅の時間から通信速度を演算する。1パルスの変化時間が検出できれば、1ビットの変化時間を検出できる。このため、通信速度自動認識部73は、1ビットの変化時間から通信速度を演算できる。
また、通信速度自動認識部73は、伝送路符号分析部71や通信方式別処理部72の分析結果を用いて通信速度を演算しても良い。例えば、通信速度自動認識部73は、通信方式別処理部72で検出したスタートビットを、伝送路符号分析部71で検出した符号化方式に基づいて符号化した場合の1パルスの幅を用いて、パルス幅の時間を検出しても良い。通信速度自動認識部73は、検出した通信速度の値を共通部63のトリガ条件認識部82へ出力する(図2の破線参照)。
トリガ条件認識部82は、通信速度自動認識部73から入力される通信速度の値の変化に基づいて、分析対象の通信データの通信速度の変化を検出できる。トリガ条件認識部82は、通信速度の変更を検出することをトリガとして処理を実行する。図2に示すように、共通部63は、データ処理部83を有する。データ処理部83は、DDRメモリ17(図1参照)へのデータの保存、DDRメモリ17からのデータの読み出し、他の装置へのデータの転送等を実行する回路ブロックである。例えば、初期設定を低速で行い、位置情報の転送を高速で行うABSエンコーダ102に対して、トリガ条件認識部82は、初期設定では分析結果を保存せず、高速通信時の位置情報のみを分析結果として保存するようにデータ処理部83へ指令を出す。これにより、データ処理部83は、トリガ条件認識部82から入力した指令(トリガ)に基づいて、高速通信時の通信データのみを保存等できる。データ処理部83は、例えば、分析結果である通信データをDDRメモリ17に保存する。あるいは、データ処理部83は、分析結果を、外部ロジックアナライザ53やPC51へ転送しても良い。これにより、PC51や外部ロジックアナライザ53側において、高速通信時の通信データ(パルス波形など)を表示できる。
また、検出部31は、通信速度の変更をトリガとしてデータの保存等を実行しなくとも良い。検出部31は、例えば、分析結果と、通信速度の情報を外部の装置へ出力しても良い。本実施形態の外部インタフェース41は、接続ケーブル49を介して、複数の種類のデジタル信号を出力可能となっている。検出部31のデータ処理部83は、例えば、この複数のデジタル信号のうち、1のデジタル信号を用いて分析結果の通信データ(位置情報など)を出力し、他の信号を用いて通信速度の情報を出力する。即ち、データ処理部83は、分析結果の他に、通信速度の情報を外部ロジックアナライザ53に出力する。
これによれば、外部ロジックアナライザ53は、ロジックアナライザ10から入力した通信データの分析結果だけでなく、通信速度の情報を用いた分析や表示などを実行できる。例えば、外部ロジックアナライザ53のチャンネル1にロジックアナライザ10から分析結果のデジタル信号を出力し、外部ロジックアナライザ53のチャンネル2にロジックアナライザ10から通信速度の情報を示すデジタル信号を出力する。そして、外部ロジックアナライザ53や外部ロジックアナライザ53に接続されたPC51は、ロジックアナライザ10から取得したデータに基づいて、通信速度の表示等を実行しても良い。また、外部ロジックアナライザ53は、例えば、高速時のみPC51へ分析結果の出力を実行しても良い。
図2に戻り、設定部74は、コマンドの認識処理やタイマー値の判断処理を実行する。分析対象のシリアル通信の中には、通信の途中で通信速度を変更する際に、速度切替を指示するコマンド(以下、速度切替コマンドという場合がある)を送信するものが想定される。不揮発性メモリ19(図1参照)には、例えば、各通信規格で用いられる速度切替コマンドのビット値の情報等が保存されている。設定部74は、この不揮発性メモリ19に保存されたビット値等を参照して、速度切替コマンドが送信されたか否かを判断する。設定部74は、速度切替コマンドを検出すると、検出した旨をトリガ条件認識部82へ通知する(図2の破線参照)。
これにより、トリガ条件認識部82は、上記した通信速度自動認識部73から通信速度の値が入力された場合と同様に、分析対象の通信データの通信速度の変化を検出できる。具体的には、例えば、トリガ条件認識部82は、設定部74から入力される速度切替コマンドの検出情報に基づいて、高速通信時の位置情報のみを分析結果として保存するようにデータ処理部83へ指令を出しても良い。
また、設定部74は、速度切替コマンドの応答時間を判断し、タイムアウト時間となった場合に異常を検出しても良い。例えば、不揮発性メモリ19(図1参照)には、第1時間と、第1時間の経過後に検出すべきデータである想定データとが関連付けられた参照情報91が保存されている。例えば、通信速度の切り替え処理としては、速度切替コマンドの受信後直ぐに速度変更を実行する場合や、速度切替コマンドを受信した後に次の2段階目のコマンドを受信して速度変更を実行する場合がある。こうした速度変更の処理シーケンスに応じた第1時間と想定データとを、通信規格等に応じて予め参照情報91に設定しておく。
従って、第1時間は、例えば、速度切替コマンド、あるいは速度切替コマンドの次に送信される2段階目のコマンドに対して応答することが可能な最大時間である。換言すれば、この第1時間が経過すると、送信側は、タイムアウトとして認識する。想定データとは、例えば、速度切替コマンドに対する応答コマンドなどの処理シーケンスで想定されるデータである。具体的には、例えば、想定データは、速度の切り替えを完了したことを応答するコマンド、あるいは速度の切り替えに失敗したことを応答するコマンドである。また、例えば、速度切替コマンドを送信して応答コマンドを送信した後、さらに次の2段階目のコマンドの送信から速度を切り替える可能性もある。この場合、速度切替コマンドから2段階目のコマンドの応答(切り替え完了)までの時間を第1時間として設定しも良い。
設定部74は、参照情報91に基づいて、速度切替コマンドを検出してから第1時間だけ経過した後に、通信データから想定データを検出できないことに応じて異常を検出する。設定部74は、例えば、異常を検出した旨をトリガ条件認識部82へ出力する。これにより、トリガ条件認識部82は、例えば、異常の検出に応じて外部ロジックアナライザ53等へ分析結果を転送できる。あるいは、トリガ条件認識部82は、分析結果を異常時のログとしてデータ処理部83へ保存させる処理や、異常の検出をPC51に通知する処理などを実行できる。
また、設定部74は、通信データに含まれる速度切替コマンド以外のコマンドについてタイムアウトの判断を実行する。不揮発性メモリ19(図1参照)の参照情報91には、上記した想定データの他に、分析対象のシリアル通信に用いられる通信コマンドと、その通信コマンドのタイムアウト時間とが関連付けて設定されている。参照情報91には、通信コマンドのデータとして、例えば、各通信コマンドを識別可能なビット値が設定されている。例えば、UART通信では、コマンドの種類ごとで処理時間が異なるため、コマンドに対するタイムアウト時間が異なってくる。そこで、コマンドの種類ごとにタイムアウト時間を予め参照情報91に設定しておく。例えば、コマンドのビット値とタイムアウト時間とをCSV形式で記述した設定データを予めPC51で作成しておき、PC51から不揮発性メモリ19に保存しても良い。
設定部74は、参照情報91に設定された通信コマンドのビット値に基づいて、入力された通信データから通信コマンドを検出する。設定部74は、参照情報91に基づいて、検出した通信コマンドと関連付けられたタイムアウト時間を設定する。そして、設定部74は、通信コマンドを検出してからタイムアウト時間だけ経過するまでに、検出した通信コマンドに対する応答を検出できないことに応じて異常を検出する。設定部74は、例えば、異常を検出した旨をトリガ条件認識部82へ出力する。これにより、トリガ条件認識部82は、例えば、異常の検出に応じて外部ロジックアナライザ53等へ分析結果を出力等できる。
また、分離部75は、入力された通信データの通信方向の認識、及び通信方向に応じた通信データの分離を実行する。分析対象のシリアル通信の中には、全二重通信だけでなく、送信方向の切り替わる半二重通信も想定される。分離部75は、例えば、図3のサーボアンプ101とABSエンコーダ102との間で半二重通信が実行される場合、サーボアンプ101からABSエンコーダ102へ送信する通信データと、ABSエンコーダ102からサーボアンプ101へ送信する通信データを分離する。
全二重通信の場合、ロジックアナライザ10は、例えば、各方向の通信線に接続される。このため、分離部75は、入力する通信線と、通信方向を1対1で対応付けて分離できる。なお、通信方向の判別方法は、特に限定されない。例えば、ユーザが、ロジックアナライザ10に対して設定情報として通信方向を入力しても良い。あるいは、分離部75は、通信データの内容を分析し、通信方向を検出しても良い。具体的には、サーボアンプ101からABSエンコーダ102へ送信する初期設定や位置情報の取得を行うコマンドを通信データから検出した場合、分離部75は、その通信線を、サーボアンプ101からABSエンコーダ102に向かう通信方向の通信線として判断しても良い。
また、半二重通信の場合、通信方向は、例えば、一定の周期で送信方向が切り替わる。このため、分離部75は、例えば、送信方向の切り替わる半周期毎に送信されるヘッダ情報などの制御情報を検出する。そして、分離部75は、制御情報を検出した周期、即ち、通信方向の切り替わる半周期を検出する。これにより、分離部75は、入力された通信データの通信方向を検出し、通信方向に応じて通信データを分離できる。分離部75は、通信方向ごとに分離した通信データをFCS計算部76へ出力する。
また、分離部75は、検出した通信方向の情報をトリガ条件認識部82へ出力する(図2中の破線参照)。これにより、トリガ条件認識部82は、上記した通信速度自動認識部73や設定部74からの通知と同様に、分析対象の通信データにおける通信方向の切り替えを検出できる。そして、トリガ条件認識部82は、通信方向の切り替えをトリガとした処理を実行できる。例えば、トリガ条件認識部82は、サーボアンプ101からABSエンコーダ102へ送信される通信データのみを保存するようにデータ処理部83へ指令できる。
FCS計算部76は、分離部75から入力した通信方向ごとの通信データに対し、誤り検出や誤り訂正を実行する。上記したように、FPGA15の受付部33(図1参照)は、分析を行うための設定情報を受け付ける。受付部33は、例えば、分析対象のシリアル通信の通信方向、通信方向ごとの通信データに付与される誤り検出符号の種類、及び誤り検出符号により誤りを検出した検出回数を判断する閾値を受け付ける。受付部33は、例えば、分析を開始する前に、PC51から設定情報を受信する。
FCS計算部76は、受付部33で受け付けた通信方向に一致する通信データにおいて、誤り検出符号による誤り検出を、閾値の回数だけ検出したことに応じて異常を検出する。従って、FCS計算部76は、受付部33で受け付けた条件に従って、各通信方向の誤りを検出し、条件に一致した回数(閾値)だけ誤りを検出すると異常を検出する。例えば、エンコーダ情報のシリアル通信では、位置情報を要求するコマンドの送信時には誤り符号を付加せず、位置情報の送信時(応答時)のみ誤り符号を付加する場合がある。従って、通信データに誤り検出符号を付与する処理を、双方向の通信で実行せず、一方向の通信のみで実行する場合がある。このような場合に、受付部33は、例えば、対象とする通信方向、その通信方向の通信データに対して付与される誤り検出符号の種類(CRC符号、パリティ符号など)、誤りの検出回数を判断する閾値を受け付ける。そして、FCS計算部76は、受付部33で受け付けた閾値の回数だけ誤りを検出すると異常として検出する。
これにより、例えば、FCS計算部76は、異常を検出すると、その旨をトリガ条件認識部82へ通知する。トリガ条件認識部82は、上記した通信速度自動認識部73等からの通知と同様に、異常の通知をトリガとした処理(保存や表示など)を実行できる。
また、FCS計算部76は、通信方向ごとの通信データをデータ処理部83へ出力する。これにより、データ処理部83は、トリガ条件認識部82からの指示等に応じて通信データを、通信方向ごとに保存できる。なお、FCS計算部76は、誤りの検出だけでなく、誤りの訂正を実行し、訂正後の通信データをデータ処理部83へ出力しても良い。また、データ処理部83は、通信方向ごとに分離されていない通信データ、即ち、取得したそのままのデータを保存する構成でも良い。
ここで、上記したように、検出部31は、低速通信処理部61と高速通信処理部62を備え、2つの処理部による並列処理を実行可能となっている。検出部31は、例えば、2つの処理部の分析結果が正しいのかを判断することで、通信データの通信速度を判断することができる。例えば、低速通信処理部61の通信速度自動認識部73と、高速通信処理部62の通信速度自動認識部73とが、予め設定された設定情報に基づいて通信データをサンプリングする場合について考える。低速通信の場合、低速通信処理部61の通信速度自動認識部73が正常に通信データをサンプリングできる一方、高速通信処理部62の通信速度自動認識部73は通信データを正しくサンプリングできなくなる。このため、検出部31は、2つの通信速度自動認識部73のサンプリングの結果が正しいのかを判断することで、通信データの通信速度を検出できる。
また、図2に示すように、共通部63は、スルー出力部81を有している。スルー出力部81は、例えば、入力モジュール13の各ドライバICでレベル変換等された通信データを外部インタフェース41から外部ロジックアナライザ53へ出力する。図4は、スルー出力部81を用いる場合の接続構成を示している。図4に示すように、ロジックアナライザ10は、上位コントローラ104と、サーボアンプ101との間に接続されている。上位コントローラ104は、例えば、サーボモータ103を駆動源とする作業機の制御部である。上位コントローラ104は、CAN通信によってサーボアンプ101を制御する。このような構成において、上位コントローラ104とサーボアンプ101との間のCAN通信の分析にロジックアナライザ10を用いる。
例えば、ロジックアナライザ10の検出部31は、RS-232C規格及びRS-485規格の通信規格の通信データのみを分析可能な構成である。この場合、上記したように、検出部31は、RS-232C規格等の通信データを入力し、通信速度に応じて通信データの保存等を実行する。
図4に示す例では、検出部31は、CAN通信規格の通信データを分析できない構成となっている。一方、外部ロジックアナライザ53は、ロジックアナライザ10のCANドライバIC26で信号レベルの変換等を実施して転送されたCAN通信規格の通信データを分析可能となっている。図2に示すスルー出力部81は、例えば、CANドライバIC26で信号レベルの変換を実行したCAN通信の通信データを外部インタフェース41から外部ロジックアナライザ53へ出力する。
これによれば、RS-232C規格及びRS-485規格については、検出部31によって通信データを分析できる。また、RS-232C規格及びRS-485規格以外のCAN通信規格(他の通信規格の一例)の通信データに対しては、信号レベルの変換処理のみを実行し、外部インタフェース41から外部ロジックアナライザ53(外部装置の一例)へ出力できる。例えば、CANなどの通信規格は、RS-232C規格やRS-485規格とは異なり、専用のロジックアナライザが販売されている。このため、RS-232C規格及びRS-485規格などの独自の分析が必要なものを検出部31で分析する一方、ロジックアナライザ10が市販されているCAN通信規格などについては、外部インタフェース41から専用の外部ロジックアナライザ53へ出力して分析できる。これにより、分析対象の通信データの特性に応じた処理を実行できる。
また、分析対象の接続構成は、図3や図4の構成に限らない。図5は、別例のロジックアナライザ10の接続形態を示している。図5に示す接続形態では、ロジックアナライザ10は、PC105とリニアスケール107との間に接続され、UART通信(RS-485規格の通信)の通信データを分析する。PC105は、例えば、リニアスケール107の位置情報に基づいて、リニアモータ109の制御や速度の調整を実行するメンテナンス用の端末である。ユーザは、PC105を操作することで、リニアスケール107やリニアモータ109に対する調整作業を実行できる。このようなリニアスケール107やリニアモータ109の調整作業において、ロジックアナライザ10による分析を実行しても良い。また、リニアモータ109は、例えば、作業機のスライド移動する機構の駆動源として用いることができる。このため、作業機の設計段階において、リニアスケール107やリニアモータ109の調整作業を実施する際に、ロジックアナライザ10を用いることができる。
図5に示すロジックアナライザ10では、例えば、RS-485規格に準拠した通信データを分析し、データの保存、データの出力を実行する。また、図5に示すように、PC105とリニアスケール107とは、多重通信装置110,111を介して接続されている。多重通信装置110,111は、例えば、光ファイバーケーブルを介して接続され、時分割多重通信を実行する。多重通信装置110,111は、例えば、リニアスケール107の通信データを他のデータと多重化して送受信する。このような構成において、ロジックアナライザ10は、例えば、多重通信装置111で多重化される前のリニアスケール107の通信データを分析しても良い。あるいは、ロジックアナライザ10は、PC105から多重通信装置111に受信し、多重通信装置111によって多重化を分離した通信データを分析しても良い。
また、図6に示すように、ロジックアナライザ10を、PC105と多重通信装置110との間に接続しても良い。図6に示す接続形態では、ロジックアナライザ10は、例えば、PC105とリニアスケール107との間に接続され、UART通信(RS-232C規格の通信)の通信データを分析する。
なお、図3~図6に示す接続形態や分析対象の構成は、一例である。例えば、ロジックアナライザ10は、複数の通信データを同時に分析しても良い。例えば、ロジックアナライザ10は、図3のHDLC通信の分析と、図4のCAN通信の通信データの転送とを同時に実行しても良い。また、図5及び図6に示すPC105は、作業機等を制御するコントローラでも良い。即ち、作業機等を制御するコントローラと、コントローラによって制御されるリニアスケール107との間にロジックアナライザ10を接続しても良い。また、分析対象の通信データは、上記したものに限らない。例えば、ロジックアナライザ10は、産業用ネットワークの通信データを分析しても良い。ここでいう「産業用ネットワーク」とは、例えば、CC-Link(登録商標)、EtherCAT(登録商標)、MECHATROLINK(登録商標)-III、Profinet(登録商標)等の通信規格を用いて、リレーやスイッチ等を制御する制御データを伝送するネットワークである。また、入力モジュール13は、信号レベルの変換以外に、パラレル通信とシリアル通信との変換を行うインタフェースを備えても良い。
因みに、RS-485通信、RS-232C通信、CAN通信、LVDS技術を用いた通信、TTLを用いた通信は、本開示のシリアル通信の一例である。CANドライバIC26は、ドライバ回路の一例である。検出部31は、処理回路の一例である。外部ロジックアナライザ53は、外部装置の一例である。参照情報91は、第1参照情報、及び第2参照情報の一例である。
以上、上記した本実施例によれば以下の効果を奏する。
本実施例の一態様では、検出部31は、RS-485規格等のシリアル通信で用いる通信速度を切り換えるための速度切替コマンドを設定部74によって通信データから検出ことに基づいて、シリアル通信の通信速度の変更を検出する。また、検出部31の通信速度自動認識部73は、シリアル通信のパルス信号に含まれる1パルスのパルス幅の時間に基づいて、シリアル通信の通信速度の変更を検出する。なお、検出部31は、速度切替コマンドによる通信速度の変更の検出、パルス幅による通信速度の変更の検出のうち、どちらか一方のみを実行する構成でも良い。
これによれば、通信途中で通信速度が変更されるシリアル通信において、通信速度の変更を検出できる。そして、検出部31は、例えば、通信速度の変更の検出に応じて分析の処理内容を変更できる。具体的には、検出部31は、例えば、通信速度の変更をトリガとして分析結果の保存を開始できる。また、検出部31は、例えば、シリアル通信の通信データをサンプリングするサンプル周期を、通信速度に応じて変更しても良い。これにより、適切にサンプリングを行うことができる。そして、検出部31は、分析対象の通信データの特性に応じた処理を実行できる。
ここで、一般的なロジックアナライザでは、分析前に通信速度を設定するのみで、分析を開始した後ではサンプリング周期等を変更しない。このため、この種のロジックアナライザでは、分析を開始した後、即ち、通信の途中で通信速度が変更された場合に、適切にサンプリングできない虞がある。これに対し、本実施形態の検出部31は、例えば、通信速度に応じて低速通信処理部61と高速通信処理部62との処理結果を使い分けることで、通信速度の変更に応じた適切な処理を実行できる。
また、本実施例の一態様では、検出部31は、RS-232C規格及びRS-485規格の通信データを分析する。なお、検出部31は、RS-232C規格及びRS-485規格のうち少なくとも一方の通信規格の通信データを分析する構成でも良い。また、CANドライバIC26は、RS-232C規格及びRS-485規格以外の通信規格である他の通信規格(CANデータ通信規格)の通信データを入力し、CANデータ通信規格の通信データの信号レベルの変換を実行する。そして、検出部31のスルー出力部81は、CANドライバIC26で信号レベルの変換を実行したCANデータ通信規格の通信データを外部インタフェース41から出力する(図4参照)。
これによれば、RS-232C規格及びRS-485規格については、検出部31によって通信データを分析できる。また、RS-232C規格及びRS-485規格以外の他の通信規格の通信データに対しては、信号レベルの変換処理のみを実行し、外部インタフェース41から外部装置(外部ロジックアナライザ53など)へ出力できる。例えば、CANデータ通信規格は、RS-232C規格やRS-485規格とは異なり、汎用のロジックアナライザが市販されている。このため、RS-232C規格及びRS-485規格などの独自の分析が必要な通信データはロジックアナライザ10で分析する一方、汎用のロジックアナライザが市販されている他の通信規格については外部インタフェース41から外部ロジックアナライザ53等へ通信データを出力して分析させる。これにより、分析対象の通信データの特性に応じた処理を実行できる。なお、本開示の他の通信規格は、CANデータ通信規格に限らない。
尚、本開示は上記の実施例に限定されるものではなく、本願の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、検出部31は、通信速度の情報を出力しなくとも良い。
また、検出部31は、通信速度の変更を検出したことをトリガとして処理を実行しなくとも良い。
また、検出部31は、参照情報91に基づいた処理を実行しなくとも良い。この場合、参照情報91を不揮発性メモリ19に保存しなくとも良い。
また、検出部31は、参照情報91を外部のサーバ装置等から取得しても良い。
また、受付部33は、シリアル通信の通信方向、通信方向ごとのシリアル通信の通信データに付与される誤り検出符号の種類、閾値を受け付けなくとも良い。
10 ロジックアナライザ、13 入力モジュール、31 検出部(処理回路)、33 受付部、41 外部インタフェース、91 参照情報(第1参照情報、第2参照情報)。

Claims (7)

  1. 通信の途中で通信速度が変更されるシリアル通信の通信データを入力する入力モジュールと、
    前記シリアル通信で用いる通信速度を切り換えるための速度切替コマンドを前記シリアル通信の通信データから検出すること、及び前記シリアル通信のパルス信号に含まれる1パルスのパルス幅の時間、のうち少なくとも一方に基づいて、前記シリアル通信の通信速度の変更を検出する検出部と、
    第1通信規格の通信データを入力し、前記第1通信規格の通信データの信号レベルの変換を実行するドライバ回路と、
    外部ロジックアナライザと接続される第1外部インタフェースと、
    表示装置と接続される第2外部インタフェースと、
    を備え、
    前記外部ロジックアナライザは、
    前記第1通信規格の通信データの分析が可能な装置であり、
    前記表示装置は、
    前記外部ロジックアナライザに接続され、前記外部ロジックアナライザ及び前記第2外部インタフェースから入力した情報を表示し、
    前記検出部は、
    前記第1通信規格とは異なる通信規格である第2通信規格の通信データを前記入力モジュールで入力した場合には、前記第2通信規格の通信データの分析を実行し、前記第2外部インタフェースを介して分析結果を前記表示装置へ出力し、
    前記第1通信規格の通信データを前記入力モジュールで入力した場合には、前記第1通信規格の通信データについて前記ドライバ回路により信号レベルの変換を実行し、変換した前記第1通信規格の通信データを前記第1外部インタフェースから前記外部ロジックアナライザに出力する、ロジックアナライザ。
  2. 前記第1通信規格は、
    CAN(Controller Area Network)データ通信規格であり、
    前記第2通信規格は、
    RS-232C規格及びRS-485規格のうち少なくとも一方の通信規格である、請求項1に記載のロジックアナライザ。
  3. 前記第1外部インタフェースは、
    複数の信号の通信が可能であり、
    前記検出部は、
    前記複数の信号のうち、1の信号を用いて分析結果の前記シリアル通信の通信データを前記外部ロジックアナライザに出力し、他の信号を用いて検出結果の前記シリアル通信の通信速度の情報を前記外部ロジックアナライザに出力する、請求項1又は請求項2に記載のロジックアナライザ。
  4. 前記シリアル通信は、
    サーボアンプとエンコーダの通信であり、前記エンコーダに対する初期設定を実行する際には低速通信を実行され、初期設定が完了した後の位置情報を伝送する際には前記低速通信よりも速い高速通信が実行され、
    前記検出部は、
    前記シリアル通信の通信速度の変更を検出したことをトリガとして処理を実行し、前記低速通信の実行時には前記シリアル通信の通信データの分析結果を保存せず、前記高速通信の実行時には前記シリアル通信の通信データの分析結果を保存する、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のロジックアナライザ。
  5. 第1時間と、前記第1時間の経過後に検出すべきデータである想定データとが関連付けられた第1参照情報を有し、
    前記検出部は、
    前記速度切替コマンドを前記シリアル通信の通信データから検出し、
    前記第1参照情報に基づいて、前記速度切替コマンドを検出してから前記第1時間だけ経過した後に、前記シリアル通信の通信データから前記想定データを検出できないことに応じて異常を検出する、請求項1又は請求項2に記載のロジックアナライザ。
  6. 前記シリアル通信の通信方向、前記通信方向ごとの前記シリアル通信の通信データに付与される誤り検出符号の種類、及び前記誤り検出符号により誤りを検出した検出回数を判断する閾値の設定情報を受け付け可能な受付部を備え、
    前記受付部は、
    前記表示装置から前記設定情報を受け付け、
    前記検出部は、
    前記受付部で受け付けた前記通信方向に一致する前記シリアル通信の通信データにおいて、前記誤り検出符号による誤り検出を、前記閾値の回数だけ検出したことに応じて異常を検出する、請求項1又は請求項2に記載のロジックアナライザ。
  7. 前記シリアル通信に用いられる通信コマンドと、前記通信コマンドのタイムアウト時間とが関連付けられた第2参照情報を有し、
    前記検出部は、
    前記通信コマンドを前記シリアル通信の通信データから検出し、
    前記第2参照情報に基づいて、検出した前記通信コマンドと関連付けられた前記タイムアウト時間を設定し、
    前記通信コマンドを検出してから前記タイムアウト時間だけ経過するまでに、検出した前記通信コマンドに対する応答を検出できないことに応じて異常を検出する、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のロジックアナライザ。
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