JP7082149B2

JP7082149B2 - 照明装置

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Publication number: JP7082149B2
Application number: JP2020029772A
Authority: JP
Inventors: 浩樹宮本
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 2020-02-25
Filing date: 2020-02-25
Publication date: 2022-06-07
Anticipated expiration: 2040-02-25
Also published as: EP3873179B1; CN113375074B; US20210262637A1; JP2021133738A; US11280474B2; CN113375074A; EP3873179A1

Description

本発明は、白色光源を備えた照明装置に関する。

上述した照明装置として、白色ＬＥＤ（白色光源）によって室内を照明するものが提案されている。しかしながら、白色ＬＥＤは、青色ＬＥＤと黄色蛍光体とで構成されているため、図５に示すように、赤色の成分が低く、光のスペクトル分布に偏りがある。このため、光のスペクトル分布に偏りのない自然光に比べると演出性が低く鮮やかさに欠ける、という問題があった。

また、上記照明装置の従来技術の一例として特許文献１に示されたものが提案されている。

特開２００８－２９５５３４号公報

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、白色光源による照明の演出性を高めた照明装置を提供することにある。

前述した目的を達成するために、本発明に係る照明装置は、下記［１］～［４］を特徴としている。
［１］
白色光源と、
フルカラー光源と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源からの光を反射する反射部と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を制御する制御部と、を備え、
前記反射部からの反射光で照明を行う照明装置であって、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間、前記フルカラー光源を点灯させ、
前記白色光源及び前記フルカラー光源は、前記反射部で反射されたそれぞれの反射光が混合して照明を行うように配置され、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間であって、前記フルカラー光源を点灯させるとき、前記フルカラー光源を赤みのある色に点灯させる、
照明装置であること。
［２］
［１］に記載の照明装置であって、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を収容する収容部を備え、
前記収容部に設けた一つの開口から、前記白色光源及び前記フルカラー光源の双方からの光が出射される、
照明装置であること。
［３］
白色光源と、
フルカラー光源と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源からの光を反射する反射部と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を制御する制御部と、を備え、
前記反射部からの反射光で照明を行う照明装置であって、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間、前記フルカラー光源を点灯させ、
前記白色光源及び前記フルカラー光源は、前記反射部で反射されたそれぞれの反射光が混合して照明を行うように配置され、
前記制御部は、前記フルカラー光源のみを点灯させるフルカラー照明と、前記白色光源及び前記フルカラー光源の双方を点灯させる白色照明と、を切り替えて行う、
照明装置であること。
［４］
［１］～［３］何れか１項に記載の照明装置であって、
前記反射部は、車両の天井に設けられている、
照明装置であること。

上記［１］の構成の照明装置によれば、制御部は、白色光源を点灯させている間、フルカラー光源を点灯させている。白色光源及びフルカラー光源は、反射部で反射されたそれぞれの反射光が混合して間接照明を行うように配置され、白色光源及びフルカラー光源の直接光が視認できないようになっている。これにより、スペクトル分布の平坦化を図って自然光に近い照明を行うことができるため、白色光源による照明の演出性を高めることができる。
更に、上記［１］の構成の照明装置によれば、制御部は、白色光源を点灯させている間であって、フルカラー光源を点灯させるとき、フルカラー光源を赤みのある色に点灯させる。これにより、白色光源だけでは赤色成分が弱いが、フルカラー光源により赤色成分を補うことができ、より一層、スペクトル分布の平坦化を図って白色光源による照明の演出性を高めることができる。

上記［２］の構成の照明装置によれば、収容部に設けた一つの開口から、白色光源及びフルカラー光源の双方からの光が出射される。これにより、容易に、白色光源及びフルカラー光源からの光を混合することができる。

上記［３］の構成の照明装置によれば、制御部は、フルカラー光源のみを点灯させるフルカラー照明と、白色光源及びフルカラー光源の双方を点灯させる白色照明と、を切り替えて行う。これにより、フルカラー照明時に用いるフルカラー光源を流用して、白色照明時の白色光源による照明の演出性を高めることができる。

上記［４］の構成の照明装置によれば、反射部が車両のルーフに設けられている。これにより、車室内照明の演出性を高めることができる。

本発明によれば、白色光源による照明の演出性を高めた照明装置を提供することができる。

以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態（以下、「実施形態」という。）を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。

図１は、本発明の照明装置の一実施形態が取り付けられた車両の天井を示す図である。図２は、図１のＡ－Ａ線断面図である。図３は、図２の部分拡大図である。図４は、図１に示す照明装置の電気構成図である。図５は、図１に示す白色ＬＥＤのスペクトル分布の一例を示すグラフである。図６は、他の実施形態における照明装置の断面図である。

本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。

上述した照明装置１００は、図１などに示すように、車両の天井２００に取り付けられ、車室内を照明する。本実施形態では、照明装置１００は、車両の２列目、３列目のシート上の天井２００に取り付けられる。照明装置１００は、複数の白色ＬＥＤ（白色光源）１０と、複数のフルカラーＬＥＤ（フルカラー光源）１１と、これら白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１を収容する収容する収容部１２と、これら白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１を制御する制御部としてのマイクロコンピュータ（以下、μＣＯＭ）１３（図４）と、を備えている。

本実施形態では白色ＬＥＤ１０は、図示しない青色ＬＥＤと、黄色蛍光体と、で構成されている。このため、白色ＬＥＤ１０からの光は、図５に示すように、青色成分が極端に高く、赤色成分が弱い。フルカラーＬＥＤ１１は、図示しない赤色ＬＥＤと、緑色ＬＥＤと、青色ＬＥＤと、で構成され、フルカラーで発光可能である。

収容部１２は、図２に示すように、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１が搭載されたＬＥＤ搭載部１２１と、ＬＥＤ搭載部１２１よりも天井２００側に設けられた反射部１２２と、ＬＥＤ搭載部１２１及び反射部１２２との間に設けられた支持部１２３と、を備えている。

本実施形態では、ＬＥＤ搭載部１２１は、図１に示すように、車両の前後方向に長尺な長方形の板状に設けられている。白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１は、上記ＬＥＤ搭載部１２１の上側（天井２００側）の面に搭載されている。本実施形態では、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１は、ＬＥＤ搭載部１２１の前後方向に沿った一対の縁部にそれぞれ複数並べて配置されている。また、本実施形態では、フルカラーＬＥＤ１１の列が、白色ＬＥＤ１０の列よりも中央に位置するようにＬＥＤ搭載部１２１上に配置されている。

反射部１２２は、ＬＥＤ搭載部１２１よりも少し大きい、上記前後方向に長尺な長方形の板状に設けられ、天井２００に取り付けられている。白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１からの光は、上側の反射部１２２に向けて出射され、反射部１２２で反射されて下側に向かい、車室内を間接照明する。

支持部１２３は、図２に示すように、ＬＥＤ搭載部１２１と反射部１２２とを上下方向に離間した位置に支持する。本実施形態では、支持部１２３は、ＬＥＤ搭載部１２１及び反射部１２２の中央に取り付けられている。

上記収容部１２は、図３に示すように、ＬＥＤ搭載部１２１と反射部１２２との間に隙間１２４（開口）が設けられていて、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１からの光は一つの（同じ）隙間１２４を通って車室内に出射される。また、上記白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１は、反射部１２２で反射されたそれぞれの反射光が混合して間接照明を行うように互いに近い位置に配置されている。

上述した複数の白色ＬＥＤ１０は、図４に示すように、互いに並列接続されて、μＣＯＭ１３により制御される。上述した複数のフルカラーＬＥＤ１１も同様に、互いに並列接続されて、μＣＯＭ１３により制御される。

μＣＯＭ１３は、各種スイッチやセンサ出力の状態や、上位ＥＣＵから入力される情報などに基づいて白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１の点灯を制御する。μＣＯＭ１３は、各種スイッチの状態などに基づいて、フルカラー照明を行う必要があると判定したときは、フルカラーＬＥＤ１１のみを点灯させて、予め定めた照明色でフルカラーＬＥＤ１１を発光させる。一方、μＣＯＭ３は、白色照明を行う必要があると判定したときは、白色ＬＥＤ１０を点灯させ、白色ＬＥＤ１０を点灯させている間、フルカラーＬＥＤ１１も赤みのある色に点灯させる。

図５に示すように、白色ＬＥＤ１０は、青色成分が極端に多く、赤色成分が少ない。赤みの少ない白色ＬＥＤ１０の反射光と、赤みのある色で点灯しているフルカラーＬＥＤ１１の反射光と、を混合させて室内に出射して、間接照明を行うことにより、これら混合された光は、フルカラーＬＥＤ１１により赤みが補われた光となる。また、間接照明を行うことにより、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１の直接光が視認できないようになっている。即ち、照明装置１００のスペクトル分布が平坦に近づき演出性の高い自然光のような室内照明を実現することができる。

また、上述した実施形態によれば、収容部１２に設けた一つの隙間１２４から、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１の双方からの光が出射される。これにより、容易に、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１からの光を混合することができる。

また、上述した実施形態によれば、μＣＯＭ１３は、フルカラーＬＥＤ１１のみを点灯させるフルカラー照明と、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１の双方を点灯させる白色照明と、を切り替えて行う。これにより、フルカラー照明時に用いるフルカラーＬＥＤ１１を流用して、白色照明時の白色ＬＥＤ１０による照明の演出性を高めることができる。

また、上述した実施形態によれば、反射部１２２が車両の天井２００に設けられている。これにより、車室内照明の演出性を高めることができる。

なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。

上述した実施形態によれば、反射部１２２は、天井２００とは別に設けられ、天井２００に取り付けられていたが、これに限ったものではない。反射部１２２は天井２００と一体に設けられていてもよい。即ち、天井２００に反射部１２２を設けてもよい。

また、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１の配列も図１に示す実施形態に限定されるものではない。白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１は、反射部１２２で反射した光が混合するように配置されていればよい。

また、上述した実施形態によれば、収容部１２としては、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、収容部１２としては、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１を収容して、これらＬＥＤ１０及び１１からの光を混合した間接照明を行えるものであればよく、例えば、図５に示すような構成であってもよい。同図に示すように、収容部１４は、２つのＬＥＤ搭載部１４１と、反射部１４２と、２つの支持部１４３と、を備えている。

２つのＬＥＤ搭載部１４１は、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１をそれぞれ搭載する搭載本体部１４１Ａと、搭載本体部１４１Ａの車両中央側の端部から上側に向かって立設する立壁部１４２Ｂと、を有している。２つのＬＥＤ搭載部１４１は、車両の進行方向に沿って長尺に設けられ、幅方向に離間して配置される。白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１は、搭載本体部１４１Ａの上面に進行方向に複数並べて設けられている。

反射部１４２は、上述した実施形態の反射部１２２と同様である。支持部１４３は、２つのＬＥＤ搭載部１４１の各々と反射部１４２との間に設けられている。本実施形態では、支持部１４３は、２つのＬＥＤ搭載部１４１及び反射部１４２の車両の幅方向外側の端部に取り付けられている。また、白色ＬＥＤ１０及びフルカラーＬＥＤ１１からの光は、立壁１４１Ｂと反射部１４２との間に設けられた隙間１４４から出射される。

ここで、上述した本発明に係る照明装置の実施形態の特徴をそれぞれ以下［１］～［５］に簡潔に纏めて列記する。
［１］
白色光源（１０）と、
フルカラー光源（１１）と、
前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）からの光を反射する反射部（１２２、１４２）と、
前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）を制御する制御部（１３）と、を備え、
前記反射部（１２２、１４２）からの反射光で照明を行う照明装置（１００）であって、
前記制御部（１３）は、前記白色光源（１０）を点灯させている間、前記フルカラー光源（１１）を点灯させ、
前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）は、前記反射部（１２２、１４２）で反射されたそれぞれの反射光が混合して照明を行うように配置されている、
照明装置（１００）。
［２］
［１］に記載の照明装置（１００）であって、
前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）を収容する収容部（１２、１４）を備え、
前記収容部（１２、１４）に設けた一つの開口（１２４、１４４）から、前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）の双方からの光が出射される、
照明装置（１００）。
［３］
［１］又は［２］に記載の照明装置（１００）であって、
前記制御部（１３）は、前記白色光源（１０）を点灯させている間であって、前記フルカラー光源（１１）を点灯させるとき、前記フルカラー光源（１１）を赤みのある色に点灯させる、
照明装置（１００）。
［４］
［１］～［３］何れか１項に記載の照明装置（１００）であって、
前記制御部（１３）は、前記フルカラー光源（１１）のみを点灯させるフルカラー照明と、前記白色光源（１０）及び前記フルカラー光源（１１）の双方を点灯させる白色照明と、を切り替えて行う、
照明装置（１００）。
［５］
［１］～［４］何れか１項に記載の照明装置（１００）であって、
前記反射部（１２２、１４２）は、車両の天井（２００）に設けられている、
照明装置（１００）。

１０白色ＬＥＤ（白色光源）
１１フルカラーＬＥＤ（フルカラー光源）
１２収容部
１３ μＣＯＭ（制御部）
１４収容部
１００照明装置
１２２反射部
１２４隙間（開口）
１４２反射部
１４４隙間（開口）
２００天井

Claims

白色光源と、
フルカラー光源と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源からの光を反射する反射部と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を制御する制御部と、を備え、
前記反射部からの反射光で照明を行う照明装置であって、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間、前記フルカラー光源を点灯させ、
前記白色光源及び前記フルカラー光源は、前記反射部で反射されたそれぞれの反射光が混合して照明を行うように配置され、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間であって、前記フルカラー光源を点灯させるとき、前記フルカラー光源を赤みのある色に点灯させる、
照明装置。
請求項１に記載の照明装置であって、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を収容する収容部を備え、
前記収容部に設けた一つの開口から、前記白色光源及び前記フルカラー光源の双方からの光が出射される、
照明装置。
白色光源と、
フルカラー光源と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源からの光を反射する反射部と、
前記白色光源及び前記フルカラー光源を制御する制御部と、を備え、
前記反射部からの反射光で照明を行う照明装置であって、
前記制御部は、前記白色光源を点灯させている間、前記フルカラー光源を点灯させ、
前記白色光源及び前記フルカラー光源は、前記反射部で反射されたそれぞれの反射光が混合して照明を行うように配置され、
前記制御部は、前記フルカラー光源のみを点灯させるフルカラー照明と、前記白色光源及び前記フルカラー光源の双方を点灯させる白色照明と、を切り替えて行う、
照明装置。
請求項１～３何れか１項に記載の照明装置であって、
前記反射部は、車両の天井に設けられている、
照明装置。