JP7082091B2 - 紫外線照射装置、及び紫外線探傷装置 - Google Patents
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Description
前記被照射面上の任意の一方向にのみ集光する改良型リニアフレネルレンズと、
を備える紫外線照射装置において、
前記紫外線LED光源の中心を原点、前記被照射面上の任意の一方向に平行な方向をX軸方向、そのX軸方向に直交する前記被照射面上の方向をY軸方向、前記X軸方向及び前記Y軸方向と直交する前記紫外線LEDの光軸に平行な方向をZ軸方向、としたXYZ三次元直交座標系を用いたときに、
前記改良型リニアフレネルレンズは、前記X軸方向にのみ集光するレンズであり、前記Z軸負方向に前記紫外線LEDと前記被照射面との間に位置し、
前記被照射面は、前記Z軸負方向に前記改良型リニアフレネルレンズから所定の距離離れて位置し、
前記改良型リニアフレネルレンズの前記X軸方向正負の各領域のフレネル角度は、
前記紫外線LEDから出射されたビームのXZ平面内の軌跡について、
前記紫外線LEDから前記X軸方向正の領域に入射したビームを、入射角度が小さいビームから前記被照射面における照射領域の前記X軸方向の負の最大値点から正の最大値点に向けて出射するビームに変換し、
前記紫外線LEDから前記X軸方向負の領域に入射したビームを、入射角度が小さいビームから前記被照射面における照射領域の前記X軸方向の正の最大値点から負の最大値点に向けて出射するビームに変換するように形成され、
前記改良型リニアフレネルレンズは、前記X軸方向において、正の領域と負の領域が互いにミラー対称に形成されることを特徴としている。
しかしながら、紫外線LEDによって紫外線が照射される被照射面の幅方向において、少ないLEDで高い紫外線放射照度かつ均一な紫外線放射照度分布が得られる紫外線照射装置、及び紫外線探傷装置としては、十分では無かった。
被照射面を紫外線により照射する紫外線LEDについて、被照射面上の所要の一方向にのみ集光するリニアフレネルレンズを設けて、紫外線LED光源の中心を原点、被照射面上で被照射物の搬送方向に直行する方向をX軸方向として、このX軸方向に水平面で直交する前記被照射面上の方向をY軸方向(例えば搬送方向)とし、X軸方向及びY軸方向の水平面と直交する紫外線LEDの光軸に平行な方向をZ軸方向(例えば鉛直方向)とする。
紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームを、入射角度が小さいビームから被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点から正の最大値点に向けて出射するビームをリニアフレネルレンズを通過し屈折して変換する。
紫外線LEDからX軸ゼロの領域に入射したビームは、Z軸上でX=0を進み、被照射面では3Cの点を照射する。
指向角θ (半値角)は、角度ゼロが最も強く、角度60度で相対放射強度が、前記ゼロ度の半値となり、角度75度で、相対放射強度がゼロになる。図6(A)はそれを模式的に表したものである。
フレネルレンズのピッチ等の定数;K1~K2
指向特性によるUV強度;Io~In
UVの出射角度:θn
としたときに、
Pn=K1×In/(Io×cosθ)
なお、使用する相対放射強度(指向特性)によってUV強度が変化する。
図6(B)は以上の関係を示すものであり、Ioは、(真下、角度ゼロ)であるため、紫外線強度がもっとも高く、In(角度θ分ずれ)における照射強度は、上記の式で表したものになる。
紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームが改良型リニアフレネルレンズ20を通過して屈折する際に、紫外線LEDから改良型リニアフレネルレンズ20に入射する角度の小さいものから順次角度の大きなものについて、被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点(P+1)から正の最大値点(3b)に向けて出射されることでビームが変換される。
即ち、紫外線LEDから改良型リニアフレネルレンズ20に入射する角度の最小のものは、(P+1)であり、最大のものは、(3b)であり、Z軸を基軸として紫外線LEDから改良型リニアフレネルレンズ20に入射する角度の大小を表現したものである。
なお、リニアフレネルレンズは、X軸方向において、正の領域と負の領域が互いにミラー対称に形成されている。
図1は第1実施例であり、紫外線照射の中心部3c、搬送幅方向の端部のX軸正方向の端部は3b、搬送幅方向の端部のX軸負方向の端部は3aである。
配光のピッチPのX軸正方向の端部3bをP+nとし、中心部3cに向かって、P+(n-1)、P+(n-2)、P+(n-3)、P+(n-4)とした場合に、
P+n<P+(n-1)<P+(n-2)<P+(n-3)<P+(n-4)
となり、P+(n-4)より中心部3c側のビームピッチは、徐々に大きくなっている。
また、配光のピッチPのX軸負方向の端部3aをP-nとし、中心部3cに向かって、P-(n-1)、P-(n-2)、P-(n-3)、P-(n-4)とした場合に、
P-n<P-(n-1)<P-(n-2)<P-(n-3)<P-(n-4)
となり、P-(n-4)より中心部3c側のビームピッチは、徐々に大きくなっている。
被照射面におけるビームピッチが、負の最大値点に近いほど、出射角度及び指向特性に応じて、狭くなるように形成する。
図7は、本発明の第2実施例であり、
紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして偶数個目のピッチを順に、入射角度が小さいビームから被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点から正の最大値点に向けて出射するビームに変換し、
ビームピッチの内、入射角の小さい部分からカウントして奇数個目のピッチを順に、X軸負方向の最大値方向に照射し、順次X軸負方向の最小値方向に照射していく。
逆に紫外線LEDからX軸方向負の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして偶数個目のピッチを順に、被照射面における照射領域のX軸方向の負の最小値点から負の最大値点に向けて出射するビームに変換し、紫外線LEDからX軸方向の負の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分から、カウントして奇数個目のピッチを順に、X軸正方向の最大値方向に照射し、順次X軸正方向の最小値方向に照射する。
この実施例では同じポイントに、例えば紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームを、入射角度が小さいビームから被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点から正の最大値点に向けて出射するビームに変換する場合に、ビームピッチについて、入射角の小さい部分から、カウントして奇数個目のピッチを順に、X軸負方向の最大値方向に照射し、順次X軸負方向の最小値方向に照射し、
紫外線LEDからX軸方向負の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして偶数個目のピッチを順に、被照射面における照射領域のX軸方向の負の最小値点から負の最大値点に向けて出射するビームに変換するので、例えばP-(2n-1)とP+1が重なり、P-(2n-3)とP+3が重なるので2箇所から光が来るため、照射面の凹凸による影が出来にくく、指示模様の見落としが発生しにくくなる。
3 被照射面
3a 被照射面における照射領域のX軸方向の負の最大値点
3b 被照射面における照射領域のX軸方向の正の最大値点
3c 紫外線LEDの直下でZ軸上の点(3aと3bの中心点)
10 紫外線LED
20 改良型リニアフレネルレンズ
30 紫外線透過フィルタ
40 筐体
41 紫外線出射口
50 凸レンズ
Claims (6)
- 被照射面を紫外線により照射する紫外線LEDについて、被照射面上の所要の一方向にのみ集光するリニアフレネルレンズを設けて、紫外線LED光源の中心を原点、被照射面上で被照射物の搬送方向に直行する方向をX軸方向として、このX軸方向に水平面で直交する前記被照射面上の方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向の水平面と直交する紫外線LEDの光軸に平行な方向をZ軸方向とし、
紫外線LEDの上部をX軸とした場合に、このX軸と鉛直面で直交するZ軸を基準として、X軸の正方向と負方向に設定し、Z軸もX軸より、鉛直面上、下方に位置する被照射面については、Z軸負方向に設定し、
紫外線LEDから出射されたビームのXZ平面内の軌跡は、紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームを、入射角度が小さいビームから被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点から正の最大値点に向けて出射するビームをリニアフレネルレンズを通過し屈折して変換し、
リニアフレネルレンズのX軸方向正の領域のフレネル角度は、被照射面におけるビームピッチが、正の最大値点に近いほど、出射角度及び指向特性に応じて、狭くなるように形成し、
紫外線LEDからX軸方向の負の領域に、入射したビームを、入射角度が小さいビームから前記被照射面における照射領域のX軸方向の負の最小値点から負の最大値点に向けて出射するビームをリニアフレネルレンズを通過し屈折して変換し、被照射面におけるビームピッチが、負の最大値点に近いほど、出射角度及び指向特性に応じて、狭くなるように形成することを特徴とする紫外線照射装置。 - 該紫外線LED光源の中心を原点、該被照射面上の該被照射物の搬送方向に直行する方向をX軸方向として、このX軸方向に水平面で直交し、該被照射物を搬送する方向をY軸方向とし、
該紫外線LEDの上部であるX軸と、X軸と鉛直面で直交する該Z軸を基準として、該紫外線LEDより下方のZ軸負方向でX軸に平行に板状の前記リニアフレネルレンズを設け、X軸と該リニアフレネルレンズとの間は、X軸の紫外線LED光源の中心を原点とした左右の正方向と負方向の領域であり、前記リニアフレネルレンズの前記X軸方向正負の各領域のフレネル角度は、入射角度が小さいビームから紫外線LEDの指向角で入射するビームまでを屈折するように形成されることを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。 - 前記紫外線LEDと前記リニアフレネルレンズとを取り囲み、前記紫外線LEDから発せられた紫外線を出射する紫外線出射口を有する筐体を備え、
前記紫外線出射口には、可視光を遮断可能な紫外線透過フィルタが配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の紫外線照射装置。 - 前記紫外線LEDと前記リニアフレネルレンズとの間にレンズの凸部分が被照射面方向に膨出した凸レンズが配置されることを特徴とする請求項1乃至3に記載の紫外線照射装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の前記紫外線照射装置を、前記Y軸方向に複数直線状一列に並べて配置することを特徴とする紫外線探傷装置。
- 被照射面を紫外線により照射する紫外線LEDについて、被照射面上の所要の一方向にのみ集光するリニアフレネルレンズを設けて、紫外線LED光源の中心を原点、被照射面上で被照射物の搬送方向に直行する方向をX軸方向として、このX軸方向に水平面で直交する前記被照射面上の方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向の水平面と直交する紫外線LEDの光軸に平行な方向をZ軸方向とし、
紫外線LEDの上部をX軸とした場合に、このX軸と鉛直面で直交するZ軸を基準として、X軸の正方向と負方向に設定し、Z軸もX軸より、鉛直面上、下方に位置する被照射面については、Z軸負方向に設定し、
紫外線LEDから出射されたビームのXZ平面内の軌跡は、紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして偶数個目のピッチを順に、入射角度が小さいビームから被照射面における照射領域のX軸方向の正の最小値点から正の最大値点に向けて出射するビームをリニアフレネルレンズを通過し屈折して変換し、
紫外線LEDからX軸方向正の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして奇数個目のピッチを順に、X軸負方向の最大値方向に照射し、入射角の順次大きくなるに伴いX軸負方向の最小値方向に照射し、
紫外線LEDからX軸方向の負の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして偶数個目のピッチを順に、前記被照射面における照射領域のX軸方向の負の最小値点から負の最大値点に向けて出射するビームをリニアフレネルレンズを通過し屈折して変換し、
紫外線LEDからX軸方向の負の領域に入射したビームの内、入射角の小さい部分からカウントして奇数個目のピッチを順に、X軸正方向の最大値方向に照射し、入射角の順次大きくなるに伴いX軸正方向の最小値方向に照射したことを特徴とする紫外線照射装置。
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