JP7081912B2 - 壁面仕上げ方法 - Google Patents
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Description
しかし、このような可撓型シート状表装材を貼る場合では、一般的に接着材の塗りやすさから壁面側に塗ることが多い。
このように粘着材により接着する部分に接着材が着いてしまうと粘着剤による接着が不十分なことがある。そのため、接着材が着かないように養生などを行う必要が生じる。
接着材を可撓型シート状表装材に塗布することも可能だが、このシートが柔らかいため接着材塗布後の表装材の取り扱いが難しくなり、周囲を汚したりすることもある。
まず、この表装材の一例を図1に示す。化粧材部を有する可撓型シート状表装材11とは、建築構造物の内外壁面の仕上げに使用され、長方形や正方形などの四角形のものである。
この化粧材部12は、仕上げられた壁面の意匠を表現するもので、基材部13に塗装などを行い得ることができる。又、可撓性のある部材を基材部13に貼り付けるなどにより得ることもできる。
基材部13は、化粧部材12を支持するものであるが、可撓型シート状表装材11を壁面に粘着材や接着材により貼り付ける場合の粘着材や接着材の吸い込み調整などの効果もある。
基材部13は、織布,不織布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などやこれらを目処め処理したものなど比較的薄いものやプラスチック製や金属製の板状ものやポリマーセメントモルタルをシート状に成型したものなどもある。
この可撓型シート状表装材11は、その壁面への貼り付け作業性や意匠的な1200×1200mm以下の大きさが好ましく、その重量は、m2当たり1~10Kgの範囲が好ましい。
この可撓型シート状表装材11は、可撓性を有するものであり、この可撓性としては、直径60cmの円筒に沿って表装材を曲げ、その時に表装材の表面にクラックや割れなどの発生がないかにより判断し、異常がないものとする。
好ましい形態として、可撓型シート状表装材11の裏面の四辺に粘着加工部14が有り、その粘着加工部14が離型紙15により保護されているものである。
さらに、接着材が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材11がずれることが無く、確実に接着することができる。
その入手の容易性などにより、アクリルゴム系あるいは非加硫ブチルゴム系のものが特に良く、他にもシリコーンゴム系,スチレンブタジエンゴム系,ポリイソプレン系,ポリビニルエーテル系などが利用できる。
粘着加工部14と離型紙15とが一体となったテープ類などを用いることが、その加工において簡単になることから好ましく用いられる。
両面テープを使用する以外には、一定幅で粘着材を塗布し、粘着加工部14を形成させたのちに離型紙15で、その粘着加工部14を覆い保護するなどの方法により得ることができる。
この目地部材21のベース部22は、織布,不織布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などやこれらを目処め処理したものなど比較的薄い1mm以下のものが好ましく用いられる。
より好ましくは、0.5mm以下であり、その場合では、可撓型シート状表装材11の厚みやその柔らかさなどの可撓性により段差を目立たなくすることができる。
粘着部23と離型紙24とが一体となったテープ類などを用いることが、その加工において簡単になることから好ましく用いられる。
両面テープを使用する以外には、一定幅で粘着材を塗布し、粘着部23を形成させたのちに離型紙24で、その粘着部23を覆い保護するなどの方法がある。
この目地部材21を用いることで、簡単に一定の間隔を空けることができる。
また、目地部材21に機能を持たせ、その機能を露出部から発揮させることも可能である。
この機能の一例としては、透湿性のある塗膜を形成する塗料を目処め処理材として使用し、露出した部分に透湿性能を持たせる。これにより、壁体内で発生する結露水を外部に放出することができる。
まず、対象となる壁面に下地調整やプライマー処理のような前処理を必要に応じ行う。この下地調整やプライマー処理等の前処理は、対象となる壁面の平滑性を上げ、仕上がりをより良くすることや可撓型シート状表装材11や目地部材21の密着性を向上させるためのものである。
この割り付けは、可撓型シート状表装材11の大きさにより変わるが、対象となる壁面にバランス良く均一に配置されるように決定する。
この図3に示したものでは、横方向に貼る目地部材21を先に貼り、その後に縦方向の目地部材21を貼ったものである。この貼り方については、特に制限されるものではなく、割り付け,作業効率などより選択することになる。
また、これらの形態としては、溶媒に有機溶剤を用いた溶剤型のものや水を用いた水系型のものやそれらを用いない無溶剤型のものがあり、作業環境の問題より水系型や無溶剤型のものが好ましく使用される。
接着材を塗布した後に、目地部材21を貼り付ける。接着材は、目地部材21を確実に接着するため、その幅より少し広めに塗布することが多い。
このように目地部材21を貼り付けると離型紙24に囲まれた空間31ができる。この空間31は、壁面の下地が露出している部分になる。この部分に接着材を塗布し、可撓型シート状表装材11を貼り付けることになる。貼り付けの工程の一例を図4に示す。この図4の工程は、対象となる壁面41に対して行うものである。
この空間31に接着材42を塗布する場合、周囲が離型紙により保護されているため、少々はみ出しても影響がないので空間31全体に斑なく確実に隅々まで塗布することができる。
可撓型シート状表装材11の四周を粘着材23により接着することで、瞬間的に固定することができ、接着材42が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材11を固定することができる。
さらに、目地部材21の長手方向の両側の粘着部23が3~15mmで間隔を設けたものを使用することにより、隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの空間を設けることができ、その間隔が目地部材21の露出部となり、目地として表現されたものとなり、壁面の仕上がりが優れたものとすることができる。
これに用いられるシーリング材は、公知のシーリング材が利用され、シリコーン系,変成シリコーン系,ポリサルファイド系,アクリルウレタン系,ウレタン系,アクリル系のものがある。これらの中でも、透湿性の観点からシリコーン系又は変成シリコーン系のものがよく,耐汚染性の観点から変成シリコーン系,ポリサルファイド系のシーリング材が適している。
この打設された目地の形状は、設けた空間全体に充填し、平らな状態にした平目地ややや丸みを持たせたふくりん目地とすることができる。この場合は、通常使用されるシーリングガンを用いて打設することが可能である。
また、シーリング材を可撓型シート状表装材11の厚み以下で打設することで、可撓型シート状表装材11にはみ出すシーリング材が無くなるため、可撓型シート状表装材11の表面に養生をすることなく作業を行うことができるため、作業効率が向上する。
これにより、略三角形状の断面を持った形で打設が可能である。ノズルの断面形状は、円形であってもシーリング材を押え付けるように塗り付けることにより、略三角形状の断面が得られる。また、ノズルの先端は注射針のように斜めに切断してあった方が、表面が盛り上ることのない、表面を平らにした状態で行えることになる。
同系色のものであることや透明のものであることにより、シーリング材と目地部材21が一体となったように見え違和感のないものとなる。
同系色のものを使うことで、はみ出した粘着材23を隠すこともできる。
この粘着加工部14は、目地部材21の粘着部23と同様なものを用いることができ、離型紙15も目地部材21の離型紙24と同様なものを用いることができる。
この粘着加工部14の幅は、目地部材21の粘着部23の幅に対応するものであり、使用する目地部材21の粘着部23に合わせたサイズのものを使用する。そのため、この幅は5~30mmの範囲であることが好ましいものである。
・ 着色骨材含有塗材により形成された化粧材部を有する可撓型シート状表装材と、一定幅を持つ長尺の目地部材と、による壁面の表面仕上げ方法において、その目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有するものであり、可撓型シート状表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付ける目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布する目地部材の離型紙を剥がしながら、可撓型シート状表装材を貼り付けることである。
さらに、接着材が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材がよりずれることが無く、確実に接着することができる。
12・・・化粧材部
13・・・基材部
14・・・粘着加工部
15・・・離型紙
21・・・目地部材
22・・・ベース部
23・・・粘着部
24・・・離型紙
31・・・空間
41・・・壁面
42・・・接着材
Claims (2)
- 化粧材部を有する可撓型シート状表装材と、一定幅を持つ長尺の目地部材と、による壁面の表面仕上げ方法において、
可撓型シート状表装材裏面の四辺に粘着加工部が有り、離型紙により保護され、
目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有するものであり、
可撓型シート状表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付ける
目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布する
可撓型シート状表装材裏面の離型紙と目地部材の離型紙を剥がしながら、可撓型シート状表装材を貼り付ける
壁面の仕上げ方法。 - 請求項1に記載の壁面仕上げ方法であって、
目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部が3~15mmの範囲で間隔を設け、
隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの範囲で空間を設け、目地部材を露出させる壁面仕上げ方法。
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JP2017187033A Active JP7081912B2 (ja) | 2017-09-27 | 2017-09-27 | 壁面仕上げ方法 |
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