JP7081912B2 - 壁面仕上げ方法 - Google Patents

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Description

本開示は、建物などの構造物の内外壁面などの壁面仕上げ方法に関するもので、その利用分野は建築分野である。
従来、このような可撓型シート状表装材の仕上げ方法には、特開平05-209453号公報において、表側から見た時に化粧材部,基材部,粘着材部,離型紙部からなる可撓性を有する表装材と表側から見た時に基材部,粘着材部,離型紙部からなるロール状や帯状の目地部材とを用い、目地部材を表装材の大きさと目地間隔を計算の上、先に貼り、次に可撓型シート状表装材を所定の位置に離型紙を剥がしながら粘着材により、接着させるものが記載されている。
これにより、可撓型シート状表装材と目地部材を用意し、目地部材を目地形成位置に先貼りし、可撓型シート状表装材を所望の目地間隔を設けながら容易に仕上げることができるものである。
特開平05-209453号公報
このような方法による壁面の仕上げ方法では、目地部材を貼った後にはどの部分からでも可撓型シート状表装材を貼ることができ効率的に仕上げ作業を行うことができる。
しかし、このような可撓型シート状表装材を貼る場合では、一般的に接着材の塗りやすさから壁面側に塗ることが多い。
そのため、接着材を壁面に塗付し、この表装材を貼る場合に目地部材の部分、特に、この表装材の粘着材により接着する箇所に接着材が着くことがある。
このように粘着材により接着する部分に接着材が着いてしまうと粘着剤による接着が不十分なことがある。そのため、接着材が着かないように養生などを行う必要が生じる。
また、目地部材を避けて接着材を塗ることも可能だが、目地部材の周辺への接着材の塗布が不十分になり、その部分の接着が不十分な場合もある。又、作業の効率を阻害することにもなる。
接着材を可撓型シート状表装材に塗布することも可能だが、このシートが柔らかいため接着材塗布後の表装材の取り扱いが難しくなり、周囲を汚したりすることもある。
本開示は、可撓型シート状表装材と目地部材とによる壁面の表面仕上げ方法で、その目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有し、表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付け、目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布し、目地部材の離型紙を剥がしながら、その表装材を貼り付けることで、簡単に壁面側に接着材を塗ることができ、効率的に仕上げ作業を行うことが可能で、可撓型シート状表装材の貼り付け後の付着も十分である壁面の仕上げ方法を提供することにある。
化粧材部を有する可撓型シート状表装材と一定幅を持つ長尺の目地部材による壁面の表面仕上げ方法において、可撓型シート状表装材裏面の四辺に粘着加工部が有り、離型紙により保護され、目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有するものであり、可撓型シート状表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付け、目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布し、可撓型シート状表装材裏面の離型紙と目地部材の離型紙を剥がしながら、可撓型シート状表装材を貼り付けることである。
これにより、簡単に壁面側に接着材を塗ることができ、効率的に仕上げ作業を行うことが可能で、可撓型シート状表装材の貼り付け後の付着も十分なものである。
目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部が3~15mmの範囲で間隔を設け、隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの範囲で空間を設け、目地部材を露出させることにより、意匠的に優れたものになる。
前記露出した部分にシーリング材を打設することにより、仕上げ後の壁面の防水性性能をより向上させることができる。
可撓型シート状表装材裏面の四辺に粘着加工部が有り、離型紙により保護され、その離型紙を剥がしながらその表装材を貼り付けることにより、その表装材端部の付着がより確実になる。
可撓型シート状表装材の一例の断面図を示す。 目地部材の一例を示す。 目地部材を貼り付けた状態の一例を示す。 貼り付けの工程の一例を示す。
本開示の実施形態を説明する。
まず、この表装材の一例を図1に示す。化粧材部を有する可撓型シート状表装材11とは、建築構造物の内外壁面の仕上げに使用され、長方形や正方形などの四角形のものである。
この可撓型シート状表装材11は、表面側に化粧材部12があり、裏面側には、その化粧材部12を支持するための基材部13がある。
この化粧材部12は、仕上げられた壁面の意匠を表現するもので、基材部13に塗装などを行い得ることができる。又、可撓性のある部材を基材部13に貼り付けるなどにより得ることもできる。
この塗装には、一般的な塗料を使うことができるが、乾燥後の塗膜に可撓性はある必要がある。好ましくは、天然石やその砕石,着色骨材,着色プラスチック粒,プラスチック砕粒などを、合成樹脂エマルションや溶剤型合成樹脂と混合させた着色骨材含有塗材を用いることである。
この着色骨材含有塗材を用いたことにより、可撓型シート状表装材11の意匠が向上し、それを用いて仕上げられた壁面の意匠感も向上する。
基材部13は、化粧部材12を支持するものであるが、可撓型シート状表装材11を壁面に粘着材や接着材により貼り付ける場合の粘着材や接着材の吸い込み調整などの効果もある。
また、可撓型シート状表装材11全体の引張り,曲げ,引き裂き強度の向上のための基材部13が重要な要素となる。
基材部13は、織布,不織布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などやこれらを目処め処理したものなど比較的薄いものやプラスチック製や金属製の板状ものやポリマーセメントモルタルをシート状に成型したものなどもある。
これらにより可撓型シート状表装材11は、基材部13に化粧材部12となる塗料などを塗布し、乾燥硬化させ、積層複合化することにより得ることができる。
この可撓型シート状表装材11は、その壁面への貼り付け作業性や意匠的な1200×1200mm以下の大きさが好ましく、その重量は、m当たり1~10Kgの範囲が好ましい。
このm当たりの重量であれば、可撓型シート状表装材11もボリューム感のある意匠となり、ずれることなく接着することができるものである。
この可撓型シート状表装材11は、可撓性を有するものであり、この可撓性としては、直径60cmの円筒に沿って表装材を曲げ、その時に表装材の表面にクラックや割れなどの発生がないかにより判断し、異常がないものとする。
この可撓型シート状表装材11の厚みは、2~15mmの範囲のものが好ましく、その大きさは、300~900mmの範囲のものがより好ましい。この範囲内であれば、その取扱いや施工性、仕上がった壁面の意匠性など良いものとなる。
好ましい形態として、可撓型シート状表装材11の裏面の四辺に粘着加工部14が有り、その粘着加工部14が離型紙15により保護されているものである。
このような形態にすることで、その離型紙15を剥がしながら、可撓型シート状表装材11を貼り付けることで、後述する目地部材の粘着部と貼り付くことができ、より強固に瞬間的に可撓型シート状表装材11の四周を壁面に固定することができる。
さらに、接着材が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材11がずれることが無く、確実に接着することができる。
この粘着加工部14の幅は、5~30mmの範囲であることが好ましく、この範囲内であれば、可撓型シート状表装材11の端部を十分に接着できるものである。その粘着加工部14の粘着材は、特に制限されるものではなく、公知のものを用いることができる。
その入手の容易性などにより、アクリルゴム系あるいは非加硫ブチルゴム系のものが特に良く、他にもシリコーンゴム系,スチレンブタジエンゴム系,ポリイソプレン系,ポリビニルエーテル系などが利用できる。
また、離型紙15は、通常粘着テープ,ラベル等に用いられる公知材料である、紙にフッ素樹脂,シリコーン樹脂を塗布したものを利用することができる。
粘着加工部14と離型紙15とが一体となったテープ類などを用いることが、その加工において簡単になることから好ましく用いられる。
このテープ類には、両面テープがあり、粘着加工部14と離型紙15とが一体となったものをもう片側に粘着材を利用して、可撓型シート状表装材11の裏面の基材部13の四辺に貼ることで、容易に加工することができる。
両面テープを使用する以外には、一定幅で粘着材を塗布し、粘着加工部14を形成させたのちに離型紙15で、その粘着加工部14を覆い保護するなどの方法により得ることができる。
つぎに、目地部材の一例を図2に示す。目地部材21とは、20~100mm程度の一定幅を持つロール状又は帯状の長尺のものであって、その長手方向の両側に離型紙24により覆われた粘着部23を有するものである。
この目地部材21のベース部22は、織布,不織布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などやこれらを目処め処理したものなど比較的薄い1mm以下のものが好ましく用いられる。
1mm以上の場合では、目地部材21を貼った部分と貼ってない部分の段差ができ、その段差の上に可撓型シート状表装材11を貼っても隠し切れない場合もあり、仕上がった壁面に影響が出ることがある。
より好ましくは、0.5mm以下であり、その場合では、可撓型シート状表装材11の厚みやその柔らかさなどの可撓性により段差を目立たなくすることができる。
この粘着部23の幅は、5~30mmの範囲であることが好ましく、この範囲内であれば、可撓型シート状表装材11の端部を十分に接着できるものであり、その粘着部23の粘着材は、特に制限されるものではなく、公知のものを用いることができるが、その入手の容易性などにより、アクリルゴム系あるいは非加硫ブチルゴム系のものが特に良く、他にもシリコーンゴム系,スチレンブタジエンゴム系,ポリイソプレン系,ポリビニルエーテル系などが利用できる。
離型紙24は、通常粘着テープ,ラベル等に用いられる公知材料である、紙にフッ素樹脂,シリコーン樹脂を塗布したものを利用することができる。
粘着部23と離型紙24とが一体となったテープ類などを用いることが、その加工において簡単になることから好ましく用いられる。
このテープ類には、前記記載の両面テープがあり、粘着部23と離型紙24とが一体となったものをもう片側に粘着材を利用して、ベース部22の長手方向の両側に貼ることで、加工することができる。
両面テープを使用する以外には、一定幅で粘着材を塗布し、粘着部23を形成させたのちに離型紙24で、その粘着部23を覆い保護するなどの方法がある。
この目地部材21の長手方向の両側にある粘着部23は、一定の間隔を設けることなく配置することも可能であるが、3~15mmの範囲で間隔を設けることも可能であり、その場合、目地部材21の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部が3~15mmの範囲で間隔を設けたものを好ましく使用する。
この目地部材21を用いることで、簡単に一定の間隔を空けることができる。
一定の間隔を空けた場合の目地部材21を用いた場合では、それにより仕上げられた壁面に、その間隔分の目地部材21が露出したことになり、その露出部が目地としての意匠を表現したものとなる。
また、目地部材21に機能を持たせ、その機能を露出部から発揮させることも可能である。
この機能には、防水性や透湿性などがある。このような機能を付加させるために、その機能を持った塗料などを目処め処理材として用いることになる。
この機能の一例としては、透湿性のある塗膜を形成する塗料を目処め処理材として使用し、露出した部分に透湿性能を持たせる。これにより、壁体内で発生する結露水を外部に放出することができる。
前記可撓型シート状表装材11と目地部材21を用い、対象となる壁面を仕上げる。
まず、対象となる壁面に下地調整やプライマー処理のような前処理を必要に応じ行う。この下地調整やプライマー処理等の前処理は、対象となる壁面の平滑性を上げ、仕上がりをより良くすることや可撓型シート状表装材11や目地部材21の密着性を向上させるためのものである。
次に、壁面の仕上がりを想定し、可撓型シート状表装材11の貼り付け位置などの割り付けを決定し、そこから目地部材21を貼り付ける位置を壁面に印を付ける。
この割り付けは、可撓型シート状表装材11の大きさにより変わるが、対象となる壁面にバランス良く均一に配置されるように決定する。
決定された割り付けに従い可撓型シート状表装材11の四周が目地部材21の粘着部23を覆うことができる位置になるように目地部材21を貼り付ける位置に印を付け、貼り付ける。目地部材21を貼り付けた状態の一例を図3に示す。
この図3に示したものでは、横方向に貼る目地部材21を先に貼り、その後に縦方向の目地部材21を貼ったものである。この貼り方については、特に制限されるものではなく、割り付け,作業効率などより選択することになる。
目地部材21の貼り付けには、接着材や粘着材を用い貼り付けることが多く、これらは、特に制限されるものではないが、合成ゴム系,酢酸ビニル系,ポリマーセメント系,アクリルゴム系,変性シリコン系など各種の接着材,粘着材が使用できる。
また、これらの形態としては、溶媒に有機溶剤を用いた溶剤型のものや水を用いた水系型のものやそれらを用いない無溶剤型のものがあり、作業環境の問題より水系型や無溶剤型のものが好ましく使用される。
この接着材は、ヘラ,コテや塗装などに用いられる塗装用のローラーなどにより塗布することが多く、目地部材21を貼り付けたい部分に塗布を行う。このような器具を使うことで、効率的に作業を行うことができる。
接着材を塗布した後に、目地部材21を貼り付ける。接着材は、目地部材21を確実に接着するため、その幅より少し広めに塗布することが多い。
目地部材21よりはみ出した接着材は、段差が残らないように取り除くことが好ましい。ここで使用する接着材が残り、段差がある状態で、この後に可撓型シート状表装材11を貼り付けると、その段差を隠し切れないこともある。
このように目地部材21を貼り付けると離型紙24に囲まれた空間31ができる。この空間31は、壁面の下地が露出している部分になる。この部分に接着材を塗布し、可撓型シート状表装材11を貼り付けることになる。貼り付けの工程の一例を図4に示す。この図4の工程は、対象となる壁面41に対して行うものである。
この接着材42は、目地部材21を貼り付けに用いられた接着材を用いることができ、又同様な器具を用い塗布することができる。
この空間31に接着材42を塗布する場合、周囲が離型紙により保護されているため、少々はみ出しても影響がないので空間31全体に斑なく確実に隅々まで塗布することができる。
このように接着材42を規定量の範囲内に塗布し、可撓型シート状表装材11を貼り付ける。可撓型シート状表装材11を貼り付ける場合、目地部材21にある離型紙24を剥がし、粘着部23を露出させ、可撓型シート状表装材11の四周を接着し、その他の部分は、接着材により接着する。
可撓型シート状表装材11の四周を粘着材23により接着することで、瞬間的に固定することができ、接着材42が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材11を固定することができる。
このように壁面を仕上げることで、簡単に壁面側に接着材42を塗ることができ、効率的に仕上げ作業を行うことが可能で、可撓型シート状表装材の貼り付け後の付着も十分なものである。
さらに、目地部材21の長手方向の両側の粘着部23が3~15mmで間隔を設けたものを使用することにより、隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの空間を設けることができ、その間隔が目地部材21の露出部となり、目地として表現されたものとなり、壁面の仕上がりが優れたものとすることができる。
この目地部材21が露出した目地にシーリング材を打設することも可能で、これにより、仕上げ後の壁面の防水性性能をより向上させることができる。
これに用いられるシーリング材は、公知のシーリング材が利用され、シリコーン系,変成シリコーン系,ポリサルファイド系,アクリルウレタン系,ウレタン系,アクリル系のものがある。これらの中でも、透湿性の観点からシリコーン系又は変成シリコーン系のものがよく,耐汚染性の観点から変成シリコーン系,ポリサルファイド系のシーリング材が適している。
シーリング材の硬さ,粘度は、建築用シーリング材として利用される範囲と同じで良く、JISA5758建築用シーリング材の押出し性において基準のある20秒以下にあれば問題なく使用できる。
この打設された目地の形状は、設けた空間全体に充填し、平らな状態にした平目地ややや丸みを持たせたふくりん目地とすることができる。この場合は、通常使用されるシーリングガンを用いて打設することが可能である。
また、可撓型シート状表装材11と目地部材21とにより形成された隅角部に、0.5mm~3.0mm以下の可撓型シート状表装材11の厚み以下で、ほぼ三角形の断面を有するように打設することが好ましく、それにより目地部材21の露出部を有効に活用することができ、使用するシーリング材も少なくなる。
使用するシーリング材が少なくなることで、乾燥や硬化が早くなることもある。
また、シーリング材を可撓型シート状表装材11の厚み以下で打設することで、可撓型シート状表装材11にはみ出すシーリング材が無くなるため、可撓型シート状表装材11の表面に養生をすることなく作業を行うことができるため、作業効率が向上する。
また、この場合では、ノズル径0.5~3.0mmにあるシーリング材注射器により、可撓型シート状表装材11と目地部材21により形成された隅角部に打設することになる。
これにより、略三角形状の断面を持った形で打設が可能である。ノズルの断面形状は、円形であってもシーリング材を押え付けるように塗り付けることにより、略三角形状の断面が得られる。また、ノズルの先端は注射針のように斜めに切断してあった方が、表面が盛り上ることのない、表面を平らにした状態で行えることになる。
このシーリング材の色調は、目地部材21と同系色が好ましく、透明のものも使用されることがある。
同系色のものであることや透明のものであることにより、シーリング材と目地部材21が一体となったように見え違和感のないものとなる。
同系色のものを使うことで、はみ出した粘着材23を隠すこともできる。
さらに、可撓型シート状表装材11裏面の四辺に粘着加工部14が有り、離型紙15により保護され、その離型紙15を剥がしながらその表装材11を貼り付けることが好ましい。このようにすることにより、その表装材11端部の付着がより確実になる。
この粘着加工部14は、目地部材21の粘着部23と同様なものを用いることができ、離型紙15も目地部材21の離型紙24と同様なものを用いることができる。
また、両面テープも好ましく用いられ、 粘着加工部14と離型紙15が一体となったものを用いることができるため、その加工が簡単に行うことができる。又、一定幅で粘着材を塗布し、粘着加工部14を形成させたのちに離型紙15で、その粘着加工部を覆い保護することもできる。
この粘着加工部14の幅は、目地部材21の粘着部23の幅に対応するものであり、使用する目地部材21の粘着部23に合わせたサイズのものを使用する。そのため、この幅は5~30mmの範囲であることが好ましいものである。
上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
・ 着色骨材含有塗材により形成された化粧材部を有する可撓型シート状表装材と、一定幅を持つ長尺の目地部材と、による壁面の表面仕上げ方法において、その目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有するものであり、可撓型シート状表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付ける目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布する目地部材の離型紙を剥がしながら、可撓型シート状表装材を貼り付けることである。
これにより、簡単に壁面側に接着材を塗ることができ、効率的に仕上げ作業を行うことが可能で、可撓型シート状表装材の貼り付け後の付着も十分なものであり、仕上げられた壁面の意匠感も向上する。
・ 可撓型シート状表装材が1200×1200mm以下で、好ましくは300~900mmの範囲の大きさで、m当たり1~10Kgの範囲で、その厚みが2~15mmの範囲であることにより、その取扱いや壁面への貼り付け作業性などの施工性や仕上がった壁面のボリューム感などの意匠性に優れ、ずれることなく接着することができるものである。
・ 目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部が3~15mmの範囲で間隔を設け、隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの範囲で空間を設け、目地部材を露出させることにより、簡単に一定の間隔を空けることができ、それにより仕上げられた壁面に、その間隔分の目地部材が露出したことになり、その露出部が目地としての意匠を表現し意匠的に優れたものになる。又、目地部材に機能を持たせ、その機能を露出部から発揮させることも可能である。
・ 目地部材の厚みが1mm以下のものであり、好ましくは0.5mm以下であることにより、可撓型シート状表装材の厚みやその柔らかさなどの可撓性により段差を目立たなくすることができる。
・ 目地部材の粘着部の幅が5~30mmの範囲であることにより、可撓型シート状表装材の端部を十分に接着できるものである。
・ 目地部材の粘着部と離型紙と一体となった両面テープを用いることにより、その加工において簡単になるものである。
・ 前記露出部にシーリング材を打設することにより、仕上げ後の壁面の防水性性能をより向上させることができる。
・ 可撓型シート状表装材と目地部材とにより形成された隅角部に、0.5mm~3.0mm以下の可撓型シート状表装材11の厚み以下で、ほぼ三角形の断面を有するようにシーリング材を打設することにより、目地部材の露出部を有効に活用することができ、使用するシーリング材も少なくなり、乾燥や硬化が早くなることもある。
また、シーリング材を可撓型シート状表装材の厚み以下で打設することで、可撓型シート状表装材にはみ出すシーリング材が無くなるため、可撓型シート状表装材の表面に養生をすることなく作業を行うことができるため、作業効率が向上する。
・ シーリング材の色調が目地部材の同系色であることにより、シーリング材と目地部材が一体となったように見え違和感のないものとなり、はみ出した粘着材を隠すこともできる。
・ 可撓型シート状表装材裏面の四辺に粘着加工部が有り、離型紙により保護され、その離型紙を剥がしながらその表装材を貼り付けることにより、その表装材端部の付着がより確実になる。
さらに、接着材が硬化乾燥するまでの間に可撓型シート状表装材がよりずれることが無く、確実に接着することができる。
・ 粘着加工部の幅が5~30mmの範囲であることにより、可撓型シート状表装材の端部を十分に接着できるものである。
・ 粘着加工部と離型紙とが一体となった両面テープを用いることにより、片側に粘着材を利用して、可撓型シート状表装材の裏面の基材部の四辺に貼ることで、加工が容易になる。
11・・・可撓型シート状表装材
12・・・化粧材部
13・・・基材部
14・・・粘着加工部
15・・・離型紙
21・・・目地部材
22・・・ベース部
23・・・粘着部
24・・・離型紙
31・・・空間
41・・・壁面
42・・・接着材

Claims (2)

  1. 化粧材部を有する可撓型シート状表装材と、一定幅を持つ長尺の目地部材と、による壁面の表面仕上げ方法において、
    可撓型シート状表装材裏面の四辺に粘着加工部が有り、離型紙により保護され、
    目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部を有するものであり、
    可撓型シート状表装材の端部が目地部材の中心付近になるように壁面に目地部材を貼付ける
    目地部材に囲まれた範囲に接着材を塗布する
    可撓型シート状表装材裏面の離型紙と目地部材の離型紙を剥がしながら、可撓型シート状表装材を貼り付ける
    壁面の仕上げ方法。
  2. 請求項1に記載の壁面仕上げ方法であって、
    目地部材の長手方向の両側に離型紙により覆われた粘着部が3~15mmの範囲で間隔を設け、
    隣り合う可撓型シート状表装材間に3~15mmの範囲で空間を設け、目地部材を露出させる壁面仕上げ方法。
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