JP2022037343A - 壁面仕上げ方法 - Google Patents

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秀樹 山内
Hideki Yamauchi
彰宏 中川
Teruhiro Nakagawa
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Jushui Building Materials Tech Changshu Co Ltd
Jushui Building Materials Technology Changshu Co Ltd
Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Jushui Building Materials Tech Changshu Co Ltd
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Kikusui Kagaku Kogyo KK
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Abstract

【課題】シート状表装材を用いた壁面などの仕上がりを容易にするものであり、そのシート状表装材の4周辺の盛り上がりが無く、その質感が十分に表すことができる仕上げ方法で、その方法であっても、シート状表装材の端部の浮などの接着不良が少ない壁面の仕上げ方法を提供する。【解決手段】壁面などの被仕上げ面に、シート状表装材を、ボンドにより貼付ける建築構造物の表面仕上げ方法において、そのシート状表装材の厚みが1~10mmの範囲であり、そのボンドが乾燥後に粘着性を有するものであり、被仕上げ面,シート状表装材の裏面のいずれか又は両面にボンドを塗布し、ボンドが未乾燥の間に仕上げ面にシート状表装材を貼り、その表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて貼付け、ボンドの乾燥後にシート状表装材の表面から被仕上げ面に向けて押さえる。【選択図】図3

Description

本開示は、建物などの構造物の内外壁面などの壁面仕上げ方法に関するもので、その利用分野は建築分野である。
従来、このようなシート状表装材やその仕上げ方法には、特開平05-209453号公報に記載のものがある。
これには、シート状表装材の裏面の4周辺に粘着剤部があり、その粘着剤部を離型紙部により保護されている表装材が記載されている。
また、そのシート状表装材と表側から見た時に基材部,粘着材部,離型紙部からなるロール状や帯状の目地部材とを用い、目地部材をシート状表装材の大きさと目地間隔を計算の上、先に貼り、次にシート状表装材を所定の位置に離型紙を剥がしながら粘着材により、接着させるものが記載されている。
これにより、シート状表装材と目地部材を用意し、目地部材を目地形成位置に先貼りし、シート状表装材を所望の目地間隔を設けながら容易に仕上げることができるものである。
特開平05-209453号公報
このような方法による壁面の仕上げ方法では、目地部材を貼った後にはどの部分からでもシート状表装材を貼ることができ効率的に仕上げ作業を行うことができ、シート状表装材の4周辺などの接着不良などが少ないものである。
しかし、このような表装材や方法により仕上げられる場合、特殊な目地部材を用意し、シート状表装材の裏面の加工が必要になる。
また、仕上げられたシート状表装材の4周辺と中心付近とに厚みが異なるものであり、その厚みの違いにより十分な仕上がりを得ることができない場合が多い。
つまり、仕上げられたシート状表装材の4周辺には、その裏面にある粘着材部と目地部材の基材部と粘着材部が重なることになり、シート状表装材の中心付近との厚みの差があることになる。
そのため、仕上げられたシート状表装材の4周辺が他の部分より盛り上がった状態で仕上げられることになる。特に、その表装材が10mm以下の薄いものである場合やその表面が平坦なものの場合には、その盛り上がった部分が目立ち違和感のある仕上がりとなる。
本開示は、シート状表装材を用いた壁面などの仕上がりを容易にするものであり、そのシート状表装材の4周辺の盛り上がりが無く、その質感が十分に表すことができる仕上げ方法で、その方法であっても、シート状表装材の端部の浮などの接着不良が少ない壁面の仕上げ方法を提供することにある。
壁面などの被仕上げ面に、シート状表装材を、ボンドにより貼付ける建築構造物の表面仕上げ方法において、そのシート状表装材の厚みが1~10mmの範囲であり、そのボンドが乾燥後に粘着性を有するものであり、被仕上げ面,シート状表装材の裏面のいずれか又は両面にボンドを塗布し、ボンドが未乾燥の間に仕上げ面にシート状表装材を貼り、その表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて貼付け、ボンドの乾燥後に、シート状表装材の表面から被仕上げ面に向けて押さえることである。
これにより、シート状表装材を用いた壁面などの仕上がりを容易にするものであり、そのシート状表装材の4周辺の盛り上がりが無く、その質感が十分に表すことができる仕上げ方法で、その方法であっても、シート状表装材の端部の浮などの接着不良が少ないものである。
前記シート状表装材を複数毎並べて仕上げる場合であって、各シート状表装材との間に1~10mmの間隔を設けるものである。
このことにより、シート状表装材のサイズを比較的小さくでき、その仕上がりに目地部分を設けることができるためその仕上がり感を良好にすることができる。又、シート状表装材の4周辺での浮について確認がし易く、再度貼付けが行い易いものである。
前記接着材が合成樹脂エマルションを主成分とし、塗装用ローラーを用いて塗布することにより、扱いが容易なボンドを少なく均一に塗布することができ、十分な接着力を得ることができる。
前記設けられた各シート状表装材との間隔に目地材を充填することにより、目地部分の耐久性を向上させることができ、シート状表装材同士を繋ぐことができる。
シート状表装材の一例を示す。 塗装用ローラーの一例を示す。 被仕上がり面へのシート状表装材の貼付け工程の一例を示す。 転圧用ローラーの一例を示す。
本開示の実施形態を説明する。
まず、壁面などの被仕上げ面とは、多くの場合は、建築構造物の外壁,内壁の表面のことであり、これらを構成するコンクリート,モルタルなどやALC版,サイディングボード,押出成型板,石膏ボード,スレート板,木材などの壁板材などがあり、これらに壁板材に前もって仕上げることも可能である。
次に、シート状表装材は、図1に示したシート状表装材11が代表的なものである。(図1には、シート状表装材の一例を示す。)これは、表面側に化粧材部12があり、裏面側には、その化粧材部12を支持するための基材部13により構成されるものがある。
このように化粧材部12と基材部13との二層により構成されるものの他にも、化粧材部12のみのような一層により構成されるものや三層以上の多層により構成されるものなどがあり、特に限定されるものではない。
しかしながら、化粧材部12と基材部13との二層により構成されるシート状表装材11は、その重量や柔軟性などが適当で扱い易さや強度において好ましく使用されるものである。
この化粧材部12は、仕上げられた壁面の意匠を表現するもので、基材部13に塗料による吹付塗装やコーティング,スクリーン印刷のような加飾など施し得ることができる。又、可撓性のある部材を基材部13に貼り付けるなどにより得ることもできる。
この塗料には、一般的な塗料を使うことができるが、乾燥後の塗膜に可撓性を有するものであれば良い。好ましくは、天然石やその砕石,着色骨材,着色プラスチック粒,プラスチック砕粒などを、合成樹脂エマルションや溶剤型合成樹脂と混合させた着色骨材含有塗材を用いることである。
この着色骨材含有塗材を用いたことにより、シート状表装材11の意匠が良好で、仕上げられた壁面などの意匠感も向上する。又、化粧材部12の表面にクリヤー層が形成されたものがあり、シート状表装材11の表面の汚れ防止や耐候性などの耐久性を向上させることができるため好ましく用いられる。
このクリヤー層は、クリヤー塗料により形成されるものやクリヤーフィルムを貼り付けたものなどがある。
基材部13は、化粧部材12を支持するものであるが、シート状表装材11を壁面などの被仕上げ面にボンドにより貼付けるため、そのボンドの吸い込み調整などの効果もある。
また、シート状表装材11全体の引っ張り,曲げ,引き裂き強度の向上のための基材部13が補強材の役目もあるため、シート状表装材11の重要な要素である。
基材部13は、織布,不織布,ガラスクロス,セラミックペーパー,合成紙などやこれらを目処め処理したものなど比較的薄いものやプラスチック製や金属製の板状のものやポリマーセメントモルタルをシート状に成型したものなどもある。
これらによりシート状表装材11は、基材部13に化粧材部12となる塗料などにより加飾し、乾燥硬化させ、積層複合化することにより得ることができる。
このシート状表装材11は、その扱い易さや被仕上げ面の仕上がり感より厚みが1~10mmの範囲であり、好ましくは、厚みが2~7mmの範囲であり、この範囲内であれば、後述するボンドの効果により、その質感が十分に表すことができ、端部の浮などの接着不良が少ないものとなる。
また、その大きさは、1200×1200mm以下が好ましく、より好ましくは、900×900mm以下であり、その重量がm当たり1~10kgの範囲が好ましく、より好ましくは、1~5kgの範囲である。
このような範囲であれば、より扱い易く、仕上がりの良好なものとなり、又このm当たりの重量であれば、シート状表装材11もボリューム感のある意匠となり、ボンドで貼った場合のズレが少なく接着することができるものである。
また、シート状表装材11の4周辺などの盛り上がりが無く、その質感が十分に表すことができる仕上げとすることができる。
さらに、大きさが300~900mmの範囲であれば、その取扱いや施工性がより良く、その仕上がりが矩形のシート状表装材11が並んだ重厚感のある仕上がりとなりの意匠性が良好なものとなる。
このシート状表装材11は、可撓性を有するものが好ましく、この可撓性としては、直径60cmの円筒に沿ってシート状表装材を曲げ、その時の表面にクラックや割れなどの発生がないかにより判断し、異常がないものが良い。
このようにシート状表装材11の反りが少なく、貼付けられたシート状表装材11の浮が少ないものとなる。
本開示に用いられるボンドは、乾燥後に粘着性を有するものである必要がある。これは、シート状表装材11を被仕上げ面に貼付けた後に、シート状表装材11の端部が浮き上がることがあり、特に矩形であるシート状表装材11の隅角部に浮が発生することが多い。
このシート状表装材11の浮は、シート状表装材11の柔らかさに影響されるが、裏面側が基材部13により拘束されているため、表側に応力が集まり、表側に反るように変形するためと考えられる。これは、反りが生じる時間とボンドの接着力が発現する時間とのバランスやボンドの接着力などにより生じるものである。
このシート状表装材11の浮が発生した場合に、被仕上げ面表面とシート状表装材11裏面とに有るボンドにより形成された粘着層を利用して再度貼付けすることが可能で、その浮の発生している部分を瞬間的に被仕上げ面に固定することができる。
つまり、ボンドにより被仕上げ面に貼付けられたシート状表装材11が何らかの原因で端部が浮いた状態になった場合、その被仕上げ面の表面とシート状表装材11の裏面には、貼付けの際に付いたボンドが硬化乾燥して粘着層が形成されている。
浮いているシート状表装材11の端部などを表面から圧力を掛けることで、粘着層同士が接着することになり、再貼付けが可能になる。このボンドの粘着性は、ボンドを乾かした膜にタックが残る状態で、その粘着性は、仕上げを行う作業時の最低温度の0℃以上で、指で触った時に、その膜に指紋が付く程度以上あれば良い。
このボンドは、乾燥後に粘着性を発現するものであれば良く、特に制限されるものではないが、合成ゴム系,酢酸ビニル系,ポリマーセメント系,アクリルゴム系,変性シリコン系など各種のボンドが使用できる。
また、これらの形態としては、溶媒に有機溶剤を用いた溶剤型のものや水を用いた水系型の合成樹脂エマルションを使用したものやそれらを用いない無溶剤型のものがあり、作業環境の問題より水系型や無溶剤型のものが好ましく使用される。
また、このボンドが合成樹脂エマルションを主成分としたものがより好ましく用いられる。この合成樹脂エマルションを主成分としたものは、扱いが容易で、十分な接着力を得ることができ、又、粘着層の粘着力も十分なものとなる。
また、ボンドが乾燥硬化した後のタックの調整が容易である。このタックの調整は、合成樹脂エマルションの樹脂の柔らかさや可塑剤などの高沸点溶剤を添加することで容易に調整することができる。又このタックの持続性についても高沸点溶剤の沸点などにより調整することが可能である。
このボンドは、作業時にシート状表装材11に付いた場合にも目立ち難いため、乾燥硬化後にクリヤーな膜を作るクリヤータイプが用いられることが多く、ヘラ,コテや塗装などに用い有れる器具により塗布される。図2に示したような塗装用ローラー14が好ましく用いられる。
このような器具を使うことで、効率的に作業を行うことができ、その塗布は、シート状表装材11の大きさより少し広めに塗布する。(図2に塗装用ローラーの一例を示す。)
また、このボンドは、後述する目地部分で露出することもあるため、耐水性や耐候性のあるものが好ましく用いられる。
シート状表装材11よりはみ出したボンドは、段差が残らないように取り除き、次に貼るシート状表装材11がなるべく平坦な面に貼れるように調整する。
ボンドによる段差がある状態で、シート状表装材11を貼り付けても、その段差を隠し切れないことや浮の原因になることもあり、十分な接着力を得られない場合がある。
この壁面の仕上げ方法は、上記のようなシート状表装材11及びボンドにより仕上げられるものである。
仕上げを行う前に被仕上げ面に対して、必要な処理を行う。この必要な処理には、被仕上げ面の凹凸など不陸を無くすための不陸調整やボンドの吸い込み調整のためのシーラー塗布などがある。この塗布にも塗装用ローラー14を用いることが多い。
また、この必要な処理の中には、シート状表装材11を貼付ける位置を被仕上げ面に印をつける割り付け作業なども含まれる。
これらを行うことにより、シート状表装材11の質感を生かし、十分な接着効果を得られ、良好な仕上がりを得ることができる。
このような処理が行われた被仕上げ面にシート状表装材11を図3のように貼付ける。(図3は、シート状表装材11の貼付け工程の一例を示したものである。)貼付けるために前記ボンドを被仕上げ面15,シート状表装材11の裏面のいずれか又は両面にボンドを塗布する。
この塗布は、塗装用ローラー14を用いて塗布することが多く、ボンドを少なく均一に塗布することができるため十分な接着力を得ることができることになる。
このボンドの塗布面は、そのボンドの塗布量や塗布の容易さにより選択することになり、塗布量を多くしたい場合には、両面に塗布することになる。多くの場合では、作業が効率的になるため、被仕上げ面に塗布することが多い。
シート状表装材11の裏面に塗布する場合では、このシート状表装材11が柔らかいためボンド塗布後のシート状表装材11の取り扱いが難しくなり、周囲を汚したりすることもあるので注意が必要になる。
このボンドの塗布量は、シート状表装材11の裏面の状態や被仕上げ面15の状態,ボンドの粘性などの性状,塗布器具などにより異なることが多いが、100~500g/mの範囲が好ましく、この範囲内であればボンドの接着が良好で、形成された粘着層の粘着性も良く、シート状表装材11のズレが少ないものである。
また、この塗装用ローラー14は、ウールローラーや砂骨ローラーなどの一般的に用いられる塗装用ローラー14を使うことができ、必要な塗布量に応じ種類を変え対応することができる。
例えば、塗布量が比較的多い場合には、塗装用ローラー14の中でも多孔質の砂骨ローラーを使う。それより少ない場合には、ウールローラーを使い、その中でもローラー表面を覆う毛の長さの違いによりその塗布量が異なるので、適宜選択し使用することになる。
このようにボンドを塗布し、塗布されたボンド16が未乾燥の間に被仕上げ面にシート状表装材を貼付ける。貼り終えた直後に、シート状表装材11の表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて貼付けることにより、シート状表装材11と被仕上げ面14とが十分に接着することになる。
この圧力の掛け方は、シート状表装材11の表面から被仕上げ面に向かって押し付けることができる方法であれば良く、単純に手で押し付けることや木槌やたたき板などにより叩いて圧力を掛けるなど特に制限されるものではない。
このようにすることで、被仕上げ面15にシート状表装材11を貼付けた場合、ズレが少なく、十分な接着を確保することができる。
この方法の一例としては、転圧用ローラーにより押し付ける方法がある。この転圧用ローラーは、一般的に比較的重量があり、その表面がゴム製であるものが多く、ゴムローラーと呼ばれ、シート防水工事のシート転圧用に用いられるものである。図4は、転圧用ローラーの一例を示したものである。
この転圧用ローラー17のローラー部分がゴムであるため、シート状表装材11の表面に傷などを付けることなく押え付けることができる。この転圧用ローラー17を使って、貼付けられたシート状表装材11の表面の中心から外側に向かって転圧する。
これによりシート状表装材11をムラなく圧力を掛けることができ、均一に接着させることができる。又、接着に余剰なボンドをシート状表装材11裏面から出すことができ、十分な接着力を得ることができる。
塗布されたボンド16に貼付けられたシート状表装材11の圧力の掛け方としては、シート状表装材11の4周辺の外側に余剰なボンドを押し出すようにする。これにより、少ない量のボンドで貼ることができ、ボンドの乾燥が比較的速くなり、貼付けたシート状表装材11のズレが少ないものとなる。
このように貼付けられたシート状表装材11は、塗布されたボンド16の硬化乾燥した後に接着したことになる。しかし、シート状表装材11の状態や貼付け状態,硬化乾燥過程の不具合などでシート状表装材11の端部など僅かではあるが、接着不良の箇所が生じることがある。
このような場合、この硬化乾燥した後に、前記同様に再度シート状表装材11の表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて接着することにより、シート状表装材11の浮が発生している部分を被仕上げ面表面とシート状表装材11裏面とに有るボンドにより形成された粘着層を利用して再度接着することができる。
この再度接着させる場合の圧力の掛け方は、上記記載の一回目の圧力を掛ける方法と同様で、特に制限されるものではないが、転圧用ローラー17により押える方法が好ましく行われる。
この押える部分については、シート状表装材11の浮いている部分のみでよいが、浮いている部分の周辺部を含め押えることが好ましく、シート状表装材11の端部である4周辺を押えることがより好ましい。又、シート状表装材11の全体を押えることが望ましいものである。
このシート状表装材11の端部などは、浮いてない場合でも接着力が不十分な場合もあるので、粘着層を利用して再度接着することができる。又、シート状表装材11の全体を押えることで、目視で確認できない浮についても、再度接着することができる。
このように、シート状表装材11を被仕上げ面15に貼付けることにより、その仕上げを容易にするものである。
また、シート状表装材11に部材を重ねることなく、一層のボンドのみで貼付けることにより、その4周辺の盛り上がりなどの不必要な凹凸が無く、シート状表装材11の質感が十分に表すことができる仕上げ方法となる。又、シート状表装材11の端部の浮などの接着不良が少ないものである。
このように、仕上げられるシート状表装材11は、複数毎並べて仕上げることが好ましく行われ、図3に示したようにこれら各シート状表装材11との間に1~10mmの間隔を設けることがより好ましく行われている。
このように複数毎並べて貼付けることにより、シート状表装材のサイズを比較的小さくでき、シート状表装材11の取り扱いなどが容易で、簡単に仕上げることができる。
また、各シート状表装材11との間に1~10mmの間隔を設けることにより、その仕上がりに目地部分18を設けることができる。そのため、シート状表装材11の厚みを強調することや目地部分18が囲むようになり、シート状表装材11の意匠を強調することができ仕上がり感を良好にすることができる。
さらに、シート状表装材11の4周辺での浮の確認や再度の接着後の様子も確認することができる。
この目地部分18の幅が1~10mmの範囲が好ましい。1mmより狭い場合は、その目地部分18が目立たなくなり、目地部分18の効果が少なくなり、10mmより広い場合は、目地部分18が強調させシート状表装材11の意匠感を損なう場合もある。
この目地材の色は、黒,灰,白などの無彩色が使われることが多く、このような色を用いることで、シート状表装材11の意匠感を強調させることができる。
前記設けられた各シート状表装材との間隔に目地材を充填することが好ましい。この間隔である目地部分18に目地材を充填することで、目地部分18の耐久性を向上させることができ、シート状表装材11同士を繋ぐことができる。
この目地材には特に制限があるものではないが、シート状表装材11にある可撓性と同程度以上の柔らかさが乾燥硬化後にあるものが好ましく、これより固いものであれば、シート状表装材11と乾燥硬化後の目地材との界面ではがれたりすることがある。
この目地材は、シーリング材などが使われることがあり、他にも合成樹脂系やポリマーセメント系の塗材などが使われることが多い。
この塗材には、一般的な塗材,塗料を使うことがあり、乾燥硬化後の塗膜に可撓性を有するものが好ましい。更に、シート状表装材11に好ましく用いられる天然石やその砕石,着色骨材,着色プラスチック粒,プラスチック砕粒などを、合成樹脂エマルションや溶剤型合成樹脂と混合させた着色骨材含有塗材を用いることもある。
この着色骨材含有塗材を用いることにより、シート状表装材11との密着性が良く、耐久性や意匠が向上するものとなる。更に、その表面にクリヤー塗料を塗布し、汚れ防止や耐候性などを向上させることができる。
さらに、充填する目地材に機能性材料を使うことにより、目地部分18に機能を持たせることも可能である。
この機能の一例としては、透湿性のある塗膜を形成する目地材を使用し、目地部分18に透湿性能を持たせ、壁体内で発生する結露水を外部に放出することができる。
また、この目地材にシーリング材を打設することもあり、仕上げ後の壁面などの防水性能をより向上させることができ、これらは、公知のシーリング材が利用され、透湿性の観点からシリコーン系又は変成シリコーン系のものがよく、耐汚染性の観点から変成シリコーン系,ポリサルファイド系のシーリング材が適している。
この充填された目地材の形状は、設けた空間全体に充填し、平らな状態にした平目地ややや丸みを持たせたふくりん目地とすることができる。
この目地材の充填は、シート状表装材11を養生して、ヘラ等を使って充填することや目地材をチューブ容器に詰め、その容器の先から絞り出し充填することや通常使用されるシーリングガンなどを用いて充填することが可能である。
また、シート状表装材11と目地部分18とにより形成された隅角部に、0.5mm~3.0mm以下のシート状表装材11の厚み以下で、ほぼ三角形の断面を有するように打設することも可能である。
また、目地材をシート状表装材11の厚み以下で充填することで、シート状表装材11にはみ出す目地材が無くなるため、シート状表装材11の表面に養生をすることなく作業を行うことができるため、作業効率が向上する。
また、この場合では、ノズル径0.5~3.0mmにあるシーリング材注射器により、シート状表装材11と目地部分18により形成された隅角部に充填することになる。
これにより、略三角形状の断面を持った形で充填が可能である。ノズルの断面形状は、円形であってもシーリング材を押え付けるように塗り付けることにより、略三角形状の断面が得られる。また、ノズルの先端は注射針のように斜めに切断してあった方が、表面が盛り上ることのない、表面を平らにした状態で行えることになる。
上記実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
そのシート状表装材が化粧材部と基材部とにより構成されたものであることにより、その基材部が補強材としてシート状表装材全体の引っ張り,曲げ,引き裂き強度が向上し、重量や柔軟性などが適当で扱い易さや強度の良いものである。又、そのボンドの吸い込み調整などの効果があるものである。
シート状表装材の厚みが1~10mmの範囲、好ましくは2~7mmの範囲であり、大きさが好ましくは1200×1200mm以下、より好ましくは900×900mm以下、望ましくは300~900mmの範囲であり、その重量が好ましくはm当たり1~10kgの範囲,より好ましくは1~5kgの範囲である。
これにより、シート状表装材がボンドの効果により、その質感が十分に表すことができ、シート状表装材の4周辺などの盛り上がりが無く、端部の浮などの接着不良が少ないものとなり、ボンドで貼った場合のズレが少なく接着することができるものである。
また、より扱い易く、施工性がより良く、ボリューム感のある意匠となり仕上がりが良好なものとなる。更に、矩形のシート状表装材が並んだ重厚感のある仕上がりとなる。
このシート状表装材が直径60cmの円筒に沿ってシート状表装材を曲げ、その時の表面にクラックや割れなどの発生がない程度の可撓性を有するものである。
これにより、シート状表装材の反りが少なく、貼付けられたシート状表装材の浮が少ないものとなる。
ボンドの塗布量が100~500g/mの範囲で、その硬化乾燥後の膜がクリヤーで、そのタックが0℃以上で、指で触った時に、その膜に指紋が付く程度以上なものである。
これにより、作業時にシート状表装材の表面などに付いた場合にでも目立ち難く、貼付けた時のズレが少なく、ボンドの接着が良好で、形成された粘着層の粘着性も良く、粘着層同士が接着することになり、再貼付けが可能になる。
目地材が着色骨材含有塗材であり、乾燥硬化後の柔らかさが、シート状表装材の可撓性と同程度以上の柔らかさであることにより、シート状表装材との密着性が良く、耐久性や意匠が向上するものとなる。
目地材をシート状表装材の厚み以下で充填することにより、シート状表装材にはみ出す目地材が無くなるため、シート状表装材の表面に養生をすることなく作業を行うことができるため、作業効率が向上する。
本開示の実施形態をより詳細に説明する。
図3の被仕上がり面へのシート状表装材の貼付け工程の一例に示した塀を被仕上げ面15としてシート状表装材11を貼付け仕上げを行った。この塀はコンクリートブロックを積み上げ塀とし、その表面にモルタルを塗付け不陸調整を行い、平滑面を造った。
この平滑なモルタル面にボンドの吸い込みを調整し、接着をより良好なものとするためにクリヤータイプの水性のアクリル樹脂エマルション系シーラーを塗布した。この塗布には、塗装用ローラー14の中でも中毛のウールローラーを用いた。シーラーが乾燥した後に割り付け作業を行った。
この仕上げに用いられるシート状表装材11は、図1に示したように表面側に化粧材部12があり、裏面側には、その化粧材部12を支持するための基材部13により構成されるものがある。
このシート状表装材11は、目付量が100g/m程度のポリエステル不織布に水性のアクリル樹脂エマルション系のエナメル塗料により目処め処理したものを基材部13とし、その表面に塗装を行い化粧材部12とした。
この塗装には、天然石の砕石,着色骨材と合成樹脂エマルションを混合させた着色骨材含有塗材を用い、吹付塗装を行い、乾燥硬化させた後に、その表面にシリコンアクリル樹脂エマルション系のクリヤー塗料をスプレーし、クリヤー層を形成させ化粧材部12とした。
このように化粧材部12と基材部13を積層複合化し、その厚みが2~7mmの凹凸状で、白っぽい石材調のような意匠のあるもので、その重量がm当たり約4kgのもので、このシート状表装材11を595×895mmに裁断したものを貼付けた。
このシート状表装材11は、直径60cmの円筒に沿って曲げ、その時の表面にクラックや割れなどの発生のない程度の可撓性があるものであった。
ボンドには、ガラス転移温度が-10℃の水性アクリル樹脂系エマルションに高沸点溶剤を30%加え、粘性調整剤や界面活性剤など添加して作成した。この高沸点溶剤には、沸点が255℃程度の塗料用の造膜助剤に使われることが多いテキサノールを使用した。
このボンドは、乾かした膜が透明で耐水性や耐候性のあるもので、0℃の時に指で触った時に、その膜に指が付き、離れづらい状態となる程度であった。
このボンドを図2に示した塗装用ローラー14の中でも比較的塗布量が多くなる多孔質の砂骨ローラーを使用した。このボンドの塗布面は、作業が効率的になるため、被仕上げ面に塗布した。
ボンドの塗布は、シート状表装材11の大きさより少し広めに均一に塗布し、塗布されたボンド16が未乾燥の間に仕上げ面にシート状表装材を貼付けた。このボンドは、均一に塗布され、その塗布量は、400g/m程度であった。
シート状表装材11を貼り終えた直後に、その表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて貼付けた。この圧力の掛け方は、図4に示した転圧用ローラーを用いた。
貼付けられたシート状表装材11の表面の中心から外側に向かってムラなく転圧した。
これにより、接着に余剰なボンドをシート状表装材11裏面から出すことができ、シート状表装材11のズレがなく、十分な接着力を確保することができた。はみ出したボンドは、段差が残らないようにヘラにより取り除き、次に貼るシート状表装材11がなるべく平坦な面に貼れるように調整した。
このような作業を繰り返し、複数のシート状表装材11を貼付けた。各シート状表装材11との間に5mmの間隔を設け、目地とした。この目地に目地材を充填することとした。
複数のシート状表装材11を貼付けた半日後に浮の確認を行い、全体の1割程度のシート状表装材の隅各部が浮いていることを目視で確認した。各シート状表装材11との5mmの間隔により、その浮きの確認が容易に行うことができた。
この浮の確認作業を行いながら、シート状表装材11の全体を表面から被仕上げ面15に向けて転圧用ローラー17により押え、特に浮いている箇所を重点的に押え、その浮の発生している部分を瞬間的に被仕上げ面に固定し、再度接着した。
次に、各シート状表装材11との5mmの間隔に目地材を充填した。この目地材は、シート状表装材11に用いられた着色骨材含有塗材と同じもので、天然石の砕石,着色骨材と合成樹脂エマルションを混合させたものを用いた。そ
の色は、無彩色である黒のもので、乾燥硬化後の可撓性と同程度の柔らかさであった。
この目地材をチューブ状の容器に詰め、その容器の先から絞り出し充填した。
このようにして仕上げられた塀は、矩形のシート状表装材11の質感が十分に表すことができるもので、それが複数毎並んだ重厚感,ボリューム感のある仕上がりとなりの意匠性が良好なものとなる。
また、シート状表装材11が白っぽい凹凸状の石材調のような意匠の化粧材部12と目処め処理したポリエステル不織布を基材部13としたものを積層複合化し、厚みが2~7mmで、重量が約4kg/mで、大きさが595×895mmのものを用いたことにより、その取扱いや施工性が良いもので、ボンドで貼った場合のズレが少ないものであった。
また、シート状表装材11の可撓性が十分であったことにより、シート状表装材11の反りが少なく、貼付けられたシート状表装材11の浮が少ないものとなった。
ボンドが-10℃のガラス転移温度の水性アクリル樹脂系エマルションに沸点が255℃程度の高沸点溶剤を30%加えたものであることにより、シート状表装材11の端部の浮などの接着不良が少ないものであった。
また、このボンド一層のみで貼付けることにより、シート状表装材11に部材を重ねることなく、その4周辺の盛り上がりなどの不必要な凹凸が無く、シート状表装材11の質感が十分に表すことができる仕上げとすることができた。
目地材には、乾燥硬化後の可撓性のある黒の着色骨材含有塗材を用いたことにより、シート状表装材11の意匠感を強調させることができ、耐久性を向上させることができ、シート状表装材11同士を繋ぎ、一体化することができた。
また、シート状表装材11と乾燥硬化後の目地材との界面ではがれたりすることがないものであった。
11・・・シート状表装材
12・・・化粧材部
13・・・基材部
14・・・塗装用ローラー
15・・・被仕上げ面
16・・・塗布されたボンド
17・・・転圧用ローラー
18・・・目地部分

Claims (4)

  1. 壁面などの被仕上げ面に、シート状表装材を、ボンドにより貼付ける建築構造物の表面仕上げ方法において、
    そのシート状表装材の厚みが1~10mmの範囲であり、
    そのボンドが乾燥後に粘着性を有するものであり、
    被仕上げ面,シート状表装材の裏面のいずれか又は両面にボンドを塗布し、
    ボンドが未乾燥の間に仕上げ面にシート状表装材を貼り、その表面から被仕上げ面に向けて圧力を掛けて貼付け、
    ボンドの乾燥後に、シート状表装材の表面から被仕上げ面に向けて押さえる仕上げ方法。
  2. 前記シート状表装材を複数毎並べて仕上げる場合であって、
    各シート状表装材との間に1~10mmの間隔を設ける請求項1に記載の壁面仕上げ方法。
  3. 前記ボンドが合成樹脂エマルションを主成分とし、塗装用ローラーを用いて塗布する請求項1又は請求項2に記載の壁面仕上げ方法。
  4. 請求項2に記載の壁面仕上げ方法であって、
    設けられた各シート状表装材との間隔に目地材を充填する壁面仕上げ方法。

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