JP7081719B2 - ガーネット型固体電解質の前駆体溶液、ガーネット型固体電解質の前駆体溶液の製造方法およびガーネット型固体電解質 - Google Patents
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Description
(Li7-3xGax)(La3-yNdy)Zr2O12
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
(Li7-3x+yGax)(La3-yCay)Zr2O12
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
1.1.電池
まず、本実施形態に係るガーネット型固体電解質の前駆体溶液を用いた固体電解質を含む電池について、図1を参照して説明する。本実施形態では、電池としてリチウムイオン電池を例に挙げて説明する。図1は、第1実施形態に係る電池としてのリチウムイオン電池の構成を示す概略斜視図である。なお、本明細書において、ガーネット型固体電解質とは、ガーネット型またはガーネット類似型の結晶構造を有する固体電解質をいう。
第1集電体41および第2集電体は、正極9および負極30と電気化学反応を生じず、かつ電子伝導性を有している形成材料であれば、いずれも好適に用いることができる。第1集電体41および第2集電体の形成材料としては、例えば、銅(Cu)、マグネシウム(Mg)、チタン(Ti)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(Al)、ゲルマニウム(Ge)、インジウム(In)、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、およびパラジウム(Pd)からなる群のうちの1種類の金属単体や、上記の群のうちの1種類以上の金属元素を含む合金、ITO(Tin-doped Indium Oxide)、ATO(Antimony-doped Tin Oxide)、およびFTO(Fluorine-doped Tin Oxide)などの導電性金属酸化物、窒化チタン(TiN)、窒化ジルコニウム(ZrN)、窒化タンタル(TaN)などの金属窒化物などが挙げられる。
負極30が含む負極活物質、すなわち負極30の形成材料としては、例えば、五酸化ニオブ(Nb2O5)、五酸化バナジウム(V2O5)、酸化チタン(TiO2)、酸化インジウム(In2O3)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化錫(SnO2)、酸化ニッケル(NiO)、ITO、ATO、FTO、アルミニウム(Al)が添加された酸化亜鉛(AZO)、ガリウム(Ga)が添加された酸化亜鉛(GZO)、TiO2のアナターゼ相、Li4Ti5O12、Li2Ti3O7などのリチウム複合酸化物、リチウム(Li)、シリコン(Si)、錫(Sn)、シリコン-マンガン合金(Si-Mn)、シリコン-コバルト合金(Si-Co)、シリコン-ニッケル合金(Si-Ni)、インジウム(In)、金(Au)などの金属および合金、炭素材料、炭素材料の層間にリチウムイオンが挿入された物質などが挙げられる。本実施形態では、負極30として金属リチウム(Li)を用いる。
正極9は、活物質部2と電解質部3とを有している。正極9における活物質部2の複数の孔は、活物質部2の内部で互いに網目状に連通している。また、活物質2b同士が接触することによって活物質部2における電子伝導性が確保されている。固体電解質3bは電解質部3に含まれ、電解質部3は、活物質部2の複数の孔を埋め、さらに活物質部2全体を覆って設けられている。すなわち、活物質部2と電解質部3とが複合化されて、複合体としての正極9が形成されている。そのため、活物質部2が複数の孔を有さない場合や、孔内まで電解質部3が設けられていない場合と比べて、活物質2bと固体電解質3bとの接触面積が大きくなる。これにより、界面抵抗が低減され、活物質部2と電解質部3との界面において良好な電荷移動が可能となる。
β={w/(v・ρ)}×100 ・・・(a)
ここで、電解質部3として正極9に含まれる固体電解質3bの構成について説明する。固体電解質3bは、下記組成式(1)または下記組成式(2)で表されるガーネット型の結晶構造を有するリチウム複合金属酸化物を含む。ここで、組成式(1)で表されるリチウム複合金属酸化物を、以降、単に組成式(1)のリチウム複合金属酸化物ともいい、組成式(2)で表されるリチウム複合金属酸化物を、以降、単に組成式(2)のリチウム複合金属酸化物ともいう。
(Li7-3xGax)(La3-yNdy)Zr2O12 ・・・(1)
(Li7-3x+yGax)(La3-yCay)Zr2O12 ・・・(2)
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
図2に戻り、電解質層20は、上述したように正極9と負極30との間に設けられている。電解質層20は、活物質2bを含まない電解質からなる層である。活物質2bを含まない電解質層20が、正極9と負極30との間に介在することにより、正極9と負極30とが電気的に接続されにくくなり、短絡の発生が抑えられる。電解質層20には、酸化物、硫化物、ハロゲン化物、窒化物、水素化物、ホウ素化物などの金属化合物からなる結晶質または非晶質を用いることができる。
本実施形態に係る、組成式(1)または組成式(2)で表されるガーネット型固体電解質を製造するための前駆体溶液について説明する。なお、以降、組成式(1)または組成式(2)で表されるガーネット型固体電解質の前駆体溶液を、単に、組成式(1)または組成式(2)の前駆体溶液、あるいは前駆体溶液ともいう。また、以降、該前駆体溶液から製造される組成式(1)または組成式(2)で表されるガーネット型固体電解質を、単に、組成式(1)または組成式(2)のガーネット型固体電解質3b、あるいは固体電解質3bともいう。
(Li7-3xGax)(La3-yNdy)Zr2O12 ・・・(1)
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
(Li7-3x+yGax)(La3-yCay)Zr2O12 ・・・(2)
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
本実施形態に係る前駆体溶液の製造方法は、上述した組成式(1)または組成式(2)のガーネット型固体電解質3bの前駆体溶液の製造方法である。上記の製造方法について、図3、図4A、図4Bを参照して説明する。図3は、前駆体溶液の製造方法を示す工程フロー図である。なお、図3に示した工程フローは一例であって、これに限定されるものではない。図4A、図4Bは、前駆体溶液の製造方法を示す模式図である。
工程S1では、組成式(1)または組成式(2)のガーネット型固体電解質3bであるリチウム複合金属酸化物に含まれる各金属を含む金属化合物を溶媒に溶解して、各々の金属化合物溶液を調製する。金属化合物には、上述した金属化合物を用いる。溶媒には、該金属化合物を溶解可能な、水または上述した有機溶剤を用いる。具体的には、例えば、パイレックス(Pyrex:CORNING社商標)製ビーカーに、金属化合物、溶媒、磁石式撹拌子を入れてマグネチックスターラーにて撹拌し、金属化合物を溶媒に溶解させる。これにより、金属化合物溶液を得る。このとき、溶媒に対する金属化合物の溶解を促進させるため、加熱しながら撹拌してもよい。なお、各金属化合物溶液において、溶媒は共通の種類でなくてもよい。そして、工程S2へ進む。
工程S2では、各金属化合物溶液を混合して、各金属化合物溶液の混合溶液を調製する。具体的には、図4Aに示すように、パイレックス製ビーカー81に各金属化合物溶液3Wを入れる。そこに、磁石式撹拌子82を入れ、マグネチックスターラー83に載置して撹拌しながら混合する。これにより混合溶液3Xを得る。
混合溶液3Xに複数の溶媒が含まれる場合には、混合溶液3Xに加熱を施して、最も沸点が高い1種類の溶媒のみを残して他の溶媒を蒸発させる。具体的には、図4Bに示すように、混合溶液3Xおよび磁石式撹拌子82をパイレックス(Pyrex:CORNING社商標)製の試薬瓶84に入れて、ホットプレート機能付きのマグネチックスターラー85に載置する。試薬瓶84の蓋を開放した状態で、マグネチックスターラー85で撹拌しながら熱Hを加える。加熱温度は、最も沸点が高い溶媒の沸点に対して10℃以上低い温度とする。例えば、混合溶液3X中に、2-ノルマルブトキシエタノールとエチルアルコールとが溶媒として含まれる場合には、2-ノルマルブトキシエタノールの沸点である171℃に対して、混合溶液3Xを約160℃に加熱してエチルアルコールを蒸発させる。
次に、本実施形態の前駆体溶液を用いたリチウムイオン電池100の製造方法について、図5、図6A、図6B、図6C、図6Dを参照して説明する。図5は、リチウムイオン電池の製造方法を示す工程フロー図である。図6Aから図6Dは、リチウムイオン電池の製造方法を示す模式図である。図5に示した工程フローは一例であって、これに限定されるものではない。なお、本実施形態では、液相法にてリチウムイオン電池の正極9を形成する製造方法を例示する。
次に、第1実施形態の固体電解質について実施例と比較例とを示し、第1実施形態の効果をより具体的に説明する。図7は、実施例および比較例に係る固体電解質の組成および焼成条件などを示す表である。なお、本明細書の実験における秤量は、メトラー・トレド社の分析用天秤ME204Tを用いて0.1mgの単位まで行った。
まず、リチウム化合物、ランタン化合物、ジルコニウム化合物、ガリウム化合物、ネオジム化合物、カルシウム化合物および溶媒を用いて、それぞれの金属化合物溶液を調製した。
磁石式撹拌子を入れた30gのパイレックス(Pyrex:CORNING社商標)製試薬瓶へ、関東化学社の3N5 純度99.95%の硝酸リチウム1.3789gと、関東化学社の鹿特級 2-ノルマルブトキシエタノール(エチレングルコールモノブチルエーテル)18.6211gとを秤量した。次いで、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、190℃にて1時間撹拌しながら、硝酸リチウムを2-ノルマルブトキシエタノールに完全に溶解し、約20℃まで徐冷して、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液を得た。なお、硝酸リチウムの純度は、イオンクロマトグラフィー質量分析計を用いて測定することが可能である。
磁石式撹拌子を入れた30gのパイレックス製試薬瓶へ、関東化学社の4N 硝酸ランタン・六水和物8.6608gと、上記2-ノルマルブトキシエタノール11.3392gとを秤量した。次いで、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、140℃にて30分間撹拌しながら、硝酸ランタン・六水和物を2-ノルマルブトキシエタノールに完全に溶解し、約20℃まで徐冷して、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液を得た。
磁石式撹拌子を入れた20gのパイレックス製試薬瓶へ、高純度化学研究所社の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)3.5470gと、エチルアルコール6.4530gとを秤量した。次いで、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、90℃にて1時間撹拌しながら、硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)をエチルアルコールに完全に溶解し、約20℃まで徐冷して、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液を得た。なお、硝酸ガリウム・n水和物の水和数nは、熱重量示差熱分析における燃焼実験によって、質量減少の結果から5.5と特定した。
磁石式撹拌子を入れた20gのパイレックス製試薬瓶へ、高純度化学研究所社の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)4.2034gと、上記2-ノルマルブトキシエタノール5.7966gとを秤量した。次いで、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、140℃にて30分間撹拌しながら、硝酸ネオジム・n水和物(n=5)を2-ノルマルブトキシエタノールに完全に溶解し、約20℃まで徐冷して、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液を得た。なお、硝酸ネオジム・n水和物の水和数nは、熱重量示差熱分析における燃焼実験によって、質量減少の結果から5と特定した。
磁石式撹拌子を入れた20gのパイレックス製試薬瓶へ、関東化学社の硝酸カルシウム・四水和物2.3600gと、上記2-ノルマルブトキシエタノール7.6400gとを秤量した。次いで、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、100℃にて30分間撹拌しながら、硝酸カルシウム・四水和物を2-ノルマルブトキシエタノールに完全に溶解し、約20℃まで徐冷して、1mol/kg濃度の硝酸カルシウム・四水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液を得た。
磁石式撹拌子を入れた20gのパイレックス製試薬瓶へ、高純度化学研究所社のジルコニウムテトラノルマルブトキシド3.8368gと、上記2-ノルマルブトキシエタノール6.1632gとを秤量した。次いで、マグネチックスターラーに載せ、約20℃にて30分間撹拌しながら、ジルコニウムテトラノルマルブトキシドを2-ノルマルブトキシエタノールに完全に溶解して、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液を得た。
次に、実施例1から実施例8、比較例3から比較例6において、図7に示した固体電解質の組成にしたがって、以下に述べる手順にて混合溶液を調製した後、混合溶液から前駆体溶液を調製した。すなわち、実施例1から実施例8、比較例3から比較例6は、液相法にて固体電解質を合成する水準である。一方、比較例1および比較例2は、固相法を用いて固体電解質を合成するため、液状の前駆体溶液は調製しない。ここで、実施例1から実施例8の固体電解質のうち、実施例1から実施例4、および実施例8が組成式(1)のガーネット型固体電解質の一例であり、実施例5から実施例7が組成式(2)のガーネット型固体電解質の一例である。なお、実施例1から実施例8を、以降、単に実施例ともいい、比較例1から比較例6を、以降、単に比較例ともいう。
実施例1では、まず、(Li5.5Ga0.5)(La2.95Nd0.05)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液7.1500g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.5000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9500g、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0500g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例1では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例1の混合溶液を得た。
実施例2では、まず、(Li4.3Ga0.9)(La2.98Nd0.02)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液5.5900g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.9000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9800g、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0200g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例2では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例2の混合溶液を得た。
実施例3では、まず、(Li6.4Ga0.2)(La2.85Nd0.15)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液8.3200g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.2000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.8500g、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.1500g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシのド2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例3では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例3の混合溶液を得た。
実施例4では、まず、(Li5.5Ga0.5)(La2.96Nd0.04)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液7.1500g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.5000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9600g、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0400g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例4では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例4の混合溶液を得た。
実施例5では、まず、(Li5.55Ga0.5)(La2.95Ca0.05)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液7.2150g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.5000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9500g、1mol/kg濃度の硝酸カルシウム・四水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0500g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例5では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例5の混合溶液を得た。
実施例6では、まず、(Li4.32Ga0.9)(La2.98Ca0.02)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液5.6160g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.9000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9800g、1mol/kg濃度の硝酸カルシウム・四水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0200g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例6では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例6の混合溶液を得た。
実施例7では、まず、(Li6.55Ga0.2)(La2.85Ca0.15)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液8.5150g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.2000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.8500g、1mol/kg濃度の硝酸カルシウム・四水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.1500g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例7では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例7の混合溶液を得た。
実施例8では、まず、(Li5.5Ga0.5)(La2.96Nd0.04)Zr2O12の前駆体溶液を調製するための混合溶液を調製した。具体的には、パイレックス製試薬瓶へ、1mol/kg濃度の硝酸リチウムの2-ノルマルブトキシエタノール溶液7.1500g、1mol/kg濃度の硝酸ガリウム・n水和物(n=5.5)のエチルアルコール溶液0.5000g、1mol/kg濃度の硝酸ランタン・六水和物の2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.9600g、1mol/kg濃度の硝酸ネオジム・n水和物(n=5)の2-ノルマルブトキシエタノール溶液0.0400g、1mol/kg濃度のジルコニウムテトラノルマルブトキシドの2-ノルマルブトキシエタノール溶液2.0000g、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量し、磁石式撹拌子を投入した。ここで、実施例8では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である硝酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。次いで、マグネチックスターラーを用いて、約20℃にて30分間撹拌し、実施例8の混合溶液を得た。
比較例3では、まず、実施例1と同様にして混合溶液を調製した。次に、比較例3の混合溶液から、比較例3の前駆体溶液を調製した。具体的には、混合物の入ったパイレックス製試薬瓶を、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、160℃にて30分間撹拌しながら加熱を施した。混合溶液中のエチルアルコールが蒸発するまで加熱した後、約20℃まで徐冷した。その後、混合溶液に、エチルアルコール2mlおよび2-ノルマルブトキシエタノール2mlを秤量して添加し、マグネチックスターラーを用いて約20℃にて30分間撹拌した。次いで、再びパイレックス製試薬瓶をホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、160℃にて30分間撹拌しながら加熱を施した。上記の操作により、エチルアルコールと混合溶液中の水分とを揮散させると共に、エチルアルコールの溶液状態で配合した硝酸ガリウムを、2-ノルマルブトキシエタノールに転相処理した。次いで、パイレックス製試薬瓶に蓋をせずに、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーの加温を停止して、撹拌しながら約20℃まで徐冷して比較例3の前駆体溶液を得た。得た。その後、比較例3の前駆体溶液について、上述した方法にて水分量を測定した結果、水分量は14ppmであった。
比較例4では、まず、実施例5と同様にして混合溶液を調製した。次に、比較例4の混合溶液から、比較例4の前駆体溶液を調製した。具体的には、混合物の入ったパイレックス製試薬瓶を、ホットプレート機能付きマグネチックスターラーに載せ、160℃にて15分間撹拌しながら加熱を施した。混合溶液中のエチルアルコールが蒸発するまで加熱した後、約20℃まで徐冷して比較例4の前駆体溶液を得た。比較例4では、混合溶液の脱溶媒処理を繰り返さずに1回のみ行った。その後、比較例4の前駆体溶液について、上述した方法にて水分量を測定した結果、水分量は200ppmであった。
比較例5では、2-ノルマルブトキシエタノールおよびエチルアルコールに、脱水剤を用いて充分に脱水処理を施した。上述した方法で、脱水処理後の水分量を測定した結果、2-ノルマルブトキシエタノールが4ppm、エチルアルコールが9ppmであった。この脱水処理を施した、2-ノルマルブトキシエタノールおよびエチルアルコールを用いた他は、実施例1と同様にして混合溶液を調製し、該混合溶液をそのまま、比較例5の前駆体溶液とした。すなわち、比較例5の前駆体溶液では、2-ノルマルブトキシエタノールとエチルアルコールとの2種類の溶媒が混在している。比較例5の前駆体溶液について、上述した方法にて水分量を測定した結果、水分量は8ppmであった。
比較例6では、比較例5と同様にして、脱水処理によって水分量が4ppmの2-ノルマルブトキシエタノールと、水分量が9ppmのエチルアルコールを準備した。この脱水処理を施した、2-ノルマルブトキシエタノールおよびエチルアルコールを用いた他は、実施例5と同様にして混合溶液を調製し、該混合溶液をそのまま、比較例6の前駆体溶液とした。すなわち、比較例6の前駆体溶液では、2-ノルマルブトキシエタノールとエチルアルコールとの2種類の溶媒が混在している。比較例6の前駆体溶液について、上述した方法にて水分量を測定した結果、水分量は9ppmであった。
1.5.3.1.実施例、比較例3から比較例6の固体電解質ペレット
以上で調製した、実施例および比較例の前駆体溶液を用いて、評価用の固体電解質ペレットを作製した。なお、図7に示した固体電解質は、リチウムイオン電池を製造する際の電解質部に含まれるものを示している。以下に述べる固体電解質ペレットの評価は、電解質部における固体電解質の評価である。
比較例1では、図7に示した固体電解質の組成(Li5.5Ga0.5)(La2.95Nd0.05)Zr2O12にしたがって、金属化合物の紛体混合物を調製した。具体的には、豊島製作所社のジルコン酸ランタン0.5723g、関東化学社の炭酸リチウム0.2642g、富士フィルム和光純薬社の純度99.99%の酸化ランタン0.1548g、高純度化学社の酸化ガリウム0.0469g、富士フィルム和光純薬社の純度99.99%の酸化ネオジム0.0084gを秤量した後、メノウ乳鉢に移してメノウ乳棒にて充分に粉砕、混合した。そこから0.1500gを秤量した。その後、成形型として内径10mmの排気ポート付きダイスを用いて、0.624kN/mm2(624MPa)の圧力にて5分間加圧し、円盤状成形物を作製した。ここで、比較例1では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である炭酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。
比較例2では、図7に示した固体電解質の組成(Li5.55Ga0.5)(La2.95Ca0.05)Zr2O12にしたがって、金属化合物の紛体混合物を調製した。具体的には、豊島製作所社のジルコン酸ランタン0.5723g、関東化学社の炭酸リチウム0.2666g、富士フィルム和光純薬社の純度99.99%の酸化ランタン0.1548g、高純度化学社の酸化ガリウム0.0469g、富士フィルム和光純薬社の純度99.99%の炭酸カルシウム0.0050gを秤量した後、メノウ乳鉢に移してメノウ乳棒にて充分に粉砕、混合した。そこから0.1500gを秤量した。その後、成形型として内径10mmの排気ポート付きダイスを用いて、0.624kN/mm2(624MPa)の圧力にて5分間加圧し、円盤状成形物を作製した。ここで、比較例2では、図7に示した固体電解質の化学量論組成に対して、Li源である炭酸リチウムは1.30倍とし、その他の金属化合物は等倍とした。以降の操作は、比較例1と同様にして、評価用の比較例2の固体電解質ペレットとした。
実施例および比較例の評価結果について、図8を参照して説明する。図8は、実施例および比較例に係る固体電解質の評価結果を示す表である。
実施例および比較例の固体電解質ペレットについて、X線回折(XRD)分析によって副生成物の有無を確認し、ラマン分析によってラマン散乱スペクトルから晶系を調査した。具体的には、フィリップス社のX線回折分析装置MRDおよび日本電子社のラマン分光装置S-2000を用いた。これらの結果を図8に示した。図8の晶系の欄において、cは立方晶であることを示し、tは正方晶であることを示し、t+cは正方晶と立方晶とが混在していることを示している。
実施例および比較例の固体電解質ペレットについて、以下の方法にて、リチウムイオン伝導性の指標としてのリチウムイオン伝導率の評価を行った。
2.1.電池の製造方法
本実施形態の前駆体溶液を用いた、電池としてのリチウムイオン電池の製造方法について、図9を参照して説明する。図9は、第2実施形態に係るリチウムイオン電池の製造方法を示す工程フロー図である。なお、図9に示した工程フローは一例であって、これに限定されるものではない。また、第1実施形態と同一の構成部位については、同一の符号を使用し、重複する説明は省略する。
本実施形態の固体電解質の前駆体溶液を用いて形成された固体電解質3bが適用される電池は、上記実施形態のリチウムイオン電池100に限定されない。例えば、複合体としての正極9と負極30との間に多孔質のセパレーターを設け、セパレーターに電解液を含浸させた電池の構成としてもよい。また、例えば、負極30は、負極活物質と固体電解質3bとを含む複合体としての負極であってもよい。また、例えば、正極9と複合体としての負極との間に本実施形態の固体電解質3bから成る電解質層20を備える構成としてもよい。
4.1.電子機器
第2変形例として、上記実施形態の固体電解質を含む電池が適用される電子機器について、図10を参照して説明する。本変形例では、電子機器として、ウェアラブル機器を例に挙げて説明する。図10は、第2変形例に係る電子機器としてのウェアラブル機器の構成を示す概略図である。
(Li7-3xGax)(La3-yNdy)Zr2O12
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
(Li7-3x+yGax)(La3-yCay)Zr2O12
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。
Claims (4)
- 下記組成式で表されるガーネット型固体電解質の前駆体溶液であって、
1種類の溶媒と、
前記溶媒に対して溶解性を有する、リチウム化合物、ランタン化合物、ジルコニウム化
合物、ガリウム化合物、およびネオジム化合物と、を含み、
下記組成式の化学量論組成に対して、
前記リチウム化合物は、1.05倍以上、1.30倍以下であり、
前記ランタン化合物、前記ジルコニウム化合物、前記ガリウム化合物および前記ネオジ
ム化合物は、等倍である、固体電解質の前駆体溶液。
(Li7-3xGax)(La3-yNdy)Zr2O12
但し、0.1≦x≦1.0、0.0<y≦0.2を満たす。 - 前記ジルコニウム化合物は、ジルコニウムアルコキシドであり、
前記リチウム化合物は、リチウム金属塩化合物であり、
前記ランタン化合物は、ランタン金属塩化合物であり、
前記ガリウム化合物は、ガリウム金属塩化合物であり、
前記ネオジム化合物は、ネオジム金属塩化合物である、請求項1に記載の固体電解質の
前駆体溶液。 - 前記リチウム金属塩化合物、前記ランタン金属塩化合物、前記ガリウム金属塩化合物お
よび前記ネオジム金属塩化合物は、硝酸塩である、請求項2に記載の固体電解質の前駆体
溶液。 - 前記ジルコニウムアルコキシドは、炭素数が4以上8以下、または沸点が300℃以上
である、請求項2または請求項3に記載の固体電解質の前駆体溶液。
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