JP7081309B2 - 往復動作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、往復駆動される作業具を備えた往復動作業機に関するものである。
今日、往復駆動される作業具を備えた各種往復動作業機が知られており、一般的に「ヘッジトリマ」と呼ばれる刈込機はその一つである。ヘッジトリマは、駆動源であるエンジンや電動モータと、駆動源から出力される回転駆動力を往復駆動力に変換する変換機構と、変換機構から出力される往復駆動力によって往復駆動される作業具としてのブレードと、を備えており、主に枝葉の剪定作業などに用いられる。
ヘッジトリマが備える変換機構は、ギヤケースに収容されたカムギヤ,カムロッド,軸受などから構成される。カムギヤには、ギヤ歯,ギヤシャフトおよび偏心カムなどが設けられている。ギヤシャフトはカムギヤの中心に固定され、その両端部は軸受によって回転可能に保持される。ギヤ歯はカムギヤの外周面に形成され、駆動源の出力軸に設けられている駆動ギヤ(ピニオンギヤ)と噛み合う。偏心カムはカムギヤの上面や下面に設けられ、カムロッドの端部に設けられているカム穴に係合される。
駆動源の出力軸が回転するとカムギヤが回転する。カムギヤが回転すると、カム穴と係合している偏心カムがギヤシャフトを回転中心として回動する。この結果、カムロッドがギヤシャフトの軸方向と交差する方向に往復動し、カムロッドに連結されているブレードが同方向に往復駆動される。
上記のように、ヘッジトリマを含む往復動作業機が備える変速機構は、ギヤケースに収容された複数の可動部材によって構成されている。そこで、ギヤケースには可動部材を潤滑するためのグリスが充填される。
特開2014-233238号公報
ギヤケース内で可動部材が動くと、当該可動部材とこれに隣接する部材との間で摩擦熱が発生し、ギヤケース内の温度が上昇する。特に、高速回転するカムギヤと当該ガムギヤに隣接する部材との間では大きな摩擦熱が発生する。一方、ギヤケース内の温度が高くなり過ぎると、ギヤケースに充填されているグリスの粘度が低下し、グリスがギヤケースから漏れ出したり、可動部材の潤滑が不十分になったりする虞がある。
本発明の目的は、摩擦熱によるギヤケース内の温度上昇が抑制された往復動作業機を提供することである。
本発明の一態様では、往復動作業機は、駆動源から出力される回転駆動力を往復駆動力に変換する変換機構と、前記変換機構から出力される往復駆動力によって往復駆動される作業具と、を備える。前記変換機構は、回転軸を備える回転部材と、前記回転軸をケースに対して回転可能に支持する軸受と、前記回転部材と係合し、前記回転部材の回転に伴って前記回転軸の軸方向と交差する方向に往復動する往復動部材と、前記回転部材と前記軸受との間に介在するとともに、前記回転軸が貫通する貫通孔が形成されたプレート部材と、を有する。前記軸受は、前記ケースに固定される外側部材と、前記外側部材に対して回転可能に支持され、前記回転軸を保持する内側部材と、を有し、前記回転部材は、前記貫通孔の内側において前記内側部材に当接する。
本発明によれば、摩擦熱によるギヤケース内の温度上昇が抑制された往復動作業機が実現される。
ヘッジトリマの外観を示す平面図である。 ヘッジトリマの全体構造を示す断面図である。 ギヤケースの内部を示す拡大断面図である。 変換機構の構成要素を示す分解斜視図である。 ギヤケースの内部を示す平面図である。
以下、本発明が適用された往復動作業機の一例について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態に係る往復動作業機は、2サイクルエンジンを駆動源とするヘッジトリマである。
図1,図2に示されるヘッジトリマ1は、ハウジング2と、ハウジング2から突出する作業具としてのブレードアッセンブリ3と、を備える。以下の説明では、ハウジング2に対するブレードアッセンブリ3の突出方向(図1,図2の紙面左方向)を「前方」または「前側」、これと反対方向(図1,図2の紙面右方向)を「後方」または「後側」と定義する。
ハウジング2の後部にはメインハンドル(リアハンドル4)が設けられており、ハウジング2の前部にはサブハンドル(フロントハンドル5)が設けられている。ヘッジトリマ1を使用する作業者は、一方の手でリアハンドル4を把持し、他方の手でフロントハンドル5を把持してヘッジトリマ1を操作する。
メインハンドル4には、メインスイッチ6およびスロットル7が設けられている。メインスイッチ6をONにした状態でリコイルスタータのハンドル8を引っ張るとエンジン9が始動する。また、スロットル7の操作量に応じてエンジン9の回転数が増減する。
図2に示されるように、ハウジング2の下部には金属製のケース10が設けられている。本実施形態におけるケース10はマグネシウム製であり、以下の説明では「ギヤケース10」と呼ぶ。ギヤケース10には、エンジン9から出力される回転駆動力を往復駆動力に変換してブレードアッセンブリ3に伝える変換機構20が収容されている。換言すれば、変換機構20は、エンジン9の出力軸9aの回転運動を直線運動に変換してブレードアッセンブリ3に伝える。ブレードアッセンブリ3は、ブレードガイド3aと、ブレードガイド3aに沿って延びる2枚のブレード(上側ブレード3b,下側ブレード3c)と、を含んでいる。上側ブレード3bはブレードガイド3aの下に配置され、下側ブレード3cは上側ブレード3bの下に配置されている。換言すれば、上側ブレード3bは、ブレードガイド3aと下側ブレード3cとに挟まれている。上側ブレード3bおよび下側ブレード3cは、ブレードガイド3aにスライド可能に連結されている。具体的には、上側ブレード3bおよび下側ブレード3cは、ブレードガイド3aに、当該ブレードガイド3aに沿って前後に往復動可能に連結されている。変換機構20から出力される往復駆動力は上側ブレード3bおよび下側ブレード3cにそれぞれ伝えられる。この結果、上側ブレード3bおよび下側ブレード3cが往復動し、枝葉などが切断される。以下、ギヤケース10およびギヤケース10に収容されている変換機構20について詳細に説明する。
図2に示されるように、エンジン9のクランクケースから突出している出力軸9aの一端(下端)は、ギヤケース10内に進入している。ギヤケース10内に進入している出力軸9aの下端には駆動ギヤとしてのピニオンギヤ9bが設けられている。
図3に示されるように、ギヤケース10内には、回転部材としてのカムギヤ30と、カムギヤ30を回転可能に支持する2つの軸受41,42と、往復動部材としての2本のカムロッド51,52と、カムギヤ30とそれぞれの軸受41,42との間に介在する2枚の金属製のプレート部材61,62と、が少なくとも収容されている。それぞれのカムロッド51,52はカムギヤ30と係合しており、カムギヤ30の回転に伴ってカムギヤ30の回転軸の軸方向と交差する方向に往復動する。つまり、それぞれのカムロッド51,52は、カムギヤ30の回転に伴って前後に往復動する。
以下の説明では、軸受41を「上側軸受41」、軸受42を「下側軸受42」と呼んで区別する場合がある。同様に、カムロッド51を「上側カムロッド51」、カムロッド52を「下側カムロッド52」と呼んで区別し、プレート部材61を「上側プレート61」、プレート部材62を「下側プレート62」と呼んで区別する場合がある。もっとも、かかる区別は説明の便宜上の区別に過ぎない。
図3,図4に示されるように、カムギヤ30の中心には回転軸としてのギヤシャフト31が設けられており、カムギヤ30の外周面には、その全周に亘って複数のギヤ歯が設けられている。また、上側軸受41と対向しているカムギヤ30の一方の主面(上面30a)には、ギヤシャフト31を回転中心として回動する偏心カム32が設けられており、下側軸受42と対向しているカムギヤ30の他方の主面(下面30b)にも、ギヤシャフト31を回転中心として回動する偏心カム33が設けられている。以下の説明では、偏心カム32を「上側偏心カム32」、偏心カム33を「下側偏心カム33」と呼んで区別する場合があるが、かかる区別も説明の便宜上の区別に過ぎない。
上側偏心カム32および下側偏心カム33はカムギヤ30に一体成形されている。つまり、上側偏心カム32の表面は、カムギヤ30の一方の主面(上面30a)の一部を形成しており、下側偏心カム33の表面は、カムギヤ30の他方の主面(下面30b)の一部を形成している。一方、ギヤシャフト31はカムギヤ30とは別部材である。もっとも、ギヤシャフト31は、カムギヤ30の中心に設けられているシャフト取付け孔34に圧入され、カムギヤ30と一体化されている。図3に示されるように、ギヤシャフト31は、上側偏心カム32および下側偏心カム33を貫通しており、その一端側はカムギヤ30から上方に突出し、その他端側はカムギヤ30から下方に突出している。カムギヤ30から上方に突出しているギヤシャフト31の上部は上側軸受41によって回転可能に保持され、カムギヤ30から下方に突出しているギヤシャフト31の下部は下側軸受42によって回転可能に保持されている。
図3,図4に示されるように、カムギヤ30の上面30aおよび下面30bには、シャフト取付け孔34を取り囲む環状の凸部35,36がそれぞれ形成されている。シャフト取付け孔34を取り囲んでいる環状の凸部35,36は、シャフト取付け孔34から突出しているギヤシャフト31も取り囲んでいる。以下の説明では、カムギヤ30の上面30aに形成されている凸部35を「上側凸部35」、カムギヤ30の下面30bに形成されている凸部36を「下側凸部36」と呼んで便宜上区別する。
図4に示されるように、上側カムロッド51および下側カムロッド52は、略円形の基端部53と、基端部53から前方に向かって延びる連結部54とを有し、基端部53にはカム穴55が設けられている。上側カムロッド51はカムギヤ30の上側に配置されており、その基端部53はカムギヤ30の上面30aと重なっており、その連結部54は上側ブレード3b(図2)に連結されている。一方、下側カムロッド52はカムギヤ30の下側に配置されており、その基端部53はカムギヤ30の下面30b(図3)と重なっており、その連結部54は下側ブレード3c(図2)に連結されている。
図3,図4に示されるように、カムギヤ30の上側偏心カム32は、当該カムギヤ30の上面30aに重ねられている上側カムロッド51のカム穴55の内側に配置されている。また、カムギヤ30の下側偏心カム33は、当該カムギヤ30の下面30bに重ねられている下側カムロッド52のカム穴55の内側に配置されている。つまり、上側偏心カム32と上側カムロッド51のカム穴55とが係合し、下側偏心カム33と下側カムロッド52のカム穴55とが係合している。これにより、カムギヤ30の回転に伴って上側カムロッド51および下側カムロッド52が前後に往復動する。
ここで、上側偏心カム32と下側偏心カム33は、カムギヤ30の回転方向において180°異なる位置に設けられている。この結果、上側カムロッド51と下側カムロッド52は互いに逆向きに往復駆動される。具体的には、上側カムロッド51が前方に向かって駆動されるとき、下側カムロッド52は後方に向かって駆動される。一方、上側カムロッド51が後方に向かって駆動されるとき、下側カムロッド52は前方に向かって駆動される。かかる上側ブレード3bおよび下側ブレード3cの往復動に伴って、これらに連結されている上側ブレード3bおよび下側ブレード3c(図2)も往復動する。
図4に示されるように、上側プレート61は、カムギヤ30および上側カムロッド51の上に、これらを部分的に覆うように配置されている。一方、下側プレート62は、カムギヤ30および下側カムロッド52の下に、これらを部分的に覆うように配置されている。上側プレート61および下側プレート62は、貫通孔63が形成された略円形の中央部64と、中央部64から一方側(前方)に向かって延びる短冊状の前端部65と、中央部64から前端部65とは反対側(後方)に向かって延びる後端部66と、を有する。さらに、後端部66には後方に向かって延びる一対の腕部66a,66bが含まれ、それぞれの腕部66a,66bの先端には切欠き67が形成されている。
図5に示されるように、上側プレート61の前端部65の先端面は、その幅方向二箇所においてギヤケース10内の2つのリブ10aにそれぞれ当接している。また、上側プレート61の各腕部66a,66bに形成されている切欠き67は、ギヤケース10内の他の2つのリブ10bにそれぞれ当接している。図示は省略するが、図4に示されている下側プレート62も、図5に示されている上側プレート61と実質的に同一の状態でギヤケース10内に配置され、位置決めされている。つまり、図4に示されている下側プレート62の前端部65の先端面も、その幅方向二箇所においてギヤケース10内の2つのリブにそれぞれ当接しており、下側プレート62の各腕部66a,66bに形成されている切欠き67も、ギヤケース10内の他の2つのリブにそれぞれ当接している。このように、上側プレート61および下側プレート62は、前端部65の少なくとも一箇所および後端部66の少なくとも一箇所がそれぞれギヤケース10に当接することによって、当該ギヤケース10に対して位置決めされている。もっとも、上側プレート61および下側プレート62は、前後方向に関して位置決めされている一方、上下方向に関しては位置決めされていない。
図3,図4に示されるように、上記のように位置決めされている上側プレート61の中央部64は、カムギヤ30の上に配置され、当該カムギヤ30の上面30aと上側軸受41との間に介在している。より詳細には、上側プレート61の中央部64は、上側偏心カム32と上側軸受41との間に介在している。また、上側プレート61の前端部65は、上側カムロッド51の上に配置されており、当該前端部65の少なくとも一部は、上側カムロッド51とギヤケース10との間に介在している。上側プレート61の前端部65は、上側カムロッド51とギヤケース10との接触を防止してギヤケース10を保護する。また、前端部65と上側カムロッド51との接触面積をなるべく少なくするために、前端部65および上側カムロッド51には、それぞれ肉抜きが施されている。
図3,図4に示されるように、上記のように位置決めされている下側プレート62の中央部64は、カムギヤ30の下に配置され、当該カムギヤ30の下面30bと下側軸受42との間に介在している。より詳細には、下側プレート62の中央部64は、下側偏心カム33と下側軸受42との間に介在している。また、下側プレート62の前端部65は、下側カムロッド52の下に配置されており、当該前端部65の少なくとも一部は、下側カムロッド52とギヤケース10との間に介在している。下側プレート62の前端部65は、下側カムロッド52とギヤケース10との接触を防止してギヤケース10を保護する。また、前端部65と下側カムロッド52との接触面積をなるべく少なくするために、前端部65および下側カムロッド52には、それぞれ肉抜きが施されている。
カムギヤ30から突出しているギヤシャフト31の上部は、上側プレート61の中央部64に設けられている貫通孔63を貫通して上側軸受41に至っており、カムギヤ30から突出しているギヤシャフト31の下部は、下側プレート62の中央部64に設けられている貫通孔63を貫通して下側軸受42に至っている。
ここで、上側プレート61の中央部64に設けられている貫通孔63の直径は、ギヤシャフト31の上部を取り囲んでいるカムギヤ30の上側凸部35の外径よりも大きく、上側凸部35はギヤシャフト31と共に貫通孔63の内側に位置している。さらに、上側凸部35のカムギヤ上面30aに対する高さは、上側プレート61の厚みよりも僅かに高い。つまり、上側凸部35は、上側プレート61の貫通孔63の内側において当該上側プレート61から僅かに突出している。このため、上側凸部35は、上側プレート61の中央部64に設けられている貫通孔63の内側において上側軸受41に当接している。本実施形態における上側軸受41は、ギヤケース10に固定される外側部材としての外輪43と、ギヤシャフト31を保持する内側部材としての内輪44と、内輪44を外輪43に対して回転可能に支持する転動体としてのボール45と、を備えるボールベアリングである。カムギヤ30の上側凸部35の端面は、上側プレート61の貫通孔63を通して上側軸受41の内輪44に臨み、当該内輪44の端面に当接している。
下側プレート62の中央部64に設けられている貫通孔63の直径は、ギヤシャフト31の下部を取り囲んでいるカムギヤ30の下側凸部36の外径よりも大きく、下側凸部36はギヤシャフト31と共に貫通孔63の内側に位置している。さらに、下側凸部36のカムギヤ30の下面30bに対する高さは、下側プレート62の厚みよりも僅かに高い。つまり、下側凸部36は、下側プレート62の貫通孔63の内側において当該下側プレート62から僅かに突出している。このため、下側凸部36は、下側プレート62の中央部64に設けられている貫通孔63の内側において下側軸受42に当接している。本実施形態における下側軸受42は、ギヤケース10に固定される外側部材としての外輪43と、ギヤシャフト31に固定される内側部材としての内輪44と、内輪44を外輪43に対して回転可能に支持する転動体としてのボール45と、を備えるボールベアリングである。カムギヤ30の下側凸部36の端面は、下側プレート62の貫通孔63を通して下側軸受42の内輪44に臨み、当該内輪44の端面に当接している。
上記のように、カムギヤ30と上側軸受41との間には上側プレート61が介在しているが、カムギヤ30と上側プレート61とは基本的に非接触である。換言すれば、カムギヤ30は、回転不能な上側プレート61を回避して、回転自在な上側軸受41の内輪44に当接している。よって、カムギヤ30が回転しても、カムギヤ30とその周囲の部材(上側軸受41や上側プレート61)との間で摩擦熱は発生しないか、摩擦熱が発生したとしてもその量は僅かである。
同様に、カムギヤ30と下側軸受42との間には下側プレート62が介在しているが、カムギヤ30と下側プレート62とは基本的に非接触である。換言すれば、カムギヤ30は、回転不能な下側プレート62を回避して、回転自在な下側軸受42の内輪44に当接している。よって、カムギヤ30が回転しても、カムギヤ30とその周囲の部材(下側軸受42や下側プレート62)との間で摩擦熱は発生しないか、摩擦熱が発生したとしてもその量は僅かである。
以上のように、本実施形態に係るヘッジトリマ1では、ギヤケース10内で高速回転するカムギヤ30とその周囲の部材との間における摩擦熱の発生が防止または抑制されている。よって、摩擦熱によってギヤケース10内の温度が過剰に高くなることがなく、ギヤケース10に充填されているグリスの粘度が低下することもない。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施形態におけるボールベアリング(玉軸受)は、ころ軸受などの他の転がり軸受や、滑り軸受などに置換することができる。また、上記実施形態におけるエンジンは他の駆動源、例えば電動モータに置換することができる。本発明はヘッジトリマ以外の往復動作業機、例えばジグソーやマルチカッターなどにも適用することができる。
1…ヘッジトリマ,2…ハウジング,3…ブレードアッセンブリ,3a…ブレードガイド,3b…上側ブレード,3c…下側ブレード,4…メインハンドル(リアハンドル),5…フロントハンドル,6…メインスイッチ,7…スロットル,8…ハンドル,9…エンジン,9a…出力軸,9b…ピニオンギヤ,10…ケース(ギヤケース),10a,10b…リブ,20…変換機構,30…カムギヤ,30a…上面,30b…下面,31…ギヤシャフト,32…偏心カム(上側偏心カム),33…偏心カム(下側偏心カム),34…シャフト取付け孔,35…凸部(上側凸部),36…凸部(下側凸部),41…軸受(上側軸受),42…軸受(下側軸受),43…外輪,44…内輪,45…ボール,51…カムロッド(上側カムロッド),52…カムロッド(下側カムロッド),53…基端部,54…連結部,55…カム穴,61…プレート部材(上側プレート),62…プレート部材(下側プレート),63…貫通孔,64…中央部,65…前端部,66…後端部,66a,66b…腕部

Claims (6)

  1. 駆動源から出力される回転駆動力を往復駆動力に変換する変換機構と、前記変換機構から出力される往復駆動力によって往復駆動される作業具と、を備える往復動作業機であって、
    前記変換機構は、
    回転軸を備える回転部材と、
    前記回転軸をケースに対して回転可能に支持する軸受と、
    前記回転部材と係合し、前記回転部材の回転に伴って前記回転軸の軸方向と交差する方向に往復動する往復動部材と、
    前記回転部材と前記軸受との間に介在するとともに、前記回転軸が貫通する貫通孔が形成されたプレート部材と、を有し、
    前記軸受は、
    前記ケースに固定される外側部材と、
    前記外側部材に対して回転可能に支持され、前記回転軸を保持する内側部材と、を有し、
    前記回転部材は、前記軸受と対向する前記回転部材の主面に設けられた凸部を有し、前記回転軸の軸方向における前記凸部の端面が、前記貫通孔の内側において前記内側部材の前記軸方向における端面に当接する、
    往復動作業機。
  2. 駆動源から出力される回転駆動力を往復駆動力に変換する変換機構と、前記変換機構から出力される往復駆動力によって往復駆動される作業具と、を備える往復動作業機であって、
    前記変換機構は、
    回転軸を備える回転部材と、
    前記回転軸をケースに対して回転可能に支持する軸受と、
    前記回転部材と係合し、前記回転部材の回転に伴って前記回転軸の軸方向と交差する方向に往復動する往復動部材と、
    前記回転部材と前記軸受との間に介在するとともに、前記回転軸が貫通する貫通孔が形成されたプレート部材と、を有し、
    前記軸受は、
    前記ケースに固定される外側部材と、
    前記外側部材に対して回転可能に支持され、前記回転軸を保持する内側部材と、を有し、
    前記回転部材は、前記軸受と対向する主面に設けられた凸部を有し、前記凸部が前記貫通孔の内側において前記内側部材に当接し
    前記凸部は環状に形成され、前記回転部材の前記主面から突出している前記回転軸を取り囲んでいる、
    往復動作業機。
  3. 前記プレート部材は、前記貫通孔が形成された中央部と、前記中央部から前記回転軸の軸方向と交差する方向に延びる前端部と、を有し、
    前記前端部の少なくとも一部は、前記往復動部材と前記ケースとの間に介在している、
    請求項1または2に記載の往復動作業機。
  4. 前記プレート部材は、前記中央部から前記前端部とは反対側に延びる後端部を有し、
    前記プレート部材は、前記前端部の少なくとも一箇所および前記後端部の少なくとも一箇所がそれぞれ前記ケースに当接することによって、前記ケースに対して位置決めされている、
    請求項3に記載の往復動作業機。
  5. 前記軸受は、前記外側部材としての外輪と、前記内側部材としての内輪と、前記内輪を前記外輪に対して回転可能に支持するボールと、を有するボールベアリングである、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の往復動作業機。
  6. 前記回転部材には、前記回転軸を回転中心として回動する偏心カムが設けられ、
    前記往復動部材の一端側には、前記偏心カムと係合するカム穴が設けられ、前記往復動部材の他端側には、前記作業具としてのブレードが連結されている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の往復動作業機。
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