JP7079807B2 - 吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、着用者の肌に接するトップシートに頂部及び底部を設けた吸収性物品及び吸収性物品の製造方法に関する。
従来、着用者の尿や便等の排泄物を吸収する吸収性物品において、着用者の肌に接するトップシートに凹凸構造部を設けた吸収性物品が提供されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のトップシートは、互いに平行な多数の襞状部を有し、襞条部間において基材シートに接合されている。トップシートの基材シートに接合された部分は、底部を構成し、襞状部の頂点部分は、頂部を構成する。各襞部は、前後方向に延びており、幅方向において隣接する襞状部と近接している。トップシートの底部は、軟便等の高粘性排泄物を取り込むように構成されている。底部に高粘性排泄物が取り込まれることにより、身体と高粘性排泄物を離間させることができる。
特開2002-165830号公報
しかし、特許文献1の吸収性物品のトップシートは、以下の問題があった。
トップシートの頂部は、基材シートから浮き上がっており、基材シートと離間している。そのため、トップシート上の軟便から非肌対向面側(基材シート側)へ体液を移行し難いことがあった。トップシート上に軟便が残った状態で体圧によって頂部が潰れること等によって軟便が肌に付着した状態となり、肌の負担が大きくなることがあった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、凹凸構造部を有するトップシートにおいて、非肌面への体液の移行性を向上させることを目的とする。
一態様に係る吸収性物品は、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域と、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう前後方向及び前記前後方向と直交する幅方向と、前記股下域を跨ぎ、前記前胴回り域及び前記後胴回り域の少なくともいずれか一方に延びる吸収コアと、前記吸収コアよりも肌対向面側に位置し、着用者に接するトップシートと、を有する。少なくとも前記後胴回り域には、肌対向面側に突出する頂部、非肌対向面側に突出する底部、及び前記頂部と前記底部の間を繋ぐ壁部を有する凹凸構造部が設けられている。前記凹凸構造部は、前記トップシートと、前記トップシートの非肌対向面に当接する補助シートと、が配置された積層領域において、前記トップシートと前記補助シートに一体的に形成されている。
一態様に係る吸収性物品の製造方法は、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域を有するとともに、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう前後方向及び前記前後方向と直交する幅方向を有する吸収性物品を製造する。吸収性物品の製造方法は、着用者に接するトップシートが連続したトップシート連続体を搬送するトップシート搬送工程と、前記トップシートの非肌面に当接する補助シートを前記トップシート連続体に積層し 、シート積層体を形成する積層体形成工程と、前記シート積層体における前記トップシートと前記補助シートが重なる積層領域に、肌対向面側に突出する頂部、非肌対向面側に突出する底部、及び前記頂部と前記底部の間を繋ぐ壁部を有する凹凸構造部を形成する賦形工程と、を有する。前記賦形工程は、前記前後方向に間隔を空け、少なくとも一部が前記後胴回り域に対応する位置に前記凹凸構造部を形成する、吸収性物品の製造方法。
本実施形態に係る吸収性物品の展開平面図である。 図1に示すA-A線の断面図である。 凹凸構造部を模式的に示した斜視図である。 図4は、吸収性物品の製造方法及び吸収性物品の製造装置の一例を模式的に示す図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品は、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域と、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう前後方向及び前記前後方向と直交する幅方向と、前記股下域を跨ぎ、前記前胴回り域及び前記後胴回り域の少なくともいずれか一方に延びる吸収コアと、前記吸収コアよりも肌対向面側に位置し、着用者に接するトップシートと、を有する。少なくとも前記後胴回り域には、肌対向面側に突出する頂部、非肌対向面側に突出する底部、及び前記頂部と前記底部の間を繋ぐ壁部を有する凹凸構造部が設けられている。前記凹凸構造部は、前記トップシートと、前記トップシートの非肌対向面に当接する補助シートと、が配置された積層領域において、前記トップシートと前記補助シートに一体的に形成されている。本態様によれば、後胴回り域に凹凸構造部が設けられているため、頂部間の底部に軟便等の排泄物を保持することができる。また、凹凸構造部は、トップシートと補助シートに一体的に形成されている。すなわち、トップシートの凹凸構造部は、補助シートの凹凸構造部に重なり、かつ補助シートの凹凸構造部に沿っている。そのため、トップシート上の排泄物の水分が補助シートに移行しやすい。よって、体液を非肌対向面側に導きつつ、トップシートから補助シートへの移行を促すことができる。
好ましい一態様によれば、前記底部の密度は、前記壁部の密度よりも高い。本態様によれば、底部の密度は、壁部の密度よりも高く、トップシート上に排出された体液は、底部に導かれ易い。体液を非肌対向面側に導きつつ、トップシートから補助シートへの移行を促すことができる。
好ましい一態様によれば、前記頂部の密度は、前記壁部の密度よりも高い。本態様によれば、頂部の密度及び底部の密度が壁部の密度よりも高く、トップシート上に排出された体液は、頂部と底部に導かれ易い。底部に体液が導かれることにより、身体から離れる側に体液を導きつつ、補助シートに体液を移行できる。よって、体液が肌に当たり続ける不具合を抑制できる。また、頂部に導かれ、かつ頂部から補助シート側に導かれた体液は、頂部の膨らみの裏側の空間に導かれる。頂部の裏側の空間に体液を引き込むことで、身体から離れる側に体液を導き、体液が肌に当たり続ける不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記トップシートが配置され、前記補助シートが配置されてない非積層領域を有し、前記凹凸構造部は、前記積層領域よりも後側に配置された非積層領域にも形成されている。本態様によれば、非積層領域は、補助シートが配置されてなく、補助シートとトップシートに一体的に凹凸構造部が形成されていない。そのため、非積層領域においては、積層領域と比較して非肌対向面側への体液の引き込み性が低くなる。非積層領域は、積層領域よりも後側に位置しており、体液を多く引き込み過ぎると後漏れが発生する可能性がある。しかし、非積層領域の非肌対向面側への体液の引き込み性が比較的低く、体液の後漏れを抑制できる。一方、積層領域は、非積層領域よりも股下側に位置しており、体液を多く引き込んでも後漏れが発生し難い。よって、当該構成によれば、非積層領域及び積層領域を設けることで、後漏れを抑制しつつ吸収性能を確保できる。
好ましい一態様によれば、前記補助シートの密度は、前記トップシートの密度よりも高い。本態様によれば、補助シートの密度が比較的高く、トップシート側から補助シート側への体液の移行を促進できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアを覆い、かつ前記補助シートの非肌面に当接するコアラップを有し、前記コアラップの密度は、前記補助シートの密度よりも高い。本態様によれば、コアラップの密度が比較的高く、トップシート側から補助シート側への体液の移行、及び補助シート側からコアラップ側への体液の移行を促進できる。
好ましい一態様によれば、前記吸収コアは、少なくとも高吸収性ポリマーを有し、前記高吸収性ポリマーの重量は、前記吸収コアの重量に対する60%以上100%以下である。本態様によれば、吸収コアにおける高吸収性ポリマーの重量が比較的高いため、吸収コアにおけるパルプの比率が低い構成と比較して、体液の吸収時に吸収コアが膨潤し易い。吸収コアが膨潤し、吸収コアが補助シート側に膨らむことにより、補助シートの底部と吸収コアがより近づいたり、補助シートの頂部の裏側の凹みに吸収コアが入り込んだりして、吸収コア側への体液の引き込み性を向上できる。
好ましい一態様によれば、前記積層領域は、前記凹凸構造部が設けられた第1積層領域と、前記凹凸構造部が設けられていない第2積層領域と、を有し、前記第2積層領域は、前記第1積層領域よりも前側に配置されている。本態様によれば、凹凸構造部が設けられた第1積層領域において、排泄物をトップシートの表面側から裏面側に引き込むことができる。引き込まれた排泄物のうち水分は、非肌対向面側に移行する。また、排泄物のうち水分以外は、トップシート上に残り、凹凸構造部の凹んだ部分等に沿って拡散する。このとき、凹凸構造部が設けられていない第2積層領域が第1積層領域よりも前側に配置されており、第1積層領域には軟便を拡散する凹凸構造部が設けられていないため、股下側への排泄物の拡散を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記第1積層領域の面積は、前記第2積層領域の面積よりも小さい。本態様によれば、第1積層領域の面積が比較的小さいため、軟便の局所的に保持し、軟便の拡散を抑制できる。よって、軟便が肌に付着することに起因した肌の負担を低減できる。
一態様に係る吸収性物品の製造方法は、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域を有するとともに、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう前後方向及び前記前後方向と直交する幅方向を有する吸収性物品を製造する。吸収性物品の製造方法は、着用者に接するトップシートが連続したトップシート連続体を搬送するトップシート搬送工程と、前記トップシートの非肌面に当接する補助シートを前記トップシート連続体に積層し 、シート積層体を形成する積層体形成工程と、前記シート積層体における前記トップシートと前記補助シートが重なる積層領域に、肌対向面側に突出する頂部、非肌対向面側に突出する底部、及び前記頂部と前記底部の間を繋ぐ壁部を有する凹凸構造部を形成する賦形工程と、を有する。前記賦形工程は、前記前後方向に間隔を空け、少なくとも一部が前記後胴回り域に対応する位置に前記凹凸構造部を形成する、吸収性物品の製造方法。本態様によれば、トップシート及び補助シートに一体的に形成した凹凸構造部を、少なくとも後胴回り域に設けた吸収性物品を製造できる。
好ましい一態様によれば、前記積層体形成工程は、前記トップシート連続体と前記補助シートを熱溶着又は超音波溶着によって接合する。本態様によれば、ホットメルト型接着剤を介して接合する構成と比較して、接着剤による体液の引き込み性の低下を抑制できる。よって、体液の引き込み性の低下を抑制しつつ、トップシートと補助シートを一体化でき、トップシートから補助シート側への体液の移行性を向上できる。また、トップシート連続体と補助シートを接合した状態で賦形工程に向けて搬送でき、各シートの搬送時のめくれ等の不具合を抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記賦形工程は、互いに対向する第1賦形ロールと第2賦形ロールの間に前記シート積層体を通過させ、前記凹凸構造部の一部を賦形加工する第1賦形工程と、前記第1賦形工程の後に、互いに対向する前記第2賦形ロールと第3賦形ロールの間に前記シート積層体を通過させ、前記凹凸構造部の他の部分を賦形加工する第2賦形工程と、を有する。本態様によれば、第1賦形工程と第2賦形工程を有し、段階で賦形加工を行うため、一度に形成する工程と比較して、凹凸構造部を細部まで形成し易くなる。また、第1賦形工程と第2賦形工程を共通の第2賦形ロールを用いて行うため、第1賦形工程による一部の凹凸構造部と、第2賦形工程による他の部分の凹凸構造部と、の位置ずれを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記第1賦形工程は、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に間隔を空けて前記凹凸構造部を賦形加工し、前記第2賦形工程は、前記前後方向及び前記幅方向の他方である第2方向に間隔を空けて前記凹凸構造部を賦形加工する。本態様によれば、第1方向に間隔を空けた凹凸構造部と、第2方向に間隔を空けて凹凸構造部と、を段階的に形成できるため、資材の破損を防ぎつつ適切に凹凸構造部を成形できる。
(2)実施形態に係る吸収性物品
次に、本発明に係る吸収性物品10の実施形態について、図面を参照しながら説明する。本発明に係る吸収性物品は、着用者の体液を吸収する。着用対象は、乳幼児及び高齢者を例示できる。吸収性物品は、尿を吸収する使い捨ておむつ及び失禁パッドであってもよいし、経血を吸収する生理用ナプキンであってもよいし、おりものを吸収するおりものシートであってもよい。使い捨ておむつは、パンツ型おむつであってもよいし、テープ型おむつであってもよい。実施形態に係る吸収性物品は、テープ型の使い捨ておむつである。また、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
図1は、実施形態に係る吸収性物品10の展開状態の肌対向面側T1から見た模式平面図である。図1に示す模式平面図は、吸収性物品10を皺が形成されない状態まで伸長させた伸長状態を示している。図2は、図1に示すA-A線に沿った模式断面図である。模式断面図において、説明の便宜上、各部材が厚さ方向Tにおいて離間していることがあるが、実際の製品においては厚さ方向Tに接している。吸収性物品10は、前胴回り域20と、股下域25と、後胴回り域30とを有する。前胴回り域20は、着用者の前胴回り部(腹部分)と接する部分である。また、後胴回り域30は、着用者の後胴回り部(背部分)と接する部分である。股下域25は、前胴回り域20と後胴回り域30との間に位置する。なお、本実施形態では、前胴回り域20から後胴回り域30に向かう方向を前後方向Lと呼び、前後方向Lと直交する方向を幅方向Wと呼び、着用者の肌対向面側T1と非肌対向面側T2に延びる方向を厚さ方向Tと呼ぶ。
吸収性物品10は、吸収体40を有する。吸収体40は、吸収コア40aとコアラップ40bとを有してよい。吸収コア40aは、パルプ及び高吸収性ポリマー等の吸収材料を有する。吸収コア40aは、股下域25を跨ぎ、前胴回り域20及び後胴回り域30の少なくともいずれか一方に延びる。本実施の形態の吸収コア40aは、前胴回り域20、股下域25、及び後胴回り域30を跨いで配置される。少なくとも後胴回り域30には、凹凸構造部50が設けられている。凹凸構造部50については、後述にて詳細に説明する。コアラップ40bは、吸収コア40aを覆う。コアラップ40bの少なくとも一部は、後述する補助シート45の非肌面に当接する。
吸収性物品10は、トップシート46を有する。トップシート46は、吸収コア40aよりも肌対向面側T1に位置し、着用者に接する。トップシート46は、液透過性を有する。トップシート46は、吸収性物品10の肌当接面を構成する。トップシート46は、前胴回り域20、股下域25、及び後胴回り域30を跨いで配置される。トップシート46は、繊維を有しており、具体的には、不織布によって構成できる。吸収体40の非肌対向面側T2には、液不透過性のバックシート60が備えられる。バックシート60の非肌対向面側T2には、不織布からなる外装シート(図示せず)が配置されていてもよい。
吸収性物品10は、トップシート46の非肌対向面側T2に当接する補助シート45を有する。補助シート45は、トップシート46と吸収体40の間に配置されている。本実施の形態の補助シート45は、トップシート46とコアラップ40bの間に配置されている。補助シート45の面積は、トップシート46の面積よりも小さくてよい。より詳細には、補助シート45の前後方向Lの長さは、トップシート46の前後方向Lの長さよりも短く、吸収コア40aの前後方向Lの長さよりも短くてよい。補助シート45の幅方向Wの長さは、トップシート46の幅方向Wの長さよりも短く、吸収コア40aの幅方向Wの長さよりも短くてよい。トップシート46と補助シート45が積層された積層領域R11と、トップシート46が配置され、かつ補助シート45が配置されていない(トップシート46と補助シート45が積層されていない)非積層領域R12と、が設けられてよい。非積層領域R12は、積層領域R11よりも後側に位置する後非積層領域R12Rと、積層領域R11よりも前側に位置する前非積層領域R12Fと、積層領域R11よりも幅方向Wの外側に位置する側非積層領域R12Sと、を有してよい。後非積層領域R12Rは、補助シート45の後端縁45Rからトップシート46の後端縁46R(吸収性物品の後端縁)までの領域である。前非積層領域R12Fは、補助シート45の前端縁45Fからトップシート46の前端縁46F(吸収性物品の前端縁)までの領域である。側非積層領域R12Sは、補助シート45の外側縁を通り、かつ前後方向Lに延びる延長線とトップシート46の外側縁の間の領域である。
(3)凹凸構造部の構成
次いで、凹凸構造部50の構成について詳細に説明する。図3は、凹凸構造部50の拡大平面図である。凹凸構造部50は、肌対向面側T1に突出する頂部51と、非肌対向面側T2に突出する底部52と、頂部51と底部52の間を繋ぐ壁部53を有する。図1及び図2においては、凹凸構造部50の詳細な構造を省略して示している。頂部51は、周囲の領域に対して肌対向面側T1に突出している。底部52は、周囲の領域に対して非肌対向面側T2に突出している。壁部53は、頂部51と底部52を繋ぐ部分であり、少なくとも厚さ方向Tに延びてよい。頂部51は、最も肌対向面側T1に位置する点を含む部分であり、底部52は、最も非肌対向面側T2に位置する点を含む部分であり、壁部53は、頂部51と底部52の間の部分である。
本実施の形態の凹凸構造部50は、前後方向Lに延びる第1頂部511及び第1底部521及び第1壁部531と、幅方向Wに延びる第2頂部512及び第2底部522及び第2壁部532と、を有する。第1頂部511及び第1底部521及び第1壁部531は、幅方向Wに間隔を空けて配置されており、幅方向Wに沿った断面において互いに隣接して配置される。また、第2頂部512及び第2底部522及び第2壁部532は、前後方向Lに間隔を空けて配置されており、前後方向Lに沿った断面において互いに隣接して配置される。このように、幅方向Wに延びる凹凸構造部50と、前後方向Lに延びる凹凸構造部50と、を有する形態にあっては、幅方向Wへの便の拡散を抑制できるとともに前後方向Lへの便の拡散を抑制できる。また、幅方向Wに延びる凹凸構造部50と、前後方向Lに延びる凹凸構造部50と、を有する形態にあっては、幅方向Wに沿った断面における(前後方向Lに延びる)頂部及び底部と、前後方向Lに沿った断面における(幅方向Wに延びる)頂部及び底部と、のそれぞれの断面において頂部と底部を設定することができる。また、凹凸構造部50は、頂部、底部、壁部を有する形態であればよく、本実施の形態に限定されず、周知の構造を採用することができる。例えば、特許第6087462号に記載の凹凸構造部50を採用できる。
凹凸構造部50は、トップシート46と補助シート45が配置された積層領域R11において、トップシート46と補助シート45に一体的に形成されている。すなわち、凹凸構造部50は、吸収性物品の肌対向面(着用者の肌に当接する面)に形成されている。なお、トップシート46と補助シート45に一体的に形成されている形態は、トップシート46の凹凸構造部(例えば、凸部)と、補助シート45の凹凸構造部(例えば、凸部)と、が別々に形成されてなく、両方が共に形成され、トップシート46の凸部に沿って補助シート45の凸部が沿っている形態である。後述する吸収性物品の製造方法において、トップシート46と補助シート45を積層した状態で賦形加工された凹凸構造部50は、トップシート46と補助シート45に一体的に形成された凹凸構造部50となる。
凹凸構造部50は、少なくとも後胴回り域30に配置される。よって、凹凸構造部50上には、主に便が排出される。凹凸構造部50上に便が排出されると、便は、頂部51間の底部52に収容される。凹凸構造部50内に便を引き込むことにより、便が着用者の肌に当たり続けることによる違和感を低減できる。また、凹凸構造部50は、トップシート46と補助シート45に一体的に形成されている。すなわち、トップシート46の凹凸構造部50は、補助シート45の凹凸構造部50に重なり、かつ補助シート45の凹凸構造部50に沿っている。そのため、トップシート46上の排泄物の水分が補助シート45に移行しやすい。よって、体液を非肌対向面側T2に導きつつ、トップシート46から補助シート45への移行を促すことができる。
底部52の密度は、壁部53の密度よりも高くてよい。底部52の少なくとも一部の密度が、壁部53の密度よりも高ければよく、底部52が壁部53と同じ密度の部分を有してもよい。底部52の密度は、壁部53の密度よりも高いため、トップシート46上に排出された体液は、底部52に導かれ易い。体液を非肌対向面側に導きつつ、トップシート46から補助シート45への移行を促すことができる。なお、密度の高い部分と低い部分は、次の方法によって判断することができる。密度は、シートの対象部分(例えば、1mm×1mmのサイズ)をデジタルマイクロスコープ又は電子顕微鏡等で約100倍程度に拡大し、単位面積内のシート表面に存在する繊維の本数を対比することで判断できる。好ましくは、測定対象の領域内でそれぞれ30箇所確認を行い本数比較の傾向から、繊維本数が多い傾向にある対象部位が、高い繊維密度にある領域とする。
更に、頂部51の密度は、壁部53の密度よりも高くてよい。頂部51の密度及び底部52の密度が壁部53の密度よりも高く、トップシート46上に排出された体液は、頂部51と底部52に導かれ易い。底部52に体液が導かれることにより、身体から離れる側に体液を導きつつ、補助シート45に体液を移行できる。よって、体液が肌に当たり続ける不具合を抑制できる。また、頂部51に導かれ、かつ頂部51から補助シート45側に導かれた体液は、頂部51の膨らみの裏側の空間に導かれる。頂部51の裏側の空間に体液を引き込むことで、身体から離れる側に体液を導き、体液が肌に当たり続ける不具合を抑制できる。
凹凸構造部50は、非積層領域R12にも設けられてよい。本実施の形態では、凹凸構造部50は、後非積層領域R12Rに設けられ、前非積層領域R12F及び側非積層領域R12Sに設けられてない。非積層領域R12は、補助シート45が配置されてなく、補助シート45とトップシート46に一体的に凹凸構造部50が形成されていない。そのため、非積層領域においては、積層領域R11と比較して非肌対向面側への体液の引き込み性が低くなる。凹凸構造部50が後非積層領域R12Rに設けられている。後非積層領域R12Rにおいて体液を多く引き込み過ぎると後漏れが発生する可能性がある。しかし、後非積層領域R12Rの非肌対向面側T2への体液の引き込み性が比較的低く、体液の後漏れを抑制できる。一方、積層領域R11は、後非積層領域R12Rよりも股下側に位置しており、体液を多く引き込んでも後漏れが発生し難い。よって、当該構成によれば、後非積層領域R12R及び積層領域R11を設けることで、後漏れを抑制しつつ吸収性能を確保できる。また、変形例において、凹凸構造部50が側非積層領域R12Sにも設けられてよい。側非積層領域R12Sにおいて体液を多く引き込み過ぎると横漏れが発生する可能性がある。しかし、側非積層領域R12Sの非肌対向面側T2への体液の引き込み性が比較的低く、体液の横漏れを抑制できる。一方、積層領域R11は、側非積層領域R12Sよりも幅方向Wの内側に位置しており、体液を多く引き込んでも横漏れが発生し難い。よって、当該構成によれば、側非積層領域R12S及び積層領域R11を設けることで、横漏れを抑制しつつ吸収性能を確保できる。
積層領域R11は、凹凸構造部50が設けられた第1積層領域R111と、凹凸構造部50が設けられていない第2積層領域R112と、を有してよい。第2積層領域R112は、第1積層領域R111よりも前側に配置されてよい。凹凸構造部50が設けられた第1積層領域R111において、排泄物をトップシート46の表面側から裏面側に引き込むことができる。引き込まれた排泄物のうち水分は、非肌対向面側T2に移行する。また、排泄物のうち水分以外は、トップシート46上に残り、凹凸構造部50の凹んだ部分等に沿って拡散する。このとき、凹凸構造部50が設けられていない第2積層領域R112が第1積層領域R111よりも前側に配置されており、第1積層領域R111には軟便を拡散する凹凸構造部50が設けられていないため、股下側への排泄物の拡散を抑制できる。加えて、第1積層領域R111は、底部52の密度が高く構成されており、体液を引き込み易い。一方、第2積層領域R112は、密度が高い底部等が形成されてなく、第1積層領域R111から第2積層領域R112側へ水分が移行し難い。よって、軟便が股下側に移行することを抑制できる。
第1積層領域R111の面積は、第2積層領域R112の面積よりも小さくてよい。第1積層領域R111の面積が比較的小さいため、軟便の局所的に保持し、軟便の拡散を抑制できる。よって、軟便が肌に付着することに起因した肌の負担を低減できる。本実施の形態の第1積層領域R111は、積層領域R11の後端縁(補助シート45の後端縁)から前側に延びる領域に配置されている。第1積層領域R111の前端縁(第2積層領域R112の後端縁)は、凹凸構造部50の前端縁50Fを構成しており、吸収性物品の前後方向Lの中心よりも後側に配置されてよい。当該構成によれば、股下側への排泄物の拡散をより抑制できる。第2積層領域R112の前端縁は、積層領域R11の前端縁(補助シート45の前端縁)から後側に延びる領域に配置されている。当該構成によれば、排尿が多くされる吸収性物品の前後方向Lの中心において補助シート45によって尿を引き込み、トップシート46上の液のこりを抑制できる。
図2に示すように、凹凸構造部50の後端縁50Rは、補助シート45の後端縁46Rよりも後側であり、吸収コアの後端縁40aRよりも前側に位置してよい。また、補助シート45の前端縁45Fは、凹凸構造部50の前端縁50Fよりも前側に位置し、吸収コア40aの前端縁40aFよりも後側に位置する。従って、吸収性物品の前端縁から後側に向かって、吸収性物品の前端縁及びトップシート46の前端縁46F、吸収コアの前端縁40aF、補助シート45の前端縁45F、凹凸構造部50の前端縁50F、補助シート45の後端縁45R、凹凸構造部50の後端縁50R、吸収コアの後端縁40aR、吸収性物品の後端縁及びトップシート46の後端縁46Rが前後方向Lに間隔を空けて配置されている。
補助シート45の密度は、トップシート46の密度よりも高くてよい。補助シート45の密度が比較的高いことにより、トップシート46側から補助シート45側への体液の移行を促進できる。なお、当該シートにおける密度が高い部分と低い部分は、繊維径の違いによって判断できる。繊維径が小さい場合には、繊維間距離が短く、密度が高いと判断することができる。また、コアラップ40bの密度は、補助シート45の密度よりも高くてよい。コアラップの密度が比較的高く、トップシート46側から補助シート45側への体液の移行、及び補助シート45側からコアラップ40b側への体液の移行を促進できる。
吸収コア40aは、少なくとも高吸収性ポリマーを有し、高吸収性ポリマーの重量は、吸収コアの重量に対する60%以上100%以下であってよい。吸収コア40aにおける高吸収性ポリマーの重量が比較的高いため、吸収コア40aにおけるパルプの比率が低い構成と比較して、体液の吸収時に吸収コア40aが膨潤し易い。吸収コア40aが膨潤し、吸収コア40aが補助シート45側に膨らむことにより、補助シート45の底部と吸収コア40aがより近づいたり、補助シート45の頂部の裏側の凹みに吸収コアが入り込んだりして、吸収コア側への体液の引き込み性を向上できる。高吸収性ポリマーの重量は、吸収体の保水量に基づいて算出でき、高吸収性ポリマーの重量が大きい程(比率が高い程)、吸収体全体の保水量が大きくなる。
(4)吸収性物品の製造方法
次いで、図4に基づいて、吸収性物品の製造方法について説明する。図4は、吸収性物品の製造方法及び吸収性物品の製造装置の一例を模式的に示す図である。吸収性物品の製造方法S100は、トップシート搬送工程S101と、積層体形成工程S102と、賦形工程S103と、積層工程S104と、を少なくとも有する。吸収性物品の製造装置は、トップシート供給機構110と、補助シート供給機構120と、賦形機構130と、吸収体及びバックシート供給機構140と、を少なくとも有する。
トップシート搬送工程S101は、トップシート供給機構110によって実行され、着用者に接するトップシートが連続したトップシート連続体46Cを搬送する。トップシート供給機構110は、トップシート連続体46Cがロール状に巻かれ、トップシート連続体46Cを搬送方向MDに向けて巻き出す巻き出しロール111を少なくとも有する。
積層体形成工程S102は、トップシート搬送工程S101よりも搬送方向MDの下流側に位置する。積層体形成工程S102は、補助シート供給機構120によって実行され、補助シート45をトップシート連続体46Cに積層し、シート積層体を形成する。補助シート供給機構120は、補助シート45が連続した補助シート連続体45Cがロール状に巻かれ、補助シート連続体45Cを搬送方向MDに向けて巻き出す巻き出しロール121と、巻き出しロール121から供給された補助シート連続体45Cをカッターによって切断し、切断した補助シート45をトップシート連続体46C上に積層する一対の搬送ロール122と、を有する。積層体形成工程S102は、補助シート45を搬送方向MDにおいて間隔を空けて配置する。なお、本実施の形態の補助シート45は、前後方向Lに間隔を空けて配置されているため、補助シート45を搬送方向MDに間欠的に配置している。しかし、変形例において、補助シート45が前後方向Lに連続する形態にあっては、補助シート連続体をトップシート連続体に積層してもよい。
賦形工程S103は、積層体形成工程S102よりも搬送方向MDの下流側に位置する。賦形工程S103は、賦形機構130によって実行され、シート積層体の少なくとも積層領域R11に凹凸構造部50を形成する。賦形工程S103は、前後方向Lに間隔を空け、少なくとも一部が後胴回り域30に対応する位置に凹凸構造部50を形成する。当該賦形工程S103を有することにより、トップシート46及び補助シート45に一体的に形成した凹凸構造部50を、少なくとも後胴回り域に設けた吸収性物品を製造できる。賦形工程S103は、搬送方向MDに間隔を空けて凹凸構造部50を形成してよい。凹凸構造部50が形成された領域と、凹凸構造部50が形成されていない領域と、を有する吸収性物品10を製造することができる。
積層工程S104は、賦形工程S103よりも搬送方向MDの下流側に位置する。積層工程S104は、吸収体及びバックシート供給機構140によって実行され、賦形加工が施されたシート積層体を、吸収体及びバックシートに積層する。吸収体及びバックシート供給機構140は、巻き出しロール141と、吸収体供給機構142と、シート積層体供給機構143と、を少なくとも有する。巻き出しロール141は、バックシート60が連続したバックシート連続体60Cがロール状に巻かれ、バックシート連続体60Cを搬送方向MDに向けて巻き出す。吸収体供給機構142は、吸収材料を積層する積層ドラム等を用いて吸収コア40aを積層するとともに、吸収コア40aをコアラップ40bによって覆って吸収体40を成形し、バックシート連続体60C上に搬送方向MDに間隔を空けて吸収体40を配置する。賦形工程S103を行った後にシート積層体を吸収体40上に配置するため、トップシート連続体46Cと補助シート45を別々に吸収体上に配置する構成と比較して、トップシート連続体46Cと補助シート45を一体化して配置でき、トップシート連続体46Cと補助シート45を搬送する過程でのシートのめくれ等の不具合を抑制できる。また、シート積層体供給機構143は、バックシート連続体60C及び吸収体40に、シート積層体を積層する。次いで、図示しない切断機構によって吸収性物品10の外縁に沿ってシートを切断することにより、吸収性物品10を製造することができる。
積層体形成工程S102は、トップシート連続体46Cと補助シート45を接合してよい。当該トップシート連続体46Cと補助シート45を接合する工程は、賦形工程S103よりも前工程であればよい。トップシート連続体46Cと補助シート45を一体化して配置でき、トップシート連続体46Cと補助シート45を搬送する過程でのシートのめくれ等の不具合を抑制できる。より好適には、当該トップシート連続体46Cと補助シート45を接合する工程は、トップシート連続体46Cと補助シート45を熱溶着又は超音波溶着によって接合してよい。当該構成によれば、ホットメルト型接着剤を介して接合する構成と比較して、接着剤による体液の引き込み性の低下を抑制できる。よって、体液の引き込み性の低下を抑制しつつ、トップシート46と補助シート45を一体化でき、トップシートから補助シート45側への体液の移行性を向上できる。
賦形機構130は、第1賦形ロール131、第2賦形ロール132、及び第3賦形ロール133を少なくとも有してよい。第1賦形ロール131及び第2賦形ロール132は、対向して配置され、当該ロール間を通過するシート積層体に凹凸構造部50の一部を賦形加工する第1賦形加工を施す第1賦形工程S1031を実行する。また、第2賦形ロール132及び第3賦形ロール133は、対向して配置され、当該ロール間を通過するシート積層体に凹凸構造部50の他の部分を賦形加工する第2賦形加工を施す第2賦形工程S1032を実行する。すなわち、賦形工程S103は、第1賦形工程S1031と、第2賦形工程S1032と、を有してよい。第2賦形工程S1032は、第1賦形工程S1031よりも搬送方向MDの下流側に位置する。第1賦形工程S1031と第2賦形工程S1032を有し、段階で賦形加工を行うため、一度に形成する工程と比較して、凹凸構造部50を細部まで形成し易くなる。また、第1賦形工程と第2賦形工程を共通の第2賦形ロールを用いて行うため、第1賦形工程S1031による一部の凹凸構造部50と、第2賦形工程S1032による他の部分の凹凸構造部50と、の位置ずれを抑制できる。
第1賦形ロール131及び第2賦形ロール132は、円盤ロールとピンロールの組み合わせによって構成されてよく、同様に、第2賦形ロール132及び第3賦形ロール133も、円盤ロールとピンロールの組み合わせによって構成されてよい。より詳細には、円盤ロールは、ロール幅方向に一定の間隔で配設された突稜と、隣り合う突稜の間に設けられた複数列の凹溝とを備えている。突稜と凹溝は、ロール幅方向において交互に設けられ、ロール周方向において連続して設けられている。一方、ピンロールは、外周面に、円盤ロールの凹溝と噛み合うように設けられた複数のピンを備えている。ピンは、ロール幅方向に対しては、突稜と接触しないように一定の間隔で配設されていると共に、ロール周方向に対しては、外周面に沿って一定の間隔でほぼ直線的に配設されている。当該円盤ロールとピンロールの間にシート積層体を通過させることより、ピン及び凹溝に対向する位置、及び突稜に対応する位置を延伸させ、凹凸構造部50を形成できる。
第1賦形工程S1031は、前後方向L及び幅方向Wの一方である第1方向に間隔を空けて凹凸構造部50を賦形加工し、第2賦形工程S1032は、前後方向L及び幅方向Wの他方である第2方向に間隔を空けて凹凸構造部50を賦形加工してよい。例えば、第1賦形工程S1031によって形成される凹凸構造部50は、第1頂部511、第1底部521、及び第1壁部531であってよく、第2賦形工程S1032によって形成される凹凸構造部50は、第2頂部512、第2底部522、及び第2壁部532であってよい。第1方向に間隔を空けた凹凸構造部50と、第2方向に間隔を空けて凹凸構造部50と、を一度に賦形加工すると、賦形加工時に資材が伸び難くなる。より詳細には、第1方向に間隔を空けた凹凸構造部50を形成する際は、第1方向に資材が延びつつ賦形加工される。このとき同時に、第2方向に間隔を空けて凹凸構造部50を形成しようとすると、第2方向に資材が延び難く、資材が破断したり、凹凸構造部50を適切に成形できなかったりするおそれがある。しかし、第1方向に間隔を空けた凹凸構造部50と、第2方向に間隔を空けて凹凸構造部50と、を段階的に形成できるため、資材の破損を防ぎつつ適切に凹凸構造部50を成形できる。
また、賦形工程S103は、搬送方向MDと直交する交差方向CDにおいてシート積層体の一部に凹凸構造部50を形成してよい。シート積層体の交差方向CDの全域でなく、交差方向CDの一部に凹凸構造部50を形成することにより、賦形加工時に、延伸される部分と延伸されない部分を設けることができ、延伸される部分の位置を安定させ、凹凸構造部50を意図した位置及び形状で形成し易くなる。また、賦形加工時に、延伸される部分と延伸されない部分を設けることにより、賦形加工時の資材の延伸による資材の破断を抑制できる。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。例えば、吸収体は、上述の実施の形態に記載の構成に限定されない。吸収体は、前後方向Lに延び、周囲よりも吸収材料の坪量が低い低坪量部を有してよい。低坪量部は、積層領域R11と、前非積層領域R12Fに跨っていてもよい。
10 :使い捨ておむつ
20 :前胴回り域
25 :股下域
30 :後胴回り域
40 :吸収体
45 :補助シート
46 :トップシート
46C :トップシート連続体
50 :凹凸構造部
51 :頂部
52 :底部
53 :壁部
60 :バックシート
110 :トップシート供給機構
120 :補助シート供給機構
130 :賦形機構
140 :吸収体及びバックシート供給機構
R11 :積層領域
R111 :第1積層領域
R112 :第2積層領域
R12 :非積層領域
S101 :トップシート搬送工程
S102 :積層体形成工程
S103 :賦形工程
S1031 :第1賦形工程
S1032 :第2賦形加工
S104 :積層工程
L:前後方向
T :厚さ方向
T1 :肌対向面側
T2 :非肌対向面側
W :幅方向

Claims (4)

  1. 前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に位置する股下域を有するとともに、前記前胴回り域から前記後胴回り域に向かう前後方向及び前記前後方向と直交する幅方向を有する吸収性物品を製造する吸収性物品の製造方法であって、
    着用者に接するトップシートが連続したトップシート連続体を搬送するトップシート搬送工程と、
    前記トップシートの非肌面に当接する補助シートを前記トップシート連続体に積層し、
    シート積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記シート積層体における前記トップシート連続体と前記補助シートが重なる積層領域に、肌対向面側に突出する頂部、非肌対向面側に突出する底部、及び前記頂部と前記底部の間を繋ぐ壁部を有する凹凸構造部を形成する賦形工程と、を有し、
    前記賦形工程は、前記前後方向に間隔を空け、少なくとも一部が前記後胴回り域に対応する位置に前記凹凸構造部を形成する、吸収性物品の製造方法。
  2. 前記積層体形成工程は、前記トップシート連続体と前記補助シートを熱溶着又は超音波溶着によって接合する、請求項1に記載の吸収性物品の製造方法。
  3. 前記賦形工程は、互いに対向する第1賦形ロールと第2賦形ロールの間に前記シート積層体を通過させ、前記凹凸構造部の一部を賦形加工する第1賦形工程と、前記第1賦形工程の後に、互いに対向する前記第2賦形ロールと第3賦形ロールの間に前記シート積層体を通過させ、前記凹凸構造部の他の部分を賦形加工する第2賦形工程と、を有する、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の製造方法。
  4. 前記第1賦形工程は、前記前後方向及び前記幅方向の一方である第1方向に間隔を空けて前記凹凸構造部を賦形加工し、
    前記第2賦形工程は、前記前後方向及び前記幅方向の他方である第2方向に間隔を空けて前記凹凸構造部を賦形加工する、請求項に記載の吸収性物品の製造方法。
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