JP2005000312A - 吸収性物品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】横洩れを防止でき、且つ前方部分と後方部分で幅広に形成した吸収体を有する吸収性物品を得る。
【解決手段】平坦な吸収基材120に、両側縁120a,120bから切り込んだ前方切断線121,121と後方切断線122,122を形成し、部分123A,123Bを内側に折り畳んで、本体部分21とその肌側表面の両側部に重ねられた重ね部分23A,23Bを有する吸収体20を形成する。この吸収体20は、折返し部22a,22bの前後に重ね部分23A,23Bの延出部27A,27B,28A,28Bが形成されたものとなる。この吸収体20を用いた吸収性物品は、前後の長い範囲に渡って横洩れを防止でき、前後部分は幅広で身体にフィットできるようになる。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は失禁患者などが下着の内側に装着する失禁パッド、女性の生理時に経血を吸収する生理用ナプキン、小児用または介護用などの使い捨ておむつなどの吸収体を有する吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
失禁パッド、生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの吸収性物品は、これに与えられた排泄液を速やかに吸収し、横方向への液洩れを防止することが望まれている。
【0003】
以下の特許文献1には使い捨ておむつに関する発明が開示されている。この使い捨ておむつは、平坦な吸収性本体の肌側表面の左右両側に、縦方向に延びる封じ込めバリアーが横方向に間隔を空けて配置されている。前記封じ込めバリアーは、吸収性本体に適するのと同じ吸収性材料で形成できることが記載されている。
【0004】
特許文献2にはおむつに関する発明が開示されている。この発明では、長方形状のおしめ主体両側部を肌側表面に向けて折り曲げ、おむつ主体の左右両側に縦方向に延びる一対の側壁部が形成されている。
【0005】
前記特許文献1および特許文献2に記載の発明は、いずれもおむつの肌側表面に左右両側部に吸収機能を有するバリアーまたは側壁部を配置することによって、おむつに与えられた排泄液の横漏れを防止できるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特表2001−505803号公報
【特許文献2】
実開平2−30326号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記特許文献1に記載の発明は、左右両側に位置する封じ込めバリヤーを吸収性本体と別の部材としているため、おむつの組み立て工程において、封じ込めバリアーを吸収性本体の上に個別に位置決めしなくてはならず、組み立て作業において位置決めのための工程が必要になり、量産性に適さない。
【0008】
特許文献2に記載のものは、おしめ主体の両側部を折り畳むだけで一対の側壁部を形成できる。しかし、おしめ主体の両側部を単純に折り畳んだ構造であるため、おしめ主体は、左右両側縁部が互いに平行な形状にしかならない。左右両側縁部が平行に延びるおしめ主体は、股間部において両側の大腿部の間にフィットしにくい形状である。また、おしめ主体の前方部分と後方部分の幅寸法を広くできないため、股間部の前後において排泄液の吸収機能範囲を広く確保できず、前後への排泄液の洩れが心配になる。
【0009】
また、前記側壁部がおしめ主体の全長に渡って設けられているため、おしめ主体の柔軟性が乏しく、股間部の前方と後方において前記側壁部が身体に違和感を与えやすい。
【0010】
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、左右両側部への液洩れを防止しやすく、しかも身体の股間部にフィットしやすい吸収性物品を提供することを目的としている。
【0011】
また本発明は、前記吸収性物品を容易に製造できる製造方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、縦方向に延びる両側縁および縦方向の前方と後方に向けられる前端縁と後端縁を有する吸収体が設けられた吸収性物品において、
前記吸収体は、本体部分と、前記本体部分の肌側表面の両側部に重ねられた対を成す重ね部分とを有し、前記重ね部分は、縦方向に延びる折返し部を介して前記本体部分から折り返されて形成されており、
前記重ね部分は、前記折返し部の端部から前方と後方の少なくとも一方に向けて延びる延出部を有しており、この延出部は前記本体部分の側縁よりも内側に離れて位置していることを特徴とするものである。
【0013】
この吸収性物品では、吸収体の左右両側部を折り曲げることにより重ね部分が形成されているため、両側部での液洩れを防止しやすい。また、重ね部分の延出部の両側に本体部分が左右に広がっているため、この本体部分が股間部の前方や後方で身体に柔軟に追従してフィットしやすく、また前方部分や後方部分での排泄液の吸収範囲を広くできる。
【0014】
本発明では、前記延出部の外縁部およびこの外縁部に対向する本体部分の側縁が、前記本体部分と前記重ね部分とを分離した切断縁部であり、前記外縁部は、前記折返し部の端部から前方または後方に向かうにしたがって縦方向中心線に接近するものである。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記延出部の外縁部は、本体部分の側縁に向けて膨らむ曲線形状であり、前記本体部分の前記外縁部と対向する側縁は、前記外縁部に向けて膨らむ曲線形状である。
【0016】
このような形状にすると、吸収体の両側縁部が凹曲線部分を有するようになって大腿部の内面にフィットしやすくなる。なお、本発明では、前記延出部の外縁部および本体部分の側縁が直線形状などであってもよい。
【0017】
さらに本発明では、両重ね部分の対向する内縁部は、互いに平行で縦方向へ直線状に延びていることが好ましい。
【0018】
重ね部分の内縁部が直線形状であると、両側の重ね部分の間において排泄液を封じ込める領域を前後に同じ幅で長く確保でき、排泄液の横漏れを有効に防止できるようになる。
【0019】
また、好ましくは、両重ね部分は、前記折返し部の前端から前方へ延びる前方延出部と、前記折返し部の前端から後方へ延びる後方延出部の双方を有しているものである。ただし、前記延出部が折返し部の端部を起点として前方または後方のいずれか一方にのみ延びていてもよい。
【0020】
また本発明は、前記本体部分と前記重ね部分は、共にパルプを有する吸収コアと、この吸収コアを包む親水性シートとを有しているものである。
【0021】
前記構成では、本体部分と重ね部分との間に親水性シートが存在することになり、本体部分と重ね部分との重なり部の剛性を高くでき、吸収体の両側部を縒れにくい構造にできる。また排泄液が親水性シートを伝わって、本体部分と重ね部分の間に導かれ、本体部分と重ね部分との間で排泄液を保持できるようになる。
【0022】
また、本発明は、前記重ね部分に高吸水性ポリマーが含まれており、前記重ね部分では、前記延出部での高吸水性ポリマーの目付けよりも前記延出部を除く部分での前記目付けの方が大きいものとして構成できる。
【0023】
前記のように構成すると、重ね部分の前記延出部を除く部分での液の吸収能力が高くなって、液の横洩れを防止しやすくなる。
【0024】
本発明では、前記重ね部分に、目付けが70g/m以上の高吸水性ポリマーが含まれていることが好ましく、また、1つの重ね部分の幅寸法の最大値は、前記折返し部での吸収体の幅寸法の最小値に対して、0.1倍以上で0.3倍以下であることが好ましい。
【0025】
このような数値範囲とすると、重ね部分が液の横漏れ遮断機能を有効に発揮でき、また両側の重ね部分で挟まれた中央領域に多くの排泄液を留めることができるようになる。
【0026】
次に本発明の吸収性物品の製造方法は、縦方向に延びる両側縁および縦方向の前方と後方に向けられる前端縁と後端縁を有する平坦な吸収基材を用い、縦方向に間隔を空けて前記吸収基材の両側縁から縦方向中心線に向けて前方切断線と後方切断線を形成し、
前方切断線または後方切断線の少なくとも一方を、前記縦方向中心線に向かうにしたがって他方の切断線に接近する傾斜切断線とし、
前記前方切断線の終端と前記後方切断線の終端とを結ぶ線またはその付近を折返し部として、前方切断線と後方切断線および側縁とで囲まれた部分を肌側表面に折り返して、本体部分およびこの本体部分の肌側表面の両側部に折り返された対を成す重ね部分を有する吸収体を形成し、
前記吸収体を用いて吸収性物品を組み立てることを特徴とするものである。
【0027】
前記のように切断線を形成することにより、重ね部分を容易に形成でき、また重ね部分の前方部分または後方部分に、本体部分のみで形成された広い面積の吸収領域を形成できるようになる。
【0028】
また、好ましくは、前記傾斜切断線を、縦方向中心線に向けて膨らみを有する曲線形状に形成するものである。
【0029】
また、前記吸収基材の両側縁部を、互いに平行で且つ縦方向へ直線状に延びたものとし、その結果、前記重ね部分の互いに対向する内縁部を、互いに平行で縦方向に向けて直線状に延びたものとするものである。
【0030】
さらに好ましく吸収性物品の製造方法は、前記重ね部分を前記本体部分の肌側表面に折り返した後に、前記本体部分と前記重ね部分とを接着するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下本発明の吸収性物品の実施の形態として失禁パッド1について説明するが、本願発明の吸収性物品の用途を、前記失禁パッド1の他に生理用ナプキンや使い捨ておむつとすることも可能である。以下の実施の形態で示す失禁パッド1は、出産直後の女性や軽度の失禁患者が、下着の内側で股間部に装着して使用するものであり、尿を吸収する機能を有している。
【0032】
以下の失禁パッド1では身体の排泄部に向けられる側を「肌側」、失禁パッド1の前記排泄部に向く表面または失禁パッド1を構成する各部材の前記排泄部に向く表面を「肌側表面」と呼ぶ。また「肌側」と逆の側を「着衣側」、「肌側表面」と逆向きの表面を「着衣側表面」と呼ぶ。
【0033】
また股間部に装着したときに身体の背部側から下腹部に向けて延びる中心線を縦方向中心線Oy−Oyとし、吸収体の重ね部分を縦方向に二分する中心線を横方向中心線Ox−Oxとして説明する。
【0034】
図1は失禁パッド1を示す斜視図、図2は前記失禁パッド1を肌側表面から見た平面図、図3は失禁パッド1を構成する各部材を分離して示す断面図、図4は失禁パッド1の構造を示す図2のIV−IV線での断面図である。なお、図4は、表面シートと吸収体および液案内体などの各部材の細かな構造を省略して記載した断面図である。
【0035】
図5(A)(B)は前記失禁パッド1に用いられている吸収体20の構造およびその製造方法を示す平面図、図6(A)(B)、図7(A)(B)、および図8(A)(B)は吸収体20の構造およびその製造方法を実施の形態別に示す断面図である。
【0036】
図1と図2に示すように、失禁パッド1の全体形状は、縦方向に延びる右側縁1aと左側縁1b、縦方向の前方に向けられる前端縁1cと後端縁1dを有している。右側縁1aと左側縁1bは、縦方向中心線Oy−Oyに向けて膨らむ凹曲線形状であり、失禁パッド1は、横方向基準線Ox−Oxで幅寸法が短く、それよりも前方と後方に向けて幅寸法が徐々に広くなる形状である。また前端縁1cは前方に向けて膨らむ突曲線形状であり、後端縁1dは、後方に向けて膨らむ突曲線形状である。
【0037】
図3と図4に示すように、失禁パッド1は、着衣側に液不透過性の裏面シート2が設けられ、この裏面シート2の着衣側表面に、縦方向に帯状に帯びる感圧接着剤層3,3が設けられている。失禁パッド1を使用する前では、前記感圧接着剤層3,3が離型シートで保護されている。
【0038】
裏面シート2の上には吸収体20が設置され、吸収体20の肌側表面の中央部分に液案内体4が設置される。液案内体4の上には液透過性の表面シート5が配置されている。表面シート5は第1表面シート5aとこの第1表面シート5aの着衣側に重ねられた第2表面シート5bを有している。第1表面シート5aは、裏面シート2よりも幅寸法が短く、第2表面シート5bは第1表面シート5aよりもさらに幅寸法が短い。また第1表面シート5aおよび第2表面シート5bのそれぞれの前端と後端は、前記前端縁1cと後端縁1dに一致している。
【0039】
前記表面シート5よりも左右両側には、一対のサイドシート6,6が設けられている。このサイドシート6,6の、縦方向中心線Oy−Oyに向く側部には、折畳み部6a,6aが形成されており、この折畳み部6a,6aの内部に縦方向に延びる弾性部材7が挟まれて固定されている。
【0040】
図4に示すように、前記第1表面シート5aの左右両側部は、前記サイドシート6,6の着衣側表面に接着されている。吸収体20から左右両側に外れる両側部では、前記裏面シート2とサイドシート6,6とが接着されている。また吸収体20から前後に外れる前部および後部では、前記裏面シート2と前記表面シート5とが接着されている。また、前記裏面シート2と吸収体20、吸収体20と液案内体4、および液案内体4と第2表面シート5bは、必要に応じてホットメルト型接着剤により、液透過を阻害しない範囲で接着されている。
【0041】
図2に示すように、縦方向中心線Oy−Oyから左右に等距離を空けた位置に縦方向に延びる側方圧縮部11,11が形成され、左右の側方圧縮部11と側方圧縮部11との間では、前後に距離を空けて前方圧縮部12と後方圧縮部13が形成されている。図4に示すように、前記側方圧縮部11,11と、前方圧縮部12および後方圧縮部13において、前記表面シート5と吸収体20とが一緒に加圧され且つ加熱されて圧縮されて、溝が形成されている。前記液案内体4は、側方圧縮部11,11および前方圧縮部12と後方圧縮部13とに囲まれた範囲内に配置されている。
【0042】
図2に示すように、側方圧縮部11,11および前方圧縮部12と後方圧縮部13とに囲まれた中央領域では、肌側表面に多数の液透過孔14が現れている。この液透過孔14は、表面シート5の第1表面シート5aと第2表面シート5bを貫通して形成されている。あるいは前記液透過孔14が、表面シート5を貫通して液案内体4の内部まで延びていてもよい。
【0043】
前記サイドシート6,6の折畳み部6a,6aは、その頂部が右側縁1aと左側縁1bに向かうように折られている。図1に示すように、失禁パッド1の肌側表面の前部と後部において、折畳み部6a,6aが肌側表面に倒された状態で接着されて固定部8,8が形成されている。それぞれの折畳み部6aは、前記固定部8と固定部8との間で、前記弾性部材7の弾性伸縮力が縦方向に作用している。その結果、失禁パッド1は前端縁1cと後端縁1dが接近するように肌側表面が凹状となるように変形しようとし、このとき、前記固定部8と固定部8との間に存在している前記折畳み部6a,6aが肌側表面から立ち上がって、防漏壁16,16が形成される。
【0044】
次に、前記吸収体20の構造について、その製造方法と共に説明する。
図5(A)は吸収基材120を示し、図5(B)は前記吸収基材120から形成された前記吸収体20を示しており、それぞれ肌側から見た平面図である。図6(A)は図5(A)のA−A線での断面図、図6(B)は図5(B)のB−B線での断面図である。
【0045】
図6(A)(B)に示すように、前記吸収基材120および吸収体20は、吸収コア31とこの吸収コア31を包む親水性シート32とを有している。前記吸収コア31は、パルプと高吸水性ポリマー(SAP)との混合体、またはパルプの層と高吸水性ポリマーの層とを積層した積層体である。前記親水性シート32は、ティッシュペーパ(吸収性紙)などである。
【0046】
図5(A)および図6(A)に示す吸収基材120は、厚みが全体において均一で平坦なものであり、右側縁120aと左側縁120b、および前方に向く前端縁120cおよび後方に向く後端縁120dを有している。右側縁120aと左側縁120bは、互いに平行であり、縦方向中心線Oy−Oyと平行である。前端縁120cは、前方へ膨らむ突曲線形状であり、後端縁120dは後方へ膨らむ突曲線形状である。
【0047】
前記吸収基材120では、吸収コア31の肌側表面と着衣側表面、および前記右側縁120aと左側縁120bにかけて親水性シート32で包まれており、前端縁120cと後端縁120dにおいて、吸収コア31と親水性シート32とが、一緒に突曲線形状に切断されている。
【0048】
前記吸収基材120の厚みおよび目付けは、前記のように全体において均一であってもよいが、後に説明する基端121a,121aよりも前方部分および、基端122a,122aよりも後方部分が、中央部分よりも薄くまたは目付けが小さくなるように形成されていてもよい。
【0049】
吸収体20の製造方法の一工程において、前記吸収基材120に対して、右側縁120aから縦方向中心線Oy−Oyに向けて延びる前方切断線121と後方切断線122がそれぞれ形成される。同様に、左側縁120bから縦方向中心線Oy−Oyに向けて延びる前方切断線121と後方切断線122がそれぞれ形成される。左右にそれぞれ位置する前方切断線121と前方切断線121は同じ形状であり、縦方向中心線Oy−Oyを介して線対称に位置している。また前方切断線121,121と、後方切断線122,122は同じ形状であり、横方向中心線Ox−Oxを介して線対称に位置している。
【0050】
前方切断線121,121は、右側縁120aと左側縁120bにそれぞれ基端121a,121aが位置し、縦方向中心線Oy−Oyに向かうにしたがって後方切断線122,122に徐々に接近する傾斜切断線である。または一部に前記傾斜切断線を含んでいる。前方切断線121,121では、前記基端121a,121aから終端121b,121bまで、吸収コア31と吸収性シート32とが一緒に切断されている。
【0051】
同様に、後方切断線122,122も、右側縁120aと左側縁120bにそれぞれ基端122a,122aが位置し、縦方向中心線Oy−Oyに向かうにしたがって前方切断線121,121に徐々に接近する傾斜切断線である。または一部に前記傾斜切断線を含んでいる。そして、後方切断線122,122では、前記基端122a,122aから終端122b,122bまで、吸収コア31および吸収性シート32が一緒に切断されている。
【0052】
前記前方切断線121,121および後方切断線122,122の前記傾斜切断線は、共に縦方向中心線Oy−Oyに向かって膨らむ突曲線形状である。この実施の形態では、前方切断線121と後方切断線122が、共に基端121a,122aから終端121b,122bにかけて、所定曲率半径Rの円弧曲線である。
【0053】
右側の前方切断線121の終端121bと後方切断線122の終端122bとを結ぶ仮想線(図示せず)は、前記縦方向中心線Oy−Oyと平行であり、左側の前方切断線121の終端121bと後方切断線122の終端122bとを結ぶ仮想線(図示せず)も、前記縦方向中心線Oy−Oyと平行である。
【0054】
右側の前記前方切断線121と後方切断線122および右側縁120aとで囲まれた部分123Aを、前記仮想線を境として吸収基材120の肌側表面に折り返し、同様に、左側の前方切断線121と後方切断線122および左側縁120bとで囲まれた部分123Bを、前記仮想線を境として吸収基材120の肌側表面に折り返す。前記部分123Aと123Bのそれぞれを折り返すことにより、図5(B)に示す吸収体20が形成される。
【0055】
吸収体20では、右側において折り返された前記部分123Aが重ね部分23Aとなり、左側において折り返された前記部分123Bが重ね部分23Bとなる。また吸収基材120から折り返されずに残った部分が本体部分21である。この吸収体20は、本体部分21の肌側表面の左右両側に重ね部分23Aと重ね部分23Bが積層されたものとなる。
【0056】
図5(B)に示す吸収体20では、右側の重ね部分23Aと本体部分21との境界部で右側方に向く縁部を折返し部22aとし、左側の重ね部分23Bと本体部分21との境界部で左側方に向く縁部を折返し部22bとする。前記折返し部22aと折返し部22bは直線形状であり、縦方向中心線Oy−Oyと平行である。
【0057】
前記重ね部分23Aと本体部分21、および重ね部分23Bと本体部分21は、液の透過を妨げない範囲でホットメルト型接着剤で接着されている。
【0058】
図5(B)に示すように、吸収体20では、右側に直線状の前記折返し部22aが位置し、この折返し部22aの前方の端部22cから前方へ向けて、本体部分21の湾曲側縁21aおよびこれに連続する直線側縁21cが現れている。また、前記折返し部22aの後方の端部22dから後方に向けて、本体部分21の湾曲側縁21bおよび直線側縁21dが現れている。
【0059】
同様に、吸収体20の左側には、折返し部22bの前方の端部22eを起点として、本体部分21の湾曲側縁21eと直線側縁21gが前方に延びており、折返し部22bの後方の端部22fを起点として、本体部分21の湾曲側縁21fと直線側縁21hが後方に延びている。
【0060】
前記折返し部22a、前方の湾曲側縁21aと直線側縁21c、および後方の湾曲側縁21bと直線側縁21dが、吸収体20の右側縁となる。また、前記折返し部22b、前方の湾曲側縁21eと直線側縁21g、および後方の湾曲側縁21fと直線側縁21hが、吸収体20の左側縁となる。
【0061】
前記吸収体20は、前記右側縁と左側縁とが対向する範囲において、前記折返し部22aと折返し部22bとの間の幅寸法Waが最も短く、前方の直線側縁21cと直線側縁21gとの間の幅寸法Wbおよび後方の直線側縁21dと直線側縁21hとの間の幅寸法Wcが共に前記幅寸法Waよりも広くなっている。
【0062】
この実施の形態では、前記幅寸法Wbと幅寸法Wcが同じである。ただし、股間部の後方から臀部にかけての広い範囲で液を吸収する失禁パッドや生理用ナプキンまたは使い捨ておむつの場合には、前記幅寸法Wcが幅寸法Wbよりも広くてもよい。この場合に、横方向中心線Ox−Oxから吸収体20の前端縁20aまでの長さ寸法よりも、横方向中心線Ox−Oxから後端縁20bまでの長さ寸法を長くしたものであってもよい。
【0063】
図5(B)に示す吸収体20の、前方の前記湾曲側縁21aと湾曲側縁21eは、図5(A)に示す前方切断線121,121によって、部分123Aと123Bを分離した際に形成された切断縁部である。また後方の前記湾曲側縁21bと湾曲側縁21fは、前記後方切断線122,122によって、部分123A,123Bを切断する際に形成された切断縁部である。また、吸収体20の、右側の直線側縁21cと直線側縁21dは、吸収基材120の右側縁120aの一部が残されたものであり、吸収体20の左側の直線側縁21gと直線側縁21hは、吸収基材120の左側縁120bの一部が残されたものである。
【0064】
また、図5(B)に示す吸収体20の前端縁20aと後端縁20bは、それぞれ吸収基材120の前端縁120cおよび後端縁120dそのものである。
【0065】
前記湾曲側縁21a,21b,21e,21fは、縦方向中心線Oy−Oyに向けて膨らむ凹曲線形状であり、その曲率半径は、前方切断線121,121と後方切断線122,122の曲率半径Rにほぼ一致している。前記直線側縁21c,21d,21g,21hは、縦方向中心線Oy−Oyと平行な直線である。また前端縁20aと後端縁20bは、前方と後方へ膨らむ突曲線形状である。
【0066】
右側の前記重ね部分23Aは、前記折返し部22aと同じ縦方向寸法を有する中央部26Aおよび、前記折返し部22aの前方の端部22cよりも前方へ延びる前方延出部27Aと、前記折返し部22aの後方の端部22dよりも後方へ延びる後方延出部28Aを有している。また、左側の重ね部分23Bも、同様に中央部26Bと、前方延出部27Bおよび後方延出部28Bを有している。
【0067】
前記前方延出部27Aおよびその外縁部23aは、本体部分21の前記湾曲側縁21aよりも縦方向中心線Oy−Oyに向けて離れて位置しており、前記外縁部23aと前記湾曲側縁21aとの間には、本体部分21のみが現れている。前記外縁部23aは、図5(A)に示す前方切断線121で本体部分21から分離される際に形成された切断縁部である。よって、前記外縁部23aは、湾曲側縁21aに向かって膨らむ突曲線形状であり、その曲率半径は前記Rとほぼ一致している。後方延出部28Aおよび外縁部23bと湾曲側縁21bとの関係は、前記前方延出部27Aと同じである。また、左側の前方延出部27Bとその外縁部23c、および後方延出部28Bとその外縁部23dに関しても前記と同じである。
【0068】
右側の重ね部分23Aの内縁部23eおよび、左側の重ね部分23Bの内縁部23fは、縦方向に直線状に延びて、互いに平行であり、また縦方向中心線Oy−Oyと平行である。この内縁部23eと内縁部23fは、図5(A)に示す吸収基材120の右側縁120aと左側縁120bの一部分によって形成されている。
【0069】
図3および図4に記載のように、前記吸収体20を用いて失禁パッド1が組み立てられるが、このとき、前記液案内体4は、吸収体20の重ね部分23Aの内縁部23eと、重ね部分23Bの内縁部23fとの間において、本体部分21の肌側表面に重ねられるように配置される。
【0070】
図2に示す前方圧縮部12と後方圧縮部13は、前記内縁部23eと内縁部23fとの間に形成される。また、側方圧縮部11,11は、横方向中心線Ox−Oxの付近においては、前記内縁部23eと内縁部23fとの間に形成され(図4参照)、それよりも前後では、重ね部分23Aの前方延出部27Aと後方延出部28A、および重ね部分23Bの前方延出部27Bと後方延出部28Bに重なる領域に形成されている。なお、前記側方圧縮部11,11は、その全長にわたって、前記内縁部23eと内縁部23fとの間に形成されてもよい。あるいは、前記側方圧縮部11,11および前方圧縮部12と後方圧縮部13とが形成されていないものであってもよい。
【0071】
次に、前記各部材を形成する素材の一例を説明するが、本発明は以下の素材に限定されるものではない。
【0072】
前記吸収体20の吸収コア31は、パルプとSAPとで形成される。パルプとSAPとの配合は、吸収すべき排泄液の種類などに応じて任意に設定可能であるが、吸収すべき排泄液が尿の場合には、パルプとSAPとの配合質量比が、3:7〜7:3の範囲で調整される。吸収体20の吸収性シート32は、ティッシュペーパ(吸収性紙)である。
【0073】
また、重ね部分23Aでは中央部26AでのパルプとSAPとを合わせた目付けが、前方延出部27Aと後方延出部28AでのパルプとSAPを合わせた目付けよりも大きいことが好ましい。同様に、重ね部分23Bにおいても、中央部26BでのパルプとSAPを合わせた目付けが、前方延出部27Bと後方延出部28BでのパルプとSAPを合わせた目付けよりも大きいことが好ましい。図5(B)では、パルプとSAPの目付けが大きい部分を破線で囲んで示している。
【0074】
前方延出部27A,27Bと後方延出部28A,28Bの目付けを小さくすることにより、この部分が身体の股間部に合わせて自由に変形しやすくなり、中央部26A,26Bの目付けを比較的大きくすることにより、液の横漏れを防止できるようになる。
【0075】
吸収体20のSAPおよびパルプの目付けは、吸収すべき排泄液の種類や全体の大きさに応じて任意に選択可能であるが、前記実施の形態のように尿の吸収を目的とした失禁パッド1の場合、重ね部分23A,23Bの中央部26A,26BにおけるSAPの目付けは70g/m以上が好ましい。上限は特に規定されないが、例えば350g/m以下である。また前記中央部26A,26BでのパルプとSAPの目付けの合計は140g/m以上が好ましく、その上限は例えば700g/mである。
【0076】
図5(B)に示す吸収体20の幅寸法Waに対するそれぞれの重ね部分23A,23Bの幅寸法は、0.1倍以上で0.3倍以下が好ましい。前記範囲であれば、重ね部分23Aと重ね部分23Bとの間に与えられる尿などの排泄液が、側方へ洩れるのを防止しやすい。
【0077】
前記吸収体20の幅寸法Waは、40〜100mm程度であり、幅寸法WbまたはWcは、前記幅寸法Waの1.2倍以上であることが好ましい。またそれぞれの重ね部分23A,23Bの中央部26A,26Bの縦方向の長さ寸法Laに対し、それぞれの延出部27A,27B,28A,28Bの縦方向の長さ寸法Lbが、0.2倍以上であることが好ましい。例えば前記長さ寸法Laは40mm以上であり、さらに好ましくは50mm以上である。
【0078】
液案内体4は、尿などの液をその自重で吸収体20に到達させることができるものであり、芯部がポリプロピレンで鞘部がポリエチレンの芯鞘型複合合成繊維や、芯部がポリエチレンテレフタレートで鞘部がポリエチレンの芯鞘型複合合成繊維などのような親水処理された熱融着可能な繊維で形成されたエアースルー不織布で構成される。前記実施の形態の失禁パッド1では、エアースルー不織布を2枚重ねとし、さらにこれが3層となるように折り畳まれたものが使用される。
【0079】
前記液案内体4を用いることで、失禁パッド1の肌側表面の中央部分が嵩高になり、すなわち左右の重ね部分23Aと23Bとで挟まれた部分を嵩高にでき、前記中央部分と身体の排泄部との間に隙間が形成されにくくなる。
【0080】
第1表面シート5aと第2表面シート5bは、エアースルー不織布であり、例えば第1表面シート5aの目付けが25g/mであり、第2表面シート5bの目付けが20g/mである。
【0081】
サイドシート6は疎水性あるいは撥水処理された不織布であり、例えばエアースルー不織布、スパンボンド不織布、またはスパンボンド不織布とメルトブローン不織布とが積層されて固着された複合不織布などが使用される。
【0082】
次に、前記失禁パッド1の液吸収機能を説明する。
この失禁パッド1は、裏面シート2の表面に設けられた感圧接着剤層3,3を介して下着のクロッチ部の内側に固着されて、女性の股間部に設置される。この失禁パッド1では、吸収体20の左右両側に重ね部分23A,23Bが設けられて、吸収体20の左右両側部分の目付けが大きくなっている。しかし、重ね部分23Aと23Bの間には、クッション性で内部を液が落下しやすい液案内体4が設けられているため、この液案内体4を有する中央部分が嵩高となり、この部分が股間部の排泄部にフィットして、股間部に与える接触感触が柔らかくなる。
【0083】
また、重ね部分23Aと23Bの前方には、前端縁1cに向かって幅寸法が徐々に小さくなる先細り形状の前方延出部27A,27Bが形成され、重ね部分23A,23Bの後方には、後端縁1dに向かって幅寸法が徐々に小さくなる先細り形状の後方延出部28A,28Bが形成されている。そのため、左右の重ね部分23Aと重ね部分23Bとで挟まれた領域を縦方向に長く確保でき、しかも前方延出部27A,27Bと後方延出部28A,28Bが股間部の湾曲形状に沿って変形しやすくなり、前方延出部27A,27Bと後方延出部28A,28Bとが身体に違和感を与え難い。
【0084】
また、前方延出部27A,27Bの外縁部23a,23cの両外側に、幅広の本体部分21が位置している。この部分は軟質であり、股間部の前方および下腹部において、左右に広い範囲で柔軟に変形してフィットできるようになる。
【0085】
同様に、後方延出部28A,28Bの左右両側にも、本体部分21のみが左右に広がっているため、失禁パッド1の後方部分が股間部の後方から臀部にかけて柔軟に変形してフィットしやすくなる。
【0086】
しかも、重ね部分23Aと重ね部分23Bの対向縁部である内縁部23eと内縁部23fが互いに平行で縦方向に長く延びているため、前後の長い範囲に渡って、重ね部分23Aと重ね部分23Bとが排泄液の横方向への洩れを有効に防止するように機能できる。
【0087】
すなわち、この失禁パッド1は、吸収体20の左右に設けられた重ね部分23Aと重ね部分23Bとの対向領域が、縦方向に長く形成されているにもかかわらず、吸収体20の左右両側縁の形状は、失禁パッド1の両側の側縁1aと1bに相似な凹曲線形状となっている。したがって大腿部の間の股間部形状に倣うことができ、しかも横漏れ防止機能の高いものとなっている。
【0088】
排泄された尿は、表面シート5を透過し、液案内体4を自重で落下して吸収体20の本体部分21および左右の重ね部分23A,23Bに吸収される。このとき液案内体4を透過した尿は重ね部分23Aと重ね部分23Bとの間に留められて側方へ洩れ難くなる。パルプとSAPで形成された吸収体20は、初期に比較的多くの液を吸収すると、その後は液の吸収速度が低下するが、初期に液を吸収することにより、左右の重ね部分23A,23Bが膨張して、重ね部分23A,23Aの表面と、本体部分21の表面との段差を高く維持できる。よってその後に与えられた液を前記段差内で貯水でき、多量の尿が与えられたときにも横洩れを十分に防止できるようになる。
【0089】
図7(A)(B)と図8(A)(B)は、前記失禁パッド1に用いられる吸収体20の第2の実施の形態および第3の実施の形態を示すものであり、図7と図8の(A)は、図6(A)と同じ状態を示しており、図7と図8の(B)は図6(B)と同じ状態を示している。
【0090】
図7(A)に示す吸収基材140は、図5(A)に示した吸収基材120と平面形状および前方切断線121と後方切断線122の切り込み形状が同じである。
【0091】
図7(A)に示す吸収基材140では、前方切断線121の終端121bと後方切断線122の終端122bとを結ぶ仮想線に沿って縦方向に延びる薄肉部141,141が形成されている。この薄肉部141,141は、その部分の吸収コア31の目付けを減少させ、あるいは加圧エンボス加工することにより形成されている。
【0092】
図7(B)は前記吸収基材140から形成された吸収体40を示しているが、吸収基材140を前記薄肉部141,141の部分を介して折り返すことにより、本体部分21に重ね部分23A,23Bを重ねやすくできる。
【0093】
図8(A)に示す吸収基材160は、図5(A)に示した吸収基材120と平面形状および前方切断線121と後方切断線122の切り込み形状が同じである。
【0094】
図8(A)に示す吸収基材160では、前方切断線121の終端121bと後方切断線122の終端122bとを結ぶ仮想線部分から両側縁にかけて、吸収コア31の目付けを減少させた薄肉部161,161が形成されている。
【0095】
図8(B)は前記吸収基材160から形成された吸収体60を示しているが、吸収基材160は、前記薄肉部161,161の部分で折り返りやすくなる。また本体部分21の目付けよりも重ね部分23A,23Bの目付けを小さく調整することができる。
【0096】
【実施例】
以下において、吸収体の前記重ね部分23A,23Bの好ましい寸法および好ましい目付けを求める測定を行った。
【0097】
図9に示すように、試験用の吸収体220の本体部分221は、平面形状が長方形であり、幅寸法W1を70mm、縦方向の長さ寸法を260mmとした。重ね部分223A,223Bは、前記本体部分221の横方向中心線を中心として縦方向にLxmmの範囲に設けた。この重ね部分223A,223Bの平面形状は長方形とした。
【0098】
吸収コア31はパルプとSAPを質量比で1:1の割合で混合させたものを使用し、親水性シート32は目付けが16g/mのティッシュペーパを使用した。
【0099】
バックシート202は液遮断性の樹脂フィルムを使用した。
第1表面シート205aは、繊維長が51mmで、繊度が2.2dtexの鞘部がポリエチレンで芯部がポリエチレンテレフタレートの芯鞘型複合合成繊維で形成した目付けが25g/mのエアースルー不織布を使用し、第2表面シート205bとして、繊維長が51mmで、繊度が4.4dtexの鞘部がポリエチレンで芯部がポリプロピレンの芯鞘型複合合成繊維で形成した目付けが20g/mのエアースルー不織布を使用した。
【0100】
前記第1表面シート205aと第2表面シート205bは、シート間にホットメルト型接着剤を塗布し、さらに点状に配列するピンエンボスで接合した。また中央の縦145mmで横54mmの部分に、ピンエンボスで液透過孔を形成した。液透過孔の開孔径は0.5〜1.5mmで、開孔面積率は30〜60%であった。
【0101】
裏面シート202と吸収体220、および吸収体220と表面シート205とを、目付け2g/mのホットメルト型接着剤で接着し、以下の実施例および比較例とした。
【0102】
(1)実施例および比較例
(a)重ね部分223A,223Bの幅寸法W2を13mm、長さLxを50mmとし、吸収体の目付けのみを相違させた比較例と実施例を示す。なお、以下の実施例と比較例においてSAPとパルプの目付けの比は1:1である。
【0103】
(比較例1)
本体部分221と重ね部分223A,223BにおけるSAPの目付けを、共に50g/mとした。
【0104】
(実施例1)
本体部分221と重ね部分223A,223BにおけるSAPの目付けを、共に70g/mとした。
【0105】
(実施例2)
本体部分221と重ね部分223A,223BにおけるSAPの目付けを、共に200g/mとした。
【0106】
(実施例3)
本体部分221と重ね部分223A,223BにおけるSAPの目付けを、共に350g/mとした。
(b)本体部分221と重ね部分223A,223Bの目付けを、SAPが70g/m、パルプが70g/mとし、重ね部分223A,223Bの長さLxを50mmとし、幅寸法W1に対する幅寸法W2の倍率を変化させた比較例と実施例を示す。
【0107】
(比較例2)
幅寸法W2を、幅寸法W1の0.05倍とした。
【0108】
(比較例3)
幅寸法W2を、幅寸法W1の0.5倍とした。
【0109】
(実施例4)
幅寸法W2を、幅寸法W1の0.1倍とした。
【0110】
(実施例5)
幅寸法W2を、幅寸法W1の0.3倍とした。
(c)本体部分221と重ね部分223A,223Bの目付けを、SAPが70g/m、パルプが70g/mとし、重ね部分223A,223Bの幅寸法W2を幅寸法W1の0.1倍とした。そして、長さLxを変化させた比較例と実施例を示す。
【0111】
(比較例4)
前記長さLxを30mmとした。
【0112】
(実施例6)
前記長さLxを40mmとした。
【0113】
(実施例7)
前記長さLxを50mmとした。
【0114】
(実施例8)
前記長さLxを60mmとした。
【0115】
(実施例9)
前記長さLxを100mmとした。
【0116】
(実施例10)
前記長さLxを200mmとした。
(d)本体部分221と重ね部分223A,223Bの目付けを、SAPが70g/m、パルプが70g/mとし、重ね部分223A,223Bの幅寸法W2を幅寸法W1の0.3倍とした。そして、長さLxを変化させた比較例と実施例を示す。
【0117】
(比較例5)
前記長さLxを30mmとした。
【0118】
(比較例6)
前記長さLxを40mmとした。
【0119】
(実施例11)
前記長さLxを50mmとした。
【0120】
(実施例12)
前記長さLxを60mmとした。
【0121】
(実施例13)
前記長さLxを100mmとした。
【0122】
(実施例14)
前記長さLxを200mmとした。
【0123】
(2)測定方法
前記各実施例と比較例において、第1表面シート205aの平面での中心部に、高さ30mmを空けて、人工尿(20リットルの水道水に、尿素を400g、塩化ナトリウムを160g、7水和物の硫酸マグネシウムを16g、2水和物の塩化カルシウムを6g溶解したもの)を、ビュレットで、10cc/秒の速さで滴下した。6秒間で60cc滴下し、その後の10分間において人工尿が比較例または実施例から横方向へ洩れ出たかを確認する。10分経過後にさらに6秒間で60cc滴下し、人工尿が洩れ出たかを確認する。そして10分経過後に、6秒間で60ccの滴下の3回目を行う。
【0124】
(3)結果
前記各実施例は、3回目の滴下から10分経過しても洩れは発生しなかったが、比較例は3回目の滴下に至る前の時点、あるいは3回目の滴下後に洩れを発見した。
【0125】
以上から、重ね部分(特に延出部を除いた中央部)におけるのSAPの目付けは70g/mであることが好ましく、幅寸法W2はW1の0.1倍以上で0.3倍以下が好ましい。また長さLxは40mm以上であることが好ましく、さらに好ましくは50mm以上である。
【0126】
【発明の効果】
以上のように本発明の吸収性物品は、吸収体の左右両側に折り返された重ね部分を前後に長くしたときに、重ね部分の前方部分と後方部分に本体部分のみを幅広に設けることができる。したがって、身体の股間部にフィットしやすく、しかも横漏れを有効に防止できるようになる。
【0127】
また本発明の吸収性物品の製造方法は、吸収体において折り返された重ね部分が前後に長く延びる形状を容易に形成できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の吸収性物品である失禁パッドを示す斜視図、
【図2】前記失禁パッドを肌側から見た平面図、
【図3】前記失禁パッドの構成部材を分離して示す断面図、
【図4】前記失禁パッドの断面図であり、図2のIV−IV線の断面図、
【図5】(A)は吸収基材の平面図、(B)は吸収基材から形成された吸収体の平面図、
【図6】(A)は、図5(A)のA−A線の断面図、(B)は図5(B)のB−B線の断面図、
【図7】(A)は吸収基材の第2の実施の形態を示す断面図、(B)は吸収体の第2の実施の形態を示す断面図、
【図8】(A)は吸収基材の第3の実施の形態を示す断面図、(B)は吸収体の第3の実施の形態を示す断面図、
【図9】実施例と比較例の構成を示す断面図、
【符号の説明】
1 失禁パッド
1a,1b 側縁
1c 前端縁
1d 後端縁
2 裏面シート
4 液案内体
5 表面シート
6 サイドシート
20 吸収体
20a 前端縁
20b 後端縁
21 本体部分
21a,21b,21e,21f 湾曲側縁
21c,21d,21g,21h 直線側縁
22a,22b 折返し部
23A,23B 重ね部分
23a,23b,23c,23d 外縁部
23e,23f 内縁部
26A,26B 中央部
27A,27B 前方延出部
28A,28B 後方延出部
120 吸収基材
120a,120b 側縁
120c 前端縁
120d 後端縁
121 前方切断線
122 後方切断線

Claims (13)

  1. 縦方向に延びる両側縁および縦方向の前方と後方に向けられる前端縁と後端縁を有する吸収体が設けられた吸収性物品において、
    前記吸収体は、本体部分と、前記本体部分の肌側表面の両側部に重ねられた対を成す重ね部分とを有し、前記重ね部分は、縦方向に延びる折返し部を介して前記本体部分から折り返されて形成されており、
    前記重ね部分は、前記折返し部の端部から前方と後方の少なくとも一方に向けて延びる延出部を有しており、この延出部は前記本体部分の側縁よりも内側に離れて位置していることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記延出部の外縁部およびこの外縁部に対向する本体部分の側縁は、前記本体部分と前記重ね部分とを分離した切断縁部であり、前記外縁部は、前記折返し部の端部から前方または後方に向かうにしたがって縦方向中心線に接近する請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記延出部の外縁部は、本体部分の側縁に向けて膨らむ曲線形状であり、前記本体部分の前記外縁部と対向する側縁は、前記外縁部に向けて膨らむ曲線形状である請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 両重ね部分の対向する内縁部は、互いに平行で縦方向へ直線状に延びている請求項1ないし3のいずれかに記載の吸収性物品。
  5. 両重ね部分は、前記折返し部の前端から前方へ延びる前方延出部と、前記折返し部の前端から後方へ延びる後方延出部の双方を有している請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品。
  6. 前記本体部分と前記重ね部分は、共にパルプを有する吸収コアと、この吸収コアを包む親水性シートとを有している請求項1ないし5のいずれかに記載の吸収性物品。
  7. 前記重ね部分に高吸水性ポリマーが含まれており、前記重ね部分では、前記延出部での高吸水性ポリマーの目付けよりも前記延出部を除く部分での前記目付けの方が大きい請求項1ないし6のいずれかに記載の吸収性物品。
  8. 前記重ね部分に、目付けが70g/m以上の高吸水性ポリマーが含まれている請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物品。
  9. 1つの重ね部分の幅寸法の最大値は、前記折返し部での吸収体の幅寸法の最小値に対して、0.1倍以上で0.3倍以下である請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品。
  10. 縦方向に延びる両側縁および縦方向の前方と後方に向けられる前端縁と後端縁を有する平坦な吸収基材を用い、縦方向に間隔を空けて前記吸収基材の両側縁から縦方向中心線に向けて前方切断線と後方切断線を形成し、前方切断線または後方切断線の少なくとも一方を、前記縦方向中心線に向かうにしたがって他方の切断線に接近する傾斜切断線とし、
    前記前方切断線の終端と前記後方切断線の終端とを結ぶ線またはその付近を折返し部として、前方切断線と後方切断線および側縁とで囲まれた部分を肌側表面に折り返して、本体部分およびこの本体部分の肌側表面の両側部に折り返された対を成す重ね部分を有する吸収体を形成し、
    前記吸収体を用いて吸収性物品を組み立てることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  11. 前記傾斜切断線を、縦方向中心線に向けて膨らみを有する曲線形状に形成する請求項10記載の吸収性物品の製造方法。
  12. 前記吸収基材の両側縁部を、互いに平行で且つ縦方向へ直線状に延びたものとし、その結果、前記重ね部分の互いに対向する内縁部を、互いに平行で縦方向に向けて直線状に延びたものとする請求項10または11記載の吸収性物品の製造方法。
  13. 前記重ね部分を前記本体部分の肌側表面に折り返した後に、前記本体部分と前記重ね部分とを接着する請求項10ないし12のいずれかに記載の吸収性物品の製造方法。
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